JPH1110839A - インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置および文書作成処理装置 - Google Patents

インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置および文書作成処理装置

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JPH1110839A
JPH1110839A JP16280097A JP16280097A JPH1110839A JP H1110839 A JPH1110839 A JP H1110839A JP 16280097 A JP16280097 A JP 16280097A JP 16280097 A JP16280097 A JP 16280097A JP H1110839 A JPH1110839 A JP H1110839A
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recording
recording head
temperature
ink jet
head
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JP16280097A
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Takahiro Oide
隆宏 大出
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Canon Inc
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録方法において、適切な温
度制御を行うことにより記録品質を高める。 【解決手段】 記録ヘッド3aの移動範囲内の温度分布
に基づいて、待機位置として動作上の効率がよい高温位
置P2と、温度上昇の小さい環境にある低温位置P1と
を設定する。記録動作開始時からの経過時間により記録
ヘッド3aの温度変化を推定し、記録ヘッド3aがしき
い値以下の温度のときは、記録ヘッド3aの記録動作の
待機位置(予備吐出位置)は高温位置P2とし、記録ヘ
ッド3aがしきい値以上の温度になると、待機位置は低
温位置P1に変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクを吐出するこ
とにより記録画像を形成するインクジェット記録方法お
よびインクジェット記録装置および文書作成処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタやフアクシミリなどの記録装置
は、記録信号に基づいて記録ヘッドのドット形成手段を
駆動することにより、記録情報に対応するドットパター
ンを記録媒体(記録用紙等)上に形成していくように構
成されている。
【0003】このような記録装置の一形式として、記録
ヘッドからインク液滴を飛翔させ、記録媒体にインク滴
を付着させて画像を形成するインクジェット記録装置が
ある。この記録ヘッドは、インクを蓄えているインクタ
ンク部と、このインクタンク部から供給されたインクを
外部に吐出するための吐出手段(ドット形成手段)を含
む記録ヘッド部とから構成されるものがある。
【0004】このインクジェット記録装置においては、
特に記録ヘッドの温度が記録特性に大きな影響を及ぼ
す。例えば、記録ヘッドの温度が低温である場合、イン
クの粘性が大きくなるため、インクの流れがあまり円滑
でなくなるので、インクタンク部から多数の液路を通過
して供給されるインク速度が遅くなり、高速記録による
インク消費速度に追いつかなくなるおそれがある。この
場合、吐出するインク量が不足して所望の大きさのイン
ク滴が得られず、記録特性が劣化する。このような現象
は、インクの消費量が多い記録方法、例えば連続記録、
デューティ(記録密度)の大きな記録において特に顕著
である。
【0005】一方、記録ヘッドの温度が高温である場合
は、低温の場合とは反対にインクの粘性が小さくなるた
め、インクタンクから多数の液路を通過するインク量が
多くなり、吐出するインク量が増加してインク滴が大き
くなりすぎたりインク汚れの要因となったりする。この
ため記録品位が劣化する。
【0006】そこで、低温での記録特性劣化を防ぐため
に、温度補正制御が一般的に行われている。この制御に
ついて説明すると、記録装置内部に温度検出手段(通常
サーミスタ)が設けられるとともに、記録ヘッド(通常
は記録ヘッド内部)に、熱エネルギーを供給する保温ヒ
ータが設けられる。そして、温度検出手段を用いて記録
装置の内部温度を検出し、その検出温度に基づいて、記
録ヘッドの温度を推定(算出)する。このように算出し
た記録ヘッドの温度に応じて保温ヒータを駆動して、熱
エネルギーを発生させ、記録ヘッド部及びインクタンク
部の温度を上昇させて、低温による不具合を解消するも
のである。なお、保温ヒータの駆動条件については、予
めROM(リード・オンリー・メモリー)内に温度と対
応づけたテーブルが記憶されており、そこから読み出し
たデータに基づいて設定される。
【0007】また、高温での記録特性劣化を防ぐため
に、記録装置内に設けた送風ファンを駆動させることに
より、空冷式で内部温度を低下させたり、装置の大きさ
等の構成上の問題でファンを内部に設けることができな
い装置においては、あらかじめルーバー等を設け空気の
流れをより流れ易くすることが行われている。
【0008】さらに、近年では便用者により高品位記録
が要求されるため、温度と記録媒体の種類と記録密度な
どに応じてより綿密なインク吐出制御が実施されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記のように綿密な制
御を正確に実施するためには、その温度管理の基本とな
る装置の温度の正確な検出が不可欠である。実際に記録
特性に影響を及ぼすのは、前記の通り記録ヘッドの温度
であるが、装置の省スペース化を図る上で、温度検出手
段を記録ヘッドの内部または近傍に配設することは望ま
しくない。そのため、装置内部の記録ヘッドから離れた
適当な位置に温度検出手段を配置し、その温度検出手段
により検出された値を補正して記録ヘッドの温度を算出
している。例えば、記録装置の電源投入からの経過時問
に基づいて補正を行うようにし、温度検出手段の検出結
果にこの補正値を加算することで記録ヘッド温度として
いる。その補正値は、予め把握されている電源投入後放
置状態での内部温度上昇から決定されるものである。通
常は、電源投入後約2時間経過すると、以降は(約2〜
4℃の誤差で)ほぼ一定の値となるように予め構成され
ている。また、一方で装置内の温度分布(特に記録ヘッ
ド周囲)もできるかぎり―定にするように構成されてい
る。
【0010】ところが、装置の大きさ等の制限によっ
て、例えば電源やモータなどの発熱部品が記録ヘッド近
傍に存在すると、前述した補正では不十分な場合があ
る。つまり、発熱部品の動作により装置内部の温度上昇
に加えて、装置内部の温度分布が崩れることがある。例
えば、ある従来の装置では、シート供給装置を用いて約
4時間の連続記録を行うと、実際の記録ヘッドの温度と
