JPH11103185A - モジュールをもつ筐体の冷却機構 - Google Patents

モジュールをもつ筐体の冷却機構

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JPH11103185A
JPH11103185A JP28128897A JP28128897A JPH11103185A JP H11103185 A JPH11103185 A JP H11103185A JP 28128897 A JP28128897 A JP 28128897A JP 28128897 A JP28128897 A JP 28128897A JP H11103185 A JPH11103185 A JP H11103185A
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module
housing
air
cooling
cooling mechanism
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JP28128897A
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Hiroaki Sasaki
博章 佐々木
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Ando Electric Co Ltd
Original Assignee
Ando Electric Co Ltd
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  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱量と装着数が異なっても、各モジュール
ごとの発熱量に対する適切な冷却効果が得られるモジュ
ールをもつ筐体の冷却機構を提供する。 【解決手段】 筐体11のエアホール18の上にモジュ
ール16の発熱量に応じて風量調整板19を配置する。
モジュール16の底部に位置調整器具20をモジュール
16の発熱量に応じて取り付ける。モジュール16を筐
体11への装着の際に、モジュール16とともに位置調
整器具20が移動し、冷却用のエアホール18とモジュ
ール16のモジュールエアホール16a・16bとの連
通数を調整する。ファン12からエアダクト13を通っ
て冷却用のエアホール18とモジュールエアホール16
a・16bとからモジュール16内に送風する風量を適
切にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発熱素子を実装
したプリント基板を収納したモジュールの筐体への装着
数と発熱素子の発熱量に応じて、筐体のエアダクトを通
して流入した冷却用の空気を効率的にモジュールに流通
させてモジュールの冷却効率を高めるようにしたモジュ
ールをもつ筐体の冷却機構に関する。
【0002】
【従来の技術】各種電子装置においては、発熱素子を含
む種々の電子回路素子や、発熱素子を含まない電子回路
素子をプリント基板に実装し、このプリント基板を収納
したモジュールを筐体に所定数装着して電子装置を組み
立てることがある。このような発熱素子を含むモジュー
ルを筐体に装着すると、発熱素子の発熱により、発熱素
子はもとより、その周辺回路素子も熱破壊されるおそれ
がある。このため、通常は、発熱素子を含むモジュール
を装着した筐体に空冷による冷却手段を設け、筐体から
モジュールに通風して、モジュールを冷却して、プリン
ト基板に実装されている各回路素子の熱破壊を未然に防
止する。
【0003】図14は、モジュールを装着していない状
態の従来の筐体1の斜視図である。図15は、図14の
筐体1に複数個のモジュール2を矢印Y1方向に着脱可
能に装着した状態を示す斜視図である。図14と図15
の両図において、「L」字型に形成された筐体1に装着
するモジュール2には、プリント基板3が収納されてい
る。プリント基板3には、発熱素子を含む場合と、発熱
素子を含まない電子回路素子を実装する場合とがある。
図15に示す筐体1に装着されているモジュール2とし
て、発熱素子を含まない電子回路素子をプリント基板3
に実装している場合と、発熱素子を含む電子回路素子と
発熱しない電子回路素子とを混在させて実装したプリン
ト基板を収納したモジュールとが混在して筐体1に装着
している場合を示している。
【0004】モジュール2に収納されたプリント基板3
は、図14と図15には示されていないが、プリント基
