JPH11106383A - 2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン、新規o−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−フエノール、および新規2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ含有フエニルエーテルの製造法 - Google Patents

2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン、新規o−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−フエノール、および新規2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ含有フエニルエーテルの製造法

Info

Publication number
JPH11106383A
JPH11106383A JP10218627A JP21862798A JPH11106383A JP H11106383 A JPH11106383 A JP H11106383A JP 10218627 A JP10218627 A JP 10218627A JP 21862798 A JP21862798 A JP 21862798A JP H11106383 A JPH11106383 A JP H11106383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
tetrafluoroethoxy
alkyl
bromo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10218627A
Other languages
English (en)
Inventor
Vera Yakovlevna Popkova
ベラ・ヤコブレブナ・ポプコバ
Albrecht Marhold
アルブレヒト・マルホルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH11106383A publication Critical patent/JPH11106383A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D319/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D319/101,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes
    • C07D319/141,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D319/221,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with one naphthalene or hydrogenated naphthalene ring system
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/02Ethers
    • C07C43/20Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C43/225Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring containing halogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C43/00Ethers; Compounds having groups, groups or groups
    • C07C43/02Ethers
    • C07C43/20Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C43/23Ethers having an ether-oxygen atom bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring containing hydroxy or O-metal groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/61Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups
    • C07C45/67Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • C07C45/673Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by change of size of the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C47/00Compounds having —CHO groups
    • C07C47/52Compounds having —CHO groups bound to carbon atoms of six—membered aromatic rings
    • C07C47/575Compounds having —CHO groups bound to carbon atoms of six—membered aromatic rings containing ether groups, groups, groups, or groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D319/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D319/101,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes
    • C07D319/141,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D319/161,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with one six-membered ring
    • C07D319/201,4-Dioxanes; Hydrogenated 1,4-dioxanes condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with one six-membered ring with substituents attached to the hetero ring

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 式 【化1】 の2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジ
オキサンの新規な製造法の提供。 【解決手段】 式 【化2】 を酸結合剤の存在下においてこの化合物の閉環縮合を行
うことを特徴とする方法及び(II)の化合物の新規の
