JPH022303A - 農業用シートの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は土壌中のような１すｆｌ環境下でも強度を筺も
、一定期閘後土Ｉｊｌ　ＩＥ＆生物の作用により分解す
ることによって、植物の根の伸長を自由とする多孔性の
農業用シート状造形物の製法に関するものである。具体
的には育苗移植用ボット、苗床用シート、水耕栽培用床
等の農業用シート造形物に適用される。

［従来技ｆｉ１ プラスチックや紙パルプ製品で作られた育苗移植用ボッ
トは従来から広く利用されでいる。ポットに必要な性質
は、根の伸長のため透水性・通気性があることのほか畑
に移植するまでの問強度を保ら、隣接するボット間の根
が絡み合わず、移植時に容易に分離すること、また移植
後は根の伸長を妨げないようすみやかに分解することで
あり、ざら【こ分解物が苗の成長を促進すれば理想的で
ある。

従来のプラスチック装のものは土中で分解せず根の伸長
を妨げるため、移植にあたって取り外す必要かある。こ
の際伸長しかけた根を偏める恐れと、取り外して廃髪す
る手間がかかり作業能率が低下する欠点があった。また
紙パルプ製のものはＬ中で強度を保たせるため防腐剤や
強度増加剤を含浸さＷるのが一般的であるが、その里が
多過ぎると通気、透水性を損ない、また少ないと安定し
た紙力が得られない等の問題点があった。パルプとプラ
スチック繊維を混抄する形式のポットもあるが、移植後
もプラスチック繊織部分がらみつな構造のまま残るため
、やはり眼の伸長が妨げられ之ことと、プラスチック繊
維のコストが高い欠点があった。

またポット以外の育苗シート等に用いる場合にも移植ま
で強度を保ち、移植後すみやかに分解し・て根の伸長を
助ける点でポットと同舎眉な性質をｑ協する必要がある
が、従来の素材では上記のような欠点があった。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は天然パルプを主成分とし、キトサンがバインダ
ーであるシート４材を用いることによりこれら従来の欠
点を排除しながら十分な紙力を持ち、移植後作物の根を
自由に伸長させＨつ百分も供給する、安価で性能の優れ
た苗移植用ポット等に用いられる農業用シート及びその
製造方法を提供するものである。

［問題点を解決するためのｆ段］ 本発明者らは木材非木材等の天然パルプ繊維とキトサン
との混抄あるいはパルプ瑳道シートへのキトサンの塗布
について鋭意研究を行った結果、パルプ縁道シートへの
キトサンの塗布は介苗移植用ポット等の農業用シート素
材として適切な性質を■備していることを見い出し、本
発明を完成させるに至った。

本発明に用いる天然パルプは特にル１限されるものでは
なく、針傭樹、広葉樹の樹木及び非木材植物から得られ
るもののほか、古紙パルプ等も用いることができる。ま
たその叩解度についても特に′ＤＩ限はないが、多孔質
のシートか好ましい用途にはカナダ標準ろ水度５００〜
７００　ｍ　ｔが過当てあり、富で薄いシートが必要な
用途には１００〜３００　ｍ　ｔがｉ！！当である。

キトサンは５Ｉ！殻、海老殻、あるいは菌糸体等から１
才取したキチンに化学的あるいは生物学的処理を加えて
脱アセチル化したものである。キトサンは日本各地の畑
土中にτ退的にｑ在するカン状菌等により分解され、窒
素榮養源として植物体の生育を助長する。キトサンはパ
ルプ繊維ｉ笥のバインダーの効果を持ち、キトサンを塗
布し・乾燥したパルプシートは乾燥時のみならず、湿潤
時にも一定の強度を保つ。この塗布材料であるキトサン
はその原料を特に制限するものではなく、蟹殻、海老殻
、あるいは菌糸体等、いずれから調製したものでも良い
、得られるキトサンの分子量、脱アセチル化度は高い方
がシート強度が良いが、これも特に制限するものではな
く、脱アセチル化度６０％以上であれば良い、塗布層に
間しては対パルプ１〜ｌＯ％が適当である。

