JPH11109645A - 密着式露光装置のマスク密着方法 - Google Patents

密着式露光装置のマスク密着方法

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JPH11109645A
JPH11109645A JP9274559A JP27455997A JPH11109645A JP H11109645 A JPH11109645 A JP H11109645A JP 9274559 A JP9274559 A JP 9274559A JP 27455997 A JP27455997 A JP 27455997A JP H11109645 A JPH11109645 A JP H11109645A
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Japan
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mask
mask holding
contact
holding frame
exposed
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JP9274559A
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Inventor
Koichi Honda
浩一 本田
Hideki Okaya
秀樹 岡谷
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マスクの全面密着まで短時間に完了し、露光の
サイクルタイムの短縮を図れる密着式露光装置のマスク
密着方法を提供することにある。 【解決手段】マスク保持枠6a,6bに保持されたガラ
スマスク3a,3bを対向する被露光部材2に密着する
密着式露光装置のマスク密着方法において、前記ガラス
マスク3aの中央部と被露光部材2との隙間が小さくな
るようにマスク保持枠6aを弾性変形した後、前記ガラ
スマスク3aと被露光部材2との間の隙間を真空吸引
し、前記ガラスマスク3a,3bと前記被露光部材2と
の密着が開始した後、マスク保持枠6aの弾性変形を解
除することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被露光部材にマ
スクを密着してマスクのパターンを露光する密着式露光
装置のマスク密着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高精細なテレビシャドウマスクやICリ
ードフレーム等を大量生産するための露光装置として、
フープ状に巻回された薄い鋼板等のシート状の被露光部
材を露光部に所定量ずつ送り出しながら順次マスクのパ
ターンを露光する露光装置が知られている。また、この
種の露光装置として、被露光部材の両面に同時に露光す
る両面露光装置も知られている。
【0003】図7は、従来の両面密着式露光装置の概略
的構成を示すもので、表側と裏側の露光部1a,1b
(以下、数字に添えた「a」は表側、「b」は裏側を示
すものとする)が被露光部材2を介して対向するように
配置されており、露光時には、これら露光部1a,1b
がそれぞれ被露光部材2の方向(Z軸方向)へ移動さ
れ、各露光部1a,1bに取付けられたガラスマスク3
a,3bが被露光部材2にそれぞれ密着された状態で露
光が行われる。ガラスマスク3a,3bは、その外周縁
部が真空引きによってマスク保持枠6a,6bに着脱自
在に取付けられている。このマスク保持枠6a,6bは
アライメント機構(図示しない)によりマスク支持機構
に支持されている。ガラスマスク3a,3bは、例えば
板厚5mm程度で、サイズは、大型のものでは24イン
チ×32インチや43インチ×32インチなどのものが
ある。
【0004】マスク保持枠6a,6bは、Z軸フレーム
7a,7bに固着されている。なお、マスク保持枠6
a,6b、Z軸フレーム7a,7bには孔が開口されて
おり、光源部8a,8bからの照射光をガラスマスク3
a,3bに照射可能になっている。なお、光源部8a,
