JPH11101231A - リニア運動転がり軸受における転がり体の循環経路構造 - Google Patents

リニア運動転がり軸受における転がり体の循環経路構造

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JPH11101231A
JPH11101231A JP27188197A JP27188197A JPH11101231A JP H11101231 A JPH11101231 A JP H11101231A JP 27188197 A JP27188197 A JP 27188197A JP 27188197 A JP27188197 A JP 27188197A JP H11101231 A JPH11101231 A JP H11101231A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体経路の曲率の連続変化を維持することが
でき、転がり体が接続経路から回転経路に入るときの求
心加速度の急激な変化が取り除かれ、さらに転がり体が
回転経路に対する衝撃力、摺動摩擦または振動による騒
音を低減することができる循環経路を提供する。 【解決手段】 リニアロード経路と、両側の回転経路を
含み、非リニアロード経路に接続し、転がり体がこの経
路において無限に循環運動できる。全体の循環経路にお
ける各点の勾配及び曲率を連続的な変化を維持するため
に、各接続点両側の線段端点のそれぞれの勾配及び曲率
を一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械、半導体及び
自動化工業において広く応用されるリニア転がり軸受に
おける転がり体の循環経路の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のリニア運動のリニア転がり軸受に
おける転がり体の循環経路構造は、単に転がり体の回転
効果に着目しただけで、その上、曲線の接続部分では、
いずれも曲線を接する技術を応用し、直線、円弧又は楕
円弧などを接してなるもので、一般の特点は、その接続
点の勾配が同じように保てられている。しかし、その欠
点は、経路に接する点の曲率が不連続であるため、求心
加速度の瞬間急激な変化になり、高速運動に際して、衝
撃、振動、摺動摩擦または回転経路に対する衝撃を避け
ることができない。
【0003】例えば、図20に示される特開昭55−1
09820号公報に記載されたように、回転経路1は半
径Rとする円弧形からなり、さらに両直線経路と正接す
る。転がり体2がリニアロード経路3から半円弧状回転
経路1に入るとき、曲率が接続点Bにおいて0から1/
Rまで急増され、逆に、半円弧上の回転経路1から離間
する場合、曲率が接続点Cにおいて1/Rから0まで急
減される。リニア運動転がり軸受における回転経路の設
計は、前記の半円弧状の曲線以外に、さらに、図22に
示されるような特開昭60−143224号公報におい
て、四分の一の両円弧の中間部に直線を接続させてなる
ものである。それらの共通の特点は、各接続点の勾配
に、曲線により正接し接続されていたが、曲率が接続す
ることができないため、前記に述べられていたような曲
率不連続による衝撃、振動、騒音、摺動摩擦または回転
経路の曲がり部に対する衝撃などの欠点が生じてくる。
その曲率と円弧の長さとの対応位置関係は、図21及び
図23に示される。
【0004】前記の問題に対する新しい改善方法は、図
24、図25、図26及び図27に示される特開昭62
−4922号公報からわかるように、当該特許は2本又
は多数本の異なった曲率を有した曲線を互いに接続させ
て、曲率の小さい曲線から曲率の大きい曲線に接続され
る。しかし、前記の両異なった曲率を有する曲線を接続
させるとき、それらの曲線を接続するときの曲率差が減
少しても、曲線の曲率連続を達成することができない。
図28のように、同じ特許においても円弧に代わって楕
円弧を接続させる設計が利用される。その曲線接続点の
曲率差がやや縮減されていたため、それらの接続点の近
傍に曲率差が過大により生じられた問題が少々改善し
た。しかし、不連続な曲率では摺動摩擦抵抗または振動
による騒音などを有効に減低することができない。その
曲率と円弧の長さに対応する位置関係は、図29に示さ
れる。
【0005】リニア運動転がり軸受は、その形式がリニ
