JPH11101728A - 流動層式摩耗試験装置 - Google Patents

流動層式摩耗試験装置

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JPH11101728A
JPH11101728A JP27810497A JP27810497A JPH11101728A JP H11101728 A JPH11101728 A JP H11101728A JP 27810497 A JP27810497 A JP 27810497A JP 27810497 A JP27810497 A JP 27810497A JP H11101728 A JPH11101728 A JP H11101728A
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JP
Japan
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test
test piece
fluidized
bed
cooling fluid
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JP27810497A
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English (en)
Inventor
Keiji Sonoya
啓嗣 園家
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験片と流動層を形成するベッド材との間に
温度勾配をつけて試験を行うことができる流動層式摩耗
試験装置を提供すること。 【解決手段】 加熱炉体11内でベッド材14を流動さ
せ、この炉11内で冷却流体が供給排出される冷却流路
21,22を備えた試験片取付部20が形成された回転
試験部材18をモータ19で回転駆動する。そして、こ
の回転試験部材18に有底中空の試験片17を流体流路
21,22を塞ぐように取り付ける。これにより、試験
片17の内側に冷却流体を供給することでベッド材14
との間に温度勾配をつけることができ、実機と同一の状
態を実験室的に模擬して摩耗試験ができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流動層式摩耗試
験装置に関し、加圧流動層燃焼ボイラの伝熱管の摩耗状
態を実験室で再現できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】これまでの石炭専焼火力発電設備の主流
として用いられてきた微粉炭燃焼ボイラに代わり、熱効
率の一層の向上や地球環境に及ぼす二酸化炭素の発生の
問題を解決する対策の一つとして、熱効率向上によって
二酸化炭素を削減することが期待され、加圧流動層燃焼
ボイラが研究開発されている。
【0003】この加圧流動層燃焼ボイラでは、伝熱管が
高温の流動層内に配置されることから、長期にわたる高
温条件での運転によるベッド材との間の摩耗が大きな問
題となるが、このような条件下での摩耗現象のメカニズ
ムは未だ未明な点が多いのが現状である。
【0004】そこで、流動層内における伝熱管の摩耗を
実験室的に再現するための流動層式摩耗試験装置が考え
られ、高温雰囲気下の流動層を得る炉内に試験片を取り
付けた回転軸を配置し、流動層内で試験片を回転駆動す
ることで摩耗試験を行うようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、高温雰囲気
下の流動層内で試験片を回転駆動して摩耗試験を行う場
合には、試験片の表面温度と流動層を形成するベッド材
の温度とが同一となり、実際の加圧流動層燃焼ボイラの
伝熱管の場合の試験片表面とベッド材の間に温度差が生
じている場合とは同一の試験結果が得られないという問
題がある。
【0006】この発明は、かかる従来技術の有する課題
に鑑みてなされたもので、試験片と流動層を形成するベ
ッド材との間に温度勾配をつけて試験を行うことができ
る流動層式摩耗試験装置を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの
発明の請求項1記載の流動層式摩耗試験装置は、加圧空
気により流動されるベッド材が収納される加熱炉体と、
この加熱炉体内に設けられ冷却流体が給排される冷却流
路を備えた試験片取付部が形成されて回転駆動される回
転試験部材と、この回転試験部材の前記試験片取付部に
前記冷却流体を塞ぐように取り付けられる有底中空の試
験片とでなることを特徴とするものである。
【0008】この流動層式摩耗試験装置によれば、加熱
炉体内でベッド材を流動させ、この炉内で冷却流体が供
給排出される冷却流路を備えた試験片取付部が形成され
た回転試験部材を回転駆動するようにし、この回転試験
部材に有底中空の試験片を流体流路を塞ぐように取り付
