JPH11104467A - 中空糸膜束樹脂固定部の切断方法及び中空糸膜モジュール - Google Patents

中空糸膜束樹脂固定部の切断方法及び中空糸膜モジュール

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JPH11104467A
JPH11104467A JP27314597A JP27314597A JPH11104467A JP H11104467 A JPH11104467 A JP H11104467A JP 27314597 A JP27314597 A JP 27314597A JP 27314597 A JP27314597 A JP 27314597A JP H11104467 A JPH11104467 A JP H11104467A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断端面の平滑性に優れ、しかも、中空糸膜
の目詰まり等の少ない、中空糸膜束樹脂固定部の切断方
法及び中空糸膜モジュールを提供する。 【解決手段】 複数本の中空糸膜2、2、…を束ねた中
空糸膜束3の端部を有底筒状のケース31内に収納し、
ケース31内に樹脂32を注入し硬化させて硬化型樹脂
5とし、この硬化型樹脂5により前記端部をケース31
内に固定した中空糸膜束樹脂固定部21aの切断方法
で、中空糸膜束樹脂固定部21aを、その中空糸膜束3
の端部が開口状態となるように荒切り用回転刃13aに
より切断し、この切断端面33aをフライス型回転刃1
3bにより研削し平滑化することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の中空糸膜
を束ねた中空糸膜束の端部をケース内に収納し、該ケー
ス内に注入した樹脂を硬化させて前記端部を該ケース内
に固定した中空糸膜束樹脂固定部の切断方法及び中空糸
膜モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、中空糸膜モジュールが、浄水器、
清水器等をはじめ、医療用や気体分離用等、様々な分野
において用いられている。この中空糸膜モジュールとし
ては、様々な形態のものが知られている。例えば、複数
本の中空糸膜を束ねた中空糸膜束の両端部を別々に有底
筒状のケース内に収納し、これら両端部を樹脂によりそ
れぞれのケース内に固定し、前記中空糸膜束のそれぞれ
の端部が開口状態となるように切断したものがある。
【0003】また、複数本の中空糸膜をU字状に束ね、
その端部を有底筒状のケース内に収納し、樹脂を注入し
硬化させてその端部を該ケース内に固定し、該端部が開
口状態となるように切断したものもある。さらに、中空
糸膜の一端部を封止し、他端部を樹脂固定し、該他端部
が開口状態となるように切断したものもある。
【0004】これらの中空糸膜モジュールを作製するに
は、複数本の中空糸膜を束ねた中空糸膜束の端部を有底
筒状のケース内に収納し、該ケース内に樹脂を注入し硬
化させて前記端部を該ケース内に固定して中空糸膜束樹
脂固定部とし、該中空糸膜束樹脂固定部を、ギロチンカ
ッターを用いてその中空糸膜束の端部が開口状態となる
ように切断する方法が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の中空
糸膜モジュールでは、ギロチンカッターにより中空糸膜
束樹脂固定部の所定箇所に傷を付け、該ギロチンカッタ
ーの進行と共にこの傷口部分に発生した応力集中を他の
部分に順次広げて行くことにより、その中空糸膜束の端
部が開口状態となるように切断しているために、樹脂固
定部の切断面にひび割れが生じ易く、また、ケースや中
空糸膜束の端部に切断バリが生じ易いという問題点があ
った。
【0006】また、このギロチンカッターの替わりに、
回転軸に装着した回転刃により、その中空糸膜束の端部
が開口状態となるように中空糸膜束樹脂固定部の所定箇
所を切断する方法も用いられているが、1枚の回転刃に
より樹脂固定部を切断するために多量のバリが発生し、
切断面の平滑性が低下した中空糸膜モジュールしか得ら
れず、また、切断時に樹脂の切粉が中空糸膜中に侵入し
目詰まりを生じる虞があるという問題点があった。さら
に、切断中に回転刃の先端部に大きな応力が加わるため
に、この先端部に刃こぼれが生じる虞があるという問題