アガイドウェイ(Linear Guideway)、リニアボールブッ
シュ(Linear ball bush)、ボールスプライン(Ball sp
line)などが、機械、半導体及び自動化工業において広
く応用されており、更に各種の生産設備などの生産効率
の向上が続々と要求されているため、リニア運動転がり
軸受に対する運動速度もそれに応じて向上されており、
そして、前記のような高速化に応用される状態では、回
転経路内における転がり体の摺動により生じられた摩擦
抵抗または騒音の問題がさらに深刻な問題とされてい
る。
【0006】しかしながら、従来のリニア運動転がり軸
における転がり体の回転経路の構造は、単に正接勾配の
接続に注目していただけで、いずれも直線、円弧または
楕円弧を正接させてなるもので、たとえ各接続点におい
て、互いに正接勾配で接続できても、接続点の左右側の
曲率が連続的な変化に実現できないため、転がり体が直
線から円弧状経路の接続点近傍に入るとき、曲率が急に
増加することで、転がり体が急激に回転され、求心加速
度が急に現れる。これに対して、回転経路の曲がる部の
圧力を増大すれば、摺動摩擦抵抗も増加する。そして、
接続点近傍の曲率が不連続となったため、転がり体は前
記の部位に経過するとき、跳ね返ると互いに衝突しやす
いので、順調に運転できず、その上、騒音が生じられ機
械の伝達効率も次第に低減されていくものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、曲
線、直線または円弧などの線段を接続させることによ
り、各接点の正接勾配の連続性が確保できる他、さらに
全体経路における曲率の連続変化を保持することもで
き、それによって求心加速度の急激な変化を避けること
ができ、そして、その摺動摩擦を低減することにより、
転がり体の循環を順調にできるので、高速度、効果的な
リニア運動を実現することができると共に、転がり体が
回転経路に対する衝撃力、摺動摩擦または振動による騒
音を低減することもできるリニア運動転がり軸受におけ
る転がり体の循環経路構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるリニア転が
り軸受における転がり体の循環経路の構造は、転がり体
がリニアロード経路から、互いに接続された回転経路に
より案内され、回転して非リニアロード経路に接続さ
れ、さらに他側と接続された後、回転させリニアロード
経路に入り、無限循環回路を形成し、この回路の両側に
ある回転経路はその転がり体の転がり中心が一本または
一本以上の平面または空間の特定曲線からなるリニア転
がり軸受における転がり体の循環経路の構造において、
前記循環経路の構造が、全体の循環経路における各点の
勾配及び曲率を連続的な変化を維持するために、各接続
点両側の線段端点のそれぞれの勾配及び曲率を一致させ
ることにより上記課題を解決している。
【0009】本発明のリニア転がり軸受における転がり
体の循環経路の構造は、前記の平面または空間の特定曲
線における当該関数の曲線の曲率変化を0から任意値ま
で連続変化に定義することもでき、また、前記空間の特
定曲線が、両任意延伸曲面により交差して形成された三
次空間の曲線を含み、この延伸曲面を、前記平面の特定
曲線が所在する平面の法線方向から延伸された曲面にす
ることもでき、更に、前記の回転経路を、前記特定曲線
と直線段、円弧段、楕円段またはその他の曲線段と組み
合わせてなる曲率連続閉鎖経路にすることもできる。
【0010】これにより、本発明のリニア転がり軸受に
おける転がり体の循環経路の構造は、リニアロード経路
と、非リニアロード経路と、前記両経路線段を接続する
両段階回転経路により、閉鎖される循環経路を形成する
ことによって、転がり体がこの循環経路において無限循
環転がり運動することができ、前記の回転経路の設計で
は、曲率を主な設計パラメータとし、リニアロード経路
と非リニアロード経路を接続するため、曲線の曲率が0
から任意設定値まで連続変化させ、または任意の設定値
から0まで減少していくことができる。よって、接続点
の近傍における切線の勾配が連続的に保てられ、更に、
重要なのは全体経路の曲率の連続変化を維持することが
できる。前記経路の曲率変化の特性により、転がり体が
接続経路から回転経路に入るときの求心加速度の急激な
変化が取り除かれ、さらに転がり体が回転経路に対する
衝撃力、摺動摩擦または振動による騒音を低減すること
ができる。
