JPH11109839A - 画像情報の記録方法及び画像情報記録装置 - Google Patents

画像情報の記録方法及び画像情報記録装置

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JPH11109839A
JPH11109839A JP27307697A JP27307697A JPH11109839A JP H11109839 A JPH11109839 A JP H11109839A JP 27307697 A JP27307697 A JP 27307697A JP 27307697 A JP27307697 A JP 27307697A JP H11109839 A JPH11109839 A JP H11109839A
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信宏 木原
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/26Processes or apparatus specially adapted to produce multiple sub- holograms or to obtain images from them, e.g. multicolour technique
    • G03H1/268Holographic stereogram

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  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の任意の深さ位置に2次元画像の記
録を行う。 【解決手段】 2次元画像F2を生成する2次元画像情
報D3に対して、記録媒体4の画像基準面5aからの所
定の深さ位置zに基づく画像形状処理を施して記録用画
像情報D4を生成する。この記録用画像情報D4に基づ
いて2次元記録画像F2を記録媒体4の任意の深さ位置
に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、画像情報の記録方法及
び画像情報記録装置に関し、特に実写画像やコンピュー
タ生成画像等を3次元認識することができるホログラフ
ィックステレオグラム作製装置やレンチキュラスステレ
オグラム作製装置等に用いて好適な画像情報の記録方法
及び画像情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報等の記録は、2次元画像情報を
対象とした平面的な記録が一般的であり、例えば画像に
対して陰影等を付けることによって立体感が得られるよ
うにしている。立体画像の記録技術としては、例えばホ
ログラフィックステレオグラムが知られている。このホ
ログラフィックステレオグラムは、被写体を異なる観察
点から順次撮像することにより得られた多数枚の画像
(視差画像列)を原画として、これらを1枚のホログラ
ム記録媒体に短冊状又はドット状の要素記録画像として
順次記録することにより作成される。
【0003】ホログラフィックステレオグラムは、使用
者がこれをある位置から片方の目で見た場合に記録画像
の一部分の画像情報の集合体である2次元画像が識別さ
れるとともに、この位置から水平に移動した他の位置で
見た場合に記録画像の別の部分の画像情報の集合体であ
る2次元画像が識別される。したがって、かかるホログ
ラフィックステレオグラムによれば、使用者がこれを両
目で見た場合に左右の目の視差により、記録画像が3次
元画像として認識されることになる。
【0004】上述したホログラフィックステレオグラム
は、例えばレーザ光源から出射されるレーザ光を視差画
像列の各画像に基づいて画像変調された物体レーザ光と
可干渉性を有する参照レーザ光とに分光し、これら物体
レーザ光と参照レーザ光とによって生じる干渉縞を要素
記録画像として直接記録媒体に記録するようにしたワン
ステップ・ホログラフィックステレオグラム作製装置に
よって作成される。かかるワンステップ・ホログラフィ
ックステレオグラム作製装置は、高精度のホログラフィ
ックステレオグラムを比較的短時間で作成することが可
能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ホログラフィックステ
レオグラムは、上述したように立体的なホログラム表示
画像が得られるために極めて表示効率が大きく、この原
理を利用して3次元画像情報を記録媒体に記録するホロ
グラフィックステレオグラム作製装置の開発が進められ
ている。ホログラフィックステレオグラム作製装置にお
いても、一般の画像記録装置と同様に、例えば実写画像
とコンピュータグラフィクス画像、或いは複数の画像の
合成処理との合成処理が簡易に行うことができるなら
ば、さらにホログラフィックステレオグラムのフィーチ
ャの拡大が図られる。
【0006】ホログラフィックステレオグラムは、汎用
されるにしたがって、単に3次元画像を表示するばかり
でなく、例えば実写画像の撮影日時や場所、撮影者或い
はタイトル等の紹介情報やコメント等の適宜の画像も併
せて表示したいといった要求がある。しかしながら、従
来のホログラフィックステレオグラム作製装置において
は、かかる比較的単純な内容の画像についても、3次元
画像に合成して記録するために装置が複雑で高価となる
ばかりかホログラフィックステレオグラムを作成する時
間も長くなってしまうといった問題があり、実用化され
るに至っていない。
【0007】ところで、ワンステップ・ホログラフィッ
クステレオグラム作製装置は、使用する空間光変調素子
の種類や画素数、ホログラム記録波長、再生光源の波長
分布や発光部の大きさ、光源からホログラム面までの距
離や角度等の様々な条件によって、作成されるホログラ
フィックステレオグラムの再生像の解像度に影響が生じ
る。従来、ホログラフィックステレオグラムの再生像の
解像度を定量的に評価する実用的な方法は提案されてい
ない。
【0008】ホログラフィックステレオグラム作製装置
において、記録される立体画像の解像度評価を行うため
に、適当なテストチャートを用いてホログラフィックス
テレオグラムを作成することが考慮される。テストチャ
ートとしては、例えばコンピュータグラフィックスのレ
ンダリング法を利用することによって、ある奥行きに平
面の解像力チャートを有するものが作成可能である。し
かしながら、かかる方法によれば、解像力が高いテスト
チャートを作成するためには莫大な処理時間が必要とな
るために、充分な解像力を有するテストチャートの作成
が困難である。
【0009】一方、ホログラフィックステレオグラム
は、一般に数百枚の視差画像列に基づいて作成される
が、各要素視差画像を1枚露光する毎にレンダリング処
理を施すことになると莫大な処理時間が必要となる。こ
れを解決するためには、例えば数百枚の視差画像列につ
いてそれぞれ露光用画像を生成してこれを記憶装置に一
時記憶する必要があるが、大容量の記憶装置を必要とす
るとともに処理時間も莫大となって実用的では無い。
【0010】本発明は、簡易な方法によって2次元記録
画像が記録媒体の任意の深さ位置に記録されることによ
り、例えば3次元記録画像が記録されるホログラフィッ
クステレオグラムを作成するホログラフィックステレオ
グラム作製装置等に用いて好適な画像情報の記録方法及
び画像情報記録装置を提供することを目的に提案された
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかる画像情報の記録方法は、2次元記録画像を生
成する2次元画像情報に対して記録媒体の画像記録基準
面からの深さ位置を規定する深さ位置情報に基づいて画
像形状処理を施して記録用画像情報を生成するととも
に、この記録用画像情報に基づいて2次元記録画像を記
録媒体の深さ位置情報に基づく深さ位置に記録する。ま
た、記録媒体には、ホログラム記録媒体が用いられ、2
次元記録画像とともに独立して作成された立体物等の視
差画像情報列に基づく視差記録画像が合成して記録され
る。
【0012】上述した本発明にかかる画像情報の記録方
法によれば、2次元記録画像を記録媒体の所定の深さ位
置に所定の形状で記録するための画像形状処理が極めて
簡易にかつ比較的小型の処理装置によって行われること
から、画像記録装置の小型化と処理時間の短縮が図られ
るとともに、記録されるべき深さ位置に基づく正確な形
状の2次元記録画像が記録されることにより表示効果の
向上が図られる。
【0013】また、画像情報の記録方法によれば、2次
元記録画像を極めて簡易にかつ迅速に視差画像情報列に
基づく視差記録画像と合成してホログラム記録媒体に記
録することが可能であるから、より表示効果が高くかつ
利用目的が拡大されたホログラフィックステレオグラム
が作成される。
【0014】上述した目的を達成する本発明にかかる画
像情報記録装置は、画像記録基準面からの深さ位置を異
にして画像情報に基づく記録画像が記録される記録媒体
と、この記録媒体に記録される2次元記録画像の画像記
録基準面からの深さ位置情報を記憶する記録位置記憶手
段と、この記録位置記憶手段から出力された深さ位置情
報に基づいて2次元画像情報に対して画像形状処理を施
こして2次元記録画像の記録用画像情報を生成する演算
手段と、この演算手段によって生成された記録用画像情
報に基づいて2次元記録画像を記録媒体の深さ位置に記
録する記録手段とを備えて構成される。
【0015】以上のように構成された上述した本発明に
