JPH11103696A - 抗菌防黴機能を有する農業用シート - Google Patents

抗菌防黴機能を有する農業用シート

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JPH11103696A
JPH11103696A JP9269689A JP26968997A JPH11103696A JP H11103696 A JPH11103696 A JP H11103696A JP 9269689 A JP9269689 A JP 9269689A JP 26968997 A JP26968997 A JP 26968997A JP H11103696 A JPH11103696 A JP H11103696A
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JP
Japan
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fiber
agricultural sheet
antibacterial
agricultural
fibers
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JP9269689A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Yoshida
光男 吉田
Haruyoshi Funae
晴芳 船江
Yasuo Tsubakii
靖雄 椿井
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抗菌、防黴の双方に効果的な特定の有機化合物
の金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質、お
よび該繊維状物質を含む、農業用シートを提供すること
にある。 【解決手段】繊維状物質に特定の有機化合物の金属塩よ
りなる抗菌防黴剤を含有させることにより、極めて良好
な抗菌防黴機能を有する繊維状物質が得られ、このもの
は、農業用シートとして好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌防黴機能を有
する農業用シート(以下、本発明の農業用シートと呼称
することがある)に関するものである。さらに詳しく
は、本発明の農業用シートは、農業用シートを構成する
繊維状物質そのものに抗菌防黴剤を含有させたものであ
って、長期間に亘って抗菌防黴機能が良く発揮された農
業用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から地温上昇、防草などを目的とし
て、培地を被覆資材で被覆する方法は知られており、被
覆資材としては、高分子樹脂フィルムや合成繊維を樹脂
接着せしめた不織布が公知である。しかしながら、従来
の被覆資材を実用に供した場合、地温上昇、防草は確か
に認められるけれども、次のような欠点のあることが明
らかとなった。 (1)従来の被覆資材である高分子樹脂フィルムは、透
水性が全くなく、また、合成繊維を樹脂接着せしめた不
織布も、透水性が著しく劣っているため、雨水や散水
は、土壌に浸透しにくいこと。 (2)従来の被覆資材は、著しく耐蝕性であるため、作
物栽培後は、培地から剥ぎ取り、廃棄物として処理しな
ければならず、この際、被覆資材として汎用されるポリ
塩化ビニール樹脂シートの場合は、塩素を含有している
ために、有害ガスが発生する。 (3)従来の被覆資材は、地中の農作物や植物に悪影響
を及ぼす病原菌に対する対応は施されていない。などの
問題点があった。
【0003】これらの問題点を解決する方法として、特
開平6−62680号公報は、従来、農業用マルチシー
トとして用いられていたポリ塩化ビニルシートは、使用
後の廃棄処分に際して、焼却すれば有害な塩素ガスなど
が発生し、かつ黒煙を出したりするので、公害防止の見
地から焼却できず、また、土壌中に混入しても、土壌菌
や微生物により分解できないために、環境保全の上から
大変な問題点を抱えていたとして、木材パルプを原料と
する紙からなる支持体に、カーボンブラックおよび水不
溶性の結着剤からなる光遮蔽層と、キトサンもしくはそ
の誘導体を主成分として含有するキトサン主材材料層を
設けた農業用マルチシートを開示している。しかしなが
ら、この方法は、地中の農作物や植物に悪影響を及ぼす
病原菌に対する対応は施されていない。
【0004】また、特開昭61−182943号公報
は、シート状物の表面に、特定の金属の薄膜を形成した
微生物繁殖抑制シート状物を開示している。しかしなが
ら、この方法は、抗菌効果はあるものの、防黴効果は得
られにくい。
【0005】また、特開平3−180123号公報は、
マルチ栽培に用いる熱可塑性樹脂フィルムであって、該
樹脂が殺菌効果のある金属を保持した無機系多孔質担体
を含有したマルチ栽培用フィルムを開示している。しか
しながら、この方法も、抗菌効果はあるものの、防黴効
果は得られにくい。
【0006】近年、人体に有害作用を及ぼす農薬をでき
る限り少なくした、いわゆる有機栽培の農作物を購入す
る消費者が増加している。
【0007】このような背景から、従来から使用されて
きた防黴効果が得られにくい農業用シートではあきたら
ず、多大な農薬が不要で、防黴効果もある農業用シート
の提供を求める生産者もまた、増加しているのが実状で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】有機化合物の金属塩よ
りなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質(以下、本発明
における繊維状物質と呼称することがある)よりなる本
発明の農業用シートおよび該繊維状物質を含む本発明の
農業用シートは、上記の課題を解決した極めて優れた農
業用シートである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題解決につき、鋭意検討を重ねた結果、これまでに例を
みない画期的な手段、すなわち、農業用シートを構成す
る繊維状物質そのものに抗菌防黴剤を含有させたもので
あって、本発明における繊維状物質よりなる本発明の農
業用シートおよび該繊維状物質を含む本発明の農業用シ
ートは、長期間に亘って抗菌防黴機能が良く発揮された
農業用シートであり、且つ、用途によっては、短期間で
も生分解可能な抗菌・防黴の機能を十分兼備した農業用
シートの提供を可能ならしめたものである。
【0010】1.本発明は、有機化合物の金属塩よりな
る抗菌防黴剤を含有する繊維状物質よりなる農業用シー
トの発明である。