点もあった。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、切断端面の平滑性に優れ、しかも、中空糸膜
の目詰まり等の少ない、中空糸膜束樹脂固定部の切断方
法及び中空糸膜モジュールを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な中空糸膜束樹脂固定部の切断方法
及び中空糸膜モジュールを採用した。すなわち、本発明
の請求項1記載の中空糸膜束樹脂固定部の切断方法は、
複数本の中空糸膜を束ねた中空糸膜束の端部を有底筒状
のケース内に収納し、該ケース内に樹脂を注入し硬化さ
せて前記端部を該ケース内に固定した中空糸膜束樹脂固
定部の切断方法で、該中空糸膜束樹脂固定部を、その中
空糸膜束の端部が開口状態となるように荒切り用回転刃
により切断し、該切断端面をフライス型回転刃により研
削し平滑化する方法である。
【0009】請求項2記載の中空糸膜モジュールは、複
数本の中空糸膜を束ねた中空糸膜束の端部が有底筒状の
ケース内に収納され、該ケース内に注入された樹脂が硬
化されて前記端部が該ケース内に固定された中空糸膜束
樹脂固定部とされ、該中空糸膜束樹脂固定部の中空糸膜
束の端部が開口状態となるように荒切り用回転刃により
切断され、さらに、該切断端面がフライス型回転刃によ
り研削されて平滑化されたものである。
【0010】本発明の中空糸膜束樹脂固定部の切断方法
では、中空糸膜束樹脂固定部を、その中空糸膜束の端部
が開口状態となるように荒切り用回転刃により切断し、
該切断端面をフライス型回転刃により研削し平滑化する
ことにより、荒切り用回転刃による切断時に樹脂の切断
端面に生じたひび割れやバリ及びケースや中空糸膜束の
端部に生じた切断バリをフライス型回転刃により研削し
て除去し、樹脂、ケース及び中空糸膜束の切粉等が中空
糸膜に侵入するのを防止する。これにより、切断端面の
平滑性が向上し、しかも、中空糸膜の目詰まり等の少な
い中空糸膜モジュールを作製することが可能になる。
【0011】本発明の中空糸膜モジュールでは、中空糸
膜束樹脂固定部の中空糸膜束の端部が開口状態となるよ
うに荒切り用回転刃により切断され、さらに、該切断端
面がフライス型回転刃により研削されて平滑化されたこ
とにより、切断端面の平滑性に優れ、しかも、中空糸膜
の目詰まり等の少ない中空糸膜モジュールを提供するこ
とが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の中空糸膜束樹脂固
定部の切断方法及び中空糸膜モジュールの一実施形態に
ついて図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形
態の中空糸膜モジュールを示す断面図であり、図におい
て、1はこの中空糸膜モジュールの中空糸膜束樹脂固定
部で、複数本の中空糸膜2を束ねた中空糸膜束3と、中
空糸膜束3の端部が収納されかつ底部が該中空糸膜束3
の端部と共に切断された筒状のケース4と、ケース4内
に注入された後に硬化され、その端部が前記中空糸膜束
3の端部及び該ケース4の底部と共に切断された硬化型
樹脂5とから構成されている。
【0013】この硬化型樹脂5は、液状の樹脂を加熱し
て硬化させる熱硬化型樹脂、あるいは液状の樹脂に紫外
線を照射して硬化させる紫外線照射硬化型樹脂等が用い
られる。なお、場合によっては液状の樹脂を粉体状の樹
脂に替えてもよい。この中空糸膜束樹脂固定部1の切断
端面1aは、中空糸膜束3の端部が開口状態となるよう
にチップソー(荒切り用回転刃)により切断され、さら
に、フライス刃(フライス型回転刃)により研削されて
平滑化されている。この中空糸膜モジュールは、中空糸
膜束樹脂固定部1の切断端面1aの平滑性が極めて優れ
ており、しかも、中空糸膜2の目詰まり等が非常に少な
い。
【0014】次に、この中空糸膜束樹脂固定部の切断方
法について図2〜図6に基づき説明する。まず、この切
断方法を実施する樹脂切断装置について説明する。図2
は樹脂切断装置の正面図、図3は同平面図である。な
お、図2中の13〜16は、構成要素が前後方向に重な
っているために、手前側のものに符号aを、後ろ側に符
号bをそれぞれ付記し区別する。
【0015】図において、11は架台、12は架台11
上の一端部に立設された枠、13aは超硬チップソー
(荒切り用回転刃)、14aは超硬チップソー13aを
水平方向の軸の回りに回転させる回転用モータ、15a
は枠12に固定され超硬チップソー13a及び回転用モ
