JPH11110799A - 光学ピックアップ装置 - Google Patents

光学ピックアップ装置

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JPH11110799A
JPH11110799A JP9271369A JP27136997A JPH11110799A JP H11110799 A JPH11110799 A JP H11110799A JP 9271369 A JP9271369 A JP 9271369A JP 27136997 A JP27136997 A JP 27136997A JP H11110799 A JPH11110799 A JP H11110799A
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JP
Japan
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beam splitter
slide base
splitter plate
optical
optical pickup
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Application number
JP9271369A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nemoto
弘明 根本
Shiyouji Iwaasa
祥士 岩浅
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の光学ピックアップ装置は、長期間の使
用によって板バネの弾性が低下し、ビームスプリッタ板
の押圧力が低下すると、ビームスプリッタ板に位置ずれ
を生じるおそれがあるという課題があった。 【解決手段】 光磁気ディスクに対して接近及び離反可
能に支持されるスライドベース20と、このスライドベ
ース20に配される光学系の、光光磁気ディスクに対向
される対物レンズ17とこの対物レンズ17に向けてレ
ーザ光を発射する半導体レーザ22との間に介在される
ビームスプリッタ板41と、このビームスプリッタ板4
1をスライドベース20の固定壁53と併せて挟持する
クリップ部材52とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスク等の光学記録媒体を用いて情報信号の記録
(書き込み)及び/又は再生(読み取り)を行う光記録
再生装置の光学ピックアップ装置に関し、特に、往路又
は復路の一方向のレーザ光を通過させ且つ他方向のレー
ザ光を反射させるビームスプリッタ板の取付構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、再生専用の光ディスクや
記録及び再生の可能な光磁気ディスク等と言った光学デ
ィスクを光学記録媒体として使用して情報信号の記録及
び/又は再生を行う光ディスク装置では、スピンドルモ
ータの回転軸に取り付けられたディスクテーブルに光学
ディスクを装着して回転駆動する一方、このスピンドル
モータに対して光学ピックアップ装置の光学ヘッドを接
近及び離反可能に構成している。そして、光学ヘッドの
対物レンズからレーザ光を光学ディスクの情報記録面に
垂直に照射し、この対物レンズを光学ディスクの情報記
録面に沿って半径方向内側から外側に移動させることに
より、その情報記録面に情報信号を記録したりこの情報
記録面に記録されている情報信号を再生するようにして
いる。
【0003】このような光ディスク装置における光学ピ
ックアップ装置の光学系は、例えば図9及び図10に示
すように、スライドベース1に配設された半導体レーザ
2、グレーティング3、ビームスプリッタ板4、プリズ
ムミラー5、対物レンズ6、マルチレンズ7及び光検出
器8等によって構成されている。半導体レーザ2から発
射されたレーザ光は、グレーティング3、ビームスプリ
ッタ板4及びプリズムミラー5を介して対物レンズ6に
入力され、この対物レンズ6で集光されて光学ディスク
Dの情報記録面に焦点合わせされる。そして、情報記録
面で反射されたレーザ光は、対物レンズ6を通過してプ
リズムミラー5で90°方向変換され、ビームスプリッ
タ板4で再び90°方向変換されてマルチレンズ7を通
過し、フォトダイオードからなる光検出器8に入力され
て、この光検出器8から所定の情報信号として出力され
