JPH0652503A - 光磁気ディスク装置 - Google Patents
光磁気ディスク装置Info
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- JPH0652503A JPH0652503A JP22202392A JP22202392A JPH0652503A JP H0652503 A JPH0652503 A JP H0652503A JP 22202392 A JP22202392 A JP 22202392A JP 22202392 A JP22202392 A JP 22202392A JP H0652503 A JPH0652503 A JP H0652503A
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- head
- optical disk
- displacement
- magneto
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁界ヘッド固定方式のような簡便な構成を用
いた場合であっても、光ディスクの表面や磁界ヘッドが
損傷することを防止でき、且つ、光ディスクの面振れ方
向の変位に影響されずに安定した記録もしくは消去が行
える光ディスク装置を提供する。 【構成】 変位センサ9が磁界ヘッド6と光ディスク1
の基板との距離を測定し、その変位情報を変位検出回路
10が電流変動として内部コントローラ11へ出力す
る。内部コントローラ11は、受信した変位情報に基い
て、必要となる外部磁界の強度を算出し、それに応じた
通電指令を磁界ヘッドドライバ7へ出力し、磁界ヘッド
6に供給する電流を変化させることにより、光ディスク
1の記録膜に印加される磁界の実効強度が、ほぼ一定に
なるように制御される。
いた場合であっても、光ディスクの表面や磁界ヘッドが
損傷することを防止でき、且つ、光ディスクの面振れ方
向の変位に影響されずに安定した記録もしくは消去が行
える光ディスク装置を提供する。 【構成】 変位センサ9が磁界ヘッド6と光ディスク1
の基板との距離を測定し、その変位情報を変位検出回路
10が電流変動として内部コントローラ11へ出力す
る。内部コントローラ11は、受信した変位情報に基い
て、必要となる外部磁界の強度を算出し、それに応じた
通電指令を磁界ヘッドドライバ7へ出力し、磁界ヘッド
6に供給する電流を変化させることにより、光ディスク
1の記録膜に印加される磁界の実効強度が、ほぼ一定に
なるように制御される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクに外部磁界
を印加しつつ、光ビームを照射して情報を記録する光磁
気ディスク装置に係り、特に、光ディスクの面振れ方向
の変位による実効磁界強度の変動を相殺する技術に関す
る。
を印加しつつ、光ビームを照射して情報を記録する光磁
気ディスク装置に係り、特に、光ディスクの面振れ方向
の変位による実効磁界強度の変動を相殺する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁界変調方式によって情報を記
録する光磁気ディスク装置において、その磁界ヘッドに
は、ディスクの表面に接触する接触方式のもの、光ディ
スクから所定の高さに固定して設置される固定方式、光
ディスクの回転を利用した浮上方式、或いは、光ディス
クとの距離が常時一定になるようにサーボ機構によって
制御されるサーボ制御方式のものなどがある。
録する光磁気ディスク装置において、その磁界ヘッドに
は、ディスクの表面に接触する接触方式のもの、光ディ
スクから所定の高さに固定して設置される固定方式、光
ディスクの回転を利用した浮上方式、或いは、光ディス
クとの距離が常時一定になるようにサーボ機構によって
制御されるサーボ制御方式のものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接触方
式の磁界ヘッドは、光ディスクの表面に付着した塵や埃
などの微小な障害物が、光ディスクと磁界ヘッドとの間
で噛まれ、光ディスクの表面や磁界ヘッドを傷つけるこ
とがある。固定方式のものは、光ディスクの面振れ方向
の変位に影響され易く、それによって記録膜での実効磁
界強度が不安定になることが多い。また、浮上方式のも
のは、光ディスク表面に付着した障害物の影響によって
磁界ヘッドが失速し、光ディスクと磁界ヘッドとが衝突
して、いずれか一方、もしくは両方が損傷してしまうこ
とがある。
式の磁界ヘッドは、光ディスクの表面に付着した塵や埃