かかる画像情報記録装置によれば、比較的小容量の演算
手段によって2次元記録画像を記録媒体の所定の深さ位
置に記録するための画像形状処理が迅速に行われること
から、装置全体の小型化と処理時間の短縮が図られると
ともに、記録されるべき深さ位置に基づく正確な形状の
2次元記録画像が記録されることにより表示効果の向上
が図られた記録媒体が作成される。また、画像情報記録
装置は、2次元記録画像を極めて簡易にかつ迅速に視差
画像情報列に基づく視差記録画像と合成して記録するこ
とが可能であることから、より表示効果が高くかつ利用
目的が拡大されたホログラフィックステレオグラムが作
成される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として示
すホログラフィックステレオグラム作製装置10は、後
述するように参照レーザ光L3と要素表示画像g4に基
づいて画像変調された物体レーザ光L2とをホログラム
記録媒体4に入射してその干渉縞を横方向(視差方向)
に順次露光することにより短冊状の要素ホログラム記録
画像f1を記録して横方向の視差を有するホログラム記
録画像F1が構成されたホログラフィックステレオグラ
ム5を作成する、いわゆるワンステップ・ホログラフィ
ックステレオグラム作製装置である。ホログラフィック
ステレオグラム5には、ホログラム記録画像F1の一部
に2次元記録画像F2が記録される。ホログラフィック
ステレオグラム作製装置10は、図1に示すように、視
差画像列撮像装置1や画像情報生成用コンピュータ2或
いは2次元画像情報作成装置3から供給される各画像情
報D1,D2,D3を処理する画像情報処理部11と、
制御部12と、ホログラム記録媒体4に画像記録を行う
プリンタ部13とを備えて構成される。
【0017】ホログラム記録媒体4には、図2(A)に
示すように、テープ状のフィルムベース材6上に光重合
型フォトポリマからなるフォトポリマ層7が形成される
とともに、このフォトポリマ層7上にカバーシート層8
が被着形成された、いわゆる塗布型フィルム状記録媒体
が用いられる。勿論、ホログラム記録媒体4には、層構
成を異にするその他の適宜の感光フィルム等を用いても
よい。
【0018】以下、図2(B)乃至図2(D)を参照し
て、このホログラム記録媒体4に対するホログラム記録
画像9の記録原理を説明する。ホログラム記録媒体4
は、同図(B)に示すように初期状態においては、その
フォトポリマ層7を構成する光重合型フォトポリマが、
マトリクスポリマ中にモノマMが均一に分散している状
態にある。
【0019】光重合型フォトポリマは、10mJ/cm
2乃至400mJ/cm2 のパワーのレーザ光LAが照
射されることによって、同図(C)に示すように、露光
部においてマトリクスポリマ中に均一に分散していたモ
ノマMが重合してポリマ化した状態となる。光重合型フ
ォトポリマは、ポリマ化によるモノマMの周囲からの移
動によってこのモノマMの濃度が不均一になることか
ら、露光部と未露光部とで屈折率の変調が生じる。
【0020】光重合型フォトポリマは、この後同図
(D)に示すように、1000mJ/cm2 程度のパワ
ーの紫外線又は可視光LBが全面に照射されることによ
って、マトリクスポリマ中においてモノマMの重合が完
了する。ホログラム記録媒体4は、このようにフォトポ
リマ層7を構成する光重合型フォトポリマが、入射され
たレーザ光LAに応じて屈折率が変化することから、後
述するように物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との
干渉によって生じる干渉縞を屈折率の変化として記録す
る。
【0021】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、ホログラム記録媒体4として上述した光重合型
フォトポリマによってフォトポリマ層7を構成した塗布
型フィルム状記録媒体を用いたことにより、ホログラム
記録画像F1及び2次元記録画像F2を露光記録した後
に、このホログラム記録媒体4に特別な現像処理を施す
工程が不要とされる。したがって、ホログラフィックス
テレオグラム作製装置10は、現像装置等が不要とされ
ることによってその構成が簡易化されるとともにホログ
ラフィックステレオグラム5を迅速に作成することが可
能とされる。
【0022】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10の画像情報処理部11は、詳細を省略するが画像処
理用コンピュータや記憶装置を備えている。画像情報処
理部11には、多眼式カメラや移動式カメラ等の視差画
像列撮像装置1によって撮像された多数の視差情報を含
む要素視差画像g1(g11,・・・,g1m)からな
る視差画像列G1に基づく視差画像列情報D1が供給さ
れる。また、画像情報処理部11には、画像情報生成用
コンピュータ2によって生成された視差情報を含む要素
コンピュータ画像g2(g21,・・・,g2m)から
なるコンピュータ画像列G2に基づくコンピュータ画像
情報D2が供給される。さらに、画像情報処理部11に
は、適宜の2次元画像情報作成装置によって作成された
2次元画像G3に基づく2次元画像情報D3が供給され
る。
【0023】画像情報処理部11は、視差画像情報D1
の各要素視差画像情報d1やコンピュータ画像情報D2
の各要素コンピュータ画像情報d2を対象として、適宜
の画像データ処理、合成処理等を施して多数の要素露光
用画像情報d4(d41,・・・,d4n)からなる露
光用画像情報D4を生成する。また、画像情報処理部1
1は、2次元画像情報D3に対して詳細を後述するビッ
トマップデータ処理を施して2次元露光用画像情報D5
を生成する。
【0024】画像情報処理部11は、露光用画像情報D
4をコンピュータのメモリーやハードディスク装置等か
らなる記憶装置に一時格納する。視差画像情報D1は、
例えば多眼式カメラによる同時撮影或いは移動式カメラ
によって後述する方法で被写体Pを一定ピッチで撮像し
て得た多数の要素画像g1からなる視差画像列G1に基
づく画像情報であり、各要素画像g1に対応して視差情
報を含む多数の要素視差画像情報d1(d11,・・
・,d1m)からなる。
【0025】また、コンピュータ画像情報D2は、例え
ば、CAD装置(ComputerAided Des
ign)やCG装置(Computer Graphi
cs)によって作成されたコンピュータ画像列G2に基
づく画像情報であり、各要素画像列g2に対応して視差
情報を含む多数の要素視差画像情報d2(d21,・・
・,d2m)からなる。2次元画像情報D3は、例えば
ワードプロセッサやホント作成装置等の2次元画像情報
作成装置によって作成された所定の表示を行う文字列情
報や画像情報からなる2次元画像G3に基づく画像情報
である。2次元画像G3は、例えば視差画像情報D1の
撮影日時や場所或いはその内容等を紹介する文字画像
列、コンピュータ画像情報D2の内容を説明する文字画
像列、さらには詳細を後述するようにこのホログラフィ
ックステレオグラム作製装置10を評価するためのテス
トパターン画像等からなる。
【0026】画像情報処理部11は、後述するようにホ
ログラム記録媒体4にホログラム記録画像F1を露光記
録する際に、記憶装置に格納された露光用画像情報D4
をプリンタ部13に送出する。また、画像情報処理部1
1は、図1に示すように、露光用画像情報D4の読み出
しに応じてタイミング信号S1を制御部12へと送出す
る。なお、画像情報処理部11における、視差画像情報
D1やコンピュータ画像情報D2或いは2次元画像情報
D3の画像情報処理の詳細については、後述する。
【0027】制御部12は、詳細を省略するが制御用コ
ンピュータを備えている。制御部12は、画像情報処理
部11から送出されたタイミング信号S1に基づいて、
図1に示すように、プリンタ部13の動作を制御する制
御出力S2を送出する。プリンタ部13は、後述するホ
ログラム記録媒体4に対する露光用画像D4の各要素露
光用画像g4(g41,・・・,g4n)に基づく要素
ホログラム記録画像f1(f11,・・・,f1n)の
記録動作が終了すると、同図に示すように制御部12へ
タイミング信号S3を送出する。制御部12は、このタ
イミング信号S3に基づいて画像情報処理部11へと出
力信号S4を送出する。画像情報処理部11は、この出
力信号S4に基づいて、視差露光用画像情報D4の中か
ら次の要素露光用画像情報d4の読み出しを行う。ホロ
グラフィックステレオグラム作製装置10は、以下この
動作が繰り返されることによって、ホログラム記録媒体
4に要素露光用画像情報d4に基づいた短冊状の要素ホ
ログラム記録画像f1を横方向に順次露光記録する。
【0028】プリンタ部13は、レーザ光源16から出
射されたレーザ光L1を物体レーザ光L2と参照レーザ
光L3とに分光して露光用画像情報D4に基づく露光用
画像G4を後述する液晶表示器24に表示させ、参照レ
ーザ光L3と液晶表示器24を透過して露光用画像G4
によって画像変調された物体レーザ光L2との干渉縞を
ホログラム記録画像F1としてホログラム記録媒体4に
露光記録する光学系14を備えている。また、プリンタ
部13は、要素露光用画像g4に基づく要素ホログラム
記録画像f1を露光記録する毎に、ホログラム記録媒体
4を所定量間欠的に走行させる記録媒体送り機構15等
を備えている。
【0029】なお、プリンタ部13は、構成各部材等が
支持基板に搭載されるとともに、この支持基板をダンパ