る構成となっている。
【0004】このような光学ピックアップ装置における
従来のビームスプリッタ板取付構造としては、例えば、
図9及び図11に示すような構造のものが知られてい
る。同図中符号10は、U字状に湾曲形成された板バネ
であり、この板バネ10は、スライドベース1に設けら
れ且つビームスプリッタ板4の基部が収納される凹部1
1内に挿入されている。この板バネ10は、湾曲部を内
側にして凹部11内に挿入されており、この湾曲部に連
続する一方の弾性片10aでビームスプリッタ板4の基
部を凹部11の一方の側壁に押圧し、他方の弾性片10
bで凹部11の他方の側壁を直接押圧することにより、
ビームスプリッタ板4が板バネ10の弾性によってスラ
イドベース1に取り付けられている。
【0005】この板バネ10の弾性片10a,10bに
よって側壁が受ける圧力分布は、図11に示すような状
態になっている。即ち、その圧力分布は、開口側では圧
縮力(プラス+)が作用し、湾曲側では引張力(マイナ
ス−)が作用して、各弾性片10a,10bではその先
端から湾曲側に渡って圧力が直線的に変化するようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の光学ピックアップ装置においては、板バ
ネ10の弾性でビームスプリッタ板4をスライドベース
1の側壁に押圧して固定する構造となっていた。そのた
め、例えば長期間の使用によって板バネ10の弾性が低
下し、ビームスプリッタ板4の押圧力が低下すると、ビ
ームスプリッタ板4に位置ずれを生じるおそれがある。
特に、スライドベース1が亜鉛合金のダイカスト製であ
る場合には、長期間の使用で発生するクリープ等によっ
てスライドベース1の板バネ10との接触部分に磨耗が
生じ、この摩耗によって板バネ10との間に緩みができ
ると、ビームスプリッタ板4に倒れを生じるおそれがあ
るという課題があった。
【0007】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、ビームスプリッタ板をクリップ部材で
スライドベースに固定する構造とすることにより、上記
課題を解決することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光学ピックアッ
プ装置は、上述したような課題等を解決し、上記目的を
達成するために、光学記録媒体に対向されてこの光学記
録媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光
学ピックアップ装置であって、光学記録媒体に対して接
近及び離反可能に支持されるスライドベースと、このス
ライドベースに配される光学系の、光学記録媒体に対向
される対物レンズとこの対物レンズに向けてレーザ光を
発射する半導体レーザとの間に介在されるビームスプリ
ッタ板と、このビームスプリッタ板をスライドベースの
固定壁と併せて挟持するクリップ部材とを設けたことを
特徴としている。
【0009】本発明は、上述のように構成したことによ
り、クリップ部材の挟持力でビームスプリッタ板をスラ
イドベースに固定することができ、これにより、スライ
ドベースの熱膨張やクリープによるスライドベースの変
形や摩耗等を最小にして、光学特性を安定化させること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図8は、本発明の実施の一
例を示すもので、光学記録媒体として光磁気ディスクを
用いて情報信号の記録(書き込み)及び/又は再生(読
み取り)を行う光記録再生装置の一具体例を示す光磁気
記録再生装置に用いて好適な光磁気ピックアップ装置に
適用したものである。
【0011】図1は、光磁気ピックアップ装置の全体構
成を示すもので、この光磁気ピックアップ装置Aは、光
磁気ディスクの情報記録面に対してレーザ光を照射する
対物レンズ17を有する光学ピックアップ15と、光磁
気ディスクの情報記録面に対して所定の外部磁界を印加
する磁界印加ヘッドをスライダに組み込んでなるオーバ
ーライトヘッドとしての磁気ヘッド16等を備えてい
る。そして、光学ピックアップ15と磁気ヘッド16と
は、光磁気ディスクを上下から挟むように上下方向に対
向され、保持装置18に取り付けられて一体的に移動す
るように構成されている。
【0012】即ち、光学ピックアップ15は、互いに平
行に設けられた2本のガイド軸19a,19bにガイド
されて光磁気ディスクの半径方向に摺動するスライドベ
