JPH11104538A - シート状部材の接着剤塗布装置 - Google Patents

シート状部材の接着剤塗布装置

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JPH11104538A
JPH11104538A JP26583097A JP26583097A JPH11104538A JP H11104538 A JPH11104538 A JP H11104538A JP 26583097 A JP26583097 A JP 26583097A JP 26583097 A JP26583097 A JP 26583097A JP H11104538 A JPH11104538 A JP H11104538A
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JP
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adhesive
roll
sheet
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adhesive application
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JP26583097A
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English (en)
Inventor
Seiko Nakajima
誠行 中島
Sadao Nomura
定生 野村
Akihiro Takamura
明宏 高村
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Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過度に接着剤が使用されるのを防止でき、一
人の作業者で高い生産効率で接着剤を塗布することがで
きる接着剤塗布装置を提供する。 【解決手段】 成形シート(S)を搬送するスライドテ
ーブル(11)と、昇降自在な接着剤塗布ロール(7
0)と、ロール(70)に接着剤を供給するためのノズ
ル(80)と、を備え、所定位置に配置された成形シー
ト(S)をロール位置まで搬送する一方、ノズル(8
0)から接着剤が供給されたロール(70)を、シート
(S)に対接させて接着剤を塗布して、そのシート
(S)を上記所定位置まで返送するようにした接着剤塗
布装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シート状部材の
表面における接着剤塗布領域に接着剤を塗布するための
シート状部材の接着剤塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生物学的排水処理等を行うための
接触材、空気調和装置の他、冷却装置の熱交換用接触材
として、多数枚の塩化ビニル樹脂製成形シート等を接着
剤を介して重ね合わせて一体化したブロック状のものが
周知である。このような接触材ブロックを製造するに
は、例えば凹凸が形成された多数枚の成形シートを準備
し、下側のシートにおける凸部上面側を、上側のシート
における凹部下面側に、接着剤を介して接着し、このよ
うな作業を繰り返し行って、多数枚のシートを重ね合わ
せて一体化するようにしている。
【0003】このような接触材の製造において、成形シ
ートに接着剤を塗布する方法としては、例えば刷毛や油
差し状の接着剤供給器等を用いて塗布する方法、平皿状
の容器に接着剤を流入して、その容器内に成形シートを
浸漬して塗布する方法等、作業者が手作業で行う方法が
最も一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方法
はいずれも手作業で行うものであるため、生産効率が非
常に低いという問題が発生する。更に後者の接着剤に浸
漬する方法では、必要以上に接着剤を使用する恐れがあ
り、不経済であるという問題も抱えている。
【0005】一方、これらの問題を解決する方法とし
て、ロールを用いて接着剤を塗布する方法(ロールコー
ター法)が考えられる。
【0006】この方法は、例えば図10に示すように、
一部が接着剤(1)に浸漬された接着剤塗布ロール
(2)とそのロール(2)に対向するように配置された
送りロール(3)とを備え、両ロール(2)(3)間
に、成形シート(5)を挿通させることにより、接着剤
塗布ロール(2)を介して成形シート(5)の凸部(5
a)に接着剤(1)を塗布するものである。
【0007】しかしながら、このロールコーター法で
