JPH11110762A - 光学ピックアップの送り制御装置 - Google Patents

光学ピックアップの送り制御装置

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JPH11110762A
JPH11110762A JP28316597A JP28316597A JPH11110762A JP H11110762 A JPH11110762 A JP H11110762A JP 28316597 A JP28316597 A JP 28316597A JP 28316597 A JP28316597 A JP 28316597A JP H11110762 A JPH11110762 A JP H11110762A
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time
motor
voltage
lens shift
traverse motor
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Koji Shigeta
孝治 重田
Naokazu Susa
直和 須佐
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用温度環境が異なったり、エラー信号の検出
部に応答遅れがあったりしても常に変わらぬ動作性能を
得る。 【解決手段】 ディスク1上の情報の記録または再生を
行う光学ピックアップ4と、光学ピックアップ4を動力
伝達機構6を介して移動させるトラバースモータ5と、
このトラバースモータ5駆動力を制御するコントローラ
10とを備える送り制御装置において、レンズシフト検
出手段8で検出したレンズシフト量が所定のしきいを越
えた時点からレンズシフト量に応じた駆動電圧をトラバ
ースモータドライブ出力演算手段103により算出して
トラバースモータ5に印加し、この駆動電圧をモータ電
圧印加時間設定手段105で設定された規定時間だけト
ラバースモータ5に出力した後、該駆動電圧の供給を停
止するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学ディスク装置
に使用される光学ピックアップの送り制御装置に関し、
特に使用温度環境が異なったり、エラー信号の検出部に
応答遅れがあったりしても、動作不良の発生を防止でき
る光学ピックアップの送り制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光学ピックアップの送り制御装置として
は、特開平6−119650号公報や特開平6−261
0013号公報に示すものが知られている。以下、この
種従来の光学ピックアップ送り制御装置について、図1
0から図12を参照して説明する。
【0003】図10において、ディスク1はスピンドル
モータ2により回転され、スピンドルモータ2はスピン
ドルモータドライバ3により光学ヘッド上の線速が一定
となるように制御される構成になっている。光学ピック
アップ4は、ディスク1に記録されている情報を光学的
に読み取って電気信号に変換したり、情報をディスク1
に光学的に書き込んだりするもので、ディスク1上にレ
ーザを集光させてディスク1上のピットで構成されるデ
ータを読み取ったりする対物レンズ4aと、対物レンズ
4aを上下方向(フォーカス方向)とディスク1の半径
方向(トラッキング方向)に微小移動させるための密ア
クチュエータ4bと、対物レンズ4a及び密アクチュエ
ータ4b等を搭載するキャリッジ4cを備える。
【0004】光学ピックアップ4をディスク1の半径方
向(トラッキング方向)に移動させる送り機構は、トラ
バースモータ5と、このトラバースモータ5の駆動力を
キャリッジ4cに伝達する送りねじ等からなる動力伝達
機構6とから構成される。
【0005】コントローラ7は、密アクチュエータ4b
及びトラバースモータ5を制御するもので、スピンドル
モータドライバ3を有するとともに、密アクチュエータ
ドライブ出力手段71及び定電圧パルス発生手段72を
備え、この密アクチュエータドライブ出力手段71及び
定電圧パルス発生手段72は、対物レンズ4aのキャリ
ッジ中心からのずれ量(以下、レンズシフト量という)
を検出するレンズシフト検出手段8が接続されている。
密アクチュエータドライブ出力手段71は、レンズシフ
ト検出手段8で検出されたレンズシフト量に応じて密ア
クチュエータ4bにドライブ出力信号を送出し、密アク
チュエータ4bをトラッキング方向に微小送り制御を行
う。また、定電圧パルス発生手段73は、レンズシフト
検出手段8で検出されたレンズシフト量に応じて発生す
る定電圧パルスをトラバースモータ5に印加してキャリ
ッジ4cを移動制御する。
【0006】次に、上記のように構成された光学ピック
アップ送り制御装置の動作について説明する。ディスク
1に記録されている情報を再生する時には、キャリッジ
4cをディスク半径方向(以下、トラッキング方向とい
う)へ送る動作(以下、光軸補正送りという)が発生す
る。以下では、この動作について述べる。
【0007】再生動作中、光学ピックアップ4の対物レ
ンズ4aは密アクチュエータ4bによりトラッキング方
向外周へ向かって微小移動しながら、回転するディスク
1のトラックをトレースしてデータの読み込みを行う。
この場合、密アクチュエータ4bは精密な移動ができる
構成になっているが、その可動範囲は狭いため、対物レ
ンズ4aが所定の距離以上にキャリッジ4cの中心から
ずれた時(以下、レンズシフトが発生した時という)キ
ャリッジ4cを移動させ、再び対物レンズ4aをキャリ
ッジ4cの中心位置付近に戻す必要がある。キャリッジ
4cを動かすために、動力伝達機構6の摩擦負荷を越え
るだけの定電圧パルスを定電圧パルス発生手段72から
出力し、この定電圧パルスをトラバースモータ5に印加
して駆動することにより、動力伝達機構6を介してキャ
リッジ4cをトラッキング方向へ移動することで行う。
【0008】このため、コントローラ7では、通常密ア
クチュエータ4bをディスク1のトラックへ追従させる
制御(トラッキング制御)と、必要に応じてトラバース
モータ5を駆動して対物レンズ4aをキャリッジ4cの
中心位置付近に制御(トラバース制御)する制御を同時
に行っている。
【0009】以下、この動作を図11及び図12を参照
しながら詳細に説明する。図11は従来の光軸補正送り
の動作手順を示すフローチャートであり、図12は従来
の光軸補正送りの動作説明図である。
【0010】再生動作を指令を受け取ると、まず、レン
ズシフト検出手段8によりレンズシフト量を検出し(ス
テップS111)、キャリッジ4cの移動が必要かどう