【0011】2.本発明は、有機化合物の金属塩よりな
る抗菌防黴剤を含有する繊維状物質を含む農業用シート
の発明である。
【0012】3.上記の発明2において、有機化合物の
金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質と、有
機繊維または無機繊維の少なくとも1種を主体とする農
業用シートの発明である。
【0013】4.上記の発明3において、有機繊維が植
物繊維、動物繊維、再生繊維、半合成繊維および合成繊
維から選ばれる繊維を単独あるいは複合したものである
農業用シートの発明である。
【0014】5.上記の発明3において、無機繊維がガ
ラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維およびウイスカー
から選ばれる繊維を単独あるいは複合したものである農
業用シートの発明である。
【0015】6.上記の発明3において、少なくとも有
機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊維状
物質と、吸着機能を有する物質とからなる農業用シート
の発明である。
【0016】7.本発明は、有機繊維または無機繊維の
少なくとも1種からなるシートおよび吸着機能を有する
物質を含むシートを組み合わせた複合シートであって、
該複合シートを構成する少なくとも一つのシート中に有
機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊維状
物質を含む農業用シートの発明である。
【0017】8.上記の発明6または7において、吸着
機能を有する物質が、活性炭または活性炭素繊維の少な
くとも1種からなる記載の農業用シートの発明である。
【0018】9.本発明は、繊維状物質がセルロース系
繊維であって、併用する繊維状物質もセルロース系繊維
を主体とする農業用シートの発明である。
【0019】10.上記の発明9において、併用するセ
ルロース系繊維の農業用シート全体中の構成比率が、5
0重量%以上である農業用シートの発明である。
【0020】11.上記の発明1〜10のいずれか1項
に記載の農業用シートが、色料を含有したものである農
業用シートの発明である。
【0021】12.上記の発明1〜10のいずれか1項
記載の農業用シートの引張強度が、5Kgf/50mm
以上である農業用シートの発明である。
【0022】13.上記の発明1〜10のいずれか1項
記載の農業用シートにおいて、有機化合物が含窒素複素
環、硫黄原子の少なくとも1種を含有する化合物である
農業用シートの発明である。
【0023】14.上記の発明13において、含窒素複
素環、硫黄原子の少なくとも1種を含む有機化合物が、
ベンズイミダゾール化合物、メルカプトピリジン−N−
オキシド化合物、イソチアゾロン化合物、ベンゾチアゾ
ール化合物もしくはベンゾチアゾロン化合物から選ばれ
る少なくとも1種の化合物である農業用シートの発明で
ある。
【0024】15.上記の発明1〜3において、金属塩
が銀塩、銅塩、亜鉛塩の少なくとも1種を含有する農業
用シートの発明である。
【0025】16.上記の発明15において、金属塩が
銀塩、銅塩、亜鉛塩の2種以上が複合されたものを含有
する農業用シートの発明である。
【0026】17.上記の発明16において、金属塩が
銀塩、銅塩および亜鉛塩の3種が複合されたものを含有
する農業用シートの発明である。
【0027】18.上記の発明17において、銀塩、銅
塩および亜鉛塩3種について、銀、銅および亜鉛の組成
比が、モル比で合計100としたときに、それぞれ、銀
10〜40、亜鉛20〜60、残りが銅である(ただ
し、銅が0になることはない)農業用シートの発明であ
る。
【0028】19.上記の発明1〜3または9におい
て、繊維状物質がセルロース系繊維の部分変性物である
農業用シートの発明である。
【0029】20.上記の発明19において、セルロー
ス系繊維の部分変性物がカルボキシメチル変性されたも
のである農業用シートの発明である。
【0030】21.上記の発明20において、セルロー
ス系繊維の部分変性物の置換度が0.5以下である農業
用シートの発明である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明における抗菌防黴機
能を有する農業用シートについて、詳細に説明する。
【0032】本発明の農業用シートに用いられる有機化
合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質
は、通常、直径が0.1〜100μmの糸状の形状を有
するものをいう。本発明では、必要により、過酷な使用
に耐えねばならない農業用シートに該繊維状物質を適用
するのであるから、本発明を好ましく実施するには、本
発明における抗菌防黴剤を繊維構造内もしくは表面に強
固かつ密に形成させねばならない。また、防菌防黴剤を
有効に機能させる為には、繊維が適度な膨潤性、イオン
浸透性、イオン捕獲性を有することが必要である。
【0033】このような繊維として、いわゆるイオン交
換繊維が用いられ、例えばポリスチレン、ポリアクリ
ル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリビニルアルコー
ル、セルロース等のベースポリマーにスルホン酸基、ホ
スホン酸基、カルボン酸基等を適度に導入する事によっ
て得られる。
【0034】また通常パルプと称せられる天然のセルロ
ース系繊維を部分的に化学変性することにより好ましく
利用出来る。化学変性処理としては、硫酸化、リン酸
化、硝酸化、カルボキシメチル化、カルボキシエチル
化、カルボキシプロピル化処理が挙げられる。中でも、
カルボキシメチル化処理はプロセスが容易で、経済性、
安全性も良く、かつ膨潤性、イオン浸透性等に優れてお
り本発明の実施に極めて好適であり、特に該セルロース
系繊維の部変性物の置換度が0.5以下のものが好まし
い。
【0035】本発明で好ましく使用されるカルボキシメ
チル変性繊維状物質の素材となるパルプとしては、適度
にカルボキシメチル化された木材パルプ(針葉樹パル
プ、広葉樹パルプなど)は、本発明の実施に好適である
が、この他、レーヨンなどの再生セルロースも同様に使
用可能である。さらには、前記主旨に沿って適度に変性
されたイオン交換能を有する合成繊維、アルギン酸繊維
や可溶性ポリマーの湿式紡糸繊維であっても良い。ま
た、本発明における抗菌・防黴能を有する有機金属複合
塩を含有するポリマー液から製造された湿式紡糸繊維で
あっても良い。
【0036】本発明の農業用シートに使用される本発明
における繊維状物質の好ましい一具体例としては、天然
