JPH11106090A - シートの厚さ検出装置及び記録装置 - Google Patents

シートの厚さ検出装置及び記録装置

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JPH11106090A
JPH11106090A JP27419297A JP27419297A JPH11106090A JP H11106090 A JPH11106090 A JP H11106090A JP 27419297 A JP27419297 A JP 27419297A JP 27419297 A JP27419297 A JP 27419297A JP H11106090 A JPH11106090 A JP H11106090A
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thickness
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、オペレータの手動操作に頼らずに
種々の異なる厚さのシートに対しても常にシート上面と
記録手段との離間距離を適正値に維持し、記録画像品質
の低下や記録手段の擦れによるシートの汚れを防止する
ことが出来る記録装置を提供することを可能にすること
を目的としている。 【解決手段】 パルスモータ5が給送ローラ6を回転駆
動して搬送されるシートSの先端が検出レバー7のテー
パ面7aに当接して該検出レバー7を回動して第1のシ
ート検出手段8を作動させる。第1のシート検出手段8
がシートSの先端を検出してから検出レバー7の下流側
に設けた第2のシート検出手段9が該シートSの先端を
検出するまでのパルスモータ5のパルス数をカウントし
てシートSの厚さを検出し、パルスモータ12が偏心軸3
aを回転させて記録ヘッド1の高さを変化させるように
構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
或いはファクシミリ等の記録装置に適用可能なシートの
厚さ検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリントメディアの多様化に伴
い、使用される記録媒体の種類も普通紙、葉書、特殊シ
ート等の多種に亘るため、これ等各シートの厚さも異な
る場合がある。インクジェット記録装置においては、シ
ートの厚さは記録ヘッドとシート面との間の離間距離を
決定するための要素であり、該離間距離の変動は記録画
像品質の低下を招くものである。
【0003】例えば、記録ヘッドとシート面との間の離
間距離が大きすぎると記録ヘッドの「よれ」と呼ばれる
着弾位置ずれが大きくなり、所定の位置から大きくずれ
た場所にインクを吐出したドットを形成してしまうた
め、記録画像品質が著しく低下してしまう場合がある。
【0004】逆に記録ヘッドとシート面との間の離間距
離が小さすぎると「ヘッド擦れ」と呼ばれる記録ヘッド
と記録中のシートとが擦れて記録ヘッドのインク吐出面
に付着していたインクがシートに付着してしまい、記録
シートを汚してしまう場合がある。
【0005】更に、双方向記録を行った場合、記録ヘッ
ドとシート面との間の離間距離が適正値からずれると、
往時と復時で所定の位置から大きくずれた場所にインク
ドットを形成してしまうため、記録画像品質が著しく低
下してしまう場合がある。
【0006】これ等の問題を解決するために従来では、
記録ヘッドとシート面との間の離間距離はオペレータが
手動でレバーを操作することにより調整するものが一般
であった。
【0007】例えば、第1の従来例として、図11及び図
12に示すように、記録ヘッド51を搭載したキャリッジ52
を第1、第2のガイド手段53,54で移動可能に支持し、
該第1のガイド手段53を該第1のガイド手段53の偏心軸
53aを中心にして回動調整可能に構成し、偏心軸53aに
固定された操作レバー55を操作して第1のガイド手段53
を偏心軸53aを中心に回動することによって図12
(a),(b)に示すように第1のガイド手段53が偏心
回転運動して該第1のガイド手段53に支持されたキャリ
ッジ52に搭載された記録ヘッド51が昇降し、該記録ヘッ
ド51と、これに対向するプラテン56の上面56aとの間の
離間距離H1,H2を調整するものがある。
【0008】上記構成によれば、オペレータが使用する
シートSの厚さに応じて操作レバー55を操作し、第1の
ガイド手段53を偏心軸53aを中心に回動することによっ
てキャリッジ52を昇降し、プラテン56の上面56aと記録
ヘッド51との間の離間距離H1,H2を調整し、厚手のシー
トS1及び標準(薄手)のシートS2の各シート上面との離
間間隔を適切な一定の離間間隔で画像を記録することが
出来る。
【0009】また、第2の従来例として図13及び図14に
示すように、記録ヘッド51を搭載したキャリッジ52をガ
イド手段61に摺動自在に且つ回転可能に軸支し、該キャ
リッジ52に立設された軸62を中心に偏心回転する多角形
状の調整部材63を設け、該調整部材63の多角形状の外周
面63a,63bと当接し得る支持部材64と、該支持部材64
を隔てて調整部材63の反対側に対向してキャリッジ52に
固定して配置された押圧手段65とを有して構成し、調整
部材63の操作レバー63cを操作して調整部材63を軸62を
中心にして回動して該軸62からの垂線の長さがL1の外周
面63aと、該軸62からの垂線の長さがL2(L2>L1)の外
周面63bとを選択的に支持部材64に当接させることでキ
ャリッジ52がガイド手段61を中心に回動して該ガイド手
段61に支持されたキャリッジ52に搭載された記録ヘッド
51が昇降し、図12(a),(b)に示したと同様に記録
ヘッド51と、これに対向するプラテン56の上面56aとの
間の離間距離H1,H2を調整するものがある。
【0010】上記構成によれば、オペレータが使用する
シートSの厚さに応じて操作レバー63cを操作し、キャ
リッジ52をガイド手段61を中心に回動することによって
該キャリッジ52を昇降し、プラテン56の上面56aと記録
ヘッド51との間の離間距離H1,H2を調整して厚手のシー
トS1及び標準(薄手)のシートS2の各シート上面と記録
ヘッド51との離間間隔を適切な一定の離間間隔で画像を
記録することが出来る。
【0011】前記第1の従来例では、金属製の第1のガ
イド手段53の周面を偏心構造にして研磨仕上げを行って
いるが、上記第2の従来例では、その必要が無く、部品
