JPH11105919A - 受像シート包装体 - Google Patents

受像シート包装体

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JPH11105919A
JPH11105919A JP9277337A JP27733797A JPH11105919A JP H11105919 A JPH11105919 A JP H11105919A JP 9277337 A JP9277337 A JP 9277337A JP 27733797 A JP27733797 A JP 27733797A JP H11105919 A JPH11105919 A JP H11105919A
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JP9277337A
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Mineo Yamauchi
峰雄 山内
Akira Sakuta
明 作田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送時における受像シートロールの安定性を
向上させた受像シート包装体を提供する。 【解決手段】 熱転写用の受像シート11をコアに巻き
取って受像シートロール13とし、その巻き取った受像
シート11の端面全体に当接するようにしてフランジ板
14,15をコアの両端にそれぞれ係合し、これら2枚
のフランジ板14,15とともに受像シートロール13
を熱収縮フィルム16によりシュリンク包装する。搬送
時における巻ずれを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写方式のプリ
ンターに装着して使用されるロールタイプの受像シート
に係り、詳しくは長尺の受像シートをコアにロール状に
巻き取ってなる受像シートロールの包装技術に関するも
のである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に熱転写方式のプ
リンターにおいては、転写フィルムと受像シートをサー
マルヘッドとプラテンローラとの間に圧接し、画像情報
に応じてサーマルヘッドを選択的に発熱させ、転写フィ
ルム上の色材層に含まれる色材を受像シートに移行させ
て画像を記録するようになっている。そして、プリンタ
ーのタイプにより受像シートはカットシートの形態或い
はロール状の形態で供給するものに分けられる。また、
転写フィルムはカセットケースに収納して供給するもの
やロール状で供給するものに分けられる。このうちロー
ル状の受像シートの場合は、個々に包装した受像シート
ロールを段ボール箱に緩衝材を介して入れた状態で搬送
するようにしているが、受像シートは厚みがあって重量
が大きいので、搬送中の衝撃や振動により巻ずれを起こ
すという問題が発生していた。
【0003】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、搬送時にお
ける受像シートロールの安定性を向上させた受像シート
包装体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の受像シート包装体は、熱転写用の受像シ
ートをコアに巻き取って受像シートロールとし、その巻
き取った受像シートの端面全体に当接するようにしてフ
ランジ板をコアの両端にそれぞれ係合し、これら2枚の
フランジ板とともに受像シートロールを熱収縮フィルム
によりシュリンク包装したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で取り扱う受像シートは、
基本的には受容層と基材から構成されるもので、その一
例を断面図で示すと図1のようである。図中1が受容
層、3が基材であり、以下にこの図を参照しながらそれ
ぞれの層について詳細に説明する。
【0006】受容層1は、色材を染着し易い樹脂を主成
分とするワニスに必要に応じて離型剤等の各種添加剤を
加えた組成物で構成する。染着し易い樹脂の代表的なも
のとしては、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、
ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル等のビニル系
樹脂、及びその共重合体、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン
やプロピレン等のオレフィンと他のビニル系モノマーと
の共重合体、ポリウレタン、ポリカーボネート、アクリ
ル樹脂、アイオノマー、セルロース誘導体等の単体、又
は混合物を用いることができ、これらの中でもポリエス
テル系樹脂、及びビニル系樹脂が好ましい。
【0007】受容層1には画像形成時に転写フィルムと
の熱融着を防止するために各種の離型剤を配合すること
ができる。この離型剤としては、リン酸エステル系可塑
剤、フッ素化化合物、シリコーンオイルを用いることが
でき、これらの中でもシリコーンオイルが好ましい。シ
リコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンをはじめ
として各種の変性シリコーンを用いることができる。具