などの微小な障害物が、光ディスクと磁界ヘッドとの間
で噛まれ、光ディスクの表面や磁界ヘッドを傷つけるこ
とがある。固定方式のものは、光ディスクの面振れ方向
の変位に影響され易く、それによって記録膜での実効磁
界強度が不安定になることが多い。また、浮上方式のも
のは、光ディスク表面に付着した障害物の影響によって
磁界ヘッドが失速し、光ディスクと磁界ヘッドとが衝突
して、いずれか一方、もしくは両方が損傷してしまうこ
とがある。
【0004】これらに比べて、サーボ制御方式のもの
は、光ディスクと磁界ヘッドとの距離が常時一定に保た
れ、ほぼ理想に近い状態で記録もしくは消去が行える
が、サーボ制御方式の磁界ヘッドを設けるには、種々の
制御用回路やアクチュエータを搭載する必要があり、装
置が大型化すると共に、その製造コストも上昇する。ま
た、一般には、フォーカシングエラー信号を利用して磁
界ヘッドの高さが制御されるが、このフォーカシングエ
ラー信号の検出は、光ディスクの表面の傷や塵埃等の微
小な障害物に影響され易く、ディスク面の高さが正確に
検知できないことがある。
は、光ディスクと磁界ヘッドとの距離が常時一定に保た
れ、ほぼ理想に近い状態で記録もしくは消去が行える
が、サーボ制御方式の磁界ヘッドを設けるには、種々の
制御用回路やアクチュエータを搭載する必要があり、装
置が大型化すると共に、その製造コストも上昇する。ま
た、一般には、フォーカシングエラー信号を利用して磁
界ヘッドの高さが制御されるが、このフォーカシングエ
ラー信号の検出は、光ディスクの表面の傷や塵埃等の微
小な障害物に影響され易く、ディスク面の高さが正確に
検知できないことがある。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、磁界ヘッド固定方式のような
簡便な構成を用いた場合であっても、光ディスクの表面
や磁界ヘッドが損傷することを防止でき、且つ、光ディ
スクの面振れ方向の変位に影響されずに安定した記録も
しくは消去が行える光ディスク装置を提供することを目
的とする。
めになされたものであり、磁界ヘッド固定方式のような
簡便な構成を用いた場合であっても、光ディスクの表面
や磁界ヘッドが損傷することを防止でき、且つ、光ディ
スクの面振れ方向の変位に影響されずに安定した記録も
しくは消去が行える光ディスク装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、記録信号に応じて変調した
磁界を発生する磁界ヘッドと、光ビームを出射する光学
ヘッドとを有し、光ディスクの記録面に前記磁界ヘッド
からの磁界を与えつつ前記光学ヘッドから光ビームを照
射して、信号化情報を記録する光磁気ディスク装置にお
いて、該光ディスクの面振れ方向の変位を検知する変位
検知手段と、この変位検知手段によって検知された変位
に応じて前記磁界ヘッドから発生する磁界の強度を変化
させ、該記録面に与えられる実効磁界強度を略一定に制
御する磁界強度制御手段とを備えたものである。請求項
2記載の発明は、前記変位検知手段が前記磁界ヘッドと
光ディスクの基板との距離の変位を電流変動として前記
磁界強度制御手段へ出力する請求項1記載の装置であ
る。
めに請求項1記載の発明は、記録信号に応じて変調した
磁界を発生する磁界ヘッドと、光ビームを出射する光学
ヘッドとを有し、光ディスクの記録面に前記磁界ヘッド
からの磁界を与えつつ前記光学ヘッドから光ビームを照
射して、信号化情報を記録する光磁気ディスク装置にお
いて、該光ディスクの面振れ方向の変位を検知する変位
検知手段と、この変位検知手段によって検知された変位
に応じて前記磁界ヘッドから発生する磁界の強度を変化
させ、該記録面に与えられる実効磁界強度を略一定に制
御する磁界強度制御手段とを備えたものである。請求項
2記載の発明は、前記変位検知手段が前記磁界ヘッドと
光ディスクの基板との距離の変位を電流変動として前記
磁界強度制御手段へ出力する請求項1記載の装置であ
る。
【0007】
【作用】請求項1記載の構成により、変位検知手段が光
ディスクの面振れ方向の変位を検知し、この変位に応じ
て、ディスクの記録面に与えられる実効磁界強度が略一
定になるように、磁界ヘッドから発生する磁界の強度を
磁界強度制御手段によって変化させる。請求項2記載の
構成により、変位検知手段が磁界ヘッドと光ディスクの
基板との距離の変位を検知して電流変動として出力す
る。この電流変動に応じて、ディスクの記録面に与えら
れる実効磁界強度が略一定になるように、磁界ヘッドか
ら発生する磁界の強度を磁界強度制御手段によって変化
させる。