【0011】平面または空間特定曲線から構成された回
転経路を用いて、リニアロードと非リニアロード経路を
接続させ、そして前記の平面又は空間の特定曲線は、こ
の関数の曲線曲率の変化が0から任意に指定値まで連続
変化できると定義される。この特性を利用して、曲線、
直線または円弧などの線段を接続させることにより、各
接点の正接勾配の連続性が確保できる他、さらに全体経
路における曲率の連続変化を保持することもでき、それ
によって求心加速度の急激な変化を避けることができ、
そして、その摺動摩擦を低減することにより、転がり体
の循環を順調にできるので、高速度、効果的なリニア運
動を実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、さら
に詳しく説明すると、本発明の特徴又は技術内容などさ
らに理解できるが、本発明の図式は単なる参考または説
明として用いられたもので、本発明に対する如何なる制
限するものではない。
【0013】図1から図19までは本発明におけるリニ
ア転がり軸受の転がり体回転経路の具体実施例、図20
から図29は従来の回転経路を示す。
【0014】従来のリニア転がり軸受における循環経路
の設計は、回転経路の接続点部分において転がり体に順
調な運動を実現させるために、曲線を正接させる技術を
利用することが多い。そして、円弧、楕円弧または直線
段などを接続させて閉鎖する転がり体の循環経路を形成
することで、各曲線の接続点の正接勾配を連続的に維持
することができる。それよって、転がり体が回転すると
きの順調度が向上される。しかし、前記のような曲線を
正接技術の応用では、各曲線の接続点の正接勾配を連続
に保てられるが、接続点の近傍の曲率が連続にならない
ため、転がり体は回転するときに求心加速度の急激な変
化につながり、よって、この転がり体が折り曲げる点に
莫大な衝撃力が生じ、さらに回転壁にも摺動摩擦及び互
いに転がり体を衝撃し合った結果、機械の伝達効率を低
くなり、大きな騒音ももたらされる。
【0015】前記求心加速度の急増により引き起こされ
る各種の問題を克服するため、本発明に記載されていた
線段の接続技術は、各接続点の正接勾配を連続させる役
割を有するだけでなく、全体の循環経路の曲率が連続的
に維持することができる。前記のような設計では、回転
するときに転がり体の求心加速度も0から順序に増えて
ゆき、転がり体を回転させるとき、回転壁に強烈な衝撃
を生じないだけでなく、その摺動摩擦、振動または各転
がり体が互いにぶつけ合うことにより生じられた騒音も
低減することができる。
【0016】一般の従来の曲率変化は物体が回転運動す
るときの求心加速度を直接に影響する点では、下記の説
明により明らかにされる。
【0017】求心加速度anの数学式は、次の通りであ
る。
【式1】 ただし、Vは運動点の線速度、rは経路における運動点
位置の曲率半径、円弧の曲率が1/rと定義される。
【0018】従来の円弧正接技術により設計された回転
経路1の接続状態では図20に示すように、Aは接続点
で、転がり体2はリニア運動するときの曲率は0であっ
たため、その求心加速度anは0である。しかし接続点
を経過する瞬間、その求心加速度anがV2/Rに急増
し、大きさが曲率と正比例する。本実施例の回転曲線1
は円弧状で、その半径Rは固定値に設定されていたた
め、その求心加速度の変化は0から、ある固定値まで急
増することによって、接続点Bの曲率の不連続による接
続点における求心加速度の急激な変化が見られる他、加
速度の進み方向も接続点Bで急に変わってゆく。前記の
ような曲線の接続方式は転がり体の跳ね返り又は回転壁
への衝撃を避けることができない。
【0019】図1は本発明の接続技術を応用して設計さ
れた経路の接続部分であって、転がり体2がA点を通過
するに際して、その曲率が0から連続してP点の1/r
pまで増え、更にQ点の1/rQまで増加されていく。そ
の求心加速度も、同時に0から順序にV2/rpそしてV
2/rQまで増加されてゆく。全経路においての求心加速
度は、連続的な変化が維持されることによって、転がり
体2は連続点においての衝撃または跳ね返ることを低減
することができる。
【0020】本発明の循環経路の設計は主に曲率が主な
設計パラメータとする。本発明の設計原理に合致するに
は、平面又は空間特定曲線、例えば、コルニュのら旋
(Cornu or Clothoid)またはベジール曲線(Bezier cu
