JPH11109957A - 太 鼓 - Google Patents

太 鼓

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JPH11109957A
JPH11109957A JP9281409A JP28140997A JPH11109957A JP H11109957 A JPH11109957 A JP H11109957A JP 9281409 A JP9281409 A JP 9281409A JP 28140997 A JP28140997 A JP 28140997A JP H11109957 A JPH11109957 A JP H11109957A
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JP
Japan
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drum
synthetic resin
resin
plastic
thermoplastic
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JP9281409A
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English (en)
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Nobuaki Kakizaki
崎 伸 明 柿
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】安価でかつ性能に優れた太鼓を提供することに
ある。 【解決手段】本実施例の太鼓1は、円筒状に形成された
胴体2と、該胴体2の両側端に張り渡された鼓面3と、
該胴3を胴体2に張渡し取着する取着枠4と、該張渡し
た胴3を胴体2に固定する固着具5と、からなる。該胴
体2は、木質板材を接着剤を用いて集成接着したもので
ある集成材からなり、中央部の直径が両端部の直径より
大きく膨らんだ中太の円弧形状に形成された中空の円筒
形に形成されている。この構成により、材料選択の範囲
を大にできると共に、材料固有の欠点を改良できる為、
間引材等の材料であっても、使用可能とでき、資源を有
効利用でき、しかもコストダウンできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太鼓に関し、特に
音響性能と耐久性能とコスト性とに優れた太鼓に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、筒状の胴体の側端に鼓面である皮
が張られてなる和太鼓や洋太鼓等の太鼓においては、該
胴体が、木材をくり抜いた1枚板からなる為、製作が困
難かつ煩雑であるばかりでなく、嵩張る為に運搬し難い
という問題点があった。
【0003】また、該木材の1枚板からなる胴体が、木
材の大きさと材質の制限、及び1本の木から取れる数に
限りがある為、胴体のコストが著しく高価となるという
問題点があった。
【0004】さらに、該木材の1枚板からなる胴体は、
個々の材料毎に品質が異なり、品質を揃えて同一の打音
が出るようにするのが困難であるという問題点があっ
た。
【0005】また、該木材の1枚板からなる胴体は、自
然材である木材からなる為、品質を一定にするのが困難
であり、打音が不正確となるという問題点があった。
【0006】さらに、該木材の1枚板からなる胴体は、
環境問題や植物保護の点から入手し難くなるばかりでな
く、値段も高くなり、次第に使用し難くなる問題点があ
り、特に、けやき(欅)、せん(栓)、とち(橡)等の
広葉樹においてこの傾向が大であった。
【0007】また、該木材の1枚板からなる胴体は、経
時変化によって徐々に引張強度や剪断強度が低下し、脆
弱になって損傷し易くなる虞があるという問題点があっ
た。
【0008】さらに、このような木材の1枚板からなる
胴体にあっては、気温や気候によって打音が変化して正
確な音が出なくなる虞があるという問題点があった。
【0009】そこで、本発明者は、このような従来技術