8bもZ軸方向に移動可能に構成されている。
【0005】Z軸フレーム7a,7bの底部は、Z軸直
動軸受9a,9bを介して両面露光部ベース10上に固
定されたZ軸ステージ11a,11bにより支持され、
Z軸駆動部12a,12bにより駆動されてZ軸ステー
ジ11a,11b上をZ軸方向へ移動可能に構成されて
いる。すなわち、Z軸駆動部12a,12bは、Z軸駆
動モータ13a,13b、このZ軸駆動モータ13a,
13bの回転軸に連接されたボールねじ14a,14
b、このボールねじ14a,14bを支持する支柱15
a,15b、Z軸フレーム7a,7bに取付けられた駆
動継手16a,16b及び駆動継手16a,16bに埋
設されてボールねじ14a,14bと螺合されたナット
17a,17bにより構成されている。
【0006】前記マスク保持枠6a,6bについて説明
を加えると、図8に示すように、ガラスマスク3a,3
bの外周縁部を真空吸着するための吸着面18a,18
bを有しており、この吸着面18a,18bには真空吸
引源と連通する複数の真空吸引溝19a,19bがマス
ク保持枠6a,6bの内周縁に沿って設けられている。
真空吸引溝19a,19bの内周には内周環状パッキン
20a,20bが設けられ、さらに真空吸引溝19a,
19bを取り囲むように偏平環状パッキン21a,21
bが設けられている。
【0007】また、吸着面18a,18bの外周にはガ
ラスマスク3a,3bの外周端面と当接してガラスマス
ク3a,3bを位置決めするための複数個の位置決め駒
22a,22bが配置され、この位置決め駒22a,2
2bはボルトによってマスク保持枠6a,6bに着脱可
能に固定されている。マスク保持枠6a,6bの外周縁
には環状溝24a,24bが設けられ、この環状溝24
a,24bには密着パッキン25a,25bが収容され
ている。そして、マスク保持枠6aと6bとを接近させ
たとき、密着パッキン25aと25bとが密着してガラ
スマスク3a,3bを含むマスク保持枠6a,6b間が
密閉されるようになっている。
【0008】次に、前述のように構成された両面密着式
露光装置におけるマスク密着方法について説明する。表
側と裏側の露光部1a,1bにおいて、それぞれZ軸駆
動モータ13a,13bの回転に連動してボールねじ1
4a,14bが回転すると、ボールねじ14a,14b
とナット17a,17bとの作用により、Z軸フレーム
7a,7bは駆動継手16a,16bと共にZ軸方向に
移動され、被露光部材2の両面に図8(a)に示すよう
に、ガラスマスク3a,3bが接近される。
【0009】そして、密着パッキン25a,25bによ
ってガラスマスク3a,3bの間隔が数mmに保ってガ
ラスマスク3a,3b間の気密を確保する。次に、ガラ
スマスク3a,3bを含むマスク保持枠6a,6b間を
排気すると、図8(b)に示すように、ガラスマスク3
a,3bの中央部から円弧状に反り、まずガラスマスク
3a,3bの中央部が被露光部材2を介して互いに接触
し、続いて徐々に接触面が外周に広がり、図8(c)に
示すように、ガラスマスク3a,3bの全面が接触して
マスク密着が完了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようなマスク密着を確実に行わせるためには、ガラスマ
スク3a,3bの間隔を数mmに保つこと、ガラスマス
ク3a,3bを含むマスク保持枠6a,6b間の気密性
を保つこと、ガラスマスク3a,3bが適度な硬さで、
最終的に真空圧によって全面が接触することの3つ機能
が要求され、その材料の選定、構造の設計が非常に難し
いという問題があった。
【0011】また、マスクの密着時間を短縮しようとし
て排気速度を上げると、密着パッキン25a,25bの
へたり速度が速くなり真空吸引部がマスク保持枠6a,
6bにあるため、マスク保持枠6a,6bに近いガラス
マスク3a,3bの外周部から接触が始まり、ガラスマ
スク3a,3bの中央部の接触が後になって中央部に空
気溜まりが残ってしまいガラスマスク3a,3bを完全
に密着できないという問題が発生する。また、ガラスマ
スク3a,3b相互を密着するための排気圧が高すぎる