体的には、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコ
ーン、アルコール変性シリコーン、ビニル変性シリコー
ン、ウレタン変性シリコーン等を用い、これらをブレン
ドしたり各種の反応を用いて重合させて用いることもで
きる。そして、離型剤は1種若しくは2種以上のものが
使用される。また、離型剤の添加量は受容層形成用樹脂
100重量部に対して0.5〜30重量部が好ましい。
この添加量の範囲を満たさないと、昇華型の場合、転写
フィルムと受像シートの受容層との融着若しくは印画感
度の低下等の問題を生じることがある。このような離型
剤を受容層に添加することによって、転写後の受容層の
表面に離型剤がブリードアウトして離型層が形成され
る。また、これらの離型剤は受容層に添加せず、受容層
上に別途塗工してもよい。
【0008】受容層1の形成に際しては、受容層の白色
度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高める目的で、
白色顔料や蛍光増白剤等を添加することもできる。
【0009】受容層1は、ロールコート法、バーコート
法、グラビアコート法、グラビアリバースコート法、エ
クストリュージョンコート法等の一般的な塗布方法で基
材に塗工することで形成される。その塗工量は0.5〜
15g/m2 程度が好ましい。また、このような受容層
は連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマルジョン若
しくは水溶性樹脂や樹脂分散液を使用して、不連続の被
覆として形成してもよい。さらに、熱転写プリンターの
搬送安定化を図るために受容層の上に帯電防止剤を塗工
してもよい。
【0010】受像シートの受容層面若しくは裏面、また
は両面の最表面に帯電防止層を設けてもよい。帯電防止
層は、帯電防止剤である脂肪酸エステル、硫酸エステ
ル、リン酸エステル、アミド類、4級アンモニウム塩、
ベタイン類、アミノ酸類、アクリル系樹脂、エチレンオ
キサイド付加物等を溶剤に溶解又は分散させたものを塗
工して形成することができる。形成手段は上記の受容層
の場合と同様のものが挙げられる。帯電防止層の塗工量
は、乾燥時0.001〜0.1g/m2 が好ましい。
【0011】受容層1と基材3の間に必要に応じて中間
層2を設けることもできる。中間層2はその目的により
如何なる材料を用いて形成してもよい。例えば、樹脂に
各種の白色顔料を加えたものを用いることにより高い白
色度を得ることができる。さらに、蛍光増白剤や帯電防
止剤等を必要に応じて添加することができる。また、後
述する基材3と上述の受容層1との間の接着性を向上さ
せる目的で中間層2を設けてもよい。また、該接着性を
向上させるために、基材3の受容層1を形成する側の面
に予めコロナ放電処理、オゾン処理などの中間層2を設
けるための前処理を施してもよい。
【0012】中間層2としては、熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、或いは官能基を有する熱可塑性樹脂を、各種の
硬化剤その他の手法を用いて硬化させた層を用いること
ができる。具体的には、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリエステル、塩素化ポリプロピレ
ン、変性ポリオレフィン、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、ポリカーボネート、アイオノマー、単官能及び/又
は多官能水酸基含有のプレポリマーをイソシアネート等
で硬化させた樹脂等を使用することができる。これらの
樹脂には、必要に応じて白色性や隠蔽性等の機能を付与
するために、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ムその他公知の無機顔料や有機フィラー、蛍光増白剤等
の添加剤を加えることができる。その塗布厚みは0.5
〜30μm程度が好ましい。
【0013】基材3としては、各種の紙、合成紙、プラ
スチックシート等を用い、上述した受容層1を直接また
はプライマー層を介して形成してもよいが、より高い印
字感度を有するとともに、濃度ムラや白抜けのない高画
質を得るためには微細空隙を有する層4の存在が不可欠
である。このような微細空隙を有する層4としては、内
部に微細空隙を有するプラスチックシートや合成紙を用
いることができる。また、各種支持体5の上に、各種の
塗工方式で微細空隙を有する層を形成することもでき
る。微細空隙を有するプラスチックシート又は合成紙と
しては、ポリオレフィン、特にポリプロピレンを主体と
して、それに無機顔料及び/又はポリプロピレンと非相
溶なポリマーをブレンドし、これらをボイド作製開始剤
として用い、これらの混合物を延伸、成膜したプラスチ
ックシート又は合成紙が好ましい。これらがポリエステ
ル等を主体としたものの場合には、その粘弾性的あるい
は熱的性質から、クッション性及び断熱性がポリプロピ
レンを主体としたものに比較して劣るため、印画感度に
劣りかつ濃度むらなども生じやすい。
【0014】これらの点を考慮すると、プラスチックシ
ート及び合成紙の20℃における弾性率は5×108
a〜1×1010Paが好ましい。また、これらのプラス
チックシートや合成紙は、通常、2軸延伸により成膜さ