点数も少ないので安価で且つ組み立て性が良い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
各従来例では、記録ヘッド51とプラテン56の上面56aと
の間の離間距離H1,H2の調整をオペレータが操作レバー
55,63cを手動操作することで行っていたため、誤操作
を誘発する虞があった。
【0013】例えば、操作レバー55,63cで、「厚手の
シートS1」と「標準(薄手)のシートS2」とを切り換え
て記録ヘッド51とプラテン56の上面56aとの間の離間距
離H1,H2の調整を行う場合には、厚紙や封筒等の厚手の
シートS1に画像を記録する際に操作レバー55,63cを
「厚手のシートS1」の状態にセットし、標準(薄手)の
シートS2に画像を記録する際に該操作レバー55,63cを
「標準(薄手)のシートS2」の状態にセットすることに
より記録ヘッド51の高さが変化し、該記録ヘッド51とプ
ラテン56の上面56aとの離間距離H1,H2が変わり、厚手
のシートS1及び標準(薄手)のシートS2の各シート上面
と記録ヘッド51との離間間隔を適切な一定の離間間隔で
画像を記録することが出来るものである。
【0014】ここで、オペレータの操作ミスで該操作レ
バー55,63cを「標準(薄手)のシートS2」の状態にセ
ットしたまま、厚手のシートS1に画像記録を行うと、シ
ート上面と記録ヘッド51との離間間隔は適正な値よりも
小さく設定されているので、記録ヘッド51がキャリッジ
52の走査時にシートSに擦れてしまい、該シートSの表
面をインクで汚してしまう所謂「ヘッド擦れ」を起こす
場合がある。
【0015】また、逆に操作レバー55,63cを「厚手の
シートS1」の状態にセットしたまま、標準(薄手)のシ
ートS2に画像記録を行うと、シート上面と記録ヘッド51
との離間間隔は適正な値よりも大きく設定されているの
で、記録ヘッド51から吐出されたインクドットが所定の
位置から大きくずれた場所に形成される所謂「よれ」と
呼ばれる着弾位置ずれが発生して記録画像品質が著しく
低下してしまう場合がある。
【0016】また、双方向の画像記録を行った場合、シ
ート上面と記録ヘッド51との離間間隔が適正値からずれ
ることで往時と復時で所定の位置から大きくずれた場所
に記録ヘッド51から吐出されたインクドットを形成して
しまうため、記録画像品質が著しく低下してしまう場合
がある。
【0017】また、各従来例では、記録ヘッド51とプラ
テン56の上面56aとの離間距離は、数段階にしか調整す
ることが出来ないようになっていた。これは、オペレー
タの操作性を考えて操作ミスを防止するためであり、仮
に操作レバー55,63cによる調整数が無数にあったとし
てもオペレータは操作レバー55,63cをどこにセットし
て良いか分からず、混乱してしまう場合も考えられる。
【0018】しかし、前述のように、記録ヘッド51とプ
ラテン56の上面56aとの離間距離が数段階しか調整出来
ないと、多種類の厚さの異なるシートSに対応して各シ
ート上面と記録ヘッド51との適正な離間距離を得ること
は困難である。例えば、操作レバー55,63cで「標準
(薄手)のシート(±0mm)」と「厚手のシート(+
0.5mm)」とに切り換えて記録ヘッド51とプラテン56
の上面56aとの離間距離を調整するものでは、その中間
の厚さ(+0.25mm)のシートSでは「標準(薄手)
のシート(±0mm)」と「厚手のシート(+0.5m
m)」のいずれにセットしてもシート上面と記録ヘッド5
1との適正な離間距離を得ることは出来ない。
【0019】例えその中間のポジションを作って「やや
厚手のシート(+0.25mm)」を設定したとしても、
更にその中間(+0.125mm或いは+0.375mm)
では、前述のようにシート上面と記録ヘッド51との適正
な離間距離を得ることは出来ない。また、それ以上に記
録ヘッド51とプラテン56の上面56aとの離間距離の設定
数を増やせば、オペレータの操作性は低下し、操作ミス
が発生する可能性が高くなる。
【0020】前述のように、各従来例では、オペレータ
の手動操作によるものであったため、シート上面と記録
ヘッド51との離間距離が確実に適正な値で画像を記録す
ることが難しく、記録画像品質の低下や記録ヘッド51の
擦れによる汚れの原因となっていた。
【0021】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、シートの厚さを自動で検出す
るシートの厚さ検出装置を提供し、これを記録装置に装
備することで、オペレータの手動操作に頼らずに種々の
異なる厚さのシートに対しても常にシート上面と記録手
段との離間距離を適正値に維持し、記録画像品質の低下
や記録手段の擦れによるシートの汚れを防止することが
出来る記録装置を提供せんとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係るシートの厚さ検出装置の代表的な構成
は、シート搬送手段により搬送されるシートの端部に接
触し得るテーパ面を有すると共に、シート搬送方向に回
動自在に軸支されるシート端検出部材と、前記シート端
検出部材の回動動作によりシートの端部の通過を検出す
る第1のシート検出手段と、前記シート端検出部材より
もシート搬送方向下流側に配置され、該シート端検出部
材のテーパ面に接触して該シート端検出部材を回動させ
て通過したシートの端部の通過を検出する第2のシート
検出手段と、前記第1のシート検出手段と前記第2のシ
ート検出手段とにより検出したシートの端部の通過タイ
ミングの差を検出することで該シートの厚さを算出する
厚さ算出手段とを有することを特徴とする。
【0023】上記構成により、種々の異なる厚さのシー
トに対応して、第1のシート検出手段と前記第2のシー
ト検出手段とにより検出したシートの端部の通過タイミ
ングの差を検出することで該シートの厚さを検出するこ
とが出来る。
【0024】また、前記シート搬送手段を駆動するパル
スモータのパルス数をカウントすることで前記第1のシ
ート検出手段と前記第2のシート検出手段とにより検出
したシートの端部の通過タイミングの差を検出するよう
に構成すれば好ましい。
【0025】上記構成によれば、パルスモータにより駆
動されるシート搬送手段により搬送されるシートの端部
が第1のシート検出手段に検出されてから、該シートの
端部が第2のシート検出手段に検出されるまでの該パル
スモータのパルス数をカウントすることによりシートの
厚さを検出することが出来る。
【0026】また、前記シート端検出部材と前記第2の