セルロース系繊維のカルボキシメチル化加工によって達
成される。
【0037】カルボキシメチル化パルプの製造法は、既
に技術確立されており、例えばシーエムシー社、198
5.8.30出版の「機能性セルロースの開発」60〜
61頁に記載されている水媒法、溶媒法のいずれの方法
によっても実施可能である。
【0038】所望のカルボキシメチル基置換度を持つ繊
維状物質を得るには、基本的には、セルロース系繊維に
対するモノクロル酢酸ナトリウム量、アルカリ量および
水の量、その他反応条件を調整することによって可能で
ある。
【0039】一般的に、カルボキシメチル基置換度は、
グルコース単位当たりのカルボキシメチル基の置換度
(DS)で定義され、その置換率は、一旦、酸型カルボ
キシメチルセルロースに変換後、過剰量のアルカリを加
えて中和した後、酸で逆滴定することによって求められ
る。
【0040】本発明の農業用シートに用いられる各種の
カルボキシメチル基置換度を持つ繊維状物質は、置換度
が大きくなるにつれて、金属イオン捕獲能は高まり、し
たがって、本発明における抗菌・防黴能を有する有機金
属複合塩の充填密度は高くなるが、高置換度では膨潤が
過度に進み、繊維強度の低下および、ひいては可溶化に
至り、本発明の実施には好ましくない。一般的に、置換
度はおよそ0.6で可溶性となる。強度低下はあるが置
換度はおよそ0.5が繊維形状が維持できる上限レベル
である。
【0041】本発明における繊維状物質の好ましい態様
としてのセルロース繊維の置換度の下限値を規定するこ
とは、比較的難しい。例えば、置換度が0.4のカルボ
キシメチル化繊維状物質は、2.5mmol/gの1価
金属イオンを捕獲できるが、本発明によれば、現実的に
有効な捕獲量、およびその後の有機化合物との反応で、
繊維内および少なくとも表面付近に、脱落の少ない形で
複合塩を形成させるには、イオン交換容量の50%程度
に見積るのが妥当との実験結果がある。
【0042】したがって、置換度が0.5のカルボキシ
メチル化繊維状物質で、1〜1.5mmol/g相当の
有機金属複合塩が形成できる。これは、仮に有機金属塩
の分子量を150〜250に見積もれば、固形分として
約15〜40%の固形分(抗菌防黴剤)が形成されるこ
とを示し、抗菌防黴能を得るに十分な量である。
【0043】このようにして造られた本発明における繊
維状物質は、農業用シートに用いることができる。本発
明における繊維状物質は、そのままの状態、例えばパル
プ形態のものをシート状として、有機化合物の金属塩よ
りなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質よりなる農業用
シートとして用いることができる。本発明の農業用シー
トが、一具体例として、カルボキシメチル化加工された
天然セルロース系繊維のみで達成された場合は、生分解
し易いので、比較的短期間用の農業用シートに用いるこ
とが好適である。
【0044】また、一例として、本発明における繊維状
物質とアクリル系繊維やポリエステル系繊維などをバイ
ンダーとして使用したものを、農業用シートとして用い
た場合は、生分解し難いので、比較的長期間用の農業用
シートに用いることに適している。
【0045】さらに、上記の本発明における繊維状物質
とバインダー繊維の外に、例えばビニロン繊維やナイロ
ン繊維のような合成繊維を使用したものを、農業用シー
トとして用いた場合は、さらに生分解し難いので、長期
間用の農業用シートに用いることに適している。
【0046】本発明の農業用シートに含有された抗菌防
黴剤は、長期間に亘って抗菌・防黴の双方の機能が良く
発揮されるので、農業用シートを頻繁に取り替える必要
がなく、耐久性の点においても優れている。使用後は、
有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊維
状物質のみからなる農業用シートの場合は、生分解し易
いので、そのまま放置すればよい。また、バインダー繊
維や合成繊維を比較的多量に共存させた、有機化合物の
金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質を含む
農業用シートの場合には、生分解し難いので、焼却処分
すればよく、環境保護の観点からも問題のない優れた農
業用シートであるといえる。この際、塩素を含有しない
バインダー繊維や合成繊維を用いる必要がある。勿論、
有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊維
状物質を含む農業用シートの場合、例えば天然セルロー
ス系繊維と共存させたときには、生分解し易いので、焼
却処分せずとも、そのまま放置してもよい。
【0047】本発明の特筆すべき効果は、農業用シート
を使用する期間およびその間に望まれる抗菌・防黴機能
の程度に合わせて、本発明における繊維状物質中に含有
される抗菌防黴剤の種類、組み合わせ、濃度および併用
する繊維の種類などにより、適宜調整できることであ
る。さらに、有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤を
含有する繊維状物質のみからなる農業用シートとして使
用するか、また、有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴
剤を含有する繊維状物質と他の繊維などと併用した農業
用シートとして使用するかなど、選択肢が多岐に亘って
いるので、ユーザーの要望に対して、きめこまかく対応
することができる。
【0048】また、本発明の農業用シートには、各種有
機および無機顔料や各種合成染料および天然染料などの
色材を含有させることができる。色材を含有させること
により、光を遮蔽し、雑草の生育を防止することができ
る。
【0049】また、本発明の農業用シートは、引張強度
が5Kgf/50mm以上であることが必要である。5
Kgf/50mm未満であると、強度が低すぎて実作業
する際、取り扱いに問題が生じる。なお、引張強度の測
定は、JIS P 8113−1994に準拠して行った。
本発明の農業用シートは、長尺(流れ)方向、短尺
(幅)方向のいずれも5Kgf/50mm以上であるこ
とが好ましい。
【0050】本発明における繊維状物質の抗菌防黴能
は、前記の固形分で1%程度、あるいはそれ以下でも十
分な作用を発揮するので、それのみでみればかなり低い
置換度の変性でも利用可能であるが、例えば、このよう
にして加工された抗菌防黴繊維状物質を、樹脂業界で言
われている、いわゆるマスターバッチとして一部用い、
他の未加工繊維と混抄して用いる実施態様は、産業的に
は種々の農業用シートへの応用が可能となり、また、管
