JPH11106312A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH11106312A
JPH11106312A JP2591298A JP2591298A JPH11106312A JP H11106312 A JPH11106312 A JP H11106312A JP 2591298 A JP2591298 A JP 2591298A JP 2591298 A JP2591298 A JP 2591298A JP H11106312 A JPH11106312 A JP H11106312A
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JP
Japan
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acid
polyoxyethylene
oil
ether
powder
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Application number
JP2591298A
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English (en)
Inventor
Masumi Ogawa
真澄 小川
Ken Tabohashi
建 田保橋
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の化粧料組成物は、化粧料用粉体の付
着性やのびのよさが改善された化粧料組成物を提供す
る。 【解決手段】 エポキシ化合物であるグリシジルエーテ
ル類または1,2−エポキシアルカン類と、塩基性アミ
ノ酸とを反応させて得られる塩基性アミノ酸誘導体と化
粧料用粉体とを併用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料組成物、さ
らに詳しくは、塩基性アミノ酸の特定の誘導体およびそ
の塩の1種以上(成分(A))と化粧料用粉体から選ば
れる1種以上(成分(B))とを有効成分として含有す
る化粧料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料用粉体を配合してなる皮膚化粧料
に関して、例えば粉白粉、ベビーパウダー、頬紅、ファ
ンデーション等が知られており、これらは例えばパフな
どの化粧用具を用いて皮膚上に塗布する。これらの皮膚
化粧料は塗布の際、十分に付着すること、また十分にの
び広がることが要求される。しかし、特に、油脂等など
を配合しないあるいは少量配合したような、主に粉末と
しての性質を保持した化粧料においては、これら粉末の
付着性、のびのよさが重要な問題となるが、必ずしも十
分満足がいくものが得られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、化粧
料に用いられる粉体の付着性やのびのよさが改善された
化粧料組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
状に鑑み鋭意研究した結果、グリシジルエーテル類およ
び/または1,2−エポキシアルカン類とアルギニンや
リジン等の塩基性アミノ酸とを反応させて得られる塩基
性アミノ酸誘導体と化粧料用粉体とを併用することによ
り上記目的が達成されることを見いだし、このような知
見に基づいて本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、下記一般式(1)で表さ
れる塩基性アミノ酸誘導体およびその塩から選ばれる1
種以上(A)と化粧料用粉体から選ばれる1種以上
(B)とを有効成分として含有することを特徴とする化
粧料組成物に関する。
【0006】
【化5】
【0007】[上記一般式(1)中、R1は炭素原子数
8〜22の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケ
ニル基を示し、jは0または1の整数を示し、Xは水素
原子または下記一般式(2)で表される置換基を示し、
kは0〜5の整数を示し、k=0のときYは下記一般式
(3)で表される置換基を表し、そしてk=1〜5の整
数のときYはアミノ基を示す。]
【0008】
【化6】
【0009】[上記一般式(2)中、R2はR1と同一ま
たは異なって炭素原子数8〜22の直鎖または分岐鎖の
アルキル基またはアルケニル基を示し、nは0または1
の整数を示す。]
【0010】
【化7】
【0011】[上記一般式(3)中、mは1〜5の整数
を示し、Zは下記(I)〜(IV)のいずれかの置換基
を表す。]
【0012】
【化8】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明の化粧料組成物の第1の必須成分
(A)である前記一般式(1)で表される塩基性アミノ
酸誘導体は、塩基性アミノ酸と下記一般式(4)で表さ
れるグリシジルエーテルまたは下記一般式(5)で表さ
れるエポキシアルカンとを、アルカリ条件下に、低級ア
ルコール、多価アルコール等の有機溶媒、あるいはこれ
ら有機溶媒と水との混合溶媒中で反応させることによっ
て容易に製造することができる。例えば、アミノ酸とエ
ポキシアルカンとの反応については特開昭48−224
17に記載されている。
【0015】
【化9】
【0016】上記式中、R2は炭素原子数8〜22の直
鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を表
す。
【0017】
【化10】
【0018】上記式中、R3は炭素原子数8〜22の直
鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を表
す。
【0019】前記一般式(1)で表される塩基性アミノ
酸誘導体において、グリシジルエーテルと塩基性アミノ
酸とを反応させて得られるものの方が、エポキシアルカ
ンと塩基性アミノ酸とを反応させて得られるものより好
ましい。
【0020】上記一般式(4)で表されるグリシジルエ
ーテルは、例えば飽和または不飽和の天然または合成高
級アルコールとエピクロルヒドリンを反応させることに
より得ることができる。その具体的な例としては、デシ
ルグリシジルエーテル、ドデシルグリシジルエーテル、
テトラデシルグリシジルエーテル、ステアリルグリシジ
ルエーテル等が挙げられ、これらはそれぞれ単一組成で
も2種以上の任意の割合の混合物でも良い。工業的に入
手可能なグリシジルエーテルとしては、日本油脂(株)
製の「エピオールL−41」(デシルグリシジルエーテ
ル)、「エピオールSK」(ステアリルジグリシルエー
テル)、エイ・シー・アイ・ジャパン・リミテッド製の
「ヘロキシ8」(ドデシルグリシジルエーテル及びテト
ラデシルグリシジルエーテルの混合物)、ナガセ化成工
業(株)製の「デナコールEX−192」(ドデシルグ
リシジルエーテル及びテトラデシルグリシジルエーテル
の混合物)、阪本薬品工業(株)製の「SY−25L」
(デシルグリシジルエーテル及びドデシルグリシジルエ
ーテルの混合物)等が挙げられる。
【0021】上記一般式(5)で表されるエポキシアル
カンとしては、例えばダイセル化学工業(株)製の「A
OEX」シリーズのものが挙げられる。
【0022】塩基性アミノ酸としては、天然、合成のい
ずれのアミノ酸も使用でき、例えばアルギニン、リジ
ン、オルニチン、ヒスチジン、ヒドロキシリジン、α,
γ−ジアミノ酪酸等が挙げられるが、好ましいものはア
ルギニンおよびリジンであり、特に好ましいものはアル
ギニンである。また、D体、L体及びDL体のいずれで
も使用できる。
【0023】塩基性アミノ酸のうち、例えばリジン及び
オルニチンの場合については、グリシジルエーテルまた
はエポキシアルカンとの結合部位は優先的に各々ε−ア
ミノ基およびδ−アミノ基であると考えられるが、α−
アミノ基と反応したものでもよい。更に、ε−アミノ
基、δ−アミノ基またはα−アミノ基のいずれかにグリ
シジルエーテルまたはエポキシアルカンが2分子反応し
たものであってもよい。また、ε−アミノ基(オルニチ
ンではδ−アミノ基)およびα−アミノ基へ各々1分子
ずつ(計2分子)反応したもの、または塩基性アミノ酸
1分子に対しグリシジルエーテルもしくはエポキシアル
カンが3分子もしくは4分子付加した化合物でもよい。
例えば、グリシジルエーテルとリジンとの反応において
生成する本発明の塩基性アミノ酸誘導体としては、以下
の(6)〜(13)の8種類の化合物が挙げられる。
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】
【0028】
【化15】
【0029】
【化16】
【0030】
【化17】
【0031】
【化18】
【0032】[上記式(6)〜(13)中、R3は前記
と同じ意味を表す。但し後述するように、(8)〜(1
3)の化合物において、同一分子内にある複数のR3
それぞれ異る鎖であってよく、同一鎖であってもよ
い。]
【0033】しかし、特に好ましいのは塩基性アミノ酸
1分子に対しグリシジルエーテルまたはエポキシアルカ
ンが1分子付加した化合物である。
【0034】グリシジルエーテルまたはエポキシアルカ
ンとアミノ酸の反応においては、反応性を高め副反応を
防ぐため、アミノ酸をアルカリ金属塩として用いるかも
しくはアルカリ条件下で反応させる方が好ましい。ただ
し、アルギニンについては、これらの条件を用いずに反
応させてもよい。
【0035】反応溶媒としては、通常1種または2種以
上の低級アルコールまたは多価アルコール等の有機溶媒
が使用される。低級アルコールの例としてはメチルアル
コール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、
イソプロピルアルコール、nーブチルアルコール等が挙