シート検出手段とをシート搬送方向に直線的に配置した
場合には、シートが斜行されたまま搬送されてきてもそ
の影響を受けることなくシートの厚さを検出することが
出来る。
【0027】また、前記シート端検出部材、前記第1の
シート検出手段及び前記第2のシート検出手段からなる
組を複数組設けた場合には、複数組の第1のシート検出
手段と第2のシート検出手段とにより検出したシートの
端部の通過タイミングの差を複数箇所で検出すること
で、より正確にシートの厚さを検出することが出来る。
【0028】また、本発明に係る記録装置の代表的な構
成は、前記シートの厚さ検出装置と、画像情報に応じて
画像を記録する記録手段と、前記記録手段を昇降し得る
昇降手段とを有し、前記シートの厚さ検出装置により検
出されたシートの厚さに対応して前記昇降手段が前記記
録手段を昇降して該記録手段と該記録手段に対向するシ
ートのシート面との間の離間距離を調整するように構成
したことを特徴とする。
【0029】上記構成により、シートの厚さ検出装置に
より自動的にシートの厚さを検出して記録手段を昇降
し、該記録手段と該記録手段に対向するシートのシート
面との間の離間距離を調整(例えば、一定に調整)する
ように構成したことで、前述の従来例のようなオペレー
タによる操作ミスを防止すると共に、異なる種々のシー
トの厚さに対応して記録手段と該記録手段に対向するシ
ートのシート面との間の離間距離を調整(例えば、一定
に調整)することが出来るので、従来例のように記録手
段の擦れによるシートの汚れや記録手段の「よれ」によ
る記録画像品質の低下を効果的に防止し、且つ、双方向
画像記録での記録画像品質を向上させることが出来る。
【0030】
【発明の実施の形態】図により本発明に係るシートの厚
さ検出装置及びこれを備えた記録装置の一例としてイン
クジェット記録装置に適用した場合の一実施形態を具体
的に説明する。図1は本発明に係るシートの厚さ検出装
置を備えた記録装置の第1実施形態を示す斜視図、図2
は第1実施形態のシートの厚さ検出装置の待機状態を示
す側面図、図3は第1実施形態の第1のシート検出手段
がシートの先端部の通過を検出した様子を示す側面図、
図4は第1実施形態のシート端検出部材のテーパ面に対
して厚さの異なるシートの各先端部が当接した様子を示
す拡大図、図5(a)は記録手段を昇降させるための昇
降手段の構成を示す側面説明図、図5(b)は記録手段
を昇降させるための昇降手段の構成を示す平面説明図、
図6(a),(b)は昇降手段による記録手段の昇降動
作を示す側面説明図、図7は第1実施形態のシートの厚
さ検出及び該シートのシート上面と記録手段との離間距
離の調整動作を行うための制御系の構成を示すブロック
図である。
【0031】本発明に係るシートの厚さ検出装置は、複
写機、プリンタ或いはファクシミリ等の記録装置に好適
に使用出来るものであり、該シートの厚さ検出装置によ
り画像記録対象となる紙や合成樹脂等で構成される記録
シートや画像読取対象としての原稿等のシートの厚さを
検出し、この検出したシートの厚さ情報に応じて昇降手
段が記録手段のシート面に対する離間距離を調整した
後、画像形成部や画像読取部に向けてシートを搬送する
ものである。
【0032】以下の説明では、本発明に係るシートの厚
さ検出装置を記録装置に適用した場合について説明する
が、他の構成として本発明に係るシートの厚さ検出装置
を画像読取装置に適用し、画像読取手段と原稿シート面
との間の離間距離を調整するように構成することも可能
である。
【0033】図1〜図3において、本発明に係るシート
の厚さ検出装置を備えた記録装置は、インクジェット方
式を用いて構成され、画像情報に応じてインクを吐出し
得る記録手段となるインクジェット記録ヘッド1を搭載
したキャリッジ2がシート搬送方向と直交する方向(以
下、「主走査方向」という)に配置されたガイド手段3
に軸支され、図示しないモータの駆動により主走査方向
に往復移動可能になっている。
【0034】一方、記録ヘッド1のシート搬送方向上流
側(以下、単に「上流側」という)には、紙や合成樹脂
等で構成されたシートSを載置して収容する給送スタッ
カ4が設けられており、該給送スタッカ4の上部には、
図7に示す制御部13に制御されるモータドライバ5bに
より制御されて回転駆動するパルスモータ5により回転
駆動されるシート搬送手段となる給送ローラ6が配置さ
れている。前記給送スタッカ4には該給送スタッカ4に
載置収容されたシートSを給送ローラ6に押圧する図示
しない押圧手段が設けられている。
【0035】前記給送ローラ6は、図示しないシャーシ
に回転自在に軸支された軸6aに固着されており、該軸
6aの端部に固定されたギア6bがパルスモータ5の出
力軸に固定されたギア5aに噛合されている。給送ロー
ラ6は断面半月形状で形成され、表面にはゴムが設けら
れている。
【0036】給送ローラ6のシート搬送方向下流側(以
下、単に「下流側」という)には、一端に該給送ローラ
6により搬送されるシートSの先端部に接触し得るテー
パ面7aを有するシート端検出部材となる検出レバー7
が回動軸7bを中心にしてシート搬送方向に回動自在に
軸支されており、該検出レバー7は自重または図示しな
いバネ等の付勢手段により待機時は図2に示すようにシ
ート搬送路を塞いだ状態に保持されている。この時、前
記検出レバー7の他端は第1のシート検出手段8の発光
部と受光部との間の光路(以下、単に「光路」という)
を遮断した状態となっており、第1のシート検出手段8
はOFF状態で保持されている。
【0037】そして、パルスモータ5が回転駆動され
て、ギア5a,6bを介して軸6aが回転して給送ロー
ラ6が1回転する間に該給送ローラ6に押圧された給送
スタッカ4上の最上位のシートSが該給送ローラ6によ
り繰り出され、図示しない分離手段により分離搬送され
て該シートSの先端が検出レバー7のテーパ面7aに当
接して該テーパ面7aを押すことで、図3に示すよう
に、検出レバー7が回動軸7bを中心にして図2及び図
3の時計回り方向に回動し、検出レバー7の他端が第1
のシート検出手段8の光路の遮断を解除して該第1のシ
ート検出手段8がON状態に遷移する。
【0038】このように、第1のシート検出手段8は光
路の遮断/遮断解除でシートSの有無を検出するように
なっており、本実施形態では、シートSが有る時、第1
のシート検出手段8の光路が遮断解除され、シートSが
無い時、該光路を遮断するように構成したが、他の構成
として、シートSが有る時、第1のシート検出手段8の
光路が遮断され、シートSが無い時、該光路が遮断解除
