JPH11107675A - 水中シールド工法及びそれに用いるシールド機 - Google Patents

水中シールド工法及びそれに用いるシールド機

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JPH11107675A
JPH11107675A JP26572897A JP26572897A JPH11107675A JP H11107675 A JPH11107675 A JP H11107675A JP 26572897 A JP26572897 A JP 26572897A JP 26572897 A JP26572897 A JP 26572897A JP H11107675 A JPH11107675 A JP H11107675A
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JP
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pressure
shaft
mud
shield machine
starting
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Application number
JP26572897A
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English (en)
Inventor
Koichi Tanaka
中 耕 一 田
Mutsuo Ueki
木 睦 央 植
Yoshikazu Miyauchi
内 良 和 宮
Akiro Ueda
田 昭 郎 上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セグメントを用いないで水中にシールドトン
ネルを築造する。 【解決手段】 発進立坑(S)の泥水圧(P1)を、切
羽の土圧(P2)と地下水圧(P3)との和圧(P4)
より差圧(ΔP)だけ大きく採り、その差圧(ΔP)を
掘進力(FW)として掘進し、トンネル周壁を差圧(Δ
P)で保持しておき、両坑(S、R)から管体(H)を
挿入して覆工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、泥土を含む水中
に、比較的小口径(例えば3m)のシールドトンネルを
築造する泥水加圧式シールド工法及びそれに用いるシー
ルド機に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる工法及びそれに用いるシールド機
に関する技術は種々提案されている。従来のシールド工
法において、シールド機は油圧ジャッキですでに組み立
てたセグメントに反力をとって掘進し、セグメント1個
分掘進したら、停止してセグメントを組み立て、そのセ
グメントに反力をとり直して掘進するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のシールド工法に
は、セグメントを用いるので、次のような問題があっ
た。
【0004】(1) シールド機で連続して掘進できな
い。 (2) 泥水配管やセグメント等の材料を、発進立坑か
らシールド機へ供給しなければならないため、シールド
機の掘進速度が材料供給速度に制約される。◎ (3) セグメントは半径方向及び軸線方向ともにジョ
イント箇所が多く、漏水のリスクが大きい。 (4) セグメントに反力をとるので、セグメントが必
要以上に大きくなり、また、無理な力がかかると、セグ
メントがこわれるなどのおそれがある。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、セグメントを用いないで水中にシールドトンネ
ルを築造する水中シールド工法及びそれに用いるシール
ド機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による方法は、シ
ールド機のカッタヘッドを発進立坑の発進坑口に臨ま
せ、該発進立坑の泥水圧を切羽の土圧及び地下水圧の和
圧より大きく採り、その泥水圧を前記和圧との差圧を掘
進力として発進する発進工程と、掘進により形成された
トンネルの周壁の形状を、前記差圧で保持する掘進工程
と、到達立坑の到達口にシールド機が接近したら、該到
達立坑の泥水圧を前記和圧に採り、該到達立坑内にシー
ルド機が到達したら、前記泥水圧を前記和圧及び差圧の
和に採る到達工程と、シールド機を分解撤去したのち、
両立坑から管体を挿入して前記トンネルの周壁を覆工す
る覆工工程とを備えることを特徴としている。
【0007】更に、本発明によれば、立坑の泥水圧は、