の問題点を解決する為、胴体を木材をくり抜いた1枚板
以外の材料から形成した太鼓を提案した(特願平7−0
72255)。
【0010】さらに、本発明者は、この太鼓について研
究を進め、よりすぐれた太鼓を究明した。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、太鼓の胴体を特定
の材料から構成することにより、材料選択の範囲を大と
することができると共に、材料固有の欠点を改良するこ
とができる為、従来太鼓の胴体には向かない間引材等の
材料であっても、太鼓の胴体に好適な材料として使用可
能とすることができるので、資源を有効利用でき、しか
もコストダウンでき、さらに表面の模様等の意匠を好み
のものとすることができるから、選択範囲が拡大し、イ
ンテリア効果もあるから、楽器として楽しむことができ
るだけでなく、インテリアとしても楽しむことができ、
利用範囲を広げることができる優れた効果があり、ま
た、引張強度や剪断強度を向上させることができると共
に、製品の品質を一定にすることができ、しかも耐久性
能に優れると共にコスト的にも優れ、使用し易く、音を
楽しむことができ、これらの相乗効果によって、従来の
不都合な点を解消し得る太鼓を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、筒状の胴体の側端に鼓面が設けられてなる
和太鼓や洋太鼓等の太鼓において、該胴体が、木質板材
を接着剤を用いて集成接着したものである集成材からな
る、ことを特徴とする太鼓、を提供することにより達成
される。
【0013】
【作用】このように、本発明の太鼓によれば、太鼓の胴
体を特定の材料から構成することにより、材料選択の範
囲を大とすることができると共に、材料固有の欠点を改
良することができる為、従来太鼓の胴体には向かない間
引材等の材料であっても、太鼓の胴体に好適な材料とし
て使用可能とすることができるので、資源を有効利用で
き、しかもコストダウンでき、さらに表面の模様等の意
匠を好みのものとすることができるから、選択範囲が拡
大し、インテリア効果もあるから、楽器として楽しむこ
とができるだけでなく、インテリアとしても楽しむこと
ができ、利用範囲を広げることができる優れた効果があ
り、また、引張強度や剪断強度を向上させることができ
ると共に、製品の品質を一定にすることができ、しかも
耐久性能に優れると共にコスト的にも優れ、使用し易
く、音を楽しむことができ、これらの相乗効果によっ
て、従来の不都合な点を解消できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付の図面を参照
して特定の実施例について詳述する。
【0015】図1〜図3は、本発明に基づく太鼓の一実
施例を示している。
【0016】本実施例の太鼓1は、中央部が両端部より
膨らんだ中太形状の円筒状に形成された胴体2と、該胴
体2の両側端に張り渡された鼓面3と、該鼓面3を胴体
2に張渡し取着する取着枠4と、該張渡した鼓面3を胴
体2に固定する固着具5と、該胴体2の表面に形成して
ある被覆層Cと、からなる。
【0017】該胴体2は、木質板材を接着剤を用いて集
成接着したものである集成材からなり、中央部の直径が
両端部の直径より大きく膨らんだ中太の円弧形状に形成
された中空円筒形に形成されている。
【0018】該集成材は、長さ方向や幅方向や厚さ方向
に集成した集成材があるが、本実施例にあっては、長さ
方向と幅方向と厚さ方向に集成した集成材を使用してい
る。
【0019】尚、本発明の太鼓1の胴体2に使用する集
成材は、本実施例の集成材に限られることなく、他の集
成材を使用することができ、例えば、長さ方向や幅方向
や厚さ方向の何れか単一方向に集成した集成材その他の
集成材とすることができる。
【0020】また、本発明の太鼓1の胴体2に使用する
木質系材料には、けやき(欅)、せん(栓)、とち
(橡)水なら、ぶな等の広葉樹、または杉、ひのき
(檜)、つが(栂)えぞ松、とど松等の針葉樹がある。
【0021】該胴体2は、図1に良く示されているよう
に、集成材からなる板材を複数使用して中央部の直径が
両端部の直径より大きく膨らんだ中太の円弧形状に形成
された中空円筒形に形成されている。