けるようにしており、試験片の内側に冷却流体を供給す
ることでベッド材との間に温度勾配をつけることができ
るようになり、実機と同一の状態を実験室的に模擬して
摩耗試験ができるようになる。
【0009】また、この発明の請求項2記載の流動層式
摩耗試験装置は、請求項1記載の構成に加え、前記冷却
流路に供給される冷却流体の温度を制御する温度制御手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0010】この流動層式摩耗試験装置によれば、冷却
流体の温度を温度制御手段で制御するようにしており、
与えるべき温度勾配を制御して一層高精度な試験ができ
るようになる。
【0011】さらに、この発明の請求項3記載の流動層
式摩耗試験装置は、請求項1または2記載の構成に加
え、前記試験片取付部に前記試験片をねじでシール可能
に固定したことを特徴とするものである。
【0012】この流動層式摩耗試験装置によれば、試験
片取付部に試験片をねじで取り付けるようにしており、
冷却流体を供給することによる試験片のシールができる
ようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面に基づき詳細に説明する。図1及び図2は、
この発明の流層式摩耗試験装置の一実施の形態にかか
り、図1は全体の概略断面図、図2は回転部材部分の断
面図である。
【0014】この流動層式摩耗試験装置10は内部を高
温雰囲気に保つことができる電気炉で構成された加熱炉
体11を備えており、耐火材の内側に配置したヒータ1
2によって炉内を、例えば300〜500℃程度の高温
雰囲気に保つことができるようになっている。そして、
この加熱炉体11の底部に流動層を形成するための加圧
空気供給管13が連結されて加圧空気が供給され、加熱
炉体11内に充填したベッド材14を流動させるように
なっており、ベッド材14を流動させた加圧空気が排気
管15を介してサイクロン16に送られ、外部に排出さ
れるようになっている。
【0015】このような加熱炉体11内の流動状態のベ
ッド材14内に試験片17が取り付けられる回転試験部
材18が加熱炉体11の蓋11aを貫通して垂直に配置
され、図示しない支持機構によって回転可能に支持さ
れ、上端に連結したモータ19によって回転駆動される
ようになっている。
【0016】この回転試験部材18は、図2に拡大して
示すように、垂直部が2重管で構成され、その先端部に
水平な2つの円筒状の試験片取付部20が溶接などで取
り付けられ、試験片取付部20内の仕切壁20aが垂直
部の内管壁と結合されており、かかる構造によって冷却
流体の2つの流体流路21,22が形成される。そし
て、試験片取付20の内周には、テーパ雌ねじ20bが
形成してある。
【0017】このような試験取付部20に取り付けられ
る試験片17は、底付きの円筒状に形成されて中空状と
され、外周にテーパ雄ねじ17aが形成してある。
【0018】また、回転試験部材18の上部には、ロー
タリジョイント23が取付けられて冷却流体供給管23
aと冷却流体排出管23bが連結され、二重管で構成し
た外側の管に冷却流体を供給し、試験片17内を冷却し
た後、内側の管から冷却流体を排出するようになってい
る。
【0019】このように構成した流動層式摩擦試験装置
10では、回転試験部材18の先端部の試験片取付部2
0を塞ぐように試験片17をテーパねじ17a,20b
を介して取り付けシール状態とする。
【0020】すると、回転試験部材18の2重管と試験
片取付部20の仕切壁20aによる冷却流体の2つの流
体流路21,22が試験片17を介して1つに連通した
状態となる。
【0021】加熱炉体11内をヒータ12で加熱すると
ともに、加圧空気供給管13から加圧空気を供給してベ
ッド材14を流動状態にする。
【0022】そして、モータ19で回転試験部材18を
回転駆動するとともに、ロータリジョイント23を介し
て冷却流体、例えば水や空気を供給することで、流動状
態のベッド材14内で内部が冷却された試験片17が回
転され、流動層の摩耗試験が行われる。
【0023】なお、図示省略したが、冷却流体の供給装
置に温度制御手段を設け、冷却流体の温度を制御して冷
却温度を制御したり、流量を制御することで冷却温度を
制御することが行われるほか、炉内温度なども制御装置
で制御される。
【0024】このような流動層摩擦試験装置10によれ
ば、試験片17の内側に冷却流体を供給して冷却するよ
うにしたので、ベッド材14の温度と試験片17の表面
温度とが一致せず、実機と同一の温度差(温度勾配)を
もった状態で摩耗試験を行うことができる。
【0025】また、試験片17を有底円筒状にして試験
片取付部20の仕切壁20aで仕切られた2つの流体流
路21,22を塞いで連通するようにしたので、試験片
17への冷却流体の供給・排出が簡単にできるととも
に、試験片17の加工も簡単にできる。
【0026】さらに、冷却流体のシールも試験片取付部