ータ14aを上下方向に移動自在に保持する1軸ステー
ジ、16aは1軸ステージ15aを駆動させる油圧シリ
ンダである。
【0016】13bは呼び60、刃長80のフライス刃
(フライス型回転刃)、14bはフライス刃13bを水
平方向の軸の回りに回転させる回転用モータ、15bは
枠12に固定されフライス刃13b及び回転用モータ1
4bを上下方向に移動自在に保持する1軸ステージ、1
6bは1軸ステージ15bを駆動させる油圧シリンダで
ある。
【0017】なお、回転用モータ14a、14bは、回
転数可変型のインバータ制御のACサーボモータが用い
られる。ここでは、回転用モータ14a、14bの設定
回転数をそれぞれ3300rpm、200rpmに設定
している。超硬チップソー13aは、図4に示すよう
に、円盤状のブレード17の中心に軸に固定するための
穴17aが形成されるとともに、該ブレード17の外周
に鋸状の刃18が複数個形成されたものである。フライ
ス刃13bは、図5に示すように、長尺の棒状体の一端
部が切刃19とされその外周面に螺旋状の溝20が形成
されたものである。
【0018】21a及び21bは中空糸膜モジュールの
中空糸膜束樹脂固定部、22は上面が円形の搭載面とさ
れその中心の垂直軸の回りに回転自在とされた油圧式の
インデックステーブル、23a及び23bは中空糸膜束
樹脂固定部21a及び21bをインデックステーブル2
2上に固定するクランパである。クランパ23a及び2
3bは、中空糸膜束樹脂固定部21a及び21bの各端
部が樹脂切断時に位置ずれ等起こさないようにこれら中
空糸膜束樹脂固定部21a及び21bを上面と側面から
サポートしている。
【0019】24はインデックステーブル22を図3中
X軸方向及びY軸方向の2方向に移動自在かつ任意の位
置に固定可能な2軸ステージであり、右側に取り付けた
パルスモータ25によりX軸方向に移動自在とされ、図
示しないパルスモータによりY軸方向に移動自在とされ
ている。
【0020】中空糸膜束樹脂固定部21a及び21b
は、インデックステーブル22上に中心軸を挟んで対向
配置されており、インデックステーブル22を180度
回転させる度毎に同位置に来るように構成されている。
そして、中空糸膜束樹脂固定部21a及び21bを18
0度回転させることにより、図2中右側の中空糸膜束樹
脂固定部21bの位置で中空糸膜モジュールの中空糸膜
束樹脂固定部の着脱を行い、左側の中空糸膜束樹脂固定
部21aの位置で中空糸膜モジュールの中空糸膜束樹脂
固定部を、その中空糸膜束の端部が開口状態となるよう
に切断し研削している。
【0021】この樹脂切断装置は、図示しない制御部内
にプログラマブルコントローラを実装しており、このプ
ログラマブルコントローラに所定のシーケンスを実行す
るプログラムを組み込むことにより、各部の動作が制御
される。
【0022】次に、この樹脂切断装置を用いて中空糸膜
モジュールの中空糸膜束樹脂固定部21aを切断する方
法について図2〜図6に基づき説明する。まず、図6
(a)に示すように、複数本の中空糸膜2を束ねた中空
糸膜束3の端部を有底筒状のケース31内に収納し、そ
の後ケース31内に液状の樹脂32を注入し、加熱ある
いは紫外線照射等により樹脂32を硬化させて硬化型樹
脂5とし、中空糸膜束3の端部をケース31内に固定す
る。このようにして、中空糸膜束樹脂固定部21aを有
する中空糸膜モジュールが得られる。
【0023】次に、図2及び図3に示すように、図示し
ない装置全体の動作開始スイッチを作動させることによ
り、回転用モータ14a、14bを予め設定された回転
数で回転させ、超硬チップソー13a及びフライス刃1
3bを水平方向の軸の回りに回転させる。その後、装置
右方から中空糸膜束樹脂固定部21bの位置で、上記に
より作製した中空糸膜モジュールの中空糸膜束樹脂固定
部21aをインデックステーブル22上のクランパ23
aに載せ、図示しないクランプ及びインデックステーブ
ル回転開始スイッチを作動させる。
【0024】この時、中空糸膜束樹脂固定部21aはク
ランパ23aに固定され、インデックステーブル22が
180度回転することにより中空糸膜束樹脂固定部21
aの位置に移動され、さらに、2軸ステージ24がX軸
方向及びY軸方向に移動することにより超硬チップソー
13aの真下に移動される。
【0025】その後、1軸ステージ15aを図2中下方
に移動させ、図6(b)に示すように、超硬チップソー
