JPH11104384A - 対加工用の生地さばき方法及び生地さばき装置 - Google Patents

対加工用の生地さばき方法及び生地さばき装置

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JPH11104384A
JPH11104384A JP27477597A JP27477597A JPH11104384A JP H11104384 A JPH11104384 A JP H11104384A JP 27477597 A JP27477597 A JP 27477597A JP 27477597 A JP27477597 A JP 27477597A JP H11104384 A JPH11104384 A JP H11104384A
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cloth
processing
dough
unit
axis
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JP27477597A
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Inventor
Yukio Imamura
幸雄 今村
Takahiro Onishi
隆博 大西
Yoshio Fukui
良夫 福井
Tsuguhiro Shimoyama
次弘 下山
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Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生地の曲線部分をミシンによって縫着する場
合に、生地をミシンに対して送り込む作業を自動化させ
る。 【解決手段】 送りテーブル5上へ生地Wが供給される
ときに、カメラ40によって曲線部分mの形状を認識す
る。この認識情報に基づいて生地Wの前部と後部とを押
え部材10によって押圧する。各押え部材10は、送り
テーブル5上をX方向及びY方向へ移動可能であると共
に、水平回動可能である。そこで、上記認識情報に基づ
いて両押え部材10が生地Wをミシン針2aまで移動さ
せ、曲線部分mをミシン針2aの正面へ位置付ける。ま
た、ミシン針2aによる送り方向に対し、曲線部分mが
正対するように、生地Wを水平回動させる。縫製が進行
するのに合わせて、生地Wの水平回動を行い、ミシン針
2aによる送り方向と曲線部分mとの正対関係を常に維
持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生地を加工する場
合に適用される(即ち、対加工用の)生地さばき方法及
び生地さばき装置に関するものである。なお、本明細書
において「加工」とは、生地に対して行う縫着や裁断等
を言い、従って「加工装置」にはミシンや裁断装置等を
含むものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、大量生産を前提として生地同士
や折り込み部等の縫着作業をする場合には、ミシン設置
部へ向けて設けられた送りテーブル上で、生地を適宜の
押さえ部材によって押圧保持させ、そのまま押さえ部材
ごと生地をミシンへ向けて滑らせてゆくようにした送り
込み装置を用いており、これによって人手作業の軽減化
や高効率化等を図っている。
【0003】この種、生地の送り込み装置において、縫
製作業位置(即ち、ミシン針の位置)に対して生地を位
置合わせ制御するには、ミシンへ向けて送られる生地の
生地端位置を光電管等によって検出しつつ、その検出結
果に基づきながら、水平面内で送り方向と直交する方向
へ向けて、生地に所定量の出入移動をさせるというもの
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パンツを製作するよう
な場合等では、部品生地の縫着予定ラインが曲線又は直
線による複雑な曲がり部を有したものとなることが多
い。ところが、このような複雑な曲がり部、特に曲線を
含んだものに対しては、位置制御も複雑で且つ頻繁に行
う必要のあるものとなり、しかも高精度を要することに
なるため、上記したような従来の送り込み装置によって
は、とても実行不能であった。
【0005】従って、このような縫着予定ラインに対す