ディスクの面振れ方向の変位を検知し、この変位に応じ
て、ディスクの記録面に与えられる実効磁界強度が略一
定になるように、磁界ヘッドから発生する磁界の強度を
磁界強度制御手段によって変化させる。請求項2記載の
構成により、変位検知手段が磁界ヘッドと光ディスクの
基板との距離の変位を検知して電流変動として出力す
る。この電流変動に応じて、ディスクの記録面に与えら
れる実効磁界強度が略一定になるように、磁界ヘッドか
ら発生する磁界の強度を磁界強度制御手段によって変化
させる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は、本実施例による光磁気デ
ィスク装置の記録部の基本構成図であり、図2は、同記
録部の上面図である。図1において、ディスク1が、ス
ピンドルモータ2によって回転駆動される。ディスク1
の下方には、光ビーム3を出射する光学ヘッド4が設け
られ、この光学ヘッド4には、ディスク1に光ビーム3
を集光するための対物レンズ5が装着されている。ディ
スク1を挟んで光学ヘッド4と対向する位置には、ヘッ
ドコイルを有して外部磁界を発生させる磁界ヘッド6
が、その高さを固定して設けられ、この磁界ヘッド6に
は、該ヘッドコイルに通電するための磁界ヘッドドライ
バ7が接続されている。この磁界ヘッド6をディスク1
の半径方向に移動させるために、磁界ヘッド駆動機構8
が設けられ、この駆動機構8により、磁界ヘッド6は、
アクセスすべき記録トラックの上方に配置される。
照しながら説明する。図1は、本実施例による光磁気デ
ィスク装置の記録部の基本構成図であり、図2は、同記
録部の上面図である。図1において、ディスク1が、ス
ピンドルモータ2によって回転駆動される。ディスク1
の下方には、光ビーム3を出射する光学ヘッド4が設け
られ、この光学ヘッド4には、ディスク1に光ビーム3
を集光するための対物レンズ5が装着されている。ディ
スク1を挟んで光学ヘッド4と対向する位置には、ヘッ
ドコイルを有して外部磁界を発生させる磁界ヘッド6
が、その高さを固定して設けられ、この磁界ヘッド6に
は、該ヘッドコイルに通電するための磁界ヘッドドライ
バ7が接続されている。この磁界ヘッド6をディスク1
の半径方向に移動させるために、磁界ヘッド駆動機構8
が設けられ、この駆動機構8により、磁界ヘッド6は、
アクセスすべき記録トラックの上方に配置される。
【0009】また、ディスク1の軸中心に対して磁界ヘ
ッド6と同一半径上で、且つ、ディスク1の回転方向に
対して磁界ヘッド6の前方となる位置に(図2参照)、
ディスク1までの距離を測定する変位センサ9が設けら
れている。この変位センサ9は、磁界ヘッド6と同様に
高さを固定して磁界ヘッド駆動機構8によって支持さ
れ、磁界ヘッド6と一体的に水平移動するようにした。
本実施例では、変位センサ9として、市販の静電容量変
位計を用い、センサ径が5mmのものを採用した。な
お、変位の検出方法としては、前記静電容量方式の他、
レーザやLEDを用いた変位計などであってもよい。こ
の変位センサ9には、検出した変位を変位情報信号とし
て出力する変位検出回路10が接続されている。さら
に、装置には内部コントローラ11が設けられており、
この内部コントローラ11が、変位検出回路10からの
変位情報信号を受け、この変位情報に基いて、磁界ヘッ
ドドライバ7へ通電指令を出力する。
ッド6と同一半径上で、且つ、ディスク1の回転方向に
対して磁界ヘッド6の前方となる位置に(図2参照)、
ディスク1までの距離を測定する変位センサ9が設けら
れている。この変位センサ9は、磁界ヘッド6と同様に
高さを固定して磁界ヘッド駆動機構8によって支持さ
れ、磁界ヘッド6と一体的に水平移動するようにした。
本実施例では、変位センサ9として、市販の静電容量変
位計を用い、センサ径が5mmのものを採用した。な
お、変位の検出方法としては、前記静電容量方式の他、
レーザやLEDを用いた変位計などであってもよい。こ
の変位センサ9には、検出した変位を変位情報信号とし
て出力する変位検出回路10が接続されている。さら
に、装置には内部コントローラ11が設けられており、
この内部コントローラ11が、変位検出回路10からの
変位情報信号を受け、この変位情報に基いて、磁界ヘッ
ドドライバ7へ通電指令を出力する。
【0010】上記の構成により、高さが固定されている
変位センサ9が、ディスク1までの距離を測定すること
によって、ディスク1の面振れ方向の変位量が検出され
る。この変位量は、変位検出回路10によって変位情報
信号に変換され、内部コントローラ11に送られる。内
