JPH1110423A - 六角軸付き工具 - Google Patents

六角軸付き工具

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Publication number
JPH1110423A
JPH1110423A JP9176625A JP17662597A JPH1110423A JP H1110423 A JPH1110423 A JP H1110423A JP 9176625 A JP9176625 A JP 9176625A JP 17662597 A JP17662597 A JP 17662597A JP H1110423 A JPH1110423 A JP H1110423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
hexagonal
resin
holding portion
mpa
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9176625A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Okuno
実 奥野
Toru Sekiguchi
徹 関口
Yukimasa Oi
幸政 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
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Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
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Publication of JPH1110423A publication Critical patent/JPH1110423A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度が高く且つ軽量な保持部2を有し、さら
には、選別し易い組立式の六角軸付き工具を提供。 【解決手段】 工具の後部に六角柱状の保持部を設けた
六角軸付き工具において、六角柱状の保持部2を樹脂製
とし、かつ六角柱状の保持部を射出成形で形成すると同
時に工具本体1の後端4と接合部3で接合させ、樹脂材
料は、射出成形後において、引っ張り強さ100MPa
以上、曲げ強さ150MPa以上、圧縮強さ100MP
a以上を用い、さらに、異なる種類又は異なる寸法の工
具に対して、保持部の色又は模様で識別できるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気ドリル、イ
ンパクトドライバなどで使用する六角軸付き工具のうち
の組立式の六角軸付き工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工具の後部に六角柱状の保持部を
設けた六角軸付き工具は、実開昭59−55609号公
報や実開平2−94914号公報に見られるように、工
具本体と保持部が一体である一体式のものと、金属の部
材からなる六角柱状の保持部と工具本体とを接合した組
立式のものがあった。組立式の六角柱状の保持部の接合
方法は、例えば、六角柱状の金属の部材の軸心に角状の
工具本体の後端外形にほぼ嵌合する角孔を穿孔し、この
孔に工具本体の後端を挿入し、六角柱状の部材の外周を
絞り、角孔と工具本体の後端をかしめ固定したり、六角
柱状の金属の部材の軸心に工具本体の後端外形にほぼ嵌
合する孔を穿孔し、工具本体の後端を挿入し、六角柱状
の部材の外周面より工具本体の後端に向けて、同時に孔
を穿孔し、この孔にピンを圧入し六角柱状の部材の孔と
工具本体の後端とを固定したりといった機械的接合によ
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の一体式のものでは、工具本体と保持部の材質を変える
ことができない、また、保持部の径が工具本体より大き
い場合は材料費の無駄が多いといった問題があった。一
方、組立式のものでは、工具本体と保持部との軸心を一
致させることは困難であり、さらに固定時に絞り、穿
孔、ピンの圧入等による外力が加わるため、回転軸心に
偏りが生じてしまう。このため、金属の部材からなる六
角軸付き工具は精度が劣り、電気ドリル、インパクトド
ライバなどで使用した場合、振れが大きくなり、加工穴
の精度が悪いという問題があった。
【0004】さらに、金属の部材からなる保持部と工具
本体とを接合している六角軸付き工具は重量が重いの
で、電気ドリル、インパクトドライバなどの先端に取り
付けて手持ち作業する際に、作業の効率を低下させると
いう問題があった。また、種々の工具を手早く選択しな
ければならないが、手持ち作業現場等では、所定の置き
場の確保や、工具を整理して配置することは困難であ
り、また、異なる工具であっても六角柱状の保持部の形
状寸法は一定であり、似たような形状寸法の工具を選択
するのに時間を要するという問題があった。
【0005】本発明の課題は前述した問題点に鑑みて精
度が高く且つ軽量な保持部を有し、さらには、選別し易
い組立式の六角軸付き工具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、工具
の後部に六角柱状の保持部を設けた六角軸付き工具にお
いて、六角柱状の保持部を樹脂製とし、かつ六角柱状の
保持部を射出成形で形成すると同時に工具本体の後端と
接合させるようにした。
【0007】特に、穴加工用工具では回転力により穴を
加工するので六角軸には切削トルク以上の強度が要求さ
れる。一般に用いられている二面幅が6.35mmの六
角軸において適用されるドリルは直径6mm程度までの
径であり、直径6mmのドリルでは鋼の穴あけで300
〜400N・cmのトルクがかかる場合があるため、六
角軸の強度としては500N・cm以上のトルクに耐え
る強度が必要となる。そこで、本発明においては、樹脂
材料は、射出成形後において、引っ張り強さ100MP
a以上、曲げ強さ150MPa以上、圧縮強さ100M
Pa以上のものとすることにより、上記課題を解決した
(請求項1)。
【0008】樹脂で形成されている保持部は、保持部の
色を射出成型時に着色することにより自由に選択するこ
とができるので、工具本体の種類又は工具本体の寸法な
どを保持部の色によって区分するために、樹脂表面は、
異なる種類又は異なる寸法の工具に対して、樹脂全体又
は一部の色又は模様又は色及び模様が異なり、工具の種
類又は工具の寸法を保持部の色又は模様で識別できるよ
うにするとよい(請求項2)。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図を
参照して説明する。図1は本発明の六角軸付き工具(ド
リル)の正面図、図2は本発明の六角軸付き工具の工具
(ドリル)本体と保持部の接合部分の部分断面図、図3
は図2のA−A′線断面図である。図1及び図2におい
て、本発明の工具(ドリル)は先端に二条のねじれ溝1
1及び二枚の切刃12からなるドリル刃部13が形成さ
れた工具本体1と、六角状断面部14,15を有する樹
脂製の保持部2とからなる。16はチャックからの脱落
