JPH11103823A - 塩化マグネシウム含有液の苦味緩和法および飲食料用塩化マグネシウム含有食品 - Google Patents

塩化マグネシウム含有液の苦味緩和法および飲食料用塩化マグネシウム含有食品

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JPH11103823A
JPH11103823A JP9281257A JP28125797A JPH11103823A JP H11103823 A JPH11103823 A JP H11103823A JP 9281257 A JP9281257 A JP 9281257A JP 28125797 A JP28125797 A JP 28125797A JP H11103823 A JPH11103823 A JP H11103823A
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JP
Japan
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magnesium chloride
food
bitterness
water
powder
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JP9281257A
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Inventor
Masataka Yamaguchi
正孝 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネシウム摂取のために塩化マグネシウム
含有液を飲んでも苦味を感じさせない方法および飲食料
用塩化マグネシウム含有食品を提供する。 【解決手段】 苦味を緩和するには、塩化マグネシウム
含有液に水分散性植物粉末を添加し、撹拌する。そし
て、食品は塩化マグネシウム含有物質粉末と水分散性植
物粉末とを混合しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化マグネシウム含有
液の苦味緩和法および飲食料用塩化マグネシウム含有食
品に関する。
【0002】
【従来技術】近年、体を健康に維持したり、健康を改善
したりする健康食品が種々販売されているが、その1種
として、筋肉や神経などの減退防止に効果あるとされて
いる塩化マグネシウムを主成分とする健康食品が販売さ
れている。この食品には海水の苦り成分を固形化して、
粉末にしたものや純粋な塩化マグネシウム粉末などがあ
る。
【0003】この食品は、粉末を水に溶解して飲むこと
によりマグネシウムを摂取するのであるが、1回の摂取
に通常1〜5ミリグラムを飲むようにされている。しか
し、塩化マグネシウム単独またはそれを主成分とするも
の1〜5ミリグラムの粉末薬品を飲むのに通常使用する
コップ1杯程度の水に溶解すると、溶液は非常に苦味が
強くなり、不快感を与える。このため、数回で摂取を中
止したり、摂取回数を減らしたりする人が多く、継続し
て摂取する人は少ないという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
塩化マグネシウム含有液の苦味を緩和できる方法および
水に溶解するだけで苦味を感じない飲食料用塩化マグネ
シウム含有食品を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、塩
化マグネシウム含有液に水分散性植物粉末を添加し、撹
拌することを特徴とする塩化マグネシウム含有液の苦味
緩和法であり、また、第2発明は、塩化マグネシウム含
有物質粉末と水分散性植物粉末とを混合したことを特徴
とする飲食料用塩化マグネシウム含有食品である。
【0006】
【作用】本発明者は、マグネシウムを摂取する方法とし
て、市販塩化マグネシウム粉末(6水和物)を緑茶の粉
末に混合して、熱湯を注ぎ、通常のお茶を飲む方法で行
ったところ、偶然にも苦味を感じないことを見いだし
た。塩化マグネシウム粉末と緑茶の粉末との混合物は苦
いので、熱湯を注ぐことにより苦味の減少するのは緑茶
に含まれるタンニンによるものではないかと推定され
た。そこで、タンニンが原因であるかどうかを確認する
ため、含有タンニンの少ない紅茶やウ−ロン茶の粉末に
塩化マグネシウム粉末を混合して、同様に行ってみたと
ころ、苦味を感じなかったのである。このため、苦味の
減少するのはタンニンが原因でないことが判明した。
【0007】そこで、本発明者は、苦味の減少するのは
コロイド粒子が原因であるのではないかと考えて、塩化
マグネシウム粉末と澱粉や小麦粉との混合物を冷水で溶
解して、撹拌後試飲したところ、苦味を感ぜず、コロイ
ド粒子が原因であることが判明した。すなわち、塩化マ
グネシウムは2、4、6、8または12水和物などの水
