JPH11108408A - レンジフード用フィルタ装置 - Google Patents

レンジフード用フィルタ装置

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JPH11108408A
JPH11108408A JP9266729A JP26672997A JPH11108408A JP H11108408 A JPH11108408 A JP H11108408A JP 9266729 A JP9266729 A JP 9266729A JP 26672997 A JP26672997 A JP 26672997A JP H11108408 A JPH11108408 A JP H11108408A
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filter
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holding frame
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JP9266729A
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Kenji Toyoshima
賢二 豊嶋
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Yamatoyo Sangyo KK
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Yamatoyo Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属の矩形の保持枠と針金枠でフィルタを挟
んで支持したフィルタ装置は、保持枠の構成部品点数と
組立工数多くなって製造コストが割高となる。 【解決手段】 アルミニウムの押し出し成形品の4枚の
枠板23、24を各々端部を重ねて矩形に組み、各枠板
23、24の重ねた端部同士を据え込みカシメで結合す
ることで矩形の保持枠22を構成し、この保持枠22の
背面にフィルタ25を針金枠26で押えた状態で、針金
枠26を弾性変形させて針金枠26の両端の突出曲部2
6dを枠板23の背面に枠板23の全長に亘り一体に形
成された針金係止部23cに係止させて、保持枠22に
フィルタ25と針金枠26を取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭の厨房等
に取付けられるレンジフードのフィルタ取付開口縁に交
換可能に取付けられるフィルタ装置で、詳しくは、エア
ー中の油分等を除去するフィルタを保持枠と針金枠で挾
持したフィルタ装置、このフィルタ装置に枠サイズ調整
等の目的でアジャスタパネルを付設したフィルタ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】レンジフードの開口に取付けられるフィ
ルタは、空気中の油分や塵芥類の付着で汚れると交換さ
れることから、交換作業簡便なようにレンジフードの開
口に取付けるようにしてある。レンジフードのフィルタ
交換を例えば専門業者が行うようなシステムの場合、フ
ィルタは専用の保持枠で保持された状態でレンジフード
の開口に取付けられ、汚れると保持枠と共に交換され
る。フィルタを保持枠に取付けたフィルタ装置として、
図12乃至図16に示す構造のものが知られている。
【0003】図12(A)(B)及び図13(A)
(B)に示されるフィルタ装置1は、金属製の保持枠2
とガラス繊維等のフィルタ3とフィルタ押え用針金枠4
で構成される。保持枠2は、アルミニウムの押出し成形
品である4枚の枠板5、6を矩形に連結したもので、図
中の上下一対の横枠板5と左右一対の縦枠板6を有す
る。横枠板5と縦枠板6の端部を直交させて突合わせ、
その突合わせ部分の裏面(背面)にL形の金属製連結板
7を当ててリベット8で固定することで、4枚の枠板
5、6が矩形に連結される。各連結板7には、針金枠4
を引っ掛けて止めるL形の係止部7aが一体に形成され