げられ、多価アルコールの例としてはグリセリン、1,
3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、イソプレングリコール等が挙げら
れる。これらの有機溶媒は単一組成でも2種以上の任意
の割合の混合物を用いてもよい。もちろん高級アルコー
ルと多価アルコール等、種類の異なる有機溶媒の混合物
でもよい。また塩基性アミノ酸の溶解性を上げるため、
これらの有機溶媒と水とを併用する方がより好ましい。
有機溶媒と水との混合比は、アミノ酸の種類、及びグリ
シジルエーテルもしくはエポキシアルカンの種類によっ
て異なるが、通常、有機溶媒:水=100:0〜10:
90、好ましくは1:1〜9:1の範囲である。有機溶
媒の割合が低いと、グリシジルエーテルまたはエポキシ
アルカンの溶解度が低くなり、反応速度が著しく低下す
る。
【0036】反応温度は反応溶媒の種類、組成等によっ
ても異なるが、例えばイソプロピルアルコールの場合は
通常70〜100℃、好ましくは80〜95℃の範囲で
あり、エチルアルコールの場合は通常60〜78℃、好
ましくは70〜78℃の範囲であり、還流下で反応を行
うのが好ましい。グリシジルエーテルまたはエポキシア
ルカンの添加方法は、加熱前に一括に添加しておいても
加熱開始後に分割添加または連続添加(連続滴下)して
も良いが、副生物の生成を抑制するためには加熱開始後
に連続滴下するのが好ましい。
【0037】グリシジルエーテルまたはエポキシアルカ
ンと塩基性アミノ酸との反応によって得られる生成物
は、通常は単一化合物ではなく、塩基性アミノ酸1分子
に対してグリシジルエーテルまたはエポキシアルカン1
分子付加したものと2分子以上付加したものの混合物と
なる。これらの混合物は、例えばクロマトグラフィー等
で各単一化合物に単離精製してからその1種以上を本発
明の化粧料組成物の原料として使用してもよいし、混合
物のまま使用してもよい。さらに、未反応の塩基性アミ
ノ酸が混合物中に存在していたとしてもよい。
【0038】塩基性アミノ酸1分子に対しグリシジルエ
ーテルまたはエポキシアルカンが複数付加した本発明に
おける塩基性アミノ酸誘導体において、付加した複数の
グリシジルエテールまたはエポキシアルカンの鎖長は同
一でもよく異なっていてもよい。鎖長の異なるグリシジ
ルエーテルまたはエポキシアルカンの混合物を用いて反
応を行った場合、得られる組成物は通常これら同一鎖長
を有するものと異なる鎖長を有するものの混合物とな
る。例えばエイ・シー・アイ・ジャパン・リミテッド製
の「ヘロキシ8」(ドデシルグリシジルエーテル及びテ
トラデシルグリシジルエーテルの混合物)とアルギニン
を用いて反応を行った場合、生成する本発明の塩基性ア
ミノ酸誘導体は以下の(14)〜(18)の5種類の化
合物となる。これらは前述したように各単一化合物に単
離精製して用いてもよいし、混合物のまま用いてもよ
い。
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】
【化21】
【0042】
【化22】
【0043】
【化23】
【0044】また、グリシジルエーテルとエポキシアル
カンの混合物を用いて反応を行った場合、得られる組成
物には、通常、同じ塩基性アミノ酸分子内にグリシジル
エーテルおよびエポキシアルカン両方が付加したタイプ
のものが含まれる。これらのものも、もちろん前述した
ように各単一化合物に単離精製して用いてもよいし、混
合物のまま用いてもよい。
【0045】なお、グリシジルエーテルまたはエポキシ
アルカンと塩基性アミノ酸とを反応させて得られる反応
混合物は、差し支えなければなんらの精製処理をするこ
となくそのまま、または必要に応じて反応溶媒を留去す
る程度の精製度で本発明の化粧料組成物の原料とするこ
とができる。例えば、反応溶媒として化粧料等に用いら
れることの多いエチルアルコール、1,3−ブチレング
リコール、プロピレングリコール等を使用した場合、本
発明の効果を阻害しない範囲でこれらが反応混合物中に
含まれていてもよい。
【0046】前記一般式(1)で表される塩基性アミノ
酸誘導体の塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、
硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、炭酸塩などの無機酸塩、酢
酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、グリコール酸塩、りんご酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩、酒石酸塩、グルタミン
酸塩およびその誘導体の塩、アスパラギン酸塩及びその
誘導体の塩、ピロリドンカルボン酸塩などの有機酸塩等
を用いることができる。これらはいずれの光学異性体も
使用することが出来る。特に好ましい塩としては、塩酸
塩、臭化水素酸塩、ピロリドンカルボン酸塩、クエン酸
塩、乳酸塩、グリコール酸塩、グルタミン酸塩、アスパ
ラギン酸塩が挙げられる。
【0047】次に、本発明の化粧料組成物の第2の必須
成分(B)である化粧料用粉体について代表例を挙げて
説明する。
【0048】化粧料用粉体としては具体的にはナイロン
粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉
末、ポリスチレン粉末、スチレン・アクリル酸の共重合
体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ4フッ化
エチレン粉末、セルロース粉末などの有機粉末、トリメ
チルシルセスキオキサン粉末、シリコーン樹脂粉末、タ
ルク、カオリン、雲母、セリサイト、白雲母、金雲母、
合成雲母、紅雲母、リチア雲母、バーミキュライト、炭
酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウ
ム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネ
シウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属
塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウ
ム、焼成硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸カ
ルシウム、フッ酸アパタイト、ヒドロキシアパタイト、
セラミックパウダー、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸
カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、窒化ホウ素、
二酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、チタン酸鉄、微粒
子酸化チタン、針状酸化チタン、紡錘状酸化チタン、棒
状酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、薄片状酸化亜鉛等の紫
外線遮断粉体、γ−酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カー
ボンブラック、マンゴバイオレット、バルトバイオレッ
ト、酸化クロム、酸化セリウム、水酸化クロム、チタン
酸コバルト、群青、紺青、酸化チタン被覆マイカ、酸化
チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマ
ス、オキシ塩化ビスマス、アルミニウムパウダー、銅パ
ウダー、赤色201号、赤色202号、赤色204号、
赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色22
8号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄
色205号、黄色401号、青色404号、赤色3号、
赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色23
0号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄
色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色
3号、青色1号、クロロフィル、βカロチン、Nε−ラ
ウロイルリジン等が挙げられる。
【0049】これら化粧料用粉体は一種を単独で用いて
もよく、あるいは2種以上を併用して用いてもよい。ま
た、これらの2種以上を乾式あるいは湿式処理により複
合させて使用しても良い。なお、一般の化粧品に適用で
きる粉体であればよく、上記の成分に限定されるもので
はない。
【0050】本発明の化粧料組成物は粉末としての性質
を保持した化粧料のみならず、他の剤型における化粧
料、例えば、固型、乳化型、油性型、液状、練状、油性
型、ペンシル型、乳化高分子型等、各種剤型の化粧料に
用いることができるのはもちろんである。
【0051】また本発明の化粧料における成分(A)の
塩基性アミノ酸誘導体は、皮膚や粘膜に対する刺激が小
さく、また生分解性も高いため、化粧料の成分として優
れたものである。
【0052】本発明の化粧料組成物における成分(A)
の配合量は、目的とする製品によって適宜決定され、特
に制限されないが、好ましくは0.01〜10重量%で
あり、特に好ましくは0.1〜5重量%である。0.0
1重量%未満では本発明の効果が十分発揮できない場合
があり、10重量%を越えると使用感が低下する場合が
ある。
【0053】本発明の化粧料組成物における成分(B)
の配合量は、目的とする製品によって適宜決定される。
化粧料において、化粧料用粉体の配合量は、通常、0.
