JP4525233B2 - ボール循環部材およびボールねじ - Google Patents

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Description

本発明は、各種産業機械等に用いられるボールねじに関する。
この種のボールねじは、例えば、図10に示すボールねじ100のように、外周面に螺旋状のボール転動溝を有して軸方向に延びるねじ軸12を有している。そして、そのねじ軸12のボール転動溝に対応する螺旋状のボール転動溝を内周面に有するナット14がねじ軸12に嵌合している。ここで、ナット14のボール転動溝とねじ軸12のボール転動溝とは互いに対向して両者の間にボール軌道路8を構成しており、そのボール軌道路8には、転動体としての複数のボール15が転動可能に装填される。
近年、この種のボールねじでは、ボールを循環させるボール循環部材として、ボールの円滑な循環を確保するために、つまり、螺旋状のボール軌道路を転がるボールをボール循環部材内に円滑に導き、且つボール循環部材内を移動するボールをボール軌道路に円滑に戻すために、ボール軌道路の接線方向にボールを掬い上げ、且つボール軌道路の接線方向からボール軌道路内にボールを戻すことが多くなってきた(例えば特許文献1参照)。
例えば、この種のボールねじでは、図10に示すように、ナット14には、その外周面に平坦面からなるボール循環部材取付け面16が形成される。そして、そのボール循環部材取付け面16に、二個一組の長孔20が形成され、この長孔20が上記ボール軌道路8に連通して穿孔される。そして、このボール循環部材取付け面16に、ボール循環部材170が取り付けられる(例えば特許文献2参照)。
特開2003−232421号公報 特願2003−318123号(未公開)
ここで、ボール循環部材170には、図10に示すように、ボール循環部材170の中央部の両側に一対の脚部190が設けられる。この一対の脚部190は、例えば図11に示すように、ねじ軸12のリード角に対応するように、ボール循環部材170中央部に対して互いに異なる方向に所定角度傾けられて形成されている。そして、その一対の脚部190を、上記ボール循環部材取付け面16に形成された長孔20に、ねじ軸12に対して垂直方向から、ほとんど隙間なく嵌め込み可能になっている。
ここで、この種のボール循環部材170は、例えば樹脂成形により製作されており、図11に示すように、一対のボール循環部材構成部材230,230を組み合わせて構成される。すなわち、ボール循環部材170は、ボール15を循環させる通路となるボール循環通路がボール循環部材170の内側に形成されて、その内部を通るボール15の進行方向に延びる分割線に沿って二つに分割された一対のサイドキャップ構成部材230,230として構成される。ここで、同図に符号PL’で示す線は、ボール循環部材170を、各サイドキャップ構成部材230に分割する分割線を示している。
ところで、この分割線PL’を設定する位置は、ボール15の中心の軌跡に合わせて設定することが考えられる。すなわち、分割線PL’をこのような位置に設定してボール循環部材170を一対のサイドキャップ構成部材230,230に分割すれば、ボール循環部材構成部材230のそれぞれは、ボール15に対して、ほぼ同等にボール15の周囲を取り囲んで形成されるから、ボール15を拘束する性能を安定させる上では、好ましい分割位置であると考えられるからである。
しかし、ボール循環部材170には、通常、例えば図12に示すように、ボール循環部材170のボール掬い上げ(戻し)通路210の先端部分に、ボール掬い上げ部240を有している。ここで、ボール掬い上げ部240は、上記ボール軌道路8内を転動するボール15を、ボール軌道路8からボール掬い上げ(戻し)通路210へ掬い上げるために、ねじ軸12のボール転動溝に挿入可能な舌状の形状をしており、ボール転動溝に向けてボール掬い上げ(戻し)通路210から突出して形成される。そのため、ボール掬い上げ部240とボール掬い上げ(戻し)通路210とが繋がる部分となる掬い上げ基端部240aには、切欠き部25が、例えば鋭角をなすV字状の溝部として形成されることになる。
したがって、分割線PL’を、図12に示すように、ボール循環部材170全体に渡ってボール中心の軌跡(同図に示す符号BCDで示す線)に合わせて設定した場合、切欠き部25は、例えば図13に示すように、掬い上げ基端部240aの側にそのまま残されてしまうことになる(同図に示すF’部分参照)。
すなわち、掬い上げ基端部240での分割線PL’を、単に、このような位置に設定した場合は、ボールねじ100の高速回転時等でボール掬い上げ部240に繰り返し荷重が負荷されると、その掬い上げ基端部240aでの切欠き部250が、応力集中により破損の基点となり、高速化を妨げる原因になるおそれがある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、ボール循環部材において、強度が弱い掬い上げ基端部での強度を改善することにより、高速運転性能や耐久性能を向上させ得るボール循環部材およびボールねじを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、外周面にボール転動溝を有するねじ軸と、該ねじ軸の外周面と対向する内周面にボール転動溝を有するナットと、前