は、両ロール(2)(3)間に成形シート(5)を挿入
する者と、両ロール(2)(3)間から送り出される成
形シート(5)を取り出す者との少なくとも2人の作業
者が必要であり、良好な作業性を得ることができないと
いう問題が発生する。
【0008】更に接着剤(1)が接着剤塗布ロール
(2)のほぼ全域に供給されるものであるため、接着剤
(1)を過度に使用することがあり、上記と同様、不経
済であることにかわりはないという問題を抱えている。
【0009】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、必要以上に過度に接着剤が使用されるのを防止で
き、接着剤塗布作業を作業性良く高い生産効率で行うこ
とができるシート状部材の接着剤塗布装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、シート状部材の表面における接着剤塗
布領域に接着剤を塗布するためのシート状部材の接着剤
塗布装置であって、基台と、前記基台上に昇降自在自在
に設けられた接着剤塗布ロールと、前記基台の所定位置
に設置されたシート状部材を接着剤塗布ロール位置まで
搬送するとともに、そのシート状部材を前記所定位置に
返送する搬送手段と、前記接着剤塗布ロールの接着剤塗
布領域に対応する領域に接着剤を供給する接着剤供給手
段とを備え、シート状部材が前記搬送手段によって接着
剤塗布ロール位置まで搬送される一方、前記接着剤供給
手段から接着剤が供給された前記接着剤塗布ロールが降
下して、シート状部材に対接して接着剤を塗布し、その
シート状部材が前記搬送手段によって前記所定位置に返
送されるよう構成されてなるものを要旨としている。
【0011】本発明においては、所定位置にシート状部
材を設置するだけで、シート状部材に接着剤が塗布され
て返送されてくるので、作業者が一人だけであったとし
ても、簡単に支障なく接着剤の塗布処理を行うことがで
きる。
【0012】また本発明においては、接着剤供給手段に
より接着剤を塗布する部分にのみ接着剤を供給するよう
にしているので、接着剤の使用量を必要最小限度にとど
めることができる。
【0013】一方、本発明においては、前記接着剤塗布
ロールを冷却するための冷却手段を、更に備える構成を
採用するのが好ましい。
【0014】すわなちこの構成を採用する場合には、塗
布ロールに供給される接着剤が過度に温度上昇するのを
防止でき、その接着剤の揮散を有効に防止することがで
きる。
【0015】更に本発明においては、前記接着剤塗布ロ
ールが、下端に開口部を有するロール収納ボックス内に
収納され、その下端開口部を介して前記接着剤塗布ロー
ルが前記シート状部材に接離するよう構成するのが望ま
しい。
【0016】すなわちこの構成を採用する場合、たとえ
ロールから接着剤が揮散したとしてもその接着剤が周辺
に拡散するのを確実に防止することができる。
【0017】また本発明においては、前記接着剤塗布ロ
ールの下方に対応する位置に、前記ロール収納ボックス
の下端開口部を開閉自在な接着剤トレーが設けられ、そ
の接着剤トレーにより、前記接着剤塗布ロールに余分に
供給された接着剤を回収するように構成するのが良い。
【0018】すなわちこの構成を採用する場合、接着剤
塗布ロールに供給された余分の接着剤を接着剤トレーを
介して回収することができ、その回収された接着材を再
利用することができる。
【0019】更に本発明においては、前記接着剤供給手
段は、先端から接着剤を流出する多数の接着剤供給ノズ
ルを有し、各接着剤供給ノズルが前記接着剤塗布ロール
に対し位置変更自在に設けられてなる構成を採用するの
が、より一層好ましい。
【0020】すなわちこの構成を採用する場合には、シ
ート状部材の接着剤塗布領域に的確に接着剤を塗布する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1及び図2はこの発明の実施形
態である接着剤塗布装置を示す図である。同図に示すよ
うに、この接着剤塗布装置は、基台(10)と、基台
(10)上における略中間領域上方に設けられた接着剤
塗布ユニット(50)とを基本的な構成要素として備え
ている。
【0022】基台(10)上には、接触材としての合成
樹脂製の成形シート(S)を載置可能なスライドテーブ
ル(11)が前後方向(図2の紙面に向かって左右方
向)に沿ってスライド自在に設けられており、図示しな
いモータ等の駆動手段により、スライドテーブル(1
1)が前後方向に移動するよう構成されている。
【0023】更に基台(10)の中央両側には立ち上が
るようにして両側立ち上がりフレーム(12)が設けら
れている。