製造法及びその出発物質及び新規の中間体を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は2,2,3,3−テトラフルオロ
−1,4−ベンゾジオキサンの製造法、該方法で生じる
新規中間体、および該中間体の製造法に関する。2,
2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサ
ンは医薬品および農薬に対する活性化合物製造の中間体
として必要である(例えばドイツ特許A37 16 6
52号、同A19 501 357号、同A4 415
453号および同A4217 725号参照)。
【0002】ピロカテコールを原料として置換基をもた
ない2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾ
ジオキサンを製造する3段階の方法は文献から公知であ
る。第1段階においては、ピロカテコールをトリフルオ
ロクロロエテンと反応させて2,2,3−トリフルオロ
−1,4−ベンゾジオキサンをつくる。次にこれを塩素
化して2,2,3−トリフルオロ−3−クロロ−1,4
−ベンゾジオキサンにしなければならない。最後に第3
段階において塩素/フッ素の交換を行う。この方法は一
連の欠点をもっている。最後の段階は不満足にしか行え
ない。塩化アンチモン(V)の存在下において不均化を
行うことによりフッ素化する方法は技術的な立場から見
て複雑であり、原料の50重量%を再循環させる必要が
ある(ドイツ特許A3 315 147号参照)。別法
として350℃においてフッ化水素を用いる気相反応
(ヨーロッパ特許A623 609号参照)の再現性は
悪く、それを工業的規模で実施する方法は極めて複雑で
ある。第2の段階で塩素ガスを用いる場合に放出される
塩化水素、および必要に応じ第3段階で使用されるフッ
化水素のような腐食性の媒質を使う利点は殆どない。さ
らにこの方法は、置換基をもったピロカテコールに応用
するには困難である。この際用いられる塩素化の条件下
においては、例えばベンゼン環のアルキル置換基も塩素
化される。
【0003】本発明においては、式
【0004】
【化11】
【0005】但し式中R1〜R4は互いに独立にそれぞれ
水素、ハロゲンまたはC1〜C6−アルキルを表し、また
1〜R4のうちの2個の隣接した基は一緒になって−
(CH23−、−(CH24−、−(CH25−を表す
か、または随時ハロゲンまたはC1〜C6−アルキルが置
換した−CH=CH−CH=CH−鎖を表すこともで
き、さらにまたR1〜R4基の1個または2つはニトロ、
シアノ、−CO−R6または−C(OR726を表すこ
ともでき、ここでR6=水素またはC1〜C6−アルキル
であり、R7=C1〜C6−アルキルであるか、或いは該
基は両方が一緒になって−CH2CH2−、−CH2CH
(CH3)−、−CH2CH(C25)−、または−CH
(CH3)CH(CH3)−を表す、の2,2,3,3−
テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサンの製造法に
おいて、酸結合剤の存在下に、式
【0006】
【化12】
【0007】但し式中R1〜R4は式(I)の意味を有す
る、のo−(2−ブロモ−テトラフルオロエトキシ)−
フェノールを閉環縮合させることを特徴とする方法が見
出された。。
【0008】式(II)の化合物は新規であり、これも
本発明の対象である。
【0009】さらに本発明においては、式(III)
【0010】
【化13】
【0011】但し式中R1〜R4は式(I)の意味を有
し、R5はC1〜C6−アルキルまたはベンジルである、
の化合物に対しエーテル開裂を行わせることを特徴とす
る式(II)のフェノールの製造法が見出された。
【0012】1−(2−ブロモ−1,1,2,2−テト
ラフルオロエトキシ)−2−メトキシ−4−ニトロベン
ゼン以外の式(III)の化合物は新規であり、本発明
の対象であるが、該公知化合物でもその製造法は文献に
記載されていない(米国特許A4 737 509号参
照)。
【0013】さらに本発明においては、式(IV)
【0014】
【化14】
【0015】但し式中R1〜R4は式(I)の意味を有
し、R5は式(III)の意味を有する、の化合物を、
酸結合剤の存在下において、1,2−ジブロモ−1,
1,2,2−テトラフルオロエタンと反応させることを
特徴とする式(III)の化合物の製造法が見出され
た。
【0016】式(IV)の化合物のいくつかは市販され
ているか、或いは公知方法またはそれに類似した方法で
製造することができる。1、2−ジブロモ−1,1,
2,2−テトラフルオロエタンは消火剤として市販され
ている。
【0017】本発明により製造できる化合物は式
(I)、(II)および(III)によって定義され、
本発明の化合物は式(II)および(III)によって
定義されるが、式(II)において1−(2−ブロモ−
1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−2−メト
キシ−4−ニトロベンゼンは除外される。
【0018】好ましくは式(I)、(II)、(II
I)および(IV)に使用される記号は次のような意味
をもっている。
【0019】R1〜R4は水素、フッ素、塩素、臭素また
はC1〜C4−アルキルであるか、或いはR1〜R4の2個
の隣接した基は一緒になって−(CH23−、−(CH
24−を表すか、または随時フッ素、塩素、臭素または
1〜C4−アルキルが置換した−CH=CH−CH=C
H−鎖を表すこともでき、さらにまた1個または2つの
1〜R4基はニトロ、シアノ、−CO−R6または−C
(OR726を表すこともでき、R5はC1〜C4−アル
キルまたはベンジル、R6は水素またはC1〜C4−アル
キル、R7はメチル、エチル、或いは両方のR7は一緒に
なって−CH2CH2−、−CH2CH(CH3)−である
ことができる。
【0020】特に好ましくは式(I)、(II)、(I
II)および(IV)に使用される記号は次のような意
味をもっている。
【0021】R1〜R4は水素、フッ素、塩素、臭素、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、またはt−ブチルで
あるか、或いはR1〜R4の2個の隣接した基は一緒にな
って−(CH23−、を表すか、または随時フッ素、塩
素、臭素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、または
t−ブチルが置換した−CH=CH−CH=CH−鎖を
表すこともでき、さらにまた1個のR1〜R4基はニト
ロ、シアノ、−CO−R6または−C(OR726を表
すこともでき、R5はメチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、t−ブチルまたはベンジル、R6は水素、メチル、
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、またはt−ブチル、R7はメチル、エチル、
或いは両方のR7は一緒になって−CH2CH2−である
ことができる。
【0022】極めて好ましくは式(I)、(II)、
(III)および(IV)に使用される記号は次のよう
な意味をもっている。
【0023】R1は水素、R2は水素、メチルまたはエチ
ル、R3は水素、メチル、エチル、塩素、またはフォル
ミル、R4は水素、メチル、エチル、またはフォルミ