温度検出手段での検出値との差が約8℃生じてくること
が、実験的に求められた。これは、連続記録を実施した
時のように特定条件でのみ発生する現象であり、普遍性
がないためさらなる補正による対応は困難である。
【0011】このように、実際の記録ヘッド温度を正し
く認識できていない状態で記録ヘッドの制御を実施する
と、不必要に保温ヒータを駆動するなどの制御が行わ
れ、使用者が望む高品位記録が困難になり、最悪の場合
ではインクがノズルから吐出しなくなるいわゆる不吐状
態となるおそれがある。特に、前記のようにシート供給
装置を用いて連続記録を実施する場合、便用者が装置の
周辺から離れる場合が多く、前記不吐状態が早期段階で
発生すると以後の記録物すべてを無駄にしてしまう可能
性がある。
【0012】特に、温度検出を頻繁に実施しない装置、
例えば記録開始時のみ温度検出を行い、以後の記録ヘッ
ドの制御は最初の検出温度に基づいて実施するような装
置など記録開始時と終了時で温度変化が大きく発生する
ような装置において、前記したような不良制御が生じる
可能性が高く、また内部に送風ファン等を設けていない
装置においても発生しやすくなっている。
【0013】前記不吐状態などの不具合を解決するため
に、一定の枚数またはドット数の記録終了後、回復動作
(クリーニング)を実施する方法があるが、頻繁なクリ
ーニング動作はインク量の無駄な消費を引き起こし、ひ
いては1記録ヘッドあたりの記録枚数が減少してランニ
ングコストが高くなるおそれがある。
【0014】そこで本発明の目的は、適切な温度制御を
行うことにより記録品質を高めることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、記録媒
体上にて記録ヘッドを走査させつつ、前記記録媒体に対
し前記記録ヘッドからインクを吐出することにより画像
を記録するインクジェット記録において、前記記録ヘッ
ドの移動範囲内の温度分布および記録動作に伴う前記記
録ヘッドの温度変化に応じて、前記記録ヘッドの動作を
切り替えることにある。
【0016】具体的には、前記温度分布および前記温度
変化に応じて、前記記録ヘッドの待機位置を変更するも
のであり、前記記録ヘッドの温度上昇を検知して、前記
待機位置を高温位置から低温位置に変更すると構成が簡
単でかつ効果的である。
【0017】そして、記録動作開始時からの経過時間、
またはインクジェット記録装置の電源投入時からの経過
時間、または前記記録ヘッドの待機位置における待機時
間、またはインクジェット記録装置内のモータへの通電
時間により、前記記録ヘッドの温度変化を推定すること
ができる。
【0018】さらに、前回の記録動作終了時から次の記
録動作開始時までの時間間隔を、前記記録ヘッドの温度
変化算出のためのデータの一つとすると、より正確に記
録ヘッドの温度変化が求められる。
【0019】また、記録用紙を供給するシート供給装置
を検出し、該シート供給装置の装着時と非装着時とで、
前記記録ヘッドの動作を切り替えるタイミングを異なら
せる構成や、前記記録ヘッドの種類を検出し、該種類に
応じて、前記記録ヘッドの動作を切り替えるタイミング
を異ならせる構成とすると、さらに綿密な温度制御が可
能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の―実施形態で
ある文書作成処理装置(ワードプロセッサ)Wの外観斜
視図である。図2はその一部切り欠き図で、図3はその
断面図である。
【0021】このワードプロセッサは、文書等の情報を
入力する入力手段としてのキーボード1と、入力した文
書等の情報を表示する表示手段としての表示器(例えば
液晶パネル)2と、文章等の情報を記録用紙(記録媒
体)4に記録するための記録装置3と、記録装置3をは
じめとしたワードプロセッサ全体の制御をつかさどるI
C等が配列された制御基板6と、記録装置3等に電力を
供給する電源7と、記録用紙挿入口5にセットされ連続
記録を行うためのシート供給装置8とを有している。そ
して、記録用紙4が、シート供給装置8から挿入口5を
介して所定の記録位置まで引き込まれ、記録動作が開始
されると、図1、2の矢印A方向に記録用紙4が搬送さ
れるとともに記録装置3の記録ヘッド3a(図3参照)
が駆動されて記録が行われる構成である。本実施形態の
記録装置3は、インク滴を吐出することにより記録画像
を形成するインクジェット記録装置である。また、本実
施形態の電源7は、制御ロジック用、モータ駆動用、記
録ヘッド駆動用ならびに表示器駆動用の4種類の電圧を
保有し、必要に応じて電力を制御基板6に供給する。
【0022】図3は図1に示したワードプロセッサのB
方向からの断面図である。記録装置3の記録ヘッド3a
は、詳述しないが、記録情報に応じてインク滴を吐出す
る記録ヘッド部と、記録ヘッド部へ供給すべきインクを
蓄えているインクタンク部とから構成されている。両者
は分離可能で、インク切れの場合はインクタンク部のみ
を交換することが可能である。記録ヘッド部はモノクロ
ヘッドとカラーヘッドの2種類に分類でき、モノクロヘ
ッドの場合はインクタンク部としてブラック(BK)タ
ンク単体が、力ラーヘッドの場合はブラック(BK)夕
ンクとイエロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)
の色タンクが装着できるように構成されている。
【0023】記録ヘッド部は、図3に概略的に示す微細
な液体吐出口(オリフィス)3a’と、図示しないが、
液路と、液路内の液体に作用する液滴形成エネルギーを
発生するエネルギー発生手段等とをそれぞれ複数有して
いる。
【0024】インク吐出方法について説明すると、エネ
ルギー発生手段としてピエゾ素子等の電気機械変換体を
用いて加圧によりインク滴を吐出する方法、エネルギー
発生手段として電磁波照射手段を用いてレーザー等の電
磁波を照射して発熱させその発熱による作用で液滴を吐
出させる方法、あるいはエネルギー発生手段として発熱
抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変換体を用いて、イ
ンクを加熱して熱エネルギーによりインク滴を吐出させ
る方法等がある。その中でも、熱エネルギーによってイ
ンク滴を吐出させるインクジェット記録方法に用いられ
る記録ヘッドは、記録用のインク滴を吐出するための吐
出口(オリフィス)を高密度に配列することができるた
め、高密度記録が可能である。
【0025】さらにその中でも、電気熱変換体をエネル
ギー発生手段として用いた記録ヘッドは、コンパクト化
が可能であり、かつ最近の半導体分野における技術の進
歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術
の長所を活用でき、高密度実装が容易で、製造コストも
安価であるというメリットがある。
【0026】図3、4に示すように、記録ヘッド3aが
搭載されたキャリア3bは、不図示のキャリアベルトを
介してキャリアモータ13に駆動され、ガイド軸3cに
沿って記録用紙4の搬送方向Aとは直角な方向Bに走査
(往復移動)しながら、記録ヘッド部から記録用紙4に
インクを吐出して記録を行う。
【0027】用紙挿入口5から挿入され上ガイド3eで