理も容易で実用性が高く、各種の農業用シートに好適に
用いられる。
【0051】このような用途に供するには、少なくとも
5%以上、好ましくは10%以上の抗菌防黴剤を含有さ
せ得る程度の置換率が必要であり、そのためには、置換
度で表せば、少なくとも0.2以上、好ましくは0.3
5以上のものが好ましい。
【0052】しかしながら、金属イオン置換処理、有機
化合物処理を単一ではなく、複数回繰り返すこともで
き、それは、より高い密度での抗菌防黴剤の充填を可能
にする。したがって、上記範囲より下限の領域を決して
排除するものではない。
【0053】先の段落0050でも触れたが、抗菌防黴
剤を高密度に充填した繊維状物質を一部用いることの利
点について述べる。抗菌防黴剤を低密度に充填した繊維
状物質を均一に分布させたものと、高密度に充填した繊
維状物質を島状に分布させたものとを比較すると、少な
くとも高濃度菌汚染耐性、耐久性において、後者の方が
明らかに優位性を示した。
【0054】自然界においては、雑多な菌が共存してお
り、また、各種の耐性菌の存在も良く知られている事実
である。それらを含めて、全体的な有効性を発揮させる
には、極度に高濃度化された抗菌防黴剤分布を有する島
状構造は、経済的にも非常に有効な手段である。
【0055】このようにして作られた極度に高濃度化さ
れた抗菌防黴剤を含有する本発明における繊維状物質を
各種の農業用シートに適用した場合は、優れた抗菌防黴
機能を有しており、特に、廃棄による環境汚染のない、
しかも長期間に亘って抗菌・防黴双方の機能が良く発揮
されることはもとより、望まれる期間、望まれる抗菌・
防黴双方の機能など適宜選択できる農業用シートの提供
を可能ならしめたものである。
【0056】本発明における繊維状物質と併用される有
機繊維および/または無機繊維は、有機繊維としては、
植物繊維、動物繊維、再生繊維、半合成繊維および合成
繊維から選ばれる繊維を単独あるいは混合したものが使
用され、無機繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、セ
ラミック繊維およびウイスカーから選ばれる繊維を単独
あるいは混合したものが使用される。
【0057】植物繊維としては、綿、麻(亜麻、ラミ
ー)が、動物繊維としては、絹、羊毛などの繊維が挙げ
られる。
【0058】再生繊維としては、レーヨン、キュプラ
が、半合成繊維としては、アセテート、トリアセテー
ト、プロミックスが、合成繊維としては、ナイロン、ア
クリル、ビニロン、ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ベンゾエー
ト、ポリクラール、フェノール系などの繊維が挙げられ
る。
【0059】本発明における繊維については、繊維ハン
ドブック(1993年度版)に拠った。
【0060】なお、本発明においては、上記の繊維の他
に、植物繊維として、針葉樹パルプ、広葉樹パルプなど
の木材パルプや藁パルプ、竹パルプ、ケナフパルプなど
の木本類、草本類を含むものとする。さらに、古紙、損
紙などから得られるパルプ繊維も含まれる。
【0061】本発明でいう吸着機能を有する物質とは、
気体、液体、臭気などを吸着する機能を有するものを指
す。例えばゼオライト、モンモリロナイト、ベントナイ
ト、シリカなど、また、活性炭、活性炭素繊維などが挙
げられる。特に活性炭、活性炭素繊維は、臭気などを吸
着する機能を有する外に、有色のために上記の色材と同
様な効果を発揮するので、有利に用いることができる。
【0062】本発明の農業用シートは、従来技術の前記
問題点を解決し、下記のような種々の優れた効果を発揮
するものである。 (1)高濃度菌汚染にも良好に機能する。 (2)安定性が高いために、抗菌防黴剤の溶出が適度で
あることから、使用中に抗菌防黴剤が不要な部分へ流出
することが少なく、それ故脱落汚染が少ない。 (3)耐久性に優れており、長期間に亘って抗菌・防黴
双方の機能が良く発揮されることはもとより、望まれる
期間、望まれる抗菌・防黴双方の機能など適宜選択でき
る農業用シートの提供が可能である。 (4)抗菌防黴剤の揮散性が非常に低く、しかも特筆す
べきは抗菌、防黴の双方に極めて有効な農業用シートが
得られる。 (5)本発明における繊維状物質を含む農業用シートの
処理は、生分解性のものはそのまま放置すればよく、そ
れ以外のものは焼却処理すればよいが、焼却処理する場
合は、塩素系化合物を含まない繊維を使用することによ
り、環境汚染をほとんどなくすことができる。
【0063】次に、本発明の農業用シートに用いられる
部分カルボキシメチル化繊維状物質の金属イオン置換処
理と抗菌防黴有機化合物について述べる。一例として、
置換度が0.4のNa型カルボキシメチルセルロースを
使った例を用いて説明する。 1)上記パルプ固形分100g相当量に攪拌が可能な程
度に水を加える。 2)硝酸銀100mmol/相当量(17g)を添加す
る。 3)系のpHが5.5〜6.0となるようにアルカリを
添加する。 4)室温下で30分攪拌し、十分に置換(吸着)させ
る。 5)2−メルカプトピリジン−N−オキシドナトリウム
塩の0.1M/l液1000mlを攪拌しながら少しず
つ添加する。銀電極もしくは白金電極を用いて、電位計
測すると、反応終了点を検知することができる。 6)添加終了後、30分間攪拌し、十分に反応させる。 7)0.1M/lの硫酸液を加えて、系のpHを約4ま
で下げた後、脱水プレスにて脱水する。
【0064】上記の手順により、メルカプトピリジン−
N−オキシド銀塩を含有するパルプが得られる。必要な
らば、再度水中に分散し、水洗することにより、脱落分
をあらかじめ除くことができる。実験結果によれば、一
部脱落はするが90%以上の高収率で繊維内および表面
固着の形で塩が形成されていることが認められた。
【0065】メルカプトピリジン−N−オキシド銀塩を
繊維内もしくは表面に収率良く形成させるには、pHコ
ントロール、攪拌、薬品添加濃度および速度などの最適
化が必要である。
【0066】本発明において、最も効果的に抗菌防黴機
能を発揮する有機化合物の複合塩の作製方法について述
べる。
【0067】基本的には、前記の単一金属塩の場合と同
様に、カルボキシメチルセルロースに対して添加する金
属塩組成を、計算量配合することによって達成できる
し、また、銀電極もしくは白金電極を用いた電位計測に
より、各イオンとの反応をモニターできる。
【0068】一例として、2−メルカプトピリジン−N
−オキシドの複合塩の作製方法を例示すれば、銀、銅、
亜鉛の複合系に2−メルカプトピリジン−N−オキシド
を添加することにより得られる。銀25モル%、銅25
モル%、亜鉛50モル%と2−メルカプトピリジン−N