01〜99.9重量%の幅広い範囲で用いられるが、付
着性やのびのよさの問題が特に重要視される、粉白粉、
頬紅、アイシャドー、パウダー等の固形粉末化粧料にお
いては、好ましくは50〜99重量%の範囲で用いられ
る。
【0054】本発明の化粧料組成物は、粉白粉、ファン
デーション、口紅、頬紅、アイライナー、アイシャド
ー、眉墨、リップクリーム、ベビーパウダー、その他化
粧料用パウダーなどの各種化粧料、浴剤等に用いること
ができる。
【0055】本発明の化粧料組成物において、本発明の
効果を阻害しない範囲において他の界面活性剤を併用す
ることもできる。
【0056】アニオン界面活性剤の例としては、ラウリ
ル硫酸塩、ミリスチル硫酸塩、セチル硫酸塩、ステアリ
ル硫酸塩、オレイル硫酸塩等のアルキル硫酸塩、ラウリ
ルリン酸等のアルキルリン酸及びその塩、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンミ
リスチルエーテル硫酸塩等のポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル酢酸塩、ポリオキシエチレントリデシルエーテル酢酸
塩等のポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩、オク
チルフェノキシジエトキシエチルスルホン酸塩、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸塩、テトラデセンスルホン酸塩、
スルホコハク酸ジオクチル塩、スルホコハク酸ラウリル
塩、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル塩、ス
ルホコハク酸ポリオキシエチレンモノオレイルアミド
塩、オレイン酸アミドスルホコハク酸塩、ラウロイルザ
ルコシン、オレイルザルコシン、ヤシ油脂肪酸ザルコシ
ン等のアルキルザルコシン及びその塩、N−アルキル−
N−メチル−β−アラニン及びその塩、ポリオキシエチ
レンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルリン酸及びその塩、ラウ
リン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、オレイン
酸塩、ヤシ油脂肪酸塩、ステアリン酸塩等の高級脂肪酸
塩、ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸塩、N−ヤ
シ油脂肪酸−グルタミン酸塩、N−ラウロイル−グルタ
ミン酸塩、N−ミリストイル−グルタミン酸塩、N−ヤ
シ油脂肪酸−アスパラギン酸塩、N−ヤシ油脂肪酸−グ
リシン塩、N−ヤシ油脂肪酸−アラニン塩等のN−アシ
ル−アミノ酸塩等が挙げられる。また、これらの塩とし
てはナトリウム、マグネシウム、カリウム、アンモニウ
ム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アル
ギニン、リジン等が挙げられる。
【0057】ノニオン界面活性剤の例としては、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミ
リスチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキ
シエチレンセトステアリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテ
ル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシ
エチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンオク
チルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンブチルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキル(12〜14)エー
テル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンジノニルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレンコレス
タノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロー
ル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、酢酸ポリ
オキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレ
ンラノリン、ポリオキシエチレン液状ラノリン、ポリオ
キシエチレン還元ラノリン、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレン液状ラノリン、オクタン酸ポリエチレン
グリコール・ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル混合物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、モノステアリン酸ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ポリオキシプロピレングリセリルエ
ーテル、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポ
リオキシプロピレンジグリセルエーテル、ポリオキシプ
ロピレンソルビット、ポリオキシプロピレンセチルエー
テル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリ
オキシプロピレンラノリンアルコールエーテル、ポリオ
キシプロピレン硬質ラノリン、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンラノリン、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテ
ル、エチレンジアミンテトラポリオキシエチレンプロピ
レン、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソ
ルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステ
アリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、ヤシ
油脂肪酸ソルビタン、セスキイソステアリンソルビタ
ン、セスキオレイン酸ソルビタン、ジステアリン酸ソル
ビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリ
ン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノラウ
リン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン
酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポ
リオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキ
シエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエ
チレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソル
ビタン、アルキル(8〜16)グルコシド、セスキステ
アリン酸メチルグルコシド、ポリオキシエチレンオレイ
ン酸メチルグルコシド、セスキステアリン酸ポリオキシ
エチレンメチルグルコシド、ジステアリン酸ポリオキシ
エチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチ
ルグルコシド、ジステアリン酸ポリオキシエチレングル
コシド、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステ
アリン酸エチレングリコール、ジラウリン酸エチレング
リコール、ラウリン酸プロピレングリコール、自己乳化
型ステアリン酸プロピレングリコール、イソステアリン
酸プロピレングリコール、オレイン酸プロピレングリコ
ール、リシノレイン酸プロピレングリコール、ジ(カプ
リル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジステアリ
ン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピ
レングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、
モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノパルミチ
ン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエ
チレングリコール、モノイソステアリン酸ポリエチレン
グリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコールポ
リエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリ
コール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイ
ソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸
ポリエチレングリコール、ラノリン脂肪酸ポリエチレン
グリコール、ラウリン酸グリセリル、ミリスチン酸グリ
セリル、パルミチン酸グリセリル、親油型モノステアリ
ルグリセリン、自己乳化型モノステアリルグリセリン、
イソステアリン酸グリセリル、オキシステアリン酸グリ
セリル、オレイン酸グリセリル、親油型オレイン酸グリ
セリル、リシノレイン酸グリセリル、ベヘン酸グリセリ
