JPH11108192A - 弾性シール部材 - Google Patents

弾性シール部材

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JPH11108192A
JPH11108192A JP26940497A JP26940497A JPH11108192A JP H11108192 A JPH11108192 A JP H11108192A JP 26940497 A JP26940497 A JP 26940497A JP 26940497 A JP26940497 A JP 26940497A JP H11108192 A JPH11108192 A JP H11108192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimple
seal member
sealed
main body
dimples
Prior art date
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Pending
Application number
JP26940497A
Other languages
English (en)
Inventor
Eijiro Kuramochi
栄次郎 倉持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被シール部に仮止めを簡単にできるOリング
を提供する。 【解決手段】 環状に形成された本体1の、少なくとも
該本体2が被シール面に押圧される一面に、所定の間隔
で前記被シール面に対向するデインプル2を設けてこの
デインプル2で被シール面に吸着して仮止めできるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性シール部材、特に被
シール部に簡単に仮止めすることができる装着性に秀れ
たOリングを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、エンジン等の機械部品に設けら
れた流体穴と、これを閉止する閉止板との間にOリング
を介在させてシールする方法がしばしば行なわれる。こ
の場合、Oリングは断面が丸形をした表面が平滑なリン
グ状の弾性部材であり、移動し易いので前記閉止板にこ
のOリングを位置決めするための段部、あるいは淵部が
形成されていないと、Oリングが閉止板の所定位置から
はみ出してしまい、シールが不十分な状態となることが
ある。
【0003】また、閉止板にOリングの外周部に段部を
形成したのみでは、このOリングの内径側の位置が規制
されていないことから、装置を組立中に内径側にずれて
シールが不十分となる恐れがある。このような不具合を
解消するために、例えばエンジンの如き機械部品の流体
穴に当接する配管の端部に固定するフランジの表面に環
状に凹溝を形成しておき、この凹溝内にOリングを嵌入
する方法が採用されている。しかし、この方法はフラン
ジが上向きに取付けられる場合はOリングが脱落すると
言う問題がないが、このフランジが横向きや下向きにな
った場合には、このOリングが凹溝から脱落するので、
このOリングの脱落を注意しながら装置を組立てるの
で、その装置の組立作業が煩雑となる。
【0004】
【発明が解決すべき課題】前記のようなOリングの仮止
め不良の問題を解消するために、実開昭5−17270
号公報によって凹溝に嵌入されるOリングの表面に、こ
の凹溝の側壁に接触して押圧される係止突起を設けたも
のが提案されている。しかし、このOリングの場合は、
2個の係止突起の間隔とOリングを嵌入する凹溝の幅と
が一定の関係を持っていることが必要であり、もし、凹
溝の幅が2個の係止突起の間隔より広い場合は、このO
リングを仮止めする力がなく、従ってこの係止突起は全
くその機能を果さないことになる。
【0005】また、実開平3−89271号公報によっ
て、弾性を有する環状体の上面に、外方へ拡開する2枚
のヒレ状の内外周壁を一体的に形成したカートリッジオ
イルフイルタ用シールパッキン(一種のOリング)が提
案されている。この構造のパッキンの場合は、被シール
部(面)に押圧されることによってパッキンの表面と内
外周壁によって囲まれた環状室内が、この内外周壁の弾
性力によって負圧状態になり、被シール部(面)にこの
パッキンを吸着、保持することができる。しかし、この
内外周壁が破れたり、弱かったり、あるいは捻られた状
態で配置されると負圧が弱いか容易に破壊されることに
なり、パッキンを被シール部に吸着させることができな
いと言う問題がある。また、装置の組立ての時にはヒレ
状の内外周壁の先端縁が正確に被シール面に当接するよ
うに慎重に取扱わなければならない。
【0006】更に、このような複雑な断面を有するパッ
キンを製作するためには精密な金型が必要である上に、
このパッキンを取付ける被シール部の表面の仕上げ状態
によって負圧の程度が決定されることになるから、特定
の用途にしか使用することができない。本発明に係る弾
性シール部材は、前記従来のシール部材の持つ各種の欠
点を解消し、Oリングが被シール部より脱落したり、は
み出し締付けがなく、簡単な金型を使用して製造するこ
とができ、被シール部に簡単に仮止め固定でき、そして
装置の組立てを容易に行うことができるものを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る弾性シール部材は、環状に形成された本
体の、少なくとも該本体が被シール面に押圧される一面
に、所定の間隔で前記被シール面に対向するデインプル
を設けて構成されている。このデインプルは半球状であ
ることが好ましい。
【0008】また、本体は、環状に形成した本体の周方
向を基準面とした断面形状が楕円形に形成したものにも
適用することができる。更に前記デインプルの周囲に被
シール面に当接する平坦面を形成して吸着し易い形にす
ることもできる。前記のように被シール部(面)に対向
する本体部分に複数のデインプル(くぼみ)を形成して
おくことによって吸着体のような機能を発揮してシール
部材を被シール部に正確、かつ簡単に仮止めすることが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明に係る弾性シール部
材Sの正面図であって、環状の本体1の被シール部
(面)に対向する表面に、デインプル2を所定の間隔を
おいて配置している。このデインプル2は図2に示すよ
うに半球状にくぼんだ断面に形成されており、そして点
線で示す外周表面とこのデインプル2の底部との間に距
離dの深さを持っている。
【0010】そしてこの弾性シール部材Sの外径は、デ