ース20と、このスライドベース20に取り付けられて
対物レンズ17を2軸方向へ揺動可能に駆動する2軸デ
バイスと呼ばれる2軸アクチュエータ21と、光源とし
ての半導体レーザ22と、この半導体レーザ22から発
射されたレーザ光を集光して光学記録媒体としての光磁
気ディスクの情報記録面に照射すると共にその情報記録
面から反射してきたレーザ光を光検出器23にて受光さ
せる光学系要素24等を備えている。
【0013】スライドベース20は、図2及び図3に示
すように、長手方向の一側に設けられ且つ2軸アクチュ
エータ21が収容される凹陥部25と、長手方向の他側
に設けられ且つ半導体レーザ22から発射されたレーザ
光を光学系要素24に通過させる光通路26とを設けた
板状体からなる。このスライドベース20の凹陥部25
の長手方向外側には、ベアリング付きガイド孔27を有
する一対の軸受片20a,20aが設けられており、こ
の一対の軸受片20a,20aは長手方向と交差する幅
方向に所定の隙間をあけて平行に配置されている。そし
て、スライドベース20の光通路31の長手方向外側に
は、ガイド溝28を有する軸受片20bが設けられてい
る。
【0014】このスライドベース20のベアリング付き
ガイド孔27には一方のガイド軸19aが摺動可能に挿
通されていると共に、ガイド溝28には一方のガイド軸
19aと平行に設けられた他方のガイド軸19bが摺動
可能に係合されている。そして、スライドベース20は
両ガイド軸19a,19bにガイドされて、図示しない
スライド送り機構の作動により光磁気ディスクの半径方
向に移動可能に構成されている。
【0015】このスライドベース20の凹陥部25内に
収納される2軸アクチュエータ21は、対物レンズ17
をフォーカス方向(上下方向)及びトラッキング方向
(横方向)に独立に動かすことができるアクチュエータ
であって、駆動力には電磁力が用いられている。この2
軸アクチュエータ21は板バネ方式の支持機構からなる
もので、板バネの弾性によって機械的中立点が形成され
ている。そして、対物レンズと駆動コイルの付いた可動
部が一対の板バネを介して固定部に支持されている。
【0016】この2軸アクチュエータ21は、図5等に
示すように、スライドベース20の凹陥部25内に取付
ねじで固定されるアクチュエータベース30と、このア
クチュエータベース30に固定された2軸支持体31
と、この2軸支持体31の両側部に基端がそれぞれ固定
される上下2本が左右に配された合計4本の板バネから
なるバネワイヤ32a,32bと、これらバネワイヤ3
2a,32bの先端に固定支持されたレンズホルダ33
とを有している。そして、このレンズホルダ33に対物
レンズ17がその光軸を上下方向に向けた状態で取り付
けられている。
【0017】また、アクチュエータベース30は、コ字
状をなす2個のベース片30a,30bをハンダで結合
することによって形成された四角形の枠体からなり、一
方のベース片30a上には2軸支持体31が固定され、
他方のベース片30bには、その幅方向に所定の隙間を
あけてそれぞれ両側部を立ち上げるようにして一対のヨ
ーク34a,34bが設けられている。これらヨーク3
4a,34b間は、これらに掛け渡されたヨークプレー
ト35によって所定の隙間に保持されていると共に、各
ヨーク34a,34bの内側にはマグネット36a,3
6bが取り付けられている。
【0018】更に、一方のヨーク34aには、レンズホ
ルダ33の基部に取り付けられたボビン37が緩やかに
嵌め合わされている。このボビン37は四角形の筒状体
からなり、その外周面にはフォーカスコイル38が、そ
のコイル中心を上下方向へ向けた状態で巻回されてい
る。そして、このフォーカスコイル38の外側には、各
ヨーク34a,34bの内側に固定されたマグネット3
6a,36b間に介在するよう横並びに一対のトラッキ
ングコイル39が接着剤等の固着手段によって取り付け
られている。尚、レンズホルダ33に保持された対物レ
ンズ17は、プラスチックスで一体成形された非球面レ
ンズによって形成されている。
【0019】このような構成を有する2軸アクチュエー
タ21は、図1〜図3に示すように、対物レンズ17が
スライドベース20の略中央部に位置するように凹陥部
25内に配置されている。この凹陥部25は、一部を残
してスライドベース20の上下両面を貫通するように設
けられていると共に、光学系要素24が配置される光通
路26と連通されている。この光通路26は、スライド