−オキシドの複合塩を形成させるための具体例を挙げれ
ば、 Na型カルボキシメチルセルロース(DS=0.4)固形分 100g 水 5000g 硝酸銀 25mmol 硫酸銅 15mmol 硝酸亜鉛 30mmol 水 1000g 2−メルカプトピリジン−N−オキシドナトリウム0.1m/l溶液1000g となる。また、本発明の好ましい1実施態様として、硝
酸銀添加後、以下、2−メルカプトピリジン−N−オキ
シド化合物添加→硫酸銅添加→2−メルカプトピリジン
−N−オキシド化合物添加→硝酸亜鉛添加→2−メルカ
プトピリジン−N−オキシド化合物添加など、各種の添
加方法により行うことができる。
【0069】含窒素有機複素環化合物およびチオール化
合物、チオン化合物などの含硫黄化合物の多くは、同様
の思想で形成できる。
【0070】イソチアゾリン−3−オン系化合物も同様
に可能であり、また、イミダゾール誘導体にも、それ自
身(抗菌)防黴作用があるものが多い。この場合、水へ
の溶解度は低く、水溶液の形で添加することはできない
が、水混和性の有機溶剤、例えば、アルコール類、グリ
コール類、DMSOなどの溶剤には可溶であり、それら
の溶液として添加することにより、金属塩を繊維状物質
内に形成できる。
【0071】本発明における繊維状物質は、そのもの自
体のみでシート状物として、使用することができるが、
他の併用される各種繊維と共存させて使用することがよ
り実用的である。さらに、前述したとおり、本発明にお
ける繊維状物質中に、抗菌防黴剤を高濃度に吸着させ
て、いわゆるマスターバッチ的に本発明における繊維状
物質を適用することは、より効果的であり、且つ、操業
上でも大きな利点がある。
【0072】本発明における繊維状物質を含む本発明の
農業用シートの全体中の構成比率は、0.1〜70重量
部、好ましくは0.5〜30重量部である。0.1重量
部未満であると、十分な抗菌防黴機能が発揮されない。
また、70重量部を超えると、生分解性は良いが、強度
低下の傾向が大きい。
【0073】本発明における繊維状物質を他の併用され
る各種繊維と混抄して使用する場合、必要に応じて、各
種のバインダー繊維を用いることができる。
【0074】本発明に用いられるバインダー繊維は、芯
鞘タイプ(コアシェルタイプ)、並列タイプ(サイドバ
イサイドタイプ)などの複合繊維が挙げられる。例え
ば、ポリプロピレン(芯)とポリエチレン(鞘)の組み
合わせ(商品名:ダイワボウNBF−H:大和紡績
製)、ポリプロピレン(芯)とエチレンビニルアルコー
ル(鞘)の組み合わせ(商品名:ダイワボウNBF−
E:大和紡績製)、ポリプロピレン(芯)とポリエチレ
ン(鞘)の組み合わせ(商品名:チッソESC:チッソ
製)、高融点ポリエステル(芯)と低融点ポリエステル
(鞘)の組み合わせ(商品名:メルテイ4080:ユニ
チカ製)などが挙げられる。また、ビニロンバインダー
繊維(VPB107×1:クラレ製)などの熱水溶融タ
イプなども使用できる。
【0075】バインダー繊維の繊維径は特に限定されな
いが、0.3〜5デニールであることが好ましく、より
好ましくは1〜2デニールである。
【0076】良好な引張り強度、折り適性を抄造段階で
付与させるために、バインダー繊維を配合することによ
り、農業用シートの内部強度を強くでき、抄造後のバイ
ンダーの付与工程、スリット工程でテンションが加わっ
た際に起こり易い断紙や、スリット工程、プリーツ加工
工程で農業用シートがこすられた時に起こり易い面剥け
を抑える役割を果たす。
【0077】本発明における繊維状物質を使用した農業
用シートを湿式抄紙法で製造する際、地合を良好にする
ためには、各種繊維をパルパーなどの分散タンク内で分
散水に均一に分散する必要があり、そのために界面活性
剤を用いることが望ましい。
【0078】界面活性剤は、アニオン系、カチオン系、
ノニオン系、両性に分類される。アニオン系界面活性剤
としては、例えば、カルボン酸塩、硫酸エステル塩、ス
ルホン酸塩、リン酸エステル塩などが挙げられる。カチ
オン系界面活性剤としては、アミン塩、アンモニウム塩
などが挙げられる。ノニオン系界面活性剤としては、エ
ーテル型、エステル型、アミノエーテル型などが挙げら
れる。両性界面活性剤としては、ベタイン型などが挙げ
られる。これらの中から、繊維の分散性の良好なものを
適宜選択して用いればよい。また、これら例示したもの
から外れるものであっても、繊維の分散性の良好なもの
であれば問題ない。
【0079】均一に混合分散した繊維の分散安定性を向
上させるために、アニオン性のポリアクリルアミド系粘
剤を繊維分散液、または抄紙ヘッドに添加することによ
り、湿式抄造後の農業用シートの地合はさらに向上す
る。
【0080】本発明の農業用シートは、一般紙や湿式不
織布を製造するための湿式抄紙機、例えば、長網抄紙
機、円網抄紙機、傾斜ワイヤー式抄紙機を単独で1層で
あっても、同機種同士、異機種を組み合わせた2層以上
の多層であっても良い。
【0081】本発明の農業用シートの坪量は、10〜3
00g/m2程度に製造されるのが一般的である。
【0082】乾燥には、シリンダードライヤー、エアー
ドライヤー、赤外線ドライヤーなどの乾燥機を用いるこ
とが可能である。
【0083】本発明の農業用シートは、湿式抄紙後乾燥
した時点で、強度および腰が良好であるが、取り扱いの
し易さなどの用途により、さらに強度、腰を向上させる
ために、湿式抄紙し、乾燥した後、各種バインダーを付
与することが可能である。
【0084】バインダーとしては、例えば、アクリル系
ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス、ウレタン系ラテ
ックス、エポキシ系ラテックス、ポリエステル系ラテッ
クス、スチレンブタヂエン系ラテックス、アクリロニト
リルブタヂエン系ラテックス、エポキシ系バインダー、
フェノール系バインダー、ポリビニルアルコール、デン
プンなど、一般的に製紙工程で使用される紙力剤などが
挙げられ、これらを単独、もしくは架橋剤と併用して使
用できる。
【0085】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中の「部」および「%」は、それぞれ「重量
部」および「重量%」を示す。
【0086】製造例A 前記の発明の実施の形態の記載に準じて、カルボキシメ
チル基置換度0.22(DS=0.22)の変性NBK
Pに、銀/2−メルカプトピリジン−N−オキシドより
なる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質を作製した(以
下、CP22AgMPと略記する)。すなわち、上記の
変性NBKP分散液(固形分1000g)に硝酸銀0.