ル、エルカ酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸グリセリル、セ
スキオレイン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセ
リル、トリイソパルミチン酸グリセイリル、水素添加大
豆油脂肪酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、酢
酸モノステアリン酸グリセリル、酢酸リシノレイン酸グ
リセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノオレ
イン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリ
ル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、ジオレイン酸
ポリグリセリル、縮合リシノレイン酸ポリグリセリル、
ラウリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノステア
リン酸ポリオキシエチレングリセリル、オレイン酸ポリ
オキシエチレングリセリル、ヤシ油脂肪酸ポリオキシエ
チレングリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレン
グリセリル、ラウリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ミリスチン酸ポリオキシエチレンミリスチルエーテ
ル、ステアリン酸ポリオキシエチレンセチルエーテル、
ステアリン酸ポリオキシエチレンステアリルエーテル、
イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ト
リイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
ポリオキシエチレン牛脂アルキルヒドロキシミリスチレ
ンエーテル、ポリオキシエチレンアルキル(12〜1
5)エーテル酢酸プロピル、ポリオキシエチレンアルキ
ル(12〜15)エーテル酢酸ヘキサデシル、ポリオキ
シエチレンジステアリン酸トリメチロールプロパン、ポ
リオキシエチレントリステアリン酸トリメチロールプロ
パン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリメ
チロールプロパン、ジグリセリンオレイルエーテル、イ
ソステアリン酸グリセリルエーテル、バチルアルコー
ル、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ポリオ
キシエチレンリシノレイン酸アミド、ラウリン酸エタノ
ールアミド、パルミチン酸エタノールアミド、ステアリ
ン酸エタノールアミド、ヤシ油脂肪酸エタノールアミ
ド、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミ
ド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールア
ミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸ミリ
スチン酸ジエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノー
ルアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン
酸ジエタノールアミド、イソステアリン酸ジエタノール
アミド、リノール酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸
ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールア
ミド、硬化牛脂油ジエタノールアミド、ポリオキシエチ
レンヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸イソ
プロパノールアミド、オレイン酸イソプロパノールアミ
ド、ステアリン酸ステアロイルエタノールアミド、ラウ
リルジメチルアミンオキシド液、ラウリルジメチルアミ
ンオキシド液、ミリスチルジメチルアミンオキシド液、
ステアリルジメチルアミンオキシド、ヤシ油アルキルジ
メチルアミンオキシド液、ポリオキシエチレンヤシ油ア
ルキルジメチルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルラ
ウリルアミンオキシド液、ラウロイルグルタミン酸ジオ
クチルドデシル、ステアロイルグルタミン酸ジオクチル
ドデシル、ラウロイルグルタミン酸ポリオキシエチレン
オクチルドデシルエーテルジエステル、ラウロイルグル
タミン酸ジポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油ピログルタミン酸イソス
テアリン酸ジエステル、ポリオキシエチレングリセリル
ピログルタミン酸イソステアリン酸ジエステル等が挙げ
られる。
【0058】両性活性剤の例としては、カルボベタイン
型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤、
スルホベタイン型両性界面活性剤、ヒドロキシスルホベ
タイン型両性界面活性剤、アミドスルホベタイン型両性
界面活性剤、ホスホベタイン型両性界面活性剤、イミダ
ゾリン型両性界面活性剤等の両性界面活性剤が挙げら
れ、より具体的に例示すれば、ラウリルジメチルアミノ
酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、ステアリルジ
メチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジヒドロキシエ
チルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤ
シ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、パーム核油脂肪
酸アミドプロピルベタイン液、リシノレイン酸アミドプ
ロピルベタイン液、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−カル
ボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン
ナトリウム、パーム核油脂肪酸アシル−N−カルボキシ
エチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリ
ウム、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒド
ロキシエチルイミダゾリウムベタイン、ウンデシル−N
−カルボキシメチルイミダリニウムベタイン、塩酸アル
キルジアミノエチルグリシン液、ビス(ステアリル−N
−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体等が
挙げられる。
【0059】なお上記の界面活性剤の他にも、本発明の
効果を阻害しない範囲で、通常使用される各種添加剤を
添加することができる。例としてはシリコーン化合物、
高分子物質、脂肪酸、アルコール類、多価アルコール、
抽出物、アミノ酸、核酸、ビタミン、酵素、抗炎症剤、
殺菌剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、キレート
剤、制汗剤、pH調整剤、パール化剤、湿潤剤および化
粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、医薬部外品原
料規格、日本薬局方、食品添加物公定書記載の原料等が
挙げられる。
【0060】シリコーン化合物の例としては、メチルポ
リシロキサン、高重合メチルポリシロキサン;ポリオキ
シエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキ
シプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体及びポリ
(オキシエチレン、オキシプロピレン)・メチルポリシ
ロキサン共重合体等のエーテル変性シリコーン;ステア
ロキシメチルポリシロキサン、ステアロキシトリメチル
シラン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタ
メチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン;デ
カメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテ
トラシロキサン、メチルシクロポリシロキサン及びドデ
カメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン;
メチルフェニルポリシロキサン、トリメチルシロキシケ
イ酸;アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチ
ルシロキサン共重合体等のアミノ変性シリコーン、シラ
ノール変性ポリシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキ
サン、脂肪酸変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロ
キサン、エポキシ変性ポリシロキサン、アルコキシ変性
ポリシロキサンパーフルオロポリエーテル、ポリ酢酸ビ
ニルジメチルポリシロキサン、及びこれらの1種または
2種以上をを乳化したシリコーンエマルジョン等が挙げ
られる。
【0061】天然系油脂としては、ミツロウ、サラシミ
ツロウ、キャンデリラロウ、カルナバロウ、イボタロ
ウ、モクロウ、コメヌカロウ、サラシモンタロウ、ラノ
リン、セレシン、スクワラン、プリスタン、テレピン
油、ユーカリ油、テルピネオール、ユーカリプトール、