本発明は天然パルプを抄紙して得られたシートに、キト
サン水溶液をキトサン１〜１０％く対パルプ）となるよ
う塗布し、乾燥さす製造法を特徴とする。シートへの塗
布は約２％酢ｒＩＩζこ溶解させた１−３％キトサン水
溶液で行う。

抄紙は円網、長網等の通常の抄紙機によって行うことが
できる。得られたシートをドライヤーマシンで半乾燥し
た後、塗布機あるいは塗工機を用いてキトサン水溶液を
シートに含浸させ、再びドライヤーで十分子ｔ燥させる
ことによって本発明のｆｉ支用シートが得られ、これを
さらに成形しポット等にすることができる。

この農業用シートを育苗用ポットに用いると、・ｎ苗量
１ゴ中は七分な強度を侃ち、移植後は徐々に強度低下す
るとともに腐食分解して栄養源となり植物のａ成を助け
ることとなり、前記従来のポットにみられた不都合が解
決されるのである。

またポット以外の農業用シートに用いる場合にもパルプ
のカナダ標準ろ水度やシートの坪量を変えることで、目
的に合うように分解時期やシートの多孔性を調整するこ
とができる。

［作用と実施例］ 次に本発明の実施方法について実験結果を例にあげて説
明する。

実施例１ 叩解度約１５０ｍｚ（Ｃ３Ｆ）の針葉樹砕木パルプを坪
竜約５０ｇ／ｍ２に抄紙し、￥ｒｉ燥させた後、１〜３
％キトサン水ｆ’ａＭをパルプ当たりキトサンが１〜１
０％となるよう塗布してｒｉ、燥させた。乾燥は１０５
℃で送風乾燥した。キトサンは）碕老般から調製された
説アセチル化度約９５％のものを２％酢酸で溶解して用
いた。得られたシートを約５０％水分の湿潤土壌中（２
５℃、相対湿度９５％）に３週明及び２ケ月埋没した後
、その湿潤強度を、１１Ｓ　Ｐ−８１１３に従って測定
した。その結果を第１表に示す。

実施例２ 古紙パルプを使用し、抄紙したシートに２％キトサン水
溶液を塗布し、加熱−送風乾燥した。このシートを移植
用ポットに成型し、トウモロコシの種子を播種して潅水
を行い、３週明後ボットごと露地移植を行った。このｅ
ｈＩ時点でのシートへの根の貫通はなく、ポット強度も
十分に移植に耐えた。その後、２ケ月後には根はシート
を貫通して生育し°Ｃおり、茎の成長はボットｔｔｆｊ
！用しない場叩解度５００　ｍ　ｔの■砕砕木パルプを
厚み約２ｍｍに抄造し、２５ｘ２５ｃｍのシートとして
西洋芝の神子を懸濁させた３％キトサンを塗布し、３０
℃で送風乾燥した。このシートマットに潅水を行い、種
子を発芽させた０発芽後、シートマットをＸａｉＩ！！
に移植して生育状態を観察したか、生育は良好であり、
またシートマットは６ケ月後には１−壌と識別が困値な
程度に分解していた。

［発明の効果］ 本発明の方法て得られるα業用シートは湿潤状態ドて強
度、通水性及び通気性を保ち、−″Ｂ：期尚後に土壌中
で分解するため、作物の根の生育媒体及び支持体として
最適である。また分＠物は何ら作物に害を及ぼすことな
く、むしろ栄養分となるため理想的である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 天然パルプシートに対しパルプ当たり１〜１０％のキト
   サンを塗布して製造する、湿潤状態下で強度、通水性及
   び通気性を保ち、一定期間後土壌中で分解することを特
   徴とする農業用シート。