ベース20を長手方向に延びて対物レンズ17と半導体
レーザ22との間にレーザ光を通過させる長手方向溝2
6aと、この長手方向溝26aの中途部においてこれと
直交する幅方向に延びる幅方向溝26bとからなり、両
溝26a,26bの大部分はスライドベース20の下面
側に開口するように設けられている。
【0020】この光通路26に対して半導体レーザ2
2、光検出器23及び光学系要素24は、図6に示すよ
うな位置関係となるように配置され、図3に示すように
レーザ光の透過が可能な状態でスライドベース20に取
り付けられている。即ち、半導体レーザ22は、凹陥部
25とは反対側のスライドベース26の端部に接着剤等
の固着手段によって取り付けられており、その外側には
軸受片20bが配置されている。この半導体レーザ22
から発射されるレーザ光は、光通路26に配置された光
学系要素24を通って対物レンズ17から光磁気ディス
クに照射され、その情報記録面からの反射光は、対物レ
ンズ17から光学系要素24に戻されて光検出器23に
到達することになる。
【0021】この光学系要素24は、グレーティング4
0とビームスプリッタ板41とプリズムミラー42とマ
ルチレンズ43と対物レンズ17等から構成されてい
る。そして、半導体レーザ22のレーザ光の発射口の前
方にはグレーティング40が配置されており、この半導
体レーザ22から対物レンズ17に向かって順に、グレ
ーティング40、ビームスプリッタ板41、マルチレン
ズ43及びプリズムミラー42が配置されている。
【0022】グレーティング40は、1つのレーザ光か
ら0次光(主ビーム)とプラス・マイナス1次光(副ビ
ーム)とのスリービームを発生させるためのもので、±
1次光をトラッキングエラー検出用に用い、光磁気ディ
スクの情報記録面にトラッキング誤差信号用の3つのス
ポットを形成するものである。このグレーティング40
は、格子ホルダ45によって保持されており、この格子
ホルダ45を介してスライドベース20に取り付けられ
ている。この格子ホルダ45の材質としてはエンジニア
リングプラスチック(例えば、ABS、ポリアセター
ル、ポリカーボネート等)が好適であるが、他の合成樹
脂を用いることもできる。
【0023】この格子ホルダ45は、横長の四角形とさ
れたブロック状の部材からなり、その横方向の一側には
調整アーム45aが設けられており、その調整アーム4
5aは略一定の厚みで先細となるように形成されてい
る。この格子ホルダ45の調整アーム45aの表裏両面
には、この格子ホルダ45自体が持つ弾性によってスラ
イドベース20に摩擦支持するための一対の摩擦突起4
7a,47bが設けられている。この一対の摩擦突起4
7a,47bは、一方の摩擦突起47aがグレーティン
グ40に近い内側に設定され、他方の摩擦突起47bが
調整アーム45aの先端側に設定されている。
【0024】また、格子ホルダ45の調整アーム45a
と反対側の側面には、格子ホルダ45を回動させるため
の回動中心となるV溝が設けられている。このV溝の底
面が1つの受圧面を形成しており、従って、この格子ホ
ルダ45はV溝と2つの摩擦突起47a,47bとの3
箇所でスライドベース20に支持されている。
【0025】このような構成を有する格子ホルダ45
は、その調整アーム45aをスライドベース20の光通
路26に設けられた切欠き部50に圧入すると共に、同
じく光通路26に設けられた支持凸部51に係合するこ
とにより、スライドベース20に取り付けられる。そし
て、支持凸部51による支持力と、一対の摩擦突起47
a,47bと切欠き部50の壁面との間に生ずる摩擦力
とによって格子ホルダ45が姿勢変更可能に支持され、
その摩擦力に抗して調整アーム45aを押圧することに
より、支持凸部51に係合されるV溝を回転中心として
格子ホルダ45が回動される。その結果、格子ホルダ4
5に保持されているグレーティング40の姿勢が変更さ
れ、そのグレーティング40の取付状態が回転調整され
ることになる。
【0026】また、ビームスプリッタ板41は、光磁気
ディスクからの反射光を異なった方向に変えるもので、
薄い平行平板のガラス部材からなっている。この実施の
例に係るビームスプリッタ板41は、往路の透過時に発
生する非点収差をフォーカス誤差信号の検出に利用し、
復路では反射ミラーとして用いている。従って、このビ
ームスプリッタ板41は、半導体レーザ22からの往路
光をそのまま通過させる一方、光磁気ディスクからの復