オリーブ油、ツバキ油、チャ実油、サザンカ油、サフラ
ワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモ
ロコシ油、ラッカセイ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ
胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、ホ
ホバ油、アボガド油、カロット油、マカデミアナッツ
油、ヘーゼルナッツ油、メドウフォーム油、シア脂、月
見草油、カカオ脂、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、アマニ
油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、牛脂、馬油、ミン
ク油、タラ肝油、サメ肝油、オレンジラフィー油、乳
脂、卵黄油、卵黄脂肪油、粉末脂肪油、チョウジ油、ロ
ーズヒップ油、ラベンダー油、ローマカミツレ油、ロー
ズマリー油、等挙げられ、部分的に化学的に作用させた
天然系油脂として、部分加水分解ホホバ油、オキシステ
アリン酸硬化ヒマシ油、酢酸ヒマシ油、部分水素添加馬
油、吸着精製ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、
硬質ラノリン、酢酸硬質ラノリン、酢酸液状ラノリン等
が挙げられる
【0062】鉱物系油脂としては、流動パラフィン、軽
質パラフィン、重質パラフィン、揮発性パラフィン、液
化石油ガス、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス
等が挙げられる。
【0063】合成系油脂としては、高級脂肪酸エステル
等が挙げられ、酢酸(セチルラノリル)エステル、トリ
アセチルグリセリル、プロピオン酸エイコサニル、乳酸
ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチル
ドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ポリプ
ロピレングリコールオリゴエステル、コハク酸2エチル
ヘキシル、ヘプタン酸ステアリル、アジピン酸ジイソプ
ロピル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル、
アジピン酸ジ2エチルヘキシル、アジピン酸ジ2ヘプチ
ルウンデシル、カプリル酸セチル、トリカプリン酸グリ
セリル、2エチルヘキサン酸セチル、2エチルヘキサン
酸セトステアリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリ
ル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、
オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、ジ
オクタン酸エチレングリコール、ジオクタン酸ネオペン
チルグリコール、トリオクタン酸トリメチロールプロパ
ン、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオク
タン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、イ
ソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、
ジノナン酸イソトリデシル、ジノナン酸プロピレングリ
コール、ペラルゴン酸オクチル、イソペラルゴン酸オク
チル、トリ(カプリル・カプロン酸)グリセリン、ジカ
プリン酸ネオペンチルグリコール、セバシン酸ジイソプ
ロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソステアリ
ル、トリラウリン酸グリセリル、トリヤシ油脂肪酸グリ
セリル、ミルスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミ
リスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、
ミリスチン酸オクチルドデシル、トリミリスチン酸グリ
セリル、テトラミリスチン酸ペンタエリスリット、パル
ミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、パルミ
チン酸セチル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸
2エチルヘキシル、イソパルミチン酸オクチル、トリイ
ソミリスチン酸グリセリル、ステアリン酸エチル、ステ
アリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリ
ン酸ステアリル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、トリステ
アリン酸グリセリル、ステアリン酸バチル、イソステア
リン酸イソプロピル、イソステアリン酸ブチル、イソス
テアリン酸ヘキシル、イソステアリン酸イソセチル、イ
ソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸硬化
ヒマシ油、イソステアリン酸オクチルドデシル、イソス
テアリン酸バチル、モノイソステアリン酸ポリグリセリ
ル、トリ(イソステアリン酸)グリセリル、トリ(イソ
ステアリン酸)ジグリセリル、トリ(イソステアリン
酸)トリメチロールプロパン、テトラ(イソステアリン
酸)ポリグリセリル、テトラ(イソステアリン酸)ポリ
グリセリル、ヒドロキシステアリン酸2エチルヘキシ
ル、オレイン酸エチル、オレイン酸デシル、オレイン酸
イソデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オレイル
ドデシル、ジ(オレイン酸)エチレングリコール、トリ
(オレイン酸)グリセリル、リシノール酸オクチルドデ
シル、ピバリン酸イソデシル、ピバリン酸イソステアリ
ル、トリベヘニン酸グリセリル、エルカ酸オクチルドデ
シル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸オ
クチルドデシル、アボガド油脂肪酸エチル、ミンク油脂
肪酸エチル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、ヘ
キサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット、ジ(コ
レステロール、ベヘニル、オクチルドデシルアルコー
ル)−N−ラウロイル−L−グルタミン酸エステル、ジ
(ベヘニル、オクチルドデシルアルコール)−N−ラウ
ロイル−L−グルタミン酸エステル、N−ラウロイル−
L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルド
デシル)、フッ素系油剤等が挙げられる。
【0064】高分子物質の例としては、グアーガム、ロ
ーカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガ
ラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチ
ン、マンナン、デンプン、プルラン等の植物系多糖類高
分子;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカ
ン、カードラン、ヒアルロン酸等の微生物由来の多糖類
系;ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の
動物系の蛋白類系;メチルセルロース、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、カルボキシルメチルセルロース及びその
塩、メチルヒドロキシプロピルセルロース等のセルロー
ス誘導体;可溶性デンプン、カルボキシルデンプン、メ
チルデンプン等のデンプン誘導体;アルギン酸プロピレ
ングリコールエステル、アルギン酸塩等のアルギン酸誘
導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、
酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体、酢酸ビニル・
クロトン酸共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン
酸エチル共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸
ブチル共重合体、クロトン酸・酢酸ビニル・ネオデカン
酸ビニル共重合体、メトキシエチレン無水マレイン酸共
重合体、イソブチレン・マレイン酸ナトリウム共重合
体、N−メチルピロリドン、ビニルピロリドン・N,N
−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル
硫酸塩、ビニルイミダゾリウムメトクロライド・ビニル
ピロリドン共重合体、ポリビニルピロリドン、ビニルピ
ロリドン・スチレン共重合体、ビニルピロリドン・ヘキ
サデセン共重合体、スチレン・ビニルピロリドン共重合
体、エイコセン・ビニルピロリドン共重合体、カルボキ
シビニルポリマー等のビニル系誘導体;アクリル酸アル
キル共重合体、ポリアクリル酸及びその塩(ナトリウ
ム、カリウム、アンモニウム、トリエタノールアミン、
アルギニン、リジン等)、ポリアクリル酸アルキル、ア
クリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アミド・スチレ
ン共重合体、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体、
アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸エステル共重合
体及びその塩、アクリル酸オクチルアミド・アクリル酸
ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル
共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、アクリル
酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合
体、アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸アルキ
ルエステル・ジアセトン・アセトンアクリルアミド・メ
タクリル酸共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウ
ム・アクリルアミド共重合体等のアクリル酸系誘導体;
メタクリロイルエチルジメチルジメチルベタイン・塩化
メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム・メタク
リル酸メトキシポリエチレングリコール共重合体、メタ
クリロイルエチルジメチルベタイン・塩化メタクリロイ
ルエチルトリメチルアンモニウム・メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル共重合体、カルボキシメチルデキストラ
ン及びその塩;塩化0−[2−ヒドロキシ−3−(トリ
メチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース塩化ヒドロキシプロ
ピルラウリルジメチルアンモニウムエーテル等のカチオ
ン化セルロース;塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(ト
リメチルアンモニオ)プロピル]グァーガム等のカチオ
ン化グアーガム、エポキシ樹脂イソステアリン酸エステ
ル、ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂、ビスフェノー
ルエポキシ樹脂脂肪酸エステル、ポリエチレングリコー
ル・エピクロルヒドルン・ヤシ油アルキルアミン・ジプ
ロピレントリアミン縮合物、パーフルオロポリエーテル
等が挙げられる。
【0065】その他の成分の例としてはイソプロピルミ
リステート、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステ
ル類;美白用薬剤としてアルブチン、コウジ酸、ビタミ
ンC及びその誘導体;血管拡張剤としてセンブリエキ
ス、セファランチン、ビタミンE及びその誘導体、ハイ
ドロキノンおよびその誘導体;γ−オリザノール;局所
刺激剤としてトウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、
ニコチン酸ベンジルエステル;栄養剤としてビタミン
A、B1、B2、B6、E及びその誘導体;シスチン、シ
ステイン、アセチルシステイン、メチオニン、セリン、
ロイシン、トリプトファン、グリシン、アルギニン、ア
スパラギン酸、グルタミン酸、イソロイシン、アラニ
ン、ヒスチジン、リジン、プロリン、オキシプロリン、
フェニルアラニン、スレオニン、チロシン、バリン、等
アミノ酸及びその誘導体;女性ホルモン剤として、エス
トラジオール、エチニルエストラジオール;毛根賦活剤
としてパントテン酸およびその誘導体、プラセンタエキ
ス、アラントイン、感光素301等;抗炎症剤としてβ
−グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体、アラン
トイン、アズレン、ε−アミノカプロン酸、ヒドロコル
チゾン、ヒノキチオール等;抗プラスミン剤としてトラ
ネキサム酸;収れん剤としてタンニン酸、クエン酸、乳
酸等;天然物由来として、ハマメリス、オドリコ草、白
樺、ダイオウ等;清涼化剤としてメントール、カンフ
ル、ホルモンとしてエストラジオールおよびそのエステ
ル誘導体;エストロン、エチニルエストラジオール、コ
ルチゾンおよびそのエステル誘導体;ヒドロコルチゾン
およびそのエステル誘導体、プレドニゾン、プレドニゾ
ロン等;抗ヒスタミン剤として塩酸ジフェンヒドラミ
ン、マレイン酸クロルフェラミン;角質剥離・溶解剤と
して、イオウ、サルチル酸、レゾルシン;殺菌剤として
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ハロカル
バン、2,4,4-トリクロロ-2-ヒドロキシフェノール、ト
リクロサン;天然物由来としてカミツレエキス、ユーカ
リ油エキス;新陳代謝促進、血行促進、創傷治癒等とし
て、ニンジンエキス、アロエ、シコン、リリー、ヘチ
マ、マロニエ、オオバク、ベニハナ等;紫外線吸収剤と
して、ベンゾフェノンフェノン誘導体、パラアミノ安息
香酸誘導体、メトキシ桂皮酸誘導体、サルチル酸誘導
体、ウロカニン酸及びその誘導体、4-tert-ブチル-4'-
メトキシジベンゾイルメタン、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メ
チル;天然物由来としてマロニエ、β−カロチン等;保
湿剤としてピロリドンカルボン酸およびその塩、ヒアル
ロン酸およびその塩、グリセリン、1,3−ブチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、イソプレングリコール、乳酸塩、部分加水分解キ
チン、トリメチルグリシン、ソルビトール;加水分解蛋
白コラーゲン、加水分解シルク等の加水分解蛋白、ポリ
アスパラギン酸塩、ポリグルタミン酸塩等のポリアミノ
酸塩;吸血性昆虫(蚊、シラミ、ノミ、ダニなど)の忌
避成分として、ジメチルフタレート、2−エチル−1,
3−ヘキサンジオール、ビスブチレンテトラヒドロフル
フラール、N,N−ジエチル−m−トルアミド等;防腐
剤としてパラベン誘導体、安息香酸誘導体、サリチル酸
誘導体等が挙げられる。
【0066】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0067】製造例1:三口丸底フラスコにL−アルギ
ニン45.9g(0.26mol)、水29.2g及び
エタノール42.2gを加え、75℃で加熱還流撹拌し
分散させた。「ヘロキシ8」(エイ・シー・アイ・ジャ
パン・リミテッド製)73.6g(0.29mol)を
3時間かけて滴下し、更に3時間撹拌した。TLC及び
ガスクロマトグラフィーによりグリシジルエーテルがな
くなったことを確認した後、40℃以下に冷却して35
%塩酸18.6g(0.18mol)添加し、更に35
%塩酸を加えてpHを5.2に調整し、固形分約60.
0%の液状組成物209gを得た。
【0068】製造例2:N−(2−ヒドロキシ−3−ド
デシルオキシ)プロピル−L−アルギニン塩酸塩 三口丸底フラスコにL−アルギニン17.4g(0.1
mol)を水100mlに溶解し、イソプロパノール1
00mlを加えた。加熱還流撹拌下、ドデシルグリシジ
ルエーテル(阪本薬品工業(株)製)24.2g(0.
1mol)を30分間かけて滴下し、そのまま還流下、
3時間撹拌した。TLC及びガスクロマトグラフィーに
よりドデシルグリシジルエーテルがなくなったことを確
認した後、40℃以下に冷却して36%塩酸10.1g
(0.1mol)を加えて中和した。
【0069】反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(MERCK &Co., Inc.製 Kiese
lgel 60、展開溶媒クロロホルム/メタノール/酢酸=
3/1/0.5)にて精製し、N−(2−ヒドロキシ−
3−ドデシルオキシ)プロピル−L−アルギニン塩酸塩
を15.0g(収率36.0%)得た。
【0070】TLC(ブタノール/酢酸/水=4/1/
2):Rf=0.64 ESIマススペクトル:417.5(MH+) IR(NaCl、cm-1):3177、2955、29
20、2853、1692、1628、1468、13
97、1377、1215、1116
【0071】製造例3:N,N−ビス(2−ヒドロキシ
−3−ドデシルオキシ)プロピル−L−アルギニン塩酸
塩 三口丸底フラスコにL−アルギニン17.4g(0.1
mol)を水100mlに溶解し、イソプロパノール1
00mlを加えた。加熱還流撹拌下、ドデシルグリシジ
ルエーテル48.4g(0.2mol)を30分間かけ
て滴下し、そのまま還流下、3時間撹拌した。TLC及
びガスクロマトグラフィーによりドデシルグリシジルエ
ーテルがなくなったことを確認した後、40℃以下に冷
却して36%塩酸10.1g(0.1mol)を加えて
中和した。
【0072】反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー( Kieselgel 60、展開溶媒ク
ロロホルム/メタノール/酢酸=3/1/0.5)にて
精製し、N,N−ビス(2−ヒドロキシ−3−ドデシル
オキシプロピル)−L−アルギニン塩酸塩を11.4g
(収率17.2%)得た。
【0073】TLC(ブタノール/酢酸/水=4/1/
2):Rf=0.72 ESIマススペクトル:659.7(MH+) IR(NaCl、cm-1):3177、2955、29
20、2853、1692、1628、1468、13
97、1377、1215、1120
【0074】製造例4:N−(2−ヒドロキシ−3−オ
クタデシルオキシ)プロピル−L−アルギニン塩酸塩 L−アルギニン17.4g(0.1mol)とオクタデ
シルグリシジルエーテル(阪本薬品工業(株)製)3
2.6g(0.1mol)を用い製造例2と同様の操作
によりN−(2−ヒドロキシ−3−オクタデシルオキ
シ)プロピル−L−アルギニン塩酸塩を21.2g(収
率42.3%)得た。
【0075】TLC(ブタノール/酢酸/水=4/1/
2):Rf=0.64 ESIマススペクトル:501.5(MH+) IR(NaCl、cm-1):3175、2955、29
17、2851、1692、1628、1468、13
77、1215、1121
【0076】製造例5:Nε−(2−ヒドロキシ−3−
ドデシルオキシ)プロピル−L−リジン塩酸塩 三口丸底フラスコにL−リジン塩酸塩18.3g(0.