ル、R2およびR3は−CH=CH−CH=CH−、R5
はメチルまたはエチル。
【0024】上記の定義は一般にまたは好適範囲におい
て、必要に応じ互いに組み合わせることができる。即ち
個々の範囲の中でまたは好適範囲において任意に組み合
わせることができる。
【0025】式(I)、(II)、(III)および
(IV)の好ましい、特に好ましいまたは極めて好まし
い化合物は上記の意味の組み合わせが存在するような化
合物であることが好適である。
【0026】アルキルのような炭化水素基はそれぞれ直
鎖または分岐していることができる。
【0027】随時置換基をもった基は、一置換または多
置換出あることができ、例えば最高三置換体であること
ができ、多置換の場合には置換基は同一または相異なる
ことができる。
【0028】式(IV)の化合物と1,2−ジブロモ−
1,1,2,2−テトラフルオロエタンとの反応に対す
る適当な酸結合剤の例は通常無機または有機性の塩基で
ある。これらの中にはアルカリおよびアルカリ土類金属
の水素化物、水酸化物、アミド、アルコキシド、酢酸
塩、炭酸塩、および水素炭酸塩、例えば水素化ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモ
ニウム、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルア
ミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウムt−ブトキシド、酢酸ナトリウム、酢酸カリウ
ム、酢酸カルシウム、酢酸アンモニウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム、、および3級アミン、例えば
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、N,N−ジメチルアミン、N,N−ジメチルベンジ
ルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、N−メチ
ルモルフォリン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジ
アザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロ
ノネン(DBN)、およびジアザビシクロデセン(DB
U)が含まれる。炭酸カリウムが好適である。
【0029】この反応は希釈剤の存在下において行うこ
とが好ましい。この目的に適したものは例えば双極性の
非プロトン性溶媒およびこれらの混合物である。例とし
て次のものを挙げることができる:ニトリル、例えばア
セトニトリル、プロピオニトリル、n−およびi−ブチ
ロニトリルおよびベンゾニトリル、アミド、例えばフォ
ルムアミド、N,N−ジメチルフォルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、N−メチルフォルムアミド、
N−メチルピロリドン、およびヘキサメチルフォスフォ
ルトリアミド、N−オキシド、例えばN−メチルモルフ
ォリン−N−オキシド、エステル、例えば酢酸メチル、
酢酸エチル、または酢酸ブチル、スルフォキシド、例え
ばジメチルスルフォキシド、およびスルフォン、例えば
スルフォラン。ジメチルスルフォキシドが好適である。
【0030】この反応を行う場合、温度は広い範囲で変
えることができる。一般に本発明方法は20〜130
℃、好ましくは70〜120℃で行われる。
【0031】式(IV)の化合物1モル当たり例えば1
〜3モル、好ましくは1.5〜2.5モルの1,2−ジ
ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、例え
ば1〜6当量、好ましくは1〜4当量の酸結合剤、およ
び600〜3000ml、好ましくは1500〜250
0mlの希釈剤を用いることができる。
【0032】この反応は大気圧で、或いは高圧で行うこ
とができる。本発明方法は密閉容器の中で反応中圧力が
最高10バールになるようにして行うことが有利であ
る。
【0033】この反応においては、置換基および反応条
件に依存して、対応する還元された1,1,2,2−テ
トラフルオロエチルエーテル(V)
【0034】
【化15】
【0035】が少量生成する。
【0036】この反応は一般的な通常の方法で実施し、
反応生成物を処理し分離することができる。必要に応
じ、式(III)および(V)の化合物を、蒸溜または
カラム・クロマトグラフ法で分離することができる。し
かし式(III)および(V)の化合物を分離せず、そ
の混合物をさらに反応させることが好ましい。
【0037】式(III)の化合物のエーテル開裂を行
い式(II)のフェノールをつくる反応は、それ自身は
公知の方法により行うことができる。例えばハロゲン化
水素酸、例えばヨー化水素酸、臭化水素酸および塩化水
素酸の水溶液を使用し、必要に応じC1〜C4−カルボン
酸、例えば蟻酸または酢酸を可溶化剤として存在させ反
応を行う。ハロゲン化水素酸の濃度は20重量%ないし
飽和濃度の間であることが好ましい。ガス状のハロゲン
化水素酸を使用することもでき、この場合にはオートク
レーブ中で反応を行うことが好ましい。ベンジルエーテ
ル(式(III)でR5=ベンジル)を使用する場合に
は、接触水素化法によりエーテル開裂を行うことが好ま
しい。適当な触媒はラネー・ニッケルまたは活性炭上に
担持されたパラジウムであり、適当な溶媒の例としては
メタノール、エタノールまたは酢酸エチルがある。
【0038】式(III)の化合物がアセタールまたは
ケタール置換基(R1〜R4の一つまたは二つ=−C(O
726)を含む場合には、酸でエーテル開裂を行い
これを式−CO−R6の対応するカルボニル基に変える
ことによってもエーテル開裂が行われる。この合成過程
の目標生成物が式(I)の基R1〜R4=−C(OR72
6のベンゾジオキサンである場合には、式(IV)に
おいてR5がベンジルである、1個のベンジルで保護さ
れた対応するピロカテコールを原料とし、接触水素化の
形でエーテル開裂を行うことが有利である。もちろんケ
タールまたはアセタール官能基は、合成が終った際に改
めてカルボニル官能基−CO−R6からつくることがで
き、或いは初めからつくっておくことができる。
【0039】エーテル開裂を行う場合、温度は広い範囲
で変えることができる。例えば酸性で開裂を行う際の温
度は30〜150℃、好ましくは50〜140℃である
ことができる。接触水素化は例えば0〜50℃、好まし
くは室温で行うことができる。
【0040】酸性の開裂を行う場合、酸の使用量は、そ
の上限についてはあまり重要ではない。式(III)の
化合物1モル当たりハロゲン化水素酸1モルの少なくと
も理論的に必要とされる量を使用することが便利であ
る。反応原料および助剤は、酸性のエーテル開裂反応の
間殆ど均一な溶液を生じるような量で使用することが好
ましい。臭化水素酸水溶液を30〜70重量%、酢酸を
80〜100重量%の濃度で重量比が1:1.5〜1:
3になるようにして使用し、式(III)の化合物を最
初に酢酸に溶解し、次いで臭化水素酸をこれに加えるこ
とが極めて有利である。
【0041】式(V)の化合物を含む式(III)の化
合物を使用すると、式(VI)のo−テトラフルオロエ
トキシフェノールが得られる。
【0042】
【化16】
