JPH11111444A - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置

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JPH11111444A
JPH11111444A JP26584897A JP26584897A JPH11111444A JP H11111444 A JPH11111444 A JP H11111444A JP 26584897 A JP26584897 A JP 26584897A JP 26584897 A JP26584897 A JP 26584897A JP H11111444 A JPH11111444 A JP H11111444A
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JP
Japan
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heating
heated
inverter
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JP26584897A
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English (en)
Inventor
Yukinobu Nakamura
行延 中村
Kazuhide Suetsugu
一英 末次
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Mitsubishi Electric Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Toyota Motor Corp
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  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数台のインバータ装置を持つ誘導加熱装置
において、使用するインバータ装置を適切に選択するこ
とで誘導加熱装置の省エネルギー化を達成する。 【解決手段】 被加熱材7の搬送方向に分割された加熱
コイル21〜25、加熱コイル21〜25に1対1で接
続された高周波インバータ装置31〜35、被加熱材7
を供給部から排出部に向かって加熱コイル21〜25の
中を連続して搬送させる搬送機構8,9、被加熱材7の
大きさ、処理個数、最終加熱温度を入力する入力装置1
1、入力されたデータより使用する加熱コイルとインバ
ータ装置とを選択する演算装置10を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は誘導加熱装置に関
し、特に被加熱材の処理重量あるいは必要加熱電力に応
じて使用するインバータ装置の台数を増減させ誘導加熱
装置の省エネルギー化を図るものである。
【0002】
【従来の技術】図3は例えば特開平1−313877号
公報に開示された誘導加熱装置の構成図である。同図に
おいて、1は商用周波数電源を開閉する受電盤、2は受
電盤2を通して出力された交流電圧を変圧する電源用の
変圧器、3は変圧器2より出力された交流電圧を高周波
出力に変換する低温域用高周波インバータ装置、4は同
じく変圧器2より出力された交流電圧を高周波出力に変
換する高温域用高周波インバータ装置、5は低温域用高
周波インバータ装置3からの高周波電力が供給される低
温域用の加熱コイル、6は高温域用高周波インバータ装
置3からの高周波電力が供給される高温域用の加熱コイ
ル、7は低温域用の加熱コイル5及び高温域用の加熱コ
イル6により電磁誘導加熱される鋼材である被加熱材、
8は低温域用の加熱コイル5及び高温域用の加熱コイル
6内のビレット中に被加熱材7を搬送する被加熱材搬送
用のピンチローラ機構、9はピンチローラ機構8の駆動
用のモータである。
【0003】次に従来の誘導加熱装置(以下、加熱装置
と記載する)の動作を以下に説明する。最初に定常運転
時について説明する。被加熱材7はピンチローラ機構8
によって一定の速度で連続的に低温域用加熱コイル5と
高温域用加熱コイル6内のビレット中を搬送されて、搬
送過程で電磁誘導加熱で所定の鍛造温度(通常は125
0℃前後)に昇温させられて加熱装置より排出される。
【0004】加熱装置より昇温されて排出された被加熱
材7は図示しない後工程(プレス装置)に送られる。こ