る縫着作業は、人手に頼らざるを得なかった。本発明
は、上記事情に鑑みてなされたものであって、縫着だけ
でなく裁断等を含めた生地に対する各種の加工作業とし
て、複雑な曲がり部を有した部分に対しても自動的な作
業進行を可能にして、作業の省人化及び高効率化等を図
れるようにした対加工用の生地さばき方法及び生地さば
き装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る対加工用の生地さばき方法では、生地を送りテ
ーブル上へ押さえ付けたまま滑らせて加工位置へ供給す
る過程で、生地側における加工予定ラインの曲がり部が
加工位置へ接近するのに合わせて、当該曲がり部の曲が
り角度と加工装置の送り方向との開き角度が常に零にな
るように、必要に応じて生地に水平回動を伴わせつつ、
その押さえ姿勢を同時進行的に変更させるものである。
【0007】すなわち、例えば人手により曲がり部を縫
着するときと同じように、加工位置(ミシン針等)に対
してその直前で、生地に好適な向き変えを行わせるとい
うものである。また、本発明に係る対加工用の生地さば
き装置では、加工装置へ向けて設けられた送りテーブル
と、この送りテーブルの上方に設けられた生地送り手段
とを有したもので、上記生地送り手段は、送りテーブル
上の生地を押圧・解放可能にする生地押さえ部と、この
生地押さえ部を送りテーブル上で加工装置へ向けて順送
り可能にするX軸動作部と、上記生地押さえ部を送りテ
ーブル上で加工装置に対する出入方向へ移動可能にする
Y軸動作部と、上記生地押さえ部を送りテーブル上でZ
軸中心に回動可能にするθ角動作部と、加工装置直前で
上記X軸動作部による送り動作に同調しつつY軸動作部
及びθ角動作部を所定に組み合わせ動作可能にする制御
部とを有している。
【0008】従って、送りテーブル上へ生地が供給され
ると、生地押さえ部がこの生地を押圧状態にした後、X
軸動作部が生地押さえ部を加工装置へ向けて進行させつ
つ、加工位置(ミシン針等)に対して、Y軸動作部が生
地の出入方向の位置合わせをしたり、θ角動作部が進入
角度の位置合わせをしたりする。このようにして、生地
における加工予定ラインの曲がり部の曲がり角度と加工
装置の送り方向との開き角度が常に零になるように制御
される。従って、複雑な曲がり部を有した生地に対する
加工を自動化することが可能になっている。
【0009】ところで、制御部に画像取り込み装置を具
備させた構成にすると、生地の姿勢制御において、生地
側における加工予定ラインの曲がり部をその都度(即
ち、個々の生地ごとに)画像処理により実測できるもの
となり、この実測結果からX軸動作部、Y軸動作部及び
θ角動作部の各動作量を求め出すことができるものとな
る。
【0010】従って、その時々の細かな事情に対応した
高精度の位置制御が行え、好適となる。生地が加工装置
の送り方向に沿って比較的長い形状を有したものである
場合には、生地送り手段を、加工装置の送り方向で互い
に所定間隔をおいて複数設けておくのが好適である。
【0011】この場合、各生地送り手段は、各別又は共
通に設けられる制御部によってそれぞれの生地押さえ
部、X軸動作部、Y軸動作部、θ角動作部を各独立に動
作可能にしておくと、生地送り手段相互間で、生地に過
剰な引張力や弛みを生じさせることがなく、従って生地
を傷めることがなく、また加工にも失敗がなくなる。生
地送り手段において、複数の生地押さえ部を設けておけ
ば、それだけ加工位置に可及的に近くなるまで、生地の
押圧保持状態を維持できることになり、加工を安定して
行わせることができる利点がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係る対加工用の
生地さばき装置1についてその内部構造が分かり易いよ
うに部分的な省略及び破砕を加えて描いた斜視図であ
り、また図2は、その一部詳細を示した平面図である。
【0013】本実施形態の生地さばき装置1は、パンツ
における前身頃用の部品とされる生地Wに設けられた凹
部状の曲がり部mに対して、ミシンである加工装置2に
より、テープ状をした細生地(図示略)を縫着する場合
に適用しており、この細生地は、図2に示すラッパ状供
給管3を介して加工装置2における加工位置(ミシン針
2a参照)の直前部へ供給されるようになっている。
【0014】図1において、この生地さばき装置1は、
加工装置2へ向けて設けられた送りテーブル5と、この
