JPH04336907A - 回転作業工具のチャック掴持部の製造方法 - Google Patents

回転作業工具のチャック掴持部の製造方法

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JPH04336907A
JPH04336907A JP13851091A JP13851091A JPH04336907A JP H04336907 A JPH04336907 A JP H04336907A JP 13851091 A JP13851091 A JP 13851091A JP 13851091 A JP13851091 A JP 13851091A JP H04336907 A JPH04336907 A JP H04336907A
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chuck
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Tsunemi Kobayashi
小林 恒美
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドリルビットやドラ
イバービット等の回転作業工具におけるチャックの掴持
部と、その製造方法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来のドリルビットやドライバービット
等の回転作業工具において、シャンクのチャックが係合
する掴持部は鉄工ドリルのようにストレートになってい
るもののほかに木工ドリルやドライバーのようにビット
に大きな回転力を加えるものではチャックが滑らないよ
うシャンクに滑り止めの掴持部を有している。
【0003】そして上記の掴持部はシャンクを形成する
際にシャンクと一体に削成するものと、ビット体と掴持
体をそれぞれ別途に形成しビット体のシャンクを掴持体
に嵌め合わせるとともに、これら両者をロー付けや、止
ピンで係止したものや、シャンクにローレットを付した
ものを掴持体の軸孔内に押し込むとともに掴持体の外部
から外圧を加え掴持部分を変形させることで定着したも
のや、このほかシャンクに掴持体を焼ばめによって定着
することも考えた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記する従来の回転作
業工具でビット部と掴持部とが一体で形成されるビット
部の太さが掴持部の太さより細い径のビットでは、掴持
部を形成させるための材料である棒鋼はその太さを掴持
部の太さとするとともに断面形状を掴持部の断面形状と
した高価な異形材を多量の削屑を出しながらビット部を
削成する用材の歩留まりの悪い不経済なものである。
【0005】また、このビットの製造は自動化すること
が技術上困難であるためビット部を形成したあと手作業
によって掴持部の形成をしているものであるから加工の
失敗が生じ易くもし加工で失敗があると折角のビット材
を無駄にすることになるから加工作業に慎重さが要求さ
れ作業能率の向上を阻害している。
【0006】各種ビットにおいてビット部と掴持部との
一体形成は上記したように面倒なものであるため、別の
手段として掴持体とビット体を別途に形成したものを組
合わせることを考えたが、ビット体に掴持部を定着させ
る手段において上記するものを試みた結果、ロー付、止
ピンでの定着、シャンクにローレットを付したビット体
を掴持体の軸孔に強制的に嵌め込み掴持体に外圧を加え
て変形させビット体と掴持体との係合を強固にするもの
では、ビット体と掴持体との軸芯がずれて一致し難く使
用のため回転させるとビットは芯振れのする精度の悪い
ものとなり、特に止ピンで定着させるものは、ピンが緩
み易く掴持体とビット体との間でガタつきが生じ最終的
には止めピンが外れて掴持体からビット体が飛び出し他
に危害をおよぼしていた。
【0007】また、焼ばめ手段においても、ビットの体
格が小型であるため、掴持体の加熱が極めて難しく過熱
し易くて赤熱化し目的が達し得ず、逆に加熱が不足する
と掴持体が膨張せず焼ばめができないもので、ビットの
ような小型のものには焼ばめは適さず、ビット体と掴持
体を別途に形成したものを組立てる手段は失敗に終った
【0008】さらに上記する従来からの掴持部を有する
ビットの加工手段で、ビット部の形成に続いて掴持部を
一本の材料で一体に形成するものにあっては、ビット部