和物を作り易く、また、複塩も作り易いので、澱粉や小
麦粉のように水酸基を有するセルロ−ス質コロイド粒子
が共存すると、周囲にコロイド粒子が配位し、苦味を感
じさせなくなるものと考えられる。
【0008】従って、一般に、塩化マグネシウム含有水
溶液の苦味を減少させるには、水溶液に水分散性植物粉
末を添加すればよいのであるが、その添加は塩化マグネ
シウム(6水和物)1グラムに対して水分散性植物粉末
を1グラム以上添加すれば、苦味をほとんど感じさせな
くなる。水溶液への添加は塩化マグネシウム含有物質粉
末と水分散性植物粉末との混合物に水や熱湯を加える必
要がある。塩化マグネシウム含有水溶液と水分散性植物
粉末分散液とを別個に調製しておいて、混合したのでは
苦味は減少しない。この理由は不明であるが、多分塩化
マグネシウムがいったんイオン解離すると、コロイド粒
子が配位しても、苦味が減少しなくなるのではないかと
考えられる。
【0009】しかし、塩化マグネシウム含有水溶液は、
濃度により苦味が異なるので、マグネシウムを摂取しよ
うとする度に水分散性植物粉末を添加したのでは、水分
散性植物粉末が不足し、苦味を感じる場合がある。ま
た、塩化マグネシウム含有物質は潮解性であるので、粉
末で保存しておくと、たとえ密封しておいても、水溶液
になり、目的とするマグネシウム摂取量に対してどの程
度溶解させてよいのかが判断困難となる。
【0010】そこで、このような問題が生じないように
するには、塩化マグネシウム含有物質と水分散性植物粉
末とを予め混合して、撹拌しておき、塩化マグネシウム
含有物質に比例して水分散性植物粉末が供給されるよう
にするのが好ましい。また、塩化マグネシウム含有物質
は常に水分を含んでいるので、水分散性植物粉末が表面
に付着して、空気中の水分吸収を抑制するとともに、水
分を多量に吸収した場合には水分散性植物粉末が吸い取
る。この混合は水分散性植物粉末がお茶類のような嗜好
物の場合、1回の使用量で例えば1グラムのマグネシウ
ムを摂取できるようにするのが好ましく、澱粉や小麦粉
のような加工しなければ食べない物の場合はスプ−ン1
杯にどの程度のマグネシウムが含有されているかを判断
できるようにするのが好ましい。
【0011】
【実施例】塩化マグネシウム粉末(6水和物)10gに
表1のように種々の水分散性植物粉末を混合して、十分
掻き混ぜた後、その混合物0.1グラムを容器に採取し
て、100mlの熱湯または水を注入し、十分撹拌し
た。その後、この水溶液を20代の人(記号A)、40
代の人(記号B)、60代の人(記号C)に試飲しても
らい、苦味を全く感じないものを記号○、若干苦味を感
じたものを記号△、かなり苦味を感じたものを記号×で
評価してもらった。表1にこの結果を示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】以上のように、塩化マグネシウム含有液
に水分散性植物粉末を添加すると、塩化マグネシウムに
起因する苦味が緩和される。また、塩化マグネシウム含
有物質粉末と水分散性植物粉末とを一定の割合で混合し
ておくと、苦味のない塩化マグネシウム含有液が常に調
製できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化マグネシウム含有液に水分散性植物
    粉末を添加し、撹拌することを特徴とする塩化マグネシ
    ウム含有液の苦味緩和法。
  2. 【請求項2】 塩化マグネシウム含有物質粉末と水分散
    性植物粉末とを混合したことを特徴とする飲食料用塩化
    マグネシウム含有食品。
JP9281257A 1997-09-29 1997-09-29 塩化マグネシウム含有液の苦味緩和法および飲食料用塩化マグネシウム含有食品 Pending JPH11103823A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2013085014A1 (ja) * 2011-12-06 2015-04-27 日本水産株式会社 呈味改善剤及びそれを含有する飲食品
CN113645853A (zh) * 2019-08-22 2021-11-12 日清食品控股株式会社 含有氯化镁的粉末调味料

Cited By (3)

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JPWO2013085014A1 (ja) * 2011-12-06 2015-04-27 日本水産株式会社 呈味改善剤及びそれを含有する飲食品
US9247758B2 (en) 2011-12-06 2016-02-02 Nippon Suisan Kaisha, Ltd. Taste-improving agent and food or drink containing same
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