板3の下端部分はモジュール2の底面から少し突出され
ており、この突出した部分が筐体1の上面4に形成され
ているガイド5の溝に案内され、モジュール2を筐体1
に対して着脱するときに、プリント基板3とともにモジ
ュール2を矢印Y1方向にスライドさせることにより、
モジュール2を筐体1に対して着脱可能にしている。ガ
イド5の近傍に、複数個のエアホール6が筐体1の上面
4に形成されている。エアホール6は筐体1内に形成さ
れたエアダクト7の上端の開口面に連通している。
【0005】また、筐体1の後部には、ファン8が取り
付けられており、フアン8により筐体1の外部から空気
を吸入し、吸入した空気をダクト7を通して筐体1のエ
アホール6に送風する。エアホール6への送風空気は、
モジュール2に収納されているプリント基板3の発熱素
子を冷却するために、モジュール2内を流通するように
している。空気を流通させるために、モジュール2の底
部には、図示されていないが、エアホールが形成されて
いる。
【0006】エアホールは、モジュール2が筐体1に装
着された場合に、筐体1の上面4のエアホール6に対応
している。さらに、モジュール2の上面は開口されてお
り、しかも図15からも明かなように、筐体1のカバー
1aの上面には排気孔9が形成されている。排気孔9は
モジュール2の上面の開口部と対応して連通するように
位置している。すなわち、筐体1のエアダクト7と、エ
アホール6と、モジュール2と、排気孔9とが連通して
いる。
【0007】また、図14に示されるように、筐体1の
垂直部分、すなわち、各モジュール2の後部側には、バ
ックボード10が取り付けられている。バックボード1
0には、筐体1に装着されるモジュール2の位置に対応
して複数のコネクタ10a〜10nが実装されている。
一方、図16(筐体1にモジュール2を装着した状態の
概略的断面図)に示すように、モジュール2の後部に
も、それぞれコネクタ2aが実装されている。モジュー
ル2のコネクタ2aは、各モジュール2が筐体1に装着
されたときに、筐体1のバックボード10のコネクタ1
0a〜10nのうちの対応するコネクタにかん合して電
気的に接続される構造になっている。
【0008】次に、従来のモジュールをもつ筐体の冷却
構造によるモジュールの冷却作用について説明する。筐
体1の上面4に、発熱素子を含むモジュールと発熱素子
を含まないモジュールとを複数個筐体1に装着している
場合においても、発熱素子を含むモジュール2を冷却す
るために、筐体1の後部に配置したファン8により、筐
体1の外部から空気を吸入してエアダクト7に導き、筐
体1のエアホール6に向かって送風する。この空気は、
エアホール6から図16の矢印Y3〜Ynで示すよう
に、モジュール2の底面のエアホールを通り、さらにモ
ジュール2内を通って、モジュール2内に収納されてい
るプリント基板3の表面を送風しながらモジュール2の
上面の開口部から筐体1のカバー1aの排気孔9を通過
して筐体1の外部に排気される。
【0009】このようにして、モジュール2内に収納さ
れているプリント基板3に実装された発熱素子およびそ
の他の電子回路素子が冷却される。この場合のモジュー
ル2に対する冷却能力は、筐体1の上面4に形成されて
いるエアホール4の口径により決まり、この口径は筐体
1の設計時にあらかじめ決められているものである。
【0010】したがって、各筐体1としての固有の冷却
能力は設計当初において決められたままであり、冷却能
力を装着するモジュール2の全体の発熱量ごとに、その
都度変更することができない状態になっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、プリント基
板3に実装されている発熱素子の発熱量、すなわち、モ
ジュール2の発熱量が異なるとともに、筐体1に装着す
るモジュール2の数も異なる場合がある。したがって、
モジュール2を装着した筐体1の全体の発熱量にばらつ
きがあり、しかも、上述のように、筐体1の固有の冷却
能力は一定である。このため、筐体1に装着されるモジ
ュール2はすべて一様に冷却されることになり、その結
果、発熱量の大きい素子を実装しているプリント基板3
を収納しているモジュールの場合には、十分な放熱が得
られない場合があり、モジュールによっては、電子回路
素子の破壊を誘発するおそれがある。
【0012】また、筐体1のモジュール2の装着容量一
杯にモジュール2を装着させないで、数個のモジュール
2を装着した状態で電子装置、すなわち、筐体1を動作
させる場合もある。このような場合には、モジュール2