導かれた記録用紙4は、搬送ローラ3dとピンチローラ
3fに挟まれている。そして、搬送モータ12がギア3
jを介して搬送ローラ3dを回転させることによって、
記録用紙4は記録ヘッド3aの方向に搬送される。そし
てこれ以降、キャリア3bの矢印B方向の走査に伴う記
録ヘッド3aの記録動作に同期して、所定量づつ矢印A
方向に搬送される。このように用紙搬送と記録ヘッド3
aの走査とを交互に繰り返すことにより、記録用紙4の
全面への記録が実現できる。
【0028】記録ヘッド3aの下流には、排紙ローラ3
gと、排紙ローラ3gに圧接される拍車ロ―ラ3hが配
設されている。拍車ローラ3hは、記録直後の記録用紙
4面に接してもインク汚れを引き起こさないためのもの
である。搬送ローラ12から排紙ローラギアトレイン3
kを介して排紙ローラ3gが回転駆動されるので、記録
中には記録用紙4が弛むようなことのないように引っ張
った状態に保持され、記録済の記録用紙4の排出時に
は、排出口9からワードプロセッサの外装の外まで確実
に記録用紙4が搬送されて排出される。なお、前記ロー
ラ間には記録用紙4の搬送をガイドする搬送ガイド3i
が設けられている。
【0029】また、本実施形態のワードプロセッサには
フロッピーディスクドライブ(FDD)10が内蔵され
ており、着脱可能な記録媒体であるフロッピーディスク
(不図示)を挿入して文書等の情報の書き込みおよび読
み出しが可能なものである。また、記録用紙4の有無を
検出する記録用紙センサ11aと、サーミスタなどの温
度検出手段11bとがワードプロセッサ内部に設けられ
ている。温度検出手段11bは近傍の温度を検出し、そ
の検出された温度が補正されて記録ヘッド3aの温度が
計算される。
【0030】吸引回復装置3lにはキャップ3mを有し
ており、キャップ3mが記録ヘッド部に設けられたイン
ク吐出口列3a”を覆うことにより、乾燥を防止しさら
に不図示のポンプ機構によって、記録ヘッド3a内から
インクを吸引する。これにより、気泡や塵挨または増粘
して記録に適さなくなったインク等を強制的に除去し
て、吐出不良要因を除いている。吸引回復装置3lは、
やはり搬送モータ12によって駆動されるが、記録中
(搬送モータ12が記録用紙4を搬送し、キャリアモー
タ13が記録ヘッド3aを走査している間)は、キャッ
プ3mが記録ヘッド3aから離れ、駆動伝達が切れた状
態となっている。したがって、記録用紙4を搬送してい
る時に吸引回復装置3lが動作してしまうことはない。
記録が終了して、インク吐出口3a”が図4のCに到達
する位置までキャリア3bが移動することをトリガとし
て、搬送モータ12から吸引回復装置3lに駆動力が伝
達される。吸引回復装置3lが搬送モータ12によって
動作している間、その駆動伝達を担っているギア3jお
よび搬送ロ―ラ3dも回転動作する。また、ブレード3
nは、記録ヘッド3aがC位置からD位置に移動する際
に、インク吐出口列3a”周辺をワイピングする。
【0031】記録ヘッド3aは、記録開始前および記録
終了後は図4のP1の位置(ホームポジション)に、記
録開始後、記録データ待ち待機時にはP2の位置に存在
するように制御されている。
【0032】図5は、本実施形態のワードプロセッサに
搭載された記録装置3の制御構成の一例を示すブロック
図である。CPU(中央処理装置)6aは、後述する制
御手順に従い制御信号を発生し、記録装置3の各部の制
御をつかさどり、記録ヘッド3aの装着を検出する信号
等の入力ポートIPを有している。また、図示しない
が、後述する算出手段や制御手段を含むものである。タ
イマー部6bは計数手段であり、制御実行の時間を管理
している。タイマー部6bは複数のタイマーから構成さ
れており、CPU6aからの制御信号により、計測の開
始および停止が指示される。ROM6cには、本装置の
制御プログラムならびに各種データが格納されている。
また他にFDD10、ハードディスクドライブ(不図
示)等外部記億装置に格納されている制御プログラムや
各種データによっても制御される。RAM(ランダム・
アクセス・メモリ)6dは、制御実行時にワーク・エリ
アとして便用される。電気的に読み書き可能なROM
(例えばEEPROM)6eは、装置の電源を切られて
も記録されたデータが保持される記憶装置であり、主に
記録装置3が実行した累積記録枚数、累積クリーニング
回数等を記億している。
【0033】記録時には、キャリア3bの駆動源である
キャリアモータ13、記録用紙4の搬送駆動源である搬
送モータ12、記録ヘッド3a(エネルギー発生手段)
は、それぞれのドライバ13d、12d、3adにより
駆動される。そして、記録用紙センサ11aで記録用紙
4の有無等を検出し、温度検出手段11bで検出した温
度に基づいて記録ヘッド3aの駆動制御を行いながら記
録動作が実行される。またCPU6aはシート供給装置
8の装着を検出するシート供給装置検出手段16と接続
される入力ポートIPを持ち、装着が検出された場合、
シート供給装置用モータ15をドライバ15dで駆動す
る。
【0034】なお不図示であるが、その他に文書作成処
理装置全体を制御するMPU、CG(キャラクタジェネ
レータ)等を含むROM、ワーク・エリア、あるいはキ
ーボード1等の入力手段からの入力データを格納するバ
ッファ・エリア、あるいは表示器2にデータを表示する
VRAMエリアとして使用されるRAM、FDD9のド
ライバ、LCD2のドライバ、RTC(リアルタイムク
ロック)ドライバ、キーボード1のドライバ、各種イン
ターフエイス回路等を有している。
【0035】次に、本実施形態のワードプロセッサWの
記録動作について、図6のフローチャートを参照して概
略を説明する。なお、この動作の制御プログラムはRO
M6cに記億されている。
【0036】装置の電源を入れた後、外部記億装置であ
るFDD10に記億されている文書データを読み出した
り、キーボード1等の入力手段によりコード入力される
ことにより文書作成が行われる(ステップ61)。次
に、キーボード1等の入力手段からの入力データに基づ
いて「印刷メニュー」を呼び出す(ステップ62)。こ
こで、記録装置3の初期化処理を行う。具体的には、キ
ャップ3mにより記録ヘッド3aのインク吐出口列3
a”を密閉した状態(キャップクローズ状態)で記録用
紙4の挿入に備える(ステップ63)。この時の記録ヘ
ッド3aの位置は図4の位置P1である。記録用紙4が
挿入され(ステップ64)、キャリア3bが位置P2に
移動して待機する。このとき、キャップ3mから開放さ
れてインク吐出口列3a”が露出したキャップ・オープ
ン状態にある(ステップ65)。この待機状態におい
て、所定時間(本実施形態では1分間)以上印刷命令が
入力されない場合(ステップ66)には、記録ヘッドの
ノズルの先端の乾燥を防止するために、キャリア3bは
位置P1に移動し、再びキャップ3mを閉じた状態に戻
るように制御されている(ステップ67)。
【0037】印刷命令が発せられると(ステップ6
6)、印刷が開始される(ステップ68)。記録動作
は、1ライン分のバッファがRAM6dに用意される
と、1ラインの記録が実施される。1ライン分のバッフ
ァがフルになるまでの間は、キャリア3bに搭載されて
いる記録ヘッド3aは待機位置(記録用紙の範囲外の一