送りテーブル5の上方で加工装置2の送り方向の前側
(下流側)に設けられた前部生地送り手段6と、この前
部生地送り手段6よりも所定間隔をおいた後側(上流
側)に設けられた後部生地送り手段7とを有している。
前部生地送り手段6は、吊下げ状態で設けられた生地押
さえ部10と、この生地押さえ部10に対して水平面に
沿った位置変え動作を行わせるX軸動作部11及びY軸
動作部12と、生地押さえ部10に水平面内での向き変
え動作を行わせるθ角動作部13と、これら各部の動作
量及び動作タイミングを制御する制御部(図示略)とを
有している。
【0015】生地押さえ部10には、更に、図2に示す
ように前部側に配された第1生地押さえ部10aと後部
側に配された第2生地押さえ部10bとがある。いずれ
も、押圧操作片15と、この押圧操作片15を上下動さ
せる昇降駆動具16とを有したものであるが、両者は、
押圧操作片15の各平面形状が生地Wに対する押圧予定
位置ごとで各々、好適に対応させてある点で異なってい
る。
【0016】図3に、第2生地押さえ部10bを拡大し
て示すように、押圧操作片15は、揺動軸18を介して
上下揺動自在に保持されており、この押圧操作片15が
下方へ揺動したときに下向きになる面には、ゴムやスポ
ンジ等より成る摩擦材19が貼り付けられている。昇降
駆動具16は、例えばエアモータより成り、押圧操作片
15の揺動軸18に対して巻き掛け伝動手段20を介し
て回動力を伝えるようになっている。従って、この押圧
操作片15の上下揺動により、送りテーブル5上の生地
Wを押圧したり、解放したりできるようになっている。
【0017】なお、この昇降駆動具16には、電動モー
タやソレノイド、或いは直線型の流体圧シリンダ等を用
いることも可能である。また、巻き掛け伝動手段20を
用いずに直線型の流体圧シリンダ等によって直接、押圧
操作片15を垂直昇降させるようにしてもよい。図1及
び図4に示すように、このような生地押さえ部10(第
1、第2の生地押さえ部10a,10b)は、柱状をし
た吊下げ部材23の下端部に対して設けられるようにな
っており、この吊下げ部材23は、その上側の移動台2
4から下方へ突出した状態に設けられている。また、こ
の移動台24は、送りテーブル5の上方へ張り出して設
けられた上部フレーム25によって、所定高さを保持さ
れるようになっている。
【0018】そして、上記したθ角動作部13は、吊下
げ部材23と生地押さえ部10との間で設けられ、Y軸
動作部12は吊下げ部材23と移動台24との間で設け
られ、X軸動作部11は移動台24と上部フレーム25
との間で設けられるようになっている。すなわち、θ角
動作部13において、生地押さえ部10の第1、第2の
生地押さえ部10a,10bを保持する取付板28は、
吊下げ部材23に対して水平回転自在に保持されてお
り、この取付板28が、吊下げ部材23側に固定された
ステッピングモータ等の回転駆動具29により、巻き掛
け伝動手段30を介して回動駆動を受けるようになって
いる。
【0019】また、Y軸動作部12において、吊下げ部
材23の上端部は、移動台24に対して加工位置(ミシ
ン針2a)に対する出入方向(水平面上で加工装置2の
送り方向に直交する方向)へ向けて水平移動自在に保持
されており、この吊下げ部材23が、移動台24側に固
定されたステッピングモータ等の回転駆動具33によ
り、巻き掛け伝動手段34を介して移動駆動を受けるよ
うになっている。
【0020】更に、X軸動作部11において、移動台2
4は、上部フレーム25に対して加工装置2の送り方向
へ向けて水平移動自在に保持されており、この移動台2
4が、上部フレーム25側に固定された電動モータ等の
回転駆動具36により、巻き掛け伝動手段37を介して
移動駆動を受けるようになっている。なお、前記した後
部生地送り手段7についても、上記前部生地送り手段6
と基本的に同じ構成を有したものであり、ここでの詳説
は省略する。
【0021】上記制御部は、X軸動作部11を送り動作
させつつ、これに同調させるかたちで、加工装置2の直
前でY軸動作部12による生地押さえ部10の水平移動
やθ角動作部13による生地押さえ部10の水平回動を
並行的に行わせ、またX軸動作部11の動作前・後に生
地押さえ部10による押圧・解放動作を実行させるよう
になっている。
【0022】これら各部ごとの動作量や動作タイミング