されるように構成しても良い。また、本実施形態では第
1のシート検出手段8として光リレーからなる光学的な
センサを用いて構成したが、マイクロスイッチ等他の種
々のセンサを用いて構成することでも良い。
【0039】前記検出レバー7の下流側には、該検出レ
バー7のテーパ面7aに接触して該検出レバー7を回動
させて通過したシートSの先端の通過を検出する第2の
シート検出手段9が設けられている。第2のシート検出
手段9は、待機時には、その発光部と受光部との間の光
路(以下、単に「光路」という)を遮断するものがない
ため、ON状態に保持されており、給送ローラ6により
搬送されたシートSが該第2のシート検出手段9の光路
を遮断することによりOFF状態に遷移する。
【0040】このように、第2のシート検出手段9もま
た該第2のシート検出手段9の光路の遮断/遮断解除で
シートSの有無を検出するようになっており、本実施形
態では第2のシート検出手段9として光リレーからなる
光学的なセンサを用いて構成したが、前述と同様に、マ
イクロスイッチ等他の種々のセンサを用いて構成するこ
とでも良い。
【0041】前記第2のシート検出手段9の下流側で、
且つ前記記録ヘッド1の上流側近傍には、給送ローラ6
により搬送されたシートSを挟持して搬送するための図
示しないパルスモータと連結されて回転駆動される搬送
ローラ10と、これに対向して図示しない押圧手段により
圧接配置された回転自在の複数のピンチローラ11とが配
置されており、搬送ローラ10は図示しないシャーシに回
転自在に軸支され、表面にはゴムが設けられている。
【0042】また、近年、シートSの搬送精度を向上さ
せる目的で、搬送ローラ10は、Al(アルミニウム)、
SUS(ステンレス鋼)、SUM(快削鋼)を研削し、
その表面の摩擦を上げるため、ブラスト加工を施したも
のや、ウレタン等の樹脂を塗布したもの、アルミナ、セ
ラミック等の粒子を付着させたものもある。
【0043】上記構成により、給送スタッカ4に載置収
容されたシートSが給送ローラ6により搬送された後、
搬送ローラ10とピンチローラ11とに挟持されて搬送され
たシートSに対してキャリッジ2をガイド手段3に沿っ
て主走査方向に往復させて画像情報に応じて記録ヘッド
1からインクを吐出して画像記録を行う。
【0044】この装置における記録手段としては、記録
ヘッド1からインクを吐出して記録するインクジェット
記録方式を用いている。即ち、この記録ヘッド1は微細
な液体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液路の一部
に設けられるエネルギー作用部と、該作用部にある液体
に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギー
発生手段を備えている。
【0045】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0046】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方法に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。
【0047】その中でも電気熱変換体をエネルギー発生
手段として用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易で
あり、且つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼
性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を
十二分に活用出来、高密度実装化が容易で、製造コスト
も安価なことから有利である。
【0048】また、前述した実施形態では記録手段とし
てインクジェット記録方式を用いたが、記録信号に応じ
て電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体によって印
加される熱エネルギーにより、インクに生ずる膜沸騰を
利用してインクに生ずる気泡の成長,収縮により、イン
クを吐出口より吐出して記録を行うように構成すると更
に好ましい。
【0049】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第 4723129号明細書、同第 4740796号明細書
に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ま
しい。
【0050】図5(a),(b)に示すように、ガイド
手段3の両端部には、該ガイド手段3を偏心回転させる
ための偏心軸3aが設けられており、図示しないシャー
シに該偏心軸3aが回転自在に軸支されている。該偏心
軸3aにはギア3bが固定されており、該ギア3bがパ
ルスモータ12の駆動軸に固定されたギア12aに噛合して
いる。
【0051】前記偏心回転するガイド手段3とパルスモ
ータ12等により記録ヘッド1を昇降する昇降手段が構成
され、パルスモータ12が図7に示す制御部13により制御
されるモータドライバ12bにより制御されて回転駆動す
ると、ガイド手段3が偏心軸3aを中心に偏心回転し、
これにより、ガイド手段3に支持され、記録ヘッド1を
搭載したキャリッジ2が図6(a),(b)に示すよう
に昇降動作する。
【0052】これにより、記録ヘッド1に対向して配置
され、搬送ローラ10及びピンチローラ11により挟持され
て搬送されるシートSの背面を支持するプラテン14の上
面14aと該記録ヘッド1との間の離間距離H1,H2を調整
して、図6(a)に示す厚手のシートS1及び図6(b)
に示す標準(薄手)のシートS2の各シート上面と記録ヘ
ッド1との離間距離を適切な一定の離間距離に調整して
該厚手のシートS1及び図6(b)に示す標準(薄手)の
シートS2の各シート表面にインクを吐出して画像を記録
することが出来るものである。
【0053】次に上記構成において、シートSの厚さ検
出及び該シートSのシート上面と記録ヘッド1との離間
距離の調整動作について詳細に説明する。
【0054】図2に示すように、給送スタッカ4上にシ
ートSを載置してセットした待機状態では、給送スタッ
カ4に設けられた図示しない押圧手段はシートSが給送
ローラ6から退避した状態に保持されており、給送スタ
ッカ4上にセットされたシートSの先端は検出レバー7
よりも上流側に位置している。
【0055】この時、検出レバー7は、自重または図示