【0043】この反応は通常の方法で行い、反応生成物
を処理し分離することができる。必要に応じ式(II)
および(III)の化合物は蒸溜またはカラム・クロマ
トグラフ法で分離することができる。しかし式(II)
および(VI)の化合物を分離せず、その混合物をさら
に反応させることが好ましい。
【0044】式(II)を閉環縮合させ式(I)のベン
ゾジオキサンをつくる反応は、酸結合剤の存在下におい
て行われる。適当な酸結合剤の例としては、式(IV)
の化合物を反応させ式(III)の化合物をつくる際に
上記に示したものと同じものが含まれる。式(II)の
フェノールの閉環縮合により式(I)のベンゾジオキサ
ンをつくるための酸結合剤としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシドおよびカリ
ウムメトキシドが好適である。
【0045】必要に応じ閉環縮合は希釈剤の存在下にお
いて行うことができる。適当な希釈剤の例は高沸点双極
性の非プロトン性溶媒、例えばスルフォン、特にスルフ
ォランである。希釈剤を用いることが好ましい。
【0046】閉環縮合は例えば80〜180℃、好まし
くは100〜140℃において行うことができる。
【0047】この閉環縮合反応を行うためには、例えば
式(II)もフェノール1モル当たり1〜4当量、好ま
しくは1〜2当量の酸結合剤を用いることができる。
【0048】一般的に通常の方法によりこの反応を行い
反応生成物を処理し分離することができる。
【0049】好適具体化例においては、二段階の工程を
行う。先ず、式(II)のフェノールを一連のアルカリ
土類金属の水酸化物およびアルカリ金属の水酸化物アル
カリ金属のアルコキシドアルカリ金属の酢酸塩から選ば
れた酸結合剤とあまり高くない温度で反応させ、必要に
応じ減圧で且つ必要に応じ希釈剤または共沸混合物生成
剤、例えばトルエンを加え、軽量成分、例えば水、アル
コールまたは酢酸を蒸溜し去ることにより対応するフェ
ノレートをつくる。希釈剤を加えていなかった場合に
は、この時点で希釈剤を加え、温度を上げて閉環縮合を
行わせる。得られた式(I)の2,2,3,3−テトラ
フルオロ−1,4−ベンゾジオキサンは大部分の場合直
接減圧下で蒸溜することができる。反応に加えられた式
(VI)のo−テトラフルオロエトキシフェノールはフ
ェノレートの形で塔底生成物の中に残る。
【0050】特記しない限り、すべての工程は大気圧下
で行われる。しかし高圧または減圧下で工程を行うこと
もできる。
【0051】すべての工程、特に閉環工程は連続法また
はバッチ法で行うことができる。
【0052】本発明方法によれば、置換基をもった2,
2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサ
ンを従来法よりは良好な収率で直接製造することができ
る。この方法は工業的規模で簡単に実施することがで
き、塩素またはフッ化水素のような腐食性の媒質を使用
しないで済ますことができる。
【0053】
【実施例】GCによる生成物および原料の組成百分率
は、焔イオン化検出器の信号の面積(面積%)によるも
のであり、従って一般にモル%または重量%とは異って
いる。
【0054】実施例 I−1 2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオ
キサンの製造
【0055】
【化17】
【0056】乾燥ジエチルエーテル20ml中に10.
16gの2−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフ
ルオロエトキシ)−フェノールを含む溶液を、乾燥ジエ
チルエーテル20ml中にカリウムメトキシド2.68
gを含む撹拌した懸濁液に滴下する。発熱反応が終った
ら、ジエチルエーテルおよびメタノールを蒸発させて乾
凅させる。
【0057】得られた乾燥したカリウム塩9.52g
を、25mlの乾燥スルフォラン中で125〜145℃
において真空下(14ミリバール)で加熱し、溜出物を
−78℃に冷却した受器に捕集する。5.01g(理論
値の82.8%)の2,2,3,3−テトラフルオロ−
1,4−ベンゾジオキサンが得られた。ガスクロマトグ
ラフ的に見て生成物は均一であり、1HNMR、19FN
MRおよびMSスペクトルはドイツ特許A3 314
147号に従って製造された2,2,3,3−テトラフ
ルオロ−1,4−ベンゾジオキサンに対応している。
【0058】乾燥したカリウム塩の加熱は連続的に(1
時間に亙り27gを添加)、同じ条件を変えずに行い、
毎時14.3gの2,2,3,3−テトラフルオロ−
1,4−ベンゾジオキサンを得た。
【0059】実施例 I−2 2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオ
キサンの製造 10mlのメタノール中に2.87gの水酸化カリウム
を含む溶液を、10mlのメタノール中に9.86gの
2−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエ
トキシ)−フェノールを含む溶液に滴下する。次に真空
下においてメタノールおよび水を蒸発乾凅させる。残っ
た水は、トルエンを加えて再蒸発させ共沸混合物とし固
体状の残渣から真空中で除去する。
【0060】得られた乾燥したカリウム塩7.89g
を、25mlの乾燥スルフォラン中で125〜145℃
において真空下(15〜20ミリバール)で加熱し、溜
出物を−78℃に冷却した受器に捕集する。3.08g
(理論値の61.4%)の2,2,3,3−テトラフル
オロ−1,4−ベンゾジオキサンが得られた。ガスクロ
マトグラフ的に見て生成物は均一であり、1HNMR、
19FNMRおよびMSスペクトルはドイツ特許A3 3
14 147号に従って製造された2,2,3,3−テ
トラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサンに対応してい
る。
【0061】実施例 I−3 6−フォルミル−2,2,3,3−テトラフルオロ−
1,4−ベンゾジオキサンの製造
【0062】
【化18】
【0063】3−(2−ブロモ−1,1,2,2−テト
ラフルオロエトキシ)−4−ヒドロキシベンズアルデヒ
ド(85面積%)と3−(1,1,2,2−テトラフル
オロエトキシ)−4−ヒドロキシベンズアルデヒドの混
合物を実施例I−2と同様にして製造し、その2.80
gを145℃/10ミリバールにおいて20mlの乾燥
スルフォラン中で加熱する。これによって13.4面積
%の6−フォルミル−2,2,3,3−テトラフルオロ
−1,4−ベンゾジオキサン(理論値の12.7%)お
よび86.6面積%のスルフォラン(GC分析)が得ら
れた。所望の生成物を100℃/20ミリバールで沸騰
させ、蒸溜により純粋な形で得た。これはドイツ特許A
3 716 652号に従って製造された6−フォルミ
ル−2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾ
ジオキサンに対応している。
【0064】実施例 I−4 6−クロロ−2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4
−ベンゾジオキサンの製造。
【0065】
【化19】
【0066】77面積%の1−ヒドロキシ−2−(2−
ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−