路光を90°方向変換させている。そのため、このビー
ムスプリッタ板41は、半導体レーザ22からのレーザ
光に対して45°傾くように配置されている。
【0027】このビームスプリッタ板41の一端は、ク
リップ部材52によってスライドベース20の固定壁5
3に挟持されて固定されている。このクリップ部材52
は、適当な弾性を有する四角形の薄い板バネを、その長
手方向の2箇所で折り曲げることによって形成されてい
る。これにより、図7に示すように、クリップ部材52
は、互いに対向された一対の挟持片52a,52bと、
両挟持片52a,52bの上端間を連結する上面片52
cとを有し、全体として断面形状が略コ字状をなすよう
に形成されている。そして、一対の挟持片52a,52
bは、その中央部をそれぞれ内側に円弧状に突出させる
ように形成されている。このクリップ部材52の材質と
しては、例えばステンレス鋼板等の金属が好適である。
【0028】プリズムミラー42は、半導体レーザ22
の光軸と対物レンズ17の光軸とが直角に交わる位置に
設けられており、半導体レーザ22から発射されたレー
ザ光を90°屈折させて上方に位置する対物レンズ17
に導いている。この対物レンズ17は、半導体レーザ2
2からのレーザ光の焦点を光磁気ディスクの情報記録面
上に結ぶように設定されていると共に、その情報記録面
で反射されて対物レンズ17に戻された反射光を、往路
と逆行させてプリズムミラー42に導いている。そし
て、プリズムミラー42で90°屈折されたレーザ光
は、ビームスプリッタ板41に入力される。
【0029】このビームスプリッタ板41の一側には、
その光軸が半導体レーザ22の光軸と直角に交わるよう
に配置されたマルチレンズ43が設けられている。この
マルチレンズ43は、レンズホルダ55に保持されたウ
ォラストンプリズム56とシリンドリカルレンズ57と
を有し、これらは所定の隙間をあけて直列に配置されて
いて、レンズホルダ55を介してスライドベース20に
固定されている。このマルチレンズ43を通過するレー
ザ光は、シリンドリカルレンズ57の焦点上に配置され
たフォトダイオード等からなる光検出器23によって検
出される。
【0030】光検出器23は接着剤等の固着手段によっ
て検出器ホルダ58に固定され、その検出器ホルダ58
は同じく接着剤等の固着手段によって調整ホルダ59に
固定されている。調整ホルダ59は、スライドベース2
0の取付穴に嵌合される軸部を有し、図4に示すよう
に、この軸部をカバープレート60の一部で押圧するこ
とにより、調整ホルダ59及び検出器ホルダ58を介し
て光検出器23がスライドベース20に固定されてい
る。カバープレート60は光通路26の開口側を閉じる
ことを主たる目的とするもので、その他にも上述したよ
うな調整ホルダ59の軸部を押圧して固定する等の役割
を有している。
【0031】この光検出器23は、これよりもやや大き
くて所定の配線パターンが設けられた配線基板61に搭
載されており、その配線基板61の一側にはフレキシブ
ルプリント配線板62の一端が連結されている。このフ
レキシブルプリント配線板62の他側は複数に分岐さ
れ、このフレキシブルプリント配線板62を介して2軸
アクチュエータ21のフォーカスコイル38及びトラッ
キングコイル39や半導体レーザ22等と電気的に接続
されている。
【0032】このような構成を有する光学ピックアップ
15と磁気ヘッド16とを保持する保持装置18は、図
1に示すように、側面から見た形状が略コ字状をなすブ
ラケット64を有し、このブラケット64の上面部64
aに支持プレート65が片持状に支持されて略水平に取
り付けられている。この支持プレート65には、例えば
ジンバルばねからなるサスペンション66の基端が固定
されており、その先端には上述した磁気ヘッド16が取
り付けられている。この支持プレート65の下方には支
持レバー67が配置されており、この支持レバー67の
基端両側に突出して設けた軸突起67aが、ブラケット
64の垂直面部64bの両側に形成された軸受部64c
によって上下方向へ回動可能に軸支されている。
【0033】この支持レバー67は、ブラケット64と
の間に介装されているトーションスプリング68によっ
て常時下方へ回動付勢され、その水平面部67bの先端
部67cがサスペンション66から離隔されるように偏
倚されている。更に、支持レバー67の水平面部67b
の略中央部には突当ねじピン69が螺合固定されてお
り、その頭部が水平面部67b側に突出されている。こ