の形成加工に続いて掴持部の形成加工をする一系統の作
業であって、この加工はビット部の形成は自動化した加
工機で多量に生産できるものであるが、次の掴持部の形
成が手仕事のため量産ができず、全体として多量生産を
不可能なものとするとともに、第二段階の掴持部形成加
工で失敗があるとビット材料一本分が損失することにな
る。
【0009】この発明は上記する従来のものが有する課
題を解決した回転作業工具とその製造方法を提供するこ
とを目的とする発明である。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達するため、回転作業工具とチャックに係合する掴持体
をそれぞれ別途に形成したあと、回転作業工具の主軸の
軸先端部分に掴持体を強力に係合するものであって、詳
しくは、回転しているドリルビットやドライバービット
等の回転作業工具1の主軸11の軸先端部分12をチャ
ックが掴むための掴持体2の軸係合孔21内に圧入し軸
先端部分12に掴持体2を強制的に嵌め合わせるととも
に軸先端部分12と掴持体2との擦れによる摩擦熱で軸
先端部分12の外周面と掴持体2の軸係合孔21の孔壁
面とを焼き着かせて掴持体2を主軸11へ強固に定着さ
せたせのである。
【0011】主軸1の軸先端部分12はテーパー状で、
しかもその外周面はなし地面にしたり、極めて細い凸条
又は凹条の条部13を軸の長手方向に向って狹い間隔で
縦列設置した粗い地の面としたものである。
【0012】また主軸1の軸先端部分12に設置する掴
持体2は異形材からなり、軸先端部分12が嵌まる軸係
合孔21はテーパー状の軸先端部分12と対称のテーパ
ー状の孔であって、その孔壁面はなし地状であったり又
は孔壁に極めて細い凹条や凸条の条部211が狹い間隔
で孔底方向に向って縦列させて付しその内壁面を粗い面
としたものである。
【0013】そして上記する掴持体2の軸係合孔21内
に主軸11の先端部分12を回転させながら強制的に嵌
め込み主軸1が回転することで軸先端部分12を掴持体
2に摩擦熱で焼き付かせて定着するものである。
【0014】主軸11に掴持体2を設置させる方法は、
回転する推進軸に装着されて回動するドリルビットやド
ライバービット等の回転作業工具1の主軸11の外周面
を粗い面とした軸先端部分12を基台上で軸先端部分1
2の端面と係合孔21を向き合わせて支持体に支受させ
た掴持体2の孔壁面を粗くした係合孔21内に押し込み
ながら強制的に嵌め込む。
【0015】さらに、上記の係合を強力なものとするた
め、主軸11に掴持体2の嵌め合わせ作業において、軸
先端部分12の外周面と係合孔211の孔壁面とを接触
させて摩擦熱を生じさせることで軸先端部分12に掴持
体2を焼き着かせより強力な定着をさせるものである。
【0016】
【作用】ドリルビットやドライバービット等の回転作業
工具1を用いて穿孔やネジ類の締めや緩めをする場合、
電気ドリル機や空気ドリル機等の強力な回転機械の駆動
軸のチャックに主軸を係合させて強力なトルクで穿孔や
ネジ類の締めや緩めを行うものである。
【0017】このチャックと主軸との係合において、最
も一般的なものが円形断面の主軸をチャックに係合しチ
ャックの爪によって掴持する直接掴持である。
【0018】ところが、上記のようなチャックによる主
軸の直接掴持は工具に大きな負荷が加わるとチヤックの
爪がスリップし用をなさなくなるのと、スリップ状態を
続けるとチャックの爪がシャンクを削り損傷させること
となる。
【0019】このため、チャックが主軸1を掴持する軸
先端部分にチャックが滑らないように六角柱や四角錐台
等の異形の掴持部を主軸と一体に形成して主軸とチャッ
クとの係合をより完全なものとしているが、これは上記
したように掴持部形成に難点がある。
【0020】この発明では、回転作業工具のビット体と
チャックの掴持体とをそれぞれの目的に適した鋼材でそ
れぞれ別途に形成し、そのあとビット体にチャックの掴
持体を係合し定着したことから本体は同一形であっても
チャックの方式によってチャックに適した掴持体が設置
できチャックが掴持体を確かに掴むことができる。
【0021】チャックによって掴持体の掴みをくり返す
と、チャックによって掴持体が摩耗させられチヤックと
掴持体との係合状態を劣化させているのが従来の回転作
業工具でこの現象は掴持体が軟かいためであって、本発
明のように、ビット体とは別の丈夫な材料で掴持体2を
形成したものを、本体の軸先端部分12に係着しておく