の定常運転時においては、加熱コイル(以下、低温域用
加熱コイル5と高温域用加熱コイル6の両方を示す)内
のビレットの昇温過程は図4に示すように常温から所定
の温度に上昇して行くカ一ブとなる。
【0005】ここで、低温域用高周波インバータ3と高
温域用高周波インバータ4が出力する電力は、図4に示
すような昇温カ一ブに合うように決められる。これらの
動作に必要な被加熱材7の搬送速度、低温域用高周波イ
ンバータ、高温域用高周波インバータ装置(インバータ
装置と記載する)3,4の出力電圧は加熱装置を構成す
る制御装置(図示しない)により決められる。
【0006】次に、被加熱材7の時間あたりの処理重量
(時間あたりの被加熱材通過重量および被加熱材7の径
および搬送速度で決まる。以下、処理重量)が変わる場
合について説明する。処理重量が加熱装置の容量に比べ
て大きい場合は、インバータ装置3,4の発生する電力
を図5のP1のように設定し、加熱装置内の昇温特性は
図4のカーブAとなる。次に処理重量が比較的小さい場
合には、インバータ装置3,4の発生する電力は図5の
P2L,P2Hのように設定し、加熱装置内の昇温特性
は図4のカーブBとなる。
【0007】このような昇温特性となる理由は下記によ
るものである。処理重量が小さくなると、必要な電力も
小さくなるが、放熱損失はほぼ一定のため、高温ゾーン
においてはインバータ装置3、4の発生する電力に対し
て放熱損失の比率が大きくなる。そのため、高温ゾーン
では昇温に寄与する電力が小さくなり、高温域用加熱コ
イル6の電力を単純に小さくすると昇温特性は図4のカ
ーブBのようになるわけである。
【0008】さらに処理重量が小さくなると、投入され
る電力が放熱損失より小さくなり、昇温特性は図4のカ
ーブCのように高温ゾーンで過昇温するカ一ブとなる。
このような図4のカーブCのような特性はオーバーヒー
トとなり、また放熱損失を大きくすることになって加熱
原単位を悪くする。
【0009】例として、定格電力4,000kWの加熱
装置を考えると、φ60の径の被加熱材7を1,200
℃に昇温させる場合、加熱コイルの全長は約10,00
0mmとなるが、高温領域(約1,100℃以上とす
る)の長さは約3,000mmとなる。
【0010】この場合の低温領域での放熱損失(加熱コ
イル電力に換算)は約80kWであるが、高温領域での
放熱損失は約120kWになる。これは、被加熱材7の
表面温度が大きいほど、放熱損失が増大するためである
(正確には絶対温度の4乗に比例して増える)。定格電
力を使用する大きな搬送速度では、低温ゾーンに供給さ
れる電力は約3,400kWなので、たとえ搬送速度が
1/5に低下しても供給電力は約700kWもあり、放
熱損失よりはるかに大きいので、放熱損失は無視してよ
い。
【0011】一方、高温ゾーンでは供給電力は約600
kWなので、定格電力を使用する搬送速度では放熱損失
より大きいが、搬送速度が1/5に低下した場合にそれ
に比例して供給電力を低下させると約120kWに低下
し、放熱損失と同等になる。このままでは高温領域で温
度が低下するので、それを避けるために供給電力を1/
5より大きくすると、高温領域で図4のカーブCのよう
なオーバーヒートが起こる。
【0012】しかし、図3のように低温域用インバータ
装置3と高温域用インバータ装置4が別に設置されてい
る場合には、搬送速度を低下させる場合に低温域用イン
バータ装置3の電力は搬送速度に比例させて低下させて
も、高温域用インバータ装置4の電力は搬送速度の低下
ほどには低下させないような設定が可能である。
【0013】よって、放熱損失を常に上回る電力を投入
するため、図5のP3Hのように高温域用加熱コイル6
に比較的大きな電力を投入する。すなわち、低温域用イ
ンバータ装置3に比べて高温域用インバータ装置4の発
生電力を大きくする。この方法によって、高温ゾーンに
おいても放熱損失を上まわる電力が投入でき、昇温特性
は図4のカーブBに示すように大きい処理重量の昇温特
性(図4のカーブA)と同様にオーバーヒートを起こさ
ないカ一ブとなる。
【0014】以上の説明では、インバータ装置3、4お
よび加熱コイル5、6が各2台の場合を示したが、3台
(3セクション)以上においても同様の動作、すなわち
処理重量が小さい場合には高温ゾーンに投入する電力を
比較的大きくすることにより、オーバーヒートが避けら
れ、高い原単位を常に得ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来はこのように大型
の加熱装置でも2台程度のインバータ装置を有している