る。左右一対の縦枠板6の裏面中央部に1本のフィルタ
押え用横針金材9の両端部が固定される。針金枠4は、
矩形の外周針金材4aと内周針金材4bを連結し、内周
針金材4bの中央に奥行方向(図12の上下方向)の縦
針金材4cを連結して構成される。
【0004】保持枠2の背面側にフィルタ3を置き、こ
のフィルタ3上に針金枠4を載せてフィルタ3を保持枠
2に押し付けた状態で、針金枠4の外周針金材4aを手
で内方に弾性変形させて連結板7の係止部7aに引っ掛
けることで、1つのフィルタ装置1が組み立てられる。
このフィルタ装置1は、図14に示すようなレンジフー
ド10のフィルタ取付開口縁11の枠取付溝12a,1
2bに保持枠2の横枠板5を嵌合することで、着脱可能
に取付けられる。この取付けは、図14鎖線に示すよう
に一方の枠取付溝12aに保持枠2の片端を嵌挿してか
ら、他方の枠取付溝12bに保持枠2の他端を嵌挿する
ことで行われ、また、この取付は、保持枠2の外面に突
設された把手13を利用することで簡便に行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、保持枠2が
4枚の枠板5、6を4つの連結板7で矩形に連結して構
成されるため、保持枠2の部品点数と組立工数が多くな
って、製造コストが高くなっていた。また、枠板5、6
に連結板7をリベット8で固定するためには、枠板5、
6と連結板7の双方に予めリベット穴を形成しておく必
要があって、この穴開け作業が保持枠2の製造コストを
尚更に高くしていた。
【0006】また、連結板7に一体に形成された係止部
7aにフィルタ押え用針金枠4を引っ掛けて止めるよう
にしているが、係止部7a上にフィルタ3の端部が被さ
る等して、針金枠4を手で弾性変形させて係止部7aに
引っ掛ける作業が面倒である不具合があった。
【0007】また、上記のようなフィルタ装置1の保持
枠2の外径サイズは、レンジフード10のフィルタ取付
開口縁11の開口サイズに合わせて規格化されている
が、レンジフード10の製造メーカによってフィルタ取
付開口縁11の開口サイズが異なる場合もあり、その対
応策として例えば図15に示すように保持枠2の横枠板
5に枠サイズ調整用アジャスタパネル15が、或いは、
図16に示すように並列配置された2枚の保持枠2の間
にできた隙間を埋める隙間用アジャスタパネル16が必
要に応じて取付けられるようにしている。
【0008】即ち、図15の枠サイズ調整用アジャスタ
パネル15は、レンジフード10のフィルタ取付開口縁
11の奥行サイズL4 が保持枠2の奥行長さL3 より大
きい場合に使用されるもので、奥行長さL3 の不足を補
う幅αのアジャスタパネル15が保持枠2の横枠板5の
外側辺にカシメにて固定される。このようなアジャスタ
パネル15は、幅αの異なる複数種類が用意され、レン
ジフード10の在る現場において適当幅のものが選択し
て使用される。ところが、かかるアジャスタパネル15
を保持枠2にカシメにて固定しているため、両者の現場
での組付けに手間を要し、また、組付けた両者を分離さ
せて別々に再使用することが難しい不便さがあった。
【0009】図16は、レンジフード10のフィルタ取
付開口縁11に一対のフィルタ装置1、1を並列に取付
けた状態が示される。フィルタ取付開口縁11の横幅W
1 が一対のフィルタ装置1、1の保持枠2、2の合計幅
より大きくて、一対の保持枠2、2の間に幅W2 の隙間
が生じた場合、この隙間にアジャスタパネル16が取付
けられる。アジャスタパネル16の場合は、幅W2 と奥
行長さの異なる複数種類が用意されて、適当幅と奥行長
さものが現場で選択して使用される。しかし、アジャス
タパネル16に幅W2 と奥行長さの異なる複数種類を用
意するとなると、アジャスタパネル16が多種類化され
てその保守管理が面倒となる不具合があった。
【0010】本発明の目的は、部品点数と組立工数を少
なくして製造コストを下げたフィルタ装置を、また、取
扱い簡便なアジャスタパネルを有するフィルタ装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的を達成
する技術的手段は、アルミニウムの押出し成形品である