等の防振機構によって支持している。さらに、プリンタ
部13は、感光フィルムからなるホログラム記録媒体4
を用いることから、少なくとも光学系14を遮光部とし
て構成する装置筐体を備えている。
【0030】光学系14は、図3に示すように、入射レ
ーザ光学系14Aと、物体レーザ光学系14B及び参照
レーザ光学系14Cとから構成されている。物体レーザ
光学系14Bと参照レーザ光学系14Cとは、後述する
ように物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉性
を高めて明るくかつ高画質のホログラフィックステレオ
グラム5を作成するために、その光路長がほぼ同一とな
るように構成されている。
【0031】入射レーザ光学系14Aは、レーザ光L1
を出射するレーザ光源16と、シャッタ機構17と、レ
ーザ光L1を屈折反射させる全反射ミラー18及びレー
ザ光L1を分光するハーフミラー19等の光学部品、機
構によって構成されている。勿論、入射レーザ光学系1
4Aには、適当な光路を構成するために反射ミラー等を
介挿してレーザ光L1をさらに適宜屈折反射させるよう
にしてもよい。
【0032】レーザ光源16は、例えば単一波長でかつ
干渉性の良いレーザ光L1を出射する半導体励起YAG
レーザ装置や、空冷アルゴンガスレーザ装置、空冷クリ
プトンレーザ装置等のレーザ装置によって構成される。
レーザ光源16には、図示しないが高温となるレーザヘ
ッド部を適宜冷却するヒートシンク機構が付設されてい
る。シャッタ機構17は、露光用画像情報D4の読み出
しに応じて送出される画像情報処理部11からのタイミ
ング信号S1に基づいて制御部12から出力された制御
出力S2によって開放動作されて、レーザ光源16から
出力されるレーザ光L1をハーフミラー19に入射させ
る。ハーフミラー19は、入射されたレーザ光L1を、
透過成分の物体レーザ光L2と可干渉性を有する反射成
分の参照レーザ光L3とに分光する。物体レーザ光L2
と参照レーザ光L3とは、物体レーザ光学系14Bと参
照レーザ光学系14Cとにそれぞれ入射される。
【0033】なお、シャッタ機構17については、例え
ばホログラム記録媒体4に対して物体レーザ光L2と参
照レーザ光L3とが入射される直前に位置してそれぞれ
配設された一対の短冊状シャッタ片及びこれらシャッタ
片を一体的に駆動する駆動部とによって構成するように
してもよい。かかるシャッタ機構は、光学系14に対し
てレーザ光が常時入射された状態となることから、記録
動作毎にレーザ光源16からのレーザ光L1を光学系1
4に入射される上述したシャッタ機構17の構成と比較
して構成各光学部品の熱変形が防止されるといった特徴
がある。
【0034】したがって、光学系は、かかるシャッタ機
構を備えることによって構成各光学部品が安定した状態
に保持されて安定した状態の物体レーザ光L2及び参照
レーザ光L3とをホログラム記録媒体4に入射するよう
にして、良好な状態の干渉縞をホログラム記録媒体4に
露光記録することが可能となる。これによって、作成さ
れるホログラフィクステレオグラム5は、回折効率に優
れ、明るくかつ画質の向上が図られる。
【0035】また、シャッタ機構については、シャッタ
片が機械的に駆動されるものばかりでなく、例えば音響
光学変調器(AOM:acousto−optic M
odulation)を用いた電子シャッタによって構
成してもよい。シャッタ機構は、要するにホログラム記
録媒体4に対してレーザ光L1或いは物体レーザ光L
2,参照レーザ光L3を遮蔽可能とする開閉自在なもの
であれば良い。
【0036】物体レーザ光学系14Bは、具体的には、
光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列された、
全反射ミラー20と、第1のシリンドリカルレンズ21
と、コリメータレンズ22及び第2のシリンドリカルレ
ンズ23等の光学部品によって構成される。また、物体
レーザ光学系14Bには、コリメータレンズ22と第2
のシリンドリカルレンズ23との間に位置して透過型の
液晶表示器24が配設されるとともに、第2のシリンド
リカルレンズ23の出射端にホログラム記録媒体4が配
置されている。
【0037】全反射ミラー20は、ハーフミラー19を
透過した物体レーザ光L2を屈折反射させて第1のシリ
ンドリカルレンズ21に入射させる。第1のシリンドリ
カルレンズ21は、凸レンズとピンホールとが組み合わ
されてなり、物体レーザ光L2を液晶表示器24のスク
リーン面幅lsに対応して点光源からの拡散光として一
次元方向に拡散させる。コリメータレンズ22は、第1
のシリンドリカルレンズ21によって拡散光とされた物
体レーザ光L2を平行レーザ光化して液晶表示器23へ
と入射させる。物体レーザ光L2は、液晶表示器24を
透過する際に露光用画像D4に基づいてスクリーン面に
表示された露光用画像G4によって画像変調されて第2
のシリンドリカルレンズ23に入射される。
【0038】第2のシリンドリカルレンズ23は、平行
レーザ光化されるとともに画像変調された物体レーザ光
L2を、図3(B)に示すように横方向(視差方向)に
対して集光してホログラム記録媒体4に入射させる。物
体レーザ光L2は、露光用画像G4に基づいてホログラ
ム記録媒体4の所定の領域を短冊状に露光してホログラ
ム記録画像F1を露光記録する。
【0039】なお、物体レーザ光学系14Bについて
は、上述した光学回路の構成に限定されるものではな
く、例えば液晶表示器24と第2のシリンドリカルレン
ズ23との間に位置して投射レンズを配設して物体レー
ザ光L2を第2のシリンドリカルレンズ23に入射させ
るようにしてもよい。
【0040】また、物体レーザ光学系14Bは、ノイズ
成分を除去してホログラフィックステレオグラム5の画
質を向上させる光学フィルタ及びマスク部材とを光路中
に配設して構成してもよい。光学フィルタは、例えば光
拡散板によって構成され、物体レーザ光L2の光強度分
布を一定状態とする。また、マスク部材は、ホログラム
記録媒体4に露光記録される要素ホログラム記録画像f
1の形状に対応した短冊状のスリットを有し、このスリ
ットを通過した物体レーザ光L2がホログラム記録媒体
4に入射されるようにする。物体レーザ光学系14B
は、かかるマスク部材を備えることにより、拡散板によ
って拡散された物体レーザ光L2の余分な部分が遮蔽さ
れて高画質のホログラフィックステレオグラム5が作成
されるようにする。
【0041】さらに、物体レーザ光学系14Bには、ホ
ログラフィックステレオグラム5に縦方向の視野角を付
与するために、光路中に1次拡散板とルーバーフィルム
とを配設して構成してもよい。1次拡散板は、物体レー
ザ光L2をホログラム記録媒体4に露光記録されるホロ
グラム画像F1の長軸方向に拡散して縦方向の視野角を
付与するように作用する。ルーバーフィルムは、1次拡
散板とホログラム記録媒体4との間に配設された微細な
簾状の格子を有するフィルム体からなり、ホログラム記
録媒体4を透過した参照レーザ光L3が1次拡散板2に
よって反射されて再びホログラム記録媒体4に入射され
るのを防止するように作用する。
【0042】液晶表示器24には、上述したように画像
情報処理部11から送出される露光用画像情報D4に基
づいて要素露光用画像g4が順次表示される。液晶表示
器24は、透過する物体レーザ光L2を、表示した要素
露光用画像g4に基づいて画像変調させる。
【0043】参照レーザ光学系14Cは、具体的には、
光軸に沿ってその入力側からそれぞれ順に配列されたシ
リンドリカルレンズ25と、コリメータレンズ26と、
全反射ミラー27とから構成される。勿論、参照レーザ
光学系14Cについても、上述した光学部品に限定され
るものではなく、例えば物体レーザ光学系14Bと光路
長を一致させるために、反射ミラー等の光学部品を光路
中に適宜配設して構成してもよい。
【0044】シリンドリカルレンズ25は、上述した物
体レーザ光学系14Bの第1のシリンドリカルレンズ2
1と同様に、凸レンズとピンホールとが組み合わされて
なり、ハーフミラー19によって屈折分光された参照レ
ーザ光L3を液晶表示器24のスクリーン面幅lsに対
応して点光源からの拡散光として一次元方向に拡散させ
る。コリメータレンズ26は、シリンドリカルレンズ2
5によって拡散された参照レーザ光L3を平行レーザ光
化する。全反射ミラー27は、参照レーザ光L3を屈折
反射させて、物体レーザ光L2の入射位置と対向するホ
ログラム記録媒体4の後方へと導く。
【0045】以上のように構成された光学系14は、露
光用画像情報D4の出力タイミングに応じてシャッタ機
構17が開放動作されて、レーザ光源16から出射され
るレーザ光L1が入射レーザ光学系14Aに入射され
る。レーザ光L1は、全反射ミラー18によって屈折反
射されてハーフミラー19に入射されることによって、
物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とに分光される。
【0046】物体レーザ光L2は、物体レーザ光学系1
4Bにおいて露光用画像情報D4に基づいて表示された
要素露光用画像g4によって画像変調されてホログラム
記録媒体4に入射される。参照レーザ光L3は、参照レ
ーザ光学系14Cを介してホログラム記録媒体4に入射
される。物体レーザ光L2と参照レーザ光L3とは、ホ
ログラム記録媒体4上において互いに干渉し、この干渉
によって生じる干渉縞が屈折率の変化としてフォトポリ