【0024】一方、接着剤塗布ユニット(50)はユニ
ットハウジング(51)を有し、そのユニットハウジン
グ(51)が上記立ち上がりフレーム(12)に昇降機
構(52)を介して昇降自在に取り付けられている。な
お、立ち上がりフレーム(12)の上端に設けられたハ
ンドル(53)を回転操作することにより、ユニットハ
ウジング(51)を所望の上下位置に配置することがで
きるよう構成されている。
【0025】図3に示すように、ユニットハウジング
(51)の前面側には、下端に開口部を有するロール収
納ボックス(55)が設けられる。更にハウジング(5
1)には左右方向に延びるロール回転用駆動シャフト
(61)が回転自在に設けられるとともに、図示しない
モータ等の駆動手段が駆動することにより、そのシャフ
ト(61)が回転するよう構成されている。
【0026】またユニットハウジング(51)には、上
記シャフト(61)の前方に対応してそのシャフト(6
1)と平行に、中間シャフト(62)が回転自在に設け
られている。両シャフト(61)(62)はスプロケッ
ト、チェーン等からなる動力伝達機構(63)を介して
接続されており、駆動シャフト(61)に連動して、中
間シャフト(62)が回転するよう構成されている。
【0027】中間シャフト(62)の左右両端には、揺
動アーム(65)の後端が回転自在に取り付けられると
ともに、そのアーム(65)の前端側が上記ロール収納
ボックス(55)内に配置される。更にロール収納ボッ
クス(55)内に配置される接着剤塗布ロール(70)
の左右両端が、上記揺動アーム(65)に回転自在に取
り付けられる。そして揺動アーム(65)が後端側を支
点として揺動することにより、ロール(70)が上下に
昇降するよう構成されている。
【0028】更に中間シャフト(62)とロール(7
0)とは、スプロケット、チェーン等の動力伝達機構
(64)により連結されており、中間シャフト(70)
に連動してロール(70)が回転するよう構成されてい
る。
【0029】またユニットハウジング(51)の上部に
は、図示しないモータ等の駆動手段の駆動により回転す
るロール昇降用駆動シャフト(72)が上記シャフト
(61)(62)と平行に設けられる。このシャフト
(72)にはクランク板(73)が固定される。更にそ
のクランク板(73)にクランクアーム(75)の一端
がクランクピン(74)を介して回転自在に取り付けら
れるとともに、クランクアーム(75)の他端が上記揺
動アーム(65)に回転自在に取り付けられる。そして
駆動シャフト(72)が半回転するごとに、揺動アーム
(65)が揺動し、これにより図3の実線に示すよう
に、接着剤塗布ロール(70)が上昇してボックス(5
5)内に確実に収納される上昇位置と、図3の想像線に
示すように、下降してボックス(55)の下方開放部か
ら下方に少量突出する下降位置との間で昇降するよう構
成されている。
【0030】またロール収納ボックス(55)の下端に
は、前後にスライドして、ボックス(55)の下端開口
部を開閉自在な接着剤トレー(76)が設けられる。こ
のトレー(76)の両側後端には、後方に延びるように
してラック(77)が設けられるとともに、そのラック
(77)に噛合するようにしてピニオン(78)が回転
自在に設けられている。そして図示しないモータ等の駆
動手段が駆動してピニオン(78)が正方向逆方向に回
転することにより、接着剤トレー(76)が前後にスラ
イドして、ロール収納ボックス(55)の下端開口部を
開閉するよう構成されている。
【0031】接着剤トレー(76)には排液口(76
a)が設けられるとともに、その排液口(76a)には
ドレンホース(76b)の一端が連結されている。なお
ドレンホース(76b)の他端は、後述するリサイクル
タンク(95)に接続されている。
【0032】一方、図4に示すように、ロール収納ボッ
クス(55)には、接着剤塗布ロール(70)の上方に
対応して、左右方向に延びるノズル支持板(81)が設
けられるとともに、その支持板(81)には多数のノズ
ル支持金具(82)が取り付けられている。更に各ノズ
ル支持金具(82)には、接着剤供給ノズル(80)の
先端がそれぞれ固定されている。なお、ノズル支持金具
(82)は、ノズル支持板(81)に対し、左右方向
(ノズル支持金具の長さ方向)の所望の位置に固定でき
るように構成されており、ノズル(80)の先端を、接
着剤塗布ロール(70)の所望の位置に対応させて配置
できるよう構成されている。
【0033】またユニットハウジング(51)の上部前
面側には、円形の接着剤分配器(85)が取り付けられ
ている。この分配器(85)の下面側には、周方向に沿
って等間隔おきに、接着剤供給チューブ(80a)の一