定の位置、例えばP2位置など)で待機している。そし
て、記録中においても12秒ごとにP2位置などで予備
吐出を実施する。この予備吐出の目的は、ヘッドのノズ
ルの先端を常に吐出に適した状態に保つことにある。な
お、1ラインの印字途中に12秒が経過した場合は、該
1ラインの記録の終了後、予備吐出を実施する。なお記
録時ならびに予備吐出時のインクの吐出量は温度検出手
段11bの検出結果等に応じて決定されるものである。
【0038】そしてデータの記録が完了すると(ステッ
プ69)、記録済みの記録用紙4を排出し(ステップ7
0)、位置P2において予備吐出受け14に向けて予備
吐出を行い、ブレード3nによりワイピング(キャップ
クローズ時ワイピング)を行い、そして位置P1におい
てキャップ3mによりインク吐出口列3a”を密閉した
状態に移行する(ステップ71のキャップクローズ処
理)。
【0039】なお、図中には記していないが、シート供
給装置8が装着されかつ複数枚数の印刷が指定された場
合は、シート供給装置8から給紙して記録用紙1枚の記
録が終了した後、記録済みの記録用紙を排出し、次の記
録用紙を再びシート供給装置8から引き込み記録を繰り
返す。
【0040】上述しているように本実施形態の記録装置
においては、記録中の予備吐出専用の位置P2(予備吐
出受け14が設けられた位置)が設けられている。詳し
くは、記録ヘッド3aがP2の位置にある時に、インク
吐出口列3a”が予備吐出受け14と対向するように構
成されており、その下方にはインク吸収部材(図示せ
ず)が設けられている。この位置で予備吐出を実施する
と、キャップ3mへの予備吐出時にキャップ3mがイン
クで満たされた場合の回避動作(キャップの空吸引動
作)が省略できる。したがって、記録ヘッド3aの吐出
回復動作の時間短縮を図ることができ、なおかつキャッ
プ3mならびにブレード3nの耐久性向上もあわせて実
現できる。また、通常の片方向記録の場合には図4のB
方向にキャリア3bが移動して記録を実施するため、図
4のP2の位置に記録ヘッド3aを待機させておくと、
キャリア3bの移動を最短距離で済ますことができ有利
である。しかし、以下の問題点も有している。
【0041】図7はシート供給装置(図1参照)8を使
用して連続記録を実施した場合の各部の温度変化を表す
グラフである。なおこの時の記録パターンは、ブラック
(BK)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の各色15%程度のデューティである。グラフの
横軸は時間である。連続記録が実行されている間は、記
録ヘッド3aは記録を行っている時以外は図4のP2位
置にて待機する。グラフによると、1時間連続記録を行
うと、P2の位置の環境温度は温度検出手段(サーミス
タ)11b近傍の温度との相関関係が崩れ、上昇してい
る。これは図2、4に示されるようにP2の位置の下部
に発熱部品である電源7ならびにキャリアモータ13が
存在するためである。これに対し、P1位置においては
1時間経過後もほぼ同等の温度を保っている。これは、
P1位置周辺は発熱部品である電源7やキャリアモータ
13から遠い位置にあることと、P1位置近傍にある発
熱部品である搬送モータ12は動作時間が短いことによ
る。つまり、図7のグラフにおいては省略しているが、
図4の矢印B’方向に移行するにしたがって、温度上昇
が小さくなっている。したがって、P2の記録ヘッド待
機位置は、記録ヘッド3aの回復処理のための部材の耐
久性向上ならびに処理速度向上という点では効果的であ
るが、記録ヘッド3aの温度制御という点では不利であ
り、「不吐状態」の発生頻度も高くなる。
【0042】そこで、本実施形態ではヘッド待機及び予
備吐出の位置設定をP2に限定せず調整することにより
記録ヘッド3aの温度変化に対応させる。このことにつ
いて、図8のフローチャートを参照して以下に詳細に説
明する。なお、このフローチャートは、実質的には図6
のステップ68を詳細かつ具体的に示すものである。
【0043】記録が開始されると(ステップ81)、夕
イマー部6bを用いてまたはRTC(不図示)からのデ
ータを読み出して時間を計数し始める(ステップ8
2)。あるいは、必要に応じて計数する方法を取っても
よい。初期の記録ヘッド待機位置並びに予備吐出位置
(P2)を算出しておき(ステップ83)、記録を開始
する(ステップ84)。一行の記録が終了する前に計数
値をチェックし、記憶されているテーブル値と比較し
て、計数値に応じた待機位置並びに予備吐出位置を算出
する(ステップ85)。―行の記録が終了すると(ステ
ップ86)、次のラインの記録データの有無を検出し
(ステップ87)、データがありかつ次ラインのデータ
収得が完了するまで(ステップ88)、記録ヘッド3a
をステップ85にて算出した待機位置に移動し待機する
(ステップ89)。その間に予備吐出の夕イミングにな
れば(ステップ90)、ステップ85にて算出した予備
吐出位置で予備吐出を実施する(ステップ91)。な
お、待機位置と予備吐出位置とが一致していない場合
は、キャリア3bが移動してから予備吐出する。
【0044】次ラインのデータ収得が完了すると(ステ
ップ88)、ステップ84〜87が繰り返され再び記録
を行う。そして、次のラインの記録データが存在せず
(ステップ87)、全記録が終了すると(ステップ9
2)、計数値をクリアして(ステップ93)記録動作が
完了する。
【0045】本実施形態では、ステップ85において、
待機位置および予備吐出位置が一対として決定されるも
のである。通常は待機位置および予備吐出位置は同位置
とする。図7によると、位置P1、P2と記録ヘッド3
aの温度上昇力―ブは5分経過前後ぐらいまでは、その
温度上昇はほぼ同様である。したがって5分経過まで
は、前記のとおり記録装置の吐出回復処理実行に有利な
P2の位置に記録ヘッド3aを待機させ、予備吐出受け
14に向けて予備吐出を行う。すなわち、待機位置(予
備吐出位置)はP2とする。
【0046】5分経過後は、P2位置の温度上昇が大き
いため実際の記録ヘッド温度と計算上の温度との差が大
きくなるおそれがある。そこで、待機位置(予備吐出位
置)を、P2に比べて温度上昇がゆるやかで、外部の温
度(環境温度)により近いP1に変更する。それに伴
い、予備吐出受け14に向けてではなく、キャップ3m
に向けて予備吐出を実施するように制御を切り替える。
このように記録ヘッド3aの待機位置をP1に切り替え
ることにより、あまり大きな温度上昇を受けないように
なる。そこで、P1位置と記録ヘッド3aの位置との間
に生じる温度差(P2位置と記録ヘッド3aの位置との
間の温度差よりも小さい)を、一定補正数を加算するこ
とにより補正する。
【0047】なお温度上昇は外部の温度に応じて変化す
るものであり、低温の方がより影響が大きいものであ
る。従って、あらかじめ、各環境温度に応じて図7のよ
うな温度特性を検出しておき、その特性をテーブル化し
てROM6cに保有しておき、ステップ85において検
出温度に応じたテーブル値を参照できる構成としておけ
ばよりよい。この場合は、ステップ82またはステップ
83で温度検出手段11bの値を検出し、その結果に基
づいて参照するテーブルを選択する。なお、ここでのテ
ーブルとは時間経過のしきい値(前記の例では5分)を
