JPH11103848A - ニューポット及びホワイト・スピリッツの蒸留酒の着色、香味添加における製造方法 - Google Patents

ニューポット及びホワイト・スピリッツの蒸留酒の着色、香味添加における製造方法

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JPH11103848A
JPH11103848A JP9314191A JP31419197A JPH11103848A JP H11103848 A JPH11103848 A JP H11103848A JP 9314191 A JP9314191 A JP 9314191A JP 31419197 A JP31419197 A JP 31419197A JP H11103848 A JPH11103848 A JP H11103848A
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white
barley malt
barrel
spirits
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Hiromitsu Ichinose
弘光 一瀬
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Abstract

(57)【要約】【課題】 蒸留酒にホワイト・オークの爆砕した木
片、または表面を焦がした木片の溶質成分を抽出させ、
微量の調味料を添加し比較的短期間に着色、香味を有す
るウイスキーの醸酒法である。 【解決手段】 大麦麦A使用のニュポット2や、大
麦麦B使用のホワイト・スピリッツ1にホワイト・オー
爆砕した木片4、または表面を焦がした木片3を浸
し、微量のグルタミン酸5を添加して熟成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホワイト・オークの爆
砕、または表面を焦がした木片を、スモーキー・フレー
バーの芳香を付着した大麦麦芽を原料とする無色透明の
ニューポット(蒸留酒)に浸し、木片の溶質成分(色
素、リグニン、糖類等)を比較的短期間に抽出させて、
微量のグルタミン酸を添加するウイスキー醸酒法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のウイスキーは、ホワイト・オーク
の樽の生木臭さを除去するため樽の内側を火で焦がし、
ニューポットを樽に詰めて、数年乃至は数十年の期間、
樽の中でじっくりと熟成させ、良質の嗜好品としてウイ
スキーは完成さている。
【0003】従来は、大麦を浸麦槽で水に浸し陰干しと
いう工程の繰り返しを行なう。発芽して適宜、芽が伸び
た時点で乾燥に移る。燃料の一部にピートを焚く。ピー
トの煙で大麦麦芽(モトル)はいぶされたスモーキー・
フレーバーよって風味を帯びた特有のウイスキーが生れ
る。
【0004】火で乾燥された大麦麦芽は必要な粒子に粉
砕する。粉末の大麦麦芽原料を糖化槽に入れ温水を加え
る。適温を保ち時期を見計らって、ろ過し冷却すると、
麦芽のなかのデンプンを糖分に変える糖化酵素の働きで
甘い汁が得られる。
【0005】甘汁は、発酵槽に入れて、酵母を加え、3
〜4日後、低アルコールのもろみが得る。それを蒸留釜
で加熱し、沸点に達し蒸発した気体を冷却すると液体に
なる。この工程を繰り返して精製し、アルコール分70
%のニューポットを得ることができる。
【0006】この無色透明の液体ニューポットをホワイ
ト・オークの樽に詰めて熟成させる。樽の中の空気で酸
化され、また、樽材の溶質成分(色素、リグニン、糖類
等)が抽出され特有の香味を出す。ウイスキーの琥珀色
は、ホワイト・オーク材の成分の酸化反応と、樽製造の
過程で、生木臭さを除去するため樽内部を焦がすことに
よる結果である。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】長期間にわたる熟成期
間を必要とする、従来からの伝統的な手法による醸造法
では、より廉価な製品の生産及び供給には限界があり、
それを改善する課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ニューポットを樽の中でじっくり熟成させるとい
う、実に気の遠くなる期間を費やす醸酒法を、ホワイト
