JPH11108905A - 鶏卵のひび割れ検出装置 - Google Patents
鶏卵のひび割れ検出装置Info
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- JPH11108905A JPH11108905A JP9287827A JP28782797A JPH11108905A JP H11108905 A JPH11108905 A JP H11108905A JP 9287827 A JP9287827 A JP 9287827A JP 28782797 A JP28782797 A JP 28782797A JP H11108905 A JPH11108905 A JP H11108905A
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Abstract
大小等といった、複雑かつ微妙な条件に惑わされること
なく、鶏卵のひび割れを合理的に、しかも極めて高い信
頼性をもって検出することができる鶏卵のひび割れ検出
装置を提供する。 【解決手段】 鶏卵のひび割れ検出装置は、鶏卵をその
長軸を中心として回転させながら搬送する回転搬送手段
と、搬送途上の鶏卵に複数回の衝撃を与える加振手段
と、前記加振手段近傍に設けられて、発生した振動を検
出記憶する振動検出記憶手段と、その検出記憶した一つ
の鶏卵から得られた複数回の振動のバラツキから卵殻の
ひび割れを決定する決定手段とを具備している。
Description
検出する装置に関するものである。
検出装置にあっては、鶏卵に打撃を与え、そこから得ら
れる振動を分析、演算してひび割れを検出しようとする
ものであった。たとえば、本出願人による、特開平3−
147724、特願平9−47184等に開示の卵のひ
び割れ検出装置は、いずれも1回の振動計測で打撃点近
傍の卵殻の状態を知りそれを全周面にわたって行い、も
って一つの鶏卵のひび割れの有無や程度を知るものであ
った。
があり(たとえば、くもの巣状態、陥没、すじ状、ピン
ホ−ル状など)、また卵殻の厚みやその強度、鶏卵の大
小等にも種々のものがある。かかる複雑かつ微妙な条件
の下で、正常卵から得られる振動分析とひび卵から得ら
れる振動分析とを比較し、そこからひび卵固有の振動特
徴を分析抽出することは必ずしも容易ではなかった。
のであって、その目的とするところは、卵のひび割れの
有無、程度を合理的に、しかも極めて高い信頼性をもっ
て検出することができる鶏卵のひび割れ検出装置を提供
することにある。
的は、鶏卵をその長軸を中心として回転させながら搬送
させる回転搬送手段と、この搬送途上の鶏卵に衝撃を与
える加振手段と、前記加振手段近傍に設けられた振動検
出記憶手段と、ひび割れ度合を決定する決定手段とを具
備している鶏卵のひび割れ検出装置によって達成され
る。
位の加振から得られた複数の振動検出記憶の中の振動強
度のバラツキ度合から卵殻のひび割れを決定する。
の卵殻の一部に欠陥(ひび)を有するものであるとの実
状に基づくものである。すなわち、正常卵にあってはそ
の卵殻の表面のどこに加振を加えてもそれら複数回の加
振から得られる振動に大差はなく、仮にそれら複数回の
加振から得られる振動に、例えば1回だけ、振動強度の
異なる記録を得ればその1回は何らかの欠陥を有する卵
殻表面付近を加振した結果であろうとの推論がなりたつ
のである。また、別の例では、振動強度を記憶する際に
一定の周波数フィルタ−を用意することによって、より
容易に振動強度の差を記憶することができる。
形態を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に
説明する。なお、本発明は、これら実施例に何ら限定さ
れるものではない。
置における加振手段等の実施例を表す図である。図1に
示すように、本発明の実施例による鶏卵のひび割れ検出
装置は、鶏卵をその長軸を中心として回転させながら搬
送する回転搬送装置11と、搬送途上の鶏卵に複数回の
衝撃を与える加振手段12と、前記加振手段近傍に設け
られて発生した振動を検出記憶する振動検出記憶手段
と、その検出記憶した一つの鶏卵から得られた複数回の
振動のバラツキの程度から卵殻のひび度合を決定する決
定手段とからなる。このうち、加振手段は当社出願の特
願平9−47185等が有効である。
る。本発明の決定手段は、一つの鶏卵から得られた複数
回の振動記憶のバラツキの程度から卵殻のひび割れ度合
を検出するものである。かかる特徴を有する決定手段
は、鶏卵のひびが鶏卵の全表面にわたって存在すること
は極めてまれで、そのほとんどが卵殻の一部に存在する
という実状に基づくものである。すなわち、前記の実状
からすれば、正常卵にあっては、その卵殻の表面のどこ
に加振を加えても、それら複数回の加振から得られる振
動に大差はなく、仮に、それら複数回の加振から得られ
る振動に、例えば1回だけ強度の異なる記録を得れば、
その1回は何らかの欠陥を有した卵殻表面付近を加振し
た結果であろうとの推論が成り立つのである。鶏卵のひ
びはほとんど卵殻の一部に存在するという実状に照らせ
ば、かかる推論には充分な合理性が認められる。
を得ることに限らず、例えば、振動強度を得る際に特定
の周波数のパスフィルタ−を通過させることが有効であ
る。そして、鶏卵にひびが存在する場合、1kHzから
2kHzの周波数帯において振動強度に大きなバラツキ
があらわれることが実験的に確かめられている。したが
って、それの振動強度に大きなバラツキが認められれば
該鶏卵をひび卵と判定することはおおむね合理的であ
る。しかし、卵の大きさ、卵殻に強度により、振動強度
のバラツキの度合は必ずしも鶏卵のひびの度合と合致す
るものではない。かかる場合、別の周波数帯、例えば、