マ層7に露光記録される。したがって、ホログラム記録
媒体4には、要素露光用画像g4に基づく物体レーザ光
L2と参照レーザ光L3との干渉縞からなる要素ホログ
ラム記録画像f1が横方向に順次露光記録される。
【0047】ホログラム記録媒体4は、要素ホログラム
記録画像f1の露光記録が行われると、制御部12から
送出される制御出力S2によって動作される記録媒体送
り機構15により1要素ホログラム分だけ間欠送りされ
る。記録媒体送り機構15は、図4に示すように、フィ
ルムカートリッジ28内に回転自在に備えられるととも
にホログラム記録媒体4を巻回した供給ローラ29と、
フィルムカートリッジ28から繰り出されたホログラム
記録媒体4を間欠的に走行させる駆動ローラ30と、ホ
ログラム記録媒体4に所定の走行テンションを付与する
図示しないトーションスプリング等によって構成されて
いる。
【0048】記録媒体送り機構15は、供給ローラ29
と駆動ローラ30とにより、ホログラム記録媒体4の感
光面(ホログラム面)5aを物体レーザ光学系14Bと
参照レーザ光学系14Cの光軸に対してそれぞれ垂直と
なるように支持している。また、記録媒体送り機構15
は、駆動ローラ30が図示しない駆動用のステッピング
モータによって間欠的に回転駆動される。ステッピング
モータは、制御部12から送出される制御出力S2によ
って1要素ホログラム記録画像f1分の露光終了毎に所
定角度だけ回転駆動される。したがって、ホログラム記
録媒体4は、このステッピングモータによって回転駆動
される駆動ローラ30を介して1要素ホログラム記録画
像f1の露光記録毎に間欠的に走行駆動されることによ
り物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉縞によ
る要素ホログラム記録画像F1が横方向に連続して順次
露光記録される。
【0049】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10には、図4に示すように、記録媒体送り機構15の
後段に位置してホログラム記録媒体4の走行路に沿って
紫外線照射装置31が配設されている。紫外線照射装置
31は、物体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉
縞によってホログラム記録画像F1が露光記録されたホ
ログラム記録媒体4に対して、1000mJ/cm2
度のパワーの紫外線LBを照射することにより、上述し
たようにフォトポリマ層7のマトリクスポリマ中におい
てモノマMの重合を完了させる。
【0050】また、ホログラフィックステレオグラム作
製装置10には、紫外線照射装置31の後段に位置し
て、ホログラム記録媒体4の走行路に沿って内部にヒー
タ33が備えられたヒートローラ32と、一対の排出用
送りローラ34及びカッター機構35とが順次配設され
ている。ヒートローラ32は、その外周部にホログラム
記録媒体4を約半周の巻付角を以って掛け合わせて走行
させる。また、ヒートローラ32は、ヒータ33によっ
て約120℃程度の温度に保持されることにより、ホロ
グラム記録媒体4を加熱してそのフォトポリマ層7の屈
折率変調度を増加させる。
【0051】排出用送りローラ34は、制御部12から
送出される制御出力S2によって、上述した記録媒体送
り機構15の駆動ローラ30と同期して回転駆動され
る。排出用送りローラ34は、ホログラム記録媒体4を
1つの要素ホログラム記録画像f1の露光記録毎に間欠
的に送り出す。したがって、ホログラム記録媒体4は、
これら排出用送りローラ34と駆動ローラ30との間に
おいて撓むことなくヒートローラ32の外周部に密着し
た状態で走行されることにより均一な加熱が行われる。
【0052】カッター機構35は、制御部12から送出
される制御出力S2によって駆動され、走行するホログ
ラム記録媒体4を一定長さ、すなわちホログラム記録媒
体4に視差画像列G1の各要素視差画像g1に基づく全
ての要素ホログラム記録画像f1からなるホログラム記
録画像F1及び2次元記録画像F2が露光記録されると
ともにこの記録部分が外部に排出された状態においてこ
れを切断してホログラフィックステレオグラム5を作成
する。
【0053】なお、記録媒体送り機構15については、
供給ローラ29と駆動ローラ30及び排出用送りローラ
34のローラに限定されるものではない。記録媒体送り
機構15としては、例えばフィルム体に一定ピッチでパ
ーホレーションを形成するとともにこれらパーホレーシ
ョンに相対係合する送り爪を有するスプロケットからな
る送り機構や、間欠的に揺動動作するレバー送り機構等
からなる従来周知のフィルム体の送り機構を適宜採用し
てもよい。
【0054】ホログラム記録媒体4は、記録媒体送り機
構15によって間欠的に走行駆動される際に、振動が生
じる。このホログラム記録媒体4の振動は、物体レーザ
光L2と参照レーザ光L3とによる干渉縞を不安定な状
態としてホログラフィックステレオグラム5の回折効
率、画質を低下させる。したがって、ホログラフィック
ステレオグラム作製装置10においては、上述した要素
ホログラム記録画像f1の記録動作が、ホログラム記録
媒体4を走行駆動させた後にやや時間をおいて振動が治
まった状態で行われるように構成されている。
【0055】なお、ホログラフィックステレオグラム作
製装置10は、ホログラム記録媒体4の振動を抑制する
ために、上述した1次拡散板とルーバーフィルムとを利
用して、これら部材をホログラム記録媒体4に押し付け
るように構成してもよい。勿論、振動抑制機構として
は、ホログラム記録媒体4の走行動作に影響を及ぼさな
いようなテンションローラを付設したり、一対のローラ
等によってホログラム記録媒体4を挟み込んで保持する
等の適宜の機構によって構成してもよい。
【0056】また、ホログラフィックステレオグラム作
製装置10には、図示しないが振動等によって良好な状
態のホログラフィックステレオグラム5が作成されない
虞が生じた場合に、ホログラム記録媒体4に対する要素
ホログラム記録画像f1の露光記録を停止させる干渉縞
検出部を備えてもよい。この干渉縞検出部は、例えばC
CDカメラによって構成され、ホログラム記録媒体4の
ホログラム記録画像F1の形成領域と異にする検出領域
に露光形成される干渉縞の状態を検出する。干渉縞検出
部は、検出領域に所定値以上の揺らぎ状態の干渉縞の出
現を検出したときには、制御部12に対して検出出力を
送出する。制御部12は、この検出出力に基づいてプリ
ンタ部13に対してホログラム記録媒体4への要素ホロ
グラム記録画像f1の記録動作を停止させる制御出力を
送出する。
【0057】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、かかる干渉縞検出部を備えるにより、物体レー
ザ光L2と参照レーザ光L3とによる干渉縞が安定な状
態でホログラム記録媒体4に露光記録されることを可能
として回折効率が高く、高画質のホログラフィックステ
レオグラム5が作成される。なお、干渉縞検出部は、例
えばミラー等を用いて物体レーザ光L2と参照レーザ光
L3の一部を別の位置へと導いて干渉縞を形成するよう
にして、この干渉縞を検出するように構成してもよい。
また、干渉縞検出部は、ハーフミラー等を用いて物体レ
ーザ光L2と参照レーザ光L3とを分光した検出レーザ
光によって干渉縞を形成し、この干渉縞を検出するよう
に構成してもよい。さらに、干渉縞検出部は、レーザ光
源16から出射されたレーザ光L1の一部を直接取り出
して振動検出用の干渉縞を形成し、この干渉縞を検出す
るように構成してもよい。
【0058】上述したようにホログラフィックステレオ
グラム作製装置10には、画像情報処理部11に、多眼
式カメラや移動式カメラ等からなる視差画像列撮像装置
1によって撮像された視差画像列G1に基づく視差画像
情報D1や画像データ生成用コンピュータ2によって生
成されたコンピュータ画像列G2に基づくコンピュータ
画像情報D2或いは2次元画像情報作成装置3によって
作成された2次元画像G3に基づく2次元画像情報D3
が供給される。
【0059】視差画像情報D1は、例えば図5に示すよ
うに、被写体Pを固定した状態に保持して載置し、この
被写体Pに対してCCDカメラ(視差画像列撮像装置)
1を平行に移動させながら画角θcで順次撮像を行うよ
うにした撮影方法、いわゆるstraight tra
ck撮像法によって作成される。この場合、CCDカメ
ラ1は、ファインダ内にホログラフィックステレオグラ
ム5の幅leをカバーするに足る移動距離(視差画像撮
影幅)lcの範囲で移動され、移動方向に対して等間隔
で位置をずらして被写体Pを500枚乃至1000枚程
度撮影する。これらの撮影画像は、被写体Pについて横
方向の視差を有する複数の要素視差画像g1からなる視
差画像列G1を構成し、また複数の要素視差画像情報d
1からなる視差画像情報D1を構成する。
【0060】視差画像情報D1は、例えばNTSC方式
のビデオ信号として画像情報処理部11に供給されて画
像情報データとして読み込まれる。したがって、視差画
像列撮像装置1は、感光部に電荷結合素子(CCD素
子)が用いられた上述したCCDカメラやビデオカメラ
等のように、撮影画像が画像情報データとして直接出力
される撮像装置が好ましい。勿論。視差画像列撮像装置
1は、感光フィルムを用いたカメラであってもよいが、
この場合には感光フィルム上に記録された撮影画像を画
像読取装置等を介して画像情報データに変換する必要が