【0022】該中央部の直径が両端部の直径より大きく
膨らんだ中太の円弧形状に形成された中空円筒形の胴体
2は、集成材からなる板材を複数使用して該複数の板材
相互をほぞ、くさび等の仕口やいも継ぎ、印ろう継ぎ、
口継ぎ等の継手により結合することにより、中央部の直
径が両端部の直径より大きく膨らんだ中太の円弧形状の
中空円筒形に形成されている。
【0023】該複数の板材相互を結合する方法として
は、該仕口や継手による方法の他、該複数の板材相互を
かすがい、ジベルや金物とボルト等の結合材を介して結
合する方法、または該複数の板材相互を合成樹脂(プラ
スチック)接着剤等の接着剤を介して結合する方法があ
る。
【0024】一方、上記鼓面3は、動物の皮革材、また
はガラス繊維(グラスファイバ)材料、若しくは合成樹
脂(プラスチック)材料や炭素繊維(カーボンファイ
バ)材料、ボロン繊維(ボロンファイバ)材料、合成ゴ
ム材料、またはこれらの複合材料その他の材料からな
り、薄膜状で円形に形成されている。
【0025】さらに、該胴体2の表面には、被覆層Cが
形成してある。
【0026】該被覆層Cは、動植物の成分やゴムや合成
樹脂(プラスチック)等の胴体2の密度を高めること
で、胴体2の音響性能を向上し得る材料から形成されて
いる。
【0027】該動植物の成分としては、例えば膠があ
り、胴体2の密度を高めることで、胴体2の音響性能を
向上することができる。
【0028】また、該ゴムとしては、例えば天然ゴムや
合成ゴムがあり、上記と同様に、胴体2の密度を高める
ことで、胴体2の音響性能を向上することができる。
【0029】さらに、該合成樹脂(プラスチック)とし
ては、例えば熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プラスチッ
ク)や熱硬化性合成樹脂(熱硬化性プラスチック)があ
り、上記と同様に、胴体2の密度を高めることで胴体2
の音響性能を向上することができる。
【0030】また、該熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プラ
スチック)としては、四弗化エチレン樹脂等の弗素樹脂
(ポリフルオルエチレン樹脂)があり、上記と同様に、
胴体2の密度を高めることで、胴体2の音響性能を向上
することができる。
【0031】さらに、該熱硬化性合成樹脂(熱硬化性プ
ラスチック)としては、珪素樹脂(シリコン)があり、
上記と同様に、胴体2の密度を高めることで、胴体2の
音響性能を向上することができる。
【0032】この被覆層Cは、胴体2の表面に、動植物
の成分やゴムや合成樹脂(プラスチック)等の胴体2の
密度を高めることで、胴体2の音響性能を向上し得る材
料を塗付することで形成することができ、音響性能を向
上することができると共に、品質の向上を図ることがで
きる。
【0033】さらに、胴体2の表面に被覆層Cを形成す
ることにより、胴体2の強度を向上させることができる
と共に、品質を一定にすることができ、又製品が損傷し
難くなると共に、気温や気候の変化によっても打音が変
化せず、常に正確な音を出すことができる効果があり、
さらに耐防虫性や耐防腐性や耐火性等を付与させること
ができる効果があり、耐久性が著しく向上するという大
なる効果がある。
【0034】尚、該被覆層Cは、このように胴体2の表
面に合成樹脂等を塗付して形成する方法に限ることな
く、他の方法で形成することができる。
【0035】例えば、該胴体2の表面に合成樹脂等を含
浸させて被覆層Cを形成することができる。
【0036】尚、本発明の太鼓1の胴体2は、上記実施
例が胴体2の表面に被覆層Cを形成してなるものであっ
たが、これに限られることなく、胴体2の表面に被覆層
Cを形成しないものとすることができるのは勿論であ
る。
【0037】さらに、前記鼓面3は、上記胴体2に環状
の取着枠4にて張渡し取着すると共に、固着具5を介し
て固着されている。
【0038】上記取着枠4は、胴体2に直交する辺の内
径が胴体2の内径より小径に形成されると共に、胴体2
に平行する辺の外径が胴体2の外径より大径に形成され
た断面略L字状の所定幅の円環状に形成されると共に、
胴体2に平行する辺に貫通する多数の連結孔4aが全周