5molを加え、pHを5.5に調節してから、30分
間攪拌する。0.1M/lの2−メルカプトピリジン−
N−オキシドナトリウム液を、変性NBKP分散液に加
えられた硝酸銀と等モル相当量を添加した。30分間攪
拌してから、硫酸でpHを4まで下げた後、脱水した。
脱水パルプに、再び500mlの水を加え、攪拌水洗し
て脱水した。これを、銀/2−メルカプトピリジン−N
−オキシドよりなる抗菌防黴剤を含有するカルボキシメ
チル基置換度0.22(DS=0.22)の変性NBK
Pとした。
【0087】比較例1 2m3の分散タンクにアクリル酸ソーダ系アニオン性界
面活性剤(日本アクリル化学社製、プライマル850)
を全繊維に対して1%になるように添加し、NBKP
(カナダ標準濾水度430ml)、繊維径2デニール×
5mmポリエステル繊維状バインダー(メルテイ408
0、ユニチカ社製)を各々50:50の比率で配合し、
分散濃度0.2%で30分間分散した後、乾燥重量で2
00g/m2になるように、円網抄紙機で抄紙後、表面温
度130℃のシリンダードライヤーで乾燥し、農業用シ
ートを作製した。
【0088】実施例1〜5 比較例1のNBKPの一部を、上記製造例Aで得られた
本発明における繊維状物質であるCP22AgMPに、
表1記載の配合量に置き換えた外は、比較例1と同様に
して、実施例1〜5の農業用シートを作製した。
【0089】実施例6 上記製造例Aで得られた本発明における繊維状物質であ
るCP22AgMP、繊維径2デニール×5mmポリエ
ステル繊維状バインダー(メルテイ4080、ユニチカ
社製)を各々70:30の比率で配合すること以外は、
実施例1と同様にして、実施例6農業用のシートを作製
した。
【0090】製造例B 製造例Aと同様であるが、前記の発明の実施の形態の記
載に準じて、CP22AgMPの代わりに、カルボキシ
メチル基置換度0.40(DS=0.40)の変性NB
KPに(銅、亜鉛)/2−メルカプトピリジン−N−オ
キシドよりなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質を作製
した(以下、CP40Cu50Zn50MPと略記す
る)。なお、括弧内金属原子の次の数字は、モル%比を
表わす。すなわち、上記の変性NBKP分散液(固形分
1000g)に硫酸銅0.5mol、硝酸亜鉛0.5m
olを加え、pHを5.5に調節してから、30分間攪
拌する。0.1M/lの2−メルカプトピリジン−N−
オキシドナトリウム液を、1mol相当量を添加した。
30分間攪拌してから、硫酸でpHを4まで下げた後、
脱水した。脱水パルプに、再び500mlの水を加え、
攪拌水洗して脱水し、CP40Cu50Zn50MPを
得た。
【0091】比較例2 2m3の分散タンクにアクリル酸ソーダ系アニオン性界
面活性剤(日本アクリル化学社製、プライマル850)
を全繊維に対して1%になるように添加し、NBKP
(カナダ標準濾水度430ml)、ポリプロピレン繊維
(PZ、0.5デニール、5mm:大和紡績製)、繊維
径2デニール×5mmポリエステル繊維状バインダー
(メルテイ4080、ユニチカ社製)を各々50:2
5:25の比率で配合し、分散濃度0.2%で30分間
分散した後、乾燥重量で100g/m2になるように、円網
抄紙機で抄紙後、表面温度130℃のシリンダードライ
ヤーで乾燥した後、アクリルラテックスをサイズプレス
装置で付与し乾燥させて、農業用シートを作製した。
【0092】実施例7〜11 比較例2のNBKPの一部を、上記製造例Bで得られた
本発明における繊維状物質であるCP40Cu50Zn
50MPに、表1記載の配合量に置き換えた外は、比較
例2と同様にして、実施例7〜11の農業用シートを作
製した。
【0093】実施例12 上記製造例Bで得られた本発明における繊維状物質であ
るCP40Cu50Zn50MP、ポリプロピレン繊維
(PZ、0.5デニール、5mm:大和紡績製)、繊維
径2デニール×5mmポリエステル繊維状バインダー
(メルテイ4080、ユニチカ社製)を各々70:5:
25の比率で配合すること以外は、実施例7と同様にし
て、実施例12の農業用シートを作製した。
【0094】製造例C 製造例Aと同様であるが、前記の発明の実施の形態の記
載に準じて、CP22AgMPの代わりに、カルボキシ
メチル基置換度0.40(DS=0.40)の変性NB
KPに(銀、銅、亜鉛)/2−メルカプトピリジン−N
−オキシドよりなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質を
作製した(以下、CP40Ag25Cu25Zn50M
Pと略記する)。なお、括弧内金属原子の次の数字は、
モル%比を表わす。すなわち、上記の変性NBKP分散
液(固形分1000g)に硝酸銀0.25mol、硫酸
銅0.25mol、硝酸亜鉛0.5molを加え、pH
を5.5に調節してから、30分間攪拌する。0.1M
/lの2−メルカプトピリジン−N−オキシドナトリウ
ム液を、1mol相当量を添加した。30分間攪拌して
から、硫酸でpHを4まで下げた後、脱水した。脱水パ
ルプに、再び500mlの水を加え、攪拌水洗して脱水
し、CP40Ag25Cu25Zn50MPを得た。
【0095】比較例3 2m3の分散タンクにアクリル酸ソーダ系アニオン性界
面活性剤(日本アクリル化学社製、プライマル850)
を全繊維に対して1%になるように添加し、NBKP
(カナダ標準濾水度430ml)、繊維径2デニール×
5mmポリエステル繊維状バインダー(メルテイ408
0、ユニチカ社製)を各々50:50の比率で配合し、
分散濃度0.2%で30分間分散した後、乾燥重量で5
0g/m2になるように、円網抄紙機で抄紙後、表面温度
130℃のシリンダードライヤーで乾燥し、アクリルラ
テックスをサイズプレス装置で付与し乾燥させて、農業
用シートを作製した。
【0096】実施例13〜17 比較例3のNBKPの一部を、上記製造例Cで得られた
本発明における繊維状物質であるCP40Ag25Cu
25Zn50MPに、表1記載の配合量に置き換えた外
は、比較例3と同様にして、実施例13〜17の農業用
シートを作製した。
【0097】実施例18 上記製造例Cで得られた本発明における繊維状物質であ
るCP40Ag25Cu25Zn50MP、繊維径2デ
ニール×5mmポリエステル繊維状バインダー(メルテ
イ4080、ユニチカ社製)を各々70:30の比率で
配合すること以外は、実施例13と同様にして、実施例
18の農業用シートを作製した。
【0098】実施例19 実施例16と同様であるが、繊維径2デニール×5mm
ポリエステル繊維状バインダー(メルテイ4080、ユ
ニチカ社製)の代わりに、NBKP(カナダ標準濾水度
430ml)に置き換えたものを使用して、実施例19
の農業用シートを作製した。
【0099】比較例4 実施例4と同様であるが、本発明における繊維状物質で
あるCP22AgMPを用いずに、比較例4の農業用シ
ートを作製した。
【0100】比較例5 実施例16と同様であるが、本発明における3金属塩併
用系のCP40Ag25Cu25Zn50MP含有繊維
状物質の代わりに、塩化ベンザルコニウム含有繊維状物
質10%を使用して、比較例5の農業用シートを作製し
た。なお、塩化ベンザルコニウム含有繊維状物質は、実