れたものであるため加熱により収縮する。これらを11
0℃の下で60秒放置した場合の収縮率は、0.5%〜
2.5%である。また、上述のプラスチックシートや合
成紙は、それ自体が、微細空隙を含む層の単層であって
もよいし、複数の層構成であってもよい。複数の層構成
の場合には、その構成する全ての層に微細空隙を含有し
てもよいし、微細空隙が存在しない層が存在してもよ
い。そして、このプラスチックシートや合成紙には、必
要に応じて隠蔽剤として白色顔料を混入させてもよい。
また、白色性を増すために、蛍光増白剤等の添加剤を設
けてもよい。微細空隙を有する層は、30〜80μmの
厚みであるのが好ましい。
【0015】微細空隙を有する層4は、支持体5の上に
コーティング法によって微細空隙を有する層を形成する
ことも可能である。使用するプラスチック樹脂として
は、ポリエステル、ウレタン樹脂、ポリカーボネート、
アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等の公
知の樹脂を単独あるいは複数をブレンドして使用するこ
とができる。
【0016】支持体5は、従来公知のものでよく、上質
紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、グラシン
紙等各種の紙、合成紙、不織布そしてポリエチレンテレ
フタレート、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のプラスチックシート等を用いることができる。
【0017】また、基材3において、必要に応じてポリ
ビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、変性ポリオレフィン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート等の樹脂や合成紙
を、支持体5の受容層を設ける面と反対面にカール防止
層6として設けることができる。
【0018】基材3として各種の紙、合成紙、プラスチ
ックシート等を用いてもよいが、上記のように支持体5
に微細空隙層4やカール防止層6を設けたものを用いる
のが好ましい。その際、微細空隙層4やカール防止層6
がプラスチックシートや合成紙の場合は、接着剤により
支持体5と貼り合わせることができる。貼り合わせ方法
としては、例えば、ドライラミネーション法、ノンソル
ベント(ホットメルト)ラミネーション法、ECラミネ
ーション法等の公知の積層方法が利用できるが、好まし
い方法はドライラミネーション法及びノンソルベントラ
ミネーション法である。ノンソルベントラミネーション
法に好適な接着剤としては、例えば、武田薬品工業株式
会社製「タケネートA−720L」が挙げられ、ドライ
ラミネーション法に好適な接着剤としては、例えば、武
田薬品工業株式会社製「タケラックA969」、「タケ
ネートA−5(3/1)」等が挙げられる。これらの接
着剤の使用量としては、固形分で約1〜8g/m2 、好
ましくは2〜6g/m2 の範囲である。
【0019】本発明で扱う受像シートはラベル若しくは
シールタイプと言われている構成、即ち図2に示すよう
に、画像が形成される受容層1と基材3が粘着剤層7を
介して離型シート8と剥離可能な構成の受像シートでも
よい。なお、図2において受容層1、基材3、粘着剤層
7がこの順に積層された部分がシール部9であり、任意
の物品にこのシール部9を貼付することができる。
【0020】離型シート8は、従来公知のプラスチック
フィルム、又はポリラミ紙の表面にシリコーン等の公知
の離型剤で離型処理を施した材料であり、例えば、東レ
株式会社製の「ルミラ−T−60」(厚み50μm)や
ダイヤホイル株式会社製の「W−400」(厚み38μ
m)を使用することができる。これらの離型シートは2
0〜100μmの厚みのものが好ましく、薄すぎると受
像シートのいわゆるコシがなくなり、熱転写プリンター
で搬送できなかったり、受像シートにシワが発生したり
する。逆に、離型シートが厚すぎると、受像シートが厚
くなりすぎ、熱転写プリンターで搬送駆動させる力が大
きくなりすぎて、プリンターに故障が生じたり正常に搬
送できなかったりする。
【0021】粘着剤層7は、従来公知の溶剤系及び水系
のいずれの粘着剤を用いても形成することができる。粘
着剤としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹
脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化
ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ウレタン樹脂や天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリル
ゴム等が挙げられる。粘着剤層の塗工量は、約8〜30
g/m2 (固形分)が一般的であり、従来公知の方法、
即ちグラビアコート、グラビアリバースコート、ロール
コート等の方法で、離型シート8上に塗布し、乾燥して
粘着剤層7を形成する。また、粘着剤層7の粘着力は、
離型シート8と粘着剤層7との剥離強度で、JISZ0
237準拠の180°による剥離方法において、100
〜1700gの範囲、好ましくは700〜1400gの
範囲にすることが望ましい。以上の如き粘着剤の種類や