とチャックのくり返しの掴持にもよく耐えることができ
る。
【0022】掴持体2と主軸1の軸先端部分12との係
合において、掴持体2の軸係合孔21をテーパー状の孔
にまた軸先端部分12をテーパー状の軸にしておくと掴
持体2の軸先端部分11への係合を正確且確実でしかも
強固なものとする。
【0023】また、軸先端部分12の外周面及び掴持体
2の軸係合孔21の孔壁面をそれぞれ粗い地の面にした
ことで軸係合孔21に軸先端部分12が係合をすると、
その接触面において摩擦係数が大となり軸係合孔21の
孔壁に付した条部211と軸先端部分12の外周面に付
した条部13とが擦れあって発熱して高温となる。
【0024】発熱によって高温となった条部211と条
部13は変形が容易となり軸係合孔21に軸先端部分1
2が押し込まれると条部13を構成する極細の条が条部
211を構成する極細の条を容易に飛び越しながら軸係
合孔21と軸先端部分12との係合を深める。
【0025】軸係合孔21内に軸先端部分12が納まっ
たところで軸係合孔21内への軸先端部分12の押し込
み動作を止めると条部211と条部13とが全て噛み合
うとともに、噛み合った条部211と条部13とは条部
13が条部211に対し焼き着き軸先端部分12に掴持
体2を強力に定着する。
【0026】主軸11の軸先端部分12の外周面と掴持
体2の軸係合孔21の孔壁面をそれぞれなし地状のざら
ざらした粗い地の面にしたものにおいて、掴持体2の軸
係合孔21内に軸先端部分12を回転させながら押し込
んでも接触面は擦れあって摩擦熱が生じ掴持体2は軸先
端部分12に焼き着くことができる。
【0027】ドリルビットやドライバービット等の回転
作業工具は、ビット体を形成する工程と、チャックの掴
持体を形成する工程の二系統の工程と、この二系統の工
程が合流してビット体にチャックの掴持体を係合させて
回転作業工具を仕上げる工程によって製造されるもので
ある。
【0028】そしてビット体は作業の目的に合った鋼材
を研切削手段や鍜造手段によって形成するとともに掴持
体2に主軸11の軸先端部分12が嵌り込むテーパー状
の軸係合孔21を孔壁面がざらざらした粗い地の面とな
るよう穿孔をする。
【0029】このあと、支持台によって掴持体2を支受
させるとともに、支持台の掴持体2と向き合って設けた
回転推進軸にビット体を支受させ回転推進軸を回転させ
ながら主軸11の軸先端部分12を掴持体2の軸係合孔
21内に押し込みながら軸先端部分12と軸係合孔21
との接触部分で摩擦による発熱により軸先端部分12の
外周面に付した条部13と掴持体2の軸係合孔21の孔
壁に付した条部211とを変形し易くする。
【0030】摩擦熱によって変形し易くなった条部21
1と条部13は、掴持体2へ主軸11の軸先端部分12
への押し込み操作で条部211を条部13が飛び越して
噛み合うようにするとともに条部211と条部13とを
焼き着かせる強力な係合をする手段によりチャックの掴
持体2を有する回転工作工具1を製造するものである。
【0031】
【実施例】この発明の実施例を添付の木工用ドリルの図
面に基づいて説明をする。
【0032】なお、図面には木工用ドリルを実施例とし
て示しているが、このほか、鉄工用ドリルやドライバー
ビット、リーマー、回転軸の付いた砥石等の回転作業工
具であれば実施例に限定されるものではない。
【0033】本発明の木工用ドリルを図1の正面図で示
し、従来の木工用ドリルを図2の正面図で示して説明す
る。
【0034】従来の木工用ドリルは図2から判るように
ビット体とチャックの掴持体とが同一鋼材から一体に形
成されている。
【0035】これに対する本発明の木工用ドリル1はビ
ット体14と掴持体2とがそれぞれ別途に形成され、こ
のビット体14の主軸11の軸先端部分12をチャック
の掴持体2の軸係合孔21内に強力な力で押し込み強制
的に嵌め合わせ、しかも掴持体2は軸先端部分12に焼
き着いたものである。
【0036】ビット体14に続く主軸11は軸先端部分
12がテーパー状になっており、しかもこの部分の外周
面には主軸の長手方向に向って環状の極細の凹条又は凸
条の条部13を極めて狹い間隔で従列させて設けたこと
でざらざらしたやすり目状の粗い地の面にしたもの。
【0037】チャックの掴持体2は図6から判るように
六角形の引き抜き鋼材を所定の寸法に切断してなるもの
である。
【0038】そして上記のチャックの掴持体2は中心部
分にテーパー状の軸係合孔21を穿設するとともに軸係