を筐体1に装着していない部分の筐体1の上面4のエア
ホール6は開口されたままであるから、エアダクト7か
ら送風される冷却用の空気はこのエアホール6を通し
て、装着されているモジュール2を冷却することなく、
筐体1の上面4から筐体1のカバー1aの排気孔9を通
して排気されることになる。
【0013】したがって、モジュール2が装着されてい
ない部分のエアホール6を通過して排気孔9に至る空気
の抵抗がモジュール2内を流通する空気の抵抗より小さ
いので、モジュール2が装着されていない部分のエアホ
ール6を通過する空気の流通量が大きくなり、装着され
ているモジュール2の冷却効果を低下させる。さらに、
全く、モジュールを装着しないで筐体1を作動させる場
合には、すべてのエアホール6が開口状態のままであ
り、冷却用空気が全エアホール6を通して、排気孔9か
ら排気される状態となり、ファン8の作動を停止しない
限り、無用に冷却することになる。つまり、筐体1に装
着されるモジュールの数に応じてモジュール2内を流通
する空気の流通量が変わり、モジュールに一様に送風す
ることができないとともに、発熱量の異なるモジュール
ごとに適正送風量を得られず、効率のよい冷却効果が得
られないという課題があった。
【0014】この発明は、発熱量の異なるモジュールを
装着した場合、および装着するモジュール数が異なる場
合でも、個々のモジュールごとに発熱量に対応する適切
な冷却効果が得られ、効率のよい冷却機能を有するモジ
ュールをもつ筐体の冷却構造を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造は、フ
ァン12により外部から吸入した空気をエアダクト13
を通して上面に所定方向に複数列にわたって所定間隔を
もって配列した冷却用のエアホール18に向けて送風さ
せる筐体11と、底面に冷却用のエアホール18に対応
するように形成された複数のモジュールエアホール16
a・16bを有し、かつ少なくとも発熱素子を実装した
プリント基板17を収納したモジュール16と、モジュ
ール16を筐体11への装着時にモジュール16の装着
数と発熱素子の発熱量に応じて冷却用のエアホール18
を閉塞する複数の風量調整板19と、モジュール16の
発熱量に応じてモジュール16の底部に取り付けられ、
モジュール16の筐体11への装着時に風量調整板19
を移動させて冷却用のエアホール18とモジュール用の
エアホール16a・16bとの連通個数を決定する位置
調整器具20と、を備える。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、この発明のモジュールをも
つ筐体の冷却構造の実施の形態を図面に参照して説明す
る。図1はこの発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造
の実施の形態の全体的構成を概略的に示す断面図であ
り、図2は冷却すべきモジュールを装着していない状態
の筐体の外観斜視図である。まず、図1と図2を参照し
て実施の形態に適用される筐体の構成を説明する。筐体
11は「L」字形に形成されており、図1と図2におい
て、左側を前部とし、右側を後部とすることにする。筐
体11の垂直部の後部には、ファン12が収納されてい
る。ファン12は筐体11の外部から冷却用の空気を吸
入して筐体11内のエアダクト13(図1参照)に送風
する。
【0017】エアダクト13は筐体11の水平部内に形
成されており、その先端の開口部は筐体11の水平部の
上面14に対向している。上面14には、複数列にわた
って図3に示すようなモジュール16(モジュールの構
成については後述する)が着脱でき、モジュール16を
複数個並列に着脱可能にするために、筐体11の上面1
4の前部から後部に向かって図2に示すように、各列ご
とに2対ずつの差込ガイド15が形成されている。
【0018】差込ガイド15は図4に拡大して示されて
いる。図4は筐体11の上面14の一部を取り出して拡
大して示す斜視図である。図4より明らかなように、各
差込ガイド15は筐体11の前部から後部に向かって、
直方体状に形成されており、上面の中央部の長手方向に
は、ガイド溝15aが形成されている。したがって、差
込ガイド15を横断して示すと、上向き「コ」字形に形
成されている。差込ガイド15のガイド溝15aには、
上記モジュール16に収納されているプリント基板17
の下端部が挿入され、プリント基板17がガイド溝15
aに案内されることにより、図4に示す矢印A1または
A2方向にモジュール16を筐体11の上面14上を移
動して、モジュール16を筐体11に着脱できる。