端が接続されるとともに、そのチューブ(80a)の他
端が上記各ノズル(80)に連結されている。更にこの
分配器(85)の中央には、接着剤供給ホース(86)
の一端が連結されている。そして後に詳述するように、
接着剤供給ホース(86)から分配器(85)内に接着
剤が供給されると、その接着剤が、各チューブ(80
a)を介して各ノズル(80)に均等に分配されて、各
ノズル(80)の先端から流出して、接着剤塗布ロール
(70)に供給されるよう構成されている。なお各接着
剤供給チューブ(80a)をそれぞれ同一長さに設定し
ておくことにより、各ノズル(80)から接着剤を安定
させて接着剤塗布ロール(70)にそれぞれ供給するこ
とができる。
【0034】一方、図5に示すように、この接着剤塗布
装置には、接着剤タンク(91)、洗浄剤タンク(9
2)、送液ポンプ(93)、リサイクルタンク(95)
等からなる接着剤供給回路が設けられている。この回路
の接着剤タンク(91)及び洗浄剤タンク(92)は、
三方向弁(94)を介して送液ポンプ(93)に接続さ
れるとともに、送液ポンプ(93)が上記接着剤供給ホ
ース(86)を介して接着剤分配器(85)に接続され
ている。そして接着剤タンク(91)内の接着剤及び洗
浄剤タンク(92)内の洗浄剤が選択的に送液ポンプ
(93)によって分配器(85)に供給されて、接着剤
塗布ロール(70)上に供給されるよう構成されてい
る。
【0035】更に接着剤トレー(76)に接続されたド
レンホース(76b)がリサイクルタンク(95)に接
続されており、トレー(76)に収容された接着剤等が
リサイクルタンク(95)に回収されるよう構成されて
いる。
【0036】また、この接着剤塗布装置には、接着剤塗
布ロール(70)を冷却するための冷却手段が設けられ
ている。
【0037】図6に示すように、この冷却手段の冷却回
路は、冷却水タンク(31)、冷却チラー(32)等を
有している。そして冷却水タンク(31)、冷却チラー
(32)、接着剤塗布ロール(70)は冷却ホース(3
3)により接続されている。なお符号(34)(34)
は、ロール回転を吸収しながら、ロール(70)への冷
却水の供給を許容するロータリージョイントである。
【0038】この冷却手段においては、冷却水タンク
(31)から冷却チラー(32)に流入された冷却水が
冷却されて、接着剤塗布ロール(70)に供給され、そ
のロール(70)を冷却した後、冷却水タンク(31)
に戻るよう構成されている。
【0039】一方、この接着剤塗布装置においては、上
記各駆動手段の駆動を制御するための操作盤が設けら
れ、作業者はその操作盤を介して各駆動手段を駆動させ
て、後に説明するような動作が行われる。
【0040】次に、この接着剤塗布装置を用いて、排水
浄化処理用接触材としての塩化ビニル樹脂製成形シート
(S)に接着剤を塗布して重ね合わせて一体化して接触
材ブロックを製造する場合について説明する。
【0041】なお接着剤としては、どのようなものを使
用しても良いが、本実施形態のように、塩化ビニル樹脂
製シートを使用する場合には、塩化ビニル樹脂接着用の
溶剤を好適に使用することができ、例えばMEK(メチ
ルエチルケトン)、THF(テトラヒドロフラン)、ア
セトン、酢酸エチル、トルエン、キシレン等からなるも
のを単独又は混合して使用するが良く、より一層好まし
くは、MEKとTHFとを混合させたものを使用するの
がより一層好ましい。
【0042】一方、接着剤塗布装置の初期状態は、スラ
イドテーブル(11)は基台(10)の前端位置に配置
され、更に接着剤塗布ロール(70)はロール収納ボッ
クス(55)の内部で上方位置に配置されるとともに、
ロール収納ボックス(55)の下端開放部は接着剤トレ
ー(76)により閉塞されているものとする。
【0043】この状態において、まず作業者は予備運転
を行い、冷却手段を作動させて、接着剤塗布ロール(7
0)を冷却する。
【0044】続いて作業者は、成形シート(S)を、そ
の接着剤を塗布する側の面を上に向けてスライドテーブ
ル(11)上に載置した後、操作盤に接着剤塗布動作開
始指令を与える。
【0045】これにより図7に示すように、スライドテ
ーブル(11)が後方へスライド移動していき、接着剤
塗布ユニット(50)の下方を通過して基台(10)の
後端位置まで移動する。
【0046】その後図8に示すように、接着剤タンク
(91)から接着剤が供給されて各ノズル(80)の先
端からロール(70)に滴下されるとともに、接着剤塗
布ロール(70)が回転する。
【0047】更に接着剤トレー(76)が開いて、ロー
ル収納ボックス(55)の下端開口部が開放されるとと
もに、接着剤塗布ロール(70)が降下する。