4−クロロベンゼンと23面積%の1−ヒドロキシ−2
−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−4−
クロロベンゼンとの混合物10.0gを30mlのスル
フォラン中において3.48gの水酸化カリウムと共に
120 ℃で9時間加熱する。次に反応混合物を20℃
に冷却し、0.3ミリバール、20〜60℃において溜
出する生成物を−78℃に冷却した受器に捕集する。こ
れによって94.5面積%の6−クロロ−2,2,3,
3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン(理論
値の41.9%)および5.5面積%の6−クロロ−
2,3,3−トリフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン
(GC、1HNMR、19FNMRおよびGC−MS分析
による)の混合物2.56gが得られた。所望の生成物
を75℃/238ミリバールで沸騰させ、蒸溜により純
粋な形で得た。
【0067】 C/H分析[%] C H C832ClF4に対する計算値 39.61 1.247 検出値 39.6 1.3 実施例 I−5 2,2,3,3−テトラフルオロ−6−メチル−1,4
−ベンゾジオキサンの製造
【0068】
【化20】
【0069】83面積%の4−(2−ブロモ−1,1,
2,2−テトラフルオロエトキシ)−1−メチル−3−
ヒドロキシベンゼンと17面積%の4−(1,1,2,
2−テトラフルオロエトキシ)−1−メチル−3−ヒド
ロキシベンゼンとの混合物7.0を30mlのスルフォ
ラン中において1.9gの水酸化ナトリウムと共に12
0℃で30時間加熱する。次に反応混合物を20℃に冷
却し、0.3ミリバール、20〜60℃において溜出す
る生成物を−78℃に冷却した受器に捕集する。これに
よって90面積%の2,2,3,3−テトラフルオロ−
6−メチル−1,4−ベンゾジオキサン(理論値の5
2.8%)および10面積%の2,2,3−トリフルオ
ロ−6−メチル−1,4−ベンゾジオキサン(GC、1
HNMR、19FNMRおよびGC−MS分析による)の
混合物2.5gが得られた。所望の生成物を98℃/2
38ミリバールで沸騰させ、蒸溜により純粋な形で得
た。
【0070】 C/H分析[%] C H C9624に対する計算値 48.66 2.72 検出値 49.2 2.9 上記実施例およびこれらと同様な方法で行った他の実施
例を表1にまとめる。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】実施例 II−1 2−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエ
トキシ)−フェノールの製造
【0074】
【化21】
【0075】500mlの酢酸(96重量%)/臭化水
素酸(48重量%)2.5:1混合物中に54.42g
の1−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロ
エトキシ)−2−メトキシベンゼンを含む溶液を43時
間撹拌して還流させ、ガスクロマトグラフ(GC)法に
より反応の終結を監視する。次いでこの混合物を20℃
に冷却し、水に注ぐ。有機相を分離し、ジクロロメタン
を用いて水性相を2回抽出する。抽出物を有機相に加
え、硫酸マグネシウム上でこの混合物を乾燥し、真空中
で蒸発させる。残渣を蒸溜し、沸点84℃/20ミリバ
ールの2−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフル
オロエトキシ)−フェノール43.55g(理論値の8
3.9%)を得た。
【0076】 C/H分析[%] C H C852BrF4に対する計算値 33.24 1.74 検出値 33.4 1.7 実施例 II−2 2−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエ
トキシ)−3−ヒドロキシナフタレンおよび2−(1,
1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−3−ヒドロキ
シナフタレンの製造
【0077】
【化22】
【0078】50面積%の2−(2−ブロモ−1,1,
2,2−テトラフルオロエトキシ)−3−メトキシナフ
タレンと50面積%の2−(1,1,2,2−テトラフ
ルオロエトキシ)−3−メトキシナフタレンとの混合物
2.68gを酢酸(95重量%)および臭化水素酸(4
8重量%)の容積比2.5:1の溶液65ml中におい
て撹拌し、この間反応の完了をガスクロマトグラフ(G
C)法で監視する。次いでこの混合物を20℃に冷却
し、水に注ぎ、ジクロロメタンを用いて水性相を抽出す
る。一緒にした有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥す
る。溶媒を真空中で蒸発させ、63面積%の2−(2−
ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−
3−ヒドロキシナフタレンおよび37面積%の2−
(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−3−ヒ
ドロキシナフタレンから成る残留物1.60gを、ヘキ
サン/ジクロロメタン1:1.9を流出液として使用し
てシリカ・ゲル97g上でカラム・クロマトグラフ法に
より分離した。これにより融点67〜68℃の臭素含有
化合物0.71g(理論値の55.5%)および融点7
0〜71℃の臭素を含まない化合物0.532g(理論
値の42%)を得た。60℃/10ミリバールで昇華さ
せて得た試料について分析を行った。
【0079】 臭素含有化合物:C/H分析[%] C H C1272BrF4に対する計算値 42.50 2.08 検出値 42.4 2.1 臭素を含まない化合物:C/H分析[%] C H C12824に対する計算値 55.39 3.10 検出値 55.2 3.2 上記実施例およびこれらと同様な方法で行った他の実施
例を表2にまとめる。
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
【0082】実施例 III−1 2−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエ
トキシ)−アニソールの製造法
【0083】
【化23】
【0084】30gのグヤコール、50gの無水炭酸カ
リウムおよび450mlの乾燥ジメチルスルフォキシド
(DMSO)の混合物を撹拌し、これに124.8gの
1,2−ジブロモテトラフルオロエタンを滴下する。次
いでこの混合物を100℃に加熱し、この温度で24時
間撹拌する。次にこの反応混合物を20℃に冷却し、水
に注ぐ。有機相を分離し、ジクロロエタンを用いて水性
相を2回抽出する。この抽出層を有機相に加え、硫酸マ
グネシウム上で乾燥する。次いで溶媒を真空中で蒸発さ
せ、残留物を蒸溜する。これによって80〜98℃/1
4ミリバールで溜出して来る83面積%の1−(2−ブ
ロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−2
−メトキシベンゼン(理論値の58.2%)および17
面積%の1−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキ
シ)−メトキシベンゼン(GC、1HNMRおよび19
NMR分析)の混合物51.0gを得た。所望の生成物
はもっと長い充填カラムを用い精溜することにより純粋
な形で得られる。
【0085】沸点:80〜82℃/10ミリバール C/H分析[%] C H C972BrF4に対する計算値 35.67 2.33 検出値 35.8 2.3 実施例 III−2 2−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエ
トキシ)−アニソールの製造法 30.0gのグヤコール、70.0gの1,2−ジブロ
モテトラフルオロエタン、50.0gの無水炭酸カリウ
ムおよび450mlの乾燥DMSOの混合物をステンレ
ス鋼製の撹拌式オートクレーブ中に導入する。オートク
レーブの中にアルゴンを流して置換し、これを密閉して
100℃に加熱する。反応混合物をこの温度で24時間
撹拌した後、この反応混合物を20℃に冷却し、水に注
ぎ、有機相を分離し、ジクロロエタンを用いて抽出す
る。一緒にした抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥す
る。次いでジクロロエタンを真空中で蒸発させ、残留物
を蒸溜する。これによって80〜95℃/14ミリバー
ルで溜出して来る70面積%の1−(2−ブロモ−1,
1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−2−メトキシ
ベンゼン(理論値の59.2%)および30面積%の1
−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−メト
キシベンゼン(GC分析)の混合物62.3gを得た。
【0086】実施例 III−3 2−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエ
トキシ)−3−メトキシナフタレンおよび2−(1,
1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−3−メトキシ
ナフタレンの製造法
【0087】
【化24】
【0088】実施例III−1と同様にして、6.0g
の3−メトキシ−2−ナフトール、21.75gの1,
2−ジブロモテトラフルオロエタン、および5.0gの
無水炭酸カリウムを400mlの乾燥DMSOの中で1
00℃において66時間反応させる。反応後真空中で蒸
発させる(67℃/10ミリバール)。残留物を水と一
緒にし、この混合物をジクロロエタンを用いて抽出す
る。有機相を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、蒸
発乾凅させる。シリカ・ゲル360gを用いるカラム・
クロマトグラフ法(流出液:ヘキサン/ジクロロメタン
10:3)によりそれぞれ50重量%の2−(2−ブロ
モ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−3−
メトキシナフタレン(GC、1HNMRおよび19FNM
R分析)および1−(1,1,2,2−テトラフルオロ
エトキシ)−メトキシナフタレン(GC分析)のから成
る粗製物(10.0g)を得た。これにより所望の臭素
含有化合物2.6g(理論値の21.4%)および対応
する臭素を含まない化合物1.7g(理論値の18面積
%)および1:1混合物(GC分析)2.7gを得た。
従って臭素含有化合物および臭素を含まない化合物の全
収率は理論値の33%であった。
【0089】沸点(臭素含有化合物):92℃/0.0
8ミリバール。
【0090】沸点(臭素を含まない化合物):82℃/
0.1ミリバール。
【0091】上記実施例およびこれらと同様な方法で行
った他の実施例を表3にまとめる。
【0092】
【表5】
【0093】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン、新規o−(2−ブロモ−1, 1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−フエノール、および新規2−ブロモ−1,1,2,2 −テトラフルオロエトキシ含有フエニルエーテルの製造法

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 但し式中R1〜R4は互いに独立にそれぞれ水素、ハロゲ
    ンまたはC1〜C6−アルキルを表し、またR1〜R4のう
    ちの隣接した2個の基は一緒になって−(CH23−、
    −(CH24−、−(CH25−を表すか、または随時
    ハロゲンまたはC1〜C6−アルキルにより置換された−
    CH=CH−CH=CH−鎖を表すこともでき、さらに
    またR1〜R4基のうちの1個又は2個がニトロ、シア
    ノ、−CO−R6または−C(OR726を表すことも
    でき、 ここでR6=水素またはC1〜C6−アルキルであり、R7
    =C1〜C6−アルキルであるか、或いは該基の両方は一
    緒になって−CH2CH2−、−CH2CH(CH3)−、
    −CH2CH(C25)−、または−CH(CH3)CH
    (CH3)−を表す、の2,2,3,3−テトラフルオ
    ロ−1,4−ベンゾジオキサンの製造法において、酸結
    合剤を存在下で、式 【化2】 但し式中R1〜R4は式(I)の意味を有する、のo−
    (2−ブロモテトラフルオロエトキシ)−フェノールを
    閉環縮合させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 式(III) 【化3】 但し式中R1〜R4は式(I)の意味を有し、 R5はC1〜C6−アルキルまたはベンジルである、の化
    合物に対しエーテル開裂を行わせることを特徴とする請
    求項1記載の式(II)のフェノールの製造法。
  3. 【請求項3】 式(IV) 【化4】 但し式中R1〜R4は請求項1記載の式(I)の意味を有
    し、R5は請求項2記載の式(III)の意味を有す
    る、の化合物を、酸結合剤の存在下において、1,2−
    ジブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエタンと反
    応させることを特徴とする請求項2記載の式(III)
    の化合物の製造法。
  4. 【請求項4】 式 【化5】 但し式中R1〜R4は互いに独立にそれぞれ水素、ハロゲ
    ンまたはC1〜C6−アルキルを表し、またR1〜R4のう
    ちの2個の隣接した基が一緒になって−(CH23−、
    −(CH24−、−(CH25−を表すか、または随時
    ハロゲンまたはC1〜C6−アルキルにより置換された−
    CH=CH−CH=CH−鎖を表すこともでき、さらに
    またR1〜R4基のうちの1個または2個がニトロ、シア
    ノ、−CO−R6または−C(OR726を表すことも
    でき、ここでR6=水素またはC1〜C6−アルキルであ
    り、R7=C1〜C6−アルキルであるか、或いは該基の
    両方は一緒になって−CH2CH2−、−CH2CH(C
    3)−、−CH2CH(C25)−または−CH(CH
    3)CH(CH3)−を表す、の2,2,3,3−テトラ
    フルオロ−1,4−ベンゾジオキサンの製造法におい