に過ぎなかったが、近年は複数のセクション、すなわち
3〜5台といった数のインバータ装置および加熱コイル
を有する加熱装置を使うことにより被加熱材のオーバー
ヒートを避け、高い原単位を常に得ることができるよう
になったが以下のような問題がある。
【0016】また、1台の誘導加熱装置においては、数
種のサイズ(径、長さ)を持つ被加熱材を加熱処理する
のが普通であり、また、処理重量も大から小に至るまで
多岐にわたっている。更に、近年においては後工程のプ
レス装置の処理能力の増大に合わせて加熱装置の容量増
大が顕著であるが以下の問題が発生している。
【0017】(1) 処理重量範囲の増大:被加熱材の
径が小さいほど処理重量が小さい。すなわち、径が小さ
ければ、プレス側での被加熱材の切断長さも小さくなる
のが一般的であり、時間あたりの処理個数が同じであれ
ぱ、径の二乗に比例した値よりさらに処理重量は小さく
なる。例えば、径が最大の被加熱材の0.7倍であれ
ば、処理重量はだいたい1/3以下になる。
【0018】これに対して、加熱装置の容量は最大の処
理重量、すなわち加熱装置で処理される被加熱材の最大
の径、最大の処理個数を基準にして決定されるのが普通
であるため、セクションの数すなわちインバータ装置の
数が多くなっても通常の生産計画では、すべてのセクシ
ョンすなわち全てのインバータ装置を使う必要があると
は限らないためインバータ装置の稼働効率が低くなる。
【0019】(2) 加熱装置の操作者が、(1)のよ
うな条件を考慮して、処理される被加熱材の径、切断長
さ、時間あたりの処理個数、加熱温度の違いによって複
数のセクションのいずれを使用するかの判断を行うこと
は困難である。そのため、従来のように全てのセクショ
ン、すなわち全てのインバータ装置を使用して被加熱材
を加熱処理し、各セクションにおいて電圧設定を行うと
不必要なセクションすなわちインバータ装置を使うこと
になり、被加熱材の昇温過程での放熱損失の増大を招
く。また、インバータ装置の固定損失および送電損失分
が無駄になる。
【0020】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたもので、複数台のインバータ装置を持
つ大型の加熱装置において、使用するインバータ装置を
適切に選択して固定損失および送電損失を低減させるこ
とができる誘導加熱装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る誘
導加熱装置は、連続的に搬送される被加熱材を常温より
所定の高温に誘導加熱するN個のセクションに分割され
た加熱コイル、上記の加熱コイルに1対1で接続されて
高周波の電力を供給するN個のインバータ装置、上記被
加熱材を供給部から排出部に向かって上記加熱コイルの
中を連続して搬送させる搬送機構、上記インバータ装置
の出力電圧を設定する電圧設定回路と、上記被加熱材の
大きさ、上記被加熱材の時間当たりの処理個数、上記被
加熱材の最終加熱温度からなる被加熱材のデータを入力
する被加熱材データ入力手段、上記の入力された被加熱
材のデータに基づいて稼働させるインバータ装置の数を
増減させる増減手段を備えたものである。
【0022】請求項2の発明に係る誘導加熱装置におけ
る増減手段は、入力された被加熱材のデータに基づいて
使用するセクションのインバータ装置を選択する演算手
段、上記選択されたインバータ装置に上記電圧設定回路
を通して運転指令を出す制御手段を備えたものである。
【0023】請求項3の発明に係る誘導加熱装置におけ
る演算手段は、被加熱材のデータより必要加熱電力を演
算し、この演算結果に基づいて使用するインバータ装置
を選択するものである。
【0024】請求項4の発明に係る誘導加熱装置におけ
る演算手段は、被加熱材のデータより被加熱材の時間あ
たりの処理重量を演算し、この演算結果に基づいて使用
するインバータ装置を選択するものである。
【0025】請求項5の発明に係る誘導加熱装置におけ
る演算手段は、演算結果に基づくインバータ選択基準を
被加熱材の径毎に異ならせるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の実施の形態1を図を参照
して説明する。図1は本実施の形態に係る誘導加熱装置
の構成図である。図において、10は被加熱材の必要加
熱電力Pcまたは処理重量Mなど演算し、演算結果に基
づいて使用するインバータ装置を選択する演算回路、1
1は演算のための被加熱材のデータを演算回路10に入
力する被加熱材データの入力装置、12は演算回路10