【0048】続いて図9に示すように、スライドテーブ
ル(11)が前方へスライドしていく。これにより、成
形シート(S)の所定位置、すなわち凸部(5a)の上
面にロール(70)が接触して接着剤が塗布される。
【0049】なお接着剤供給ノズル(80)は、既述し
たようにロール(70)に対する位置を調整することが
できるので、成形シート(S)の接着剤塗布領域(凸部
5)に対応する位置にノズル(80)を配置しておくこ
とにより、接着剤塗布位置にのみ接着剤が供給されるよ
うになり、接着剤の過度の使用を防止することができ
る。
【0050】また接着剤塗布ロール(70)は冷却され
ているため、ロール(70)に滴下された接着剤が過度
に温度上昇するのを防止でき、接着剤が揮散するのを有
効に防止できて周辺環境の悪化を防止することができ
る。
【0051】こうして接着剤が塗布された成形シート
(S)が、前方にスライドしていき、元の位置に戻る。
その一方、接着剤のロール(70)への供給が停止され
るとともに、接着剤塗布ロール(70)が上昇してか
ら、接着剤トレー(76)が前方にスライドして、ロー
ル収納ボックス(55)の下端開口部が閉塞される。
【0052】その後、作業者は、成形シート(S)をス
ライドテーブル(11)から持ち出して、所定の位置に
配置する。
【0053】このような作業を繰り返し行って、成形シ
ート(S)を順次積み重ねていくことにより、所定枚数
の成形シート(S)が重なり合った状態で接着されて一
体化し、所期の接触材ブロックが形成される。
【0054】一方、接着剤塗布処理が完了した後、洗浄
を行う場合には、操作盤を介して洗浄開始指令を与え
る。これにより、塗布ロール(70)が回転するととも
に、洗浄剤タンク(92)からTHF等の洗浄剤が接着
剤供給回路内に供給されて、塗布ロール(70)に供給
される。こうして接着剤供給回路内、及び塗布ロール
(70)に付着した接着剤が流し落とされて、接着剤及
び洗浄剤が接着剤トレー(76)を介してリサイクルタ
ンク(75)に回収される。
【0055】なお洗浄処理を行う場合においても、塗布
ロール(70)を冷却手段により冷却しておくことによ
り、洗浄剤の揮散を有効に防止することができる。
【0056】またリサイクルタンク(75)内に回収さ
れた接着剤及び洗浄剤は接着剤タンク(92)内に移し
て再利用すれば良い。
【0057】以上のように、この接着剤塗布装置によれ
ば、所定位置に成形シート(S)を配置するだけで、自
動的に接着剤が塗布されて元の位置に返送されるので、
たった一人の作業者だけで支障なく、接着剤を塗布でき
るとともに、成形シート(S)を積み重ねて接着一体化
して接触材ブロックを形成することができ、高い作業効
率を得ることができる。
【0058】更に接着剤供給ノズル(80)を用いて接
着剤を塗布する部分にのみ、接着剤を供給するようにし
ているため、接着剤の使用量を必要最小限度にとどめる
ことができ、経済的である。しかも接着剤の使用量が少
ない上、塗布ロール(70)を冷却しているため、剤接
着剤や溶の揮散量が少なく、また仮に接着剤等が揮散し
たとしても、塗布ロール(70)はロール収納ボックス
(55)により囲われているため、装置周辺に拡散する
ようなことはなく、周辺環境を快適に保つことができ
る。
【0059】また余分に供給された接着剤を接着剤トレ
ー(76)を介してリサイクルタンク(75)に回収し
て再利用することができるので、接着剤等の資材の有効
利用を図ることができる。
【0060】なお、上記実施形態においては、接着剤ト
レー(76)を介して回収される接着剤等を一旦リサイ
クルタンク(75)に収容するようにしているが、接着
剤トレー(76)に回収される接着剤等を直接接着剤タ
ンク(91)に戻すようにしても良い。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明のシート状部材の
接着剤塗布装置によれば、所定位置にシート状部材を設
置するだけで、接着剤が塗布されて所定位置に返送され
るので、作業者が一人だけであったとしても、支障なく
簡単に接着剤を塗布することができ、接着剤塗布作業を
作業性良く、高い作業効率で行うことができる。更に接
着剤供給手段により接着剤を塗布する部分にのみ接着剤
を供給するようにしているので、接着剤の使用量を必要
最小限度にとどめることができ、接着剤の過度の使用を
回避することができるという効果がある。
【0062】また本発明において、接着剤塗布ロールを
冷却するための冷却手段を設ける場合には、塗布ロール
に供給される接着剤の揮散が防止され、周辺環境を快適
に保つことができるという利点がある。
【0063】更に本発明において、接着剤塗布ロールを