1mol)を水酸化ナトリウム8.0g(0.2mo
l)を水100mlに溶解し、イソプロパノール100
mlを加えた。加熱還流撹拌下、ドデシルグリシジルエ
ーテル24.2g(0.1mol)を30分間かけて滴
下し、そのまま還流下、3時間撹拌した。TLC及びガ
スクロマトグラフィーによりドデシルグリシジルエーテ
ルがなくなったことを確認した後、40℃以下に冷却し
36%塩酸10.1g(0.1mol)を加えて中和し
た。
【0077】反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー( Kieselgel 60、展開溶媒ク
ロロホルム/メタノール/酢酸=3/1/0.5)にて
精製し、Nε−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキ
シ)プロピル−L−リジン塩酸塩を10.1g(収率2
3.7%)得た。
【0078】 TLC(ブタノール/酢酸/水=4/1/2):Rf=0.42 ESIマススペクトル:389.4(MH) IR(NaCl、cm-1):2955、2923、2853、1620 1586、1468、1120
【0079】製造例6:三口丸底フラスコにL−アルギ
ニン17.4g(0.1mol)を水100mlに溶解
し、イソプロパノール100mlを加えた。加熱還流撹
拌下、「ヘロキシ8」(エイ・シー・アイ・ジャパン・
リミテッド製)25.6g(0.1mol)を30分間
かけて滴下し、そのまま還流下、3時間撹拌した。TL
C及びガスクロマトグラフィーによりグリシジルエーテ
ルがなくなったことを確認した後、40℃以下に冷却
し、DL−ピロリドンカルボン酸12.9g(0.1m
ol)を加えた。
【0080】イソプロパノールを減圧留去した後、反応
液を冷アセトン中に注ぎ、結晶を分離、乾燥して、N−
(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシ)プロピル−L
−アルギニン・DL−ピロリドンカルボン酸塩とN−
(2−ヒドロキシ−3−テトラデシルオキシ)プロピル
−L−アルギニン・DL−ピロリドンカルボン酸塩の混
合物を50.9g得た。
【0081】ESIマススペクトル:417.5(MH
+)、445.5(MH+
【0082】製造例7:N−(2−ヒドロキシドデシ
ル)−L−アルギニン塩酸塩 L−アルギニン17.4g(0.1mol)と1,2−
エポキシドデカン18.4g(0.1mol)を用い製
造例1と同様の操作でN−(2−ヒドロキシドデシル)
−L−アルギニン塩酸塩を13.0g(収率32.9
%)を得た。
【0083】製造例8:三口丸底フラスコにL−アルギ
ニン45.9g(0.26mol)、水29.2g及び
エタノール42.2gを加え、75℃で加熱撹拌し分散
させた。「ヘロキシ8」(エイ・シー・アイ・ジャパン
・リミテッド製)73.6g(0.29mol)を3時
間かけて滴下し、更に3時間撹拌した。TLC及びガス
クロマトグラフィーによりグリシジルエーテルがなくな
ったことを確認した後、40℃以下に冷却して47%臭
化水素酸30.6g(0.18mol)を添加し、更に
47%臭化水素酸を加えてpHを5.2に調整し、固形
分約61%の液状組成物221gを得た。
【0084】製造例9:三口丸底フラスコにL−アルギ
ニン45.9g(0.26mol)、水29.2g及び
エタノール42.2gを加え、75℃で加熱撹拌し分散
させた。「ヘロキシ8」(エイ・シー・アイ・ジャパン
・リミテッド製)73.6g(0.29mol)を3時
間かけて滴下し、更に3時間撹拌した。TLC及びガス
クロマトグラフィーによりグリシジルエーテルがなくな
ったことを確認した後、40℃以下に冷却して50%乳
酸32.0g(0.18mol)を添加し、更に50%
乳酸を加えてpHを5.2に調整し、固形分約61%の
液状組成物223gを得た。
【0085】製造例10:三口丸底フラスコにL−アル
ギニン45.9g(0.26mol)、水12.9g及
びプロピレングリコール51.4gを加え、75℃で加
熱撹拌し分散させた。「ヘロキシ8」(エイ・シー・ア
イ・ジャパン・リミテッド製)73.6g(0.29m
ol)を3時間かけて滴下し、更に3時間撹拌した。T
LC及びガスクロマトグラフィーによりグリシジルエー
テルがなくなったことを確認した後、40℃以下に冷却
し、固形分約65%の液状組成物184gを得た。
【0086】製造例11:三口丸底フラスコにL−アル
ギニン17.4g(0.1mol)、水4.8g及びプ
ロピレングリコール19.1gを加え、75℃で加熱撹
拌し分散させた。1,2−エポキシドデカン18.4g
(0.1mol)を3時間かけて滴下し、更に3時間撹
拌した。TLC及びガスクロマトグラフィーによりエポ
キシがなくなったことを確認した後、40℃以下に冷却
し、固形分約60%の液状組成物60gを得た。
【0087】製造例12:三口丸底フラスコにL−リジ
ン50%水溶液29.2g(0.1mol)、水4.9
g及びエタノール19.6gを加え、75℃で加熱撹拌
し分散させた。1,2−エポキシオクタデカン24.5
g(0.1mol)を3時間かけて滴下し、更に3時間
撹拌した。TLC及びガスクロマトグラフィーにより
1,2−エポキシオクタデカンがなくなったことを確認
した後、40℃以下に冷却し、固形分約50%の液状組
成物78gを得た。
【0088】製造例13:三口丸底フラスコにL−アル
ギニン17.4g(0.1mol)、水10.6g及び
プロピレングリコール42.2gを加え、75℃で加熱
撹拌し分散させた。2−オクチルドデシルグリシジルエ
ーテル35.4g(0.1mol)を3時間かけて滴下
し、更に3時間撹拌した。TLC及びガスクロマトグラ
フィーによりグリシジルエーテルがなくなったことを確
認した後、40℃以下に冷却し、固形分約50%の液状
組成物105gを得た。
【0089】製造例14:三口丸底フラスコにL−アル
ギニン17.4g(0.1mol)、水6.9gおよび
エタノール17.6gを加え、75℃で加熱撹拌し分散
させた。1,2−エポキシドデカン18.4g(0.1
mol)を3時間かけて滴下し、更に3時間撹拌した。
TLC及びガスクロマトグラフィーにより1,2−エポ
キシドデカンがなくなったことを確認した後、40℃以
下に冷却して47%臭化水素酸17.2g(0.1mo
l)を添加し、更に47%臭化水素酸を加えてpHを
6.0に調整し、固形分約50%の液状組成物77gを
得た。
【0090】製造例15:三口丸底フラスコにL−アル
ギニン17.4g(0.1mol)、水13.4gおよ
びエタノール22.4gを加え、75℃で加熱撹拌し分
散させた。1,2−エポキシドデカン18.4g(0.