・オークの木片の爆砕、または木片を焦がしたものを、
適量、侵して比較的短期間に熟成の一応の完了を目指す
ものである。
【0009】本発明は要するに、樽と木片により、醸酒
期間をより短縮して琥珀色等をが抽出させる。さらに微
量のグルタミン酸を加え香味を整えるウイスキーの製法
である。
【0010】
【作用】本発明は、樽と木片の併用によってより琥珀色
と香味を付着させ醸造できる。
【0011】ウイスキー製造においてまた、樽とは別に
透明の密封可能な熟成容器を用いれば、琥珀色の色素の
溶質程度が一目で判然とする。
【0012】
【実施例】実施例について図面を参照にして説明する
と、図1において、大麦麦芽原料A(ピートのスモーキ
ー・フレーバーの芳香を含んだもの)のニューポット2
(無色透明の蒸留酒)に、爆砕したホワイト・オークの
木片4を浸し、さらに微量のグルタミン酸5を加えたも
のを、樽8または密封容器6で適切なる期間をおいて琥
珀色と香味を付着させ醸造する。
【0013】図2に示される実施例では、大麦麦芽原料
A(ピートのスモーキー・フレーバーの芳香を含んだん
もの)のニューポット2に、表面を焦がしたホワイト・
オークの木片3を浸し、さらに微量のグルタミン酸5を
加えたものを、樽8または密封容器6で適切なる期間を
おいて琥珀色と香味を付着させ醸造する。
【0014】図3に示される実施例では、製造工程で酵
母7を加える前の段階において、適切に粉砕した大麦麦
芽Bを適量加え、ホワイト・スピリッツ1(無色透明の
蒸留酒)に、爆砕したホワイト・オークの木片4を浸
し、さらに微量のグルタミン酸5を加えたものを、樽8
または密封容器6で適切なる期間をおいて琥珀色と香味
を醸造させる。
【0015】図4に示される実施例では、製造工程で酵
母7を加える前の段階において、適切に粉砕した大麦麦
芽Bを適量加え、ホワイト・スピリッツ1(無色透明の
蒸留酒)に表面を焦がしたホワイト・オークの木片3を
浸し、さらに微量のグルタミン酸5を加えたものを、樽
8または密封容器6で適切なる期間をおいて琥珀色と香
味を醸造させる。
【0016】図5に示される実施例では、大麦麦芽原料
A(ピートのスモーキー・フレーバーの芳香を含んだも
の)のニューポット2(無色透明の蒸留酒)に、爆砕し
たホワイト・オークの木片4を浸し、樽8または密封容
器6で適切なる期間をおいて琥珀色と香味を付着させ醸
造する。
【0017】図6に示される実施例では、製造工程で酵
母7を加える前の段階において、適切に粉砕した大麦麦
芽Bを適量加え、ホワイト・スピリッツ1(無色透明の
蒸留酒)に、爆砕したホワイト・オークの木片4を浸
し、樽8または密封容器6で適切なる期間をおいて琥珀
色と香味を醸造させる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているのいで、以下に記載されるような効果を奏する。
【0019】木片採用のウイスキー生産手法を用い、焼
酎によるきわめて類似の廉価なウイスキーの手軽な生産
が可能になる。
【0020】微量のグルタミン酸を添加すれば、口中に
微妙な味覚の余韻を残す。従って、ウイスキーの他の成
分と合致した特有の香味を催するものである。
【図面の簡単な説明】
【図 1】大麦麦芽原料Aの醸造の工程図である。
【図 2】大麦麦芽原料Aの醸造の工程図である。
【図 3】大麦麦芽Bの醸造の工程図である。
【図 4】大麦麦芽Bの醸造の工程図である。
【図 5】大麦麦芽原料Aの醸造の工程図である。
【図 6】大麦麦芽Bの醸造の工程図である。
【符号の説明】
A スモーキー・フレーバーの芳香を有する乾燥した
大麦麦芽の粒 B 単なる乾燥した大麦麦芽の粒 1 ホワイト・スピリッツ 2 ニュポット 3 表面を焦がしたホワイト・オークの木片 4 爆砕したホワイト・オークの木片 5 グルタミン酸 6 容器 7 酵母 8 樽
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月10日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ニューポット及びホワイト・
スピリッツの蒸留酒の着色、香味添加における製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホワイト・オーク
の爆砕、または表面を焦がした木片を、スモーキー・フ