で選択されたインバータ装置31〜35にインバータ運
転指令を出力する制御装置、41〜45は運転指令に従
って選択されたインバータ装置31〜35にインバータ
電圧指令を出力するインバータ装置31〜35に対応し
た電圧設定器である。尚、演算回路10と制御装置12
により増減手段を構成する。
【0027】他の構成は図3に示す従来装置の構成と同
様である。また、インバータ装置31〜35に記載した
電力は、定格発生電力の一例であるが、高温領域になる
ほど定格発生電力を小さくするのが一般的である。従っ
て、加熱コイルは加熱コイル31より35に向かうほど
高温領域となる。
【0028】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。まず、被加熱材データの入力装置11の入力手段
(図ではキーボード)により被加熱材7の径D(m
m)、切断長さL(mm)、時間あたりの処理個数S
(1分あたりの処理個数、単位spm)、加熱温度T
(℃)から成る被加熱材のデータが演算装置10に入力
される。これにより演算装置10は以下の式にて処理重
量Mを計算する。
【0029】 M=π/D2・L・γ・S・60(kg/H) ここでγは被加熱材の密度であり、鋼材の場合は7.8
5×10-6である。
【0030】この値を定数として予め演算装置10に記
憶させておく。
【0031】通常、鍛造装置においては被加熱材に対す
る加熱温度Tはほぼ1,250℃であり、変わっても±
50℃程度である。1,250℃に鋼材を昇温するため
の必要なエネルギー原単位(正味原単位)は概略0.2
5kWH/kgであるから、被加熱材7を加熱するのに
必要な電力Pw(正味原電力)は、処理重量Mに原単位
0.25を乗じた値となる。1,250℃以外の加熱温
度の場合には、原単位に若干の補正を加える(例えば、
1,220℃の場合には、原単位を0.245とす
る)。実際に加熱コイル21〜25に投入すべき必要加
熱電力Pcは、上記の正味電力を加熱効率ηで割った値
となる。
【0032】Pc=Pw/η
【0033】この必要加熱電力Pcは、インバータ装置
31〜35から発生する電力にほぼ等しいと考えてよ
い。上記のような過程で計算されたインバータ装置31
〜35の必要加熱電力Pcより、演算装置10は以下の
ような基準で使用するインバータ装置31〜35を判断
する。
【0034】(1) 途中のセクションのインバータ装
置32〜34を外して使用することはできない。(不使
用のセクションでの温度低下があるため) (2) 図1のように5台のインバータ装置31〜35
がある場合には、当然ながら最終段(図ではEセクシヨ
ン)のインバータ装置35は使用する必要がある。 (3) 上記で計算された必要加熱電力Pcにより、E
セクションのインバータ装置35より手前にいくつのセ
クションが必要か決定する。具体的には、電力Pcが仮
に2,000kWの場合、必要なセクションは、Eセク
ション(600kW)、Dセクション(900kw)、
Cセクション(900kW)とする。これらのセクショ
ンの合計発生電力は2,400kWであり、必要電力を
上まわっている。実際には、必要電力2,000kWに
対して合計発生電力2,400kWでは余裕がないた
め、Bセクションを加えて使用する。 (4) 上記(3)の判断は実際には以下のようなテー
ブル(一例)を参照して行う。 Pc≧3,000kW:A〜E全セクションを使用す
る。 3,O00kW>Pc≧2,000kW:B〜Eセクシ
ョンを使用する。 2,000kW>Pc≧1,OOOkW:C〜Eセクシ
ョンを使用する。 1,000kW>Pc:D,Eセクションを使用する。
【0035】上記(4)の判断結果により、制御装置1
2は、加熱装置の運転開始時に、上記の判断過程で決定
された使用セクションのインバータ装置31〜35に対
して電圧設定器41〜45を通して運転指令を出す。
【0036】このような判断過程により、必要加熱電力
Pcが小さい場合には使用セクションが少なくなり、必
要加熱電力Pcが大きい場合には使用セクションが多く
なる。言い換えれば、必要加熱電力Pcが小さい場合に
は使用セクションが少なくなり、必要加熱電力Pcが大
きい場合には使用セクションが多くなる。このセクショ
ン選択により、必要加熱電力Pcに応じてセクション選
択を行える。
【0037】本実施の形態における必要セクションの選
択は図2に示すように以下のように行う。まず、加熱装
置の運転前に、被加熱材データ入力装置11(キーボー
ドなど)より運転に必要なデータ、すなわち被加熱材の
