JPH11111084A - 高臨界電流密度が得られるNb▲3▼Sn超電導線材及びその製造方法 - Google Patents
高臨界電流密度が得られるNb▲3▼Sn超電導線材及びその製造方法Info
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Abstract
を実現でき、しかも11T以上の磁場で高い臨界電流密
度を得ることができるNb3 Sn超電導線材及びその製
造方法と、上記Nb3 Sn超電導線材を用いた超電導マ
グネットを提供する。 【解決手段】 複数本のNbまたはNb合金からなるフ
ィラメントがCu−Sn基合金からなる母材中に埋設さ
れたNb3 Sn超電導線材であって、磁場11〜18T
で用いる場合には、上記フィラメントの直径が3μm以
下のものを採用し、磁場18T以上で用いる場合には、
上記フィラメントの直径が3〜8μmのものを採用す
る。また上記Nb3 Sn超電導線材を用いて超電導マグ
ネットを製造するにあたっては、磁場が11〜18Tと
なるコイルは、600〜700℃で熱処理を施し、磁場
が18T以上となるコイルは、700〜800℃で熱処
理が施せばより高い臨界電流密度を得ることができる。
Description
融合炉,磁気浮上列車,核磁気共鳴(NMR)装置,物
性研究等に用いられる超電導マグネットと、マグネット
用コイルに用いられるNb3 Sn超電導線材と、その製
造方法に関するものである。
られている金属系超電導線材には、NbTi線材とNb
3 Sn線材の2種類がある。NbTi線材は、柔軟であ
ることから加工しやすいという特長があるが、超電導線
材として使用可能な磁場が約10T以下の低磁場領域に
限られている。一方Nb3 Snは硬い金属間化合物であ
り、変形すると脆性破壊を招くことから、マグネットと
して用いる場合には、Nb線の周囲にSnを存在させた
複合線材を作製し、これをコイル状に形成した後、熱処
理を施すことによりNb線にSnを拡散させNb3 Sn
とすることが必要である。しかしながら、Nb3 Sn線
材の臨界磁場は20T以上であり、上記NbTi線材を
用いることができない約11T以上の領域でも超電導特
性を示すことから、高磁場が要求される超電導マグネッ
トには不可欠である。
ブロンズ法が知られている。この方法は、Cu−Sn基
合金(ブロンズ)マトリックス中に、複数のNb製芯材
を埋設し、その後伸線加工により上記芯材をフィラメン
トとし、600℃〜800℃で熱処理を施すことにより
Nb製のフィラメントに上記マトリックスのSnを拡散
させNb3 Snを生成する方法である。尚、上記Cu−
Sn基合金やNb製芯材には、高磁場領域での臨界電流
密度(Jc)を改善することを目的としてTi,Ta,
Zr,Hf等が添加された合金も用いられている。
マグネットは作製されるが、コイルは、クエンチ時の保
護のために複数のコイルに分割されている。また線材の
使用量を減らすために、図1に示す様に、それぞれのコ
イルは配設位置により大きさの適正化が図られており、
内側のコイルは、コイルの高さを低くする工夫(グレー
ディング)がなされている。このような断面構成をもつ
超電導マグネットを実際に励磁した場合、マグネットの
各コイルの磁場の大きさに分布が生じて、一般的に超電
導コイルの内側ほど磁場が高くなる傾向にあることか
ら、外側のコイルには、臨界磁場の低いNbTi製線材
を用い、内側にはNb3 Sn製線材を用いた超電導マグ
ネットが開発されている。
る超電導マグネットに要求される特性としては、発生磁
場の高いことがあり、発生磁場はコイルの巻数と相関が
あるので巻数は多くなる傾向にあり、高磁場を得る上で