1kHz付近の振動強度が小さければその卵を音の響き
の少ない卵として前記周波数帯のバラツキを拡大、補正
することが鶏卵のひび度合の判定にあたって有効であ
る。
るいは全くフィルタ−を入れない振動を得て卵のひび度
合を判定する場合、通常10数回の加振を全表面に加
え、それから得られる振動記憶の中の1回から3回程度
に、他の多数との有意差が見い出し得るときは被検体を
ひび卵と判定し得るのである。これに対し、前記振動記
憶の中に格別の有意差が見い出し得ないときは、被検体
を正常卵と判定し得るのである。勿論、後者において、
従来の分析手法(特開平3−147724、特願平9−
47184)によれば、ひび卵らしい特徴の振動を得ら
れる場合もあり得るが、それは、全表面のひびが通常あ
りえないことに鑑み、当該鶏卵の卵殻の厚み、強度、大
きさ等からその様な振動を発していると判断する方が合
理的であり、また、判定率向上にも資する。
を組み合わせた装置の実現も可能であるし、より簡易な
装置としては、単に複数回の平均音圧レベルでも実現が
可能である。後者における具体的な判定基準の一方法は
以下のとおりである。まず、16回表面を加振し、それ
らの音圧レベルを記憶する。記憶された16回の音圧レ
ベルのうち、最大2と最小2を除き、残る12回の平均
値を算出し、その12回が10%以内のバラツキである
ことを確かめる。次に、切り捨てた4回のそれぞれが前
記平均から何%外れているかを計算し、20%以上外れ
ていると、それはひび卵と判定するのである。
み、強度、卵の大小等といった、複雑かつ微妙な条件に
惑わされることなく、一個の鶏卵の異なる複数の部位の
加振から得られた複数の振動検出記憶の中の振動記憶、
振動強度のバラツキの程度から、鶏卵のひび割れを合理
的に、しかも極めて高い信頼性をもって検出することが
できる。
側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 鶏卵をその長軸を中心として回転させな
がら搬送する回転搬送手段と、前記回転中の鶏卵に衝撃
を与える加振手段と、前記衝撃によって発生する振動を
収集記憶する振動検出記憶手段とを含む鶏卵のひび割れ
検出装置において、一つの鶏卵から得られた複数回の振
動記憶のバラツキ度合から卵殻のひび割れ度合を決定す
る決定手段を具備している鶏卵のひび割れ検出装置。 - 【請求項2】 請求項1にあって、振動検出記憶手段に
記憶する振動を特定の周波数帯域とするフィルタ−を有
した鶏卵のひび割れ検出装置。 - 【請求項3】 振動検出記憶手段は、振動を記憶する際
に少なくとも二つの周波数帯別にその強度を記憶するよ
うに構成し、決定手段は、一つの鶏卵から得た特定の周
波数帯の振動強度のバラツキから卵殻のひび度合を仮決
定した後、別の周波数帯の振動強度情報から前記仮決定
した卵殻のひび度合を補正し、最終決定を行うことを特
徴とした請求項1又は2に記載の鶏卵のひび割れ検出装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28782797A JP3795645B2 (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 鶏卵のひび割れ検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28782797A JP3795645B2 (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 鶏卵のひび割れ検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11108905A true JPH11108905A (ja) | 1999-04-23 |
JP3795645B2 JP3795645B2 (ja) | 2006-07-12 |
Family
ID=17722283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28782797A Expired - Fee Related JP3795645B2 (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | 鶏卵のひび割れ検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3795645B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003057216A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | Naberu:Kk | ひび割れ卵検出装置 |
CN102156169A (zh) * | 2011-03-08 | 2011-08-17 | 江苏大学 | 一种鸡蛋蛋壳强度在线无损检测方法及装置 |
CN103018343A (zh) * | 2012-12-24 | 2013-04-03 | 浙江大学 | 禽蛋在线裂纹检测敲击方法及装置 |
CN106908518A (zh) * | 2017-03-15 | 2017-06-30 | 苏州鸿轩蛋业有限公司 | 一种鸡蛋裂纹检测分流机 |
WO2017126467A1 (ja) * | 2016-01-22 | 2017-07-27 | 株式会社ナベル | 鶏卵検査装置、鶏卵選別集合システムおよび鶏卵検査システム |
-
1997
- 1997-10-02 JP JP28782797A patent/JP3795645B2/ja not_active Expired - Fee Related
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