JPH1110554A - ボルトナット分離方法並びに該方法の実施に用いるナット及びナット抜き取り工具 - Google Patents

ボルトナット分離方法並びに該方法の実施に用いるナット及びナット抜き取り工具

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JPH1110554A
JPH1110554A JP18071197A JP18071197A JPH1110554A JP H1110554 A JPH1110554 A JP H1110554A JP 18071197 A JP18071197 A JP 18071197A JP 18071197 A JP18071197 A JP 18071197A JP H1110554 A JPH1110554 A JP H1110554A
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nut
bolt
engaging
tool
press
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JP18071197A
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Teruo Kumashiro
照夫 熊代
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Daiwa Rashi Kk
Original Assignee
Daiwa Rashi Kk
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ボルト及びナットのうち一方に設けたねじ部
分と他方とを該ねじを潰しつつ相互に圧入嵌着したボル
トナットの簡易なボルトとナットの分離方法及び該方法
の実施に使用する取り扱い簡単なナット抜き取り工具を
提供する。 【解決手段】 係合部202を形成したナット20を用
い、ナット抜き取り工具7として、ボルト1´に圧入嵌
着されたナット20の工具係合部202に係合できるナ
ット係合部材710、ボルト1´に係合できるボルト係
合部材73及びナット係合部材710を、ボルト係合部
材73を介してボルト1´で支持反力をとりつつナット
20を抜き出す方向に駆動するジャッキ部70とを備え
ているものを用い、ナット係合部材710をナット20
に係合する一方、ボルト係合部材73をボルト1´に係
合し、ジャッキ部70にてナット係合部材710をナッ
ト抜き取り方向に駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雄ねじ有り頭付き
ボルト及び雌ねじ無し孔付きナットの組み合わせ、又は
雄ねじ無し頭付きボルト及び雌ねじ有り孔付きナットの
組み合わせであって、該ボルト及びナットのうち一方に
設けたねじ部分と他方とを該ねじを潰しつつ相互に圧入
嵌着したボルトナットの分離方法(ボルトとナットの分
離方法)、並びに該方法の実施に用いるナット及びナッ
ト抜き取り工具に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の部材を相互に連結する簡単な方法
として、それら部材に設けたボルト孔に頭付きボルトを
貫通させ、反対側に突出したボルト首下部分にナットを
螺合する方法が広く知られており、様々の分野で採用さ
れている。また、所定の部材に他の部材を取り付けるた
めに、該他の部材をボルト頭(ボルト頭に相当するもの
を含む)に連設したボルトを該所定の部材に挿入して反
対側からナットで留めたりすることもある。例えば、頭
付きボルトの該ボルト頭にリング部材を一体的に又は溶
接等により連設した所謂アイボルトを被連結部材のボル
ト孔に通して反対側に突出したボルト首下部分にナット
を螺合させる場合である。
【0003】このようなボルトナット連結方法による
と、部材の振動、ナット部分の応力弛緩等により時間が
経過するとナットが弛み、複数部材相互の連結が不完
全、不安定となったり、ボルトと被連結部材との相互連
結が不完全、不安定となったり、極端な場合には、ナッ
トがボルトから脱落し、さらにはボルトが部材から脱落
することさえある。
【0004】このような自体を防止する手段として、こ
れまで種々のナット回り止め手段が提案され、採用され
てきた。その代表例として、ナットをボルトに螺合した
あと該ナットに隣り合うようにボルトに設けられている
ピン孔にピンを装着したり、ナットをボルトに螺合した
あと該ナットに隣り合うようにボルトに設けられている
環状溝に例えばC形状の弾性リングを嵌め込むというも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のナット
回り止め手段や手法によると、前記のピンや弾性リング
が脱落する恐れがないとは言えず、さらに、ナットの回
転を阻止するようにナットをボルト上の所定位置に強固
に固定してしまうことはできず、それらによりボルトナ
ット連結の信頼性の点で劣るという問題がある。
【0006】そこで本発明者は、鋭意研究の結果、雄ね
じ有り頭付きボルト及び雌ねじ無し孔付きナットの組み
合わせ、又は雄ねじ無し頭付きボルト及び雌ねじ有り孔
付きナットの組み合わせを用いて、該ボルト及びナット
のうち一方に設けたねじ部分と他方とを該ねじを潰しつ
つ相互に圧入嵌着して該ボルトとナットを連結する方法
を考案し、さらには、かかるボルトを所定の被連結部材
に設けたボルト孔に貫通させ、反対側に突出する該ボル
トの雄ねじ有り(又は雄ねじ無し)ナット圧入嵌着部に
前記雌ねじ無し(又は雌ねじ有り)の孔付きナットを圧
入嵌着して固定する被連結部材へのボルトナット連結方
法を考案するに至った。