1mol)を3時間かけて滴下し、更に3時間撹拌し
た。TLC及びガスクロマトグラフィーにより1,2−
エポキシドデカンがなくなったことを確認した後、40
℃以下に冷却して50%乳酸18.0g(0.1mo
l)を添加し、更に50%乳酸を加えてpHを6.0に
調整し、固形分約50%の液状組成物89gを得た。
【0091】製造例16:三口丸底フラスコにL−アル
ギニン17.4g(0.1mol)、水27.5gおよ
びエタノール30.7gを加え、75℃で加熱撹拌し分
散させた。「ヘロキシ8」(エイ・シー・アイ・ジャパ
ン・リミテッド製)25.6g(0.1mol)1,2
−エポキシドデカン18.4g(0.1mol)を3時
間かけて滴下し、更に3時間撹拌した。TLC及びガス
クロマトグラフィーによりグリシジルエーテルおよび
1,2−エポキシドデカンがなくなったことを確認した
後、40℃以下に冷却して70%グリコール酸10.8
g(0.1mol)を添加し、更に70%グリコール酸
を加えてpHを6.0に調整し、固形分約50%の液状
組成物122gを得た。
【0092】試験例1 下記表1に示す組成(重量%表示、総量100%)の粉
おしろいを調製し、専門パネラー5名を用いて各化粧料
組成物を手の甲に塗布し、(a)化粧料の付着感、
(b)のびのよさ、について官能評価を行った。なお、
製造例1、8、9、14、15および16の試料に関し
ては予め凍結乾燥を行い、エタノールおよび水を除去し
て調製を行った。評価結果も表に示す。
【0093】なお、評価は表1の比較例1を標準とした
相対評価とし、以下に示す基準による平均値を算出し、
平均値が4.5以上の場合を非常に良好(◎)、3.5
〜4.4の場合を良好(○)、2.5〜3.4の場合を
普通(△)、そして2.4以下の場合を不良(×)とし
て行った。
【0094】<評価基準> (a)化粧料の付着感 5:標準品より付着感が良い 4:標準品より付着感がやや良い 3:標準品と同等 2:標準品より付着感がやや悪い 1:標準品より付着感が悪い
【0095】(b)のびのよさ 5:標準品よりのびが良い 4:標準品よりのびがやや良い 3:標準品と同等 2:標準品よりのびがやや悪い 1:標準品よりのびが悪い
【0096】
【表1】
【0097】試験例2 下記表2に示す組成(重量%表示、総量100%)のプ
レストパウダーを調製し、専門パネラー5名を用いて各
化粧料組成物を手の甲に塗布し、(a)化粧料の付着
感、(b)のびのよさ、について官能評価を行った。評
価は表2の比較例2を基準とした相対評価とし、試験例
1と同様の基準により行った。なお、製造例1、8、
9、14、15および16の試料に関しては予め凍結乾
燥を行い、エタノールおよび水を除去して調製を行っ
た。評価結果も表2に示す。
【0098】
【表2】
【0099】試験例3 下記表3に示す組成(重量%表示、総量100%)のプ
レストパウダー型ファンデーションを調製し、専門パネ
ラー5名を用いて各化粧料組成物を手の甲に塗布し、
(a)化粧料の付着感、(b)のびのよさ、について官
能評価を行った。評価は表3の比較例3を基準とした相
対評価とし、試験例1と同様の基準により行った。な
お、製造例1の試料に関しては予め凍結乾燥を行い、エ
タノールおよび水を除去して調製を行った。評価結果も
表3に示す。
【0100】
【表3】
【0101】試験例4 下記表4に示す組成(重量%表示、総量100%)の水
使用タイプファンデーションを調製し、専門パネラー5
名を用いて各化粧料組成物を手の甲に塗布し、(a)化
粧料の付着感、(b)のびのよさ、について官能評価を
行った。評価は表4の比較例4を基準とした相対評価と
し、試験例1と同様の基準により行った。なお、製造例
1の試料に関しては予め凍結乾燥を行い、エタノールお
よび水を除去して調製を行った。評価結果も表4に示
す。
【0102】
【表4】
【0103】試験例5 下記表5に示す組成(重量%表示、総量100%)の油
性ファンデーションを調製し、専門パネラー5名を用い
て各化粧料組成物を手の甲に塗布し、(a)化粧料の付
着感、(b)のびのよさ、について官能評価を行った。
評価は表5の比較例5を基準とした相対評価とし、試験
例1と同様の基準により行った。なお、製造例1の試料
に関しては予め凍結乾燥を行い、エタノールおよび水を
除去して調製を行った。評価結果も表5に示す。
【0104】
【表5】
【0105】試験例6 下記表6に示す組成(重量%表示、総量100%)の乳
化型ファンデーションを調製し、専門パネラー5名を用
いて各化粧料組成物を手の甲に塗布し、(a)化粧料の
付着感、(b)のびのよさ、について官能評価を行っ
た。評価は表6の比較例6を基準とした相対評価とし、
試験例1と同様の基準により行った。評価結果も表6に
示す。
【0106】
【表6】
【0107】試験例7 下記表7に示す組成(重量%表示、総量100%)の口
紅を調製し、専門パネラー5名を用いて各化粧料組成物
を手の甲に塗布し、(a)化粧料の付着感、(b)のび
のよさ、について官能評価を行った。評価は表7の比較
例7を基準とした相対評価とし、試験例1と同様の基準
により行った。なお、製造例1、8、9、14、15お
よび16の試料に関しては予め凍結乾燥を行い、エタノ
ールおよび水を除去して調製を行った。評価結果も表7
に示す。
【0108】
【表7】
【0109】試験例8 下記表8に示す組成(重量%表示、総量100%)のほ
ほ紅を調製し、専門パネラー5名を用いて各化粧料組成
物を手の甲に塗布し、(a)化粧料の付着感、(b)の
びのよさ、について官能評価を行った。評価は表8の比
較例8を基準とした相対評価とし、試験例1と同様の基
準により行った。なお、製造例1の試料に関しては予め
凍結乾燥を行い、エタノールおよび水を除去して調製を
行った。評価結果も表8に示す。
【0110】
【表8】
【0111】試験例9 下記表9に示す組成(重量%表示、総量100%)のア
イシャドーを調製し、専門パネラー5名を用いて各化粧
料組成物を手の甲に塗布し、(a)化粧料の付着感、
(b)のびのよさ、について官能評価を行った。評価は
表9の比較例9を基準とした相対評価とし、試験例1と
同様の基準により行った。なお、製造例1の試料に関し
ては予め凍結乾燥を行い、エタノールおよび水を除去し
て調製を行った。評価結果も表9に示す。
【0112】
【表9】
【0113】試験例10 下記表10に示す組成(重量%表示、総量100%)の
アイライナーを調製し、専門パネラー5名を用いて各化
粧料組成物を手の甲に塗布し、(a)化粧料の付着感、
(b)のびのよさ、について官能評価を行った。評価は
表10の比較例10を基準とした相対評価とし、試験例
1と同様の基準により行った。なお、製造例1の試料に
関しては予め凍結乾燥を行い、エタノールおよび水を除
去して調製を行った。評価結果も表10に示す。
【0114】
【表10】
【0115】試験例11 下記表11に示す組成(重量%表示、総量100%)の
マスカラを調製し、専門パネラー5名を用いて各化粧料
組成物を手の甲に塗布し、(a)化粧料の付着感、
(b)のびのよさ、について官能評価を行った。評価は
表11の比較例11を基準とした相対評価とし、試験例
1と同様の基準により行った。なお、製造例1の試料に
関しては予め凍結乾燥を行い、エタノールおよび水を除
去して調製を行った。評価結果も表11示す。
【0116】
【表11】
【0117】
【発明の効果】本発明の化粧料組成物は、化粧料用粉体
の付着性やのびのよさが改善された化粧料組成物であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/032 A61K 7/032

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される塩基性アミ
    ノ酸誘導体およびその塩から選ばれる1種以上(A)と
    化粧料用粉体から選ばれる1種以上(B)とを有効成分
    として含有することを特徴とする化粧料組成物。 【化1】 [上記一般式(1)中、R1は炭素原子数8〜22の直
    鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示
    し、jは0または1の整数を示し、Xは水素原子または
    下記一般式(2)で表される置換基を示し、kは0〜5
    の整数を示し、k=0のときYは下記一般式(3)で表
    される置換基を表し、そしてk=1〜5の整数のときY
    はアミノ基を示す。] 【化2】 [上記一般式(2)中、R2はR1と同一または異なって
    炭素原子数8〜22の直鎖または分岐鎖のアルキル基ま
    たはアルケニル基を示し、nは0または1の整数を示
    す。] 【化3】 [上記一般式(3)中、mは1〜5の整数を示し、Zは
    下記(I)〜(IV)のいずれかの置換基を表す。] 【化4】
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003002812A (ja) * 2001-04-19 2003-01-08 Toho Chem Ind Co Ltd アミノ酸変性水溶性高分子を含む化粧料組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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