立坑内の泥水位を昇降して増減調整することを特徴とし
ている。
【0008】本発明による水中シールド機は、スキンプ
レートの前部に設けられたカッタヘッド及び後部に設け
られたバルクヘッドと、前記カッタヘッドの後側に画成
された泥水室とバルクヘッドの後方とを接続する送泥管
及び排泥管と、ヘッド回転駆動部に接続された電線管
と、これら送泥管、排泥管及び電線管にジョイントを介
して一端が接続され、他端には順次同種ホース又は線が
ジョイントを介して接続される送泥ホース、排泥ホース
及び送電線とを備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。
【0010】図2において、全体を符号1で示す水中シ
ールド機の断面積Aのスキンプレート2の前部には、カ
ッタヘッド3が回転自在に設けられ、後部には、バルク
ヘッド4が固設されている。そして、カッタヘッド3の
後側に設けられたケーシング5により、泥水室6aと空
気室6bとが画成されている。
【0011】図5に示すように、直径D0のカッタヘッ
ド3で掘削されたトンネルTの内径とスキンプレート2
の外径D1とは、土圧によりシールドが締め付けられて
前進ができなくなることを防ぐため隙間δ(通常5〜1
0mm)が設けられている。背圧である泥水圧P1がカ
ッタヘッド3前面の圧力P0より大きくなるようにする
ためには、この隙間δを通る矢印Xで示す流れを止水す
る必要があり、符号Zで示すスキンプレート2の端部に
は、詳細を図6に示すように複数のパッキング18が設
けられている。
【0012】その泥水室5に連通する送泥管7及び排泥
管8と、ヘッド回転駆動部2aに接続された電線管9と
が設けられ、これらの管7、8、9は、それぞれバルク
ヘッド3の後方に突出されている。この送泥管7には、
ジョイント10aを介して送泥ホース10の一端が接続
され、そのホース10の他端には、同様にジョイント1
0aを介して次の送泥ホース10の一端が順次接続さ
れ、このホース10の地上側端部は、公知技術による泥
水処理設備F1に接続されている。同様に排泥管8に
は、ジョイント11aを介して前記設備F1に接続され
た排泥ホース11が接続されている。また、電線管9に
は、ジョンイト12aを介して送電線12が接続され、
その送電線12は地上の電力受電設備F2に接続されて
いることは、セグメント組立用のエレクタを有しないこ
となどを除いて、従来の泥水加圧式シールド機と同様で
ある。なお。符号F3は、給水管15と配水管16とが
接続され、泥水位MLSを調節するための給排水設備を
示している。
【0013】(1) 発進工程(図1) 発進に際し、両ホース10、11及び送電線12を接続
したシールド機1のカッタヘッド2を発進立坑Sの発進
坑口S1に臨ませ、立坑Sの泥水位MLSを昇降し、立
坑S内の泥水圧P1を、 P1=P2+P3+ΔP=P4+ΔP ここで、P2・・・切羽の土圧 P3・・・地下水圧 P4・・・土圧と地下水圧との和圧 ΔP・・・掘進に必要な圧力(以下差圧という) なお、図中の符号WLは地下水位、GLはグランドレベ
ルである。
【0014】(2) 掘進工程(図2) 掘進を開始すると、シールド機1には、断面積Aのバル
クヘッド4にかかる差圧ΔPによりAΔPの掘進力DF
が作用し、シールド機1による掘進が行われ、シールド
トンネルTが形成される。この際、トンネルTの周壁に
は、泥水圧P1による差圧ΔPが作用し、覆工なしで形
状が保持される。この状態で掘進し、掘進距離に応じて
必要な場合は、ホース10、11及び送電線を地上にお
いて継ぎ足して延長する。
【0015】(3) 到達工程(図3) シールド機1か到達立坑Rに接近したら、立坑Rの泥水
位MLRを調整して泥水圧P5を前記和圧P4と等しく
する。そして、立坑R内にシールド機1が到達坑口R1
に到達したら、泥水圧P5を前記内圧P1と等しくす
る。そこで、シールド機1から両ホース10、11及び
送電線12を取り外したのち、シールド機1を分解して
立坑Rの外部に撤去する。
【0016】(4) 覆工工程(図4) 両坑(図示の例では発進立坑S)の底部に、ヒューム管
又は鋼管などの管体HのガイドGを管体Hの押し込み装
置PMとを設置する。次いで、管体HをガイドGに吊り
下ろし、先行管体Hにジョイントしたのち、押し込み装
置PMで押し込み、複数の管体Hで水中トンネルTの周
壁を覆工する。周壁の覆工が完了したら、トンネル内の
泥水Mを排水して完工する。
【0017】
【発明の効果】本発明は、このように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) セグメントを用いないで、水中にシールドトン