【0007】しかしながら、このように連結さたボルト
ナットは、ボルト上でのナットの回転を阻止するように
ナットがボルト上の所定位置に強固に固定されており、
従って、その連結状態が長期にわたり確実に維持される
という利点がある反面、該ボルトとナットを分離させる
ことが困難であり、このボルトナットを設けた機器や装
置の分解、修理等が困難になるという問題がある。
【0008】そこで本発明は、雄ねじ有り頭付きボルト
及び雌ねじ無し孔付きナットの組み合わせ、又は雄ねじ
無し頭付きボルト及び雌ねじ有り孔付きナットの組み合
わせであって、該ボルト及びナットのうち一方に設けた
ねじ部分と他方とを該ねじを潰しつつ相互に圧入嵌着し
たボルトナットの簡易なボルトとナットの分離方法及び
該方法の実施に使用する取り扱い簡単なナット抜き取り
工具を提供することを課題とする。
【0009】また、本発明は、このようなボルトナット
分離方法の実施に採用でき、後日の抜き取りが容易であ
るナットを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、雄ねじ有り頭付きボルト及び雌ねじ無し孔付
きナットの組み合わせ、又は雄ねじ無し頭付きボルト及
び雌ねじ有り孔付きナットの組み合わせであって、該ボ
ルト及びナットのうち一方に設けたねじ部分と他方とを
該ねじを潰しつつ相互に圧入嵌着したボルトナットの分
離方法であり、該ボルトで支持反力をとりつつ該ナット
を該ボルトから抜き取る方向に駆動して抜き取ることを
特徴とするボルトナット分離方法を提供する。
【0011】本発明のボルトナット分離方法は、より具
体的なものとして、前記ナットとして、ナット抜き取り
工具の係合部を予め形成したものを用い、該ナット抜き
取り工具として、前記ボルトに圧入嵌着された前記ナッ
トの工具係合部に係合できるナット係合部材、前記ボル
トに係合できるボルト係合部材、及び前記ナット係合部
材を、前記ボルト係合部材を介して前記ボルトで支持反
力をとりつつ前記ナットを前記ボルトから抜き出す方向
に駆動するジャッキ部とを備えているものを用い、前記
ナット係合部材を前記ボルトに圧入嵌着された前記ナッ
トの工具係合部に係合する一方、前記ボルト係合部材を
前記ボルトに係合し、前記ジャッキ部にて前記ナット係
合部材をボルト抜き取り方向に駆動することで前記ナッ
トを前記ボルトから抜き取るボルトナット分離方法を例
示することができる。
【0012】また本発明は前記課題を解決するため、前
記ボルトに圧入嵌着された前記ナットの工具係合部に係
合できるナット係合部材、前記ボルトに係合できるボル
ト係合部材、及び前記ナット係合部材を、前記ボルト係
合部材を介して前記ボルトで支持反力をとりつつ前記ナ
ットを前記ボルトから抜き出す方向に駆動するジャッキ
部とを備えているナット抜き取り工具を提供する。
【0013】このナット抜き取り工具において、例え
ば、該ボルト係合部材は、前記ボルトの首下部分先端部
頂面に当接するものであり、前記ジャッキ部は、前記ナ
ット係合部材に連設された雌ねじ部と、該雌ねじ部に螺
合され、前記ボルト係合部材を前記ボルトの首下部分先
端部頂面に押圧できる雄ねじ部とを含んでいるものであ
る。
【0014】また他の例として、前記ボルト係合部材
は、被連結部材のボルト孔に前記ボルトが貫通されて反
対側に突出した該ボルトの雄ねじ有り(又は雄ねじ無
し)ナット圧入嵌着部に前記の雌ねじ無し(又は雌ねじ
有り)の孔付きナットが圧入嵌着されている状態におい
て、前記被連結部材の前記ナット圧入嵌着側の面に当接
することで間接的に前記ボルトに係合するものであり、
前記ジャッキ部は、前記ナット係合部材に連設された雌
ねじ部と、該雌ねじ部に螺合され、前記ボルト係合部材
を前記被連結部材面に押圧できる雄ねじ部とを含んでい
るものを挙げることができる。
【0015】いずれにしても、ナット抜き取り工具にお
ける前記ナット係合部材及び前記ボルト係合部材の一方
又は双方は、前記ナットやボルトのサイズ、形状等に応
じて交換可能としたり、サイズ変更機構を備えたものと
してもよい。また、ジャッキ部における雄ねじ部は、こ
れにハンドルを設けて主動回転できるようにしてもよい
し、レンチで回転できるようにしてもよいし、モータに
て回転できるようにしてもよい。また、ナット係合部材
にも手支持用のハンドルを設けてもよい。
【0016】また、前記ねじ機構によるジャッキ部に代
えて、前記ナット係合部材に連設されて前記ボルト係合
部材を前記ボルトの首下部分先端部頂面或いは前記被連
結部材面に押圧駆動できる流体圧駆動のピストンシリン
ダ装置からなるものを採用してもよい。また本発明は前
記課題を解決するため、本発明のボルトナット分離方法
の実施に用いるナットであり、ナット抜き取り工具の係
合部を予め形成したナットを提供する。
【0017】いずれにしても、本発明における頭付きボ
ルトとは、ボルト頭とボルト首下部分とが当初から一体
的に形成された一般的形態のボルトは勿論のこと、この
他、ボルト頭(ボルト頭相当部分も含む)に他の部材を
一体的に又は溶接等により連設したボルトも含まれ、こ
の場合、該ボルト頭はボルト首下長さを調節する等のた
めにボルト長手方向に位置調節可能に設けられていても
よい。さらにこの場合、ボルト首下部分と他の部材とが
一体的に形成される等して連設され、これらの上でボル
ト頭の位置を従来のボルト・ナットと同様のねじ機構等
により調節できるようになっていてもよい。
【0018】ボルトにナットを強固に圧入嵌着させるた
めの好ましい条件例として、頭付きボルトにナット圧入
嵌着用の雄ねじを設ける場合、その部分に圧入嵌着され
るべきナット孔の内径が、該雄ねじに適合する雌ねじの
有効径又は略該有効径に等しい場合を挙げることがで
き、また、ナットに雌ねじ孔を設けて、該雌ねじ孔をボ