しないバネ等の付勢手段により該検出レバー7のテーパ
面7aを有する一端がシート搬送路を塞いだ状態で保持
されており、該検出レバー7の他端は第1のシート検出
手段8の光路を遮断した状態に保持されて該第1のシー
ト検出手段8はOFF状態に保持されている。
【0056】装置がシートSの給送命令を受けると、図
7に示す制御部13がモータドライバ5bを制御してパル
スモータ5を回転駆動し、該パルスモータ5に連結され
た給送ローラ6が図2の時計回り方向に回転駆動する。
この時、給送スタッカ4に設けられた図示しない押圧手
段が該給送スタッカ4上に載置されたシートSを給送ロ
ーラ6に圧接させ、給送ローラ6の外周面とシートSと
の間に摩擦力が生じてシートSは給送ローラ6の回転方
向に搬送される。給送ローラ6により搬送されるシート
Sは図示しない分離手段により最上位の1枚のみが分離
搬送される。
【0057】給送ローラ6により搬送されたシートSの
先端が検出レバー7のテーパ面7aに接触して該テーパ
面7aを押すことで、検出レバー7が回動軸7bを中心
に図3の時計回り方向に回動して退避し、これによりシ
ートSが更に下流側に搬送される。この時、検出レバー
7の他端は第1のシート検出手段8の光路の遮断を解除
した状態に遷移し、該第1のシート検出手段8がONと
なることでシートSの通過を検出し、この検出情報が制
御部13に伝達される。
【0058】図4に示すように、検出レバー7のテーパ
面7aはシートSのシート面に対して所定の角度αを有
する平面で構成され、シートSの厚さa,bの違いによ
って検出レバー7のテーパ面7aに接触するタイミング
が異なり、これによって、検出レバー7が回動し始める
タイミングがずれるため、第1のシート検出手段8がO
FF状態からON状態に遷移するタイミングがずれる。
【0059】例えば、シートSの厚さaの厚手のシート
S1では、早いタイミングで検出レバー7が回動し始め、
第1のシート検出手段8の光路の遮断を解除するタイミ
ングも早まる。逆に、シートSの厚さbの標準(薄手)
のシートS2では、遅いタイミングで検出レバー7が回動
し始め、第1のシート検出手段8の光路の遮断を解除す
るタイミングも遅くなる。
【0060】検出レバー7を押し回して退避させ、更に
搬送されたシートSは第2のシート検出手段9の光路を
遮断し、これによって、第2のシート検出手段9がON
からOFFに遷移することでシートSの通過を検出し、
この検出情報が制御部13に伝達される。
【0061】この第2のシート検出手段9は、前記第1
のシート検出手段8のようにテーパ面7aを有する検出
レバー7を介さずに、直接シートSが光路を遮断するた
め、遮断されるタイミングがシートの厚さによって変化
することがない。従って、シートSの厚さaの厚手のシ
ートS1もシートSの厚さbの標準(薄手)のシートS2も
同じタイミングで第2のシート検出手段9によりその先
端の通過が検知される。
【0062】上述のように、第1のシート検出手段8は
一端にテーパ面7aを有する検出レバー7を介して光路
を遮断するため、シートSの先端の通過を検出するタイ
ミングがシートSの厚さにより変化するが、第2のシー
ト検出手段9はシートSが直接光路を遮断するため、シ
ートSの先端の通過を検出するタイミングがシートSの
厚さにより変わることがない。
【0063】この時、第1のシート検出手段8がシート
Sの先端の通過を検出してから第2のシート検出手段9
が該シートSの先端の通過を検出するまでの給送ローラ
6により搬送されるシートSの送り量は、図4に示すよ
うに、シートSの厚さaの厚手のシートS1の場合で
a′、シートSの厚さbの標準(薄手)のシートS2の場
合でb′(<a′)となり、シートSの厚さに対応して
所定の相関関係を有して異なるようになっている。
【0064】一方、給送ローラ6はパルスモータ5によ
って回転駆動されるため、第1のシート検出手段8がシ
ートSの先端の通過を検出してから第2のシート検出手
段9が該シートSの先端の通過を検出するまでのパルス
モータ5のパルス数もシートSの厚さに対応して所定の
相関関係を有して異なるようになっている。
【0065】即ち、第1のシート検出手段8がシートS
の先端の通過を検出してから第2のシート検出手段9が
該シートSの先端の通過を検出するまでのパルスモータ
5のパルス数を制御部13に設けられたカウンタによりカ
ウントして検出することで、第1のシート検出手段8と
第2のシート検出手段9とにより検出したシートSの先
端の通過タイミングの差を検出して該制御部13に設けら
れた厚さ算出手段がシートSの厚さを算出して給送ロー
ラ6により搬送されるシートSの厚さを検出することが
出来る。
【0066】前述のように、第1のシート検出手段8が
シートSの先端の通過を検出したタイミングから第2の
シート検出手段9が該シートSの先端の通過を検出する
までのタイミングまでのパルスモータ5のパルス数をカ
ウントすることで、厚さ算出手段がシートSの厚さを算
出し、制御部13により、現在搬送されているシートSに
対応して記録ヘッド1をどの程度上下方向に昇降すれば
良いかを演算する。
【0067】そして、その演算情報に応じて、制御部13
がモータドライバ12bを制御して所定方向に所定パルス
数だけパルスモータ12を回転駆動し、偏心軸3aを回転
させて該偏心軸3aを中心にガイド手段3を偏心回転さ
せてキャリッジ2の高さを調整し、記録ヘッド1とプラ
テン14の上面14aとの間の離間距離を調整する。
【0068】これにより、図6(a)に示す厚手のシー
トS1及び図6(b)に示す標準(薄手)のシートS2の各
シート上面と記録ヘッド1との離間距離を適切な一定の
離間距離に調整して該厚手のシートS1及び図6(b)に
示す標準(薄手)のシートS2の各シート表面にインクを
吐出して画像を記録する。
【0069】例えば、所定の厚さのシートSが搬送され
る時、記録ヘッド1とシートSのシート上面との間の適
正な離間距離が1mmであり、デフォルトの記録ヘッド1
とシートSのシート上面との間の離間距離が0.8mmで
あった場合、記録ヘッド1を0.2mmだけ上方に上昇さ
せる必要がある。また、デフォルトの記録ヘッド1とシ
ートSのシート上面との間の離間距離が1.2mmであっ
た場合、記録ヘッド1を0.2mmだけ下方に下降させる
必要がある。
【0070】この時、記録ヘッド1が0.2mmだけ上下
方向に移動する分だけ制御部13がモータドライバ12bを
制御してパルスモータ12を正(逆)回転させれば良い。
パルスモータ12の回転は該パルスモータ12の駆動軸に固