と、ガラスマスク3a,3bをマスク保持枠6a,6b
に吸着するための吸着圧に勝り、ガラスマスク3a,3
bがマスク保持枠6a,6bから脱落する虞もある。
【0012】また、前述のような問題を避けるために、
排気速度を次第に上げることが試みされた。例えば、3
段階として、 (1) −100mmHg程度で20sec (2) −200mmHg程度で10sec (3) 全圧(−750mmHg)で30sec とすることにより、ガラスマスク3a,3bの中央部か
ら接触が始まり、徐々に接触面が外周に広がり、ガラス
マスク3a,3bが隙間なく接触するようにしていた。
【0013】しかしながら、排気速度を次第に上げる方
法は、マスク密着に時間が掛かり、露光のサイクルタイ
ムが長く、能率の低下の原因となっていた。この発明
は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とす
るところは、排気速度を上げても互いのマスクの接触が
中央部から始まり、マスクの全面密着まで短時間に完了
し、露光のサイクルタイムの短縮により能率向上を図る
ことができる密着式露光装置のマスク密着方法を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1は、マスク保持枠に保持され
たマスクを対向する被露光部材に密着する密着式露光装
置のマスク密着方法において、前記マスクの中央部と前
記被露光部材との隙間が小さくなるように前記マスク保
持枠を弾性変形する第1の工程と、前記マスクと前記被
露光部材との間の隙間を真空吸引する第2の工程と、前
記マスクと前記被露光部材との密着が開始した後、第1
の工程のマスク保持枠の弾性変形を解除する第3の工程
とからなることを特徴とする。
【0015】マスク保持枠を強制的に弾性的に変形する
ことにより、マスクが円弧状に弾性変形して互いに中央
部から接触が始まり、続いてマスクと被露光部材との間
の隙間を真空吸引することにより、被露光部材を介して
マスクの全面が密着する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明するが、従来と同一構成部分は同一
番号を付して説明を省略する。図1〜図3は第1の実施
形態を示し、図1は両面密着式露光装置のガラスマスク
3a,3bを保持したマスク保持枠6a,6bの縦断側
面図、図2はマスク保持枠6aの内面図、図3は同じく
外面図である。
【0017】図1および図2に示すように、マスク保持
枠6a,6bのうち一方、本実施形態においては、マス
ク保持枠6aの偏平環状パッキン21aと密着パッキン
25aとの間には抜き孔31A,31Bが設けられてい
る。この抜き孔31Aは、マスク保持枠6aの上側部及
び左右側部に沿う下向きコ字状で、抜き孔31Bは、マ
スク保持枠6aの下側部及び左右側部に沿う上向きコ字
状であり、マスク保持枠6aの左右側部の中間部は抜き
孔31A,31Bのない連結部32に形成されている。
【0018】したがって、マスク保持枠6aの上半分及
び下半分は抜き孔31A,31Bを境界として外枠部3
3と内枠部34とからなり、内枠部34はガラスマスク
3aと共に図1の矢印a方向に弾性変形可能に形成され
ている。
【0019】さらに、抜き孔31A,31Bはマスク保
持枠6aの外面部においてゴムまたは軟質合成樹脂等の
シール膜35によって閉塞され、マスク保持枠6a,6
b間を気密に保持している。また、マスク保持枠6a,
6bの真空吸引溝19a,19bには真空吸引孔28が
設けられ、抜き孔31A,31Bには真空吸引孔29が
設けられている。これら真空吸引孔28,29は真空吸
引源に連通している。そして、真空吸引孔28はガラス
マスク3a,3bをマスク保持枠6a,6bに真空吸着
する際に真空吸引され、真空吸引孔29はガラスマスク
3a,3bを密着する際に真空吸引されるようになって
いる。
【0020】また、マスク保持枠6aの外面側における
左右の連結部32の近傍にはマスク保持枠6aに曲げ荷
重を付与する手段としてのシリンダユニット36が配置
されている。シリンダユニット36は上下2個のエアシ
リンダ37A,37Bを背合せ状態に連結し、マスク保