径D(mm)、切断長さ(mm)、時間あたりの処理個
数S(1分あたりの処理個数spm)、加熱温度T
(℃)から成る被加熱材のデータを入力する。演算装置
10は被加熱材のデータに基づいて、被加熱材の必要加
熱電力Pcを計算する。
【0038】被加熱材の必要加熱電力Pcより、上記の
判断テーブルから選択するセクションを決定する。制御
装置12は上記の選択に基づき、加熱装置の運転開始時
に電圧設定器41〜45を通じて各セクションのインバ
ータ装置31〜35に運転指令を出す。尚、上記の判断
テーブルの作成に必要データは、あらかじめ計算して求
めておくか、実験によって決定する。
【0039】この結果、使用セクションが少なければ、
途中の放熱損失が減少するとともに、使用しないセクシ
ョンのインバータ装置の固定損失、送電損失の削減が行
えるので、必要加熱電力Pcが小さいときには省エネ効
果がある。
【0040】実施の形態2.上記の実施の形態では、計
算された必要加熱電力Pcにより選択するセクションを
決定していたが、被加熱材処理重量Mの値により選択セ
クションを決定してもよい。この場合には判断するテー
ブルの一例は以下となる。M≧9,000kg/H:A
〜E全セクションを使用する。 9,000kg/H>M≧4,500kg/H:B〜E
セクションを使用する。 4,500kg/H>M≧2,500kg/H:C〜E
セクションを使用する。 2,500kg/H>M:D,Eセクションを使用す
る。 ここで被加熱材の径により加熱効率は異なるので(一般
に径が大きいほど加熱効率は高い)、上記の判断テーブ
ルは被加熱材の径ごとに持つ。
【0041】本記実施の形態1,2における必要セクシ
ョンの選択は以下のように行う。まず、加熱装置の運転
前に、被加熱材データ入力装置11(キーボードなど)
より運転に必要なデータ、すなわち被加熱材の径D(m
m)、切断長さ(mm)、時間あたりの処理個数S(1
分あたりの処理個数spm)、加熱温度T(℃)からな
る被加熱材のデータを入力する。演算装置10は被加熱
材のデータに基づいて、処理重量Mを計算する。
【0042】被加熱材7の処理重量Mより、上記判断テ
ーブルから選択するセクションを決定する。制御装置1
2は上記の選択に基づき、加熱装置の運転開始時に、電
圧設定器41〜45を通じて各セクションのインバータ
装置31〜35に運転指令を出す。尚、上記の判断テー
ブルの作成に必要なデータは、あらかじめ計算して求め
ておくか、実験によって決定する。
【0043】以上の説明のように、本発明の加熱装置
は、被加熱材7に関するデータ(径、切断長、処理個
数、加熱温度)を演算装置10に入力しておき、その入
力データに基づき、使用するセクションを判断して決定
し、制御装置12により各セクションすなわちインバー
タ装置31〜35に運転指令を出す。従って、被加熱材
7の径、処理重量、加熱温度に応じて使用するセクショ
ンを増減させることで加熱装置の省エネが達成できる。
また・制御、演算に必要な回路は、市販のプログラマブ
ルコントローラ等で比較的安価に構成することができ
る。
【0044】実施の形態3.本実施の形態ではセクショ
ン数(インバータ装置の台数)は5台としているが、大
きな電力を要する加熱装置では、これを6台もしくはそ
れ以上の台数とすることがある。また比較的、電力が小
さく済む加熱装置では4台もしくはそれ以下の台数でよ
い。6台以上の場合または4台以下の場合でも、上記実
施の形態1および2に説明した方法で必要なインバータ
装置の選択が行える。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、連続的に搬送
される被加熱材を常温より所定の高温に誘導加熱するN
個のセクションに分割された加熱コイル、上記の加熱コ
イルに1対1で接続されて高周波の電力を供給するN個
のインバータ装置、上記被加熱材を供給部から排出部に
向かって上記加熱コイルの中を連続して搬送させる搬送
機構、上記インバータ装置の出力電圧を設定する電圧設
定回路と、上記被加熱材の大きさ、上記被加熱材の時間
当たりの処理個数、上記被加熱材の最終加熱温度からな
るの被加熱材のデータを入力する被加熱材データ入力手
段、上記の入力された被加熱材のデータに基づいて稼働
させるインバータ装置の数を増減させる増減手段を備え
たので、被加熱材の昇温過程での放熱損失、またイバー
タ装置の固定損失および送電損失を低減できるという効
果がある。
【0046】請求項2の発明によれば、増減手段は入力
された被加熱材のデータに基づいて使用するセクション