ある。
【0061】また、視差画像列の撮像方法としては、図
6に示すように、CCDカメラ1を被写体Pに対して平
行に移動させながら撮影するが、撮影する位置毎にレン
ズPLのあおり操作を行って焦点を合わされた被写体P
をファインダの中心に合わせて撮影する、いわゆるre
−centering方法も知られている。このre−
centering撮像法においては、カメラ画角θc
を上述した光学系14のシリンドリカルレンズ23によ
る要素ホログラム記録画像f1の露光角と一致させる必
要は無く、比較的小さな画角で被写体Pの撮影を効率良
く行うことができる。そして、かかるre−cente
ring撮像法は、広角レンズを用いた撮影の際に生じ
る画像歪みの影響も無く、また撮影画像の視差方向の有
効解像度を高くすることができるといった特徴がある。
【0062】ところで、上述したホログラフィックステ
レオグラム作製装置10によって作成された白色光再生
用のホログラフィックステレオグラム5においては、観
察視点がそのホログラム面5aから遠ざかるにしたがっ
て再生画像40に次第に歪みが生じるといった現象が発
生する。また、白色光再生用のホログラフィックステレ
オグラム5は、再生画像40がホログラム面2aの近傍
に定位するほどぼけが少ない。上述した歪み現象は、視
差画像列G1を撮影する際の視差画像列撮像装置1の撮
影視点と被写体Pとの位置関係、すなわち撮影距離df
が、ホログラフィックステレオグラム作製装置10によ
って作成されたホログラフィックステレオグラム5の再
生画像40についても維持されることから、この撮影視
点と観察視点とのズレに起因する。
【0063】すなわち、ホログラフィックステレオグラ
ム5においては、視差画像列G1に基づく視差画像情報
D1が後述する視点変換処理を施さずに露光用画像情報
D4としてプリンタ部13にそのまま供給されて露光用
画像G4を生成し、この露光用画像G4によりホログラ
ム記録媒体4にホログラム記録画像F1が露光記録して
形成された場合、図7(A)に示すように、ホログラム
面5aに対して再生画像40が撮影距離df分ずれた奥
の位置に結像した状態となる。したがって、ホログラフ
ィックステレオグラム5は、再生画像40に空間的歪み
やぼやけが生ぜず、良好な状態の再生画像F1を得るた
めには、同図に示すようにホログラム面5aに目をつけ
ることによって視点距離dvを視差画像列G1の撮影距
離dfと一致させた状態で使用しなければならず実用的
でない。
【0064】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10においては、画像情報処理部11において視差画像
列G1に基づく視差画像列情報D1の画像情報処理を行
う際に、再生画像40がホログラフィックステレオグラ
ム5のホログラム面5aの近傍に定位させるようにする
視点変換処理を施して露光用画像情報D4が生成され
る。ホログラフィックステレオグラム5は、かかる視点
変換処理が施された露光用画像情報D4に基づいて液晶
表示器24に露光用画像G4が表示され、この露光用画
像G4によって物体レーザ光L2を画像変調してこの物
体レーザ光L2と参照レーザ光L3との干渉縞によりホ
ログラム記録画像F1がホログラム記録媒体4に露光記
録される。
【0065】ホログラフィックステレオグラム5には、
これによって図7(B)に示すように、再生画像40が
ホログラム面5aの近傍に定位されるようになる。した
がって、ホログラフィックステレオグラム5は、同図に
示すように、使用者がホログラム面5aに目をつけて使
用せずとも空間的歪みやぼやけの無い明瞭な再生画像4
0が再生される。
【0066】図8及び図9は、上述したre−cent
ering撮像法によって作成されたm枚の要素視差画
像列g1からなる視差画像列G1に基づく視差画像情報
D1から露光用画像情報D4を再構成する視点変換処理
の原理を説明した図である。露光用画像情報D4は、n
個の要素露光用画像g4からなる露光用画像G4を生成
して液晶表示器24に表示させる。ホログラフィックス
テレオグラム作製装置10は、上述したように画像情報
処理用コンピュータを備え、視点変換処理を施した露光
用画像情報D4に基づいて要素露光用画像g4を液晶表
示器24に順次表示して、物体レーザ光L2の画像変調
を行い、要素ホログラム記録画像f1を順次ホログラム
用記録媒体5に露光記録するようにする。
【0067】図8は、視差方向(横方向)の長さをle
とするホログラフィックステレオグラム5のホログラム
面5aに、各露光点ep(ep1,・・・,epn)で
各要素ホログラム記録画像f1を露光記録する露光用画
像G4の各要素露光用画像g4と視差画像列G1の各要
素視差画像g1との位置関係を説明する図である。各露
光点epには、視点距離dvから露光角度θeによって
要素ホログラム記録画像f1が露光記録される。各露光
点epについては、説明の便宜上、ep1,ep2及び
epnの3点のみが示されている。勿論、これら露光点
epは、ホログラフィックステレオグラム5の横サイズ
le及びホログラム記録画像F1の表現精度の仕様によ
ってその数を異にするが、例えば0.2mmの等ピッチ
で、n=500程度が存在するものとする。
【0068】各露光点epのピッチΔleは、各要素ホ
ログラム記録画像f1のピッチと等しく、ホログラフィ
ックステレオグラム5の横方向の長さleに対して、 le=n×Δle・・・式1 となる。
【0069】また、同図において、lcはm個の要素視
差画像g1からなる視差画像列G1の撮影幅、dvは視
点距離、dfは視差画像列G1の撮影距離である。な
お、各露光点epのピッチΔleと各要素視差画像g1
の撮影幅Δlcは、必ずしも等しくは無い。視点距離d
vと撮影距離dfとは等しい。ホログラフィックステレ
オグラム5の各露光点epには、液晶表示器24に順次
表示される各要素露光用画像g4が露光角度θeを以っ
てそれぞれ露光記録される。各要素露光用画像g4は、
例えばその解像度が縦640(pixel)、横(視差方
向)480(pixel)の画像サイズを以って構成され
る。
【0070】視点変換処理は、視差画像列G1のm個の
要素視差画像情報d1を入れ替えることによって、n個
の要素露光用画像g4を生成する新たな露光用画像情報
D4を再構成する画像情報処理である。視点変換処理
は、要素視差画像情報d1の入れ替えを最小単位、すな
わち縦640(pixel)、横1(pixel)のスリット状の
要素画像を以って行い、m個の要素視差画像情報d1か
らこの要素画像を取り出して縦640(pixel)、横4
80(pixel)の画像サイズからなる要素露光用画像g
4を構成する。
【0071】視点変換処理について、図9を用いて詳細
に説明する。同図は、図8における1つの要素露光用画
像g41を取り出してその画像再構成の状態を示した図
である。要素露光用画像g41は、視点距離dv上のサ
ンプリング点mp11,mp12,・・・,mp1kの
それぞれにおける画像情報が、撮像された視差画像列G
1の中のどの要素視差画像g1に基づくどの要素視差画
像情報d1からマッピングされるかを演算処理して再構
成される。
【0072】マッピングに際しては、露光点ep1と要
素露光用画像g41の各サンプリング点mp11,mp
12,・・・,mp1kとをそれぞれ結ぶ直線(マッピ
ングラインml)を考える。視差画像は、視差画像列G
1の中からこのマッピングラインmlが視点距離dvう
えの面DVと交わる点、すなわちサンプリング点mp1
1,mp12,・・・,mp1kのそれぞれに最も近い
視点をもつものが選択される。
【0073】なお、同図では、説明の便宜上、視差画像
列G1の視点とサンプリング点とが全て一致されて示さ
れているが、視差画像列G1の撮影パラメータの設定或
いは作成するホログラムステレオグラム5に関するパラ
メータの設定によってはこれらが必ずしも一致されない
ことがあることは勿論である。視差方向のサンプリング
数(ピクセル数)は、上述したように要素露光用画像g
41が縦640(pixel)、横480(pixel)の画像サ
イズを有することから480であり、k=480とな
る。
【0074】サンプリング点mp11は、最も近い視点
をもつ視差画像、すなわち視点mp11をもつ要素視差
画像g11が選択され、露光点ep1と要素視差画像g
11の視点mp11を結ぶマッピングラインml1(図
中太線で示す)を要素視差画像g11のスクリーンの方
向に延長したときに撮影距離df上のスクリーン面DS
と交わる点op1jに存在する縦640(pixel)、横
1(pixel)の視差情報が取り出されてmp11にマッ
ピングされる。なお、ここでopは、撮像された視差画
像列G1のサンプリング点を表し、それぞれの視差画像
にj個のサンプリング点が存在する。例えば、要素視差
画像g11には、op11,op12,・・・,op1
jのサンプリング点が存在する。各要素視差画像g1
は、それぞれ縦640(pixel)、横480(pixel)の
画像サイズによって構成されることから、j=480と
なる。
【0075】視点変換処理は、上述した画像情報処理を
他のサンプリング点mp21,・・・,mp1kについ
てそれぞれ行うことにより、視差画像列G1から1枚の
新たな要素露光用画像g41が再構成される。視点変換
処理は、さらに同様の画像処理を他の露光点ep12,
・・・,ep1jについて行うことにより、それぞれの
露光点epにおける要素露光用画像g42,g43,・
・・,g4nがそれぞれ再構成される。再構成された各