かを決定する。すなわち、レンズシフト量がしきい値以
上か否かを判定する(ステップS112)。ここで、シ
フト量がしきい値未満で密アクチュエータ4bの可動範
囲内である場合は密アクチュエータドライブ出力手段7
1から密アクチュエータ4bにドライブ出力信号を出力
し、密アクチュエータ4bをトラッキング方向へ微小送
りする(ステップS113)。そして、ステップS11
1〜ステップS113の処理を実行することによりレン
ズシフト量が次第に大きくなり、しきい値以上になると
光軸補正送り処理に移行する(ステップS114)。
【0011】光軸補正送り処理では、図12(A)に示
すように、レンズシフト量がしきい値以上になった時、
定電圧パルス発生手段72から定電圧パルス(モータ駆
動パルス)を図12(B)に示すように発生させ、この
定電圧パルスをトラバースモータ5に印加することによ
り、キャリッジ4cをレンズシフト量がキャンセルされ
る方向(通常はディスクの外周方向)へ移動させる(ス
テップS115)。そして、キャリッジ4cが移動した
ことにより、レンズシフト量が再びしきい値以上かを判
定し(ステップS116)、しきい値以上の場合はステ
ップS65に移行してステップS115〜ステップS1
16の処理を実行する。また、レンズシフト量が減少し
再びしきい値未満になった時は、トラバースモータ5へ
の駆動電圧の供給を停止し(ステップS117)、1回
目の光軸補正送り処理が終了し(ステップS118)、
再びステップS111に戻って密アクチュエータ4bに
よるレンズ移動のみの制御となる。このように再生動作
中は、上述した動作を繰り返す。
【0012】このようにして、従来の光学ピックアップ
送り制御装置でも光軸補正送り動作を行うことができ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一般に、密アクチュエ
ータ4bは移動精度が良く使用環境温度による影響が小
さいが、キャリッジ4cの送り動作を行う駆動力伝達機
構部6は、その送り量が使用環境温度の影響を受け易
い。すなわち、低温時にはグリスが硬化し動力伝達機構
部4cの摩擦負荷が増大するため、常温時に比べより大
きな駆動力が必要となり、高温では逆にグリスの粘性に
よる制動力が低下するため同じ駆動電圧でも移動量が大
きくなる。
【0014】従って、上記のような従来の光学ピックア
ップ送り制御装置では、該装置の使用環境温度が大きく
異なる車載用機器に適用した場合、動力伝達機構の摩擦
負荷が大きく変動し、定電圧パルスのパルス高と摩擦負
荷の相対関係が変化し、低温でのグリス硬化による負荷
の増大でキャリッジが移動しなくなったり、また、これ
を防ぐために駆動電圧を高めに設定すると高温時にキャ
リッジの送り量が過剰になって動作が不安定になるとい
う問題があった。
【0015】また、従来の光学ピックアップ送り制御装
置では、検出したレンズシフト量としきい値の大小関係
によってトラバースモータに一定電圧のパルスを印加し
て駆動するため、モータドライブ電圧の供給を行うかど
うかを決定するレンズシフト量検出部の応答遅れ時間の
存在により、実際にはキャリッジが移動したにも関わら
ず、レンズシフト量の検出値がしきい値以下とならない
ため、モータドライブ出力が送出され続け、駆動力が過
剰となり、キャリッジ送り量が過剰となって動作が不安
定になるという問題があった。
【0016】さらに、従来の光学ピックアップ送り制御
装置では、検出したレンズシフト量としきい値の大小関
係によってトラバースモータに一定電圧のパルスを印加
して駆動するため、規格外の偏心量をもつディスクを再
生した場合、レンズシフト検出信号に偏心成分が重畳
し、モータドライブ電圧がキャリッジを正逆両方向への
送り電圧として発生し、キャリッジの送り動作が不安定
になるという問題があった。
【0017】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るものであり、本発明の第1の目的は、使用温度環境が
異なっても常に変わらぬ動作性能を得ることができる光
学ピックアップの送り制御装置を提供することにある。
【0018】また本発明の第2の目的は、レンズシフト
量検出部の中に遅れ時間が存在しても、常に変わらぬ動
作性能を得ることができる光学ピックアップの送り制御
装置を提供することにある。
【0019】また本発明の第3の目的は、規格外の偏心
量をもつディスクの再生を行っても、常に変わらぬ動作
性能を得ることができる光学ピックアップの送り制御装
置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために本発明の光学ピックアップの送り制御装置にお
いては、レンズ系のレンズシフト量を検出するレンズシ
フト検出手段と、前記レンズシフト検出手段で検出した
レンズシフト量が所定のしきい値を越えた時点からレン
ズシフト量に応じた駆動電圧をトラバースモータに印加
するトラバースモータドライブ出力演算手段と、前記駆
動電圧を規定時間だけ出力した後該駆動電圧の供給を停
止する制御手段とを備えるものである。
【0021】本発明によれば、使用温度環境が異なって
も常に変わらぬ動作性能を得ることができる。
【0022】前記第2の目的を達成するために本発明の
光学ピックアップの送り制御装置においては、レンズ系
のレンズシフト量を検出するレンズシフト検出手段と、
前記レンズシフト検出手段で検出したレンズシフト量が
所定のしきい値を越えた時点からレンズシフト量に応じ
た駆動電圧をトラバースモータに印加するトラバースモ
ータドライブ出力演算手段と、前記トラバースモータド
ライブ出力演算手段から駆動電圧を規定の時間出力する
第1の制御手段と、前記規定の時間駆動電圧を出力した
時点から規定の時間前記トラバースモータドライブ出力
演算手段からの駆動電圧の出力を停止制御する第2の制
御手段とを備えるものである。
【0023】本発明によれば、レンズシフト量検出部の
中に遅れ時間が存在しても、常に変わらぬ動作性能を得
ることができる。
【0024】前記第3の目的を達成するために本発明の
光学ピックアップの送り制御装置においては、レンズ系
のレンズシフト量を検出するレンズシフト検出手段と、
前記レンズシフト検出手段で検出したレンズシフト量が
所定のしきい値を越えた時点からレンズシフト量に応じ
た駆動電圧をトラバースモータに印加するトラバースモ
ータドライブ出力演算手段と、前記トラバースモータド
ライブ出力演算手段から駆動電圧を規定の時間出力する
第1の制御手段と、前記光学ピックアップのディスクに
対する相対位置から計算される駆動電圧停止時間を基に
前記規定の時間駆動電圧を出力した時点から前記トラバ