レーバーの芳香を付着した大麦麦芽を原料とする無色透
明のニューポット(蒸留酒)に浸し、木片の溶質成分
(色素、リグニン、糖類等)を比較的短期間に抽出させ
て、微量のグルタミン酸を添加するウイスキー醸酒法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のウイスキーは、ホワイト・オーク
の樽の生木臭さを除去するため樽の内側を火で焦がし、
ニューポットを樽に詰めて、数年乃至は数十年の期間、
樽の中でじっくりと熟成させ、良質の嗜好品としてウイ
スキーは完成ている。
【0003】従来は、大麦を浸麦槽で水に浸し陰干しと
いう工程の繰り返しを行なう。発芽して適宜、芽が伸び
た時点で乾燥に移る。燃料の一部にピートを焚く。ピー
トの煙で大麦麦芽(モトル)はいぶされたスモーキー・
フレーバーよって風味を帯びた特有のウイスキーが生
れる。
【0004】火で乾燥された大麦麦芽は粉末に粉砕す
る。粉末の大麦麦芽原料を糖化槽に入れ温水を加える。
適温を保ち時期を見計らって、ろ過し冷却すると、麦芽
のなかのデンプンを糖分に変える糖化酵素の働きで甘い
汁が得られる。
【0005】甘汁は、発酵槽に入れて、酵母を加え、3
〜4日後、低アルコールのもろみ得る。それを蒸留釜
で加熱し、沸点に達し蒸発した気体を冷却すると液体に
なる。この工程を繰り返して精製し、アルコール分70
%のニューポットを得ることができる。
【0006】この無色透明の液体ニューポットをホワイ
ト・オークの樽に詰めて熟成させる。樽の中の空気で酸
化され、また、樽材の溶質成分(色素リグニン、糖類
等)が抽出され特有の香味を出す。ウイスキーの琥珀色
は、ホワイト・オーク材の成分の酸化反応と、樽製造の
過程で、生木臭さを除去するため樽内部を焦がすことに
よる結果である。
【0007】
【発明が解決しうとする課題】長期間にわたる熟成期
間を必要とする、従来からの伝統的な手法による醸造法
では、より廉価な製品の生産及び供給には限界があり、
それを改善する課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、ニューポットを樽の中でじっくり熟成させるとい
う、実に気の遠くなる期間を費やす醸酒法を、ホワイト
・オークの木片の爆砕、または木片を焦がしたものを、
適量、浸して比較的短期間に熟成の一応の完了を目指す
ものである。
【0009】本発明は要するに、樽と木片により、醸酒
期間をより短縮して琥珀色等を抽出させる。さらに微量
のグルタミン酸を加え香味を整えるウイスキーの製法で
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、樽と爆砕した又は表面
を焦がしたホワイト・オークの木片の併用によってより
琥珀色と香味を付着させ醸造できる。
【0011】ウィスキー製造において、樽とは別に透明
の密封可能な熟成容器を用いれば、琥珀色の色素の溶質
程度が一目で判然とする。
【0012】防水加工した紙箱に、ストロー差し込み口
をと、透明のフィルムを貼った窓を片面または両面に設
置し、琥珀色と香味を醸造させた蒸留酒を入れさらに、
爆砕は表面を焦がしたホワイト・オークの木片も入れ
小分けして、さらなる醸酒をする。
【0013】
【実施例】実施例について図面を参照にして説明する
と、図1において、大麦麦芽原料A(ピートのスモーキ
ー・フレーバーの芳香を含んだもの)のニューポット2
(無色透明の蒸留酒)に、爆砕したホワイト・オークの
木片4を浸し、さらに微量のグルタミン酸5を加えたも
のを、樽8または密封容器6で適切なる期間をおいて琥
珀色と香味を付着させ醸造する。
【0014】図2に示される実施例では、大麦麦芽原料
A(ピートのスモーキー・フレーバーの芳香を含んだも
の)のニューポット2に、表面を焦がしたホワイト・オ
ークの木片3を浸し、さらに微量のグルタミン酸5を加
えたものを、樽8または密封容器6で適切なる期間をお
いて琥珀色と香味を付着させ醸造する。
【0015】図3に示される実施例では、製造工程で酵
母7を加える前の段階において、適切に粉砕した大麦麦
芽Bを適量加え、ホワイト・スピリッツ1(無色透明の
蒸留酒)に、爆砕したホワイト・オークの木片4を浸
し、さらに微量のグルタミン酸5を加えたものを、樽8
または密封容器6で適切なる期間をおいて琥珀色と香味
を醸造させる。
【0016】図4に示される実施例では、製造工程で酵