要素露光用画像g4は、液晶表示器24に順次表示され
て、これを透過した物体レーザ光L2が参照レーザ光L
3と干渉してホログラム用記録媒体4にスリット状の要
素ホログラム記録画像f1を横方向に順次露光記録す
る。
【0076】上述した視点変換処理を施された露光用画
像G4に基づいて作成されたホログラムステレオグラム
5は、視点位置がホログラム面5aから観察者側にdv
移動することによって、ホログラム記録画像F1の再生
画像40もこのdvだけ観察者側に移動する。ホログラ
ムステレオグラム5は、これによって図7(B)に示す
ように、再生画像40がホログラム面5a上に定位し、
これを観察距離dvから観察することによって空間歪み
が無くかつぼけの少ない高精度の再生画像40を再生す
る。
【0077】ところで、上述した視点変換処理は、視差
画像列G1の要素視差画像g1を入れ替えて新たな要素
露光用画像g4からなる露光用画像G4を再構成する処
理であるが、パラメータが同一であるならば他の被写体
Pを撮像した異なる視差画像情報D1であっても入替順
序が同一である。したがって、視点変換処理は、対象と
なる視差画像情報D1の視点(撮像距離dc)等が同一
であることを条件に、画素列の入替順序を記録したデー
タを用意し、このデータを参照して処理を施すようにし
てもよい。
【0078】すなわち、視点変換処理は、初回だけ上述
した方法によって視差画像情報D1の要素視差画像g1
と再生画像40の画素列との対応関係を求めて要素露光
用画像g4を再構成する。この対応関係は、例えばハー
ドディスクドライブ装置やメモリ装置等の外部記憶装置
に保存されるとともに、次回以降の視点変換処理の際に
呼び出されて利用される。したがって、視点変換処理
は、視差画像情報D1毎に上述した検索、計算を繰り返
して処理を施すことが不要となって処理速度の大幅な短
縮が図られる。
【0079】ホログラフィックステレオグラム5は、横
方向の視差については上述した視点変換処理によって視
点位置情報の補正がなされ、また縦方向については視差
画像情報D1の撮影時の情報がそのまま保存されてい
る。ホログラフィックステレオグラム5は、被写体Pを
視差画像列撮像装置1を横方向に移動させながら連続し
て撮影する視点移動と同様にホログラム面5aに対して
視点を横方向に移動させながら観察されることによっ
て、被写体Pの再生画像40がホログラム面5aの近傍
に歪みの無い状態で再生される。
【0080】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10においては、画像情報生成用コンピュータ2によっ
て生成されて供給されるコンピュータ画像情報D2や2
次元画像情報作成装置3により作成されて供給された2
次元画像情報D3とが、画像情報処理部11において上
述した視差画像列撮像装置1によって撮像された視差画
像情報D1と適宜合成される。また、ホログラフィック
ステレオグラム作製装置10は、2次元画像情報D3に
基づく2次元画像G3がホログラム記録媒体4の任意の
深さ位置zに露光記録されるように、画像情報処理部1
1においてこの2次元画像情報D3のマッピング変換処
理が施されて2次元ホログラム画像情報D5が生成さ
れ、この2次元ホログラム画像情報D5に基づいて液晶
表示器24に2次元ホログラム表示画像G5が表示され
る。さらに、2次元ホログラム表示画像G5は、物体レ
ーザ光L2と参照レーザ光L3とによってホログラム記
録媒体5に2次元記録画像F2として露光記録される。
なお、2次元画像G3が露光記録されるホログラム記録
媒体4の任意の深さ位置zとは、再生画像40を観察す
る観察者からみての記録位置である。
【0081】図10及び図11は、2次元画像情報作成
装置3により作成された2次元画像G3に基づく2次元
記録画像F2をホログラム記録媒体4の任意の深さ位置
zに露光記録させるためのマッピング変換処理の原理を
説明する図である。物体レーザ光L2は、マッピング変
換処理が施された2次元ホログラム画像情報D5に基づ
く2次元ホログラム表示画像G5が表示された液晶表示
器24を透過する際に画像変調されて第2のシリンドリ
カルレンズ23に入射される。物体レーザ光L2は、第
2のシリンドリカルレンズ23によって横方向に集光さ
れてホログラム記録媒体4に入射され、そのホログラム
面5aに2次元記録画像F2を露光記録する。
【0082】なお、以下の説明において、便宜上、液晶
表示器24を透過した物体レーザ光L2によって露光さ
れる2次元記録画像F2を投影画像50と称する。ま
た、ホログラム記録媒体4は、作成されるホログラフィ
ックステレオグラム5と同等であるから、図10及び図
11において物体レーザ光L2の集光点にホログラム面
5aの符号を付す。さらに、2次元記録画像F2は、ホ
ログラム面5aから所定の深さ位置zに露光記録される
ことから、このz位置をスクリーン面51と称する。勿
論、スクリーン面51とは、仮想面であり、光学系14
中に拡散部材を配置することによって図10の斜線で示
した領域に2次元ホログラム表示画像G5が投影される
という意味である。このスクリーン面51に投影される
仮想の2次元ホログラム表示画像G5には、符号52を
付すが、この仮想投影像52がホログラフィックステレ
オグラム5の所定の深さ位置zに実際に露光記録される
2次元記録画像F2に対応する。
【0083】投影画像50は、横方向(視差方向)の大
きさがYs、縦方向(非視差方向)の大きさがXsであ
り、その画素数が横方向でYp(pixel)、縦方向でX
p(pixel)である。作成される2次元記録画像F2、
すなわち仮想投影像52は、横方向(視差方向)の大き
さがYhであり、非視差方向である縦方向の大きさXh
については投影画像50の縦方向の大きさXsと等し
い。仮想投影像52は、その画素数が、縦方向で画素数
Xt(pixel)、横方向で画素数Yt(pixel)である。
縦方向の画素数Xtは、投影画像50の画素数Xpと等
しい。また、横方向の画素数Ytについては、投影画像
50の縦方向の画素数に対する投影画像50の大きさの
縦横比、すなわちYt=XpXp×(Yh/Xh)とす
るのが好ましい。
【0084】また、投影画像50を集光する第2のシリ
ンドリカル23は、焦点距離をf、集光角をθとする
と、θ=tan-1(Ys/f)の関係を満たしている。
なお、同図に示すように、視点からホログラム面5aの
距離をeとする。
【0085】以上の条件から、2次元記録画像F2をホ
ログラム記録媒体4の所定の深さ位置zに露光記録され
せるためのマッピング変換処理の原理について図11を
参照して詳細に説明する。ホログラム面5aには、同図
(A)に示すように、横方向のあるポイントppからス
クリーン面51を見込む領域に仮想投影像52が投影さ
れる。したがって、スクリーン面51には、この仮想投
影像52の横方向の画素数Yt(pixel)から、〔Yt
×Yi/Yh〕(pixel)但し:Yi=2×z×tan
(θ/2)の画素を抜き出してスクリーン面51に投影
すればよい。この原理から明らかなように、2次元記録
画像F2をホログラム記録媒体4の所定の深さ位置zに
露光記録する場合に、視点からホログラム面5aの距離
eに制限されることは無い。
【0086】一方、2次元記録画像F2は、図11
(B)に示すように、ホログラム面5aから所定の深さ
位置zに露光記録されることから、縦方向について投影
画像50がこのホログラム面5aにおいてe/(e+
z)に縮小されなければならない。すなわち、各要素視
差画像列g1は、上述したように縦が480(pixe
l)、横640が(pixel)の横長の画像サイズを有して
いる。また、ホログラム記録画像F1は、縦が640
(pixel)、横が480(pixel)の縦長の画像サイズを
有している。投影画像50は、ホログラム面5aでの縦
方向の大きさ〔Xs×e/(e+z)〕が、スクリーン
面51から拡大或いは縮小されずにそのまま露光記録さ
れる。したがって、スクリーン面51には、仮想投影像
52の縦方向の画素数Xt(pixel)から、〔Xt×e
/(e+z)〕(pixel)の画素を抜き出してスクリー
ン面51に投影される。
【0087】さらに、2次元記録画像F2をホログラム
記録媒体4の所定の深さ位置zに露光記録する場合にお
いては、ホログラム面5a上の移動ピッチとスクリーン
面51の切取範囲の中心位置との関係を考慮する必要が
ある。この関係は、2次元画像情報D3に対して〔Yt
×dy/Yh〕(pixel)の移動条件を与えて2次元ホ
ログラム画像情報D5を生成すればよい。
【0088】上述した2次元画像情報D3のマッピング
変換処理の原理に基づいて、以下ホログラフィックステ
レオグラム5の具体的によって説明する。ホログラフィ
ックステレオグラム5は、上述したようにその解像度が
横方向の画素数Ypを480(pixel)、縦方向の画素
数Xpが640(pixel)によって構成されるととも
に、その大きさが横方向Xhを67.5mm、アスペク
ト比を4/3として縦方向Yhを90mmとして作成さ
れる。また、スクリーン面51へと投影される投影画像
50(2次元記録画像F2)は、その大きさが横方向Y
sを50.4mm、縦方向Xsを67.5mmとし、こ
の範囲に存在する画素数が横方向Ypを480(pixe
l)、縦方向Xpを640(pixel)とされる。
【0089】したがって、スクリーン面51上に投影さ
れる仮想投影像52は、2次元画像情報D3を対象とし
て、その画素数が横方向Ytを640×(90/67.