【0019】図2からも明らかなように、各モジュール
16の装着を容易にするために、各モジュール16ごと
に、差込ガイド15が2対ずつ取り付けられている。ま
た、各対の差込ガイド15の間に所定の間隔をもって、
複数個の冷却用のエアホール18が形成されている。エ
アホール18の形状はたとえば、長楕円形状になってい
るが、その形状は特別の意味を有していないので、その
形状は任意のものでよい。それぞれのエアホール18は
筐体11の前部から後部方向、あるいはその逆方向に移
動可能な風量調整板19により、閉口あるいは開口され
る。
【0020】モジュール16を筐体11に装着した位置
のエアホール18は、風量調整板19により閉口される
場合には、モジュール16内を流通する冷却用の空気の
流通量が当然減少し、逆に風量調整板19をエアホール
18から移動させることによりエアホール18が開口さ
れる場合には、モジュール16内を流通する冷却用の空
気の流通量が増加して冷却効果を上げるようにしてい
る。風量調整板19の形状例は図5〜図8の斜視図で示
されている。第1の実施の形態においては、図5で示し
ている風量調整板19を使用している場合を示している
が、全体の形状は上記のエアホール18の閉口を可能に
するために、長方形状に形成され、後部は上向きに折り
曲げ、先端部に係止爪19aが一体的に形成されてい
る。
【0021】係止爪19aは、図5に示す例では、図に
向かって右側の端縁に形成されている場合であり、図6
では図に向かって左側の端縁に形成されている場合であ
る。また、図7の例では、図に向かって右端縁近傍に形
成されている場合であり、図8の例では、図7とは逆に
図に向かって左側の端縁近傍に形成されている場合であ
る。係止爪19aはモジュール16の筐体11への装着
時に、風量調整板19を筐体11の前部から後部、ある
いはその逆方向に移動させるために、モジュール16に
取り付けた位置調整器具20に係合させるためのもので
ある。
【0022】次に、モジュール16の構成について図3
と図9を参照して説明する。図3および図9はいずれ
も、風量調整板19と位置調整器具20との関係を理解
しやすいように、モジュール16の底面側を上にして示
している。モジュール16は直方体状に形成されてお
り、モジュール16内には、発熱する素子を含む電子回
路素子など(モジュールによっては、発熱する素子を含
まない電子回路素子などを実装する場合もある)を実装
した上記プリント基板17がモジュール16内に収納さ
れており、プリント基板17の下端部分がモジュール1
6の底面から突出し、上記のようにモジュールの差込ガ
イド15のガイド溝15a内に挿入されてスライドでき
る。
【0023】モジュール16の底面側において、プリン
ト基板17の下端部とモジュール16の端縁に沿って所
定の間隔をもって上向き「コ」字形の位置調整器具20
を取り付けるために、多数の取付孔21・22が形成さ
れている。すなわち、取付孔21・22は2条にわたっ
て配列されている。2条にわたって配列され取付孔21
・22間には、図3と図9から明らかなように、複数個
のエアホール16a、16b、・・・が形成されてい
る。エアホール16a、16b、・・・は、モジュール
16を筐体11の上面14に装着した場合に、筐体11
の上面14に形成されている冷却用のエアホール18に
対向するものである。したがって、モジュール16を筐
体11の上面14に装着した状態では、エアホール18
とモジュール用のエアホール16a、16b、・・・と
が連通可能状態になる。
【0024】また、上記の取付孔21・22のうちの所
定の指定した取付孔21・22には、図10〜図13に
示すようなほぼ「コ」字形の形状の位置調整器具20の
脚部20a・20bを上に向けて嵌合させて取り付け
る。位置調整器具20の突起20cは、図10に示す例
では、図に向かって左側端縁に形成されており、図11
の場合には、図に向かって左側端縁近傍に形成されてお
り、図12の場合には、図に向かって右側端縁近傍に形
成されており、図13の場合には、図に向かって右側端
縁に形成されている場合を示している。
【0025】このように、位置調整器具20の突起20
cの形成位置を異ならせることにより、位置調整器具2
0をモジュール16に取り付けて、モジュール16を筐
体11の上面14上にスライドさせた場合に、位置調整
器具20の取付位置とその突起20cの形成位置に応じ
て、風量調整板19の係止爪19aが位置調整器具20
の突起20cと係合したり、しなかったりすることによ
り、モジュール16内の空気の流通量を調整する。位置