持枠6aの左右側部に沿って上下方向に配設され、それ
ぞれのエアシリンダ37A,37bのピストン38A,
38Bには上下方向に延長するピストンロッド39A,
39Bが設けられている。そして、ピストンロッド39
Aの先端部はマスク保持枠6aの内枠部34の上部に連
結具40Aによって連結され、ピストンロッド39Bの
先端部はマスク保持枠6aの内枠部34の下部に連結具
40Bによって連結されている。
【0021】エアシリンダ37A,37Bの上部室及び
下部室にはそれぞれエアポート41A,41Bが設けら
れ、これらエアポート41A,41Bはエア配管42
A,42Bを介してエア供給源(図示しない)に連結さ
れている。
【0022】次に、前述のように構成された両面密着式
露光装置におけるマスク密着方法について説明する。従
来と同様に、表側と裏側の露光部1a,1bにおいて、
それぞれZ軸駆動モータ13a,13bの回転に連動し
てボールねじ14a,14bが回転すると、ボールねじ
14a,14bとナット17a,17bとの作用によ
り、Z軸フレーム7a,7bは駆動継手16a,16b
と共にZ軸方向に移動され、被露光部材2の両面にガラ
スマスク3a,3bが接近する。
【0023】そして、図1(a)に示すように、密着パ
ッキン25a,25bによってガラスマスク3a,3b
の間隔が数mmに保たれてガラスマスク3a,3b間の
気密を確保する。次に、エア供給源からエア配管42
A,42Bを介してエアシリンダ37Aの上部室とエア
シリンダ37Bの下部室にエアを供給すると、ピストン
ロッド39A,39Bはエアシリンダ37A,37Bに
引き込まれる。
【0024】したがって、図1(b)に示すように、ピ
ストンロッド39A,39Bに連結されたマスク保持枠
6aの上半分の内枠部34は下方へ、下半分の内枠部3
4は上方へ引っ張られ、内枠部34は矢印a方向に弾性
変形する。このとき、抜き孔31A,31Bを塞いでい
たシール膜35は伸長するため、内枠部34を軽い力量
で変形できる。このため、ガラスマスク3aを含むマス
ク保持枠6aの中央部は、対向するマスク保持枠6bに
向かって凸状に円弧状に反り、ガラスマスク3aの中央
部は被露光部材2を介してガラスマスク3bに接触す
る。
【0025】次に、ガラスマスク3a,3bを含むマス
ク保持枠6a,6b間を排気(例えば、全圧−750m
mHg)すると、ガラスマスク3a,3bの接触面が徐
々に外周に広がり、図1(c)に示すように、ガラスマ
スク3a,3bの全面が被露光部材2を介して徐々に接
触する。
【0026】ガラスマスク3a,3bが被露光部材2を
介して接触を開始した後、エアシリンダ37Aの上部室
とエアシリンダ37Bの下部室のエアを排気し、必要あ
ればエアシリンダ37Aの下部室とエアシリンダ37B
の上部室に37Bにエアを供給すると、ピストンロッド
39A,39Bはエアシリンダ37A,37Bから突出
し、ピストンロッド39A,39Bに連結されたマスク
保持枠6aの上半分の内枠部34は上方へ、下半分の内
枠部34は下方へそれぞれ弾性的に復元し、ガラスマス
ク3a,3bは外周縁部まで密着した状態となる。
【0027】このようにマスク保持枠6aの内枠部34
を強制的に変形させてガラスマスク3aを円弧状に湾曲
することにより、最初から高い真空圧で引くことがで
き、ガラスマスク3aの中央部を被露光部材2を介して
ガラスマスク3bの中央部に接触させることができ、密
着時間を大幅に短縮できる。本発明者の実験によれば、
従来のマスク密着時間が60secであったのに対し、
約1/3の20sec程度でマスク密着が完了した。な
お、本実施形態においては、ガラスマスク3a,3bを
含むマスク保持枠6a,6b間を全圧−750mmHg
で排気したが、ガラスマスク3a,3bに対する衝撃を
避けるために、低圧と高圧の2段階に排気してもよく、
それでもマスク密着時間を従来より大幅に短縮できる。
【0028】図4(a)は第2の実施形態を示し、マス
ク保持枠6aに曲げ荷重を付与する手段が第1の実施形
態と異なる。マスク保持枠6aの外面側における左右の
連結部32の近傍には正逆回転可能な電動機44が固定
されている。電動機44の回転軸にはピニオン45が嵌