は、生地W側における加工予定ライン(曲がり部mの生
地端から数mm内側へ入ったライン)の曲がり部が、加
工位置(ミシン針2a)へ接近するのに合わせて、この
曲がり部の曲がり角度と加工装置2の送り方向との開き
角度を常に零にするように制御するものである。そこ
で、この制御部では、送りテーブル5における上流部分
の上方に、CCDカメラ等より成る画像取り込み装置4
0を具備しており、送りテーブル5上を供給される生地
Wに対して、その加工予定ラインの曲がり部をその都
度、画像処理して実測できるようになっている。
【0023】そして、制御部は、この実測結果から上記
した生地押さえ部10、X軸動作部11、Y軸動作部1
2及びθ角動作部13の各動作量や動作タイミングを求
め出すものである。なお、送りテーブル5には、加工装
置2の送り方向に沿って1本の細ベルトコンベヤ42が
設けられている。この細ベルトコンベヤ42に用いられ
るベルトは、針布によって形成されており、エンドレス
の外周面(送りテーブル5の上面に出る面)に、無数の
針状突起が植毛状態に突出したものとなっている。これ
により、生地Wの供給及び送りの補助が確実に行えるよ
うになっている。
【0024】次に、本発明に係る生地さばき方法を、上
記生地さばき装置1の動作状況に基づきながら説明す
る。まず、送りテーブル5上へ細ベルトコンベヤ42等
を介して生地Wが供給されると、制御部はまず、その途
中で画像取り込み装置40によって生地Wの曲がり部m
を撮像する。そして、図5に示すように、この曲がり部
mのうち、直線部を除く前半部をP1〜P4、また後半
部をP5〜P9のように等分間隔に区画した状態で認識
する。
【0025】ここにおいて、加工装置2の送り方向をX
方向、これに水平面内で直交する方向をY方向とすると
き、上記線分P4,P5が成すU方向は、必ずしもX方
向に一致しているとは限らない。そこで制御部は、上記
U方向を基準として、このU方向とこれに水平面内で直
交するV方向とから、P4に焦点をおいた前部回転中心
Fと、P9に焦点をおいた後部回転中心Rとを割り出
し、そのうえでそれらの割り出しポイントを、それぞれ
X,Y系の座標に置き換えて取り込む。
【0026】次に、制御部は、前部生地送り手段6のX
軸動作部11及びY軸動作部12を所定量ずつ動作させ
て、上記前部回転中心Fへθ角動作部13の回転中心1
3Fを一致させる。そして、θ角動作部13を所定量動
作させて、第1、第2の生地押さえ部10a,10bを
線分P4,P5(U方向)に平行させた状態にしたうえ
で、第1、第2の生地押さえ部10a,10bにおける
各昇降駆動具16を作動させ、それぞれの押圧操作片1
5によって生地Wを押圧させる。
【0027】また、制御部は、上記と同様に後部生地送
り手段7のX軸動作部11及びY軸動作部12を所定量
ずつ動作させて、上記後部回転中心Rへθ角動作部13
の回転中心13Rを一致させる。そして、θ角動作部1
3を所定量動作させて、第1、第2の生地押さえ部10
a,10bを線分P4,P5(U方向)に対してα°傾
けた状態にしたうえで、第1、第2の生地押さえ部10
a,10bにおける各昇降駆動具16を作動させ、それ
ぞれの押圧操作片15によって生地Wを押圧させる。
【0028】次に、制御部は、前後の生地送り手段6,
7において、それぞれのX軸動作部11及びY軸動作部
12を各同時に同量だけ動作させて、図6に示すように
生地WのP1位置を加工位置(ミシン針2a)へ接近さ
せる。このとき、生地Wが送りテーブル5上の細ベルト
コンベヤ42に引っ掛かるのを防止するうえで、送りテ
ーブル5と生地Wとの上下間へ所定方角から空気を吹き
付けて、生地Wをばたつかせるようにするのが好適であ
る。このことは、これ以降においてX軸動作部11やY
軸動作部12による生地移動を行うときにも、同様に言
えることである。
【0029】また、これと並行しつつ、前部生地送り手
段6のθ角動作部13を所定量動作させて、P1,P2
間の曲がり角度と加工装置2の送り方向(X方向)との
開き角度が零になるように、生地Wの対応部位を水平回
動させる。なお、このとき、生地Wに過剰な引張力や弛
みが発生するのを防止するため、前部生地送り手段6の
θ角動作部13を動作させるのと同時に、後部生地送り
手段7のX軸動作部11を(必要に応じてY軸動作部1
2も)動作させて、図7に示すように後部生地送り手段
7を前部生地送り手段6へ近づけるようにするとよい。