部コントローラ11は、受信した変位情報に基いて、必
要となる磁界の強度を算出し、それに応じた通電指令を
磁界ヘッドドライバ7へ出力する。そして、磁界ヘッド
ドライバ7が、指令に応じて磁界ヘッド6に供給する電
流を変化させることにより、磁界ヘッド6とディスク1
の距離に応じた強度の外部磁界が発生され、ディスク1
の記録膜に印加される磁界の実効強度が、ほぼ一定にな
るように制御される。
変位センサ9が、ディスク1までの距離を測定すること
によって、ディスク1の面振れ方向の変位量が検出され
る。この変位量は、変位検出回路10によって変位情報
信号に変換され、内部コントローラ11に送られる。内
部コントローラ11は、受信した変位情報に基いて、必
要となる磁界の強度を算出し、それに応じた通電指令を
磁界ヘッドドライバ7へ出力する。そして、磁界ヘッド
ドライバ7が、指令に応じて磁界ヘッド6に供給する電
流を変化させることにより、磁界ヘッド6とディスク1
の距離に応じた強度の外部磁界が発生され、ディスク1
の記録膜に印加される磁界の実効強度が、ほぼ一定にな
るように制御される。
【0011】上記したような、ディスクの面振れ変位に
対応した磁界制御が必要となる理由を説明する。図3
は、ディスクの磁界特性を示すグラフであり、磁界特性
が異なる2つのディスクD1,D2について、磁界強度
とCNRの関係を表したものである。図示するように、
D1は、磁界の変化に対するCNRの立ち上がりが鈍
く、特に低磁界下では、磁界強度の変動によってCNR
が影響され易い。一方、D2はCNRが急峻に立ち上が
っており、低磁界においてもD1と比べてCNRが安定
している。ここで、満足すべき特性として、レベルAか
らレベルBまでの範囲の磁界下でCNRがレベルCを超
えることを条件とすると、ディスクD1,D2は、共に
必要特性を満足していることになるが、ディスクD1の
場合は、低磁界下では磁界強度の変化に応じてCNRが
大きく変動する。
対応した磁界制御が必要となる理由を説明する。図3
は、ディスクの磁界特性を示すグラフであり、磁界特性
が異なる2つのディスクD1,D2について、磁界強度
とCNRの関係を表したものである。図示するように、
D1は、磁界の変化に対するCNRの立ち上がりが鈍
く、特に低磁界下では、磁界強度の変動によってCNR
が影響され易い。一方、D2はCNRが急峻に立ち上が
っており、低磁界においてもD1と比べてCNRが安定
している。ここで、満足すべき特性として、レベルAか
らレベルBまでの範囲の磁界下でCNRがレベルCを超
えることを条件とすると、ディスクD1,D2は、共に
必要特性を満足していることになるが、ディスクD1の
場合は、低磁界下では磁界強度の変化に応じてCNRが
大きく変動する。
【0012】図4は、ディスクが面振れする状態を示す
側面図である。ディスクには、その製造過程で生じる微
小な反りやひずみ、厚みのムラ等があり、さらには、装
置内のターンテーブルに着接されている時には、ディス
ク自身の重みによって撓むことがある。このようなディ
スク形状の不均一性があると、ディスクが回転駆動され
る時に、同図に示すような面振れが起こり、磁界ヘッド
6とディスク1との距離が変動する。後述するように、
磁界強度はコイルからの距離に関係するので、磁界強度
の変化に影響されやすいディスクの場合は、図4での最
適位置を(a)とすると、(b)では磁界ヘッド6まで
の距離が近いので記録過多となり、逆に、(c)では遠
すぎて記録不足となる。
側面図である。ディスクには、その製造過程で生じる微
小な反りやひずみ、厚みのムラ等があり、さらには、装
置内のターンテーブルに着接されている時には、ディス
ク自身の重みによって撓むことがある。このようなディ
スク形状の不均一性があると、ディスクが回転駆動され
る時に、同図に示すような面振れが起こり、磁界ヘッド
6とディスク1との距離が変動する。後述するように、
磁界強度はコイルからの距離に関係するので、磁界強度
の変化に影響されやすいディスクの場合は、図4での最
適位置を(a)とすると、(b)では磁界ヘッド6まで
の距離が近いので記録過多となり、逆に、(c)では遠
すぎて記録不足となる。
【0013】次に、図5のモデル図を参照して、コイル
からの距離と磁界強度との関係について説明する。円形
コイル51に電流Iを流したとき、該コイル51から距
離xだけ離れた位置P点での磁界の大きさHは、一般
に、ビオ・サバールの法則などを用いて、
からの距離と磁界強度との関係について説明する。円形
コイル51に電流Iを流したとき、該コイル51から距
離xだけ離れた位置P点での磁界の大きさHは、一般