4枚の枠板を矩形に連結して成る保持枠と、保持枠の背
面側に脱着可能に配設されるフィルタと、保持枠の背面
側に手動で部分的に弾性変形させることで脱着可能に係
止してフィルタを保持枠に取付けるフィルタ押え用針金
枠とを具備したフィルタ装置において、保持枠は、4枚
の枠板を端部同士を重ねて矩形に組み、この各枠板の重
合する端部同士をポンチとダイスによる据え込みカシメ
にて結合して構成されると共に、対向する一対の枠板は
その背面側に、この枠板の長手方向に延びる立上り部と
この立上り部の先端から内方に屈曲した針金係止部を一
体に有し、針金枠は、内方に弾性変形させて弾性復帰さ
せることにより保持枠の前記針金係止部の内面側に弾圧
係合してフィルタを保持枠に取付けることを特徴とする
ものである。
【0012】ここで、矩形の保持枠を構成する4枚の枠
板の端部同士をポンチとダイスによる据え込みカシメに
て結合することで、保持枠が4枚の枠板で構成できて、
保持枠の部品点数と組立工数が減少する。また、保持枠
の枠板に一体に形成される針金係止部は、枠板の押出し
成形時に形成される枠板全長に亘り形成される部所であ
り、このような枠板全長に亘る針金係止部のいずれの箇
所においてもフィルタ押え用針金枠を引っ掛けて止める
ことができることで、針金枠の取付作業が簡便となる。
【0013】また、本発明は、上記保持枠の枠板の外側
辺に、アルミニウムの押出し成形品である枠サイズ調整
用アジャスタパネルの片側辺をこの辺方向にスライド式
に嵌挿して、保持枠の外径サイズを調整可能としたフィ
ルタ装置において、枠サイズ調整用アジャスタパネルが
嵌挿される保持枠の枠板に対して同アジャスタパネル
に、枠板に嵌挿される際に弾性変形して枠板に徐々に摩
擦抵抗を増大させながら嵌挿されるように、長手方向に
反りを予め形成したことを特徴とする。
【0014】この場合の枠サイズ調整用アジャスタパネ
ルは、保持枠のストレートな枠板に対して少し湾曲する
ように反らせておくもので、この反りを入れたアジャス
タパネルを保持枠の枠板に嵌挿すると、始めは摩擦抵抗
少なく嵌挿されるが、徐々に反りが利いて摩擦抵抗が大
きくなり、枠板から簡単には抜けなくなる。このように
アジャスタパネルを枠板に取付けることで、安定した取
付けが可能となり、また、枠板から両者が損傷すること
なく取り外すことが容易となる。
【0015】更に、本発明は、上記保持枠の複数がレン
ジフードのフィルタ取付開口縁に並列に取付ける際に生
じる隣接する保持枠間の隙間、或いは、保持枠とフィル
タ取付開口縁との隙間に隙間用アジャスタパネルを脱着
可能に装着するようにしたフィルタ装置において、隙間
用アジャスタパネルは、アルミニウムの押出し成形品で
ある同一幅の2枚の内スライドパネルと外スライドパネ
ルを相互に長手方向に往復スライド可能に嵌挿させ、こ
の内外のスライドパネルの相互間に、嵌挿状態に在る両
スライドパネルによるアジャスタパネル全体の長さを常
に長くする方向に常時弾力を付勢するバネ材を付設した
長さ調整可能パネルで、バネ材の弾力に抗して全長を短
くした隙間用アジャスタパネルを所望の隙間に挿入して
からバネ材の復帰力でもって全長を増大させて隙間の両
端に弾圧係合させて取付けるようにしたことを特徴とす
る。
【0016】このような隙間用アジャスタパネルは、レ
ンジフードのフィルタ取付開口縁の奥行方向の隙間に取
付けられるもので、バネ材で伸縮自在としているので隙
間の奥行長さが変わっても対応でき、多種類サイズのフ
ィルタ取付開口縁に取付けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、各種実施例を図1乃至図1
1を参照して説明する。尚、全図を通じて同一、又は、
相当部分には同一符号を付して説明の重複を避ける。
【0018】図1(A)(B)及び図2(A)(B)に
示される実施例のフィルタ装置21は、アルミニウム製
の保持枠22とガラス繊維等のフィルタ25とステンレ
ス等のフィルタ押え用針金枠26で構成される。保持枠
2は、アルミニウムの押出し成形品である4枚の枠板2
3、24を矩形に連結したもので、その具体例が図3に
示される。4枚の枠板23、24は、図1上下一対の横