超電導マグネットは益々大型化しており、装置のコンパ
クト化が要望されていた。
平7−35559号公報には、Nb 3 Sn線材のフィラ
メント径を0.3〜5.0μmに規定するNb3 Sn超
電導線材が開示されている。但し、この技術は、4.2
Kで10Tという低磁場におけるJcに基づいてフィラ
メント径が設定されたものであり、実際に超電導マグネ
ットのコイル材としたときに生じる磁場分布は考慮され
ておらず、11T以上の磁場が要求される超電導マグネ
ットのコンパクト化に寄与する技術ではなかった。
目してなされたものであって、超電導マグネットとした
際に、コンパクト化を実現でき、しかも11T以上の磁
場で高い臨界電流密度を得ることができるNb3 Sn超
電導線材及びその製造方法と、上記Nb3 Sn超電導線
材を用いた超電導マグネットを提供しようとするもので
ある。
明とは、複数本のNbまたはNb合金からなるフィラメ
ントがCu−Sn基合金からなる母材中に埋設され、超
電導線として磁場11〜18Tで用いられるNb3 Sn
超電導線材であって、上記フィラメントの直径が3μm
以下であることを要旨とするものであり、また超電導線
として磁場18T以上で用いられるNb3 Sn超電導線
材の場合には、上記フィラメントの直径が3〜8μmで
あることを要旨とする。
材を製造する場合には、NbまたはNb合金からなるフ
ィラメントの直径を3μm以下とし、磁場18T以上で
用いる超電導線材を製造する場合には、上記フィラメン
トの直径を3〜8μmとすることにより高臨界電流密度
が得られるNb3 Sn超電導線材を製造することができ
る。
場の高い超電導マグネットを得るにあたっては、磁場が
11〜18Tとなる部分には、フィラメントの直径が3
μm以下であるNb3 Sn超電導線材製コイルを配設
し、磁場が18T以上となる部分には、フィラメントの
直径が3〜8μmであるNb3 Sn超電導線材製コイル
を配設することが推奨され、更に、磁場が11〜18T
となるコイルは、600〜700℃で熱処理を施し、磁
場が18T以上となるコイルは、700〜800℃で熱
処理が施せばより高い臨界電流密度を得ることができ
る。
化合物であるので、Nb3 Sn超電導線材は、ブロンズ
法における熱処理前の段階で流通することが一般的であ
り、最終的な使用形態に形成した後、熱処理を施すこと
によりNb3 Snが生成されている。従って、本発明に
おけるNb3 Sn超電導線材のフィラメント径とは、熱
処理が施される前のNbまたはNb合金製のフィラメン
トの直径であり、換言すれば、ブロンズ法においてCu
−Sn基合金の母材中にNbまたはNb合金製芯材を埋
設しフィラメントに伸線加工した後の直径である。
をコンパクト化するには、電流密度を増加する方法が考
えられる。この為には、超電導マグネットに用いる超電
導線の臨界電流密度Jcを向上させることが必要であ
る。
導特性について鋭意研究を重ねた結果、Nb3 Sn超電
導線材のフィラメント径とJcとの間には特異な依存性
があることを見出した。即ち、磁場の強さによって、J
cとフィラメント径の相関が正負反対になるのである。
図2は、後述の実施例1の試験結果であり、15〜23
Tの磁場におけるJcとフィラメント径の関係をグラフ
に示したものである。磁場が18Tの場合には、フィラ
メント径が8μm以下の範囲においてJcはフィラメン
ト径に関係なくほぼ一定であるが、18T未満の磁場で
は、フィラメント径が5μm以下の範囲において、フィ
ラメント径が小さいほどJcは増加している。更に磁場
が18Tを超えると、フィラメント径が約6μmの範囲
において、フィラメント径が大きいほうがJcは増加し
ている。
の径を一定にするのではなく、超電導線材として用いる