rve)など、或いはその他の特性曲線も応用することが
できる。そして、コルニュら旋は円弧長さの関数で、説
明するのに便利で、本発明の内容をさらに理解させるに
は、コルニュら旋の設計例を用いて下記のように、さら
に詳しく説明する。
【0021】ここに応用されている標準コルニュら旋
は、下記の式により表現される。
【式2】 ただし、(X0(u),Y0(u)):ら旋の起点、(X(u),
Y(u)):ら旋上の点、h:比例常数、u:起点から
(X(u),Y(u))点までの螺旋円弧の長さ、f(u):
正接関数、その数式的な意味はら旋が(X(u),Y
(u))点においての切線角を表す。
【0022】前記のコルニュら旋の切線関数f(u)
は、 f(u)=πu2/2 に設定する。前式から下記コルニュら旋の曲率関数が得
られる。 c(u)=πu/h
【0023】前記の如き、ら旋の曲線は円弧の長さが0
からリニア的に増大していくことにより得られる。
【0024】図2は本発明の回転経路にコルニュら旋を
応用した設計例であって、その回転経路1は両対称する
コルニュら旋a、bからなり、その一本のら旋の起点が
リニアロード経路3と連結するのに対して、一方のら旋
の起点では非リニアロード経路4と連結されている。そ
して、各線段の接続点の切線角が連続的に保たれ、且つ
回転経路1の曲率は円弧の長さに従って0から変化して
ゆく。その曲率と弧長との相対位置関係は、図3のよう
に示される。図式において、回転経路1の曲率は、起点
Bより、0から前記の両コルニュら旋の交わるまで順序
に増大した後、小さく減っていき、経路の終点Dまで達
するとき、0となるため、回転経路の曲率が連続的に変
化できるので、従来設計における加速度の急激変化の欠
点を避けることができる。
【0025】図4〜図12は、本発明の回転経路に応用
されるコルニュら旋のその他の応用例であって、図4の
経路が4本のコルニュら旋a、b、c、dからなり、図
6の経路では4本のコルニュら旋a、b、c、dおよび
一本の直線段cからなるもので、前記の両応用例は、各
接点の切線角と曲率がいずれも連続に維持することがで
きる。
【0026】前記のような回転経路の設計において、曲
率関数はリニアで、つまりいずれの曲率が円弧の長さに
従ってリニア変化になるが、曲率関数はリニアの他、正
弦関数、又は二次以上の多項式から規定することができ
る。
【0027】二次多項式の例として、曲率関数を、 C(u)=6πu(1−u) と設定することによって、曲線(X(u),Y(u))は、
下記の方程式を以て、表現することができる。
【式3】
【0028】円弧の長さの積分上限は1に設定された場
合、このコルニュら旋及び円弧長に沿って変化曲率は図
8のように示される。
【0029】正弦関数の例として、その曲率関数を、 C(u)=πsin(2u) に設定することができる。
【0030】曲線(X(u),Y(u))は、下記の方程式
で表現される。
【式4】
【0031】円弧長uの積分上限をπ/2と設定した場
合、このコルニュら旋及び円弧長に沿って変化曲率は図
10のように示される。
【0032】以上は、本発明の平面回転経路の設計に運
用されたコルニュら旋の応用例であって、本発明におい
て、このら旋がさらに三次元空間の回転経路の設計に応
用され、その設計方法における空間回転経路は2つのコ
ルニュ曲面を交差させてなるものである。ここでは、コ
ルニュ曲面は、コルニュら旋からなる平面回転経路が所
在する法線方向に沿って延伸される曲面である。
【0033】図12は前記設計方法の具体応用例で、そ
の空間回転経路が2つのコルニュ曲面を交差させてなる
ものである。前記のコルニュ曲面は、コルニュら旋から
なる平面回転経路がその法線方向に沿って延伸された曲
面である。そして、これらの両平面経路がリニアロード
経路と非リニアロード経路の両端点に接続し、その一平
面は前記両リニア経路の平面に接続し、そして、他の平
面では前記の平面と垂直に形成される。
【0034】三次元空間の回転経路に応用されるコルニ
ュら旋のもう一つの方法は、平面コルニュら旋を特点曲
面に沿わせて、例えば、指定された半径の円柱面を描
く。この方式は、図8のように、リニアボールブッシュ
の転がり循環経路の設計にも適用できる。前記部分の応
用例では、後述の具体実施例において、完全な説明を記
載されている。
【0035】製品設計の具体応用例が、本発明の設計
も、直線段、円弧段、楕円弧段またはその他の曲線段