に渡って均等に穿設されている。
【0039】また、この取着枠4の胴体2に直交する辺
の胴体側には、上記鼓面3の外縁部の外側が、接着剤等
の接合材を熱熔着する等の溶着手段により一体に接合さ
れている。
【0040】さらに、上記固着具5は、上記胴体2の外
側に多数固着される胴体2に平行する辺の略中央に胴体
2に直交する辺が直立した断面略T字状の固定体7と、
該固定体7にナット8を介して螺着される雄ねじ9aが
直線部9bの一端部に螺設されると共に、該直線部9b
の他端部が略U字状のU字端部9cに形成された係止体
9とからなる。
【0041】上記、固定体7の胴体2に直交する辺の略
中央には、上記係止体9の外径より大径に形成された円
形の取着孔7aが穿設されている。
【0042】そして、上記取着枠4の連結孔4aに、上
記係止体9の略U字状に形成されたU字端部9cが、挿
通して係止されている。
【0043】また、該係止体9の雄ねじ9aが、取着孔
7aを挿通すると共に、ナット8が螺着されることで、
固定体7に固定されている。
【0044】そして、該ナット8を回動して締緩するこ
とで、係止体9を介して、鼓面3の張り具合を調整し
て、調律することができる。
【0045】このように、太鼓1の鼓面3の張り具合を
調整して、鼓面3を一体化した取着枠4を係止体9を介
して固定体7に固定することで、該鼓面3が胴体2に固
定されている。
【0046】尚、本発明の太鼓1の鼓面3と胴体2との
固着は、上記実施例が取着枠4と固定体7とナット8と
係止体9とからなる固着具5を介して固着するものであ
ったが、これに限られることなくその他の取着方法や固
着方法とできるのは勿論であり、例えば、従来方法のよ
うに鼓面3を胴体2に直接固定する方法や、従来一般に
使用されている方法であるロープを介して鼓面3と胴体
2とを固着する方法、その他の方法により取着や固着で
きるのは勿論である。
【0047】次に、上記実施例の使用方法について説明
する。
【0048】まず、鼓面3の外縁部の外側に一体に接合
されている取着枠4の連結孔4aに、係止体9の略U字
状に形成されたU字端部9cを挿通して係止する。
【0049】この際、鼓面3は、鼓面3の張具合が適切
になるように、鼓面3の外縁部の外側を取着枠4の胴体
側に、接着剤等の接合材を介して一体に接合してある。
【0050】つづいて、係止体9の雄ねじ9aを取着孔
7aに挿通すると共に、雄ねじ9aにナット8を螺着す
ることで、固定体7に固定する。
【0051】次に、ナット8を回動して締緩すること
で、係止体9を介して、鼓面3の張り具合を調整して、
調律を行う。
【0052】これにより、太鼓1の鼓面3の張り具合を
調整し、鼓面3を一体化した取着枠4を係止体9を介し
て固定体7に固定することで、鼓面3を胴体2に固定す
る。
【0053】このようにして、係止体9の雄ねじ9aに
螺着されているナット8を回動して締緩することで、鼓
面3の張具合を調整することで、調律をする。
【0054】この際、該鼓面3をばちで叩いて打音を確
かめて調律することによって、鼓面3の取付を完成す
る。
【0055】尚、鼓面3が、動物の皮革材以外のガラス
繊維(グラスファイバ)材料、合成樹脂(プラスチッ
ク)材料、炭素繊維(カーボンファイバ)材料、ボロン
繊維(ボロンファイバ)材料、合成ゴム材料、またはこ
れらの複合材料等である場合には、伸びや縮みが殆どな
く、張具合が殆ど変化しないので、調整の必要性は余り
無い。
【0056】このようにして、太鼓1の鼓面3の張り具
合を調整して、鼓面3を一体化した取着枠4を係止体9
を介して固定体6に固定することで、取着枠4を介して
鼓面3の張具合を調整した状態にて、鼓面3を胴体2に
取着固定することによって鼓面3の取付を完成する。
【0057】さらに、使用後に経時変化によって鼓面3
の張具合が変化した場合には、調律をする必要を生ずる
が、この場合には、係止体9をナット8を回動して締結
することで、鼓面3の張具合が適切となるように、係止
体9を介して鼓面3の張具合を調整して、調律をするこ
とができる。
【0058】この際、調律は、係止体9をナット8を回
動して締結することで良いから、鼓面3の調律が簡単か
つ容易となり、長時間使用しても調律が簡易で、常に正