5)=853(pixel)、縦方向Xtを投影画像50と
同等の640(pixel)にマッピング変換処理されて再
構成された2次元ホログラム画像情報D5に基づいて生
成される。なお、物体レーザ光L2を集光する光学系1
4の第2のシリンドリカルレンズ23は、θ=tan-1
(Ys/f)であることから、θ=tan-1(50.4
/54.513)=49.5°の関係が成り立ってい
る。また、視点からホログラム面5aの距離eは、30
0mmである。
【0090】図12は、上述した2次元画像情報D3に
マッピング変換処理を施して2次元ホログラム画像情報
D5として再構成する具体例についてまとめて示したも
のである。同図から明らかなように、液晶表示器24に
は、横方向に対してスクリーン面51に投影された仮想
投影像52の横方向の画素数Yt;853(pixel)の
なかから853×2z×tan24.75°/90(pi
xel)の画素分を抜き出してマッピング変換処理を施し
て再構成された2次元ホログラム画像情報D5に基づく
2次元ホログラム表示画像G5が表示される。2次元ホ
ログラム表示画像G5は、縦方向について仮想投影像5
2の縦方向Xt;640(pixel)を640×e/(e
+z)に縮小されて、スクリーン面51に投影される。
さらに、2次元画像情報D3には、ホログラム面5a上
の移動距離dyに対して、853×dy/90(pixe
l)の移動条件が与えられて、2次元ホログラム画像情
報D5が再構成される。
【0091】上述した2次元画像情報D3のマッピング
変換処理は、画像情報処理部11において極めて高速で
処理することが可能である。したがって、ホログラフィ
ックステレオグラム作成装置10は、上述した視差画像
列G1の各要素視差画像g1に基づいて要素ホログラム
記録画像f1をホログラム記録媒体4に露光記録するプ
ロセス中において、例えばホログラム記録媒体4の搬送
の間或いはホログラム記録媒体4が安定した状態となる
までの間にこの2次元画像情報D3のマッピング変換処
理が施される。したがって、ホログラフィックステレオ
グラム作製装置10には、予め2次元記録画像F2を露
光記録した特殊なホログラム記録媒体を用いることが不
要とされる。
【0092】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10においては、画像情報処理部11において上述した
マッピング変換処理が施された2次元画像情報D3が、
必要に応じてコンピュータ画像情報D2を加えて視点変
換処理が施された視差画像情報D1との合成処理が施さ
れる。この合成処理に際して、2次元画像情報D3のマ
ッピング変換処理に用いた上述したパラメータと視差画
像情報D1の視点変換処理に用いた上述したパラメータ
とのマッチングが図られる。
【0093】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、例えば視差画像列撮像装置1によってある人物
を撮像してなる視差画像列G1からこの人物のみを抽出
した画像処理を行うとともに、画像情報生成用コンピュ
ータ2によって生成される適宜の背景画像のコンピュー
タ画像列G2に合成し、さらに人物の撮影情報、例えば
人物紹介や撮影日時、場所等を説明する2次元画像画像
G3を合成してホログラフィックステレオグラム5を作
成する。ホログラフィックステレオグラム作製装置10
は、例えばホログラム記録画像F1として新製品の画像
が、2次元記録画像F2として当該新製品の機能や仕様
等の紹介文とが合成された表示効果に優れたホログラフ
ィックステレオグラム5を極めて簡易に作成することを
可能とする。
【0094】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、2次元画像G3の2次元画像情報D3を、例え
ば固定情報として予め記憶装置に格納し、ホログラフィ
ックステレオグラム5を作成する際に、必要に応じて適
宜選択して2次元記録画像F2をホログラム記録画像F
1に対応してホログラム記録媒体4の適当な位置かつ深
さ位置に合成するようにする。ホログラフィックステレ
オグラム作製装置10は、かかる2次元画像G3の対応
を極めて短時間で処理して、バライティに溢れたホログ
ラフィックステレオグラム5の作成を可能とする。
【0095】なお、上述した2次元画像G3について
は、平面画像をビットマップデータとしたものについて
説明したが、例えばアウトラインフォントのように拡
大、縮小を施しても画像の粗さが目立たぬようにフォー
マット処理を施すことも可能である。また、上述した2
次元画像情報D3のマッピング変換処理は、ホログラフ
ィックステレオグラム5の全体面を対象として所定の深
さ位置に2次元記録画像F2を露光記録する場合を説明
したが、例えば複数の2次元記録画像F2をホログラム
記録媒体4の異なる深さ位置にそれぞれ露光記録してホ
ログラフィックステレオグラム5を作成する場合にも適
用されることは勿論である。
【0096】ところで、上述した2次元画像情報D3の
マッピング変換処理は、2次元記録画像F2をホログラ
ム記録媒体4の異なる深さ位置にそれぞれ露光記録する
ことから、これを利用して作成されるホログラフィック
ステレオグラム5の解像度等を定量評価する方法にも展
開することが可能となる。すなわち、ホログラフィック
ステレオグラム5は、図13に示すように、例えばXー
Yテーブル60上に載置された状態で平行レーザ光Lt
が照射されて微小領域ΔMの回折像をミクロフォトメー
タ(光密度測定器)61によって測定される。ホログラ
フィックステレオグラム5は、同図に示すように、移動
テーブル60を移動動作させることにより、ホログラム
面5aの任意の位置の回折光の強度が測定される。
【0097】図14は、上述したホログラフィックステ
レオグラム5について、回折強度を測定した結果を、縦
軸に回折強度、横軸に位置をとってプロットした図であ
る。ホログラフィックステレオグラム5は、各要素ホロ
グラム記録画像f1を対象として回折強度の測定が行わ
れることによって、その評価が行われる。
【0098】光密度測定器61は、詳細を省略するが、
結像レンズと光電素子とを備えてなり、結像レンズの倍
率や焦点距離を変えることによって上述したホログラフ
ィックステレオグラム5のホログラム面5aばかりでな
く深さ方向の任意の深さ位置に焦点を合わせて回折光の
強度測定が可能とされる。したがって、ホログラフィッ
クステレオグラム5は、上述した方法によってホログラ
ム面5aから所定の深さ位置に露光記録された2次元記
録画像F2を対象として、その回折像の解像度を定量評
価することが可能とされる。なお、光密度測定器61
は、この評価を視覚評価と近似させるために、欠像レン
ズのNA等が最適に選択されて結像系の焦点深度を人間
の視覚系の値と近いものとされる。
【0099】ホログラフィックステレオグラム5は、2
次元画像情報D3に対して上述したマッピング変換処理
を施して再構成した2次元ホログラム画像情報D5に基
づいて液晶表示器24に表示された2次元ホログラム表
示画像G5によってホログラム記録媒体4の任意の深さ
位置に2次元記録画像F2が露光記録されることから、
ホログラム面5a上ばかりでなく深さ方向にもテストパ
ターン情報が記録されたテストパターン用ホログラフィ
ックステレオグラムとして作成される。テストパターン
情報は、例えば2次元の白画像部と黒画像部とが所定の
間隔を以って交互に形成されてなるものや、ビットマッ
プ輝度(濃度)深さを正弦波状に形成してなるものによ
って構成される。テストパターン情報は、ホログラム面
5aを対象とする平面画像画質評価方法をそのまま適用
することにより、MTF(空間周波数特性)等の測定も
可能とする。また、テストパターン情報は、色付き情報
として露光記録されることにより、フルカラー化された
ホログラフィックステレオグラム5を対象とした色測定
用にも適用される。
【0100】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10には、上述したミクロフォトメータ61の機能を搭
載してもよい。すなわち、ホログラフィックステレオグ
ラム作製装置10は、図15に示すように、記録媒体送
り機構15を構成するヒートローラ32と排出用送りロ
ーラ34との間に位置してミクロフォトメータ61が配
設されてなる。なお、同図において、他の構成について
は上述した図4の構成と同一であるため、同一符号を付
すことによって説明を省略する。ホログラフィックステ
レオグラム作製装置10は、上述したプロセスを経て露
光記録された2次元記録画像F2を対象として回折光強
度の測定を行う。
【0101】ホログラフィックステレオグラム作製装置
10は、ミクロフォトメータ61によって対象の2次元
記録画像F2から所定の回折光強度が得られなかった場
合に検出出力を制御部12へと送出する。制御部12
は、この検出出力に基づいてプリンタ部13に対して制
御出力S2を送出してホログラムの作成プロセスを停止
させる。ホログラフィックステレオグラム作製装置10
は、このように自己診断機能を備えることによって品質
の高いホログラフィックステレオグラム5を作成する。
【0102】上述したホログラフィックステレオグラム
作製装置10においては、ホログラム記録媒体4にホロ
グラム記録画像F1をモノクロで露光記録したホログラ
フィックステレオグラム5を作成する装置であるが、本
発明はかかるホログラフィックステレオグラム作製装置
10に限定されるものではない。ホログラフィックステ
レオグラム作製装置は、例えば赤、緑、青の3原色のレ
ーザ光源を備えるとともにこれらレーザ光源に対応して
各光学系と液晶表示装置とを備えることによって、ホロ
グラム記録媒体4に合成された視差ホログラム表示画像
G4をカラーで露光記録する装置であってもよい。
【0103】また、ホログラフィックステレオグラム作
製装置10においては、横方向の視差情報のみを有する
ホログラフィックステレオグラム(いわゆるHoriz
ontal Parallax Only)を露光記録
する装置であるが、本発明は、横方向及び縦方向の視差
情報を有するホログラフィックステレオグラム(いわゆ
るFull Parallax)にも適用可能であるこ
とは勿論である。かかるホログラフィックステレオグラ
ム作製装置においては、物体レーザ光L2と参照レーザ