調整器具20の嵌合位置と突起20cの形成位置と、風
量調整板19の個数とその係止爪19aの形状の選択
は、冷却するモジュール16の発熱量に応じて決められ
る。すなわち、モジュール16が筐体11の上面14に
装着する際に、エアホール18をいくつ開放させて、い
くつ閉口させるかにより、エアホール16a、16b、
・・・とエアホール18との連通個数が決定されて、冷
却用の空気の送風量が決定される。したがって、その決
定された送風量に応じた位置のエアホール18を開口と
閉口させるために、モジュール16の装着時にあらかじ
め、冷却用エアホール18の所定の位置に係止爪19a
が上向きとなるように(図4参照)、風量調整板19を
配置しておく。
【0026】一方、モジュール16の下面側には、図
3、図9に示すように、取付孔21・22に位置調整器
具20の脚部20a・20bを嵌合させて、突起20c
を下向きにして、プリント基板17の下端部がモジュー
ル差込ガイド15のガイド溝15aにスライドさせる。
【0027】これに伴って、位置調整器具20をモジュ
ール16とともに移動する。この場合、上述のように、
送風量に応じた位置に、図5〜図8に示すような風量調
整板19の係止爪19aの形成位置と位置調整器具20
の突起20aの形成位置とが適合している場合に、位置
調整器具20の突起20aが風量調整板19の係止爪1
9aに係合して、風量調整板19を移動させて所定位置
のエアホール18を開口あるいは閉口させることにな
る。もし、風量調整板19の係止爪19aの形成位置と
位置調整器具20の突起20aの形成位置とが適合して
いない場合には、モジュール16のスライドとともに、
位置調整器具20の突起20aが風量調整板19の係止
爪19aに係合せずに素通りするので、風量調整板19
は最初に設置された位置にそのまま停止していることに
なる。
【0028】このようにして、冷却するモジュール16
に冷却用の空気の送風量に応じて、エアホール18に配
置する風量調整板19の数とその係止爪19aの形成位
置の選定と、位置調整器具20の数とその突起20aの
形成位置とを選定してモジュール16を差込ガイド15
に沿ってスライドさせることにより、モジュール16内
に適切送風量の冷却用の空気を送風させることができ
る。上記の説明は1個のモジュール16を筐体11の上
面14上に装着させる場合についての説明であるが、複
数個のモジュール16を筐体11の上面14上に装着さ
せる場合に、それぞれのモジュール16の装着ごとに上
記と同様に行えばよい。
【0029】このように、筐体11の上面14上の所定
の位置に複数個のモジュール16を装着させて、それぞ
れのモジュール16に対応するエアホール18を適宜閉
塞あるいは開口させて、図1に示すように、ファン12
で筐体11の外部から空気を矢印B1で示す方向に筐体
11内のエアダクト13内に吸入すると、この吸入され
た空気はエアダクト13を通って開口された冷却用のエ
アホール18とそれに連通するように選択されたモジュ
ール用のエアホール16a・16b(図3参照)を通っ
て、矢印C1〜C3で示すように、各モジュール16内
を通過する。各モジュール16内を冷却用の空気が通過
する際に、各モジュール16内に収納されているプリン
ト基板17の表面に冷却用の空気が触れて、プリント基
板17の表面を冷却し、プリント基板17に実装されて
いる発熱する素子とその周辺の電子回路素子を冷却して
モジュール16の開口された上面から筐体11のカバー
(図示せず)の排気孔を通して、筐体11の外部に排気
される。
【0030】また、筐体11の上面14上にモジュール
16を装着しない部分のエアホール18が配置されてい
る箇所については、エアホール18を開放したままであ
れば、エアダクト13から送風されてくる空気はモジュ
ール16内に通風されることなく、そのままエアホール
18を通過して従来例の図15で示したのと同様の筐体
11の図示しないカバーに形成された排気孔を通して外
部に排気される。したがって、そのままでは、上記従来
例の場合と同様に、冷却効率が悪くなる。そこで、この
第1の実施の形態においては、筐体11の上面14上に
モジュール16を装着しない部分のエアホール18に対
しては、図4に示すようにエアホール18に図5〜図8
で示した風量調整板19のうちの任意の風量調整板19
を選択して、エアホール18を閉口し、筐体11の上面
14上にねじなどの固定手段23により固定する。
【0031】このように、モジュール16を装着しない
部位のエアホール18を風量調整板19で閉口すること