のインバータ装置を選択する演算手段、上記選択された
インバータ装置に上記電圧設定回路を通して運転指令を
出す制御装置を備えたので、被加熱材のデータに基づい
て使用するインバータ装置を適切に選択することで加熱
装置の省エネルギー化を達成できるという効果がある。
【0047】請求項3の発明によれば、演算手段は被加
熱材のデータより必要加熱電力を演算し、この演算結果
に基づいて使用するセクションのインバータ装置を選択
するようにしたので、必要加熱電力に基づいて使用する
インバータ装置を適切に選択でき、且つ、加熱装置の省
エネルギー化を達成できるという効果がある。
【0048】請求項4の発明によれば、演算手段は被加
熱材のデータより被加熱材の時間あたりの処理重量を演
算し、この演算結果に基づいて使用するセクションのイ
ンバータ装置を選択するようにしたので、被加熱材の時
間あたりの処理重量に基づいて使用するインバータ装置
を適切に選択でき、且つ、加熱装置の省エネルギー化を
達成できるという効果がある。
【0049】請求項5の発明によれば、演算手段は演算
結果に基づくインバータ選択基準を被加熱材の径毎に異
ならせることで、被加熱材に対応したよりキメ細かく使
用インバータ装置数の決定を行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態に係る誘導加熱装置の
構成図である。
【図2】 本実施の形態における演算装置の使用インバ
ータ装置選択判断過程を説明する図である。
【図3】 従来の誘導加熱装置の構成図である。
【図4】 加熱コイル内のビレットの昇温カーブを示す
図である。
【図5】 加熱コイルに対する投入電力を説明する図で
ある。
【符号の説明】
7 被加熱材、8 ピンチローラ、9 モータ、10
演算装置、11 入力装置、12 制御装置、21〜2
5 加熱コイル、31〜35 高周波インバータタ装
置、41〜45 電圧設定器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に搬送される被加熱材を常温より
    所定の高温に誘導加熱するN個のセクションに分割され
    た加熱コイルと、 上記の加熱コイルに1対1で接続されて高周波の電力を
    供給するN個のインバータ装置と、 上記被加熱材を供給部から排出部に向かって上記加熱コ
    イルの中を連続して搬送させる搬送機構と、 上記インバータ装置の出力電圧を設定する電圧設定回路
    と、 上記被加熱材の大きさ、上記被加熱材の時間当たりの処
    理個数、上記被加熱材の最終加熱温度からなる被加熱材
    のデータを入力する被加熱材データ入力手段と、 上記入力された被加熱材のデータに基づいて稼働させる
    インバータ装置の数を増減させる増減手段とを備えたこ
    とを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 【請求項2】 増減手段は、入力された被加熱材のデー
    タに基づいて使用するインバータ装置を選択する演算手
    段、上記選択されたインバータ装置に上記電圧設定回路
    を通して運転指令を出す制御手段を有することを特徴と
    する請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 【請求項3】 演算手段は、被加熱材のデータより必要
    加熱電力を演算し、この演算結果に基づいて使用するイ
    ンバータ装置を選択することを特徴とする請求項2に記
    載の誘導加熱装置。
  4. 【請求項4】 演算手段は、被加熱材のデータより被加
    熱材の時間あたりの処理重量を演算し、この演算結果に
    基づいて使用するインバータ装置を選択することを特徴
    とする請求項2に記載の誘導加熱装置。
  5. 【請求項5】 演算手段は、演算結果に基づくインバー
    タ選択基準を被加熱材の径毎に異ならせることを特徴と
    する請求項4に記載の誘導加熱装置。
JP26584897A 1997-09-30 1997-09-30 誘導加熱装置 Pending JPH11111444A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101489942B1 (ko) * 2013-10-18 2015-02-06 이진성 다인 식탁에서 개인별 사용이 가능한 인덕션 조리기

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