の突当ねじピン69は、その突出量を調節できるように
なっている。
【0034】また、ブラケット64には、光学ピックア
ップ15を移動操作するためのステッピングモータ70
の回転ねじ軸71に螺合されるねじ軸受72が取り付け
られている。そして、ブラケット64の下面部64dに
は、スライドベース20の凹陥部25側の先端部に設け
られた固定片20dが支持固定され、これによりブラケ
ット64を介して光学ピックアップ15と磁気ヘッド1
6とが一体的に構成されている。
【0035】一方、ステッピングモータ70は,図示し
ないシャーシ側に固定されるモータブラケット73に取
り付けられており、このステッピングモータ70を駆動
して回転ねじ軸71を回転させることにより、ねじ軸受
72の作動を介してその回転方向に応じて、ブラケット
64が回転ねじ軸71の軸方向に往復移動することがで
きる。その結果、保持装置18を介して一体的に構成さ
れた光学ピックアップ15及び磁気ヘッド16が、光磁
気ディスクの半径方向に往復移動する。
【0036】このとき、光学ピックアップ15によって
光磁気ディスクの情報記録面にレーザ光を照射する一
方、この情報記録面に磁気ヘッド16によって所定の外
部磁界を印加することにより、この情報記録面に新たな
情報信号を書き込む情報記録を行うことができ、或いは
この情報記録面に予め記録されている情報信号を読み出
す情報再生を行うことができる。
【0037】このような構成を有する光磁気ピックアッ
プ装置Aの光学ピックアップ15を製造する等に際し
て、ビームスプリッタ板41をスライドベース20に取
り付ける作業は、このビームスプリッタ板41の基部に
クリップ部材52を挟み付けることによって簡単に行う
ことができる。即ち、ビームスプリッタ板41をスライ
ドベース20に設けた固定壁53に沿わせてスライドベ
ース20の所定位置に配置した後、クリップ部材52の
開口側をビームスプリッタ板41の基部とスライドベー
ス20の固定壁53とに臨ませる。
【0038】次に、クリップ部材52を押圧して一対の
挟持片52a,52bで両側からビームスプリッタ板4
1と固定壁53とを挟み込むようにする。これにより、
クリップ部材52の弾性による挟持力でビームスプリッ
タ板41が固定壁53に押し付けられ、一対の挟持片5
2a,52bで挟持されてビームスプリッタ板41がス
ライドベース20に取り付けられる。
【0039】この場合、重ね合わされたビームスプリッ
タ板41と固定壁53とを挟み付ける一対の挟持片52
a,52bは、その中央部が内側に凸となるよう円弧状
に湾曲形成されているため、ビームスプリッタ板41及
び固定壁53が受ける圧力分布は、図8に示すように、
互いに内側に向き合う挟持力が左右で略等しくなって圧
力相殺された状態となる。即ち、一対の挟持片52a,
52bによる圧力分布は、その中央部が中高に形成され
ているため、ビームスプリッタ板41の幅方向の全体に
渡って略等しい挟持力が作用することになる。従って、
所定の圧力でビームスプリッタ板41を挟持できると共
に、左右の挟持力が互いに相殺されるためにビームスプ
リッタ板41に曲げモーメントとして働くことがない。
【0040】そのため、極めて簡単な取付作業によって
ビームスプリッタ板41をスライドベース20に確実に
固定することができる。しかも、スライドベース20が
ダイカスト製の亜鉛合金であって、長期間の使用によっ
てクリープ等を生じたような場合にも、クリップ部材5
2の弾性によって確実に挟持して、ビームスプリッタ板
41の倒れ変動等を防止することができる。
【0041】以上説明したが、本発明は上記実施の例に
限定されるものではなく、例えば、上記実施の例におい
ては、情報記録媒体として光磁気ディスクを使用した光
磁気記録再生装置に用いられる光磁気ピックアップ装置
について説明したが、光ディスクを光学記録媒体として
用いる記録再生両用の光学ピックアップ装置、或いは記
録又は再生専用の光学ピックアップ装置に適用すること
ができることは勿論である。更に、光学系の構成につい
ても上記実施の例に限定されるものではなく、例えばコ
リメータレンズや凹レンズ等の部品を必要に応じて加え
て構成することができる。
【0042】また、上記実施の例では、2軸アクチュエ
ータの構造として板バネ方式のものを用いて説明した
が、これに代えて、弾性を持った4本のワイヤでリンク
機構を形成して対物レンズを有する可動部を支持するワ