合孔21の孔壁面に孔底に向って環状の極細の凸条又は
凹条からなる条部211を狹い間隔で従列させて設けざ
らざらしたやすり目状の粗い地の面にしたものである。
【0039】また上記した実施例の他の実施例として、
図7で示すように、テーパー状の軸先端部分12の外周
面と掴持体2のテーパー状の軸係合孔21の孔壁面をそ
れぞれなし地15と212の粗い地の面にしてもよい。
【0040】なお、掴持体2の形状は実施例では六角形
断面のものであるが、この他四角錐台形や、円柱の外周
面に二本や六本の凸条を有したものであってもよく、要
はチャックに対応してチャックと正確且つ確実に係合で
きるものであれば実施例に限るものではない。
【0041】主軸11の軸先端部分12に掴持体2を係
着するについて、第1の実施例ではビット体1を回転さ
せながら軸先端部分12を掴持体2の軸係合孔21内に
押し込むことで接触面に生じる摩擦熱によって軸先端部
分12の外周面の条部13と軸係合孔21の条部211
を噛み合わせるとともに焼き着かせ強力なテーパー嵌合
をしたものである。
【0042】主軸11の軸先端部分12に掴持体2を係
着する第2の実施例は、軸先端部分12の外周面をなし
地15の粗い地の面とするとともに掴持体2の軸係合孔
21の孔壁面もなし地212の粗い地の面としたことで
、軸係合孔21内で軸先端部分12が孔壁面に擦れた際
接触面において摩擦熱を発生させることができ第1の実
施例と同様に軸先端部分12に係合する掴持体2を接触
面で焼き着かせて強固な係着をすることができる。
【0043】なお、軸先端部分12に掴持体2を焼き着
かせるための摩擦熱を発生させる手段は上記するような
接触面がそれぞれ条状面やなし地状面となったもののほ
か、これ等以外で接触面が大きな摩擦係数を有するもの
であってもよく、要は軸先端部分12と掴持体2の軸係
合孔21との間で接触による摩擦熱が容易に発生する構
成のものであれば実施例に限るものではない。
【0044】ドリルビットやドライバービット等の回転
作業工具1の主軸11にチャックがこれを掴むための掴
持部を設ける本発明の製造方法は、あらかじめ掴持部を
有しないビット体を形成するとともに主軸1の軸先端部
分12がテーパー状となるよう形成し、上記軸先端部分
12の外周面に条部13やなし地15のような粗い地の
面に形成する工程と
【0045】六角形断面で中心部分に主軸11のテーパ
ー状の軸先端部分12が係合する軸係合孔21を穿設す
るとともに、軸係合21の孔壁面に条部211を付した
りなし地212とすることで孔壁面がざらざら粗い地の
面となったテーパー状の軸係合孔21を形成する工程と
【0046】次に機枠に支持されて回転しながら前進と
後退をすることができる推進軸のビットを掴むチャック
でビット体を掴むとともに、主軸11の軸先端部分12
を機枠上で軸先端部分12の先端面と軸係合孔21の開
口部が向き合うよう支持された掴持体2の軸係合孔21
内に回転させながら圧入する工程と
【0047】この軸先端部分12を軸係合孔21内に圧
入する工程によって軸先端部分12と軸係合孔21との
接触部分において摩擦係数の大きい軸先端部分12の外
周面と軸係合孔21の孔壁面とが擦れ合って発熱して高
温となり接触面で軸先端部分12に掴持体2を焼き着か
せて定着をする工程とからなり。
【0048】特に軸先端部分12の外周面に条部13を
付したものと掴持体2の軸係合孔21の孔壁面に条部2
11を付したものとの係合は、これが擦れ合って発熱し
た際、条部13と条部211とが高熱のため軟らかくな
って変形し条部13と条部211との緻密な噛み合いと
、発熱による条部13と条部211との焼き着きによる
主軸1の軸先端部分12と掴持体2との強固な係着をさ
せるものである。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、ビット体
14とチャックの掴持体2とはそれぞれ所定の寸法と材
質の鋼材を用いて形成されるとともに、ビット1に組み
立てられたものであるから、材料費を軽減できることと
、材料の加工途中での無駄が少なくて歩留まりがよく、
さらにビット体14と掴持体2との形成およびこれらの
組立が自動化でき、ビットは多量生産が可能となって安
価で提供することができるものである。また、ビット体
14はチャックの掴持体2の型式をチャックの型式に対
応したものを選択して係着することができるから、ビッ
ト1を受注するとビット体14に所定の掴持体2を係合