母7を加える前の段階において、適切に粉砕した大麦麦
芽Bを適量加え、ホワイト・スピリッツ1(無色透明の
蒸留酒)に、表面を焦がしたホワイト・オークの木片3
を浸し、さらに微量のグルタミン酸5を加えたものを、
樽8または密封容器6で適切なる期間をおいて琥珀色と
香味を醸造させる。
【0017】図5に示される実施例では、大麦麦芽原料
A(ピートのスモーキー・フレーバーの芳香を含んだも
の)のニューポット2(無色透明の蒸留酒)に、爆砕し
たホワイト・オークの木片4を浸し、樽8または密封容
器6で適切なる期間をおいて琥珀色と香味を付着させ醸
造する
【0018】図6に示される実施例では、製造工程で酵
母7を加える前の段階において、適切に粉砕した大麦麦
芽Bを適量加え、ホワイト・スピリッツ1(無色透明の
蒸留酒)に、爆砕したホワイト・オークの木片4を浸
し、樽8または密封容器6で適切なる期間をおいて琥珀
色と香味を醸造させる。
【0019】図7に示される実施例では、防水加工した
紙箱9に、ストロー差し込み口11と、透明のフィルム
を貼った窓10を片面または両面に設置し、琥珀色と香
味を醸造させた蒸留酒を入れ同時に、爆砕したホワイト
・オークの木片4も入れる。
【0020】防水加工した紙箱9に、ストロー差し込み
口11と、透明のフィルム10を貼った窓を片面または
両面に設置し、琥珀色と香味を醸造させた蒸留酒を入れ
同時に、表面を焦がしたホワイト・オークの木片3も入
れる。
【0021】図8に示される実施例では、防水加工した
紙箱9の中に、ストロー差し込み口11を設置し、琥珀
色と香味を醸造させた蒸留酒を入れ同時に、表面を焦が
したホワイト・オークの木片3も入れる。
【0022】防水加工した紙箱9の中に、ストロー差し
込み口11を設置し、琥珀色と香味を醸造させた蒸留酒
を入れ同時に、爆砕したホワイト・オークの木片4も入
れる
【0023】ホワイト・オークの木片3〜4を防水加工
した紙箱9の中に、木片押え具12で固定する
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】木片採用のウイスキー生産手法を用い、焼
酎によるきわめて類似の廉価なウイスキーの手軽な生産
が可能になる。
【0026】微量のグルタミン酸を添加すれば、口中に
微妙な味覚の余韻を残す。従って、ウイスキーの他の成
分と合致した特有の香味を催するものである
【図面の簡単な説明】
【図 1】大麦麦芽原料Aの醸造の工程図である。
【図 2】大麦麦芽原料Aの醸造の工程図である。
【図 3】大麦麦芽Bの醸造の工程図である。
【図 4】大麦麦芽Bの醸造の工程図である。
【図 5】大麦麦芽原料Aの醸造の工程図である。
【図 6】大麦麦芽Bの醸造の工程図である。る。
【図 7】防水加工の紙箱の斜視図
【図 8】一部切開の防水加工の紙箱の斜視図
【符号の説明】 A スモーキー・フレーバーの芳香を有する乾燥した
大麦麦芽の粉末 B 単なる乾燥した大麦麦芽の粉末 1 ホワイト・スピリッツ 2 ニューポット 3 表面を焦がしたホワイト・オークの木片 4 爆砕したホワイト・オークの木片 5 グルタミン酸 6 容器 7 酵母 8 樽9 防水加工の紙箱 10 透明フィルムを貼った窓 11 ストロー差し込み口 12 木片押え具
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 1】
【図 2】
【図 3】
【図 4】
【図 5】
【図 6】
【図 7】
【図 8】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ホワイト・オーク
の爆砕、または表面を焦がした木片を、スモーキー・フ
レーバーの芳香を付看した大麦麦芽を原料とする無色透
明のニューポット(蒸留酒)に浸し、木片の溶質成分
(色素、リグニン、糖類等)を比較的短期間に抽出させ
て、微量のグルタミン酸を添加するウイスキー醸酒法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のウイスキーは、ホワイト・オーク
の樽の生木臭さを除去するため樽の内側を火で焦がし、
ニューポットを樽に詰めて、数年乃至は数十年の期間、
樽の中でじっくりと熟成させ、良質の嗜好品としてウイ
スキーは完成さている。
【0003】従来は、大麦を浸麦槽で水に浸し陰干しと