決定し、それ以前と以後で記録ヘッドを2つの待機位置
のどちらに配置するものかを決定する程度のテーブル構
成であれぱよい。
【0048】また、前記の例においては、記録ヘッド3
aの待機位置(予備吐出位置)はP1、P2の2種であ
ったが、これらの位置より温度上昇の影響を受けにくい
位置に、他の待機位置または予備吐出位置を設けると、
より大きな効果を発揮することが可能である。なおその
際、インクによる記録用紙の汚れ等を防ぐため、予備吐
出位置は記録用紙の外の領域であることが望ましい。
【0049】ところで本実施形態のようなインクジェッ
ト記録装置を含むシリアル型の記録装置3は、画像等の
記録データは―定量(バッファ単位)ごとに展開してい
くため、その切れめに当たる場合に長い待機時間が生じ
る―方で、―行記録終了後も待機時間がほとんどない場
合がある。その場合は、本実施形態における算出された
待機位置に関する制御を無視してもよい。また、ある時
間(しきい値)を境に待機位置をP1からP2に切り替
える本実施形態のような形式であれば、切替後の位置算
出ステップ(ステップ85)は省略可能である。ただ
し、多数の待機位置または予備吐出位置が設けられてい
る場合は、一行記録毎に位置算出を行う。
【0050】本発明は、前記実施形態の他、以下のよう
な実施形態を取ることも可能である。第2の実施形態と
しては、温度検出手段11bの検出温度に基づいて、記
録ヘッド3aの待機位置P1、P2の温度がより正確に
検出または予想できるような構成とすることができる。
具体的には、待機位置P1、P2の温度を検出するため
の別の検出手段を用い温度検出手段11bの検出値に対
応したP1、P2の温度をあらかじめ計測しておいて、
テーブル値としてROM6c内に所有しておく構成が考
えられる。この場合、発熱部品の動作時間にかかわら
ず、温度検出手段による検出温度と、発熱部品の動作開
始以前の温度検出手段11bの検出温度との差が、予め
設定されたしきい値(例えば5℃)以上になったら、待
機位置並びに予備吐出位置を切り替えるような制御構成
とすることも可能である。この場合は図8においてステ
ップ82ならびにステップ85で時間の計数値をチェッ
クする代わりに、温度検出手段11bの値を検出して、
その結果つまり記録開始時(ステップ82に相当)に検
出した値と、記録中(ステップ85に相当)に検出した
値との差に基づいて、温度制御を切り替える構成を取れ
ばよい。
【0051】一方、第3の実施形態として、第1の実施
形態のように記録動作開始後の時間ではなく、待機位置
に記録ヘッドが存在する時間を計数する構成としてもよ
い。すなわち、記録動作以外の時に待機位置P2に記録
ヘッド3aが存在している時に、記録ヘッドが大きく温
度上昇し、待機位置P2以外に存在する時すなわち記録
動作時には記録ヘッドの温度上昇はそれほど大きくはな
い。そこで、記録ヘッド3aを搭載したキャリア3bが
待機位置P2に存在する時間を計数する計数手段を設
け、該計数手段の計数結果に応じて、キャリア3bが待
機位置P2に存在した時間の合計が所定のしきい値(例
えば10分)を超えると記録ヘッドの温度上昇が大きい
と判断して、キャリア3bおよび記録ヘッド3aの待機
位置をP2からP1に切り替える制御を行うことも可能
である。そうすると、温度検出手段11bの検出結果に
依存せず装置の内部温度を認識できる。なお、記録ヘッ
ド3aを搭載したキャリア3bの位置検出はフォトセン
サ等のセンサを用い、計数手段としてはタイマー6bを
使用すればよい。温度検出手段11bの検出結果と、本
実施形態のように待機位置に存在した時間の検出結果と
の両方のデータに基づいて制御するようにしてもよい。
【0052】また、第4の実施形態として、記録動作開
始からの経過時間ではなく、装置内に電源7をオンにし
た時点からの経過時間によって、記録ヘッド3aを搭載
したキャリア3bの待機位置の切り替えを制御する構成
とすることもできる。すなわち、装置内に電源7を搭載
している装置においては電源をオンにすると同時に装置
内の温度が上昇するため、電源をオンにしてからの経過
時間を計数するようにし、その計数結果に応じて前記待
機位置を切り替える制御を施す構成である。
【0053】記録装置3等の様々な動作を行うために、
装置内には多数のモータが存在している。記録動作中に
高精細な記録を実行するため、各モータの停止時間は短
縮されており、さらに停止時においても通電し続けてホ
ールドと呼ばれる停止位置におて精度よく保持されるよ
うにし、その後の動作の精度向上を図っている。このよ
うに、記録開始後各モータにはほとんど連続的に通電さ
れ、発熱を生じ、次第に飽和値に達する。特に走査方向
に頻繁に移動するキャリアモータ13は温度上昇が大き
い。したがって、第5の実施形態として、モータによる
発熱を考慮し、モータの通電開始からの経過時間を計数
することにより、前記したようなキャリアおよび記録ヘ
ッドの待機位置の切り替えを制御する構成をしてもよ
い。この構成によっても本発明の効果を発揮することが
できる。
【0054】なお、以上説明した第4、5の実施形態
は、すべて図7に示すフローチャートと実質的に同様の
制御であり、計数カウント並びにクリアのタイミング
を、第4の実施形態では電源のオンとオフ、第5の実施
形態ではモータ通電開始、通電終了のタイミングとして
いる。そして、それぞれの待機位置変更のタイミングの
判断基準は、あらかじめ検討し算出されているテーブル
値と対応させることによりで行える。また、前記各実施
形態を組み合わせた制御を行うような構成としても何ら
問題はない。
【0055】前述したように、記録開始からの時間や、
電源をオンにしてからの時間や、モータの通電開始から
の時間等は、計数手段により計数され、その計数結果は
RAM6dに格納される。しかし、その後電源がオフさ
れると計数結果はクリアされてしまう。したがって例え
ば連続記録をした後電源が一旦オフされ、その直後に再
度電源がオンされた場合、装置内の温度は前回の連続記
録で上昇したまま下がりきっていないにもかかわらず、
計数結果は0である。そのため、記録時中における待機
位置はP2に設定され、記録ヘッド3aはさらに大きく
温度上昇するため、本発明の目的を達することができな
い。例えば、前述したような構成のインクジェット記録
装置3を搭載したあるワードプロセッサにおいて実験し
たところ、4時間の連続記録における記録ヘッド3aの
温度上昇分の解消には電源をオフにしてから約30分、
温度検出手段11bの位置における温度上昇分の解消に
は電源をオフにしてから約3時間の時間が必要である。
このように上昇した温度を環境温度まで十分に下げるた
めに必要な時間は、指数関数的に増加する。
【0056】そこで第6の実施形態として、計数手段の
計数動作停止からの経過時間を別の計数手段で計数し、
前回の計数手段の動作終了からの経過時間で、どの程度
温度上昇分が残存しているかを算出し、その値に応じて
補正をかける構成とすることにより、より正確な温度制
御が達成可能となる。
【0057】図9のフローチャートを参照して、本実施
形態の動作について詳しく説明する。これは動作を切り
替えるための判断基準として記録時間の計数を行うもの
である。前回の記録が終了し(ステップ101)、次回
の記録を開始する場合(ステップ102)、前回の記録