ースモータドライブ出力演算手段からの駆動電圧の出力
を停止制御する第2の制御手段とを備えるものである。
【0025】本発明によれば、規格外の偏心量をもつデ
ィスクの再生を行っても、常に変わらぬ動作性能を得る
ことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ディスクに対して光を集光させて情報の記録または
再生を行うレンズ系を有する光学ピックアップと、前記
光学ピックアップと前記ディスクの相対位置を制御しな
がら前記光学ピックアップをディスク半径方向に移動さ
せるトラバースモータを有する光学ピックアップの送り
制御装置において、前記レンズ系のレンズシフト量を検
出するレンズシフト検出手段と、前記レンズシフト検出
手段で検出したレンズシフト量が所定のしきい値を越え
た時点からレンズシフト量に応じた駆動電圧をトラバー
スモータに印加するトラバースモータドライブ出力演算
手段と、前記駆動電圧を規定時間だけ出力した後該駆動
電圧の供給を停止する制御手段とを備えるものである。
【0027】本発明の請求項2に記載の発明は、制御手
段が、光軸補正送り制御の開始と同時にカウントを開始
して経過時間を計数するタイマカウンタと、光軸補正送
り制御時にトラバースモータドライブ出力演算手段から
トラバースモータに供給される電圧の印加時間を設定す
るモータ電圧印加時間設定手段と、前記モータ電圧印加
時間設定手段で設定されたモータ電圧印加時間と前記タ
イマカウンタで計数された経過時間とを比較し、経過時
間がモータ電圧印加時間以上になった時に前記トラバー
スモータドライブ出力演算手段に停止信号を送出する比
較手段とから構成されるものである。
【0028】よって、光ディスク装置の光軸補正送り動
作において、レンズシフト量を検出しレンズシフト量が
所定のしきい値を越えた時点からレンズシフト量に応じ
た駆動電圧をトラバースモータに印加し、駆動電圧を規
定時間だけ供給した後駆動電圧を停止する制御を行うこ
とより、駆動推力の設定を行い、温度変化や負荷のばら
つき等によって摩擦負荷が変動しても適切な駆動力が供
給され、送り量が過剰となる動作の発生を防止し、送り
の安定化を図れるという作用を有する。
【0029】本発明の請求項3に記載の発明は、ディス
クに対して光を集光させて情報の記録または再生を行う
レンズ系を有する光学ピックアップと、前記光学ピック
アップと前記ディスクの相対位置を制御しながら前記光
学ピックアップをディスク半径方向に移動させるトラバ
ースモータを有する光学ピックアップの送り制御装置に
おいて、前記レンズ系のレンズシフト量を検出するレン
ズシフト検出手段と、前記レンズシフト検出手段で検出
したレンズシフト量が所定のしきい値を越えた時点から
レンズシフト量に応じた駆動電圧をトラバースモータに
印加するトラバースモータドライブ出力演算手段と、前
記トラバースモータドライブ出力演算手段から駆動電圧
を規定の時間出力する第1の制御手段と、前記規定の時
間駆動電圧を出力した時点から規定の時間前記トラバー
スモータドライブ出力演算手段からの駆動電圧の出力を
停止制御する第2の制御手段とを備えるものである。
【0030】本発明の請求項4に記載の発明は、第1の
制御手段が、光軸補正送り制御の開始と同時にカウント
を開始して経過時間を計数するタイマカウンタと、光軸
補正送り制御時にトラバースモータドライブ出力演算手
段からトラバースモータに供給される電圧の印加時間を
設定するモータ電圧印加時間設定手段と、前記モータ電
圧印加時間設定手段で設定されたモータ電圧印加時間と
前記タイマカウンタで計数された経過時間とを比較し、
経過時間がモータ電圧印加時間以上になった時に前記ト
ラバースモータドライブ出力演算手段に停止信号を送出
する比較手段とから構成され、第2の制御手段が、駆動
電圧を出力する規定の時間が経過した時点からトラバー
スモータへの電圧供給停止時間を設定するモータ供給電
圧停止時間設定手段と、前記トラバースモータドライブ
出力演算手段を前記モータ供給電圧停止時間設定手段で
設定された時間だけ停止させる停止制御手段とから構成
されるものである。
【0031】よって、光ディスク装置の光軸補正送り動
作において、レンズシフト量を検出しレンズシフト量が
所定のしきい値を越えた時点からレンズシフト量に応じ
た駆動電圧をトラバースモータに印加し、モータ電圧を
規定時間t1だけ供給し、その後モータ電圧を規定時間
t2だけ停止するように制御することより、温度変化や
負荷のばらつき等により摩擦負荷が変動しても適切な駆
動力が供給され、同時にレンズシフト検出の応答時間遅
れの影響をキャンセルして、送りすぎの発生を防止し、
送りの安定化を図れるという作用を有する。
【0032】本発明の請求項5に記載の発明は、ディス
クに対して光を集光させて情報の記録または再生を行う
レンズ系を有する光学ピックアップと、前記光学ピック
アップと前記ディスクの相対位置を制御しながら前記光
学ピックアップをディスク半径方向に移動させるトラバ
ースモータを有する光学ピックアップの送り制御装置に
おいて、前記レンズ系のレンズシフト量を検出するレン
ズシフト検出手段と、前記レンズシフト検出手段で検出
したレンズシフト量が所定のしきい値を越えた時点から
レンズシフト量に応じた駆動電圧をトラバースモータに
印加するトラバースモータドライブ出力演算手段と、前
記トラバースモータドライブ出力演算手段から駆動電圧
を規定の時間出力する第1の制御手段と、前記光学ピッ
クアップのディスクに対する相対位置から計算される駆
動電圧停止時間を基に前記規定の時間駆動電圧を出力し
た時点から前記トラバースモータドライブ出力演算手段
からの駆動電圧の出力を停止制御する第2の制御手段と
を備えるものである。
【0033】本発明の請求項5に記載の発明は、第1の
制御手段が、光軸補正送り制御の開始と同時にカウント
を開始して経過時間を計数するタイマカウンタと、光軸
補正送り制御時にトラバースモータドライブ出力演算手
段からトラバースモー に供給される電圧の印加時間を
設定するモータ電圧印加時間設定手段と、前記モータ電
圧印加時間設定手段で設定されたモータ電圧印加時間と
前記タイマカウンタで計数された経過時間とを比較し、
経過時間がモータ電圧印加時間以上になった時に前記ト
ラバースモータドライブ出力演算手段に停止信号を送出
する比較手段とから構成され、第2の制御手段が、光学
ピックアップのディスクに対する相対位置からモータ電
圧停止時間tvを計算するモータ電圧供給停止時間演算
手段と、タイマカウンタで計数された経過時間と前記算
出した時間tvに基づいて時間tvの間前記トラバース
モータドライブ出力演算手段を停止制御する停止制御手