確な音を出すことができるようになる。
【0059】次に、上記実施例の作用について説明す
る。
【0060】このように、本実施例の太鼓によれば、太
鼓の胴体を特定の材料から構成することにより、材料選
択の範囲を大とすることができると共に、材料固有の欠
点を改良することができる為、従来太鼓の胴体には向か
ない間引材等の材料であっても、太鼓の胴体に好適な材
料として使用可能とすることができるので、資源を有効
利用でき、しかもコストダウンでき、さらに表面の模様
等の意匠を好みのものとすることができるから、選択範
囲が拡大し、インテリア効果もあるから、楽器として楽
しむことができるだけでなく、インテリアとしても楽し
むことができ、利用範囲を広げることができる優れた効
果があり、また、引張強度や剪断強度を向上させること
ができると共に、製品の品質を一定にすることができ、
しかも耐久性能に優れると共にコスト的にも優れ、使用
し易く、音を楽しむことができ、これらの相乗効果によ
って、従来の不都合な点を解消できるようにするという
考え方である。
【0061】すなわち、太鼓の胴体2を特定の材料から
構成することにより、該複数の板材相互を仕口や継手に
より結合、若しくは結合材を介して結合、または接着剤
を介して結合して、胴体を形成することが出来るから、
従来の木材をくり抜いた1枚板から形成する場合に比べ
て、大幅に工数を削減することができ、製作が簡易とな
り、製作し易くなり、特に大量に生産する場合に好適と
なる。
【0062】さらに、太鼓の胴体2を特定の材料から構
成することにより、従来の木材をくり抜いた1枚板から
形成する場合に比べて、材料選択の範囲を大とすること
ができると共に、該材料固有の欠点を改良することがで
きるから、引張強度や剪断強度を向上させることがで
き、また、製作が容易であると共に、製品が損傷し難
く、さらに長期間に渡って製品の品質を一定にすること
ができる。
【0063】また、太鼓の胴体を特定の材料と形状から
構成することにより、従来太鼓の胴体には向かない間引
材等の材料であっても、太鼓の胴体に好適な材料として
使用可能とすることができるので、資源を有効利用でき
ると共に、各材料固有の欠点を改良できる為、コストダ
ウンでき、さらに引張強度や剪断強度を向上させること
ができ、また、製品の品質を一定にすることができる。
【0064】さらに、太鼓の胴体を特定の材料から構成
することにより、表面の模様等の意匠を好みのものとす
ることができるから、選択範囲が拡大し、インテリア効
果もあるから、楽器として楽しむことができるだけでな
く、インテリアとしても楽しむことができ、利用範囲を
広げることができる。
【0065】また、太鼓の胴体2を特定の材料から構成
することにより、気温や気候の変化に対して影響され
ず、しかも乾燥や湿気によっても打音が変化しないか
ら、長時間使用しても製品品質を一定にでき、常に正確
な音を出すことができる。
【0066】さらに、太鼓の胴体2を特定の材料から構
成することにより、品質が一定となり、しかも所定の厚
さにすることができるので、打音が常に正確となる。
【0067】また、太鼓の胴体2を特定の材料から構成
することにより、強度が向上し、損傷し難くなり、強度
や品質が長期間に渡って一定となるから、長期間に渡っ
て打音が変化せず正確な音を出すことができる為、長期
間に渡って音を楽しむことができる。
【0068】さらに、木材の1枚板からなる胴体に較べ
て安いコストの胴体であるにも拘らず、正確な音を出す
ことができ、簡易に音を楽しむことができるようにな
る。
【0069】また、胴体2の表面に被覆層Cが形成して
ある為、長期間に渡って打音が変化せず正確な音を出す
ことができる為、長期間に渡って音を楽しむことができ
るようになる。
【0070】さらに、該被覆層Cが形成してある為、引
張強度や剪断強度が向上するから、長期間に渡って使用
出来るようになる。
【0071】このように、本実施例の太鼓1を使用する
場合には、天候等に左右されることなく、簡単かつ正確
に音を出すことができるので、長期間に渡って音を楽し
むことができ、これらの相乗効果によって、従来の不都
合な点を解消できる。尚、本発明の太鼓は、上記各実施