ルトに圧入嵌着する場合は、該ボルトのナット圧入嵌着
部分の外径が、該雌ねじに適合する雄ねじの有効径又は
略該有効径に等しい場合を挙げることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明するが、その前に、雄ねじ有り頭付きボ
ルト及び雌ねじ無し孔付きナットの組み合わせ、又は雄
ねじ無し頭付きボルト及び雌ねじ有り孔付きナットの組
み合わせにおいて、該ボルト及びナットのうち一方に設
けたねじ部分と他方とを該ねじを潰しつつ相互に圧入嵌
着する幾つかの例を、図1から図7を参照して説明す
る。
【0020】図1(A)は二つの被連結部材91、92
をボルト1及びナット2で連結する状態の、一部を断面
で示す側面図である。図1(B)は図1(A)に示す状
態を平面から見た図である。被連結部材91、92には
予めボルト孔911、912が形成されており、これら
孔にボルト1が貫通され、該ボルトにナット2が圧入嵌
着される。
【0021】ボルト1はボルト頭11を一体的に形成し
た雄ねじ無しボルトであり、ナット2は雌ねじ孔21を
有するものである。ボルト1の首下部分12はその先端
部121及びそれに隣り合う部分122よりボルト頭側
の部分がナット圧入嵌着部123となっており、該ナッ
ト圧入嵌着部123の外径は、当初、ナット雌ねじ孔2
1に適合する雄ねじの有効径に等しく形成されている。
先端部121の外径はナット雌ねじ孔21が遊嵌できる
ものである。また、該先端部に隣り合う部分122は、
先端部121に連続する位置では該先端部と同外径で形
成されており、そこからナット圧入嵌着部123まで次
第に太く形成されている。また、先端部121には、ボ
ルト中心軸線に対し直角な方向に一対の工具係合溝(工
具係合用の側面溝)121aが形成されている。
【0022】ナット2は該先端部121に遊嵌されて、
前記次第に太径に形成された部分122に配置され、そ
れによりボルト1のナット圧入嵌着部123に対するナ
ット圧入開始位置に容易に位置決めされる。このように
ナット2をボルト1に嵌めたあと、ボルト首下先端部1
21の一対の工具係合溝121aにボルト引っ張り工具
3が係合される。
【0023】引っ張り工具3は、一対の工具係合溝12
1aに係合される一対の平行に延びる部分311を含む
係合部31と、その両端部に一体的に連設されて被連結
部材92へ向けられる部分32と、該部分32にそれか
らの突出量を調節できるように螺合された足部33から
なっている。係合部31における一対の平行に延びる部
分311の一方には切り欠き311aを設けてあり、こ
の部分から、係合部31がボルト首下先端部の工具係合
溝121aに嵌め込み係合される。
【0024】このように引っ張り工具3をボルト先端部
121に係合した状態で前記の足部33を回してその突
出量を調節し、被連結部材92面に当接させる。すなわ
ち足部33は被連結部材面への当接部となっている。さ
らに該足部33を突出させることで該被連結部材92で
支持反力をとりつつボルト1を引っ張り、ボルト頭11
を被連結部材91面に安定的にしっかりと当接させる。
【0025】この状態でナット2を、それにハンマ等の
加圧手段で押圧力を加えることで、ナット雌ねじ孔21
の雌ねじを潰しつつボルト1のナット圧入嵌着部123
に圧入嵌着して所定位置に強固に固定する。かくして被
連結部材91、92へのボルト・ナット連結が容易、確
実に達成され、被連結部材91、92は相互に連結され
る。また、この状態は、ボルト1にナット2が強固に固
定されているので、長期にわたり維持される。
【0026】ナット2をボルト1に圧入嵌着した後は、
各足部33を被連結部材92面から離れる方向に回し、
係合部31をボルト首下部分先端部121から外せばよ
い。なお、ボルト引っ張り工具3における足部33は、
ボルト1を十分引っ張ることができるのであれば、一つ
でもよい。また、被連結部材92面が磁石の吸着が可能
であるときは、ボルト引っ張り工具3を安定させるため
に、足部33が被連結部材92に吸着するように、その
全部又は一部を磁石としてもよい。
【0027】図2は重量物支持脚に本発明を適用した例
を示している。この重量物支持脚4は工作機械等の各種
機械類、複写機等の画像形成装置、事務器、家具類等の
重量物93に設けた雌ねじ部材94に螺合装着されて該
重量物を支持するものである。この重量物支持脚4は、
台座41に設けた孔411に雄ねじ棒42を貫通させ、
雄ねじ棒42に螺合させた雌ねじ部材43をその上位置
で同雄ねじ棒42に螺合するナット44を締めつけて回
り止めし、この雌ねじ部材43を台座41の上面で支持
し、雄ねじ棒42の前記雌ねじ部材43より下側の部分
420のうち台座下側へ突出した部分にナット45を圧
入嵌着したものであり、雄ねじ棒42の前記雌ねじ部材
43より上側部分400を重量物93に設けた雌ねじ部
94に適当量螺合させ、それにより該重量物93を所望
の高さに支持できる。
【0028】この重量物支持脚4において、雄ねじ棒4
2に螺合した雌ねじ部材43或いはそれとその上の回り
止めナット44が本発明にいう頭付きボルトのボルト頭
に相当し、雄ねじ棒42のそれらより下の部分420が
本発明にいう頭付きボルトの首下部分に相当している。
これらにより頭付きボルト40が形成されている。そし
て該首下部分420に圧入嵌着されたナット45が本発
明にいうナットに相当している。そして台座41が本発
明にいう被連結部材に相当している。
【0029】ナット45はねじ無し孔451を備えてお
り、その孔内径は、圧入嵌着前は雄ねじ棒42に適合す
る雌ねじの有効径に等しくされている。ボルト首下部分
420は、その先端部421及びそれに隣り合う部分4
22より上側部分がナット圧入嵌着部423となってい
る。先端部421及びそれに隣り合う部分422には雄