20のテーパねじ20bと試験片17のテーパねじ17
aの締め付けで簡単に行うことができる。
【0027】
【実施例】この発明の流動層式摩耗試験装置10を用
い、2種類のベッド材に対して冷却流体の供給の有無以
外の条件を同一にして摩耗試験を行った。
【0028】それぞれの摩耗試験の結果を示したものが
図3および図4のグラフであり、図中、実線が試験片内
部を冷却して温度勾配をつけた状態で摩耗試験を行った
場合であり、破線が試験片内部に冷却流体を供給せずに
温度勾配をつけないで摩耗試験を行った場合である。
【0029】これらの摩耗試験結果から試験片内部の冷
却の有無によって摩耗試験結果が大きく異なることが分
かり、本願発明の流動層式摩耗試験装置10によって加
圧流動層燃焼ボイラの伝熱管の摩耗試験が実験室的に模
擬できることが分かる。
【0030】
【発明の効果】以上、一実施の形態とともに具体的に説
明したように、この発明の請求項1記載の流動層式摩耗
試験装置によれば、加熱炉体内でベッド材を流動させ、
この炉内で冷却流体が供給排出される冷却流路を備えた
試験片取付部が形成された回転試験部材を回転駆動し、
この回転試験部材に有底中空の試験片を流体流路を塞ぐ
ように取り付けるようにしたので、試験片の内側に冷却
流体を供給することでベッド材との間に温度勾配をつけ
ることができ、実機と同一の状態を実験室的に模擬して
摩耗試験ができる。
【0031】これにより、加圧流動層燃焼ボイラの伝熱
管のエロージョン現象のメカニズムの解明に有効とな
る。
【0032】また、この発明の請求項2記載の流動層式
摩耗試験装置によれば、冷却流体の温度を温度制御手段
で制御するようにしたので、与えるべき温度勾配を制御
して一層高精度な試験を行うことができる。
【0033】さらに、この発明の請求項3記載の流動層
式摩耗試験装置によれば、試験片取付部に試験片をねじ
で取付けるようにしたので、冷却流体を供給することに
よる試験片のシールが簡単にできるとともに、試験片も
簡単に作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の流層式摩耗試験装置の一実施の形態
にかかる全体の概略断面図である。
【図2】この発明の流層式摩耗試験装置の一実施の形態
にかかる回転部材部分の断面図である。
【図3】この発明の流層式摩耗試験装置の一実施の形態
にかかる冷却流体の供給の有無による摩耗試験の結果を
示すグラフである。
【図4】この発明の流層式摩耗試験装置の一実施の形態
にかかる冷却流体の供給の有無による異なるベッド材に
対する摩耗試験の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 流動層式摩耗試験装置 11 加熱炉体 12 ヒータ 13 加圧空気供給管 14 ベッド材 15 排気管 16 サイクロン 17 試験片 18 回転試験部材 19 モータ 20 試験片取付部 21,22 流体流路 23 ロータリジョイント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧空気により流動されるベッド材が収
    納される加熱炉体と、この加熱炉体内に設けられ冷却流
    体が給排される冷却流路を備えた試験片取付部が形成さ
    れて回転駆動される回転試験部材と、この回転試験部材
    の前記試験片取付部に前記冷却流体を塞ぐように取り付
    けられる有底中空の試験片とでなることを特徴とする流
    動層式摩耗試験装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却流路に供給される冷却流体の温
    度を制御する温度制御手段を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の流動層式摩耗試験装置。
  3. 【請求項3】 前記試験片取付部に前記試験片をねじで
    シール可能に固定したことを特徴とする請求項1または
    2記載の流動層式摩耗試験装置。
JP27810497A 1997-09-25 1997-09-25 流動層式摩耗試験装置 Pending JPH11101728A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104792639A (zh) * 2015-04-08 2015-07-22 浙江理工大学 超音速气固两相流高温冲蚀磨损试验装置的试验台
CN104977220A (zh) * 2015-07-09 2015-10-14 广东电网有限责任公司电力科学研究院 基于循环流化床锅炉的磨损测试装置
CN111693394A (zh) * 2020-05-19 2020-09-22 三联泵业股份有限公司 一种耐磨耐腐过流部件性能试验装置

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