着され、このピニオン45の一側にはラックバー46A
が、他側にはラックバー46Bが噛合した状態に設けら
れている。このラックバー46Aの先端部はマスク保持
枠6aの内枠部34の上部に連結具40Aによって連結
され、ラックバー46Bの先端部はマスク保持枠6aの
内枠部34の下部に連結具40Bによって連結されてい
る。
【0029】したがって、電動機44によってピニオン
45を時計回り回転させると、ラックバー46Aが下降
し、ラックバー46Bが上昇し、ラックバー46A,4
6Bに連結されたマスク保持枠6aの上半分の内枠部3
4は下方へ、下半分の内枠部34は上方へ引っ張られ、
内枠部34は矢印a方向に弾性変形する。また、電動機
44によってピニオン45を反時計回り回転させると、
ラックバー46Aが上昇し、ラックバー46Bが下降
し、ラックバー46A,46Bに連結されたマスク保持
枠6aの上半分の内枠部34は上方へ、下半分の内枠部
34は下方へ押されて内枠部34は弾性的に復元する。
【0030】図4(b)は第3の実施形態を示し、マス
ク保持枠6aに曲げ荷重を付与する手段が第1,2の実
施形態と異なる。マスク保持枠6aの外面側における左
右の連結部32の近傍には2個のエアシリンダ47A,
47Bが逆向きに隣接し、かつマスク保持枠6aの左右
側部に沿って上下方向に配設されている。エアシリンダ
47A,47bのピストン48A,48Bには上下方向
に延長するピストンロッド49A,49Bが設けられて
いる。そして、ピストンロッド49Aの先端部はマスク
保持枠6aの内枠部34の上部に連結具40Aによって
連結され、ピストンロッド49Bの先端部はマスク保持
枠6aの内枠部34の下部に連結具40Bによって連結
されている。
【0031】したがって、エアシリンダ47Aの上部室
とエアシリンダ47Bの下部室にエアを供給すると、ピ
ストンロッド49A,49Bはエアシリンダ47A,4
7Bに引き込まれ、ピストンロッド49A,49Bに連
結されたマスク保持枠6aの上半分の内枠部34は下方
へ、下半分の内枠部34は上方へ引っ張られ、内枠部3
4は矢印a方向に弾性変形する。
【0032】また、エアシリンダ47Aの上部室とエア
シリンダ47Bの下部室のエアを排気し、必要あればエ
アシリンダ47Aの下部室とエアシリンダ47Bの上部
室にエアを供給すると、ピストンロッド49A,49B
はエアシリンダ47A,47Bから突出し、ピストンロ
ッド49A,49Bに連結されたマスク保持枠6aの上
半分の内枠部34は上方へ、下半分の内枠部34は下方
へそれぞれ弾性的に復元し、ガラスマスク3a,3bは
外周縁部まで密着した状態となる。
【0033】図4(c)は第4の実施形態を示し、マス
ク保持枠6aに曲げ荷重を付与する手段が第1〜3の実
施形態と異なる。マスク保持枠6aの外面側における左
右の連結部32の近傍には2個のボールねじユニット5
1A,51Bが逆向きに隣接し、かつマスク保持枠6a
の左右側部に沿って上下方向に配設されている。ボール
ねじユニット51A,51Bには上下方向に延長するス
クリューロッド52A,52Bが設けられている。そし
て、スクリューロッド52Aの先端部はマスク保持枠6
aの内枠部34の上部に連結具40Aによって連結さ
れ、スクリューロッド52Bの先端部はマスク保持枠6
aの内枠部34の下部に連結具40Bによって連結され
ている。
【0034】また、ボールねじユニット51A,51B
のナット54A,54Bの外周には従動スプロケット5
5が一体的に設けられている。さらに、従動スプロケッ
ト55の隣側には正逆回転可能な電動機56が配置さ
れ、この回転軸には駆動スプロケット57が嵌着されて
いる。そして、駆動スプロケット57,従動スプロケッ
ト55間にはチェーン58が掛け渡され、電動機56に
よってナット54A,54Bを回転できるようになって
いる。
【0035】したがって、電動機56を正転させると、
駆動スプロケット57の回転がチェーン58を介して従
動スプロケット55に伝達され、ナット54A,54B
が同方向に回転する。ナット54A,54Bの回転によ
ってスクリューロッド52Aは下方に移動し、スクリュ