【0030】この状態で加工装置2を作動させ、加工
(縫製)を開始する。このとき制御部は、前部生地送り
手段6の第1生地押さえ部10aが加工作業に干渉する
ものと判断したときには、この第1生地押さえ部10a
の昇降駆動具16だけを動作させて、その押圧操作片1
5を上昇(解放)させる。そして制御部は、加工の進捗
度合に合わせて前部生地送り手段6のX軸動作部11を
同調的に動作させてゆき、加工位置(ミシン針2a)が
P2に達したときに、再び前部生地送り手段6のθ角動
作部13を所定量動作させて、P2,P3間の曲がり角
度と加工装置2の送り方向(X方向)との開き角度が零
になるように、生地Wの対応部位を水平回動させる。
【0031】このようにしてP2,P3間を加工する。
また、これ以降、上記動作を繰り返してP3,P4間の
加工も行う。なお、制御部は、これらの加工途中で、前
部生地送り手段6の第2生地押さえ部10bが加工作業
に干渉するようになったときに、この第2生地押さえ部
10bの昇降駆動具16を動作させて、図8に示すよう
にその押圧操作片15をも上昇(解放)させる。
【0032】次に、制御部は、後部生地送り手段7のX
軸動作部11を動作させ、加工装置2による線分P4,
P5間の加工を行わせる。そして、P4以降に対して、
後部生地送り手段7を適宜制御して、上記した前部生地
送り手段6の場合と同様な制御を実行する。ところで、
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
【0033】例えば、前記したように、本発明は、ミシ
ンによる縫製の場合だけでなく、裁断装置による生地W
の裁断等に対しても適用可能である。また、生地Wにお
ける加工予定ラインは、曲線だけでなく、直線相互によ
って折れ線状に形成されているものであってもよい。生
地送り手段として、複数のもの(6,7)を設ける点
や、一つの生地送り手段において複数の生地押さえ部
(10a,10b)を設ける点、また生地押さえ部10
としての押圧操作片15の形状等については、生地Wの
形状等に伴って適宜変更可能である。
【0034】生地送り手段6や7において、生地押さえ
部10、X軸動作部11、Y軸動作部12及びθ角動作
部13の細部構造や形状等は、従来公知のものに適宜変
更可能である。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る対加工用の生地さばき方法では、生地を加工位置へ
接近させるのに合わせて、生地側における加工予定ライ
ンの曲がり部が加工装置の送り方向と所定関係を保持す
べく、生地の押さえ姿勢を同時進行的に変更させている
ので、複雑な曲がり部を有した生地であっても、加工装
置に対する生地の自動供給を可能として、この種、加工
作業の省人化及び高効率化等を可能にしているものであ
る。
【0036】また、本発明に係る対加工用の生地さばき
装置では、送りテーブル上で生地を押圧可能になる生地
押さえ部を、X軸動作部によって送り動作させつつ、制
御部により、Y軸動作部及びθ角動作部を所定動作量及
び所定動作タイミングで並行的に動作させているもので
あり、簡潔構造のもと、本発明生地さばき方法の実施を
可能にしている。
【0037】画像取り込み装置を用いて、全ての生地に
対して加工予定ラインの実測を行うようにすれば、各部
の動作量割り出しに高精度を出せるようになり、加工の
失敗を防止できる利点がある。生地送り手段を複数化し
たり、生地送り手段において生地押さえ部を複数化した
りすることで、生地の確実且つ安定的な押圧保持が可能
になり、それだけ加工での失敗を防止できることにな
る。また、加工作業において、美しく且つ均一な仕上が
りを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生地さばき装置をその内部構造が
分かり易いように部分的な省略及び破砕を加えて描いた
斜視図である。
【図2】図1中の主要部(前後の生地送り手段における
第1、第2の生地押さえ部)を拡大して示す平面図であ
る。
【図3】第2生地押さえ部を拡大して示す斜視図であ
る。
【図4】図1中の一部(生地押さえ部)を拡大して示す
斜視図である。
【図5】生地に対する生地押さえ部の位置設定方法を説
明する平面図である。
【図6】生地に対する加工開始時点を平面視して説明し
た動作説明図である。
【図7】図6に続く動作説明図である。