時間tl、前回の記録動作終了から今回の記録動作開始
までの経過時間t2、前回の記録開始時の記録ヘッド3
aの温度T’、現在の記録ヘッド3aの温度Tを算出す
る(ステップ103)。ここでの時間の算出、特にt2
に関しては、電源が途中でオフされたとしてもデータが
保持されるようにする。例えば、本実施形態では、t2
はRTCを用いて時間を算出するようにし、その他の時
間t1等は電源がオフされる時にはEEPROM6eに
格納するようにして保持する。
【0058】温度TとT’とを比較し(ステップ10
4)、その差が一定値以内(例えば5℃以内)でなけれ
ば、装置外環境(室温等)が大きく変化したと判断し、
各計数値を一旦全てクリアして、最初から温度制御をや
り直す(ステップ108)。
【0059】温度TとT’との差が一定値以内であれば
(ステップ104)、ステップ103で算出したtlに
基づいて、予めROM6c内に記憶されているテーブル
を参照して前回の記録終了時の記録ヘッド3aの温度T
1maxを算出する(ステップ105)。そして、前回の
記録終了からの経過時間t2に基づいて、記録ヘッド3
aが温度T1maxからどの程度降下したかを求め、現在
温度(Tnow)を算出する(ステップ106)。この温
度Tnowと、温度検出手段11bによって現在検出され
る温度Tとを比較して(ステップ107)、T≧Tnow
であれば前回の記録ヘッド3aの温度上昇分が既に解消
されていると判断して、各計数値をクリアして温度制御
を新たに再スタートする(ステップ108)。T<Tno
wであれば、前回の記録動作における温度上昇が未だに
解消されていないと判断する。そして、記録ヘッドに温
度上昇がなかったと仮定した場合に、温度検出手段11
bによる検出温度がTである環境の下でどの位記録を行
うと温度がTnowまで上昇するかを算出する(ステップ
109)。この仮想的な記録量は計数手段の計数値とし
て求められる。そこで、ステップ109で算出された計
数値を計数手段に加算する(ステップ110)。すなわ
ち、記録ヘッドがステップ109で算出された計数値分
だけ既に記録を行った状態にあるものとみなして計数を
行い、温度制御を実施する。
【0060】本実施形態によると、前回の記録時の温度
上昇の影響を考慮した制御を実行することができる。な
お、時間経過に伴う温度変化のデータは温度ごとに図7
のようなデータをテーブル化しROM6cに保有してお
けぱよい。
【0061】第7の実施形態として、シート供給装置8
が装着されているか否かで連続記録時における温度制御
を調整する構成とすることも可能である。シート供給装
置8が装着されている場合、連続記録において次の用紙
が次々に搬送されてくるため、モータが休むことなく動
作しており温度上昇が著しい。―方、シート供給装置8
が装着されていない場合は、図1のような構成の記録装
置を搭載したワードプロセッサにおいては、記録用紙供
給のため一定時間(5秒以上)の停止時間が発生するの
で、温度上昇がシート供給装置8装着時に比べてゆるや
かである。
【0062】したがってフィ―ダ8の装着の有無に基づ
いて、別々のテーブルを参照して制御切り替えを行うよ
うに構成することで更なる精度向上を達成できる。また
手動の用紙供給手段を所有していないシート供給装置の
みで構成されている記録装置においては、記録部数が1
枚の場合と複数枚の場合とに応じて切り替え動作を制御
する構成としてもよい。
【0063】近年ではカラー印刷の用途が高まり、前記
のように、モノクロヘッドとカラーヘッドとを着脱交換
して使用可能な記録装置が多く出現している。このよう
な構成の記録装置においては、インクタンク部の容量が
記録ヘッド種類によって異なる場合が多く、またインク
の成分が異なる場合もあるため、熱伝導を含めた温度影
響に差が生じる場合もある。
【0064】そこで、第8の実施形態として、記録装置
に装着されている記録ヘッド種類を検出する記録ヘッド
検出手段17を設け、その検出結果に応じて、温度制御
の切り替えを行う構成として前記問題点に対処すること
もできる。
【0065】図10は本実施形態の記録ヘッド検出手段
17の―例である。記録ヘッド3aの電気接続部はCP
U(本体制御部)6aとFPC(フレキシブル印刷回
路)を介して接続されている。具体的には、記録ヘッド
3aの端子HS1がFPCを介してCPU6aの入力端
子IPと接続されている。また、記録ヘッド3aの端子
HS2は本体のグランド(GND)に接続されている。
そして、端子HS1、HS2は、記録ヘッド3aの導通
部分を介して導通されている。また、端子HS1、IP
を接続する線の途中から抵抗Rに接続され、この抵抗R
は電源(VCC)と接続されている。CPU6aの端子
IPは、装着有無信号IDに応じてHレベルまたはLレ
ベルを検出することが可能である。したがって、記録ヘ
ッド3aがキャリア3bに装着されていないときには、
端子IPにHレベルが、装着されているときにはLレベ
ルがそれぞれ検出される。この回路構成を採用すること
により、ヘッドの装看、未装着を検出できる。さらに、
詳述しないが、同様な回路を複数設けることにより記録
ヘッド3aの各種種類の検出を可能にすることもでき
る。こうして、図1などのワードプロセッサにおいて、
モノクロあるいはカラーのどちらの記録ヘッドが装着さ
れているか、あるいはどちらも装着されていないかを認
識するように構成されている。
【0066】このようにして記録ヘッド3aの有無およ
び種類を検出し、検出結果に応じて温度制御のために参
照するテーブルを切り替えることにより、各記録ヘッド
にそれぞれ対応した制御が可能になる。なお、前述して
きた各実施形態におけるテーブル作成と同様に、各々の
記録ヘッド毎に様々な環境下で求めた温度や時間特性に
基づくテーブルを予め作成してROM6c内に記憶して
おき、必要に応じて該当するアドレスの値を参照する構
成とすればよい。
【0067】また、前記各実施形態においては、温度検
出手段11bの検出結果や計数手段の計数結果に応じ
て、複数の待機位置のいずれか―方に記録ヘッド3aを
停止させている。しかし、温度または時間(計数値)が
所定のしきい値を超えると(例えぱ検出温度が30℃以
上になったり、計測時間が10分以上経過したりする
と)、待機時には記録ヘッド3aをP2の位置に30秒
だけ待機させ、その後P1の位置に切り替える制御構成
とすることもできる。また、前記温度あるいは時間にか
かわらず、P2の位置には―定時間以上待機させずにP
1位置に移動させる構成とすることも可能である。
【0068】以上の実施形態では、すべて待機位置と予
備吐出位置とが一致しているが、両者を別に設けること
もできる。いずれにしても、記録ヘッドの温度が上昇し
たとみなされたら、外気に最も近い温度である位置にて
待機や予備吐出を行うようにする。この外気に最も近い
温度である位置が、前述した不吐状態等を引き起こす可
能性が最も低く、最適な記録ヘッド位置である。なぜな
らば、前述したように、発熱部品による発熱が加わると
温度検出手段による検出温度と記録ヘッドの温度とに大
きな差が生じることで、正確な温度認識ができなくなる
ので、温度上昇がない位置、つまり外気に最も近い位置
となる訳である。
【0069】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