すればよく、したがってビット体14と掴持体2とはこ
れを有効に使用でき在庫の調整を著しく良好なものとす
ることができる。そしてビット体14へ掴持体2の係着
は軸先端部分12が掴持体2に焼き着けて係着している
ためこの係合は決して外れることのない強固な係合を可
能とする。
【0050】請求項2記載の発明によると、ビット体1
4の主軸11の軸先端部分12にチャックの掴持体2と
の係合がテーパー嵌合であるため係合が正確で且つ強固
なものであることと、軸先端部分12の外周面の条部1
3と掴持体2の軸係合孔21の孔壁面の条部211とが
摩擦による発熱で緻密な噛み合いと焼き着きにより係着
することから掴持体2は主軸11との係着をさらに強力
なものにすることができる。
【0051】請求項3記載の発明によると、ビット体1
4の主軸11の軸先端部分12に対しチャックの掴持体
2 とがテーパー嵌合をしていることから掴持体2は主
軸11に正確且確実に係着でき、しかも、主軸11の軸
先端部分12の外周面と掴持体2の軸係合孔21の孔壁
面とをそれぞれなし地のざらざらした粗い地の面にした
ことで、ビット体14を回転させながら軸先端部分12
が掴持体2の軸係合孔21内に圧入すると接触面におい
て生じる摩擦熱により上記軸先端部分12は掴持体2に
焼き着きビット体14と掴持体2との係着をさらに強固
なものとすることができる。
【0052】請求項4記載の発明によると、チャックの
掴持体を有するドリルビットやドライバービット等の回
転作業工具を形成するにあたって、上記ビット類をビッ
ト体14とチャックの掴持体2とをそれぞれ異った鋼材
から別途に形成したものをビットに組立てると、使用材
料もビット体14にはビットの作業目的に適合したもの
が、また掴持体2もチャックの掴持によく耐えるものを
選択でき、しかも、これらの加工において従来のように
連続二工程で一本のビットを形成する加工の面倒なもの
と異り分離加工によって各工程がそれぞれ精度のよい自
動化ができて量産化に適し加工が円滑になるとともに材
料の無駄を少なくするもので、特に従来のような場合、
二工程の内いづれか一方の工程で失敗があるとビット全
体を不良品としていたことが解消できる歩留りのよい工
法である。
【0053】上記したビット体14とチャックの掴持体
2との組立てによれば、ビット体14とチャックの掴持
体2とがテーパー嵌合でしかも接合面を焼き着かせたこ
とから、材料の変質から強度低下を来たすことがなく、
また加工も簡単で容易にできビット体14とチャックの
掴持体2とが強力な係着をするビット類の多量生産を可
能にするものである。
【0054】ビット体14とチャックの掴持体2とをそ
れぞれ別途に形成しこれを組立ててビットに仕上げるこ
とは、ビットの使用目的によって、チャックの掴持体2
とビット体14との組み合わせの変更が容易にでき、あ
らかじめ多種類のビット体14とチャックの掴持体2と
を形成し分離状態で在庫をしておくと、ビットの発注が
あればこれらの注文に該当するビット体14と掴持体2
をそれぞれ選択し組み立てれば納品が速やかにできて不
良在庫を解消することができ在庫管理上至便なものであ
る。
【0055】さらに、ビット体14とチャックの掴持体
2との組立が、回転するビット体14の軸先端部分12
を掴持体2に圧入しながら焼き着かせる一連の作業によ
って短時間に行うことができ製造のコストを下げること
ができ安価なビット類の提供ができる。
【0056】請求項5記載の発明によると、主軸11の
軸先端部分12の外周面とチャックの掴持体2の軸係合
孔21の孔壁面とがそれぞれざらざらしたなし地面であ
ることから軸先端部分12を回転させながら軸係合孔2
1内に圧入するとこれらの接触部分では摩擦係数が大で
あることから擦れあうと大きな発熱をし軸先端部分12
は掴持体2に正確且確実な嵌合をするとともに接触面に
おいて焼き着き強固な係着が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるドリルビットの正面図、
【図2】従来のドリルビットを示す正面図、
【図3】本
発明の実施例であるドリルビットのチャック掴持部分を
分解した部分図、
【図4】本発明の実施例であるドリルビットのチャック
掴持部分において掴持体内にビットの軸先端部分の圧入
途中の状態を示す図、
【図5】本発明の実施例であるドリルビットのチャック
掴持部分において掴持体内にビットの先端部分が圧入さ
れて両者が係着した状態を示す破断面図、
【図6】図1