記ナットおよびねじ軸の両ボール転動溝間で構成するボール軌道路に配設された複数のボールと、を備えるボールねじに用いられ、前記ボール軌道路内のボールを一方の側から掬い上げるボール掬い上げ部と、該ボール掬い上げ部で掬い上げたボールを他方の側から前記ボール軌道路内へ戻すボール循環通路と、を一体に有し、当該一体に有するボール掬い上げ部とボール循環通路とが繋がる部分である掬い上げ基端部に切欠き部をもつボール循環部材であって、前記ボール循環部材は、その内部を通る前記ボールの進行方向に延びる分割線に沿って分割された二つのボール循環部材構成部材を備えて構成されてなり、前記分割線は、前記一方の側での前記切欠き部の最も深い部分と前記他方の側での前記切欠き部の最も深い部分とを通るとともに、当該分割線が通る前記切欠き部の最も深い部分が、ボール中心の軌跡位置を基準に見たときに掬い上げ部の側に向けてずらした位置に形成されていることを特徴としている。
ここで、「切欠き部の最も深い部分」とは、例えば切欠き部の形状がV字状であれば、そのV字の頂点であり、また、例えば切欠き部の形状がU字状ないしは半円状であれば、そのU字ないしは半円での、ボール循環通路の内方へ向かって最も奥の所をいう。
請求項1に記載の発明によれば、ボール循環部材を二つのボール循環部材構成部材に分ける分割線は、掬い上げ部基端部で生じる切り欠き部を、切欠き部の最も深い部分で、それぞれ予め分断している。これにより、従来、応力集中が問題となっていた掬い上げ基端部には切欠き部が実質的に形成されないことになる。そのため、ボール循環部材内を循環するボールによる衝撃がボール掬い上げ部に作用した場合であっても、掬い上げ基端部での応力集中は緩和される。そのため、掬い上げ基端部が起点となる疲労破壊が生じるおそれが軽減する。したがって、このボール循環部材をボールねじに用いれば、ボールねじの高速運転性能や耐久性能を向上させることができる。
なお、分割線は、なだらかな線で形成することが好ましい。これにより、掬い上げ基端部での応力集中は、より緩和される。そのため、掬い上げ基端部が起点となる疲労破壊が生じるおそれを、より好適に軽減することができる。
ここで、上記請求項1に記載のボール循環部材は、掬い上げ基端部での応力集中を好適に緩和可能であるが、上記位置での分割線は、ボール中心の軌跡位置を基準に見た場合、ボール掬い上げ部の反対の側を掬い上げ部の側に向けてずらした位置で形成されることになる
すなわち、当該掬い上げ基端部での分割部分では、各ボール循環部材構成部材の周壁がボールを均等に包持しないことになる。そのため、副作用として、掬い上げ基端部近傍での周壁によるボール拘束性能が不安定になるおそれがある。そこで、本願発明者らは、当該掬い上げ基端部での応力集中を緩和するとともに、掬い上げ基端部の近傍でのボール拘束性能も安定させる形状を鋭意検討した結果、掬い上げ基端部の近傍での周壁形状をより効果的に設定することによって、ねらいとするボール拘束性能を得るに至った。
すなわち、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のボール循環部材であって、前記二つのボール循環部材構成部材は、他方のボール循環部材構成部材の前記掬い上げ基端部の外側をその両側から覆うように周壁を延出させた周壁延出部を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、二つのボール循環部材構成部材が、ボールを取り囲む周壁の割合がそれぞれ異なる分割位置であっても、一方が他方を覆うようにして相互に組み合わされることになる。これにより、掬い上げ基端部の近傍での周壁によるボール拘束性能を安定させることができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のボール循環部材であって、前記ボール循環部材は、前記掬い上げるボールを導くための通路が内部に形成された一対の脚部を有し、各脚部内に形成された通路での前記ボールの進行方向が、前記ねじ軸の接線方向且つ前記両ボール転動溝のリード角と一致する方向にボールを掬い上げ可能に構成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、ボールの進行方向がリード角方向に掬い上げられて通路内に円滑に導入されるため、チューブ循環式ボールねじのように、ボール転動溝のリードが大きくなってもボールの進行方向がボールの循環部分で急激に変化するようなことがほとんどない。そのため、掬い上げる際にボールの損傷や騒音等の発生を抑制でき、しかも、例えばエンドキャップ式ボールねじのように、ボールの循環回路数がねじ溝の条数分に限定される制約がないので、1回路当りのボール数(巻き数)を多くすることなく負荷容量を高めることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のボール循環部材であって、前記ボール循環部材は、樹脂成形により成形されるとともに、前記ボールの進行方向に沿って点対称に二つに分割された一対のボール循環部材構成部材を組み合わせて構成されていることを特徴としている。
このような構成であれば、ボール循環部材内にボール転動溝のリード角と一致する方向にボールを掬い上げて再び初期位置に戻す通路を樹脂成形等により容易に形成する上で好適である。