【0070】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0071】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0072】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0073】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギー
の圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開
示する特開昭59−138461号公報に基づいた構成
としても本発明は有効である。
【0074】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
【0075】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0076】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、
記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング
手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0077】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみを記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個を組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0078】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0079】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0080】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さら
には送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採る
ものであっても良い。
【0081】
【発明の効果】本発明によると、構成の複雑化やコスト
アップを生じることなく、記録ヘッドの実際の温度を精
度よく求め、記録ヘッドに対して適切な温度管理に基づ
く精密な制御を行うことができ、記録品位の向上を図る
ことが可能になる。
【0082】記録ヘッドの温度変化は、記録動作開始時
からの経過時間、またはインクジェット記録装置の電源
投入時からの経過時間、または記録ヘッドの待機位置に
おける待機時間、またはインクジェット記録装置内のモ
ータへの通電時間により求めることにより、簡単かつ精
度よく算出できる。
【0083】さらに、前回の記録動作終了時から次の記
録動作開始時までの時間間隔を、記録ヘッドの温度変化
算出のためのデータの一つとすると、より精度の向上が
望める。
【0084】また、シート供給装置の有無や、記録ヘッ
ドの種類に応じて、前記記録ヘッドの動作を制御するこ
とにより、使用条件による誤差が低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施形態
を含む文書作成処理装置の外観斜視図である。
【図2】図1の一部切り欠き斜視図である。
【図3】図1のB方向からの断面図である。
【図4】図1のインクジェット記録装置の上面図であ
る。
【図5】文書作成処理装置の制御構成を示すブロック図
である。
【図6】本実施形態のワードプロセッサの記録動作の概
略を示す流れ図である。
【図7】シート供給装置を使用して連続記録を実施した
場合の記録装置内部の温度変化を表すグラフである。
【図8】本発明の一実施形態の動作を表す流れ図であ
る。
【図9】他の実施形態の動作を表す流れ図である。
【図10】記録ヘッド検出手段のブロック図である。
【符号の説明】 1 入力手段(キーボード) 2 表示器(液晶パネル) 3 インクジェット記録装置 3a 記録ヘッド 3a’ 吐出口 3a” インク吐出口列 3ad 吐出ヒータドライバ 3b キャリア 3c ガイド軸 3d 搬送ローラ 3e 上ガイド 3f ピンチローラ 3g 排紙ローラ 3h 拍車ローラ 3i 搬送ガイド 3j ギア 3k 排紙ローラギアトレイン 3l 吸引回復装置 3m キャップ 3n ブレード 4 記録媒体(記録用紙) 5 挿入口 6 制御基板 6a CPU(制御手段および算出手段) 6b 計数手段(タイマー部) 6c、6e ROM(リード・オンリー・メモリ) 6d RAM(ランダム・アクセス・メモリ) 7 電源 8 シート供給装置 9 排出口 10 フロッピーディスクドライブ(FDD) 11a 記録用紙センサ 11b 温度検出手段(サーミスタ) 12 搬送モータ 12d 搬送モータドライバ 13 キャリアモータ 13d キャリアモータドライバ 14 予備吐出受け 15 シート供給装置用モータ 15d シート供給装置用モータドライバ 16 シート供給装置検出手段 17 記録ヘッド検出手段 P1、P2 待機位置(予備吐出位置) W 文書作成処理装置(ワードプロセッサ)

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上にて記録ヘッドを走査させつ
    つ、前記記録媒体に対し前記記録ヘッドからインクを吐
    出することにより画像を記録するインクジェット記録方
    法において、 前記記録ヘッドの移動範囲内の温度分布および記録動作
    に伴う前記記録ヘッドの温度変化に応じて、前記記録ヘ
    ッドの動作を切り替えることを特徴とするインクジェッ
    ト記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記温度分布および前記温度変化に応じて、前記記録ヘ
    ッドの待機位置を変更するインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記記録ヘッドの温度上昇を検知して、前記待機位置を
    高温位置から低温位置に変更するインクジェット記録方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、 記録動作開始時からの経過時間により前記記録ヘッドの
    温度変化を推定するインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項において、 インクジェット記録装置の電源投入時からの経過時間に
    より前記記録ヘッドの温度変化を推定するインクジェッ
    ト記録方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1項において、 前記記録ヘッドの待機位置における待機時間により前記
    記録ヘッドの温度変化を推定するインクジェット記録方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれか1項において、 インクジェット記録装置内のモータへの通電時間により