のA−A線における拡大した断面を示す図である。
【図7】本発明のドリルビットの第2の実施例を示すチ
ャック掴持部分を分解した部分図。
【符号の説明】
1  回転作業工具 11  主軸 12  軸先端部分 13  条部 14  ビット体 15  なし地面 2  掴持体 21  軸係合孔 211 条部 212 なし地面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドリルビットやドライバービット等の回転
    作業工具1の主軸11の軸先端部分12をチャックの掴
    持体2の軸係合孔21内に回転しながら圧入して軸先端
    部分12に掴持体2を強制的に嵌め合わせるとともに、
    軸先端部分12と掴持体2との摩擦による摩擦熱で軸先
    端部分12の外周面を掴持体2の軸係合孔21の孔壁面
    に焼き着かせて掴持体2を主軸11の軸先端部分111
    に強固に定着させたことを特徴とする回転作業工具のチ
    ャック掴持部。
  2. 【請求項2】主軸11の掴持体2が係合する軸先端部1
    2はテーパー軸でしかも軸先端部分12はその外周面が
    極細の凸条もしくわ凹条からなる条部13を主軸11の
    長手方向に向って狹い間隔で縦列設置することで凹凸の
    あるざらざらした粗い地の面であり、また、主軸11の
    テーパー状の軸先端部分12が係合する掴持体12は異
    形材からなるとともに軸先端部分12が嵌まる軸係合孔
    21は上記テーパー状の軸先端部分12と対称のテーパ
    ー状の孔で孔壁面には極細の凹条もしくわ凸条からなる
    条部211を孔底の方向に向って狹い間隔で縦列設置す
    ることで係合孔21の孔壁面を凹凸のあるざらざらした
    粗い地の面であることを特徴とする請求項1記載の回転
    作業工具のチャック掴持部。
  3. 【請求項3】掴持体2が係合する主軸11のテーパー状
    の軸先端部分12の外周面と、主軸11の軸先端部分1
    2が係合する掴持体2のテーパー状の軸係合孔21の孔
    壁面は、それぞれがざらざらしたなし地状の粗い面であ
    ることを特徴とする請求項1記載の回転作業工具のチャ
    ック掴持部。
  4. 【請求項4】機枠に支持されて回転しながら前進と後退
    を可能とする動力に接続された推進軸に支受されて回転
    しているドリルビットやドライバービット等の回転作業
    工具1の主軸11の外周面が粗い地の面となったテーパ
    ー状の軸先端部分12を、機枠の支持台によって軸係合
    孔21の開口が上記主軸11の軸先端部分12の先端面
    と向き合うよう支受されたチャックの掴持体2の孔壁面
    が粗い地の面となった軸係合孔21内に強制的に押し込
    み、軸先端部分12の粗い地となった外周面とテーパー
    状の軸係合孔21の粗い地となった孔壁面との接触によ
    る擦れで生じる摩擦熱により軸係合孔21の条部211
    と軸先端部分12の条部13を変形し易くしておいて、
    上記の軸係合孔21への軸先端部分12の押し込み操作
    で条部13を条部211を飛び越えさせることで条部1
    3を条部211に噛み合わせて軸先端部分を軸係合孔に
    焼き着かせて定着させることを特徴とする回転作業工具
    のチャック掴持部の製造方法。
  5. 【請求項5】機枠に支持されて回転しながら前進と後退
    を可能とする動力を有する推進軸に支受されて回転をす
    るドリルビットやドライバービット等の回転作業工具1
    の主軸11の外周面がなし地状の粗い地の面となったテ
    ーパー状の軸先端部分12を、機枠の支持台によって軸
    係合孔21の開口が上記主軸11の軸先端部分12の先
    端面と向き合うよう支受されたチャックの掴持体2の孔
    壁面がなし地状の粗い地の面となったテーパー状の軸係
    合孔21内に強制的に押し込み軸先端部分12の粗い地
    となった外周面と軸係合孔21の粗い地となった孔壁面
    との接触による擦れで生じる摩擦熱により軸係合孔21
    のなし地孔壁面に軸先端部分12のなし地状外周面を焼
    き着かせて定着することを特徴とする回転作業工具のチ
    ャック掴持部の製造方法。
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