ねじは形成されておらず、先端部421の外径はナット
45の孔451が遊嵌できるものである。また、該先端
部に隣り合う部分422は、先端部421に連続する位
置では該先端部と同外径で形成されており、そこからナ
ット圧入嵌着部423まで次第に太く形成されている。
また、先端部421には、ボルト中心軸線に対し直角な
方向に一本の工具係合溝(工具係合用の側面溝)421
aが形成されている。
【0030】ナット45は圧入にあたり、先端部421
に遊嵌されて、前記次第に太径に形成された部分422
に配置され、それによりボルト40のナット圧入嵌着部
423に対するナット圧入開始位置に容易に位置決めさ
れる。このようにナット45をボルト40に嵌めたあ
と、ボルト首下先端部421の工具係合溝421aにボ
ルト引っ張り工具5が係合される。
【0031】引っ張り工具5は、前記工具係合溝421
aに係合される係合部51と、その両端部に一体的に連
設されて台座41へ向けられる部分52と、該部分52
にそれからの突出量を調節できるように螺合された足部
53からなっている。このように引っ張り工具5をボル
ト先端部421に係合した状態で前記の足部53を回し
てその突出量を調節し、台座41の下面に当接させる。
さらに該足部53を突出させることで台座41で支持反
力をとりつつボルト40を引っ張り、ボルト頭相当の雌
ねじ部材43を台座41上面に安定的にしっかりと当接
させる。
【0032】この状態でナット45を、それにハンマ等
の加圧手段で押圧力を加えることで、ナット孔451を
ボルト40の雄ねじを潰しつつボルト40のナット圧入
嵌着部423に圧入嵌着して所定位置に強固に固定す
る。かくして台座41へのボルト・ナット連結が容易、
確実に達成され、雄ねじ棒42が台座41に立設され
る。この状態は、ボルト40にナット45が強固に固定
されているので、長期にわたり維持される。
【0033】ボルト40にナット45を圧入嵌着した後
は、足部53を台座41から離れる方向に回し、ボルト
引っ張り工具5をボルト首下部分先端部421から外せ
ばよい。台座41が磁石の吸着が可能であるときは、ボ
ルト引っ張り工具5を安定させるために、足部53が台
座41に吸着するように、その全部又は一部を磁石とし
てもよい。
【0034】以上説明したボルト引っ張り工具3、5
は、いずれもボルト首下部分先端部に係合する係合部3
1、51が、サイズ変更可能となっていたり、交換可能
となっていないものであるが、ボルト首下部分先端部や
工具係合溝などのサイズ、形状等に応じて交換可能に構
成したり、サイズ変更機構を設けてもよい。図3にその
1例を示す。
【0035】図3に示すボルト引っ張り工具300は、
図1(A)に示す工具3において、ボルト首下部分先端
部121の工具係合溝121aに係合する係合部31に
代えてサイズ変更機構300Aを設けた係合部306を
採用したものであり、他の点は図1に示す工具と同様で
ある。なお、図3では係合部306に続く部分32や足
部33の図示を省略している。
【0036】サイズ変更機構300Aは、工具係合溝1
21aに係脱可能の一対の係合用爪部材301、30
2、該爪部材を溝121aに対する係脱方向Yに往復動
可能に支持する枠部材303、該枠部材に回転可能に支
持されるとともに爪部材301、302に螺合している
ボルト304、該ボルトの操作用摘まみ部305を含ん
でいる。ボルト304と爪部材301は右ねじ機構を形
成しており、ボルト304と爪部材302は左ねじ機構
を形成している。従って、摘まみ部材305を回すこと
で、爪部材301、302は互いに接近又は離反し、こ
れに伴い、各爪部材が工具係合溝121aに係脱でき
る。
【0037】次にボルト引っ張り工具のさらに他の例を
図4を参照して説明する。図4に示すボルト1は図1
(A)に示すボルト1と同様の雄ねじ無しボルトである
が、ボルト首下先端部121´は面に形成されており、
この部分がボルト首下部分の頂面となっていて、その中
央部に雌ねじ穴122aが形成されている。ボルト引っ
張り工具3´は、前記ボルトの雌ねじ穴122aに螺合
する雄ねじ付きのボルト30、該ボルト30を回転自在
に支持するボルト支持部分31´、該ボルト支持部分に
連設されて被連結部材92へ向けられる部分32´、及
び該部分32´にそれからの突出量を調節できるように
螺合された磁石からなる被連結部材92への当接部33
´を備えている。
【0038】ボルト支持部分31´にはリング311´
が脱離可能に嵌着されており、該リングの下側には各種
サイズのボルトが遊嵌できる比較的大きい内径の貫通孔
31aが設けられている。ボルト30は前記リング31
1´の孔311aに振れ無く回転可能に貫通し、さらに
前記貫通孔31aを通ってボルト1の雌ねじ穴122a
に螺合される。
【0039】なお、ボルト1に設けた雌ねじ穴122
a、これに螺合するボルト30及びボルト支持部分31
´等はねじジャッキ部を構成しており、ボルト30はい
わばジャッキ操作部にあたる。この工具3´によると、
ボルト1に対し雌ねじ有り孔付きナット2が図示のとお
り圧入開始位置に配置され、該ナットの両側に一対の当
接部33´が配置されて被連結部材92面にその磁力で
吸着する。かくして工具3´が容易に設置される。な
お、このとき必要に応じ、当接部33´の連設部分32
´からの突出量を調節してもよい。次いでボルト30が
ボルト1のねじ穴122aに螺合され、締めつけられ、
これによりボルト1と工具3´とが互いに接近する方向
に力を受け、ボルト1の頭部11がしっかりと被連結部
材91面に当接する。
【0040】この状態でナット2を、それにハンマ等の
加圧手段で押圧力を加えることで、ナット雌ねじ孔21
の雌ねじを潰しつつボルト1のナット圧入嵌着部123
に圧入嵌着して所定位置に強固に固定する。かくして被