インプル2を設けない場合のOリングの外径より前記デ
インプル2によって削除された分だけ太く形成してシー
ル性が低下しないように配慮する。この弾性シール部材
Sの材料は通常のOリングに使用されているものと同様
な材料、例えば合成ゴムやウレタンゴム、シリコンゴム
等、シールすべき流体の性質と流体の温度に耐えるもの
を選定して使用する。
【0011】前記のようにデインプル2を有するシール
部材Sを、図3に示すように例えばエンジンの冷却水の
配管の端部に設けたフランジの如き機械部品3の、図示
しない流体穴の回りに形成した凹溝4内に嵌入し、そし
て本体1の背面を矢印Fの方向より軽く指先等で押圧す
ると、凹溝4の底面側のデインプル2aが押圧され、そ
の周縁2bが外側に広がるように変形してデインプル2
aの内部の空気が排出される。そしてこの押圧力を除去
すると弾性シール部材Sの弾性力によってデインプル2
aが元の状態に復元しようとしてこのデインプル2a内
は負圧となり、シール部材Sを凹溝4内に吸着すること
になる。
【0012】本発明に係る弾性シール部材Sは、図1の
正面図及び図4の斜視図に示すように環状の弾性シール
部材Sの本体1に沿って複数のデインプル2を所定の間
隔で配置して構成されるが、このデインプル2の大きさ
とピッチは、このシール部材Sが仮止めでき、シールが
劣化しない範囲で決定する。デインプル2は図5(A)
のように半球状のものや同(B)図に示すように中心部
の距離を本体1の表面より距離eだけ浮かせたもの、あ
るいは同(C)図のように偏平化した円錐状のもの等、
吸着力とシール部材Sの強度の関係から各種の形態のも
のを選定することができる。
【0013】弾性シール部材Sの本体1の表面を凹状に
くぼませてデインプル2を形成する方法は最も製作し易
いものであるが、本体1の直径や材質等によって付着力
が不足することもある。このような場合には、図6
(A)に示すようにデインプル2の周囲に玉子形の平坦
部2cを形成したり、同(B)図のようにリング状の平
坦部2cを形成して吸着力を増加することもできる。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る弾性シール部材は、環状に
形成された本体の、少なくとも該本体が被シール面に押
圧される一面に、所定の間隔で前記被シール面に対向す
るデインプルを設けて構成されている。従って、このシ
ール部材を被シール面に押圧するとデインプルが吸着体
として作用してシール部材を被シール部に簡単に仮止め
することができ、このシール部材を仮止めした機械部品
を如何なる方向に向けても脱落したり、ずれたりするこ
とがない。従って、このシール部材を仮止めした状態で
機械を組立てるとシール部材がずれたり、はみ出したり
することがなく、正確に被シール部に位置決めて締付け
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弾性シール部材の正面図である。
【図2】図1におけるY−Y線断面図である。
【図3】弾性シール部材の吸着作用を示す図である。
【図4】弾性シール部材の一部を示す斜視図である。
【図5】(A)は半球状のデインプル、(B)は浅い球
状のデインプル、(C)は平坦な円錐のデインプルをそ
れぞれ示す断面図である。
【図6】(A)はデインプルの周囲に玉子形の平坦部を
形成したもの、(B)デインプルの周縁に沿って平坦部
を形成したものをそれぞれ示す正面図である。
【符号の説明】
S 弾性シール部材 1 本体 2,2a デイン
プル 2b 周縁 2c 平坦部 3 機械部品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状に形成された本体の、少なくとも該
    本体が被シール面に押圧される一面に、所定の間隔で前
    記被シール面に対向するデインプルを設けてなる弾性シ
    ール部材。
  2. 【請求項2】 前記デインプルは半球状である請求項1
    記載の弾性シール部材。
  3. 【請求項3】 環状に形成した本体の周方向を基準面と
    した断面形状が楕円形である請求項1記載の弾性シール
    部材。
  4. 【請求項4】 前記デインプルの周囲に被シール面に当
    接する平坦面を形成した請求項1記載の弾性シール部
    材。
JP26940497A 1997-10-02 1997-10-02 弾性シール部材 Pending JPH11108192A (ja)

Priority Applications (1)

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JP26940497A JPH11108192A (ja) 1997-10-02 1997-10-02 弾性シール部材

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JP26940497A JPH11108192A (ja) 1997-10-02 1997-10-02 弾性シール部材

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JPH11108192A true JPH11108192A (ja) 1999-04-20

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JP26940497A Pending JPH11108192A (ja) 1997-10-02 1997-10-02 弾性シール部材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1801470A1 (en) * 2004-09-28 2007-06-27 Kokoku Intech Co., Ltd Double suction gasket

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1801470A1 (en) * 2004-09-28 2007-06-27 Kokoku Intech Co., Ltd Double suction gasket
EP1801470A4 (en) * 2004-09-28 2008-04-30 Kokoku Intech Co Ltd DOPPELSAUGDICHTUNG
US7624993B2 (en) 2004-09-28 2009-12-01 Kokoku Intech Co. Ltd. Dual-membered suctional gasket

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