13aを中空糸膜束樹脂固定部21aの側面、即ちケー
ス31の外周面の所定位置に当て、該超硬チップソー1
3aを回転しつつ下方に移動させることにより、中空糸
膜束樹脂固定部21aの端部が開口状態となるように切
断し、中空糸膜束樹脂固定部33とする。ここでは、中
空糸膜束樹脂固定部21aの端部を切断したことによ
り、ケース31の底部、中空糸膜束3の端部及び硬化型
樹脂5の端部が面一に切断される。
【0026】この際に、超硬チップソー13aおよび/
または中空糸膜束樹脂固定部21aの側面に加圧した気
体を噴射しながら切断を施すと、切断時のバリや切粉の
除去効率をさらに向上させることができる。この場合の
気体噴射は、例えば、4kgf/cm2の常温圧縮空気
をデューティー比50%(1秒ON、1秒OFF)で噴
射する条件の下で行なうことができるが、用いる気体の
種類、圧力の大きさ、デューティー比等は切断条件に合
わせて適宜設定するのが好ましい。
【0027】切断終了後、1軸ステージ15aを図2中
上方に移動させて元の位置に戻すことにより、超硬チッ
プソー13aを中空糸膜束樹脂固定部33から離す。次
に、2軸ステージ24をY軸方向に移動することによ
り、中空糸膜束樹脂固定部33をフライス刃13bの真
下に移動させる。
【0028】その後、1軸ステージ15bを図2中下方
に移動させ、図5及び図6(c)に示すように、フライ
ス刃13bの切刃19部分を中空糸膜束樹脂固定部33
の端面33aに当て、2軸ステージ24をY軸方向に所
定の速度で往復移動させて中空糸膜束樹脂固定部33を
水平方向に往復移動させるとともに、フライス刃13b
を軸の回りに回転させつつ下方に移動させ、中空糸膜束
樹脂固定部33の端面33aを研削し平滑化し、図6
(d)に示す端面1aが平滑化された中空糸膜束樹脂固
定部1とする。
【0029】研削終了後、1軸ステージ15bを図2中
上方に移動させて元の位置に戻すことにより、フライス
刃13bを中空糸膜束樹脂固定部1から離す。その後、
装置右方から中空糸膜束樹脂固定部21bの位置で、次
に切断・研削を行なう中空糸膜モジュールの中空糸膜束
樹脂固定部21bをインデックステーブル22上のクラ
ンパ23bに載せ、図示しないクランプ及びインデック
ステーブル回転開始スイッチを作動させる。
【0030】この時、中空糸膜束樹脂固定部21bはク
ランパ23bに固定され、インデックステーブル22が
180度回転することにより中空糸膜束樹脂固定部21
aの位置に移動され、さらに、2軸ステージ24がX軸
方向及びY軸方向に移動することにより超硬チップソー
13aの真下に移動され、以下、前記中空糸膜束樹脂固
定部21aと同様に切断・研削が施される。一方、既に
切断・研削が施された中空糸膜束樹脂固定部1は、イン
デックステーブル22が180度回転することにより元
の中空糸膜束樹脂固定部21bの位置に移動した際にク
ランパ23aから取り外す。
【0031】本実施形態の切断方法によれば、中空糸膜
束樹脂固定部21aの端部が開口状態となるように超硬
チップソー13aにより切断し、その切断端面33aを
フライス刃13bにより研削し平滑化したので、超硬チ
ップソー13aによる切断時に切断端面33aに生じた
ひび割れや切断バリをフライス刃13bにより研削して
除去することにより、切粉等が中空糸膜2に侵入するの
を防止することができる。したがって、切断端面33a
の平滑性を向上させることができ、しかも、中空糸膜2
の目詰まり等の少ない中空糸膜モジュールを作製するこ
とができる。
【0032】本実施形態の中空糸膜モジュールによれ
ば、中空糸膜束樹脂固定部21aの端部が開口状態とな
るように超硬チップソー13aにより切断され、その切
断端面33aがフライス刃13bにより研削されて平滑
化されているので、切断端面1aの平滑性に優れ、しか
も、中空糸膜2の目詰まり等の少ない中空糸膜モジュー
ルを提供することができる。
【0033】なお、本発明の具体的な構成は、本実施形
態の構成に限定されることなく、様々な変形や機構の付
加が可能である。例えば、万一誤動作した場合に安全性
を確保するフェールセーフ機構、切断や研削の際に切粉
が飛散するのを防ぐ切粉集塵機構、超硬チップソー13
aやフライス刃13bが温度上昇するのを防ぐ冷却機
構、中空糸膜束樹脂固定部21aをクランパ23aに自
動的に着脱させる自動着脱機構等を装着してもよい。
【0034】また、上述した樹脂切断装置は、プログラ