連結部材91、92へのボルト・ナット連結が容易、確
実に達成され、被連結部材91、92は相互に連結され
る。
【0041】ナット2をボルト1に圧入嵌着した後は、
ボルト30をボルト1から外すことで工具3´を取り外
せる。ねじジャッキ部のボルト30は、必要に応じ、リ
ング311´とともに交換できる。なお、当接部33´
は連設部分32´に固定されていてもよい。また、磁石
を備えていなくてもよい。
【0042】次に雄ねじ有り頭付きボルトへの雌ねじ無
し孔付きナットの圧入嵌着の他の例について図5を参照
して説明する。図5に示すように、被連結部材91、9
2には予めボルト孔911、912が形成されており、
これら孔にボルト1´が貫通され、該ボルトにナット2
0が圧入嵌着される。但し、ナット20の圧入に先立っ
て、反力用ナット5がボルトに螺合される。
【0043】ボルト1´はボルト頭11´を一体的に形
成した雄ねじ有りボルトであり、ナット20は雌ねじ無
し孔201を有するものである。ボルト1´の首下部分
12´はその先端部121´及びそれに隣り合う部分1
22´よりボルト頭側の部分がナット圧入嵌着部123
´となっており、部分122´の途中からナット圧入嵌
着部123´、さらにはそれよりボルト頭側にわたって
雄ねじ123aが設けられている。ナット20はその下
面周縁部に、後述するナット抜き取り工具が係合できる
係合用凹所の形態の工具係合部202が形成されてい
る。ナット孔201の内径は、当初、ボルト雄ねじ12
3aに適合する雌ねじの有効径に等しく形成されてい
る。ボルト首下部分の先端部121´の外径はナット孔
201が遊嵌できるものである。また、該先端部に隣り
合う部分122´は、先端部121´に連続する位置で
は該先端部と同外径で形成されており、そこからナット
圧入嵌着部123´まで次第に太く形成されている。
【0044】反力用ナット5は、その下面周縁部に、後
述するナット圧入工具が係合できる係合用凹所の形態の
工具係合部51が形成されているものである。ナット2
0をボルト1´へ圧入するにあたっては、先ず、反力用
ナット5がボルト1´に螺合され、図示しないレンチで
緊締され、これによりボルト1´の頭部11´が被連結
部材91面に、ナット5が被連結部材92面に、それぞ
れしっかりと当接される。
【0045】次いでナット20がボルト1´の首下部分
先端部121´に遊嵌されて、前記次第に太径に形成さ
れた部分122´に配置され、それによりボルト1´の
ナット圧入嵌着部123´に対するナット圧入開始位置
に容易に位置決めされる。このようにナット20をボル
ト1´に嵌めたあと、ナット圧入工具6をセットする。
【0046】ナット圧入工具6は、反力用ナット5の工
具係合部51に係合できる係合部材610、ボルト1´
への圧入開始位置に配置されたナット20に当接する押
圧部材63、及びねじジャッキ部60を備えている。係
合部材610は一対のアーム61を備えており、各アー
ム61はその下端に係合爪611を有しており、この爪
が反力用ナット5の係合部51にナット中心線に対し垂
直な横方向から係脱できる。また、各アーム61には手
持ち支持用のハンドル612が突設されている。
【0047】ジャッキ部60は、係合部材610の頂部
に一体的に連設された雌ねじ部62に雄ねじ棒の形態の
雄ねじ部64を螺合させたもので、雄ねじ部64の下端
には、スラストベアリング640を介して前記押圧部材
63が配置されている。押圧部材63は二股形状の部材
で、頂部中央部にボルト641が遊嵌され、このボルト
はスラストベアリング640を貫通して雄ねじ部64に
ねじ込まれ緊締されている。押圧部材63はこのボルト
により雄ねじ部64に対し相対的に回転自在に且つ落下
しないように連結されている。また、雄ねじ部64の頂
部には手動操作用ハンドル642が突設されている。
【0048】このようなナット圧入工具6のセットにあ
たっては、係合部材610における係合爪611を予め
ボルト1´に螺合緊締してある反力用ナット5の工具係
合部51に係合させるとともに、雄ねじ部64をハンド
ル642で回してナット20の方へ突出させ、それによ
り押圧部材63をナット20に当接させる。このように
セットして、さらに雄ねじ部64を回すことで、反力用
ナット5で支持反力をとりつつナット20をボルト1´
のナット圧入嵌着部123´に圧入し、反力用ナット5
に当接するまで押し込み、嵌着させる。このとき、ボル
ト首下先端部121´は押圧部材63の空所630に入
り、押圧部材に衝突することはない。
【0049】かくしてナット20は、反力用ナット5で
支持反力をとって、ボルト雄ねじ123aを潰しつつ反
力用ナット5まで簡単容易に圧入され、その位置に強固
に固定される。かくして被連結部材91、92へのボル
ト・ナット連結が容易、確実に達成され、被連結部材9
1、92は相互に連結される。また、この状態は、ボル
ト1´にナット20が強固に固定されているので、長期
にわたり維持される。
【0050】このようにナット20を圧入嵌着した後
は、雄ねじ部64を逆回転させて押圧部材63をナット
20から後退させ、係合爪611を反力用ナット5から
外すことで、工具6を取り外せる。なお、ナット20を
圧入するとき、反力用ナット5がボルト1´上でナット
20側へずれてくることがないように、該反力用ナット
5及び圧入されるナット20の組み合わせを考慮してお
く必要があり、ここでは、ナット5はナット20より大
きく、十分支持反力をとれるものを採用している。
【0051】雄ねじ部64の回転駆動については、例え
ば係合部材610及び雌ねじ部62にモータを含む雄ね
じ駆動部6Mを搭載して、これにより、雄ねじ部64を
正逆回転させるようにしてもよい。ナット圧入工具6に
おいて、ナット押圧部材63は、これを雄ねじ部64に