塗工量は、離型シート8上に粘着剤層7を形成する際
に、その剥離強度が前記範囲になるように選択して使用
することが好ましい。
【0022】シールタイプの受像シートでは、離型シー
ト8を除く部分のシール部9にハーフカットを画像形成
前に予め形成することができる。ハーフカットの形状
は、例えば四角形のコマを多数個配列したものでも、四
角形と楕円形のように異なる形状を組み合わせたもので
も任意に選択することができる。ハーフカットの形成方
法は、カッター刃を取り付けた上型と台座の間に受像シ
ートを挿入して上型を上下動させる方法や、シリンダー
タイプのロータリーカッター方法や、レーザー加工手段
により熱処理を施す方法等があるが、ハーフカットでき
る方法であれば特に制限はない。
【0023】図3は本発明に係る受像シート包装体の一
例を示す斜視図である。この受像シート包装体は、図4
に示すように、受像シート11をコア12に巻き取って
受像シートロール13とし、その巻き取った受像シート
11の端面全体に当接するようにしてフランジ板14,
15をコア12の両端にそれぞれ嵌め込み、これら2枚
のフランジ板14,15とともに受像シートロール13
を熱収縮フィルム16によりシュリンク包装して製造さ
れたものである。図示の例では、収縮後の熱収縮フィル
ム16が受像シート11の表面とフランジ板14,15
の周辺のみを覆うようにシュリンク包装してあるが、全
体を覆うようにシュリンク包装しても構わない。
【0024】コア12とフランジ板14,15は樹脂成
形品からなる。コア12は中空パイプ状で両方の端部に
それぞれ切欠状の凹所12aを複数備えている。一方、
フランジ板14,15はコア12に挿入される筒部14
a,15aを内側に突設してあり、その筒部14a,1
5aの外周面にはコア12の凹所12aに係合する複数
の嵌合用突起17が設けられ、さらに筒部14a,15
aの外周面で嵌合用突起17の間に位置して傾斜を有す
る係止用突起18が複数設けられている。嵌合用突起1
7と係止用突起18はそれぞれ図5と図6に示すような
側面形状であり、嵌合用突起17はコア12の切欠状の
凹所12aに僅かな隙間をもって嵌まる直方体形状で、
一方、係止用突起18はコア12の内面端部にフランジ
板14,15の筒部14a,15aが摩擦力で係止する
ような僅かな傾斜を有している。したがって、フランジ
板14,15をコア12の両端に嵌め込むに際しては、
フランジ板14,15の嵌合用突起17をコア12の凹
所12aに合わせ、フランジ板14,15を押し込むこ
とで外れない状態で固定することができる。また、力を
入れて引っ張ることで容易に外すこともできる。
【0025】図示の例では係止用突起18をフランジ板
14,15に設けたが、このような係止用突起はフラン
ジ板14,15とコア12の少なくとも一方に設けてあ
ればよい。また、突起の形状は特に限定されないが、図
示のような三角柱状が一般的である。また、突起の幅や
長さはコアやフランジ板のタイプにより適宜決められ
る。そして、このような係止用突起は3〜10個程度設
けるのがよい。3個より少ないとフランジ板を挿入した
時に左右に平行にならない場合が生じ、コアに円柱軸を
通す場合などに支障となる。逆に10個より多いと挿入
時の突起の抵抗が大きくなって上手く挿入できなくな
る。さらに、このような係止用突起は円周に対して均等
な位置に配置するのが、スムーズな挿入、左右のバラン
スを取る上で好ましい。また、係止用突起によりフラン
ジ板とコアがうまく係合するのは、挿入時にその突起が
係合する部分で突起自身が削れたり、突起と係合する箇
所が削れたりすることによるものと思われる。そのた
め、例えばフランジ板とコアが共に金属材料であるとそ
のような削れが起こりにくく好ましくない。したがっ
て、この例のように、塩ビ樹脂、スチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂等のプラスチック材料同士にするか、或い
は、一方がアルミニウム、銅、鉄等の金属で他方がプラ
スチック材料のような組合せにするとよい。
【0026】コア12の凹所12aとフランジ板14,
15の嵌合用突起17の配置を左右で変えておくことに
より、受像シートロール13の左右を特定してフランジ
板14,15を当接することができる。また、係止用突
起18を設けない形態を採ることもできるが、このよう
なフランジ板の嵌合用突起とコアの凹所のみの係合で
は、フランジ板はコアに対して周方向にのみ係止された
状態でシュリンク包装されることになる。また、嵌合用
突起や係止用突起を設けず、フランジ板とコアの係合面
に適宜のテーパー面を設けておき、嵌込み圧入すること
で両者をしっかりと固定する形態を採ってもよい。
【0027】フランジ板は単に受像シートロールの巻ず
れを防止する機能を持たせるだけでもよいが、図示の如
く一方のフランジ板14の一部に歯車形状の駆動伝達部
19を設けてあってもよい。このようにしておくと、駆
動伝達部19が装着したプリンターの駆動ギアと直接噛
み合うので機能的により好ましい。この場合、少なくと
も前述の嵌合用突起を設けておく必要がある。
【0028】熱収縮フィルム16は、延伸フィルムであ
れば基本的に問題はないが、シュリンク包装の容易性、
シュリンク後のフィルム剛性等を考慮すると、PVC