いう工程の繰り返しを行なう。発芽して適宜、芽が伸び
た時点で乾燥に移る。燃料の一部にピートを焚く。ピー
トの煙で大麦麦芽(モトル)はいぶされたスモーキー・
フレーバーよって風味を帯びた特有のウイスキーが生れ
る。
【0004】火で乾燥された大麦麦芽は必要な粉末状
粉砕し、大麦麦芽原料を糖化槽に入れ温水を加える。適
温を保ち時期を見計らって、ろ過し冷却すると、麦芽の
なかのデンプンを糖分に変える糖化酵素の働きで甘い汁
が得られる。
【0005】甘汁は、発酵槽に入れて、酵母を加え、3
〜4日後、低アルコールのもろみが得る。それを蒸留釜
で加熱し、沸点に達し蒸発した気体を冷却すると液体に
なる。この工程を繰り返して精製し、アルコール分70
%のニューポットを得ることができる。
【0006】この無色透明の液体ニューポットをホワイ
ト・オークの樽に詰めて熟成させる。樽の中の空気で酸
化され、また、樽材の溶質成分(色素、リグニン、糖類
等)が抽出され特有の香味を出す。ウイスキーの琥珀色
は、ホワイト・オーク材の成分の酸化反応と、樽製造の
過程で、生木臭さを除去するため樽内部を焦がすことに
よる結果である。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】長期間にわたる熟成期
間を必要とする、従来からの伝統的な手法による醸造法
では、より廉価な製品の生産及び供給には限界があり、
それを改善する課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ニューポットを樽の中でじっくり熟成させるとい
う、実に気の遠くなる期間を費やす醸酒法を、ホワイト
・オークの木片の爆砕、または木片を焦がしたものを、
適量、侵して比較的短期間に熟成の一応の完了を目指す
ものである。
【0009】本発明は要するに、樽と木片により、醸酒
期間をより短縮して琥珀色等抽出させる。さらに微量
のグルタミン酸を加え香味を整えるウイスキーの製法
である。
【0010】
【発明の実施の形態】 本発明は、樽と木片の併用によっ
てより琥珀色と香味を付着させ醸造できる。
【0011】ウイスキー製造においてまた、樽とは別に
透明の密封可能な熟成容器を用いれば、琥珀色の色素の
溶質程度が一目で判然とする。
【0012】
【実施例】実施例について図面を参照にして説明する
と、図1において、大麦麦芽原料A(ピートのスモーキ
ー・フレーバーの芳香を含んだもの)のニューポット2
(無色透明の蒸留酒)に、爆砕したホワイト・オークの
木片4を浸し、さらに微量のグルタミン酸5を加えたも
のを、樽8または密封容器6で適切なる期間をおいて琥
珀色と香味を付着させ醸造する。
【0013】図2に示される実施例では、大麦麦芽原料
A(ピートのスモーキー・フレーバーの芳香を含んだん
もの)のニューポット2に、表面を焦がしたホワイト・
オークの木片3を浸し、さらに微量のグルタミン酸5を
加えたものを、樽8または密封容器6で適切なる期間を
おいて琥珀色と香味を付着させ醸造する。
【0014】図3に示される実施例では、製造工程で酵
母7を加える前の段階において、適切に粉砕した大麦麦
芽Bを適量加え、ホワイト・スピリッツ1(無色透明の
蒸留酒)に、爆砕したホワイト・オークの木片4を浸
し、さらに微量のグルタミン酸5を加えたものを、樽8
または密封容器6で適切なる期間をおいて琥珀色と香味
を醸造させる。
【0015】図4に示される実施例では、製造工程で酵
母7を加える前の段階において、適切に粉砕した大麦麦
芽Bを適量加え、ホワイト・スピリッツ1(無色透明の
蒸留酒)に表面を焦がしたホワイト・オークの木片3を
浸し、さらに微量のグルタミン酸5を加えたものを、樽
8または密封容器6で適切なる期間をおいて琥珀色と香
味を醸造させる。
【0016】図5に示される実施例では、大麦麦芽原料
A(ピートのスモーキー・フレーバーの芳香を含んだも
の)のニューポット2(無色透明の蒸留酒)に、爆砕し
たホワイト・オークの木片4を浸し、樽8または密封容
器6で適切なる期間をおいて琥珀色と香味を付着させ醸
造する。
【0017】図6に示される実施例では、製造工程で酵
母7を加える前の段階において、適切に粉砕した大麦麦
芽Bを適量加え、ホワイト・スピリッツ1(無色透明の
蒸留酒)に、爆砕したホワイト・オークの木片4を浸
し、樽8または密封容器6で適切なる期間をおいて琥珀