に、ビオ・サバールの法則などを用いて、
【0014】
【数1】
【0015】の式で表される。すなわち、P点における
磁界Hは、距離xの3乗の割合で減衰することが知られ
ている。一方、磁界Hは、円形コイル51に流れる電流
Iに比例するので、P点の距離xが変化してもコイル5
1に流す電流Iを変えることにより、P点における磁界
を一定レベルに保つことが可能である。
磁界Hは、距離xの3乗の割合で減衰することが知られ
ている。一方、磁界Hは、円形コイル51に流れる電流
Iに比例するので、P点の距離xが変化してもコイル5
1に流す電流Iを変えることにより、P点における磁界
を一定レベルに保つことが可能である。
【0016】以上のことを勘案し、本実施例では、高さ
が固定された磁界ヘッド6と面振れするディスク1との
距離の変化を検知し、これに応じて磁界ヘッドドライバ
7から磁界ヘッド6へ供給する電流を変化させて、記録
面での実効磁界強度が、ほぼ一定になるように、磁界ヘ
ッド6から発生させる外部磁界の強度を変えるようにし
た。
が固定された磁界ヘッド6と面振れするディスク1との
距離の変化を検知し、これに応じて磁界ヘッドドライバ
7から磁界ヘッド6へ供給する電流を変化させて、記録
面での実効磁界強度が、ほぼ一定になるように、磁界ヘ
ッド6から発生させる外部磁界の強度を変えるようにし
た。
【0017】図6は、本実施例の装置Eと従来の装置F
の所定の低磁界におけるジッタマージン特性を示す特性
図である。記録媒体には、前記図3のディスクD1を使
用した。なお、従来例の装置Fには、高さ調整機能を持
たない磁界ヘッド固定方式のものを用いた。同図におい
て達成すべきジッタレベルが、例えばGレベル以下であ
るとすると、それを満足するために必要な記録パワーの
幅は、本実施例の装置Eが従来の装置Fに比べて1.5
倍となっており、本発明の適用により、記録面における
実効磁界強度が安定し、ジッタマージンが拡大したこと
が示されている。
の所定の低磁界におけるジッタマージン特性を示す特性
図である。記録媒体には、前記図3のディスクD1を使
用した。なお、従来例の装置Fには、高さ調整機能を持
たない磁界ヘッド固定方式のものを用いた。同図におい
て達成すべきジッタレベルが、例えばGレベル以下であ
るとすると、それを満足するために必要な記録パワーの
幅は、本実施例の装置Eが従来の装置Fに比べて1.5
倍となっており、本発明の適用により、記録面における
実効磁界強度が安定し、ジッタマージンが拡大したこと
が示されている。
【0018】以上、本発明の一実施例について説明した
が、上記の構成に限られるものではなく、種々の変形が
可能である。例えば、上記実施例では、変位センサ9を
磁界ヘッド駆動機構8によって支持したが、変位センサ
用の駆動機構を別に設けてもよい。また、ディスクの厚
みムラは、通常、数十μm程度であることから、変位セ
ンサ9を磁界ヘッド6側ではなく、光学ヘッド4側に配
置してもよい。
が、上記の構成に限られるものではなく、種々の変形が
可能である。例えば、上記実施例では、変位センサ9を
磁界ヘッド駆動機構8によって支持したが、変位センサ
用の駆動機構を別に設けてもよい。また、ディスクの厚
みムラは、通常、数十μm程度であることから、変位セ
ンサ9を磁界ヘッド6側ではなく、光学ヘッド4側に配
置してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光磁気デ
ィスク装置において、光ディスクの機械的な変動、特に
面振れ方向の変動に応じて磁界ヘッドのコイルに流す電
流を制御するようにしたので、光ディスクの形状に反り
やひずみ、厚みムラ等の不均一性があったり、光ディス
クの磁界感度に関してバラツキがあっても、常時、記録
面に印加される実効磁界強度を一定レベルに保つことが
でき、従来に比べて、記録もしくは消去処理の安定性を
大幅に増加させることができる。また、本発明は磁界ヘ
ッドの高さを固定した最も単純な方式の装置に適用で
き、しかも、従来の装置構成をほとんど変形することな
く利用できるので、サーボ制御装置などの複雑で高価な
機構を設ける必要がなく、簡単に実現できる。さらに
は、本発明による機能が、光磁気ディスク装置に一般化
されることにより、光ディスクの性能や品質の許容範囲
が拡大するので、光ディスク生産上の歩留まりを向上さ
せることが可能となる。
ィスク装置において、光ディスクの機械的な変動、特に
面振れ方向の変動に応じて磁界ヘッドのコイルに流す電
流を制御するようにしたので、光ディスクの形状に反り
やひずみ、厚みムラ等の不均一性があったり、光ディス
クの磁界感度に関してバラツキがあっても、常時、記録