定したギア12aに噛合するギア3bに固定された偏心軸
3aに伝達され、ガイド手段3が偏心軸3aを中心に偏
心回転することで該ガイド手段3のプラテン14の上面14
aからの高さが変化する。
【0071】そして、ガイド手段3の高さの変化に伴
い、該ガイド手段3に軸支されているキャリッジ2と該
キャリッジ2に搭載されている記録ヘッド1のプラテン
14の上面14aからの高さが変化する。即ち、記録ヘッド
1とシートSのシート上面との間の離間距離が0.2mm
分上(下)方向に変化して適当な離間距離1mmを得るこ
とが出来る。
【0072】その後、シートSは搬送ローラ10とピンチ
ローラ11とに挟持されて搬送され、搬送ローラ10の一行
毎の搬送動作に対応してキャリッジ2を主走査方向に往
復移動させると共に、記録ヘッド1からインクを吐出し
て画像記録を行う。
【0073】この時、記録ヘッド1とシートSのシート
上面との間の離間距離は、常時、適正値に設定されるた
め、前述の各従来例のように該離間距離が小さいことに
よるキャリッジ2の走査時に記録ヘッド1がシートSに
擦れて該シートSを汚してしまう「ヘッド擦れ」や該離
間距離が大きいことによる記録ヘッド1の「よれ」の着
弾位置ずれによる画像記録品質の低下を効果的に防止す
ることが出来る。また、双方向記録での画像記録品質を
効果的に向上させることが出来る。
【0074】上記のように、本実施形態では、種々の異
なる厚さのシートSに画像を記録する場合でも、第1の
シート検出手段8から第2のシート検出手段9までのシ
ートSの先端が通過するまでのパルスモータ5のパルス
数をカウントすることによりシートSの厚さを検出し、
パルスモータ12によってガイド手段3の偏心軸3aを回
転させて該ガイド手段3を偏心回転させることでガイド
手段3、キャリッジ2及び記録ヘッド1のプラテン14の
上面14aからの高さを変化させて記録ヘッド1とシート
Sのシート上面との間の離間距離を一定の適正値に設定
することが出来る。
【0075】これにより、前述した従来例のようなオペ
レータの操作ミスによる記録ヘッド1とシートSのシー
ト上面との間の離間距離の設定ミスを防止し、且つ、従
来例よりも詳細に該離間距離の設定が出来るため、種々
の異なる厚さのシートSに対しても常時、記録ヘッド1
とシートSのシート上面との間の適切な離間距離を保持
することが出来る。これにより、「ヘッド擦れ」による
シートSの汚れや、記録ヘッド1の「よれ」による記録
画像品質の低下を効果的に防止することが出来、双方向
記録での記録画像品質を効果的に向上させることが出来
る。
【0076】次に本発明に係るシートの厚さ検出装置及
びこれを備えた記録装置の第2実施形態について図8を
用いて説明する。図8は本発明に係るシートの厚さ検出
装置を備えた記録装置の第2実施形態の構成を示す斜視
図である。尚、前記第1実施形態と同様に構成したもの
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0077】前記第1実施形態では、図1に示すよう
に、第1のシート検出手段8と第2のシート検出手段9
とがシート搬送方向においてずれた位置に配置され、第
1のシート検出手段8がシートSのシート搬送方向と直
交する方向(以下、「幅方向」という)中間部で、第2
のシート検出手段9がシートSの側端部に夫々配置した
が、本実施形態では、図8に示すように、シート端検出
部材となる検出レバー7と、該検出レバー7よりも下流
側に設けられる第2のシート検出手段21とがシート搬送
方向に直線的にシートSの幅方向中間部に配置して構成
したものである。
【0078】給送ローラ6によりシートSを搬送する
時、給送スタッカ4上のシートSの積載状態や、該シー
トSの種類により、斜行、スキュー等が生じてシートS
の搬送方向に平行な側端の位置がずれて搬送される場合
がある。
【0079】前記第1実施形態では、第1のシート検出
手段8がシートSの先端の通過を検出してから第2のシ
ート検出手段9が該シートSの先端の通過を検出するま
でのパルスモータ5のパルス数をカウントすることによ
り、シートSの厚さを検出しているため、シートSが斜
行して搬送されてきた場合、検出レバー7と第2のシー
ト検出手段9とが図1に示すようにシート搬送方向に対
してずれた位置にあると、検出レバー7から第2のシー
ト検出手段9までのシートSの通過に要するパルスモー
タ5のパルス数はシートSの斜行の影響を受けて実際の
パルス数とは異なったパルス数をカウントしてシートS
の厚さを誤検出する虞がある。
【0080】例えば、図1において、シートSの斜行に
より該シートSの向かって右側の先端が向かって左側の
先端よりも遅れて搬送された場合、第1のシート検出手
段8がシートSの先端の通過を検出してから第2のシー
ト検出手段9が該シートSの向かって右側の先端の通過
を検出するまでに要するパルスモータ5のパルス数は実
際の正常に搬送されたシートSでのパルスモータ5のパ
ルス数よりも多くなってしまうため、シートSの厚さは
実際よりも厚めに検出されてしまう。また、斜行の方向
が左右逆ならば、同様に、シートSの厚さは実際よりも
薄めに検出されてしまう。
【0081】しかしながら、本実施形態では、図8に示
すように、検出レバー7と、該検出レバー7よりも下流
側に設けられる第2のシート検出手段21とがシート搬送
方向に直線的にシートSの幅方向中間部に配置したこと
で、シートSが斜行して搬送されてきても第1のシート
検出手段8が斜行したシートSの先端の通過を検出して
から第2のシート検出手段21が該シートSの先端の通過
を検出するまでに要するパルスモータ5のパルス数は実
際の正常に搬送されたシートSでのパルスモータ5のパ
ルス数と一致するので、シートSの厚さは該シートSの
斜行の有無にかかわらず正確に検出することが出来るも
のである。
【0082】これによって、斜行の有無にかかわらず、
異なる厚さのシートSに対しても、前記第1実施形態と
同様に、常時、記録ヘッド1とシートSのシート上面と
の間の適切な離間距離を保持することが出来る。これに
より、「ヘッド擦れ」によるシートSの汚れや、記録ヘ
ッド1の「よれ」による記録画像品質の低下を効果的に
防止することが出来、双方向記録での記録画像品質を効
果的に向上させることが出来る。尚、シートの厚さ検出
及び該シートのシート上面と記録手段との離間距離の調
整動作を行うための制御系の構成は、前記第1実施形態
の図7の構成において、第2のシート検出手段9の代わ
りに第2のシート検出手段21とし、他の構成は前記第1