枠板23と図1左右一対の縦枠板24で構成され、横枠
板23の端部と縦枠板24の端部を直交させて重ね、こ
の重ねた端部同士をポンチとダイスによる据え込みカシ
メにて結合させることで、1つの矩形の保持枠22が形
成される。
【0019】尚、保持枠22の一方の横枠板23の中央
に把手27が、一対の縦枠板24の中央に1本のフィル
タ押え用横針金材28の両端部が、夫々必要に応じ固定
される。把手27は、保持枠22をレンジフードのフィ
ルタ取付開口縁に脱着する作業の際に利用される。
【0020】保持枠22の横枠板23と縦枠板24の具
体例を図4に示す。横枠板23は、横長の平板部23a
と、平板部23aの内面の略中央に突出して長手方向に
延在する立上り部23bと、立上り部23bの先端から
内方に屈曲した針金係止部23cと、平板部23aの外
側辺から内面側に屈曲した断面L形の嵌合部23dで構
成される。立上り部23bと針金係止部23cは、フィ
ルタ押え用針金枠26を引っ掛けて止める部所であり、
嵌合部23dは必要に応じて外部部材、例えば図6で後
述する枠サイズ調整用アジャスタパネル30を脱着可能
に取付ける部所である。一方、縦枠板24は、縦長の平
板部24aと、平板部24aの外側辺から内面側に屈曲
したリブ部24bで構成される。
【0021】横枠板23の平板部23aの立上り部23
bより内方の端部内面に縦枠板24の平板部24aの端
部外面を重ね、リブ部24bの端を立上り部23bの端
に合わせた状態て、両平板部23a、24aの重合部分
の中央1箇所を図5(A)及び(B)に示す要領でカシ
メ結合する。図5は、横枠板23の平板部23aを上に
したときのもので、図5(A)に示すように両平板部2
3a、24aを下からダイス装置40で、上からポンチ
装置43で挾み、ポンチ装置43でポンチ44を下降さ
せて平板部23a、24aをプレスする。すると、図5
(B)に示すように両平板部23a、24aのポンチ4
4でプレスされた部分が下方と横に変形してダイス装置
40のダイス部材41を広げてアンビル42にカシメら
れる。この据え込みカシメで、両平板部23a、24a
の外面側にカシメ跡穴45が、内面側にカシメ突起46
が形成される。
【0022】以上のように保持枠22の4枚の枠板2
3、24を矩形に組んで4箇所を据え込みカシメで連結
することにより、保持枠22の部品点数と組立工数が従
来の半数以下と低減でき、その分、製造コストを下げる
ことができる。また、保持枠22を構成する各枠板2
3、24は、アルミニウムの押し出し成形品を所定長さ
で切断しただけの後加工無しのものが使用できるので、
尚更に保持枠22の製造コストの低減化が図れる。ま
た、矩形の保持枠22の4隅にはカシメ跡穴45が見え
るが、かかるカシメ跡穴45は小径で目立たず、保持枠
22の外観を損なうものではない。
【0023】保持枠22に対する針金枠26の具体例を
図3に示すと、これは図3上下一対の横針金部26aと
この横針金部26aの両端を連結する図3左右一対の縦
針金部26bを有し、縦針金部26bの中央部に2本の
補強用横針金材26cの両端が固定される。針金枠26
の各横針金部26aの両端部に外方に湾曲させた突出曲
部26dが形成され、この突出曲部26dを保持枠22
の針金係止部23cと立上り部23bの内面側に弾圧係
合させることで、保持枠22に針金枠26が脱着可能に
取付けられる。
【0024】即ち、図1(B)に示すように保持枠22
の内面側に作業者の手でフィルタ25を置き、このフィ
ルタ25の上に針金枠26を被せ、横針金部26aを手
で内方に弾性変形させて突出曲部26dの先端を保持枠
22の針金係止部23cから立上り部23bの内面へと
挿入して横針金部26aから手を離すと、横針金部26
aが弾性復帰して突出曲部26dの先端部が立上り部2
3bの内面に弾圧接触し、針金係止部23cの内面に当
接して、保持枠22に針金枠26が取付けられ、針金枠
26でフィルタ25が保持枠22に保持される。このよ
うな針金枠26の保持枠22に対する脱着作業は、針金
枠26の横針金部26aから突出曲部26dの先端まで
の距離を人の指が挿入し易い大きさに設定しておくこと
で容易となる。また、針金枠26を止める保持枠22の