施例16で用いたカルボキシメチル基置換度0.40
(DS=0.40)の変性NBKP10gに対して、
0.1M/lの塩化ベンザルコニウム液100mlを加
え、pHを5.5に調整後、攪拌し、脱水、水洗した
後、再び脱水を行って作製した。
【0101】実施例20 上記製造例Aで得られた本発明における繊維状物質であ
るCP22AgMPのみを用いる外は、比較例3と同様
にして、実施例20の農業用シートを作製した。
【0102】このようにして得られた実施例および比較
例の農業用シートについて、下記の試験方法により、抗
菌性能、防黴性能および萎黄病につき測定した。得られ
た結果を表1〜表3に示す。
【0103】<試験法−(抗菌(殺菌)性)>大腸菌
(E−coli IFO3301)を液体培地(ペプト
ン・イースト)で24時間前培養し、希釈して2×10
8セル/mlの試験液を調整した。試験片を2cm×2
cmにカットして、ペトリ皿上に配置し、パスツールピ
ペットで上記菌液を5滴(約0.1ml)滴下し、乾燥
しないようにカバーして38℃で24時間経時した。経
時後、試験片のそれぞれをNutrient Brot
h寒天培地上に押し当て、試験片上の菌を転写させて剥
離し、再度38℃で24時間培養し、観察した。評価
は、次のとおりとした。 評価グレード −− 殆ど完全に殺菌し、菌の成育がない。 − 2cm×2cm転写面に5コロニー以下の成育
はあるが、殆ど完全に殺菌。 + 2cm×2cm転写面に100コロニー以下で良
好な抗・殺菌作用。 ++ 2cm×2cm転写面に効果は認められるが、
弱いか、少ない。 +++ 2cm×2cm転写面に実質的効果なし。
【0104】<試験法−(防黴性)>試験菌株とし
て、黒カビ(Aspergillus niger)を
用いた。斜面培地から胞子を5白金耳採り、少量の湿潤
剤(スルホコハク酸ジオクチルナトリウム液)を加え、
激しく振って胞子を分散させ、ガーゼで濾過し、全量を
50mlに調整した。1.5%の寒天を加えたGP培地
(日本製薬社製)を作り、上記菌液を均一に噴霧し、一
旦、表面を乾燥させ、2cm×2cmにカットした試料
片を乗せ、十分に圧着させ、再度試験菌を全面に噴霧し
て、28℃で経時培養し、最高1週間まで経時観察し
た。なお、表1および表2には、1週間経時の観察結果
を記載した。評価は、次のとおりとした。 評価グレード −− 黴の生育を完全に阻害。 − 黴の生育か否か判断がつきかねる。 + かなり良好な制御力を示すが表面積1/5以下に
カビの生育を認める。 ++ 表面積1/3位にカビの生育が認められる。 +++ 全面に黴が生育する。
【0105】<試験法−(萎黄病)>萎黄病のテスト
はダイコン(品種:耐病夏みの早生)を使用して下記の
方法で実施した。 (1)畦巾60cm、長さ20mの高畦をもうけ、この
上を実施例1〜20および比較例1〜5の農業用シート
で覆った。各農業用シートとも3畦を試験区とし、合計
75畦を設けた。 (2)肥料は窒素−燐−カリ成分で20−10−15k
g/10a施した。 (3)各農業用シートには株間30cm、条間45c
m、穴径6cmの植穴を2条設け、播種した。 (4)栽培は平成8年8月20日に播種し、60日後に
収穫した。 テスト結果は播種後の経過日数ごとの萎黄病の発病株率
(%)で示した。その結果を表1および表2に示す。な
お、萎黄病は糸状菌の一種であるフザリウム菌によって
引き起こされる。この菌はダイコンの根が近くにくると
発芽管を出して根に進入し、感染していく。萎黄病にお
かされたダイコンは葉が萎凋し、黄変して枯死してしま
う。そして根部は導管部が褐変してしまう。発病株の判
断はこのような現象の有無によって判断した。
【0106】<引張強度>引張強度の測定は、JIS
P 8113−1994「紙および板紙の引張強度試験方
法」に準拠して行った。本発明の農業用シートは、長尺
(流れ)方向、短尺(幅)方向のいずれも5Kgf/5
0mm以上であることが好ましい。
【0107】
【表1】
【0108】
【表2】 註) 比較5の10*は、本発明における3金属塩併用
系のCP40Ag25Cu25Zn50MP含有繊維状
物質の代わりに、塩化ベンザルコニウム含有繊維状物質
10%使用したものを示す。
【0109】表1および表2の試験結果から、次のこと
が解る。
【0110】製造例Aに記載した抗菌防黴剤(CP22
AgMP)を含む本発明における繊維状物質を、農業用
シートの構成繊維の一つであるNBKPの一部に置き換
えて使用した場合、抗菌防黴剤を含まない比較例1に比
べて、抗菌性能および防黴性能とも優れていることが解
った。その配合量は、0.1%から効果が認められ、ま
た0.5%から相当良好な抗菌・防黴効果が認められ、
さらに1.0%以上では極めて良好な抗菌・防黴効果が
認められた。農業用シートの特性である萎黄病の発病株
率は、配合量は、0.1%乃至0.5%から効果が認め
られ、また1.0%から相当良好な対萎黄病効果が認め
られ、10%から極めて良好な対萎黄病効果が認められ
た。その効果は、経時日数が比較的短期間はもとより、
50日、60日もの長期間においても、効果の持続が認
められた。本発明における繊維状物質を70%配合した
実施例6は、抗菌・防黴効果および対萎黄病効果とも、
極めて良好な結果が得られた。実施例5に比べると、実
作業上支障ない程度であるが、若干強度が低下する傾向
がみられた。
【0111】製造例Bに記載した抗菌防黴剤(CP40
Cu50Zn50MP)を含む本発明における繊維状物
質を、農業用シートの構成繊維の一つであるNBKPの
一部に置き換えて使用した場合の実施例7〜11および
70%配合した実施例12とも、実施例1〜5および実
施例7と同様に、抗菌・防黴効果および対萎黄病効果と
も、良好な結果が得られた。実施例12は、実施例11
に比べると、実作業上支障ない程度であるが、若干強度
が低下する傾向がみられた。
【0112】製造例Cに記載した抗菌防黴剤(CP40
Ag25Cu25Zn50MP)を含む本発明における
繊維状物質を、農業用シートの構成繊維の一つであるN
BKPの一部に置き換えて使用した場合の実施例13〜
18は、実施例1〜5および7〜12と同様に、抗菌・
防黴効果および対萎黄病効果とも、良好な結果が得られ
た。実施例18は、実施例17に比べると、実作業上支
障ない程度であるが、若干強度が低下する傾向がみられ
た。ここで特筆すべきは、実施例1〜6の系および実施
例7〜12の系に比べて、実施例13〜18の系は、低
坪量であるにも拘わらず、極めて優れた抗菌・防黴効果
および対萎黄病効果を発揮することである。銀塩、銅塩
および亜鉛塩の3種が複合されたCP40Ag25Cu
25Zn50MPを含む本発明における繊維状物質が、
如何に抗菌・防黴効果および対萎黄病効果において、卓
越したものであるかが解る。以上の実施例1〜18の引
張強度は、全て5Kgf/50mm以上であって、実用
上問題のないものであった。実施例19は、CP22A
gMPを用いた本発明における繊維状物質とNBKPを
使用した農業用シートである。抗菌・防黴効果および対
萎黄病効果とも、良好な結果が得られ、生分解性で、廃
棄も放置すればよく、短期間使用に適していたが、引張
強度は5Kgf/50mmより低く問題があった。実施
例20は、上記製造例Aで得られた本発明における繊維