例に限られることなく、多くの変形例が考えられる。
【0072】すなわち、本発明の太鼓は、上記実施例の
形状のものに限られることなく、上記実施例とは異なる
形状に形成することができるのは勿論である。
【0073】例えば、上記実施例にあっては、胴体2の
中央部の直径が両端部の直径より大きく膨らんだ中太の
円弧形状に形成された和楽器についてのものであった
が、本発明はこれに限られることなく、胴体2の中央部
の直径と両端部の直径とが略同一である直円筒形の洋楽
器等に適用することができるのは勿論である。
【0074】また、本発明の太鼓1の胴体2に使用する
集成材は、上記実施例の長さ方向と幅方向と厚さ方向に
集成した集成材に限ることなく、上記実施例とは異なる
集成材とすることができ、例えば、長さ方向や幅方向や
厚さ方向の何れか単一方向に、集成した集成材その他の
集成材とすることができる。
【0075】さらに、本発明の太鼓1の胴体2に使用す
る集成材は、けやき(欅)、せん(栓)、とち(橡)等
の広葉樹から形成するものに限られることなく、杉、ひ
のき(檜)、つが(栂)等の針葉樹から形成することも
できる。
【0076】また、本発明の太鼓1の胴体2の表面に形
成してある被覆層に使用する材料としては、合成樹脂
(プラスチック)材料その他の材料があり、胴体2密度
を高めることで胴体2の音響性能を向上することがで
き、これにより品質の向上を図ることができる。
【0077】さらに、該合成樹脂(プラスチック)とし
ては、例えば熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プラスチッ
ク)や熱硬化性合成樹脂(熱硬化性プラスチック)があ
る。
【0078】例えば、該熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プ
ラスチック)としては、上記実施例の四弗化エチレン樹
脂等の弗素樹脂(ポリフルオルエチレン樹脂)に限るこ
となく、上記実施例とは異なるものとすることができ、
例えば、ポリエチレン樹脂やポリエステル樹脂(テトロ
ン樹脂)、ポリアミド樹脂(ナイロン樹脂)、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボネ
ートプラスチック)、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミ
ド樹脂、ポリスルホン樹脂その他のものがあり、上記と
同様の効果がある。
【0079】さらに、該熱硬化性合成樹脂(熱硬化性プ
ラスチック)としては、上記実施例の珪素樹脂(シリコ
ン)に限ることなく、上記実施例とは異なるものとする
ことができ、例えば、ポリウレタン(ウレタン樹脂)や
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂その他の
ものがあり、上記と同様の効果がある。
【0080】尚、本発明の太鼓1の胴体2は、上記実施
例が胴体2の表面に被覆層Cを形成してなるものであっ
たが、これに限られることなく、胴体2の表面に被覆層
Cを形成しないものとすることができるのは勿論であ
る。
【0081】さらに、本発明の太鼓1の鼓面3と胴体2
との固着は、上記実施例が取着枠4と固定体7とナット
8と係止体9とからなる固着具5を介して固着するもの
であったが、これに限られることなくその他の取着方法
や固着方法とできるのは勿論であり、例えば、従来方法
のように鼓面3を胴体2に直接固定する方法や、従来一
般に使用されている方法であるロープを介して鼓面3と
胴体2とを固着する方法、その他の方法により取着や固
着できるのは勿論である。
【0082】
【発明の効果】このように、本発明の太鼓によれば、太
鼓の胴体を特定の材料から構成することにより、材料選
択の範囲を大とすることができると共に、材料固有の欠
点を改良することができる為、従来太鼓の胴体には向か
ない間引材等の材料であっても、太鼓の胴体に好適な材
料として使用可能とすることができるので、資源を有効
利用でき、しかもコストダウンでき、さらに表面の模様
等の意匠を好みのものとすることができるから、選択範
囲が拡大し、インテリア効果もあるから、楽器として楽
