JPH11104034A - ペーパータオル供給器付手洗ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 手洗器２と、手洗器２の上方に設けたペ
ーパータオル１５の供給器１６と、手洗器２の下方に設
けたダストボックス４とからなり、手洗器２に、後面を
上方に立上げた奥壁部５を設け、この奥壁部５に、水栓
６を取付け、この水栓６の吐水口６ａよりも後上方で且
つ奥壁部５よりも前方の供給器１６の底部に、ペーパー
タオル取出口１７を設けたことを特徴とするペーパータ
オル供給器付手洗ユニット。又、手洗器２の上方にキャ
ビネット３を配設し、このキャビネット３の下部にペー
パータオル１５の供給器１６を設けた。そしてキャビネ
ット３の底部に、供給器１６のペーパータオル取出口１
９を設けた。 【効果】 利用者が手洗器で手を洗った後、手洗器の周
囲を濡らして汚すことなく、清潔に利用することがで
き、特に身体が不自由な利用者でも、手洗器で手を洗っ
た後、移動せずその場で手を拭くことができ、手洗器の
周囲を汚すことなく、清潔に後始末をすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ペーパータオル供
給器付手洗ユニットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】集合ビル等に設けられ、不特定多数の人
が利用するパブリックトイレでは、汚れ易く不衛生にな
り易いタオルの代りに、使い捨てのペーパータオルを設
置していることが多い。このようなパブリックトイレ
は、大便器や小便器を設置した便所の隣に仕切壁で隔て
た洗面所を設け、ここに手洗器を設置し、手洗器の側方
の壁にペーパータオルの供給器を取付けた構成である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら利用者が
トイレを利用して、手洗器で手を洗った後、濡れた手の
まま身体の向きを変え、或いは手洗器の前から少し移動
し、供給器からペーパータオルを出して手を拭くので、
身体を動かすときに濡れた手から手洗器の周辺や床に滴
が落ちて、濡らして汚してしまう不都合がある。特に身
体が不自由な利用者は、健常者のように思うように身体
を動かせないので、向きを変えたり、移動する時に手洗
器の周辺やカウンタや壁に手をつくことが多いから、一
層手洗器の周辺や、床や壁を濡らして汚してしまう虞が
大きくなる。

【０００４】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、本発明の目的は、利用者が手洗器で手を洗っ
た後、手洗器の周囲を濡らして汚すことなく、清潔に利
用することができるペーパータオル供給器付手洗ユニッ
トを提供することにある。特に身体が不自由な利用者で
も、手洗器で手を洗った後、移動せずその場で手を拭く
ことにより、手洗器の周囲を滴で濡らして汚すことな
く、清潔に後始末ができるペーパータオル供給器付手洗
ユニットを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１は、手洗器と、手洗器の上方に設けたペーパ
ータオルの供給器と、手洗器の下方に設けたダストボッ
クスとからなり、手洗器に、後面を上方に立上げた奥壁
部を設け、この奥壁部に水栓を取付け、この水栓の吐水
口よりも後上方、且つ奥壁部よりも前方の供給器の底部
に、ペーパータオル取出口を設けた。

【０００６】利用者は、手洗器の水栓で手を洗い、その
まま水栓の上方に手を伸して供給器のペーパータオル取
出口からペーパータオルを引出し、手を拭いた後、手洗
器の下方のダストボックスにペーパータオルを捨てる。

【０００７】請求項２は、手洗器の上方にキャビネット
を設け、このキャビネットの下部にペーパータオルの供
給器を設けたので、手洗器の上方の手洗いに支障のない
空間を有効に利用することができ、ペーパータオルの供
給器がキャビネットで覆われて目立たない。

【０００８】請求項３は、キャビネットの底部に、供給
器のペーパータオル取出口を設けたので、手洗器の上方
の最短距離に供給器のペーパータオル取出口を設けるこ
とができる。

【０００９】請求項４は、キャビネットの前面を水栓の
吐水口よりも後方に設けたので、手洗いの際前屈みにな
っても、頭をキャビネットにぶつける虞がない。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明のペーパータオル供給器付
手洗ユニットの実施の形態を添付図に基づいて以下に説
明する。図１は本発明のペーパータオル供給器付手洗ユ
ニットの斜視図であり、手洗ユニット１は、手洗器２
と、手洗器２の上方に設けられ後述するペーパータオル
の供給器を備えた縦長のキャビネット３と、手洗器２の
下方に設けたダストボックス４とを一体に組付けた構成
である。手洗器２は、ボールと、ボールの上方に設けら
れた水栓とからなる。