を、前記曲線と接続して変化させることによって、実際
の製品の寸法または外形と一致させる。しかし、接続点
の左右両側には、必ず同じ曲率がなければその曲率の連
続性を維持ことができない。例えば、直線段で接続させ
る場合、直線の両端とコルニュら旋との接続点の曲率は
0である。
【0036】図13は、本発明において、リニアボール
ブッシュに応用された設計の実施例である。この製品の
循環経路は、製品の特性と一致するため、必ず特定され
た半径の円柱面に形成しなければならない。当設計実施
例に適用する手段は、平面コルニュら旋を、指定された
半径の円柱面描いて作成し、さらに図14に示されたよ
うに、リニアロード経路と非リニアロード経路を接続さ
せ、曲率の連続性が実現される。詳しい手段は下記の通
り記載する。
【0037】該柱面の半径をRとし、円弧に沿って平面
軸Yを湾曲させる。 x=X θ=Y/R
【0038】この空間コルニュら旋(X(u),Y(u),Z
(u))が下記の通り表現される。
【式5】
【0039】修正後の曲線の円弧の長さは元のuである
が、その曲率関数は、
【式6】 となる。
【0040】前式から、円柱面に沿って描かれたコルニ
ュら旋は、その曲率が元の平面コルニュら旋の曲率より
少々変化したが、この新しい曲率関数は、曲率が0から
連続的な変化特性を保たれている。
【0041】以上は、本発明がリニアボールブッシュの
回転経路の設計に応用された実施例であり、前記の設計
に最も着目したい点は、応用されたコルニュら旋の曲率
が0から任意指定値まで連続的変化する点にあるため、
リニアロードと非リニアロードを接続させることで、転
がり体の回動をさらに順調にすることができる。
【0042】曲率が0から任意の指定値まで連続変化さ
れる曲線は、コルニュら旋の他、例えば、ベジール曲線
(Bezier curve)など、その他の曲線形式がある。以下
の実施例は、図15に示される本発明に応用される5段
階ベジール曲線であって、転がりリニアレールにおける
回転経路の設計実例である。図16の回転経路Nは伝統
的な方法より設計された回転経路であり、この曲線はリ
ニアロード及び非リニアロード経路と正接する二本の半
円弧からなる。所在する平面の法線方向に沿って延伸し
てなる曲面と交差することによって生じられた線は、こ
の曲線とリニアロード経路及び非リニアロード経路と正
接に維持しており、即ち、その切線勾配が連続的に保つ
ことができる。幾何的な観点からみれば、接続点を通過
した場合、その運動は順調にこの回転経路のような運動
をすることができない。図17から分かるように、この
回転経路の曲率変化は、接続点において0から直接0.
168に跳ね上がるため、前記曲率不連続による生じら
れた問題を避けることができない。
【0043】図18に示す回転経路Bは本発明の設計原
理であり、図19から分かるように、ベジール曲線を応
用して設計された回転経路は、この回転経路1および両
リニア経路の接続点B、Fの左右側の勾配及び曲率がい
ずれも同じであるため、全体循環経路における各点の勾
配または曲率が連続変化に維持することができる。それ
によって、接続点における求心加速度の急速な変化を避
けられ、更に摺動摩擦及び騒音などを低減することによ
り、転がり体の循環が更に順調にでき、必要とする高速
度、効率的なリニア運動が実現される。
【0044】本発明の主な目途は、全体的な循環経路の
曲率の連続性を維持し、そして、実際製品の応用におい
て、加工または取り付けるなどのため、ある部分の修
正、例えばリニアレールの直線段両端を面取りまたはR
角を取り、または組み付けるのに必要とする皿穴等を増
加することは、いずれも本発明の応用に属する。
【0045】前記の具体実施例の他、本発明は、さらに
その他のリニア運動部品、例えばリニアレール、リニア
ボールブッシュ、およびボールスプラインとリニア移送
テーブルなどの転がり体循環経路に応用され、その転が
り体はボール、ローラ又はその他の転がり体からなるこ
ともできる。
【0046】以上の具体実施例は、本発明の目的、特徴
及び効果を詳細に説明するに用いられるもので、当領域
の技術を熟知する者にとって、前記の説明に基づいて当
該具体的な実施例に対して、本考案の要旨に離脱しない
限り、部分的な変更又は修飾するが可能であるので、本
願の特許の請求部分は明細書に添付したクレームにより
限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転経路及び曲線の曲率分布の見取り