段とから構成されるものである。
【0034】よって、光ディスク装置の光軸補正送り動
作において、レンズシフト量を検出しレンズシフト量が
所定のしきい値を越えた時点からレンズシフト量に応じ
た駆動電圧をトラバースモータに印加し、駆動電圧を規
定時間t1だけ供給し、その後モータ電圧を規定時間t
vだけ停止することとし、かつモータ電圧停止時間tv
を光学ピックアップのディスクに対する相対位置から計
算し設定されるように制御することより、温度変化や負
荷のばらつき等によって摩擦負荷が変動しても適切な駆
動力が供給され、同時にレンズシフト検出の応答時間遅
れの影響をキャンセルし、さらに、偏心の大きな欠陥デ
ィスク使用時にレンズシフトの検出信号に偏心成分が大
きく重畳した場合でも、その影響をキャンセルすること
ができ、ハンチング動作発生を防止し、送りの安定化を
図れるという作用を有する。
【0035】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図9を用いて説明する。
【0036】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における光学ピックアップ送り制御装置の構成を示
すブロック図、図2は本発明の実施の形態1における光
軸補正送りの動作を示すフローチャート、図3は本発明
の実施の形態1における光軸補正送り時の動作説明用波
形図である。
【0037】図1において、1はディスク、2はディス
ク1を回転するスピンドルモータである。4はディスク
1に記録されている情報を光学的に読み取って電気信号
に変換したり、情報をディスク1に光学的に書き込んだ
りする光学ピックアップであり、この光学ピックアップ
4は、ディスク1上にレーザを集光させてディスク1上
のピットで構成されるデータを読み取ったりする対物レ
ンズ4aと、この対物レンズ4aを上下方向(フォーカ
ス方向)とディスク1の半径方向(トラッキング方向)
に微小移動させるための密アクチュエータ4bと、対物
レンズ4a及び密アクチュエータ4b等を搭載するキャ
リッジ4cを備える。また、8は対物レンズ4aのキャ
リッジ中心からのずれ量(以下、レンズシフト量とい
う)を検出するレンズシフト検出手段である。
【0038】10は密アクチュエータ4b及びトラバー
スモータ5を制御するコントローラであり、このコント
ローラ10は、スピンドルモータ2をスピンドルモータ
ドライバ3により光学ヘッド上の線速が一定となるよう
に制御するスピンドルモータドライバ101と、レンズ
シフト検出手段8で検出されたレンズシフト量に応じて
密アクチュエータ4bにドライブ出力信号を送出し、密
アクチュエータ4bをトラッキング方向に微小送り制御
する密アクチュエータドライブ出力手段102と、レン
ズシフト検出手段8で検出されたレンズシフト量に応じ
たトラバースモータドライブ出力を演算するトラバース
モータドライブ出力演算手段103と、光軸補正送り制
御の開始と同時にカウントを開始して経過時間tcを計
数するタイマカウンタ104と、光軸補正送り制御時に
トラバースモータドライブ出力演算手段103からトラ
バースモータ5に供給される電圧の印加時間t1を設定
するモータ電圧印加時間設定手段105と、モータ電圧
印加時間設定手段105で設定されたモータ電圧印加時
間t1とタイマカウンタ104で計数された経過時間t
cとを比較し、tc>t1の時に停止信号を送出する比
較手段106とを備える。トラバースモータドライブ出
力演算手段103は、タイマカウンタ104のカウント
開始時の信号によりモータドライブ出力電圧の演算を開
始してモータ電圧を出力し、比較手段106からの出力
信号によりモータドライブ出力演算手段103の演算を
停止してトラバースモータ5への電圧供給を停止する構
成になっている。
【0039】次に、上記のように構成された本発明の実
施の形態1における光学ピックアップ送り制御装置の動
作について、図2及び図3を参照して説明する。
【0040】再生動作を指令を受け取ると、まず、レン
ズシフト検出手段8によりレンズシフト量を検出し(ス
テップS21)、キャリッジ4cの移動が必要かどうか
を決定する。すなわち、レンズシフト量がしきい値以上
か否かを判定する(ステップS22)。ここで、シフト
量がしきい値未満で密アクチュエータ4bの可動範囲内
である場合は密アクチュエータドライブ出力手段102
から密アクチュエータ4bにドライブ出力信号を出力
し、密アクチュエータ4bをトラッキング方向へ微小送
りする(ステップS23)。そして、ステップS21〜
ステップS23の処理を実行することによりレンズシフ
ト量が次第に大きくなり、このレンズシフト量が図3
(A)に示すようにしきい値以上になると光軸補正送り
処理に移行する(ステップS24)。
【0041】光軸補正送り処理がスタートすると、ま
ず、タイマカウンタ104をリセットしてからスタート
させ(ステップS25)、次いで、トラバースモータド
ライブ出力算出手段103により、レンズシフト検出手
段8で検出したレンズシフト量に応じたドライブ出力電
圧を演算し(ステップS26)、この電圧をトラバース
モータ5に印加する(ステップS27)。これにより、
キャリッジ4cをレンズシフト量がキャンセルされる方
向へ移動させる。
【0042】ここで、レンズシフト量には、通常トラッ
キングエラー信号が用いられ、この信号の低域成分をフ
ィルタで抽出し増幅することによりトラバースモータド
ライブ出力を生成する。この時、トラバースサーボの周
波数帯域は非常に低く、レンズシフト量とトラバースモ
ータドライブ出力の関係はほぼ比例関係にある。
【0043】トラバースモータドライブ出力算出手段1
03からトラバースモータ5に供給される電圧の経過時
間tcはタイマカウンタ104により計数される。この
経過時間tcはモータ電圧印加時間設定手段105で設
定されたモータ電圧印加時間t1と比較手段106で比
較され、モータ電圧印加時間t1がtc<t1かを判定
する(ステップS28)。tc<t1の場合はステップ
S26に戻り、経過時間tcがモータ電圧印加時間設定
手段105で設定されたモータ電圧印加時間t1よりも
小さい間は、ステップS26〜ステップS28の処理を
繰り返し実行することにより、レンズシフト量に応じて
トラバースモータドライブ出力算出手段103から出力
されるモータ電圧をトラバースモータ5に供給され続け
る。
【0044】また、比較手段106での判定結果がtc
<t1でない、すなわち、経過時間tcがモータ電圧印
加時間t1を越えた場合は、比較手段106から出力さ
れる信号によりトラバースモータドライブ出力算出手段
103を停止させ、トラバースモータ5へのドライブ出