により、装着されたモジュール16内には、適切な風量
を流通させることができる。また、モジュール16を全
く装着しないで、筐体11を作動させるような場合に
も、上記と同様の要領ですべてのエアホール18を風量
調整板19で閉口して、ねじなどの固定手段23により
固定すればよい。
【0032】なお、図1と図2から明らかなように、筐
体11の垂直部の前部側には、バックボード24が取り
付けられている。バックボード24には、筐体11の上
面14に装着する各モジュール16に対応して、複数個
のコネクタ25が取り付けられている。コネクタ25に
嵌合して電気的に接続するために、図3に示すように、
各モジュール16の後部側には、コネクタ26が取り付
けられている。コネクタ26はモジュール16筐体11
の上面14上に装着された場合に、バックボード24の
コネクタ25に機械的に嵌合され、かつ電気的に接続さ
れる構成になっている。
【0033】以上のように、第1の実施の形態において
は、モジュール16に取り付けた位置調整器具20の突
起20aをモジュール16の装着のためのスライド時
に、筐体11の上面14の冷却用のエアホール18に配
置した風量調整板19の係止爪19aと係合させるか、
素通りさせることにより、エアホール18とエアホール
16a、16、・・・との連通個数を選択しているか
ら、モジュール16の発熱量に応じた風量でモジュール
16を適切に冷却することができる。また、所定形状の
突起20aを有する位置調整器具20を取付孔21・2
2により任意の位置に任意の個数を取り付けるようにし
ているから、複数のモジュール16を筐体11に取り付
ける際に、各発熱量の異なるモジュール16ごとに風量
調整板19のスライド量を可変でき、開口するエアホー
ル18の数を選択でき、風量調整の自由度が高くなる。
さらに、モジュール16を筐体11に取り付けない場合
には、筐体11の上面14のすべてのエアホール18を
風量調整板19で閉口することができ、冷却のための無
駄な送風を回避できる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ファ
ンにより外部から吸入した空気を筐体内のエアダクトを
通して送風させる筐体の上面に複数個配列して形成した
冷却用エアホールに風量調整板を配置させ、モジュール
の底部にモジュールエアホールを形成するとともに位置
調整器具を発熱量に応じて取り付け、モジュールの筐体
への装着時に位置調整器具により風量調整板を移動させ
て、モジュールエアホールと冷却用エアホールとの連通
数を選定するようにしたので、発熱量の異なるモジュー
ルを装着した場合や、装着するモジュール数が異なる場
合でも、個々のモジュールごとに発熱量に対応する適切
な冷却効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造の
実施の形態の概略的構成を示す断面図である。
【図2】この発明において、モジュールを装着していな
い状態の筐体の外観斜視図である。
【図3】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造の
モジュールの底部を上側にして示す斜視図である。
【図4】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造の
筐体の上面の一部を取り出して拡大して示す斜視図であ
る。
【図5】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造に
適用される風量調整板の斜視図である。
【図6】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造に
適用される別の風量調整板の斜視図である。
【図7】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造に
適用されるさらに別の風量調整板の斜視図である。
【図8】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造に
適用されるさらに異なる別の風量調整板の斜視図であ
る。
【図9】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造の
モジュールの底部の一部を取り出して拡大して示す斜視
図である。
【図10】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造
に適用される位置調整器具の斜視図である。