留めているボルト641を外すことで、他のサイズや形
状の押圧部材と交換することができ、ナット20のサイ
ズや形状の変更等に対応できる。
【0052】係合部材610についても、反力用ナット
のサイズ等の変更に対応できるよにうしてもよい。図6
及び図7はその例を示している。図6に示すナット圧入
工具6Aは、係合部材610の各アーム61が上部分6
1Uと係合爪611を有する下部分61Dとに分割され
ており、下部分61Dを上部分61Uにボルト61Bで
連結固定したものである。ボルト61Bを外すことで、
下部分61Dを他のサイズや形状のものと交換できる。
他の点は図5に示す工具6と同様である。
【0053】図7に示すナット圧入工具6Bは、サイズ
変更機構600を備えており、このサイズ変更機構で
は、係合部材610の各アーム61が上部分61uと係
合爪611を有する下部分61dとに分割されており、
上部分61uの下端部にスライダ支持部601が固定さ
れ、下部分61dの上端部にスライダ602が固定さ
れ、このスライダ602がスライダ支持部601に嵌装
されて、図中X方向に往復動可能とされている。さら
に、スライダ支持部601にはボルト603が回転自在
に支持され、該ボルトがスライダ602に螺合してい
る。ボルト603は操作摘まみ部603aにより手動で
正逆回転させることができる。
【0054】各サイズ変更機構600において、ボルト
603を回すことで、下部分61dの係合爪611を反
力用ナット5の工具係合部51に対し嵌脱でき、これに
より反力用ナット5或いはその工具係合部51の変更に
対応できる。他の点は図5に示す工具6と同様である。
図11はナット圧入工具のさらに他の例6Cを示してい
る。この工具では、係合部材610にジャッキ部として
流体圧駆動のピストンシリンダ装置PC1が設けられて
おり、そのピストン部PC11によりナット押圧部材6
3´をナット20へ押圧駆動できる。この工具において
も、図6や図7に示すナット係合部材における交換機構
やサイズ変更機構を採用できる。
【0055】以上説明したナット圧入方法及びナット圧
入工具は、前記の重量物支持脚4の形成にも利用でき
る。以上、ボルトナット連結について説明してきたが、
次に本発明に係る、連結されたボルトナットの分離につ
いて図8を参照して説明する。図8は、図5から図7の
いずれかに示す方法で連結されたボルトナットを、ナッ
ト抜き取り工具7を用いて、ボルト1´で支持反力をと
りつつナット20をボルト1´から抜き取ることで、ボ
ルトナットを分離する例を示している。
【0056】ナット抜き取り工具7は、ナット20の係
合用凹所の形態の工具係合部202に係合できるナット
係合部材710、ボルト1´の首下部分先端部121´
の頂面に当接できるボルト係合部材73、及びねじジャ
ッキ部70を備えている。係合部材710は一対のアー
ム71を備えており、各アーム71はその下端に係合爪
711を有しており、この爪がナット20の係合部20
2にナット中心線に対し垂直な横方向から係脱できる。
また、各アーム71には手持ち支持用のハンドル712
が突設されている。
【0057】ジャッキ部70は、ナット係合部材710
の頂部に一体的に連設された雌ねじ部72に雄ねじ棒の
形態の雄ねじ部74を螺合させたもので、雄ねじ部74
の下端には、スラストベアリング740を介して前記ボ
ルト係合部材73が配置されている。ボルト係合部材7
3内にボルト741が遊嵌され、このボルトはスラスト
ベアリング740を貫通して雄ねじ部74にねじ込まれ
緊締されている。係合部材73はこのボルト741によ
り雄ねじ部74に対し相対的に回転自在に且つ落下しな
いように連結されている。また、雄ねじ部74の頂部に
は手動操作用ハンドル742が突設されている。
【0058】このようなナット抜き取り工具7のセット
にあたっては、ナット係合部材710における係合爪7
11をボルト1´に圧入嵌着されているナット20の係
合部202に係合させるとともに、雄ねじ部74をハン
ドル742で回してボルト1´の方へ突出させ、それに
よりボルト係合部材73をボルト首下部分先端部121
´の頂面に当接させる。このようにセットして、さらに
雄ねじ部74を回すことで、ボルト1´で支持反力をと
りつつナット20をナット圧入嵌着部123´から抜き
出す。かくして簡単、容易にボルト1´とナット20を
分離できる。
【0059】このようにナット20を抜き出した後、工
具7を取り外し、さらに反力用ナット5をレンチ等で回
して外せば、被連結部材91、92を分離できる。雄ね
じ部74の回転駆動については、例えばナット係合部材
710及び雌ねじ部72にモータを含む雄ねじ駆動部7
Mを搭載して、これにより、雄ねじ部74を正逆回転さ
せるようにしてもよい。
【0060】ナット抜き取り工具7において、ボルト係
合部材73は、これを雄ねじ部74に留めているボルト
741を外すことで、他のサイズや形状の係合部材と交
換することができ、ボルト1´のサイズの変更等に対応
できる。ナット係合部材710についても、ナット20
のサイズ等の変更に対応できるよにうしてもよい。図9
及び図10はその例を示している。
【0061】図9に示すナット抜き取り工具7Aは、ナ
ット係合部材710の各アーム71が上部分71Uと係
合爪711を有する下部分71Dとに分割されており、
下部分71Dを上部分71Uにボルト71Bで連結固定
したものである。ボルト71Bを外すことで、下部分7
1Dを他のサイズや形状のものと交換できる。他の点は
図8に示す工具7と同様である。
【0062】図10に示すナット抜き取り工具7Bは、
サイズ変更機構700を備えており、このサイズ変更機
構では、ナット係合部材710の各アーム71が上部分
71uと係合爪711を有する下部分71dとに分割さ