光L3とをシリンドリカルレンズ24,33で短冊状に
集光する代わりにドット状に集光させるとともに、ホロ
グラム記録媒体4を集光位置に対して相対的に2次元的
に移動させて全面露光を行うように構成される。
【0104】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる画像情報の記録方法によれば、2次元記録画像を生
成する2次元画像情報に対して、記録媒体の画像記録基
準面からの深さ位置を規定する深さ位置情報に基づく画
像形状処理を施して記録用画像情報を生成するととも
に、この記録用画像情報に基づいて2次元記録画像を記
録媒体の深さ位置に記録するようにしたことから、2次
元画像情報を記録媒体の所定の深さ位置に所定の大きさ
で記録するための画像形状処理が極めて簡易にかつ比較
的小型の処理装置によって行われ、画像記録装置の小型
化と処理時間の短縮が図られるとともに、深さ位置を異
にした正確な2次元画像情報の記録によってより表示効
果の向上が図られる。また、画像情報の記録方法は、2
次元画像を極めて簡易にかつ迅速に視差画像列に基づく
視差記録画像と合成して記録することが可能であるか
ら、より表示効果が高くかつ利用目的が拡大されたホロ
グラフィックステレオグラムを極めて簡易に作成するこ
とが可能となる。
【0105】また、本発明にかかる画像情報記録装置に
よれば、画像記録基準面からの深さ位置を異にして画像
情報に基づく記録画像の記録を可能とした記録媒体に対
して、画像記録基準面からの深さ位置を規定する深さ位
置情報に基づく画像形状処理を施した記録用画像情報に
よって2次元記録画像がこの深さ位置に記録されること
から、比較的小容量の演算手段によって2次元記録画像
を記録媒体の所定の深さ位置に記録するための画像形状
処理が迅速に行われるとともに装置全体の小型化と処理
時間の短縮が図られかつ深さ位置を異にした正確な2次
元記録画像が記録されてより表示効果の向上が図られた
記録媒体の作成が可能とされる。また、画像情報記録装
置は、2次元画像を極めて簡易にかつ迅速に視差画像列
に基づく視差画像と合成して記録することが可能である
ことから、より表示効果が高くかつ利用目的が拡大され
たホログラフィックステレオグラムの作成を可能とす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すホログラフィッ
クステレオグラム作製装置の全体構成を説明するブロッ
ク図である。
【図2】同ホログラフィックステレオグラム作製装置に
用いられるホログラム記録媒体の説明図であり、同図
(A)は要部断面図、同図(B)は感光プロセスの初期
状態を示し、同図(C)は露光状態を示し、同図(D)
は定着状態を示す。
【図3】同ホログラフィックステレオグラム作製装置の
光学系を模式的に説明した図であり、同図(A)は平面
図であり、同図(B)は側面図である。
【図4】同ホログラフィックステレオグラム作製装置に
備えられた記録媒体送り機構の構成を模式的に説明する
図である。
【図5】同ホログラフィックステレオグラム作製装置に
供給される、視差画像列の作成方法を説明する模式図で
ある。
【図6】同視差画像列の他の作成方法を説明する模式図
である。
【図7】同視差画像情報に施す視点変換処理の説明図で
あり、同図(A)は視点変換処理を施さない状態の再生
画像の結像状態を説明する図であり、同図(B)は視点
変換処理を施した状態の再生画像の結像状態を説明する
図である。
【図8】同re−centering撮像法によって撮
像された視差画像列に基づく視差画像情報に施す視点変
換処理の具体的な内容を説明する図である。
【図9】同視点変換処理における要素視差画像(要素視
差画像情報)と要素視差ホログラム表示画像(要素露光
用画像情報)との対応を説明する図である。
【図10】同2次元画像(2次元画像情報)に対してマ
ッピング変換処理を施して2次元ホログラム表示画像
(2次元ホログラム画像情報)を生成する原理を説明す
る図である。
【図11】同2次元画像に施すマッピングの変換処理の
具体的な内容を説明する図であり、同図(A)は平面方
向から示した図であり、同図(B)は側面方向から示し
た図である。
【図12】2次元画像にマッピング変換処理を施して2
次元ホログラム画像を生成する画像変換の説明図であ
る。
【図13】同ホログラフィックステレオグラム作製装置
によって作成されたホログラフィックステレオグラムの
評価装置の概略構成を説明する図である。
【図14】同ホログラフィックステレオグラムの回折光
強度分布図である。
【図15】同ホログラフィックステレオグラムの評価装
置を備えた他の記録媒体送り機構の構成を模式的に説明
する図である。
【符号の説明】
1 視差画像列撮像装置、2 画像情報生成用コンピュ
ータ、3 2次元画像情報生成装置、4 ホログラム記
録媒体、5 ホログラフィックステレオグラム、5a
ホログラム面(画像記録基準面)、10 ホログラフィ
ックステレオグラム作製装置、11 画像情報処理部
(演算手段)、12 制御部、13 プリンタ部、14
光学系(記録手段)、15 記録媒体送り機構、16
レーザ光源、23 第2のシリンドリカルレンズ、2
4 液晶表示器、40 再生画像、50 投影画像、5
1 スクリーン面、52 仮想投影像、61 ミクロフ
ォトメータ(光電変換手段)、D1 視差画像情報、d
1 要素視差画像情報、D2コンピュータ画像情報、d
2 要素コンピュータ画像情報、D3 2次元画像情
報、D4 露光用画像情報、d4 要素露光用画像情
報、D5 2次元ホログラム画像情報、d6 再構成要
素ホログラム画像情報、G1 視差画像列、d1要素視
差画像、G2 コンピュータ画像列、g2 要素コンピ
ュータ画像、G3 2次元画像、G4 露光用画像、g
4 要素露光用画像、G5 2次元ホログラム表示画
像、F1 ホログラム記録画像、f1 要素ホログラム
記録画像、F2 2次元記録画像、L1 レーザ光、L
2 物体レーザ光、L3 参照レーザ光

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元記録画像を生成する2次元画像情
    報に対して、記録媒体の画像記録基準面からの深さ位置
    を規定する深さ位置情報に基づいて画像形状処理を施し
    て記録用画像情報を生成し、 この記録用画像情報に基づいて上記2次元記録画像を上
    記記録媒体の上記深さ位置情報に基づく深さ位置に記録
    することを特徴とする画像情報の記録方法。
  2. 【請求項2】 上記記録媒体は、ホログラム記録媒体で
    あり、 この記録媒体に上記2次元記録画像とともに、独立して
    作成された立体物等の視差画像情報列に基づく視差記録
    画像を合成して記録することを特徴とする請求項1に記
    載の画像情報の記録方法。
  3. 【請求項3】 上記記録媒体に対して、上記2次元記録
    画像を上記深さ位置に記録するとともに、上記視差記録
    画像を上記画像記録基準面から一定の深さ位置に記録す
    ることを特徴とする請求項2に記載の画像情報の記録方
    法。
  4. 【請求項4】 画像記録基準面からの深さ位置を異にし
    て画像情報に基づく記録画像が記録される記録媒体と、 この記録媒体に記録される2次元記録画像の上記画像記
    録基準面からの深さ位置情報を記憶する記録位置記憶手
    段と、 この記録位置記憶手段から出力された上記深さ位置情報
    に基づいて、上記2次元画像情報に対して画像形状処理
    を施こして上記2次元記録画像の記録用画像情報を生成
    する演算手段と、 この演算手段によって生成された上記記録用画像情報に
    基づいて上記2次元記録画像を上記記録媒体の上記深さ
    位置に記録する記録手段とを備えてなる画像情報記録装
    置。
  5. 【請求項5】 上記記録媒体にはホログラム記録媒体が
    用いられ、 上記記録手段は、上記記録媒体に対して、上記2次元記
    録画像を記録するとともに、独立して作成された立体物
    等の視差画像情報列に基づく視差記録画像を合成して記
    録することを特徴とする請求項4に記載の画像情報記録
    装置。
  6. 【請求項6】 上記2次元記録画像を上記記録媒体に記
    録するための上記深さ位置情報は、上記視差記録画像の
    記録位置よりも深い深さ位置の値であり、 上記記録媒体に対して、上記2次元記録画像が上記視差
    記録画像よりも深い位置に記録されることを特徴とする
    請求項5に記載の画像情報記録装置。
  7. 【請求項7】 上記2次元記録画像を上記記録媒体に記
    録するための上記深さ位置情報は、上記視差記録画像の
    記録位置よりも浅い深さ位置の値であり、 上記記録媒体に対して、上記2次元記録画像が上記視差
    記録画像よりも浅い位置に記録されることを特徴とする
    請求項5に記載の画像情報記録装置。
  8. 【請求項8】 上記2次元記録画像は、所定の表示を行
    う文字列情報であることを特徴とする請求項5に記載の
    画像情報記録装置。
  9. 【請求項9】 上記2次元記録画像は、合成記録された
    上記視差記録画像の内容等の紹介情報であることを特徴
    とする請求項5に記載の画像情報記録装置。
  10. 【請求項10】 上記2次元記録画像は、テストパター
    ン画像であることを特徴とする請求項5に記載の画像情
    報記録装置。
  11. 【請求項11】 上記記録媒体の任意の深さ位置の記録
    画像を投影してこの深さ位置に記録された記録画像の解
    像度を測定する光電変換手段を備え、 この光電変換手段によって上記テストパターン画像に基
    づいて記録画像の評価を行うことを特徴とする請求項1
    0に記載の画像情報記録装置。
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JP2007304187A (ja) * 2006-05-09 2007-11-22 Fuji Xerox Co Ltd 光アドレス型表示媒体の書き込み方法およびそれに用いる外光遮断部材、並びに光アドレス型表示媒体の書き込み装置

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