針金係止部23cが横枠板23の全長に亘り形成され
て、針金係止部23cのいずれの部所でも針金枠26を
止めるので、針金枠26の脱着作業がより簡便化され
る。
【0025】以上の実施例のフィルタ装置21は、図1
4と同様なレンジフード10のフィルタ取付開口縁11
に従来同様にして取付けられる。このフィルタ装置21
の保持枠22の奥行長さがフィルタ取付開口縁11の奥
行長さより短い場合は、図6乃至図8に示す実施例のフ
ィルタ装置のように、保持枠22の奥行長さの不足を補
う幅αの枠サイズ調整用アジャスタパネル30が保持枠
22に付設される。アジャスタパネル30は、保持枠2
2の横枠板23と同一長さのアルミニウムの押し出し成
形品で、横長の平板部30aと、平板部30aの片辺に
形成されて横枠板23の嵌合部23dにスライド嵌合す
るスライド連結部30bと、平板部30aの他の片辺に
形成された係合部30cを有する。係合部30cは、横
枠板23の係合部23dと同一形状で、この係合部30
cに必要に応じて別のアジャスタパネルがスライド嵌合
できるようにしてある。
【0026】本発明においては、上記アジャスタパネル
30に横枠板23に対して反りnを予め形成することを
特徴とする。例えば、図8(B)に示すように水平にし
たときのアジャスタパネル30の中央部が両端より1〜
2mm程度の高さβで盛り上がるように反りnを形成す
る。このアジャスタパネル30のスライド連結部30b
をストレートな横枠板23の嵌合部23dにスライド嵌
挿させると、始めは摩擦抵抗少なく嵌挿されるが、徐々
に摩擦抵抗が増大して反りnが小さくなる。このように
横枠板23に嵌挿されたアジャスタパネル30は、放置
しても横枠板23との摩擦抵抗で横枠板23から抜けて
脱落することがなく保持枠22と一体となって、保持枠
22の奥行サイズの不足分を補う。また、保持枠22の
横枠板23にアジャスタパネル30は摩擦抵抗だけで取
付けられているので、必要に応じてアジャスタパネル3
0を横枠板23から手動で取外すことも容易であり、こ
のように取外してもアジャスタパネル30と横枠板23
は損傷していない元のままであるので、別々に再使用し
ても問題ない。
【0027】次に、図9乃至図11に示される実施例の
フィルタ装置を説明すると、これは例えば図16のレン
ジフード10のフィルタ取付開口縁11に図1のフィル
タ装置21の一対を並列に取付けたもので、一対のフィ
ルタ装置21、21の間に生じた幅W2 の隙間Gに次の
隙間用アジャスタパネル31を脱着可能に取付けるよう
にする。アジャスタパネル31は、アルミニウムの押し
出し成形品である内スライドパネル32と外スライドパ
ネル33を相互にスライド可能に嵌挿した長さ調整可能
パネルである。
【0028】アジャスタパネル31の具体的構造を図1
0(A)(B)(C)に示すと、内スライドパネル32
と外スライドパネル33は同一幅、同一長さの矩形平板
で、両スライドパネル32、33の両側端部同士が長手
方向にスライド可能に連結され、両スライドパネル3
2、33間にアジャスタパネル31の全長L1 を常時最
大にするように両スライドパネル32、33に弾力を常
時付勢するバネ材、例えばコイルバネ34が装着され
る。内スライドパネル32の中央部に長手方向に長穴3
5が形成され、外スライドパネル33の内面中央部に長
穴35を貫通するピン部材36が固定され、このピン部
材36の長穴35より突出した頭部と内スライドパネル
32の端部内面に突設した突起37にコイルバネ34の
両端が係止される。
【0029】図10(A)はアジャスタパネル31の背
面図で、このときコイルバネ34がピン部材36を長穴
35の片端に当接する位置まで引っ張って、内スライド
パネル32と外スライドパネル33の嵌合した部分の長
さL2 を最小に、アジャスタパネル31の全長L1 を最
大に維持する。このときの長穴35は外スライドパネル
33で隠されて、アジャスタパネル31の外面から見え
ないようにしてある。全長最大のアジャスタパネル31
の長手方向の前後両端をコイルバネ34の弾力に抗して
手で押すと、両スライドパネル32、33が相互に内方
にスライド移動して全長L1 が短くなり、両スライドパ