系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系、ポリエステル
系等の延伸フィルムを用いるのが好ましく、それらの中
でもポリスチレンフィルムがその強度の点で特に好まし
く用いられる。また厚さは10〜70μm程度が好まし
い。厚さが10μmに満たないと、低温でシュリンクす
るものの、強度が小さく剛性が弱くなって好ましくな
い。逆に厚さが70μm以上であると、包装の作業性が
悪い上に、シュリンク温度が高くなり、受像シートの熱
劣化を引き起こすので好ましくない。
【0029】シュリンク方法としては、熱風式、赤外線
加熱式等があるが、経済性、さらに受像シート11の熱
劣化を考慮すると、熱風を利用したヒートトンネルタイ
プによるのが好ましい。そして、シュリンク温度は受像
シート11の耐熱性を考慮して100〜150℃が望ま
しい。
【0030】本発明の受像シート包装体は、シュリンク
包装されたままの状態で段ボール箱に入れて出荷され
る。そして、巻き取った受像シート11の端面全体にフ
ランジ板14,15が当接した状態でシュリンク包装さ
れているので、搬送時に巻ずれを起こすことがない。そ
して、プリンターに装着する時点で熱収縮フィルム16
が破られ、両サイドのフランジ板14,15が外されて
使用される。或いは、図示のような駆動伝達部18を設
けたフランジ板14,15の場合は、これをそのまま利
用してプリンターにセットされる。なお、フランジ板1
4,15の中心孔19に軸を通してプリンターにセット
するような場合には、受像シート11の表面と2枚のフ
ランジ板14,15の周辺のみを覆うようにシュリンク
包装しておけば、軸を通してから熱収縮フィルム16を
破り去ることが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の受像シー
ト包装体は、巻き取った受像シートの端面全体にフラン
ジ板を当接させた状態で受像シートロールをシュリンク
包装するようにしたので、搬送時における巻ずれを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で取り扱う受像シートの一例を示す断面
図である。
【図2】本発明で取り扱う受像シートの他の例を示す断
面図である。
【図3】本発明に係る受像シート包装体の一例を示す斜
視図である。
【図4】図1に示す受像シート包装体の作製手順を説明
するための分解図である。
【図5】嵌合用突起の側面図である。
【図6】係止用突起の側面図である。
【符号の説明】
1 受容層 2 中間層 3 基材 4 微細空隙層 5 支持体 6 カール防止層 7 粘着剤層 8 離型シート 9 シール部 11 受像シート 12 コア 12a 凹所 13 受像シートロール 14,15 フランジ板 14a,15a 筒部 16 熱収縮フィルム 17 嵌合用突起 18 係止用突起 19 駆動伝達部 20 中心孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写用の受像シートをコアに巻き取っ
    て受像シートロールとし、その巻き取った受像シートの
    端面全体に当接するようにしてフランジ板をコアの両端
    にそれぞれ係合し、これら2枚のフランジ板とともに受
    像シートロールを熱収縮フィルムによりシュリンク包装
    したことを特徴とする受像シート包装体。
  2. 【請求項2】 収縮後の熱収縮フィルムが受像シートの
    表面と2枚のフランジ板の周辺のみを覆うようにシュリ
    ンク包装した請求項1に記載の受像シート包装体。
  3. 【請求項3】 駆動伝達部を設けたフランジ板を使用
    し、そのフランジ板をコアと少なくとも周方向に係止さ
    せた状態で受像シートの端面全体に当接させた請求項1
    又は2に記載の受像シート包装体。
  4. 【請求項4】 駆動伝達部が歯車形状である請求項3に
    記載の受像シート包装体。
  5. 【請求項5】 フランジ板とコアの係合手段が凹所と突
    起の組合せである請求項1〜4のいずれかに記載の受像
    シート包装体。
  6. 【請求項6】 フランジ板又はコアの少なくとも一方
    に、傾斜を有する突起が設けられている請求項1〜5の
    いずれかに記載の受像シート包装体。
  7. 【請求項7】 フランジ板とコアの係合手段が嵌込み圧
    入である請求項1〜5のいずれかに記載の受像シート包
    装体。
  8. 【請求項8】 受像シートがシールタイプである請求項
    1〜7のいずれかに記載の受像シート包装体。
JP9277337A 1997-10-09 1997-10-09 受像シート包装体 Pending JPH11105919A (ja)

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JP (1) JPH11105919A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8119320B2 (en) * 2007-03-28 2012-02-21 Fujifilm Corporation Heat-sensitive transfer image-receiving sheet

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