ーロッド52Bは上方に移動し、スクリューロッド52
A,52Bに連結されたマスク保持枠6aの上半分の内
枠部34は下方へ、下半分の内枠部34は上方へ引っ張
られ、内枠部34は矢印a方向に弾性変形する。
【0036】また、電動機56を逆転させると、駆動ス
プロケット57の回転がチェーン58を介して従動スプ
ロケット55に伝達され、ナット54A,54Bが同方
向に逆転する。ナット54A,54Bの逆転によってス
クリューロッド52Aは上方に移動し、スクリューロッ
ド52Bは下方に移動し、スクリューロッド52A,5
2Bに連結されたマスク保持枠6aの上半分の内枠部3
4は上方へ、下半分の内枠部34は下方へそれぞれ弾性
的に復元し、ガラスマスク3a,3bは外周縁部まで密
着した状態となる。
【0037】図4(d)は第5の実施形態を示し、マス
ク保持枠6aに曲げ荷重を付与する手段が第1〜4の実
施形態と異なる。マスク保持枠6aの外面側における左
右の連結部32の近傍にはターンバックル60がマスク
保持枠6aの左右側部に沿って上下方向に配設されてい
る。ターンバックル60のナット61A,61Bには上
下方向に延長するスクリューロッド62A,62Bが設
けられている。そして、スクリューロッド62Aの先端
部はマスク保持枠6aの内枠部34の上部に連結具40
Aによって連結され、スクリューロッド62Bの先端部
はマスク保持枠6aの内枠部34の下部に連結具40B
によって連結されている。
【0038】また、ターンバックル60のケーシング6
4の外周には従動ギヤ65が一体的に設けられている。
さらに、従動ギヤ65の隣側には正逆回転可能な電動機
66が配置され、この回転軸には駆動ギヤ67が嵌着さ
れている。そして、駆動ギヤ67と従動ギヤ65とは噛
合されており、電動機66によってケーシング64を回
転できるようになっている。
【0039】したがって、電動機66を正転させると、
駆動ギヤ67の回転が従動ギヤ65に伝達され、ケーシ
ング64が回転する。ケーシング64の回転によってナ
ット61Aと螺合するスクリューロッド62Aは下方に
移動し、ナット61Bと螺合するスクリューロッド62
Bは上方に移動し、スクリューロッド62A,62Bに
連結されたマスク保持枠6aの上半分の内枠部34は下
方へ、下半分の内枠部34は上方へ引っ張られ、内枠部
34は矢印a方向に弾性変形する。
【0040】また、電動機66を逆転させると、駆動ギ
ヤ67の回転が従動ギヤ65に伝達され、ケーシング6
4が逆転する。ケーシング64の逆転によってスクリュ
ーロッド62Aは上方に移動し、スクリューロッド62
Bは下方に移動し、スクリューロッド62A,62Bに
連結されたマスク保持枠6aの上半分の内枠部34は上
方へ、下半分の内枠部34は下方へそれぞれ弾性的に復
元し、ガラスマスク3a,3bは外周縁部まで密着した
状態となる。
【0041】図5は第6の実施形態を示し、マスク保持
枠6aに曲げ荷重を付与する手段が第1〜5の実施形態
と異なる。マスク保持枠6aの外枠部33の上下部には
ブラケット33aによって送りねじ機構68が上下対称
的に設けられている。これら送りねじ機構68は正逆回
転可能な電動機68aに減速機68bを介して送りねじ
軸68cが設けられており、送りねじ軸68cはブラケ
ット33aに固定された軸受68dに回転自在に軸支さ
れた状態でガラスマスク3a,3bの板面に対して直角
に設けられている。
【0042】一方、内枠部34には送りねじ軸68cに
螺合するナット69が固定されており、送りねじ軸68
cの正逆回転によってナット69を介して内枠部34の
上下部が電動機68a側に引き寄せたり、逆に押し出す
ことができるようになっている。
【0043】したがって、電動機68aを正転させる
と、減速機68bを介して送りねじ軸68cが回転し、
この送りねじ軸68cと螺合するナット69が引き寄せ
られる。このため、ナット69が固定されたマスク保持
枠6aの上半分の内枠部34は下方へ、下半分の内枠部
34は上方へ引っ張られ、内枠部34は矢印a方向に弾
性変形する。
【0044】また、電動機68aを逆転させると、減速
機68bを介して送りねじ軸68cが逆転し、この送り