力電圧の供給を停止し(ステップS29)、キャリッジ
4cの送りを停止する。キャリッジ4cが停止した後
は、再びレンズシフト量をレンズシフト検出手段8によ
り検出し、そのレンズシフト量がしきい値以上かをコン
トローラ10で再度判定する(ステップS30)。ここ
で、レンズシフト量がしきい値以上の場合はステップS
25に戻り、再度タイマカウンタ104をリセットした
後スタートさせて、ステップS25以下の一連の処理を
レンズシフト量がしきい値以下になるまで繰り返す。こ
の結果、トラバースモータドライブ出力算出手段103
からはトラバースモータ5に対して図3(B)に示す波
形の電圧が断続して供給される。
【0045】この時、レンズ4bはトラッキングサーボ
により常に動作しているので、レンズシフト量は前回よ
りも大きな値となる。このため、供給開始電圧値も大き
くなり図3(B)に示すような駆動電圧波形となる。ま
た、摩擦負荷と供給開始電圧が合致した時、キャリッジ
4cが動く。キャリッジ4cが動いたことによりレンズ
シフト量がしきい値以下になった時光軸補正送り動作を
終了する(ステップS31)。
【0046】このように本発明の実施の形態1によれ
ば、温度環境の相違や負荷のばらつきによる摩擦負荷の
変動を、トラバースモータの駆動電圧を摩擦負荷に適応
した値に設定することで吸収し、送り量が過剰となる動
作の発生を防止し、送りの安定化を図ることができる。
【0047】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2における光学ピックアップ送り制御装置の構成を示
すブロック図、図5は本発明の実施の形態2における光
軸補正送りの動作を示すフローチャート、図6は本発明
の実施の形態2における光軸補正送り時の動作説明用波
形図である。
【0048】図4において、図1と同一の構成要素には
同一符号を付してその構成説明を省略し、図1と異なる
部分を重点に述べる。この実施の形態2において図1と
異なる点は、コントローラ10の内部構成にあり、図1
に示す場合と同様にスピンドルモータドライバ101、
密アクチュエータドライブ出力手段102、トラバース
モータドライブ出力演算手段103、タイマカウンタ1
04、モータ電圧印加時間設定手段105及び比較手段
106を備えるほか、新たにモータ供給電圧停止時間設
定手段107と、トラバースモータドライブ出力演算手
段103をモータ供給電圧停止時間設定手段107で設
定された時間だけ停止させる停止制御手段108を付加
したところにある。
【0049】モータ供給電圧停止時間設定手段107
は、モータ電圧印加時間t1が経過した時点からのトラ
バースモータ5への電圧供給停止時間t2を設定するも
ので、このモータ電圧供給停止時間t2は、レンズシフ
ト検出手段8の内部に存在する遅れ時間よりも十分に大
きな値に設定される。また、停止制御手段108は、タ
イマカウンタ104で計数された経過時間tcとモータ
電圧供給停止時間t2に基づいてトラバースモータドラ
イブ出力演算手段103の停止時間を演算し、この演算
結果に基づいてトラバースモータドライブ出力演算手段
103をt2の間停止制御する。
【0050】次に、上記のように構成された本発明の実
施の形態2における光学ピックアップ送り制御装置の動
作について、図5及び図6を参照して説明する。
【0051】再生動作を指令を受け取ると、まず、レン
ズシフト検出手段8によりレンズシフト量を検出し(ス
テップS51)、キャリッジ4cの移動が必要かどうか
を決定する。すなわち、レンズシフト量がしきい値以上
か否かを判定する(ステップS52)。ここで、シフト
量がしきい値未満で密アクチュエータ4bの可動範囲内
である場合は密アクチュエータドライブ出力手段102
から密アクチュエータ4bにドライブ出力信号を出力
し、密アクチュエータ4bをトラッキング方向へ微小送
りする(ステップS53)。そして、ステップS51〜
ステップS53の処理を実行することによりレンズシフ
ト量が次第に大きくなり、このレンズシフト量が図6
(A)に示すようにしきい値以上になると光軸補正送り
処理に移行する(ステップS54)。
【0052】光軸補正送り処理がスタートすると、ま
ず、タイマカウンタ104をリセットしてからスタート
させ(ステップS55)、次いで、トラバースモータド
ライブ出力算出手段103により、レンズシフト検出手
段8で検出したレンズシフト量に応じたドライブ出力電
圧を演算し(ステップS56)、この電圧をトラバース
モータ5に印加する(ステップS57)。これにより、
キャリッジ4cをレンズシフト量がキャンセルされる方
向へ移動させる。
【0053】ここで、レンズシフト量には、通常トラッ
キングエラー信号が用いられ、この信号の低域成分をフ
ィルタで抽出し増幅することによりトラバースモータド
ライブ出力を生成する。この時、トラバースサーボの周
波数帯域は非常に低く、レンズシフト量とトラバースモ
ータドライブ出力の関係はほぼ比例関係にある。
【0054】トラバースモータドライブ出力算出手段1
03からトラバースモータ5に供給される電圧の経過時
間tcはタイマカウンタ104により計数される。この
経過時間tcはモータ電圧印加時間設定手段105で設
定されたモータ電圧印加時間t1と比較手段106で比
較され、モータ電圧印加時間t1がtc<t1かを判定
する(ステップS58)。tc<t1の場合はステップ
S56に戻り、経過時間tcがモータ電圧印加時間設定
手段105で設定されたモータ電圧印加時間t1よりも
小さい間は、ステップS56〜ステップS58の処理を
繰り返し実行することにより、レンズシフト量に応じて
トラバースモータドライブ出力算出手段103から出力
されるモータ電圧をトラバースモータ5に供給され続け
る。
【0055】また、比較手段106での判定結果がtc
<t1でない、すなわち、経過時間tcがモータ電圧印
加時間t1を越えた場合は、比較手段106から出力さ
れる信号によりトラバースモータドライブ出力算出手段
103を停止させ、トラバースモータ5へのドライブ出
力電圧の供給を停止し(ステップS59)、キャリッジ
4cの送りを停止する。
【0056】この停止状態において、停止時間演算手段
108では、タイマカウンタ104で計数された経過時
間tcとモータ供給電圧停止時間設定手段107で設定
されたモータ電圧供給停止時間t2を基に停止時間を演
算し、モータ電圧供給停止時間t2に達したかを判定す
る(ステップS60)。すなわち、ステップS55でタ
イマカウンタ104をスタートさせてからの経過時間t
cがt1+t2の時間以内か以上かを判定する。ここ
で、経過時間tcがt1+t2の時間に達していないと