実施形態と略同様に構成され、同様な効果を得ることが
出来る。
【0083】次に本発明に係るシートの厚さ検出装置及
びこれを備えた記録装置の第3実施形態について図9を
用いて説明する。図9は本発明に係るシートの厚さ検出
装置を備えた記録装置の第3実施形態の構成を示す斜視
図、図10は第3実施形態のシートの厚さ検出及び該シー
トのシート上面と記録手段との離間距離の調整動作を行
うための制御系の構成を示すブロック図である。尚、前
記第1、第2実施形態と同様に構成したものは同一の符
号を付して説明を省略する。
【0084】本実施形態では、前記第2実施形態のシー
ト端検出部材となる検出レバー7と、該検出レバー7に
より作動する第1のシート検出手段8と、検出レバー7
よりも下流側に設けられた第2のシート検出手段21とか
らなるシート厚検出ユニットの組を複数組設けて構成し
たものである。
【0085】ここでは、その一例として、前記シート厚
検出ユニットの組を2組設けて構成した場合について説
明する。2組のシート厚検出ユニットは、図9に示すよ
うに、シート端検出部材となる検出レバー7,7′と、
該検出レバー7,7′により夫々作動する第1のシート
検出手段8,8′と、検出レバー7,7′よりも下流側
に設けられ、該検出レバー7,7′に対してシート搬送
方向に直線的に配置してシートSの幅方向中間部に設け
られた第2のシート検出手段21,21′とからなる。
【0086】上記構成において、シートSが給送ローラ
6により搬送されてくると、該シートSの先端は検出レ
バー7,7′の一端に設けられたテーパ面7a,7a′
に夫々当接して該検出レバー7,7′を回動軸7b,7
b′を中心に押し回し、回動した回動軸7b,7b′の
他端が夫々第1のシート検出手段8,8′の光路を遮断
して該第1のシート検出手段8,8′をOFFすること
で、該第1のシート検出手段8,8′が夫々シートSの
通過を検出する。
【0087】この時、シートSの厚みにより該シートS
を検出するタイミングがずれるのは前述の第1、第2実
施形態と同様である。更に給送ローラ6により搬送され
たシートSは第2のシート検出手段21,21′を通過し、
該第2のシート検出手段21,21′の光路を夫々遮断す
る。
【0088】この時のシートSの図9の向かって右側部
の先端が第1のシート検出手段8と第2のシート検出手
段21との間を通過するために要するパルスモータ5のパ
ルス数と、該シートSの図9の向かって左側部の先端が
第1のシート検出手段8′と第2のシート検出手段21′
との間を通過するために要するパルスモータ5のパルス
数とを夫々検出する。
【0089】このように、給送ローラ6により搬送され
るシートSが各シート厚検出ユニットを通過するのに要
するパルスモータ5のパルス数を複数箇所で検出し、図
10に示す制御部13にそれ等のパルス数情報を伝達し、制
御部13に設けられたシートSの厚さを算出する厚さ算出
手段が平均等の所定の演算を行ってより正確なシートS
の厚さを検出することが出来る。
【0090】上記のように、本実施形態では、シート端
検出部材となる検出レバー(7,7′)と、該検出レバ
ー(7,7′)により作動する第1のシート検出手段
(8,8′)と、検出レバー(7,7′)よりも下流側
に設けられた第2のシート検出手段(21,21′)とから
なるシート厚検出ユニットの組を複数組設けて構成した
ことで、給送ローラ6により搬送されるシートSが該シ
ート厚検出ユニットの各組を通過するのに要するパルス
モータ5のパルス数を複数箇所で検出することでより正
確なシートの厚さを検出することが出来、これによっ
て、複数の異なる厚さのシートSに対してもより正確な
記録ヘッド1とシートSのシート上面との間の離間距離
を一定の適正値に設定することが出来る。
【0091】これにより、「ヘッド擦れ」によるシート
Sの汚れや、記録ヘッド1の「よれ」による記録画像品
質の低下を効果的に防止することが出来、双方向記録で
の記録画像品質を効果的に向上させることが出来る。
【0092】また、本実施形態では、シート厚検出ユニ
ットの組を図9に示すように、左右に複数配置すること
で、給送ローラ6により搬送されるシートSのシート幅
の検出やシートSの斜行の検出等にも兼用することが出
来る。他の構成は、前記第1、第2実施形態と同様に構
成され、同様の効果を得ることが出来る。
【0093】尚、前記各実施形態では、シート端検出部
材となる検出レバー7のテーパ面7aを平面で構成した
場合について説明したが、該テーパ面7aが凹面或いは
凸面を有する曲面でテーパ状に形成された場合でも同様
な効果を得ることが出来、検出レバー7のテーパ面7a
を平面に限定する必要はない。
【0094】また、前記各実施形態では、シート搬送手
段をローラで構成した場合について説明したが、他の構
成としてシート搬送手段を回転ベルト等で構成しても良
く、更には、記録手段を昇降する昇降手段を偏心軸3a
を中心にして偏心回転するガイド手段3により構成した
が、他の種々の昇降手段を用いて構成しても良い。
【0095】また、前記各実施形態では、本発明に係る
シートの厚さ検出装置により検出されたシートの厚さに
対応して昇降手段が記録手段を昇降して該記録手段と該
記録手段に対向するシートのシート面との間の離間距離
を一定にするように構成したが、他の構成として、本発
明に係るシートの厚さ検出装置により検出されたシート
の厚さに対応して、シートの種類や、記録手段の種類の
違いによって昇降手段が記録手段を昇降して該記録手段
と該記録手段に対向するシートのシート面との間の離間
距離を変化させて調整するように構成しても良い。
【0096】また、前記各実施形態では、本発明に係る
シートの厚さ検出装置を記録装置に適用した場合につい
て説明したが、他の構成として、原稿の画像情報を読み
取る画像読取装置に本発明に係るシートの厚さ検出装置
を適用して、原稿のシートの厚さを検出して原稿の原稿
面と読み取りヘッドとの間の離間距離を調整するように
構成しても良い。
【0097】また、前述したインクジェット記録装置の
形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出
力端末装置として用いられるものの他、リーダ等と組み
合わせた複写装置、更には送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態をとるもの等であっても良い。
【0098】尚、前述した記録手段としてインクジェッ
ト記録方式を用いた例を説明したが、本発明は記録方式
をインクジェット記録方式に限定する必要はなく、他に