れており、上部分71uの下端部にスライダ支持部70
1が固定され、下部分71dの上端部にスライダ702
が固定され、このスライダ702がスライダ支持部70
1に嵌装されて、図中X方向に往復動可能とされてい
る。さらに、スライダ支持部701にはボルト703が
回転自在に支持され、該ボルトがスライダ702に螺合
している。ボルト703は操作摘まみ部703aにより
手動で正逆回転させることができる。
【0063】各サイズ変更機構700において、ボルト
703を回すことで、下部分71dの係合爪711をナ
ット20の工具係合部202に対し係脱でき、これによ
りナット20或いはその工具係合部202の変更に対応
できる。他の点は図8に示す工具7と同様である。図1
2はナット抜き取り工具のさらに他の例7Cを示してい
る。この工具では、ナット係合部材710にジャッキ部
として流体圧駆動のピストンシリンダ装置PC2が設け
られており、そのピストン部PC21によりボルト係合
部材73´をボルト首下部分先端部121´の頂面に当
接駆動できる。この工具においても、図9や図10に示
すナット係合部材における交換機構やサイズ変更機構を
採用できる。
【0064】以上説明したナット抜き取り方法及びナッ
ト抜き取り工具では、ボルト1´に直接当接するボルト
係合部材73によりボルト1´で支持反力をとっている
が、ボルト係合部材73に代えて、例えば、係合爪71
1に衝突しないように該係合爪711、711を結ぶ方
向に交わる方向に配置される大きい門形状のボルト係合
部材を採用し、これを雄ねじ部74の下端に、前記ボル
ト係合部材73の場合と同様の手法で、交換可能に、且
つ、雄ねじ部74に対し相対的に回転可能に連結し、該
門形状ボルト係合部材の下端を被連結部材92面に当接
させることで、間接的にボルト1´で支持反力をとるよ
うにしてもよい。
【0065】以上説明したナット抜き取りによるボルト
ナット分離方法及びナット抜き取り工具は、抜き取られ
るべきナットが、図1から図4に示すように、反力用ナ
ット無しでボルトに圧入嵌着されている場合にも適用で
きる。また、以上説明したボルトナット分離方法及びナ
ット抜き取り工具は、前記の重量物支持脚の分解にも利
用できる。
【0066】
【発明の効果】本発明によると、雄ねじ有り頭付きボル
ト及び雌ねじ無し孔付きナットの組み合わせ、又は雄ね
じ無し頭付きボルト及び雌ねじ有り孔付きナットの組み
合わせであって、該ボルト及びナットのうち一方に設け
たねじ部分と他方とを該ねじを潰しつつ相互に圧入嵌着
したボルトナットの簡易なボルトとナットの分離方法及
び該方法の実施に使用する取り扱い簡単なナット抜き取
り工具を提供することができる。
【0067】また本発明によると、このようなボルトナ
ット分離方法の実施に採用でき、後日の抜き取りが容易
であるナットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は二つの被連結部材をボルト及びナ
ットで連結する状態の、一部を断面で示す側面図であ
り、図1(B)は図1(A)に示す状態を平面から見た
図である。
【図2】図2(A)は重量物支持脚の断面図であり、図
2(B)はナットを圧入嵌着させる様子を示す図であ
る。
【図3】ボルト引っ張り工具の他の例の一部を示す図で
ある。
【図4】ボルト引っ張り工具のさらに他の例を示す図で
ある。
【図5】二つの被連結部材をナット圧入工具を用いてボ
ルト及びナットで連結する状態の、一部を断面で示す側
面図である。
【図6】ナット圧入工具の他の例の一部を示す図であ
る。
【図7】ナット圧入工具のさらに他の例の一部を示す図
である。
【図8】ボルトに圧入嵌着されたナットをナット抜き取
り工具を用いて抜き取る状態の、一部を断面で示す側面
図である。
【図9】ナット抜き取り工具の他の例の一部を示す図で
ある。
【図10】ナット抜き取り工具のさらに他の例の一部を
示す図である。
【図11】ナット圧入工具のさらに他の例を示す図であ
る。
【図12】ナット抜き取り工具のさらに他の例を示す図
である。
【符号の説明】
1 頭付きボルト 11 ボルト頭 12 ボルト首下部分 121 ボルト首下部分先端部 121a 工具係合溝 122 先端部121に隣り合う部分 123 ナット圧入嵌着部 2 ナット 21 雌ねじ孔 3 ボルト引っ張り工具 31 係合部 311 一対の平行部分 311a 切り欠き 32 被連結部材へ向けられる部分 33 足部 4 重量物支持脚 40 頭付きボルト 41 台座(被連結部材) 42 雄ねじ棒 420 ボルト首下部分 421 ボルト首下部分先端部 421a 工具係合溝 422 先端部421に隣り合う部分 423 ナット圧入嵌着部 43 雌ねじ部材(ボルト頭相当部分) 44 回り止めナット 45 ナット 451 ナット孔 5 ボルト引っ張り工具 51 係合部 52 台座へ向けられる部分 53 足部 400 雄ねじ棒42のうち回り止めナット44より上