【００１１】手洗器２に、バック面（後面）を上方に立
上げた奥壁部５を設け、この奥壁部５の中央部に、水栓
６を取付ける。奥壁部５の両側から前方に夫々短い縦長
の袖壁部７，７を設ける。奥壁部５と袖壁部７，７とに
よって、利用者が水栓６から水を出して手を洗っても、
周囲に飛沫が飛び散らない。キャビネット３の前面に、
開閉自在の開閉扉８を設ける。またダストボックス４の
前面に扉９を設け、扉９の上部に、使用済みのペーパー
タオルを捨てるための幅広の投入口１１を設ける。

【００１２】図２は本発明のペーパータオル供給器付手
洗ユニットの平面図であり、キャビネット３は、幅を手
洗器２の幅と略同じにする。又、キャビネット３の前面
の開閉扉８は、水栓６の先端部の吐水口６ａよりも後方
に設ける。これにより、利用者が手洗いの際前屈みにな
っても、頭をキャビネット３にぶつける虞がない。

【００１３】図３は本発明のペーパータオル供給器付手
洗ユニットの側断面図であり、手洗ユニット１は、例え
ば図示せぬトイレブース内の腰掛便器の側部の壁に組付
けて使用する。手洗ユニット１は、、キャビネット３及
びダストボックス４を壁１３に半ば以上埋込み、手洗器
３も袖壁部７の半ばを埋込んで組付ける。手洗ユニット
１の一部を壁１３に埋込むことで、狭いトイレブースに
も設置し易くなる。

【００１４】手洗器２上方のキャビネット３内の下部
に、ペーパータオル１５の供給器１６を設ける。供給器
１６は、所定の大きさに折畳んだペーパータオル１５…
を多数収納し、供給器１６の底部の中央部に形成した取
出口１７から、ペーパータオル１５…を１枚ずつ取出す
ものである。１８…はキャビネット３内の棚であり、例
えばストック分のペーパータオル、トイレットペーパ
ー、液体石鹸等を収納する。

【００１５】供給器１６の底部と対向するキャビネット
３の底部３ａは、側面視中間部が下方に垂下した三角形
状に形成する。この三角形状のキャビネット３の底部３
ａの最下部から、手洗器２の奥壁部５が垂下するように
構成する。このキャビネット３の底部３ａに、ペーパー
タオル取出口１９を設ける。ペーパータオル取出口１９
は、水栓６の吐水口６ａよりも後上方、且つ奥壁部５よ
りも前方に設け、前記供給器１６の取出口１７と対向す
る。

【００１６】手洗器２は平底にし、平底に排水口２１を
設ける。排水口２１にエルボ管２２を接続し、更に外部
に通じる図示せぬ排水管に接続する。

【００１７】ダストボックス４の扉９は、例えば底部の
前部を軸２３として回転し、上部を前方に引出して開け
る構成とする。ダストボックス４内に、ごみ箱２４を収
納し、ごみの回収をし易くする。

【００１８】次に本発明のペーパータオル供給器付手洗
ユニットの作用について説明する。図４はペーパータオ
ル供給器付手洗ユニットの作用を説明する要部拡大側断
面図であり、利用者は、手洗器２の水栓６で手を洗い、
そのまま水栓６の上方に手を伸して、供給器１６のペー
パータオル取出口１７，及び１９から先端部１５ａが出
ているペーパータオル１５を引出し、手を拭いた後、手
洗器２の下方のダストボックス４（図３も参照）にペー
パータオル１５を捨てる。

【００１９】以上のようにして濡れた手を拭くので、健
常者は勿論、特に身体が不自由な利用者でも、手洗器２
で手を洗った後、移動せずその場で手を拭くことができ
るから、濡れた手から落ちる滴はそのまま手洗器２の上
に落ち、手洗器２の周りや床に、滴を零したり、手洗器
２や壁１３に濡れた手をつくことがなく、従って手洗器
２の周囲を汚すことなく、清潔に後始末をすることがで
きる。

【００２０】又、ペーパータオル取出口１９を、側面視
が三角形状のキャビネット３の底部３ａに設けたので、
ペーパータオル取出口１９から垂れたペーパータオル１
５の先端部が利用者側によく見えるから、ペーパータオ
ル１５…を取出し易くなる。