【図11】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造
に適用される別の位置調整器具の斜視図である。
【図12】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造
に適用されるさらに別の位置調整器具の斜視図である。
【図13】この発明のモジュールをもつ筐体の冷却構造
に適用されるさらに異なる位置調整器具の斜視図であ
る。
【図14】モジュールをもつ筐体の冷却構造に適用され
る従来の筐体の斜視図である。
【図15】従来のモジュールをもつ筐体の冷却構造の構
成を示す斜視図である。
【図16】従来のモジュールをもつ筐体の冷却構造の全
体の概略的構成を示す断面図である。
【符号の説明】
11 筐体 12 ファン 13 エアダクト 14 筐体の上面 15 差込ガイド 15a ガイド溝 16 モジュール 16a・16b エアホール 17 プリント基板 18 エアホール 19 風量調整板 19a 係止爪 20 位置調整器具 20a・20b 脚部 20c 突起 21・22 取付孔 23 固定手段 24 バックボード 25・26 コネクタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファン(12)により外部から吸入した空気
    をエアダクト(13)を通して上面に所定方向に複数列にわ
    たって所定間隔をもって配列した冷却用のエアホール(1
    8)に向けて送風させる筐体(11)と、 底面に冷却用のエアホール(18)に対応するように形成さ
    れた複数のモジュール用のエアホール(16a)・(16b) を
    有し、かつ少なくとも発熱素子を実装したプリント基板
    (17)を収納したモジュール(16)と、 モジュール(16)を筐体(11)への装着時にモジュール(16)
    の装着数と発熱素子の発熱量に応じて冷却用のエアホー
    ル(18)を閉塞する複数の風量調整板(19)と、 モジュール(16)の発熱量に応じてモジュール(16)の底部
    に取り付けられ、モジュール(16)の筐体(11)への装着時
    に風量調整板(19)を移動させて冷却用のエアホール(18)
    とモジュール用のエアホール(16a) ・(16b) との連通個
    数を決定する位置調整器具(20)と、を備えることを特徴
    とするモジュールをもつ筐体の冷却機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモジュールをもつ筐体の
    冷却機構において、 風量調整板(19)は、モジュール(16)が筐体(11)に装着さ
    れていない部分の冷却用のエアホール(18)全体を閉口す
    ることを特徴とするモジュールをもつ筐体の冷却機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のモジュールをもつ筐体の
    冷却機構において、 風量調整板(19)は、筐体(11)の上面において冷却用のエ
    アホール(18)を閉塞した後には固定することを特徴とす
    るモジュールをもつ筐体の冷却機構。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載のモジ
    ュールをもつ筐体の冷却機構において、 風量調整板(19)はモジュール(16)の筐体(11)への装着方
    向に向かって後方の端縁を上向きに折り曲げた形状の異
    なる係止爪(19a) を有することを特徴とするモジュール
    を持つ筐体の冷却機構。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項にモジュー
    ルをもつ筐体の冷却機構において、 位置調整器具(20)は、モジュール(16)の底面においてモ
    ジュール用のエアホール(16a)・(16b) の両側に形成し
    た複数の取付孔(21)・(21)に嵌合することを特徴とする
    モジュールをもつ筐体の冷却機構。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のモジュールをもつ筐体の
    冷却機構において、 位置調整器具(20)は、下方側に風量調整板(19)の係止爪
    (19a) に係合する突起(20c) を一体的に形成されている
    ことを特徴とするモジュールをもつ筐体の冷却機構。
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