図である。
【図2】コルニュら旋から構成される本発明の回転経路
の見取り図である。
【図3】図2の回転経路の曲率とその相対位置を示す関
係図である。
【図4】図2に示される改良したコルニュら旋構造の見
取り図である。
【図5】図4の回転経路の曲率とその相対位置を示す関
係図である。
【図6】図2に示される改良したその他のコルニュら旋
構造の見取り図である。
【図7】図6の回転経路の曲率とその相対位置を示す関
係図である。
【図8】図2に示される改良したその他のコルニュら旋
構造の見取り図である。
【図9】図8の回転経路の曲率とその相対位置を示す関
係図である。
【図10】図2に示される改良したその他のコルニュら
旋構造の見取り図である。
【図11】図10の回転経路の曲率とその相対位置を示
す関係図である。
【図12】空間においてコルニュ曲面を交わらせてなる
曲線を示す図である。
【図13】リニアボールブッシュのボール循環経路の設
計を説明するための図である。
【図14】円柱座標のコルニュ曲線を示す図である。
【図15】ボールリニアレールの回転経路の設計を説明
するための図である。
【図16】本発明と伝統方法の空間回転経路との比較を
示す図である。
【図17】図16の回転経路の曲率とその相対位置を示
す関係図である。
【図18】ベジール曲線から構成される本発明の回転経
路の見取り図である。
【図19】図18の回転経路の曲率とその相対位置を示
す関係図である。
【図20】半円弧状曲線から構成された従来の回転経路
の見取り図である。
【図21】図20の回転経路の曲率とその相対位置を示
す関係図である。
【図22】両四分の一の円弧の間に直線段を接続して構
成された従来の回転経路の見取り図である。
【図23】図22の回転経路の曲率とその相対位置を示
す関係図である。
【図24】三つの円弧から構成された従来の回転経路の
見取り図である。
【図25】図24の回転経路の曲率とその相対位置を示
す関係図である。
【図26】五つの円弧から構成された従来の回転経路の
見取り図である。
【図27】図26の回転経路の曲率とその相対位置を示
す関係図である。
【図28】両四分の一の円弧の間に直線段を接続して構
成された従来の回転経路の見取り図である。
【図29】図28の回転経路の曲率とその相対位置を示
す関係図である。
【符号の説明】
1 回転経路 2 転がり体 3 リニアロード経路 4 非リニアロード経路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転がり体がリニアロード経路から、互い
    に接続された回転経路により案内され、回転して非リニ
    アロード経路に接続され、さらに他側と接続された後、
    回転させリニアロード経路に入り、無限循環回路を形成
    し、この回路の両側にある回転経路はその転がり体の転
    がり中心が一本または一本以上の平面または空間の特定
    曲線からなるリニア転がり軸受における転がり体の循環
    経路の構造において、 前記循環経路の構造が、全体の循環経路における各点の
    勾配及び曲率を連続的な変化を維持するために、各接続
    点両側の線段端点のそれぞれの勾配及び曲率を一致させ
    ることを特徴とするリニア転がり軸受における転がり体
    の循環経路の構造。
  2. 【請求項2】 前記の平面または空間の特定曲線におけ
    る当該関数の曲線の曲率変化が0から任意値まで連続変
    化に定義されることを特徴とする請求項1記載のリニア
    転がり軸受における転がり体の循環経路の構造。
  3. 【請求項3】 前記空間の特定曲線が、両任意延伸曲面
    により交差して形成された三次空間の曲線を含み、この
    延伸曲面は、前記平面の特定曲線が所在する平面の法線
    方向から延伸された曲面であることを特徴とする請求項
    1記載のリニア転がり軸受における転がり体の循環経路
    の構造。
  4. 【請求項4】 前記の回転経路は、前記特定曲線と直線
    段、円弧段、楕円段またはその他の曲線段と組み合わせ
    てなる曲率連続閉鎖経路を含むことを特徴とする請求項
    1記載のリニア転がり軸受における転がり体の循環経路
    の構造。
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