    て、酸結合剤を存在させ、式(IV) 【化6】 但し式中R1〜R4は請求項1記載の式(I)の意味を有
    し、R5は請求項2記載の式(III)の意味を有す
    る、の化合物を、酸結合剤の存在下において、1,2−
    ジブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエタンと反
    応させ、式(III) 【化7】 但し式中但し式中R1〜R4は請求項1記載の式(I)の
    意味を有し、 R5はC1〜C6−アルキルまたはベンジルを表す、の化
    合物をつくり、この化合物に対してエーテル開裂を行
    い、これによって式(II) 【化8】 但し式中但し式中R1〜R4は請求項1記載の式(I)の
    意味を有する、の化合物をつくり、酸結合剤の存在下に
    おいてこの化合物に対し閉環縮合を行わせることを特徴
    とする方法。
  5. 【請求項5】 式 【化9】 但し式中但し式中R1〜R4は請求項1記載の式(I)の
    意味を有する、の化合物。
  6. 【請求項6】 式 【化10】 を有する1−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフ
    ルオロエトキシ)−2−メトキシ−4−ニトロベンゼン
    以外の化合物。
JP10218627A 1997-07-24 1998-07-16 2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン、新規o−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−フエノール、および新規2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ含有フエニルエーテルの製造法 Withdrawn JPH11106383A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19731785.5 1997-07-24
DE19731785A DE19731785A1 (de) 1997-07-24 1997-07-24 Verfahren zur Herstellung von 2,2,3,3-Tetrafluor-1,4-benzodioxanen, neue o-(2-Brom-1,1,2,2-tetrafluorethoxy)-phenole und neue 2-Brom-1,1,2,2-tetrafluorethoxy-gruppen enthaltende Phenylether

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11106383A true JPH11106383A (ja) 1999-04-20

Family

ID=7836726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10218627A Withdrawn JPH11106383A (ja) 1997-07-24 1998-07-16 2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン、新規o−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−フエノール、および新規2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ含有フエニルエーテルの製造法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5936102A (ja)
EP (1) EP0893444B1 (ja)
JP (1) JPH11106383A (ja)
DE (2) DE19731785A1 (ja)
ES (1) ES2251750T3 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7790770B2 (en) * 2005-11-23 2010-09-07 Bristol-Myers Squibb Company Heterocyclic CETP inhibitors
EP2331491B1 (en) * 2008-08-11 2016-03-30 Solvay Specialty Polymers Italy S.p.A. Process for the preparation of hydrofluoroalcohols with improved thermal and chemical stability

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2819788A1 (de) * 1978-05-05 1979-11-08 Bayer Ag Benzylester mit fluorsubstituierten aether- und/oder thioaethergruppen und ihre verwendung als insektizide
EP0052558B1 (fr) * 1980-11-13 1984-10-03 Rhone-Poulenc Specialites Chimiques Nouveaux bromopolyfluoroalkyl éthers aromatiques et leur procédé de préparation
DE3223505A1 (de) * 1982-06-24 1983-12-29 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Substituierte benzoyl-(thio)harnstoffe, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als schaedlingsbekaempfungsmittel
DE3315147A1 (de) * 1983-04-27 1984-10-31 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur herstellung von aromatischen verbindungen, die ueber ein heteroatom gebundene perfluorierte seitenketten enthalten
US4737509A (en) * 1986-12-04 1988-04-12 Fmc Corporation N-(4-(2-aryltetrafluoroethoxy)-3-methoxyphenyl)-N'-benzoylurea insect growth regulators
DE3716652A1 (de) * 1987-05-19 1988-12-08 Bayer Ag Dioxyalkylenaryl-dihydropyridine, zwischenprodukte zu ihrer herstellung, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung
US5283378A (en) * 1990-10-18 1994-02-01 Bayer Aktiengesellschaft Process for the dechlorination and/or debromination of fluorine-and chlorine- and/or bromine-containing aromatic compounds
IL100643A (en) * 1991-01-25 1996-10-31 Nippon Kayaku Kk History of hydrazine and pesticides containing these histories as an active ingredient
DE4107398A1 (de) * 1991-03-08 1992-11-05 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von in 3-stellung substituierten 4-cyano-pyrrolverbindungen
US5362889A (en) * 1992-03-06 1994-11-08 The United States Of America As Represented By The Secretary Of Commerce Monomers for double ring-opening polymerization with expansion
DE4314498A1 (de) * 1993-05-03 1994-11-10 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Perfluoralkoxy(alkylthio)-benzolen
DE4415435A1 (de) * 1994-05-03 1995-11-09 Bayer Ag Benzimidazol-Derivate

Also Published As

Publication number Publication date
ES2251750T3 (es) 2006-05-01
EP0893444B1 (de) 2005-11-02
US5936102A (en) 1999-08-10
DE59813152D1 (de) 2005-12-08
EP0893444A1 (de) 1999-01-27
DE19731785A1 (de) 1999-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001505200A (ja) ベンジルエーテルの調製方法
US4326087A (en) 3-Bromo-4-fluoro-benzyl derivatives
JP3781464B2 (ja) オキサゾール中間体を介するアリールピロール殺虫剤の製造法
JPH11106383A (ja) 2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン、新規o−(2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)−フエノール、および新規2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ含有フエニルエーテルの製造法
Walsh et al. An efficient method for the synthesis of heteroaryl C–O bonds in the absence of added transition metal catalysts
Fuss et al. Chemistry of 3-Hydroxypyridine Part 3: Synthesis of Substituted 3-[Fluoro (chloro) alkoxy] pyridines from Halo-or Amino-3-hydroxypyridines
Xiong et al. Diastereoselective synthesis of pitavastatin calcium via bismuth-catalyzed two-component hemiacetal/oxa-Michael addition reaction
EP0881215B1 (en) Process for the preparation of 4-methylenepiperidines
US4992577A (en) Preparation of 3-vinyl-substituted 2,2-dimethylcyclopropane-1-carboxylic acids and esters and intermediates therefor
JPH10175966A (ja) 3−(1−ヒドロキシフエニル−1−アルコキシイミノメチル)ジオキサジンの製造法
JP4609610B2 (ja) 4−メチルピラゾール−5−カルボン酸化合物の製造方法
US20050182269A1 (en) Process for the preparation of 3-cyano-1-naphthoic acid and some analogues thereof
Boswell et al. A Convenient Large-Scale Synthesis of 4-Fluoro-1-naphthaldehyde and Its Aromatic Nucleophilic Substitution Reactions
JP7138628B2 (ja) 3-アリールプロピオンアミド化合物及び3-アリールプロピオン酸エステル化合物の製造方法
JP2622651B2 (ja) 1,3−ジオキサン−4,6−ジオン誘導体の製造方法
KR20040039430A (ko) (2-니트로페닐)아세토니트릴 유도체의 제조방법 및 그합성중간체
AU2005305795B2 (en) Novel method for preparing 3-[5'-(3,4-bis-hydroxymethyl-benzyloxy)-2'- ethyl-2-propyl-biphenyl-4-yl]-penta-3-ol
JP4442107B2 (ja) インドール化合物の製造方法
JPH09183749A (ja) 3,3−ジオキシ−4,4,4−トリフルオロ酪酸誘導体
JP4393839B2 (ja) 1,3−ジ−ハロ置換されたベンゼン誘導体の製造
CA2115186A1 (fr) Procede pour la preparation de derives phenylbenzamides
JPH08268974A (ja) 3−フルオロ−4−クロロ−6−ニトロベンズアルデヒド、3−フルオロ−4−クロロ−6−ニトロベンズアルデヒドアセタ−ル類及びそれらの製造方法
US6057477A (en) Metal salt catalyzed process to oxazolines and subsequent formation of chloroketones
JPH05286882A (ja) 2,3−ジフルオロフェノール類の製造方法
Nagarathnam A facile preparation of 2‐(2‐arylethyl)‐and 2‐(aminomethyl) indoles

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050511

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070129