環境の磁場に応じてフィラメント径を設定することが、
高いJcを得る上で、非常に有効であることが分かる。
具体的には、(i) 18T未満の磁場で用いる場合には、
5μm以下でできるだけ小さい径のフィラメント径を用
いて超電導線材を製造することにより、高いJcを得る
ことができ、3μm以下が望ましい。但し、フィラメン
ト径が1μmより小さくなると逆に臨界電流密度が低く
なる傾向があるので、下限は0.2μmとすることが必
要であり、0.3μm以上が望ましい。(ii)18T以上
の磁場で用いる場合には、フィラメント径が大きい程、
高いJcが得られるが、8μmを超えるとJcが低くな
るので、上限は8μmとすべきであり、6μm以下が望
ましい。一方フィラメント径の下限は、高いJcを得る
上で、3μm以上とすべきであり、4μm以上がより望
ましい。
は、高磁場となる内側のコイルに、18T以上の磁場用
超電導線材を採用し、低磁場となる外側のコイルに、1
8T未満の磁場用超電導線材を採用すれば良い。また、
18T未満の磁場に用いられるコイルには、フィラメン
ト径で0.2μmを下限として、細いフィラメントを採
用すれば良いので、その分Nb3 Sn超電導線材を細く
することができ、18T未満の磁場に用いるコイルを大
幅にコンパクト化することが可能である。このような磁
場領域によるJcのフィラメント径依存性の違いについ
ては、完全に解明された訳ではないが、以下のように考
察できる。
のされ方に依存することは知られている。但し、Nb3
Snの場合は、図3に示す様に、規格化した磁場の値:
h(H/Hc2 * であり、Hは磁場,Hc2 * は上部臨界磁
場)が約0.7(〜0.8)以上の領域では、ピンニン
グ力が飽和特性を示すのであり、この領域でのJcはH
c2 * に大きく依存することを本発明者らは見出し、既に
報告している(東北大学金属材料研究所強磁場超伝導材
料研究センター平成8年度年次報告、第 120〜123
頁)。すなわち、規格化磁場hが約0.7(〜0.8)
以上の領域では、H c2 * が高くなるほどJcも高くなる
のである。これは、規格化磁場hが約0.7(〜0.
8)を境として量子化磁束とピンニングセンターの間の
相関が変化するために、このようなJcのフィラメント
径依存性が発現するものと考えられ、詳細には上部臨界
磁場の7,8割程度より低い約18T未満では、ピンニ
ング効果によりJcは高まるのでフィラメント径をでき
るだけ小さくしてフィラメント断面における結晶粒面積
を小さくすることが有効であり、一方、上部臨界磁場に
近い高磁場領域ではピンニング効果が飽和し、むしろフ
ィラメント径を大きくすることでHc2 * を高めることが
でき、Jcも高まるものと考えられる。
線材のHc2 * をKramer plot により求めフィラメント径
との関係で整理したグラフであり、フィラメント径が大
きいほどHc2 * も高くなっており、フィラメント径とH
c2 * の間にも相関のあることが分かる。特に3μmまで
は、Hc2 * のフィラメント径依存性が大きく、図2のグ
ラフと同様、フィラメント径3μmに変曲点が見られ
る。図4のグラフにおいて、フィラメント径3μm以上
におけるHc2 * は約25Tであり、hが約0.7(〜
0.8)以上の磁場領域とは、約18T以上の磁場とな
る。この結果は、図2のグラフにおいて18T以上の場
合に、フィラメント径が大きいほどJcが高くなり、特
に3μm以上で大きな値を示す結果と一致している。
び特公平7−35559号公報には、Nb3 Sn線材の
フィラメント径を0.3〜5.0μmに規定するNb3
Sn超電導線材が開示されているが、この技術は、4.