判断された場合はステップS59に戻り、経過時間tc
がt1+t2の時間以上になるまでステップS59及び
ステップS60の処理を繰り返し実行する。そして、時
間t2だけ停止した後は、再びレンズシフト量をレンズ
シフト検出手段8により検出し、そのレンズシフト量が
しきい値以上かをコントローラ10で再度判定する(ス
テップS61)。ここで、レンズシフト量がしきい値以
上の場合はステップS55に戻り、再度タイマカウンタ
104をリセットした後スタートさせて、ステップS5
5以下の一連の処理をレンズシフト量がしきい値以下に
なるまで繰り返す。この結果、トラバースモータドライ
ブ出力算出手段103からはトラバースモータ5に対し
て図6(B)に示す波形の電圧が断続して供給される。
【0057】この時、レンズ4bはトラッキングサーボ
により常に動作しているので、レンズシフト量は前回よ
りも大きな値となる。このため、供給開始電圧値も大き
くなり図6(B)に示すような駆動電圧波形となる。ま
た、摩擦負荷と供給開始電圧が合致した時、キャリッジ
4cが動く。キャリッジ4cが動いたことによりレンズ
シフト量がしきい値以下になった時光軸補正送り動作を
終了する(ステップS62)。
【0058】このように本発明の実施の形態2によれ
ば、温度環境の相違や負荷のばらつきによる摩擦負荷の
変動を、トラバースモータの駆動電圧を摩擦負荷に適応
した値に設定することで吸収でき、かつレンズシフト量
の検出部の応答遅れ時間の間駆動電力の供給を停止して
やることにより、送り過ぎの発生を防止し、送りの安定
化を図ることができる。
【0059】(実施の形態3)図7は本発明の実施の形
態3における光学ピックアップ送り制御装置の構成を示
すブロック図、図8は本発明の実施の形態3における光
軸補正送りの動作を示すフローチャート、図9は本発明
の実施の形態3における光軸補正送り時の動作説明用波
形図である。
【0060】図7において、図1と同一の構成要素には
同一符号を付してその構成説明を省略し、図1と異なる
部分を重点に述べる。この実施の形態2において図1と
異なる点は、コントローラ10の内部構成にあり、図1
に示す場合と同様にスピンドルモータドライバ101、
密アクチュエータドライブ出力手段102、トラバース
モータドライブ出力演算手段103、タイマカウンタ1
04、モータ電圧印加時間設定手段105及び比較手段
106を備えるほか、光学ピックアップ4のディスク1
に対する相対位置からモータ電圧停止時間tvを計算す
るするモータ電圧供給停止時間演算手段109と、タイ
マカウンタ104で計数された経過時間tcと算出した
時間tvに基づいて時間tvの間トラバースモータドラ
イブ出力演算手段103を停止制御する停止制御手段1
10を新たに付加したところにある。
【0061】次に、上記の用に構成された本実施の形態
3の動作について、図8及び図9を参照しながら説明す
る。
【0062】まず、本実施の形態3の動作説明に先立
ち、従来例における規格外の偏心量を持つディスクを再
生した場合のレンズシフト量に対するモータ電圧及びキ
ャリッジの変位について、図9(a)を参照して説明す
る。
【0063】規格外の偏心量を持つディスクに対するレ
ンズシフト量は図9(a)に示すように変化する。この
ため、レンズシフト検出手段で検出したレンズシフト量
としきい値の大小関係によってトラバースモータに対し
一定電圧のパルス駆動を行うと、レンズシフト量に対し
図9(a)に示すような正逆両方向送りのモータ電圧が
発生し、その結果、光学ピックアップのキャリッジの変
位は図9(a)に示すようにディスクの内外周両方向へ
変化し、送り動作の安定性が失われ動作不良を引き起こ
し易くなる。
【0064】そこで、本発明の実施の形態3では、レン
ズシフト量をしきい値との間で比較する時間間隔を偏心
周波数と同期させて常に同位相でレンズシフト検出を行
うことにより、偏心成分の影響を受けてディスクの内外
周両方向への送りを行うモータ電圧の発生を防止する。
以下、本方式の原理について説明する。
【0065】ディスクに規格外の偏心が存在した場合の
レンズシフト量は、時間経過とともに徐々にオフセット
値が増えていくDC成分要素と、現在レンズが情報の読
み取りを行っている位置での偏心周波数によるAC成分
要素の和となる。
【0066】CD等の光ディスクは線速度一定で情報が
記録されているため、ピックアップレンズのディスクに
対する相対変位によってディスクの回転速度が変化する
(1倍速回転において3. 3( 最外周) 〜8. 9( 最内
周) Hz)。ここで、ディスクの偏心成分の周波数は次
式によって計算される。
【0067】 fh = VL / (2・π・r) (1) fh:ディスク偏心周波数(Hz) VL :ディスク線速度(m/s) r:ディスク相対位置(m) また、ディスクの相対位置rは次式の数1によって計算
される。
【0068】
【数1】レンズシフト量をしきい値と比較する時間間隔
(以下モータ電圧供給停止時間)を偏心周波数に同期す
るように設定した場合、tvは次式にて求められる。
【0069】 tv = 1/fh (3) tv: モータ電圧供給停止時間(s) fh:ディスク偏心周波数(Hz) モータ電圧供給停止時間算出手段109は以上のような
計算を行って、レンズシフト量の検出時間間隔tvの計
算を行う。
【0070】次に、実際の動作について、図8を参照し
て説明する。
【0071】再生動作を指令を受け取ると、まず、レン
ズシフト検出手段8によりレンズシフト量を検出し(ス
テップS81)、キャリッジ4cの移動が必要かどうか
を決定する。すなわち、レンズシフト量がしきい値以上
か否かを判定する(ステップS82)。ここで、シフト
量がしきい値未満で密アクチュエータ4bの可動範囲内
である場合は密アクチュエータドライブ出力手段102
から密アクチュエータ4bにドライブ出力信号を出力
し、密アクチュエータ4bをトラッキング方向へ微小送
りする(ステップS83)。そして、ステップS51〜
ステップS53の処理を実行することによりレンズシフ
ト量が次第に大きくなり、このレンズシフト量が図9
(b)に示すようにしきい値以上になると光軸補正送り
処理に移行する(ステップS84)。
【0072】光軸補正送り処理がスタートすると、ま
ず、タイマカウンタ104をリセットしてからスタート
させ(ステップS85)、次いで、トラバースモータド
ライブ出力算出手段103により、レンズシフト検出手
段8で検出したレンズシフト量に応じたドライブ出力電
圧を演算し(ステップS86)、この電圧をトラバース
モータ5に印加する(ステップS87)。これにより、
キャリッジ4cをレンズシフト量がキャンセルされる方
向へ移動させる。