ねじ軸68cと螺合するナット69が押し出され、ナッ
ト69が固定されたマスク保持枠6aの上半分の内枠部
34は上方へ、下半分の内枠部34は下方へそれぞれ弾
性的に復元し、ガラスマスク3a,3bは外周縁部まで
密着した状態となる。
【0045】なお、図5では送りねじ機構68は上下の
中央部に1組ずつ計2組設けているが、四隅に1組ずつ
設けてもよい。図6は第7の実施形態を示し、ガラスマ
スク3a,3bをマスク保持枠6a,6bに位置決めす
る位置決め駒70を示す。ガラスマスク3a,3bの外
周縁部には面取りによって斜面71が形成されており、
位置決め駒70にはガラスマスク3a,3bの斜面71
に対応する斜面の押え面72が形成されている。このよ
うに構成された位置決め駒70によれば、固定ねじ73
によってマスク保持枠6a,6bに締め付け固定するこ
とにより、ガラスマスク3a,3bを確実に位置決め固
定でき、ガラスマスク3a,3bがマスク保持枠6a,
6bから脱落するのを未然に防止できるので急速吸引に
対応できる。
【0046】なお、前記各実施形態においては、ガラス
マスク3aを含むマスク保持枠6aの上下方向の中間部
を上下に円弧状に湾曲するようにしたが、ガラスマスク
3aを含むマスク保持枠6aの幅方向の中間部を左右の
円弧状に湾曲するようにしてもよい。
【0047】また、互いに対向するガラスマスク3a,
3bを含むマスク保持枠6a,6bのうち、一方のガラ
スマスク3aを含むマスク保持枠6aを湾曲する場合に
ついて説明したが、互いに対向するガラスマスク3a,
3bを含むマスク保持枠6a,6bを同時に湾曲するよ
うにしてもよく、このように構成することにより、それ
ぞれのガラスマスク3a,3bを含むマスク保持枠6
a,6bの変形量を少なくできる。
【0048】さらに、両面露光装置について説明した
が、片面露光装置においても適用できることも勿論であ
る。さらに、前記実施形態では縦型の露光装置について
説明したが、露光綿が水平の場合などにも適用できるこ
とも勿論である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、マスクの中央部と被露光部材との隙間が小さくなる
ようにマスク保持枠を弾性変形した後、マスクと被露光
部材との間の隙間を真空吸引することにより、排気速度
を上げても互いのマスクの接触が中央部から始まり、マ
スクの全面密着まで短時間に完了し、露光のサイクルタ
イムの短縮を図れることから生産性の向上が図れるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示し、ガラスマス
クを保持したマスク保持枠の縦断側面図。
【図2】同実施形態のマスク保持枠の内面図。
【図3】同実施形態のマスク保持枠の外面図。
【図4】(a)〜(d)はこの発明の第2〜第5の実施
形態を示し、ガラスマスクを保持したマスク保持枠の縦
断側面図。
【図5】この発明の第6の実施形態を示し、ガラスマス
クを保持したマスク保持枠の縦断側面図。
【図6】この発明の第7の実施形態を示し、位置決め駒
の縦断側面図。
【図7】従来の両面露光装置の側面図。
【図8】同従来のガラスマスクを保持したマスク保持枠
の縦断側面図。
【符号の説明】
2…被露光部材、 3a,3b…ガラスマスク 6a,6b…マスク保持枠 36…シリンダユニット(マスク保持枠に曲げ荷重を付
与する手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク保持枠に保持されたマスクを対向
    する被露光部材に密着する密着式露光装置のマスク密着
    方法において、 前記マスクの中央部と前記被露光部材との隙間が小さく
    なるように前記マスク保持枠を弾性変形する第1の工程
    と、前記マスクと前記被露光部材との間の隙間を真空吸
    引する第2の工程と、前記マスクと前記被露光部材との
    密着が開始した後、第1の工程のマスク保持枠の弾性変
    形を解除する第3の工程とからなる密着式露光装置のマ
    スク密着方法。
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