2Kで10Tという低磁場におけるJcに基づいてフィ
ラメント径が設定されたものであり、実際に超電導マグ
ネットのコイル材としたときに生じる磁場分布は考慮さ
れていない。換言すれば、従来技術では、Nb3 Sn超
電導線材を用いた超電導マグネットにおいて、11T以
上の(特に18Tを超えるような)高磁場におけるJc
とフィラメント径の関係は知られておらず、超電導コイ
ルの磁場に応じてフィラメント径を制御することは行わ
れていなかった。即ち、これまでは超電導線材の各経験
磁場でのフィラメント径の最適化ができていなかったた
め十分に高いJcが得られておらず、これが高磁場マグ
ネットの肥大化につながり、コストも必要以上に高くな
っていたものである。これに対して、本発明では、前述
の通り、低磁場と高磁場との間の磁場領域によるJcの
フィラメント径依存性の違いを最大限に生かすことで、
高いJcを得ることができる超電導マグネットをよりコ
ンパクトな形で製造することを可能にしたものである。
高Jcを実現するためにはNb3 Sn生成熱処理の条件
も最適化することも有効であることを見出した。図5
は、後述の実施例2の試験結果であり、熱処理温度とH
c2 * の関係について調べたものである。650〜750
℃において熱処理温度の上昇とともにHc2 * は増加し、
特に700℃よりも高温でのHc2 * の値が大きくなるこ
とが分かる。この様にH c2 * の増加とともにJcも増加
するので、高いJcを得る上で、熱処理温度を700℃
以上とすることが望ましい。但し、熱処理温度が高過ぎ
ると、熱的及び電磁気的な安定化のために配置している
銅が一部蒸発してしまい、線材の安定化を損なうので、
800℃を以下とすることが必要である。
ピンニング力は非飽和的な特性を示し、Nb3 Sn結晶
粒が微細な程、高いJcを実現できる。従って、磁場が
18T未満の領域で用いる場合には、Nb3 Snを生成
する際の熱処理温度は低い方が望ましく、600〜70
0℃の温度範囲が望ましい。
説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもの
ではなく、前・後記の主旨に徴して設計変更することは
いずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
示す。Cu−14wt%Sn−0.3wt%Ti合金からな
るマトリックス11の中に19本のNb合金製ロッド1
2を挿入し、これを用いて静水圧押出しを行った後、引
き抜き加工により六角材13に加工した。尚、上記Nb
合金製ロッド12としては、Ta量の異なる2種類のN
b合金を用いた。ここでNb−7.5wt%Taを用いた
ものをA材、Nb−1.0wt%Taを用いたものをB材
と呼ぶ。A材では2851本の六角材13を束ね、B材
では2053本の六角材をスタックした後、その外周に
Nbのシートを約10層巻き付けSn拡散防止用のバリ
ア14とし、その外周に安定化のために無酸素銅15を
配置した。このようにして組み立てたビレットを用いて
再び静水圧押出しを行い、次いで引き抜き加工により以
下の種々の線径のフィラメントとした。即ち、A材はフ
ィラメント径が1.6μm,2.7μm,4.5μm,
4.8μm,6.3μm,7.9μmになる様に伸線加
工し、B材は1.9μm,3.0μm,5.0μm,
6.0μm,7.0μm,8.0μm,8.7μmにな
るよう伸線加工した。尚、この伸線加工の工程において
は、途中で適宜中間焼鈍を施した。
で100時間の熱処理を施すことにより、マトリックス
11に含有されるSnをNb合金製フィラメントに拡散
させてNb3 Snを生成してNb3 Sn超電導線材を得
た。
〜23Tにおける臨界電流(Ic)を4端子法(基準電
圧100μV/m)で測定し、Icを非銅部の面積で除
してJcを求めた。結果は、図2に示す。ここで、○印
はA材の、▲印はB材についての実験結果である。これ
より、A材,B材ともに、ほぼ18Tを境としてJcの
フィラメント径依存性の相関が正負逆転しており、磁場
11〜18Tで用いる超電導線材を製造する場合には、
上記フィラメントの直径を3μm以下とし、磁場18T
以上で用いる超電導線材を製造する場合には、上記フィ
ラメントの直径を3〜8μmとすることにより高臨界電
流密度が得られるNb3 Sn超電導線材を製造すること
ができることが分かる。
クスと、純Nb製ロッドを用いて六角材に加工し、これ
を1321本スタックしたこと以外は、実施例1と同様
にして、ビレットを組み立て静水圧押出を行い、引き抜
き加工によりフィラメント径が6μmとなるまで伸線加
工した。得られたNb3 Sn超電導線材に対して650
℃,670℃,700℃,720℃,750℃で、それ
ぞれ100時間または150時間の熱処理を施して、N
b製フィラメントにSnを拡散させNb3 Snを生成さ
せた。
界電流Icを測定した。結果は図7に示す。ここで、■
は各温度における熱処理を100時間施したもの、○は