側の部分 300 ボルト引っ張り工具 300A サイズ変更機構 306 係合部 301、302 係合用爪部材 303 枠部材 304 ボルト 305 ボルトの操作用摘まみ部 121´ ボルト首下先端部 122a 雌ねじ穴 3´ ボルト引っ張り工具 30 ボルト(ジャッキ操作部) 31´ ボルト支持部分31´ 311´ リング 311a 孔 31a 貫通孔 32´ 被連結部材92へ向けられる部分 33´ 当接部 1´ ボルト 11´ ボルト頭 12´ ボルト首下部分 121´ 首下部分先端部 122´ 隣り合う部分 123´ ナット圧入嵌着部 123a 雄ねじ 20 ナット 201 ナット20の雌ねじ無し孔 202 ナット20の工具係合部 5 反力用ナット 51 ナット5の工具係合部 6 ナット圧入工具 610 係合部材 60 ジャッキ部 61 アーム 611 係合爪 612 手持ち支持用のハンドル 62 雌ねじ部 63 押圧部材 630 空所 64 雄ねじ部 640 スラストベアリング 641 ボルト 642 手動操作用ハンドル 6M モータを含む雄ねじ駆動部 6A ナット圧入工具 61U アーム61中の上部分 61D アーム61中の下部分 61B ボルト 6B ナット圧入工具 600 サイズ変更機構 61u アーム61中の上部分 61d アーム61中の下部分 601 スライダ支持部 602 スライダ 603 ボルト 603a 操作摘まみ部 6C ナット圧入工具 PC1 ピストンシリンダ装置 PC11 ピストン部 63´ 押圧部材 7 ナット抜き取り工具 710 ナット係合部材 71 アーム 711 係合爪 712 手持ち支持用のハンドル 73 ボルト係合部材 70 ねじジャッキ部 72 雌ねじ部 74 雄ねじ部 740 スラストベアリング 741 ボルト 742 手動操作用ハンドル 7M モータを含む雄ねじ駆動部 7A ナット抜き取り工具 71U アーム71中の上部分 71D アーム71中の下部分 71B ボルト 7B ナット抜き取り工具 700 サイズ変更機構 71u アーム71中の上部分 71d アーム71中の下部分 701 スライダ支持部 702 スライダ 703 ボルト 703a 操作摘まみ部 7C ナット抜き取り工具 PC2 ピストンシリンダ装置 PC21 ピストン部 73´ ボルト係合部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】雄ねじ有り頭付きボルト及び雌ねじ無し孔
    付きナットの組み合わせ、又は雄ねじ無し頭付きボルト
    及び雌ねじ有り孔付きナットの組み合わせであって、該
    ボルト及びナットのうち一方に設けたねじ部分と他方と
    を該ねじを潰しつつ相互に圧入嵌着したボルトナットの
    分離方法であり、該ボルトで支持反力をとりつつ該ナッ
    トを該ボルトから抜き取る方向に駆動して抜き取ること
    を特徴とするボルトナット分離方法。
  2. 【請求項2】前記ナットとして、ナット抜き取り工具の
    係合部を予め形成したものを用い、該ナット抜き取り工
    具として、前記ボルトに圧入嵌着された前記ナットの工
    具係合部に係合できるナット係合部材、前記ボルトに係
    合できるボルト係合部材、及び前記ナット係合部材を、
    前記ボルト係合部材を介して前記ボルトで支持反力をと
    りつつ前記ナットを前記ボルトから抜き出す方向に駆動
    するジャッキ部とを備えているものを用い、前記ナット
    係合部材を前記ボルトに圧入嵌着された前記ナットの工
    具係合部に係合する一方、前記ボルト係合部材を前記ボ
    ルトに係合し、前記ジャッキ部にて前記ナット係合部材
    をボルト抜き取り方向に駆動することで前記ナットを前
    記ボルトから抜き取る請求項1記載のボルトナット分離
    方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のボルトナット分離方法の実
    施に用いるナット抜き取り工具であり、前記ボルトに圧
    入嵌着された前記ナットの工具係合部に係合できるナッ
    ト係合部材、前記ボルトに係合できるボルト係合部材、
    及び前記ナット係合部材を、前記ボルト係合部材を介し
    て前記ボルトで支持反力をとりつつ前記ナットを前記ボ
    ルトから抜き出す方向に駆動するジャッキ部とを備えて
    いることを特徴とするナット抜き取り工具。
  4. 【請求項4】前記ボルト係合部材は、前記ボルトの首下
    部分先端部頂面に当接するものであり、前記ジャッキ部
    は、前記ナット係合部材に連設された雌ねじ部と、該雌
    ねじ部に螺合され、前記ボルト係合部材を前記ボルトの
    首下部分先端部頂面に押圧できる雄ねじ部とを含んでい
    る請求項3記載のナット抜き取り工具。
  5. 【請求項5】前記ボルト係合部材は、被連結部材のボル
    ト孔に前記ボルトが貫通されて反対側に突出した該ボル
    トの雄ねじ有り(又は雄ねじ無し)ナット圧入嵌着部に
    前記の雌ねじ無し(又は雌ねじ有り)の孔付きナットが
    圧入嵌着されている状態において、前記被連結部材の前
    記ナット圧入嵌着側の面に当接することで間接的に前記
    ボルトに係合するものであり、前記ジャッキ部は、前記
    ナット係合部材に連設された雌ねじ部と、該雌ねじ部に
    螺合され、前記ボルト係合部材を前記被連結部材面に押
    圧できる雄ねじ部とを含んでいる請求項3記載のナット
    抜き取り工具。
  6. 【請求項6】請求項2記載のボルトナット分離方法の実
    施に用いるナットであり、ナット抜き取り工具の係合部
    を予め形成したナット。
JP18071197A 1997-06-21 1997-06-21 ボルトナット分離方法並びに該方法の実施に用いるナット及びナット抜き取り工具 Pending JPH1110554A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102269201A (zh) * 2010-12-31 2011-12-07 北京谊安医疗系统股份有限公司 联锁装置
CN102328296A (zh) * 2011-07-26 2012-01-25 太原通泽重工有限公司 液力螺栓预紧器的装配机构
CN104476475A (zh) * 2014-12-17 2015-04-01 重庆欧帆门业有限公司 快速门钉起拔器

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