    前記記録ヘッドの温度変化を推定するインクジェット記
    録方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項において、 前回の記録動作終了時から次の記録動作開始時までの時
    間間隔を、前記記録ヘッドの温度変化算出のためのデー
    タの一つとするインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項において、 記録用紙を供給するシート供給装置を検出し、該シート
    供給装置の装着時と非装着時とで、前記記録ヘッドの動
    作を切り替えるタイミングを異ならせるインクジェット
    記録方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項におい
    て、 前記記録ヘッドの種類を検出し、該種類に応じて、前記
    記録ヘッドの動作を切り替えるタイミングを異ならせる
    インクジェット記録方法。
  11. 【請求項11】 請求項1において、 前記記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネルギーを発生
    するための電気熱変換体を備えているインクジェット記
    録方法。
  12. 【請求項12】 請求項1において、 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体によって印加され
    る熱エネルギーにより、インクに生じる膜沸騰を利用し
    て吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録方
    法。
  13. 【請求項13】 記録媒体上にて走査可能であるととも
    に前記記録媒体に対しインクを吐出可能な記録ヘッドを
    有するインクジェット記録装置において、 記録動作に伴う前記記録ヘッドの温度変化を求める算出
    手段と、 予め記憶されている前記記録ヘッドの移動範囲内の温度
    分布と、前記算出手段により算出された前記記録ヘッド
    の温度変化とに応じて、前記記録ヘッドの動作を切り替
    える制御手段とを有することを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 前記制御手段が前記記録ヘッドの待機位置を変更するイ
    ンクジェット記録装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記制御手段が、前記記録ヘッドの温度上昇を検知し
    て、前記記録ヘッドの待機位置を高温位置から低温位置
    に変更するインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 請求項13〜15のいずれか1項にお
    いて、 記録装置内部の所定位置の温度を検出する温度検出手段
    と、時間計測可能な計数手段とを有し、 前記算出手段が、前記温度検出手段の検出温度と、前記
    計数手段の計数結果とに基づいて前記記録ヘッドの温度
    変化を求めるインクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 請求項13〜16のいずれか1項にお
    いて、 前記計数手段が、記録動作開始時からの経過時間を計数
    し、 前記算出手段が、前記計数手段の計数結果に基づいて前
    記記録ヘッドの温度変化を推定するインクジェット記録
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項13〜16のいずれか1項にお
    いて、 前記計数手段が、電源投入時からの経過時間を計数し、 前記算出手段が、前記計数手段の計数結果に基づいて前
    記記録ヘッドの温度変化を推定するインクジェット記録
    装置。
  19. 【請求項19】 請求項13〜16のいずれか1項にお
    いて、 前記計数手段が、前記記録ヘッドの待機位置における待
    機時間を計数し、 前記算出手段が、前記計数手段の計数結果に基づいて前
    記記録ヘッドの温度変化を推定するインクジェット記録
    装置。
  20. 【請求項20】 請求項13〜16のいずれか1項にお
    いて、 前記計数手段が、モータへの通電時間を計数し、 前記算出手段が、前記計数手段の計数結果に基づいて前
    記記録ヘッドの温度変化を推定するインクジェット記録
    装置。
  21. 【請求項21】 請求項13〜20のいずれか1項にお
    いて、 前回の記録動作終了時から次の記録動作開始時までの時
    間間隔を計数する別の計数手段を有し、 前記算出手段が、前記別の計数手段により計数された前
    記時間間隔をデータの一つとして前記記録ヘッドの温度
    変化を求めるインクジェット記録装置。
  22. 【請求項22】 請求項13〜21のいずれか1項にお
    いて、 記録用紙を供給するシート供給装置を検出するシート供
    給装置検出手段を有し、前記制御手段が、該シート供給
    装置の装着時と非装着時とで、前記記録ヘッドの動作を
    切り替えるタイミングを異ならせるインクジェット記録
    装置。
  23. 【請求項23】 請求項13〜22のいずれか1項にお
    いて、 前記記録ヘッドの種類を検出する記録ヘッド検出手段を
    有し、 前記制御手段が、前記記録ヘッドの種類に応じて、前記
    記録ヘッドの動作を切り替えるタイミングを異ならせる
    インクジェット記録装置。
  24. 【請求項24】 請求項13において、 前記記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネルギーを発生
    するための電気熱変換体を備えているインクジェット記
    録装置。
  25. 【請求項25】 請求項13において、 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体によって印加され
    る熱エネルギーにより、インクに生じる膜沸騰を利用し
    て吐出口よりインクを吐出させるインクジェット記録装
    置。
  26. 【請求項26】 請求項13〜25のいずれか1項に記
    載のインクジェット記録装置を備えたことを特徴とする
    文書作成処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006192630A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Seiko Epson Corp 記録装置、記録ヘッド部温度制御方法、および液体噴射装置
JP2011218726A (ja) * 2010-04-13 2011-11-04 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、及び、液体噴射装置の制御方法

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