面に印加される実効磁界強度を一定レベルに保つことが
でき、従来に比べて、記録もしくは消去処理の安定性を
大幅に増加させることができる。また、本発明は磁界ヘ
ッドの高さを固定した最も単純な方式の装置に適用で
き、しかも、従来の装置構成をほとんど変形することな
く利用できるので、サーボ制御装置などの複雑で高価な
機構を設ける必要がなく、簡単に実現できる。さらに
は、本発明による機能が、光磁気ディスク装置に一般化
されることにより、光ディスクの性能や品質の許容範囲
が拡大するので、光ディスク生産上の歩留まりを向上さ
せることが可能となる。
【図1】本発明の一実施例による光磁気ディスク装置の
記録部の構成図である。
記録部の構成図である。
【図2】同光磁気ディスク装置の記録部の上面図であ
る。
る。
【図3】2種類のディスクの磁界感度を示す特性図であ
る。
る。
【図4】ディスクが面振れする状態を示す側面図であ
る。
る。
【図5】コイルからの距離と磁界強度との関係を示すモ
デル図である。
デル図である。
【図6】本発明によるジッタマージンの改善を示す特性
図である。
図である。
1 ディスク 3 光ビーム 4 光学ヘッド 6 磁界ヘッド 7 磁界ヘッドドライバ(磁界強度制御手段) 9 変位センサ(変位検知手段) 10 変位検出回路(変位検知手段) 11 内部コントローラ(磁界強度制御手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 記録信号に応じて変調した磁界を発生す
る磁界ヘッドと、光ビームを出射する光学ヘッドとを有
し、光ディスクの記録面に前記磁界ヘッドからの磁界を
与えつつ前記光学ヘッドから光ビームを照射して、信号
化情報を記録する光磁気ディスク装置において、該光デ
ィスクの面振れ方向の変位を検知する変位検知手段と、
この変位検知手段によって検知された変位に応じて前記
磁界ヘッドから発生する磁界の強度を変化させ、該記録
面に与えられる実効磁界強度を略一定に制御する磁界強
度制御手段とを備えたことを特徴とする光磁気ディスク
装置。 - 【請求項2】 前記変位検知手段は前記磁界ヘッドと光
ディスクの基板との距離の変位を電流変動として前記磁
界強度制御手段へ出力することを特徴とする請求項1記
載の光磁気ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22202392A JPH0652503A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 光磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22202392A JPH0652503A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 光磁気ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0652503A true JPH0652503A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=16775893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22202392A Withdrawn JPH0652503A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 光磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0652503A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5784809A (en) * | 1996-01-08 | 1998-07-28 | The Burton Corporation | Snowboarding boot |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP22202392A patent/JPH0652503A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5784809A (en) * | 1996-01-08 | 1998-07-28 | The Burton Corporation | Snowboarding boot |
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