ネル32、33の全体が合致したところで全長L1 が両
スライドパネル32、33の長さの最小になる。
【0030】アジャスタパネル31は、図1(A)及び
(B)に示すようにレンジフード10のフィルタ取付開
口縁11の隙間Gにワンタッチ式に取付けられる。全長
最大のアジャスタパネル31の片端、例えば内スライド
パネル32の先端をフィルタ取付開口縁11の奥行方向
の一方の枠取付溝12aに嵌挿し、外スライドパネル3
3の先端を片手で内スライドパネル32側に押しながら
全長L1 をフィルタ取付開口縁11の奥行方向の長さま
で縮めて、外スライドパネル33の先端が別の枠取付溝
12bの手前に位置したところで手を離すと、図11
(B)に示すように外スライドパネル33の先端がコイ
ルバネ34の復元力で枠取付溝12bに嵌挿されて、ア
ジャスタパネル31の取付けが完了する。
【0031】上記のアジャスタパネル31の可変な全長
の最大値と最小値を、レンジフード10の製造メーカ等
により異なるフィルタ取付開口縁11の奥行長さの最大
値と最小値に合わせて設定しておけば、1種類のアジャ
スタパネル31が開口サイズの異なる多種類のレンジフ
ード10に共用される。また、フィルタ取付開口縁11
におけるアジャスタパネル31の取付箇所は、図9の隙
間Gに限らず、フィルタ取付開口縁11に2つのフィル
タ装置21、21の保持枠22、22を隙間無く設置し
たときにできるフィルタ取付開口縁11の左右いずれか
の片端とこの片端に近い保持枠22との間の隙間に取付
けることも可能である。
【0032】
【発明の効果】請求項1のフィルタ装置によれば、フィ
ルタを支持する矩形の保持枠が4枚の枠板だけで構成す
ることができるので、保持枠の部品点数と組立工数の大
幅な低減化、製造コストの低減化が図れて、安価なフィ
ルタ装置が提供できる。また、保持枠を構成する枠板を
押し出し成形するときに、この枠板に針金係止部を一体
に形成できるので、枠板の全長に亘り針金係止部が形成
されて、この針金係止部で係止されるフィルタ押え用針
金枠の取付け作業が容易になる。
【0033】請求項2のフィルタ装置によれば、保持枠
の枠板に枠サイズ調整用アジャスタパネルをその反りに
よる摩擦抵抗を利用して取付けるので、枠板にアジャス
タパネルが簡単な手作業で安全に取付けられ、また、枠
板からアジャスタパネルを両者共に損傷させること無く
簡単な手作業で取外せて、取扱い便利で汎用性の高い枠
サイズ調整可能なフィルタ装置が提供できる。
【0034】請求項3のフィルタ装置によれば、複数の
フィルタ装置の保持枠間や、この保持枠とレンジフード
のフィルタ取付開口縁の間の隙間を埋めるべく隙間に装
着される隙間用アジャスタパネルが、内スライドパネル
と外スライドパネルのスライドで全長が任意に選択で
き、かつ、バネ材で全長が最大となる方向に両スライド
パネルに弾力を付勢しているので、1種類の隙間用アジ
ャスタパネルが開口サイズの異なる複数種類のフィルタ
取付開口縁に共用でき、汎用性の高い隙間用アジャスタ
パネル付きのフィルタ装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の第1の実施例を示すフィ
ルタ装置の背面図、図1(B)は図1(A)のT1 −T
1 線の拡大断面図。
【図2】図2(A)は図1フィルタ装置の正面図、図2
(B)は図2(A)の右側面図。
【図3】図1フィルタ装置における保持枠と針金枠の背
面図。
【図4】図1フィルタ装置における保持枠の枠板の分解
拡大部分斜視図。
【図5】図5(A)及び(B)は図4の枠板の据え込み
カシメ前後での断面図。
【図6】図6(A)は本発明の第2の実施例を示すフィ
ルタ装置の正面図、図6(B)は図6(A)のT2 −T
2 線の拡大断面図。
【図7】図6フィルタ装置における枠サイズ調整用アジ
ャスタパネルの部分拡大斜視図。
【図8】図8(A)は図6フィルタ装置のアジャスタパ
ネル取付時の部分正面図、図8(B)は図8(A)の下
面図。
【図9】本発明の第3の実施例を示すフィルタ装置の正
面図。
【図10】図10(A)は図9フィルタ装置における隙
間用アジャスタパネルの背面図、図10(B)は図10