ロール収納ボックス内に収納する場合には、たとえロー
ルから接着剤が揮発したとしても、その接着剤が周辺に
拡散するのが防止されるので、周辺環境を、より一層快
適に保つことができるという利点がある。
【0064】また本発明において、前記接着剤塗布ロー
ルの下方に、余分の接着剤を回収するための接着剤トレ
ーを設ける場合には、そのトレーに回収された接着剤を
再利用することができるので、接着剤等の資材の有効利
用を図ることができるという利点がある。
【0065】更に本発明において、前記接着剤供給手段
として多数の接着剤供給ノズルを配置して、そのノズル
を接着剤塗布ロールに対し位置変更自在に取り付ける場
合には、シート状部材の接着剤塗布領域に的確に接着剤
を塗布することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である接着剤塗布装置を示
す斜視図である。
【図2】実施形態の接着剤塗布装置を概略的に示す側面
図である。
【図3】実施形態の接着剤塗布装置におけるロールユニ
ットを示す側断面図である。
【図4】実施形態の接着剤塗布装置における接着剤供給
手段周辺を示す斜視図である。
【図5】実施形態の接着剤塗布装置における接着剤供給
回路を示すブロック図である。
【図6】実施形態の接着剤塗布装置における冷却手段の
冷却回路を示すブロック図である。
【図7】実施形態の接着剤塗布装置における接着剤塗布
ユニット周辺をロール上昇状態で示す概略側面図であ
る。
【図8】実施形態の接着剤塗布装置における接着剤塗布
ユニット周辺をロール降下状態で示す概略側面図であ
る。
【図9】実施形態の接着剤塗布装置における接着剤塗布
ユニット周辺を接着剤塗布途中の状態で示す概略側面図
である。
【図10】従来におけるロールコーター法を説明するた
めの概略側面図である。
【符号の説明】
10…基台 11…スライドテーブル(搬送手段) 55…ロール収納ボックス 70…接着剤塗布ロール 76…接着剤トレー 80…接着剤供給ノズル S…成形シート(シート状部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状部材の表面における接着剤塗布
    領域に接着剤を塗布するためのシート状部材の接着剤塗
    布装置であって、 基台と、 前記基台上に昇降自在に設けられた接着剤塗布ロール
    と、 前記基台の所定位置に設置されたシート状部材を接着剤
    塗布ロール位置まで搬送するとともに、そのシート状部
    材を前記所定位置に返送する搬送手段と、 前記接着剤塗布ロールの接着剤塗布領域に対応する領域
    に接着剤を供給する接着剤供給手段とを備え、 シート状部材が前記搬送手段によって接着剤塗布ロール
    位置まで搬送される一方、前記接着剤供給手段から接着
    剤が供給された前記接着剤塗布ロールが降下して、シー
    ト状部材に対接して接着剤を塗布し、そのシート状部材
    が前記搬送手段によって前記所定領域に返送されるよう
    構成されてなることを特徴とするシート状部材の接着剤
    塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記接着剤塗布ロールを冷却するための
    冷却手段を、更に備える請求項1記載のシート状部材の
    接着剤塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記接着剤塗布ロールが、下端に開口部
    を有するロール収納ボックス内に収納され、その下端開
    口部を介して前記接着剤塗布ロールが前記シート状部材
    に接離するよう構成されてなる請求項1又2は記載のシ
    ート状部材の接着剤塗布装置。
  4. 【請求項4】 上昇状態の前記接着剤塗布ロールの下方
    に対応する位置に、前記ロール収納ボックスの下端開口
    部を開閉自在な接着剤トレーが設けられ、その接着剤ト
    レーにより、前記接着剤塗布ロールに余分に供給された
    接着剤が回収されるよう構成されてなる請求項3記載の
    シート状部材の接着剤塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記接着剤供給手段は、先端から接着剤
    を流出する多数の接着剤供給ノズルを有し、各接着剤供
    給ノズルが前記接着剤塗布ロールに対し位置変更自在に
    設けられてなる請求項1ないし4のいずれかに記載のシ
    ート状部材の接着剤塗布装置。
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