150時間施したNb3 Sn超電導線のデータであり、
いずれの場合にも、熱処理温度とともにIcが上昇して
おり、特に700℃以上で熱処理をしたときのIcが高
くなることが分かる。
るHc2 * と生成熱処理温度の関係を示すグラフであり、
ここに示すように、測定温度を変化させた場合でもHc2
* は700℃以上の熱処理によって著しく向上すること
が分かる。
で、超電導マグネットとした際に、コンパクト化を実現
でき、しかも11T以上の磁場で高い臨界電流密度を得
ることができるNb3 Sn超電導線材及びその製造方法
と、上記Nb3 Sn超電導線材を用いた超電導マグネッ
トが提供できることとなった。
略断面説明図である。
ト径の関係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
示すグラフである。
示す概略断面説明図である。
の関係を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数本のNbまたはNb合金からなるフ
ィラメントがCu−Sn基合金からなる母材中に埋設さ
れ、超電導線として磁場11〜18Tで用いられるNb
3 Sn超電導線材であって、 上記フィラメントの直径が3μm以下であることを特徴
とする高臨界電流密度が得られるNb3 Sn超電導線
材。 - 【請求項2】 複数本のNbまたはNb合金からなるフ
ィラメントがCu−Sn基合金からなる母材中に埋設さ
れ、超電導線として磁場18T以上で用いられるNb3
Sn超電導線材であって、上記フィラメントの直径が3
〜8μmであることを特徴とする高臨界電流密度が得ら
れるNb3 Sn超電導線材。 - 【請求項3】 複数本のNbまたはNb合金からなる芯
材をCu−Sn基合金からなる母材中に埋設した後、伸
線加工により上記芯材をフィラメントとするNb3 Sn
超電導線材の製造方法であって、 磁場11〜18Tで用いる超電導線材を製造する場合に
は、上記フィラメントの直径を3μm以下とし、 磁場18T以上で用いる超電導線材を製造する場合に
は、上記フィラメントの直径を3〜8μmとすることを
特徴とする高臨界電流密度が得られるNb3 Sn超電導
線材の製造方法。 - 【請求項4】 複数本のNbまたはNb合金からなるフ
ィラメントがCu−Sn基合金からなる母材中に埋設さ
れたNb3 Sn超電導線材を用いてなる超電導マグネッ
トであって、 磁場が11〜18Tとなる部分には、上記フィラメント
の直径が3μm以下であるNb3 Sn超電導線材製コイ
ルが配設されると共に、 磁場が18T以上となる部分には、上記フィラメントの
直径が3〜8μmであるNb3 Sn超電導線材製コイル
が配設されてなることを特徴とする超電導マグネット。 - 【請求項5】 磁場が11〜18Tとなる部分のコイル
は、600〜700℃で熱処理が施され、 磁場が18T以上となる部分のコイルは、700〜80
0℃で熱処理が施されてなる請求項4に記載の超電導マ
グネット。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP27305097A JP3603565B2 (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 高臨界電流密度が得られるNb▲3▼Sn超電導線材及びその製造方法 |
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JPH11111084A true JPH11111084A (ja) | 1999-04-23 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005087533A1 (de) * | 2004-03-09 | 2005-09-22 | Thyssenkrupp Transrapid Gmbh | Magnetpol für magnetschwebefahrzeuge |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP27305097A patent/JP3603565B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005087533A1 (de) * | 2004-03-09 | 2005-09-22 | Thyssenkrupp Transrapid Gmbh | Magnetpol für magnetschwebefahrzeuge |
US7911312B2 (en) | 2004-03-09 | 2011-03-22 | Thyssenkrupp Transrapid Gmbh | Magnet pole for magnetic levitation vehicles |
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