も熱転写記録方式や感熱記録方式、更にはワイヤードッ
ト記録方式等のインパクト記録方式、或いはそれ以外の
記録方式であっても適用し得る。またシリアル記録方式
に限定する必要もなく、所謂ライン記録方式を用いても
良い。
【0099】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、複数の異なる厚さのシートに対して記録手段
と該記録手段に対向するシートのシート面との間の離間
距離を適当な値に保持することが出来、「ヘッド擦れ」
によるシートの汚れや、記録手段の「よれ」による記録
画像品質の低下を効果的に防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートの厚さ検出装置を備えた記
録装置の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態のシートの厚さ検出装置の待機状
態を示す側面図である。
【図3】第1実施形態の第1のシート検出手段がシート
の先端部の通過を検出した様子を示す側面図である。
【図4】第1実施形態のシート端検出部材のテーパ面に
対して厚さの異なるシートの各先端部が当接した様子を
示す拡大図である。
【図5】(a)は記録手段を昇降させるための昇降手段
の構成を示す側面説明図、(b)は記録手段を昇降させ
るための昇降手段の構成を示す平面説明図である。
【図6】(a),(b)は昇降手段による記録手段の昇
降動作を示す側面説明図である。
【図7】第1実施形態のシートの厚さ検出及び該シート
のシート上面と記録手段との離間距離の調整動作を行う
ための制御系の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明に係るシートの厚さ検出装置を備えた記
録装置の第2実施形態の構成を示す斜視図である。
【図9】本発明に係るシートの厚さ検出装置を備えた記
録装置の第3実施形態の構成を示す斜視図である。
【図10】第3実施形態のシートの厚さ検出及び該シート
のシート上面と記録手段との離間距離の調整動作を行う
ための制御系の構成を示すブロック図である。
【図11】第1の従来例を説明する図である。
【図12】第1の従来例を説明する図である。
【図13】第2の従来例を説明する図である。
【図14】第2の従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1…記録ヘッド、2…キャリッジ、3…ガイド手段、3
a…偏心軸、3b…ギア、4…給送スタッカ、5…パル
スモータ、5a…ギア、5b…モータドライバ、6…給
送ローラ、6a…軸、6b…ギア、7,7′…検出レバ
ー、7a,7a′…テーパ面、7b,7b′…回動軸、
8,8′…第1のシート検出手段、9,…第2のシート
検出手段、10…搬送ローラ、11…ピンチローラ、12…パ
ルスモータ、12a…ギア、12b…モータドライバ、13…
制御部、14…プラテン、14a…上面、21,21′…第2の
シート検出手段、a,b…シートの厚さ、H1,H2…離間
距離、S…シート、S1…厚手のシート、S2…標準(薄
手)のシート、α…角度

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート搬送手段により搬送されるシート
    の端部に接触し得るテーパ面を有すると共に、シート搬
    送方向に回動自在に軸支されるシート端検出部材と、 前記シート端検出部材の回動動作によりシートの端部の
    通過を検出する第1のシート検出手段と、 前記シート端検出部材よりもシート搬送方向下流側に配
    置され、該シート端検出部材のテーパ面に接触して該シ
    ート端検出部材を回動させて通過したシートの端部の通
    過を検出する第2のシート検出手段と、 前記第1のシート検出手段と前記第2のシート検出手段
    とにより検出したシートの端部の通過タイミングの差を
    検出することで該シートの厚さを算出する厚さ算出手段
    と、 を有することを特徴とするシートの厚さ検出装置。
  2. 【請求項2】 前記シート搬送手段を駆動するパルスモ
    ータのパルス数をカウントすることで前記第1のシート
    検出手段と前記第2のシート検出手段とにより検出した
    シートの端部の通過タイミングの差を検出するように構
    成したことを特徴とする請求項1に記載のシートの厚さ
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記シート端検出部材と前記第2のシー
    ト検出手段とをシート搬送方向に直線的に配置したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のシートの
    厚さ検出装置。
  4. 【請求項4】 前記シート端検出部材、前記第1のシー
    ト検出手段及び前記第2のシート検出手段からなる組を
    複数組設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載のシートの厚さ検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシ
    ートの厚さ検出装置と、 画像情報に応じて画像を記録する記録手段と、 前記記録手段を昇降し得る昇降手段と、 を有し、 前記シートの厚さ検出装置により検出されたシートの厚
    さに対応して前記昇降手段が前記記録手段を昇降して該
    記録手段と該記録手段に対向するシートのシート面との
    間の離間距離を調整するように構成したことを特徴とす
    る記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録装置の記録手段は、信号に応じ
    てインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方式
    で構成したことを特徴とする請求項5に記載の記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録装置の記録手段は、電気熱変換
    体によって印加される熱エネルギーにより、インクに生
    ずる膜沸騰を利用して吐出口からインクを吐出させるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
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