色と香味を醸造させる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0019】木片採用のウイスキー生産手法を用い、焼
酎によるきわめて類似の廉価なウイスキーの手軽な生産
が可能になる。
【0020】微量のグルタミン酸を添加すれば、口中に
微妙な味覚の余韻を残す。従って、ウイスキーの他の成
分と合致した特有の香味を催するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符の説明】 A スモーキー・フレーバーの芳香を有する乾燥した大
麦麦芽の粉末状 B 単なる乾燥した大麦麦芽の粉末状 1 ホワイト・スピリッツ 2 ニューポット 3 表面を焦がしたホワイト・オークの木片 4 爆砕したホワイト・オークの木片 5 グルタミン酸 6 容器 7 酵母 8 樽 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大麦麦芽(A)原料のニューポット
    (2)に、爆砕したホワイト・オークの木片(4)を浸
    し、さらに微量のグルタミン酸(5)を加え樽(8)ま
    たは密封容器(12)で熟成するニューポット及びホワ
    イト・スピリッツの蒸留酒の着色、香味添加における製
    造方法。
  2. 【請求項2】 大麦麦芽(A)原料のニューポット
    (2)に、表面を焦がしたホワイト・オークの木片
    (3)を浸し、さらに微量のグルタミン酸(5)を加え
    樽(8)または密封容器(12)で熟成するニューポッ
    ト及びホワイト・スピリッツの蒸留酒の着色、香味添加
    における製造方法。
  3. 【請求項3】 製造工程で酵母(7)を加える前の段
    階において、適切に粉砕した大麦麦芽(B)を適量、加
    えたホワイト・スピリッツ(1)に、爆砕したホワイト
    ・オークの木片(4)を浸し、さらに微量のグルタミン
    酸(5)を加え樽(8)または密封容器(12)で熟成
    するニューポット及びホワイト・スピリッツの蒸留酒の
    着色、香味添加における製造方法。
  4. 【請求項4】 製造工程で酵母(7)を加える前の段
    階において、適切に粉砕した大麦麦芽(B)を適量、加
    えたホワイト・スピリッツ(1)に表面を焦がしたホワ
    イト・オークの木片(3)を浸し、さらに微量のグルタ
    ミン酸(5)を加え樽(8)または密封容器(12)で
    熟成するニューポット及びホワイト・スピリッツの蒸留
    酒の着色、香味添加における製造方法。
  5. 【請求項5】 大麦麦芽(A)原料のニューポット
    (2)に、爆砕したホワイト・オークの木片(4)を浸
    し、樽(8)または密封容器(12)で熟成するニュー
    ポット及びホワイト・スピリッツの蒸留酒の着色、香味
    添加における製造方法。
  6. 【請求項6】 製造工程で酵母(7)を加える前の段
    階において、適切に粉砕した大麦麦芽(B)を適量、加
    えたホワイト・スピリッツ(1)に、爆砕したホワイト
    ・オークの木片(4)を浸し、樽(8)または密封容器
    (12)で熟成するニューポット及びホワイト・スピリ
    ッツの蒸留酒の着色、香味添加における製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003064584A1 (en) * 2001-12-31 2003-08-07 Kwan-Seok Pack Method manufacturing the distillation liquor and the dilution liquor containing extracts of the leaves belonging to the oak family
JP2015202105A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 由利子 沓掛 ウイスキー醸成材
JP2020032680A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 ニッカウヰスキー株式会社 付香用木材、酒類熟成用樽、及び酒類の製造方法

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