しむことができるだけでなく、インテリアとしても楽し
むことができ、利用範囲を広げることができる優れた効
果がある。 また、引張強度や剪断強度を向上させるこ
とができると共に、製品の品質を一定にすることがで
き、しかも耐久性能に優れると共にコスト的にも優れ、
使用し易く、音を楽しむことができ、これらの相乗効果
によって、従来の不都合な点を解消できるという優れた
利点がある。
【0083】すなわち、 (1)太鼓の胴体を特定の材料から構成することによ
り、該複数の板材相互を仕口や継手により結合、若しく
は結合材を介して結合、または接着剤を介して結合し
て、胴体を形成することが出来るから、従来の木材をく
り抜いた1枚板から形成する場合に比べて、大幅に工数
を削減することができ、製作が簡易となり、製作し易く
なり、特に大量に生産する場合に好適となる効果があ
る。 (2)太鼓の胴体を特定の材料から構成することによ
り、従来の木材をくり抜いた1枚板から形成する場合に
比べて、材料選択の範囲を大とすることができると共
に、該材料固有の欠点を改良することができるから、引
張強度や剪断強度を向上させることができ、また、製作
が容易であると共に、製品が損傷し難く、さらに長期間
に渡って製品の品質を一定にすることができる効果があ
る。 (3)太鼓の胴体を特定の材料と形状から構成すること
により、従来太鼓の胴体には向かない間引材等の材料で
あっても、太鼓の胴体に好適な材料として使用可能とす
ることができるので、資源を有効利用できると共に、各
材料固有の欠点を改良できる為、コストダウンでき、さ
らに引張強度や剪断強度を向上させることができ、ま
た、製品の品質を一定にすることができる優れた効果が
ある。 (4)太鼓の胴体を特定の材料と形状から構成すること
により、表面の模様等の意匠を好みのものとすることが
できるから、選択範囲が拡大し、インテリア効果もある
から、楽器として楽しむことができるだけでなく、イン
テリアとしても楽しむことができ、利用範囲を広げるこ
とができる優れた効果がある。 (5)太鼓の胴体を特定の材料から構成することによ
り、引張強度や剪断強度が向上するから、製作が容易で
あると共に、製品が損傷し難く、さらに長期間に渡って
製品の品質を一定にすることができる効果がある。 (6)太鼓の胴体を特定の材料から構成することによ
り、気温や気候の変化に対して影響されず、しかも乾燥
や湿気によっても打音が変化しないから、長時間使用し
ても製品品質を一定にでき、常に正確な音を出すことが
できる効果がある。 (7)太鼓の胴体を特定の材料から構成することによ
り、胴体を中太の円弧形状に形成する場合、任意の曲線
に形成するのが容易となる効果がある。 (8)太鼓の胴体を特定の材料から構成することによ
り、予め薬品処理できるから、耐防虫性や耐防腐性や耐
火性等を付与させることができる効果がある。 (9)太鼓の胴体を特定の材料から構成することによ
り、品質が一定となり、しかも所定の厚さにすることが
できるので、打音が常に正確となる効果がある。 (10)太鼓の胴体を特定の材料から構成することによ
り、強度が向上し、損傷し難くなり、強度や品質が長期
間に渡って一定となるから、長期間に渡って打音が変化
せず正確な音を出すことができる為、長期間に渡って音
を楽しむことができる効果がある。 (11)本発明の太鼓を使用する場合には、天候等に左
右されることなく、簡単かつ正確に音を出すことができ
るので、長期間に渡って音を楽しむことができ、これら
の相乗効果によって、従来の不都合な点を解消できる効
果がある。 (12)胴体の表面に被覆層を形成することにより、胴
体の密度を高めることで胴体の音響性能を向上すること
ができると共に、胴体の強度を向上させることができ、
また、品質を一定にすることができる優れた効果があ
る。 (13)胴体の表面に被覆層を形成することにより、製
品が損傷し難くなると共に、気温や気候の変化によって
も打音が変化せず、常に正確な音を出すことができる効
果があり、さらに耐防虫性や耐防腐性や耐火性等を付与
させることができる効果があり、耐久性が著しく向上す
るという大なる効果がある。 (14)このように、本発明の太鼓を使用する場合に
は、天候等に左右されることなく、簡単かつ正確に音を