を防ぐためのボール溝である。工具本体1を射出成形の
金型の軸心に置き、保持部2を射出成形すると同時に接
合部3で工具本体と接合するようにされる。図2及び図
3に示すように、工具本体1の後端4には、ドリル刃部
と同径の円筒部5の一部が平面6で削りとられ、さら
に、平面6の軸方向両端に段部7,8が形成されてい
る。保持部2は接合部3で後端4の平面6、段部7,8
及び円筒部5に密着して成形されている。
【0010】工具本体1に回転力が掛かったときは、接
合部3の平面6で保持部2の回転力が工具本体に伝達さ
れる。また、工具本体の引張方向の力は、接合部3の段
部7,8で伝達され抜け止めの効果が得られる。なお、
空転及び抜け防止の方法として、平面6の他にセレーシ
ョン形状、ねじ形状などを用いることもできる。
【0011】
【実施例】かかるように構成された本発明を用いて穴明
け加工し、従来のものと比較した。従来の金属製の保持
部の場合、保持部に対する工具先端の振れは、0.1〜
0.4mmであったものが、本発明の樹脂製の保持部の
場合、保持部に対する工具先端の振れは0.1mm以下
であった。この振れの違いが寿命にどのような影響を与
えるか確認するために、さらに、直径4mmのドリルを
用い、ステンレス鋼SUS304の厚さ3mmの板材に
穴あけを行いドリルの寿命を比較した。その結果、従来
の金属製の保持部のものは29穴で寿命となったのに対
し、本発明の樹脂製の保持部のものは60穴の加工が可
能であり、従来に比し2倍の寿命であった。さらに、加
工穴を比較すると、従来の金属製の保持部のものは振れ
の影響によって多角形の穴になってしまうのに対し、本
発明の樹脂製の保持部のものは真円に近い形状の穴が得
られた。
【0012】また、本発明は保持部の材料が樹脂で形成
されているため金属製の保持部に比べて重量が軽く、前
述の直径4mmのドリルの場合の保持部の重量は、従来
の金属製のものが10.5gであったのに対し、本発明
の樹脂製のものは2.5gとなり、重量差は8g、1/
4以下の重量となった。この重量の差がどの程度作業性
に影響があるか試験した。その結果、このドリルを用い
穴あけ加工を行った結果、10穴加工に要する時間は、
従来の金属製の保持部のものは自重により工具先端の位
置が定まらず、5分42秒であったのに対して、本発明
の樹脂製の保持部のものは4分35秒で作業でき、作業
の効率が20%向上した。なお、工具本体としてドリル
を例にして説明したが、リーマ、タップなどの工具に適
用できることはいうまでもない。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
保持部に樹脂を用い、射出成形すると同時に工具本体と
接合するように、一体成形するようにしたので、軸心の
偏りが少なくなり、さらに、加工穴の変形がすくなく、
高精度の加工穴が得られる。その上、寿命の長い六角軸
付き工具を提供するものとなった。
【0014】また、保持部の材料が樹脂で形成されてい
るため金属製の保持部に比べて重量が軽く、作業の効率
を向上させるものとなった。
【0015】さらに、請求項2においては、樹脂で形成
されている保持部を着色することにより、工具本体の種
類又は工具本体の寸法などを色によって識別できるよう
にしたので、整理が楽になり、選択し易く作業能率も上
がり、作業者の誤使用を避けることができるものとなっ
た。特に、現場作業等に適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である六角軸付き工
具の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例である六角軸付き工
具の工具本体と保持部の接合部の部分断面図である。
【図3】図2のA−A′線断面図である。
【符号の説明】
1 工具本体 2 保持部 3 接合部 4 工具本体の後端 5 円筒部 6 平面 7,8 段部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具の後部に六角柱状の保持部を設けた
    六角軸付き工具において、前記六角柱状の保持部を樹脂
    製とし、かつ前記六角柱状の保持部を射出成形で形成す
    ると同時に工具本体の後端と接合させ、前記樹脂材料
    は、射出成形後において、引っ張り強さ100MPa以
    上、曲げ強さ150MPa以上、圧縮強さ100MPa
    以上であることを特徴とする六角軸付き工具。
  2. 【請求項2】 前記樹脂表面は、異なる種類又は異なる
    寸法の工具に対して、樹脂全体又は一部の色又は模様又
    は色及び模様が異なり、工具の種類又は工具の寸法を保
    持部の色又は模様で識別できるようにされていることを
    特徴とする請求項1記載の六角軸付き工具。
JP9176625A 1997-06-18 1997-06-18 六角軸付き工具 Pending JPH1110423A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9176625A JPH1110423A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 六角軸付き工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9176625A JPH1110423A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 六角軸付き工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1110423A true JPH1110423A (ja) 1999-01-19

Family

ID=16016859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9176625A Pending JPH1110423A (ja) 1997-06-18 1997-06-18 六角軸付き工具

Country Status (1)

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JP (1) JPH1110423A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8602697B1 (en) * 2009-07-08 2013-12-10 The Boeing Company Machining apparatus with reduced cutter vibrations
JP2021053785A (ja) * 2019-10-01 2021-04-08 株式会社兼古製作所 ドライバービット及びドライバー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8602697B1 (en) * 2009-07-08 2013-12-10 The Boeing Company Machining apparatus with reduced cutter vibrations
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001205