イヤ支持方式、弾性を持った合成樹脂でヒンジのリンク
機構と回転部分を形成して可動部を支持するヒンジ方式
等の他の構成のものを適用することもできる。このよう
に、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更で
きるものである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学ピッ
クアップ装置によれば、スライドベースとビームスプリ
ッタ板とクリップ部材とを設け、クリップ部材でスライ
ドベースとビームスプリッタ板とを挟持する構成とした
ため、極めて簡単な取付作業によってビームスプリッタ
板をスライドベースに確実に固定することができる。し
かも、スライドベースがダイカスト製の亜鉛合金のよう
にクリープ等を生ずることがある材質で形成されている
ような場合であっても、クリップ部材の弾性によってス
ライドベースとビームスプリッタ板とを確実に挟持し
て、ビームスプリッタ板の倒れ変動等を防止することが
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一例を示すもので、光学ピック
アップと磁気ヘッドとを備えた光磁気ピックアップ装置
の外観斜視図である。
【図2】本発明の実施の一例に係る光学ピックアップの
平面図である。
【図3】本発明の実施の一例に係る光学ピックアップの
底面図である。
【図4】本発明の実施の一例に係る光学ピックアップの
底面側の要部を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の一例に係る光学ピックアップの
2軸アクチュエータを示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の一例に係る光学ピックアップの
光学系の説明図である。
【図7】本発明の実施の一例に係る光学ピックアップの
クリップ部材を示す斜視図である。
【図8】図3のX−X線部分を断面して示す説明図であ
る。
【図9】従来の光学ピックアップを示す平面図である。
【図10】従来の光学ピックアップを側面から見た説明
図である。
【図11】図9のY−Y線部分を断面して示す説明図で
ある。
【符号の説明】
15…光学ピックアップ、 16…磁気ヘッド、 17
…対物レンズ、 18…保持装置、 19a,19b…
ガイド軸、 20…スライドベース、 21…2軸アク
チュエータ、 22…半導体レーザ、 23…光検出
器、 24…光学系要素、 26…光通路、 40…グ
レーティング、 41…ビームスプリッタ板、 42…
プリズムミラー、 43…マルチレンズ、 52…クリ
ップ部材、52a,52b…挟持片、 53…固定壁、
60…カバープレート A…光磁気ピックアップ装置
(光学ピックアップ装置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学記録媒体に対向されて当該光学記録
    媒体に対して情報信号の記録及び/又は再生を行う光学
    ピックアップ装置であって、 上記光学記録媒体に対して接近及び離反可能に支持され
    るスライドベースと、 上記スライドベースに配される光学系の、上記光学記録
    媒体に対向される対物レンズと当該対物レンズに向けて
    レーザ光を発射する半導体レーザとの間に介在されるビ
    ームスプリッタ板と、 上記ビームスプリッタ板を上記スライドベースの固定壁
    と併せて挟持するクリップ部材とを設けたことを特徴と
    する光学ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光学ピックアップ装置に
    おいて、 上記クリップ部材は、一対の挟持片を対向させて断面形
    状を略コ字状に形成すると共に、当該一対の挟持片の中
    央部をそれぞれ内側に円弧状に突出させ、重ね合わされ
    た上記ビームスプリッタ板及び上記固定壁を一対の挟持
    片の円弧部分で挟持するようにしたことを特徴とする光
    学ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光学ピックアップ装置に
    おいて、 上記クリップ部材は、板金により形成して上記一対の挟
    持片に弾性を付与したことを特徴とする光学ピックアッ
    プ装置。
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