【0073】ここで、レンズシフト量には、通常トラッ
キングエラー信号が用いられ、この信号の低域成分をフ
ィルタで抽出し増幅することによりトラバースモータド
ライブ出力を生成する。この時、トラバースサーボの周
波数帯域は非常に低く、レンズシフト量とトラバースモ
ータドライブ出力の関係はほぼ比例関係にある。
【0074】トラバースモータドライブ出力算出手段1
03からトラバースモータ5に供給される電圧の経過時
間tcはタイマカウンタ104により計数される。この
経過時間tcはモータ電圧印加時間設定手段105で設
定されたモータ電圧印加時間t1と比較手段106で比
較され、モータ電圧印加時間t1がtc<t1かを判定
する(ステップS88)。tc<t1の場合はステップ
S86に戻り、経過時間tcがモータ電圧印加時間設定
手段105で設定されたモータ電圧印加時間t1よりも
小さい間は、ステップS86〜ステップS88の処理を
繰り返し実行することにより、レンズシフト量に応じて
トラバースモータドライブ出力算出手段103から出力
されるモータ電圧をトラバースモータ5に供給され続け
る。
【0075】また、比較手段106での判定結果がtc
<t1でない、すなわち、経過時間tcがモータ電圧印
加時間t1を越えた場合は、比較手段106から出力さ
れる信号によりトラバースモータドライブ出力算出手段
103を停止させ、トラバースモータ5へのドライブ出
力電圧の供給を停止し(ステップS89)、キャリッジ
4cの送りを停止する。この停止状態において、現在ア
ドレス、すなわち光学ピックアップ4のディスク1に対
する相対位置からモータ電圧停止時間tvをモータ電圧
供給停止時間演算手段109で計算し(ステップS9
0)、この算出した時間tvだけトラバースモータドラ
イブ出力演算手段103のドライブ出力がトラバースモ
ータ5に供給されないように停止制御する。
【0076】次いで、モータ電圧供給停止時間tvに達
したかを判定する(ステップS91)。すなわち、ステ
ップS85でタイマカウンタ104をスタートさせてか
らの経過時間tcがt1+tvの時間以内か以上かを判
定する。ここで、経過時間tcがt1+tvの時間に達
していないと判断された場合はステップS89に戻り、
経過時間tcがt1+tvの時間以上になるまでステッ
プS89〜ステップS91の処理を繰り返し実行する。
そして、時間tvだけ停止した後は、再びレンズシフト
量をレンズシフト検出手段8により検出し、そのレンズ
シフト量がしきい値以上かをコントローラ10で再度判
定する(ステップS92)。ここで、レンズシフト量が
しきい値以上の場合はステップS85に戻り、再度タイ
マカウンタ104をリセットした後スタートさせて、ス
テップS85以下の一連の処理をレンズシフト量がしき
い値以下になるまで繰り返す。この結果、トラバースモ
ータドライブ出力算出手段103からはトラバースモー
タ5に対して図9(b)に示す波形の電圧が断続して供
給され、光学ピックアップのキャリッジの変位は図9
(b)に示すようにディスクの内外周両方向へ変化する
ことのない階段状の波形となる。
【0077】この時、レンズ4bはトラッキングサーボ
により常に動作しているので、レンズシフト量は前回よ
りも大きな値となる。このため、供給開始電圧値も大き
くなり図9(b)に示すような駆動電圧波形となる。ま
た、摩擦負荷と供給開始電圧が合致した時、キャリッジ
4cが動く。キャリッジ4cが動いたことによりレンズ
シフト量がしきい値以下になった時光軸補正送り動作を
終了する(ステップS93)。
【0078】このように本発明の実施の形態3によれ
ば、レンズシフト量を検出する間隔を偏心周波数と同期
したタイミングにすることにより、不要なモータ電圧の
発生を防ぎ、温度変化や負荷のばらつき等によって摩擦
負荷が変動しても適切な駆動電力が供給され、同時にレ
ンズシフト量検出の応答時間遅れの影響をキャンセルで
きるとともに、偏心の大きなディスクの使用時にレンズ
シフト量の検出信号に偏心成分が大きく重畳した場合で
も、その影響をキャンセルすることができ、ハンチング
動作の発生を防止し、送りの安定化を図ることができ
る。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、温度環境
の相違や動作中の温度変化によって生じるモータおよび
駆動負荷の特性変動を吸収することができるとともに、
送りの安定化を図ることができる。
【0080】また本発明によれば、上記実施例より明ら
かなように、レンズシフトの検出遅れによって生じる駆
動電圧の供給過剰を防止でき、送り過ぎの発生を防止し
て送りの安定化を図ることができる。
【0081】また本発明によれば、偏心量が規格外のデ
ィスクを再生した際に不要な駆動電圧発生による動作不
安定を防止でき、送りの安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における光学ピックアッ
プ送り制御装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における光軸補正送りの
動作を示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態1における光軸補正送り時
の動作説明用波形図
【図4】本発明の実施の形態2における光学ピックアッ
プ送り制御装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態2における光軸補正送りの
動作を示すフローチャート
【図6】発明の実施の形態2における光軸補正送り時の
動作説明用波形図
【図7】本発明の実施の形態3における光学ピックアッ
プ送り制御装置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態3における光軸補正送りの
動作を示すフローチャート
【図9】本発明の実施の形態3における光軸補正送り時
の動作説明用波形図
【図10】従来における光学ピックアップ送り制御装置
の構成を示すブロック図
【図11】従来における光軸補正送りの動作を示すフロ
ーチャート
【図12】従来における光軸補正送り時の動作説明用波
形図
【符号の説明】
1 ディスク 2 スピンドルモータ 4 光学ピックアップ 4a レンズ 4b 密アクチュエータ 4c キャリッジ 5 トラバースモータ 6 動力伝達機構 8 レンズシフト検出手段 10 コントローラ 101 スピンドルモータドライバ 102 密アクチュエータドライブ出力手段 103 トラバースモータドライブ出力演算手段 104 タイマカウンタ 105 モータ電圧印加時間設定手段 106 比較手段 107 モータ供給電圧停止時間設定手段 108 停止制御手段 109 モータ電圧供給停止時間演算手段 110 停止制御手段 化学式等を記載した書面 明細書