ネルを無停止で連続的に掘進することができる。 (2) また、掘進したシールドトンネルは、無覆工で
形状を保持しておき、立坑から管体を挿入して覆工す
る。 (3) 発進坑口、到達坑口周りの地盤改良が不要であ
る。 (4) したがって、従来に比べて大巾に工期を短縮
し、工費を低減することができる。 (5) また、管体には従来の掘進力がかからないの
で、土差と地下水圧の和圧に耐えるだけの強度で充分で
あり、かつ、接合箇所を軸方向だけに少なくして漏水の
リスクを減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発進工程を説明する縦断面図。
【図2】掘進工程を説明する縦断面図。
【図3】到達工程を説明する縦断面図。
【図4】覆工工程を説明する縦断面図。
【図5】シールド端部の止水パッキング部を示す断面
図。
【図6】図5のZ矢視部の詳細図。
【符号の説明】
1・・・シールド機 2・・・スキンプレート 3・・・カッタヘッド 4・・・バルクヘッド 5・・・ケーシング 6a・・・泥水室 6b・・・空気室 7・・・送泥管 8・・・排泥管 9・・・電線管 10・・・送泥ホース 10a〜12a・・・ジョイント 11・・・排泥ホース 12・・・送電線 18・・・パッキング FD・・・掘進力 F1・・・泥水処理設備 F2・・・電力受電設備 F3・・・給排水設備 G・・・管体ガイド GL・・・グランドレベル H・・・管体 M・・・泥水 MLS・・・発進立坑の泥水位 MLR・・・到達立坑の泥水位 PM・・・押し込み装置 P1・・・発進立坑の泥水圧 P2・・・土圧 P3・・・地下水圧 P4・・・土圧と地下水圧との和圧 P5・・・到達立坑の泥水圧 ΔP・・・差圧 S・・・発進立坑 T・・・水中トンネル R・・・到達立坑 WL・・・地下水位
フロントページの続き (72)発明者 上 田 昭 郎 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド機のカッタヘッドを発進立坑の
    発進坑口に臨ませ、該発進立坑の泥水圧を切羽の土圧及
    び地下水圧の和圧より大きく採り、その泥水圧を前記和
    圧との差圧を掘進力として発進する発進工程と、掘進に
    より形成されたトンネルの周壁の形状を、前記差圧で保
    持する掘進工程と、到達立坑の到達口にシールド機が接
    近したら、該到達立坑の泥水圧を前記和圧に採り、該到
    達立坑内にシールド機が到達したら、前記泥水圧を前記
    和圧及び差圧の和に採る到達工程と、シールド機を分解
    撤去したのち、両立坑から管体を挿入して前記トンネル
    の周壁を覆工する覆工工程とを備えることを特徴とする
    水中シールド工法。
  2. 【請求項2】 立坑の泥水圧は、立坑内の泥水位を昇降
    して増減調整することを特徴とする請求項1記載の水中
    シールド工法。
  3. 【請求項3】 スキンプレートの前部に設けられたカッ
    タヘッド及び後部に設けられたバルクヘッドと、前記カ
    ッタヘッドの後側に画成された泥水室とバルクヘッドの
    後方とを接続する送泥管及び排泥管と、ヘッド回転駆動
    部に接続された電線管と、これら送泥管、排泥管及び電
    線管にジョイントを介して一端が接続され、他端には順
    次同種ホース又は線がジョイントを介して接続される送
    泥ホース、排泥ホース及び送電線とを備えていることを
    特徴とする水中シールド工法に用いるシールド機。
JP26572897A 1997-09-30 1997-09-30 水中シールド工法及びそれに用いるシールド機 Pending JPH11107675A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014059A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Ohbayashi Corp 亀裂性岩盤掘削における水圧設定方法及びそれを用いたシールドシステム
CN104963691A (zh) * 2015-06-03 2015-10-07 华中科技大学 一种复杂地层条件下土压盾构开挖面稳定性预测控制方法
CN107702875A (zh) * 2017-11-10 2018-02-16 福州大学 水‑海床‑海底隧道动力反应试验方法及振动台装置
CN113914872A (zh) * 2021-09-01 2022-01-11 武汉市政工程设计研究院有限责任公司 一种穿越复杂地层的长距离排水深隧盾构方法

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