【００２１】更に手洗器２の上方の手洗いに支障のない
空間にキャビネット３を設置して、有効に利用すること
ができるから、ペーパータオル１５の供給器１６がキャ
ビネット３で覆われて目立たない。

【００２２】

【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項１は、手洗器と、手洗器の上方に設けたペ
ーパータオルの供給器と、手洗器の下方に設けたダスト
ボックスとからなり、手洗器に、後面を上方に立上げた
奥壁部を設け、この奥壁部に水栓を取付け、この水栓の
吐水口よりも後上方、且つ奥壁部よりも前方の供給器の
底部に、ペーパータオル取出口を設けた。

【００２３】利用者は、手洗器の水栓で手を洗い、その
まま水栓の上方に手を伸して供給器のペーパータオル取
出口からペーパータオルを引出し、手を拭いた後、手洗
器の下方のダストボックスにペーパータオルを捨てるの
で、濡れた手から落ちる滴はそのまま手洗器の上に落ち
るから、手洗器の周囲を濡らして汚すことなく、清潔に
利用することができる。

【００２４】特に身体が不自由な利用者でも、手洗器で
手を洗った後、移動せずその場で手を拭くことにより、
手洗器や壁に手をつくこともないから、手洗器の周囲を
滴で濡らして汚すことなく、清潔に後始末ができる。

【００２５】又、この手洗ユニットをトイレブース内に
設置すれば、トイレ利用後、便器の隣の手洗器で、壁や
ドアに触れることなく、その場で手を洗うことができる
から、衛生的である。

【００２６】更に手洗器と、ペーパータオルの供給器
と、ダストボックスとを一体に設けているので、ユニッ
トを設置するだけで同時にペーパータオルの供給器を設
置することができるから、設置する洗面所やトイレブー
スの壁にペーパータオルの供給器を別途に工事すること
なく設置することができ、施工が容易である。

【００２７】請求項２は、手洗器の上方にキャビネット
を設け、このキャビネットの下部にペーパータオルの供
給器を設けたので、手洗器の上方の手洗いに支障のない
空間にキャビネットを設置して有効に利用することがで
き、手洗器の上方のスペースを利用するので、スペース
利用上有利である。又、ペーパータオルの供給器がキャ
ビネットで覆われて目立たないから、手洗器の周りをす
っきりさせることができる。

【００２８】請求項３は、キャビネットの底部に、供給
器のペーパータオル取出口を設けたので、手洗器の上方
の最短距離に供給器のペーパータオル取出口を設けるこ
とができるから、手洗器で洗った後の濡れた手をそのま
ま少し上げるだけで、ペーパータオルを取り出すことが
でき、手洗器の周囲を濡らす虞がなく、清潔に後始末が
できる。

【００２９】請求項４は、キャビネットの前面を水栓の
吐水口よりも後方に設けたので、手洗いの際前屈みにな
っても、頭をキャビネットにぶつける虞がなく、使い勝
手が良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のペーパータオル供給器付手洗ユニット
の斜視図

【図２】同平面図

【図３】同側断面図

【図４】ペーパータオル供給器付手洗ユニットの作用を
説明する要部拡大側断面図

【符号の説明】

１…手洗ユニット，２…手洗器，３…キャビネット，４
…ダストボックス，…，５…奥壁部，６…水栓，１１…
投入口，１５…ペーパータオル，１６…供給器，１７，
１９…ペーパータオル取出口，２４…ゴミ箱。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 手洗器と、手洗器の上方に設けたペーパ
   ータオルの供給器と、手洗器の下方に設けたダストボッ
   クスとからなり、 前記手洗器に、後面を上方に立上げた奥壁部を設け、 この奥壁部に水栓を取付け、 この水栓の吐水口よりも後上方、且つ前記奥壁部よりも
   前方の前記供給器の底部に、ペーパータオル取出口を設
   けた、 ことを特徴とするペーパータオル供給器付手洗ユニッ
   ト。
2. 【請求項２】 前記手洗器の上方にキャビネットを設
   け、このキャビネットの下部に前記ペーパータオルの供
   給器を設けたことを特徴とする請求項１記載のペーパー
   タオル供給器付手洗ユニット。
3. 【請求項３】 前記キャビネットの底部に、前記供給器
   のペーパータオル取出口を設けたことを特徴とする請求
   項２記載のペーパータオル供給器付手洗ユニット。
4. 【請求項４】 前記キャビネットの前面を水栓の吐水口
   よりも後方に設けたことを特徴とする請求項２、又は請
   求項３記載のペーパータオル供給器付手洗ユニット。