(A)のT3 −T3 線の拡大断面図、図10(C)は図
10(A)のT4 −T4 線の断面図。
【図11】図11(A)及び(B)は図9フィルタ装置
における隙間用アジャスタパネルをレンジフードに取付
ける前後での側面図。
【図12】図12(A)は従来のフィルタ装置の背面
図、図12(B)は図12(A)のT5 −T5 線の拡大
断面図。
【図13】図13(A)は図12フィルタ装置の正面
図、図13(B)は図13(A)の側面図。
【図14】図12フィルタ装置をレンジフードに取付け
たときの側面図。
【図15】図12フィルタ装置に枠サイズ調整用アジャ
スタパネルを取付けたフィルタ装置の正面図。
【図16】図12フィルタ装置に隙間用アジャスタパネ
ルを取付けたフィルタ装置の正面図。
【符号の説明】
21 フィルタ装置 22 保持枠 23 枠板(横枠板) 23b 立上り部 23c 針金係止部 24 枠板(縦枠板) 25 フィルタ 26 針金枠 30 枠サイズ調整用アジャスタパネル n 反り G 隙間 31 隙間用アジャスタパネル 32 内スライドパネル 33 外スライドパネル 34 バネ材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムの押出し成形品である4枚
    の枠板を矩形に連結して成る保持枠と、保持枠の背面側
    に脱着可能に配設されるフィルタと、保持枠の背面側に
    手動で部分的に弾性変形させることで脱着可能に係止し
    てフィルタを保持枠に取付けるフィルタ押え用針金枠と
    を具備し、 前記保持枠は、4枚の枠板を端部同士を重ねて矩形に組
    み、この各枠板の重合する端部同士をポンチとダイスに
    よる据え込みカシメにて結合して構成されると共に、対
    向する一対の枠板はその背面側に、この枠板の長手方向
    に延びる立上り部とこの立上り部の先端から内方に屈曲
    した針金係止部を一体に有し、 前記針金枠は、内方に弾性変形させて弾性復帰させるこ
    とにより保持枠の前記針金係止部の内面側に弾圧係合し
    た状態でフィルタを保持枠に取付ける、 ことを特徴とするレンジフード用フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 上記保持枠の枠板の外側辺に、アルミニ
    ウムの押出し成形品である枠サイズ調整用アジャスタパ
    ネルの片側辺をこの辺方向にスライド式に嵌挿して、保
    持枠の外径サイズを段階的に調整可能としたフィルタ装
    置であって、 前記枠サイズ調整用アジャスタパネルが嵌挿される保持
    枠のストレートな枠板に対して同アジャスタパネルに、
    枠板に嵌挿される際に弾性変形して枠板に徐々に摩擦抵
    抗を増大させながら嵌挿されるように、長手方向に反り
    を予め形成したことを特徴とする請求項1記載のレンジ
    フード用フィルタ装置。
  3. 【請求項3】 上記保持枠の複数がレンジフードのフィ
    ルタ取付開口縁に並列に取付ける際に生じる隣接する保
    持枠間の隙間、或いは、保持枠とフィルタ取付開口縁と
    の隙間に隙間用アジャスタパネルを脱着可能に装着する
    ようにしたフィルタ装置であって、 前記隙間用アジャスタパネルは、アルミニウムの押出し
    成形品である同一幅の2枚の内スライドパネルと外スラ
    イドパネルを相互に長手方向に往復スライド可能に嵌挿
    させ、この内外のスライドパネルの相互間に、嵌挿状態
    に在る両スライドパネルによるアジャスタパネル全体の
    長さを常に長くする方向に常時弾力を付勢するバネ材を
    付設した長さ調整可能パネルで、前記バネ材の弾力に抗
    して全長を短くした隙間用アジャスタパネルを所望の隙
    間に挿入してからバネ材の復帰力でもって全長を増大さ
    せて隙間の両端に弾圧係合させて取付けるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のレンジフード用フ
    ィルタ装置。
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