【図8】図7に続く動作説明図である。
【符号の説明】
1 生地さばき装置 2 加工装置 2a ミシン針(加工位置) 5 送りテーブル 6 生地送り手段(前部) 7 生地送り手段(後部) 10 生地押さえ部 10a 第1生地押さえ部 10b 第2生地押さえ部 11 X軸動作部 12 Y軸動作部 13 θ角動作部 40 画像取り込み装置 W 生地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下山 次弘 京都府宮津市惣262番地 グンゼ株式会社 アパレル事業本部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生地(W)を送りテーブル(5)上へ押
    さえ付けたまま滑らせて加工位置(2a)へ供給する過
    程で、生地(W)側における加工予定ラインの曲がり部
    が加工位置(2a)へ接近するのに合わせて、当該曲が
    り部の曲がり角度と加工装置(2)の送り方向との開き
    角度が常に零になるように、必要に応じて生地(W)に
    水平回動を伴わせつつその押さえ姿勢を同時進行的に変
    更させることを特徴とする対加工用の生地さばき方法。
  2. 【請求項2】 加工装置(2)へ向けて設けられた送り
    テーブル(5)と、該送りテーブル(5)の上方に設け
    られた生地送り手段(6)(7)とを有しており、 上記生地送り手段(6)(7)は、送りテーブル(5)
    上の生地(W)を押圧・解放可能にする生地押さえ部
    (10)と、該生地押さえ部(10)を送りテーブル
    (5)上で加工装置(2)へ向けて順送り可能にするX
    軸動作部(11)と、上記生地押さえ部(10)を送り
    テーブル(5)上で加工装置(2)に対する出入方向へ
    移動可能にするY軸動作部(12)と、上記生地押さえ
    部(10)を送りテーブル(5)上でZ軸中心に回動可
    能にするθ角動作部(13)と、加工装置(2)直前で
    上記X軸動作部(11)による送り動作に同調しつつY
    軸動作部(12)及びθ角動作部(13)を所定に組み
    合わせ動作可能にする制御部とを有していることを特徴
    とする対加工用の生地さばき装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は画像取り込み装置(40)
    を具備しており、生地(W)側における加工予定ライン
    の曲がり部をその都度、画像処理により実測して、該実
    測結果からX軸動作部(11)、Y軸動作部(12)及
    びθ角動作部(13)の各動作量を求め出すことを特徴
    とする請求項2記載の対加工用の生地さばき装置。
  4. 【請求項4】 前記生地送り手段(6)(7)は、加工
    装置(2)の送り方向で互いに所定間隔をおいて複数設
    けられており、各別又は共通に設けられる制御部によっ
    てそれぞれの生地押さえ部(10)、X軸動作部(1
    1)、Y軸動作部(12)、θ角動作部(13)が各独
    立に動作可能になされていることを特徴とする請求項2
    又は請求項3記載の対加工用の生地さばき装置。
  5. 【請求項5】 前記生地送り手段(6)(7)には、複
    数の生地押さえ部(10a,10b)が設けられている
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記
    載の対加工用の生地さばき装置。
JP27477597A 1997-10-07 1997-10-07 対加工用の生地さばき方法及び生地さばき装置 Pending JPH11104384A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103668805A (zh) * 2013-12-31 2014-03-26 浙江宝石机电股份有限公司 一种模板缝纫机的送布机构

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CN103668805A (zh) * 2013-12-31 2014-03-26 浙江宝石机电股份有限公司 一种模板缝纫机的送布机构

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