マブルコントローラに所定のシーケンスを実行するプロ
グラムを組み込むことにより、各部の動作を制御してい
るが、ファクトリーコンピュータを含むパーソナルコン
ピュータ、ハードウエアシーケンサ等、前記プログラマ
ブルコントローラと同様の制御機能を有する機器に変更
することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の中空糸膜束
樹脂固定部の切断方法によれば、中空糸膜束樹脂固定部
を、その中空糸膜束の端部が開口状態となるように荒切
り用回転刃により切断し、該切断端面をフライス型回転
刃により研削し平滑化するので、荒切り用回転刃による
切断時に樹脂の切断端面に生じたひび割れやバリ及びケ
ースや中空糸膜束の端部に生じた切断バリをフライス型
回転刃により研削して除去することにより、樹脂、ケー
ス及び中空糸膜束の切粉等が中空糸膜に侵入するのを防
止することができる。したがって、切断端面の平滑性を
向上させることができ、しかも、中空糸膜の目詰まり等
の少ない中空糸膜モジュールを作製することができる。
【0036】請求項2記載の中空糸膜モジュールによれ
ば、中空糸膜束樹脂固定部の中空糸膜束の端部が開口状
態となるように荒切り用回転刃により切断され、さら
に、該切断端面がフライス型回転刃により研削されて平
滑化されているので、切断端面の平滑性に優れ、しか
も、中空糸膜の目詰まり等の少ない中空糸膜モジュール
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の中空糸膜モジュールを
示す断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に用いられる樹脂切断装
置を示す正面図である。
【図3】 本発明の一実施形態に用いられる樹脂切断装
置を示す平面図である。
【図4】 本発明の一実施形態に用いられる樹脂切断装
置の超硬チップソーを示す正面図である。
【図5】 本発明の一実施形態に用いられる樹脂切断装
置のフライス刃を示す斜視図である。
【図6】 本発明の一実施形態の中空糸膜モジュールの
中空糸膜束樹脂固定部の切断方法を示す過程図である。
【符号の説明】
1 中空糸膜モジュールの中空糸膜束樹脂固定部 1a 切断端面 2 中空糸膜 3 中空糸膜束 4 ケース 5 硬化型樹脂 11 架台 12 枠 13a 超硬チップソー(荒切り用回転刃) 13b フライス刃(フライス型回転刃) 14a、14b 回転用モータ 15a、15b 1軸ステージ 16a、16b 油圧シリンダ 17 ブレード 17a 穴 18 鋸状の刃 19 切刃 20 螺旋状の溝 21a、21b 中空糸膜モジュールの中空糸膜束樹脂
固定部 22 インデックステーブル 23a、23b クランパ 24 2軸ステージ 25 パルスモータ 31 有底筒状のケース 32 液状の樹脂 33 中空糸膜束樹脂固定部 33a 端面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の中空糸膜を束ねた中空糸膜束の
    端部を有底筒状のケース内に収納し、該ケース内に樹脂
    を注入し硬化させて前記端部を該ケース内に固定した中
    空糸膜束樹脂固定部の切断方法であって、 該中空糸膜束樹脂固定部を、その中空糸膜束の端部が開
    口状態となるように荒切り用回転刃により切断し、該切
    断端面をフライス型回転刃により研削し平滑化すること
    を特徴とする中空糸膜束樹脂固定部の切断方法。
  2. 【請求項2】 複数本の中空糸膜を束ねた中空糸膜束の
    端部が有底筒状のケース内に収納され、該ケース内に注
    入された樹脂が硬化されて前記端部が該ケース内に固定
    された中空糸膜束樹脂固定部とされ、該中空糸膜束樹脂
    固定部の中空糸膜束の端部が開口状態となるように荒切
    り用回転刃により切断され、さらに、該切断端面がフラ
    イス型回転刃により研削されて平滑化されていることを
    特徴とする中空糸膜モジュール。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103239997A (zh) * 2012-02-03 2013-08-14 三菱丽阳可菱水株式会社 中空纤维膜组件的制造方法及制造装置
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