【数1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクに対して光を集光させて情報の
    記録または再生を行うレンズ系を有する光学ピックアッ
    プと、前記光学ピックアップと前記ディスクの相対位置
    を制御しながら前記光学ピックアップをディスク半径方
    向に移動させるトラバースモータを有する光学ピックア
    ップの送り制御装置において、前記レンズ系のレンズシ
    フト量を検出するレンズシフト検出手段と、前記レンズ
    シフト検出手段で検出したレンズシフト量が所定のしき
    い値を越えた時点からレンズシフト量に応じた駆動電圧
    をトラバースモータに印加するトラバースモータドライ
    ブ出力演算手段と、前記駆動電圧を規定時間だけ出力し
    た後該駆動電圧の供給を停止する制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする光学ピックアップの送り制御装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、光軸補正送り制御の開始と
    同時にカウントを開始して経過時間を計数するタイマカ
    ウンタと、光軸補正送り制御時にトラバースモータドラ
    イブ出力演算手段からトラバースモータに供給される電
    圧の印加時間を設定するモータ電圧印加時間設定手段
    と、前記モータ電圧印加時間設定手段で設定されたモー
    タ電圧印加時間と前記タイマカウンタで計数された経過
    時間とを比較し、経過時間がモータ電圧印加時間以上に
    なった時に前記トラバースモータドライブ出力演算手段
    に停止信号を送出する比較手段とから構成される請求項
    1記載の光学ピックアップの送り制御装置。
  3. 【請求項3】 ディスクに対して光を集光させて情報の
    記録または再生を行うレンズ系を有する光学ピックアッ
    プと、前記光学ピックアップと前記ディスクの相対位置
    を制御しながら前記光学ピックアップをディスク半径方
    向に移動させるトラバースモータを有する光学ピックア
    ップの送り制御装置において、前記レンズ系のレンズシ
    フト量を検出するレンズシフト検出手段と、前記レンズ
    シフト検出手段で検出したレンズシフト量が所定のしき
    い値を越えた時点からレンズシフト量に応じた駆動電圧
    をトラバースモータに印加するトラバースモータドライ
    ブ出力演算手段と、前記トラバースモータドライブ出力
    演算手段から駆動電圧を規定の時間出力する第1の制御
    手段と、前記規定の時間駆動電圧を出力した時点から規
    定の時間前記トラバースモータドライブ出力演算手段か
    らの駆動電圧の出力を停止制御する第2の制御手段とを
    備えることを特徴とする光学ピックアップの送り制御装
    置。
  4. 【請求項4】 第1の制御手段は、光軸補正送り制御の
    開始と同時にカウントを開始して経過時間を計数するタ
    イマカウンタと、光軸補正送り制御時にトラバースモー
    タドライブ出力演算手段からトラバースモータに供給さ
    れる電圧の印加時間を設定するモータ電圧印加時間設定
    手段と、前記モータ電圧印加時間設定手段で設定された
    モータ電圧印加時間と前記タイマカウンタで計数された
    経過時間とを比較し、経過時間がモータ電圧印加時間以
    上になった時に前記トラバースモータドライブ出力演算
    手段に停止信号を送出する比較手段とから構成され、第
    2の制御手段は、駆動電圧を出力する規定の時間が経過
    した時点からトラバースモータへの電圧供給停止時間を
    設定するモータ供給電圧停止時間設定手段と、前記トラ
    バースモータドライブ出力演算手段を前記モータ供給電
    圧停止時間設定手段で設定された時間だけ停止させる停
    止制御手段とから構成される請求項3記載の光学ピック
    アップの送り制御装置。
  5. 【請求項5】 ディスクに対して光を集光させて情報の
    記録または再生を行うレンズ系を有する光学ピックアッ
    プと、前記光学ピックアップと前記ディスクの相対位置
    を制御しながら前記光学ピックアップをディスク半径方
    向に移動させるトラバースモータを有する光学ピックア
    ップの送り制御装置において、前記レンズ系のレンズシ
    フト量を検出するレンズシフト検出手段と、前記レンズ
    シフト検出手段で検出したレンズシフト量が所定のしき
    い値を越えた時点からレンズシフト量に応じた駆動電圧
    をトラバースモータに印加するトラバースモータドライ
    ブ出力演算手段と、前記トラバースモータドライブ出力
    演算手段から駆動電圧を規定の時間出力する第1の制御
    手段と、前記光学ピックアップのディスクに対する相対
    位置から計算される駆動電圧停止時間を基に前記規定の
    時間駆動電圧を出力した時点から前記トラバースモータ
    ドライブ出力演算手段からの駆動電圧の出力を停止制御
    する第2の制御手段とを備えることを特徴とする光学ピ
    ックアップの送り制御装置。
  6. 【請求項6】 第1の制御手段は、光軸補正送り制御の
    開始と同時にカウントを開始して経過時間を計数するタ
    イマカウンタと、光軸補正送り制御時にトラバースモー
    タドライブ出力演算手段からトラバースモータに供給さ
    れる電圧の印加時間を設定するモータ電圧印加時間設定
    手段と、前記モータ電圧印加時間設定手段で設定された
    モータ電圧印加時間と前記タイマカウンタで計数された
    経過時間とを比較し、経過時間がモータ電圧印加時間以
    上になった時に前記トラバースモータドライブ出力演算
    手段に停止信号を送出する比較手段とから構成され、第
    2の制御手段は、光学ピックアップのディスクに対する
    相対位置からモータ電圧停止時間tvを計算するモータ
    電圧供給停止時間演算手段と、タイマカウンタで計数さ
    れた経過時間と前記算出した時間tvに基づいて時間t
    vの間前記トラバースモータドライブ出力演算手段を停
    止制御する停止制御手段とから構成される請求項5記載
    の光学ピックアップの送り制御装置。
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