状物質であるCP22AgMPのみを用いた農業用シー
トである。抗菌・防黴効果および対萎黄病効果とも、極
めて良好な結果が得られ、生分解性で、廃棄も放置すれ
ばよく、短期間使用に適していたが、引張強度は5Kg
f/50mmより低く問題があった。
【0113】
【発明の効果】本発明に使用される抗菌防黴剤を含有し
た繊維状物質は、以上詳述したように、繊維状物質が有
する特有の多孔性を巧妙に利用して、親水性マトリック
スを形成したものであって、それ故、菌捕捉性が良く、
また、水分維持機能も有しており、各種のイオン拡散性
も良好である。さらに、本発明で使用される抗菌防黴剤
は、安定性が高く、しかも適度な解離性を有しているた
めに、抗菌防黴剤の溶出が適度である。それ故、抗菌防
黴効果が持続されて、ポットライフが長く、耐久性に優
れている。また、本発明において、抗菌防黴剤を含有し
て最も効果的に機能を発揮する繊維状物質は、セルロー
ス系繊維の部分変性物がカルボキシメチル変性されたも
のであって、さらにその置換度(DS)が0.5以下で
ある繊維状物質を用いた場合である。このような繊維状
物質よりなるパルプを用いると、パルプを構成するセル
ロース繊維中に高密度で充填できるので、極めて抗菌防
黴剤含有量の高いパルプが得られる。したがって、本発
明に使用される抗菌防黴剤を含有した繊維状物質よりな
る本発明の農業用シート、並びに該繊維状物質を含む本
発明の農業用シートは、抗菌防黴効果はもとより、萎黄
病に対しても優れた効果を発揮するものである。本発明
における繊維状物質は、天然セルロース系繊維のみで造
られた場合は、比較的短期間用の農業用シートに用いる
ことに適しており、生分解し易いので、そのまま放置す
ればよく、また、本発明における繊維状物質とアクリル
系繊維バインダーや、さらにナイロン繊維のような合成
繊維を使用したものを、農業用シートとして用いた場合
は、生分解し難いので、長期間用の農業用シートに用い
ることに適している。このように、本発明の農業用シー
トは、使用する期間およびその間に望まれる抗菌・防黴
機能の程度に合わせて、本発明における繊維状物質中に
含有される抗菌防黴剤の種類、組み合わせ、濃度および
併用する繊維の種類などにより適宜調整でき、選択肢が
多岐に亘っているので、ユーザーの要望に対して、きめ
こまかく対応することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 59/16 D06M 13/35 D06M 13/35 D21H 5/22 D

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤
    を含有する繊維状物質よりなる農業用シート。
  2. 【請求項2】 有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤
    を含有する繊維状物質を含む農業用シート。
  3. 【請求項3】 有機化合物の金属塩よりなる抗菌防黴剤
    を含有する繊維状物質と、有機繊維または無機繊維の少
    なくとも1種を主体とする請求項2記載の農業用シー
    ト。
  4. 【請求項4】 有機繊維が植物繊維、動物繊維、再生繊
    維、半合成繊維および合成繊維から選ばれる繊維を単独
    あるいは複合したものである請求項3記載の農業用シー
    ト。
  5. 【請求項5】 無機繊維がガラス繊維、炭素繊維、セラ
    ミック繊維およびウイスカーから選ばれる繊維を単独あ
    るいは複合したものである請求項3記載の農業用シー
    ト。
  6. 【請求項6】 少なくとも有機化合物の金属塩よりなる
    抗菌防黴剤を含有する繊維状物質と、吸着機能を有する
    物質とからなる請求項3記載の農業用シート。
  7. 【請求項7】 有機繊維または無機繊維の少なくとも1
    種からなるシートおよび吸着機能を有する物質を含むシ
    ートを組み合わせた複合シートであって、該複合シート
    を構成する少なくとも一つのシート中に有機化合物の金
    属塩よりなる抗菌防黴剤を含有する繊維状物質を含む農
    業用シート。
  8. 【請求項8】 吸着機能を有する物質が、活性炭または
    活性炭素繊維の少なくとも1種からなる請求項6または
    7記載の農業用シート。
  9. 【請求項9】 繊維状物質がセルロース系繊維であっ
    て、併用する繊維状物質もセルロース系繊維を主体とす
    る農業用シート。
  10. 【請求項10】 併用するセルロース系繊維の農業用シ
    ート全体中の構成比率が、50重量%以上である請求項
    9記載の農業用シート。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10に記載された、いずれ
    か1項記載の農業用シートが、色料を含有したものであ
    る農業用シート。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10に記載された、いずれ
    か1項記載の農業用シートの引張強度が、5Kgf/5
    0mm以上である農業用シート。
  13. 【請求項13】 有機化合物が含窒素複素環、硫黄原子
    の少なくとも1種を含有する化合物である請求項1〜1
    0に記載された、いずれか1項記載の農業用シート。
  14. 【請求項14】 含窒素複素環、硫黄原子の少なくとも
    1種を含む有機化合物が、ベンズイミダゾール化合物、
    メルカプトピリジン−N−オキシド化合物、イソチアゾ
    ロン化合物、ベンゾチアゾール化合物もしくはベンゾチ
    アゾロン化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物で
    ある請求項13記載の農業用シート。
  15. 【請求項15】 金属塩が銀塩、銅塩、亜鉛塩の少なく
    とも1種を含有する請求項1〜3のいずれか記載の農業
    用シート。
  16. 【請求項16】 金属塩が銀塩、銅塩、亜鉛塩の2種以
    上が複合されたものを含有する請求項15記載の農業用
    シート。
  17. 【請求項17】 金属塩が銀塩、銅塩および亜鉛塩の3
    種が複合されたものを含有する請求項16記載の農業用
    シート。
  18. 【請求項18】 銀塩、銅塩および亜鉛塩3種につい
    て、銀、銅および亜鉛の組成比が、モル比で合計100
    としたときに、それぞれ、銀10〜40、亜鉛20〜6
    0、残りが銅である(ただし、銅が0になることはな
    い)請求項17記載の農業用シート。
  19. 【請求項19】 繊維状物質がセルロース系繊維の部分
    変性物である請求項1〜3または9のいずれか記載の農
    業用シート。
  20. 【請求項20】 セルロース系繊維の部分変性物がカル
    ボキシメチル変性されたものである請求項19記載の農
    業用シート。
  21. 【請求項21】 セルロース系繊維の部分変性物の置換
    度が0.5以下である請求項20記載の農業用シート。
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