出すことができるので、長期間に渡って音を楽しむこと
ができ、これらの相乗効果によって、従来の不都合な点
を解消できるという大なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく太鼓の実施の形態の第1例を示
す正面図である。
【図2】本発明に基づく太鼓の実施の形態の第1例を示
す側面図である。
【図3】本発明に基づく太鼓の実施の形態の第1例を示
す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 太鼓 2 胴体 3 鼓面 4 取着枠 4a 連結孔 5 固着具 7 固定体 7a 取着孔 8 ナット 9 係止体 9a 雄ねじ 9b 直線部 9c U字端部 C 被覆層

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の胴体の側端に鼓面が設けられてなる
    和太鼓や洋太鼓等の太鼓において、該胴体が、木質板材
    を接着剤を用いて集成接着したものである集成材からな
    る、ことを特徴とする太鼓。
  2. 【請求項2】該集成材からなる胴体の表面には、被覆層
    が形成してある、ことを特徴とする請求項1記載の太
    鼓。
  3. 【請求項3】該集成材は、けやき(欅)、せん(栓)、
    とち(橡)等の広葉樹からなる、ことを特徴とする請求
    項1記載の太鼓。
  4. 【請求項4】該集成材は、杉、ひのき(檜)、つが
    (栂)等の針葉樹からなる、ことを特徴とする請求項1
    記載の太鼓。
  5. 【請求項5】該被覆層が、合成樹脂(プラスチック)か
    らなる、ことを特徴とする請求項2記載の太鼓。
  6. 【請求項6】該合成樹脂(プラスチック)が、熱可塑性
    合成樹脂(熱可塑性プラスチック)からなる、ことを特
    徴とする請求項5記載の太鼓。
  7. 【請求項7】該合成樹脂(プラスチック)が、熱硬化性
    合成樹脂(熱硬化性プラスチック)からなる、ことを特
    徴とする請求項5記載の太鼓。
  8. 【請求項8】該熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プラスチッ
    ク)が、四弗化エチレン樹脂等の弗素樹脂(ポリフルオ
    ルエチレン樹脂)からなる、ことを特徴とする請求項6
    記載の太鼓。
  9. 【請求項9】該熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プラスチッ
    ク)が、ポリエチレン樹脂からなる、ことを特徴とする
    請求項6記載の太鼓。
  10. 【請求項10】該熱硬化性合成樹脂(熱硬化性プラスチ
    ック)が、珪素樹脂(シリコン)からなる、ことを特徴
    とする請求項7記載の太鼓。
  11. 【請求項11】該熱硬化性合成樹脂(熱硬化性プラスチ
    ック)が、ポリウレタン(ウレタン樹脂)からなる、こ
    とを特徴とする請求項7記載の太鼓。
  12. 【請求項12】該胴体は、中央部が両端部より膨らんだ
    中太の筒状に形状に形成されている、ことを特徴とする
    請求項1〜請求項11の何れかに記載の太鼓。
  13. 【請求項13】該胴体は、中央部の直径と両端部の直径
    とが略同一である筒状に形状に形成されている、ことを
    特徴とする請求項1〜請求項11の何れかに記載の太
    鼓。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102125727B1 (ko) * 2019-12-27 2020-06-23 이성제 광범위한 음역대를 가지며 고음 및 고음 안정성이 향상된 장구

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102125727B1 (ko) * 2019-12-27 2020-06-23 이성제 광범위한 음역대를 가지며 고음 및 고음 안정성이 향상된 장구

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