また、請求項に記載の発明は、ボールねじにおいて、請求項1〜4のいずれか一項に記載のボール循環部材を備えていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか一項に記載のボール循環部材による作用および効果を奏するボールねじを提供することができる。
本発明によれば、高速運転性能や耐久性能を向上させ得るボール循環部材およびそのボール循環部材を備えたボールねじを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、上述したボールねじでの説明と同様の部分については、以下の各実施形態での説明においても同一の符号を附して説明する。
まず、本発明の第一の実施形態について説明する。
図1は本発明に係るサイドキャップ式のボールねじを説明する説明図、図2は、その要部を説明するための図1での径方向断面図である。また、図3および図4は、それぞれ図2でのE方向矢視図であり、図3ではサイドキャップ装着前のナットを示しており、図4では本発明に係るサイドキャップを装着した状態で示している。
このボールねじ10は、図1ないし図2に示すように、ねじ軸12と、ナット14とを備えている。
ねじ軸12は、外周面に螺旋状のボール転動溝11を有する。ナット14は、ねじ軸12のボール転動溝11に対応する螺旋状のボール転動溝13を内周面に有する。そして、ナット14は、ねじ軸12に嵌合されており、ナット14のボール転動溝13とねじ軸12のボール転動溝11とが互いに対向して両者の間でボール軌道路8が構成されている。そのボール軌道路8には、転動体としての複数のボール15が転動可能に装填されている。
さらに、ナット14には、図3に示すように、その外周面に矩形状の平坦面からなるサイドキャップ取付け面16が形成されている。サイドキャップ取付け面16には、二個一組の長孔20が形成されている。この長孔20は、前記ボール転動溝11,13間で構成するボール軌道路8に連通して穿孔されている。
そして、このサイドキャップ取付け面16には、図4に示すように、ボール循環部材としてのサイドキャップ17が取り付けられる。ここで、サイドキャップ17は、一対の脚部19を有しており、その一対の脚部19を、サイドキャップ取付け面16に形成された上記長孔20に、ねじ軸12に対して垂直方向から、ほとんど隙間なく嵌め込み可能になっている(図1参照)。そして、図4に示すように、サイドキャップ17全体を覆う蓋形状のサイドキャップカバー26によって、サイドキャップ17全体をサイドキャップ取付け面16に向けて押さえられて、止めネジ18によってナット14に取付けられる。
ここで、サイドキャップ17には、脚部19の内部にボール掬い上げ(戻し)通路21が形成されている(図2参照)。このボール掬い上げ(戻し)通路21は、当該通路の連続する方向を脚部19の外周壁面に対して傾けて形成されている。そして、ボールの循環通路方向に沿った方向に傾けて形成されている。そして、このボール掬い上げ(戻し)通路21がボール送り通路22に連通しており、ボール送り通路22、および一対のボール掬い上げ(戻し)通路21とによってボール循環通路27を構成している。
すなわち、このサイドキャップ17は、図2および図4に示すように、ボール掬い上げ(戻し)通路21とボール送り通路22とによってボール循環通路27の連続する方向に沿った一体構造からなるボール循環通路27を形成するとともに、サイドキャップ取付け面16に形成された長孔20に対して、容易に脚部19をはめ込むことができる構造としながらも、脚部19内に形成したボール掬い上げ(戻し)通路21でのボール15の進行方向を、ねじ軸12の略接線方向且つ両ボール転動溝11,13のリード角と略一致する方向に掬い上げ可能とする三次元的な構成となっている。そのため、ナット14の加工が簡単で、且つボール循環通路27(つまり、ボール掬い上げ(戻し)通路21およびボール送り通路22)の設計的自由度の向上を図ることを可能としている。
そして、このボール循環通路27、並びにボール軌道路8とによってボール15の無限循環通路が構成される。なお、ねじ軸12の一端には、例えばモータ(図示せず)の出力軸がカップリングを介して連結可能になっており、これにより、ねじ軸12の回転により、ナット14がボール15の転動を介して軸方向に移動可能になっている。
次に、上述のサイドキャップ17のもつ分割構造について詳しく説明する。なお、図5および図6は、本発明に係るサイドキャップを示す説明図であり、図5はサイドキャップの説明的斜視図、図6は、そのサイドキャップを分割した、一方のサイドキャップ構成部材を示す説明的斜視図である。
このサイドキャップ17は、樹脂成形により製作されており、図5に示すように、例えば樹脂材をモールド成形してなる一対のボール循環部材構成部材であるサイドキャップ構成部材23,23を組み合わせて構成されている。ここで、同図に符号PLで示す線は、ボール循環部材17を各サイドキャップ構成部材23に分割する分割線を示している。
このサイドキャップ17は、図6に示すように、ボール掬い上げ(戻し)通路21およびボール送り通路22からなるボール循環通路27が、その内側に形成され、ボール15の進行方向に沿って点対称に二つに分割されたサイドキャップ構成部材23から構成される。そのため、同図に示すように、各サイドキャップ構成部材23が相互に分割線PLで分割される部分では、分割面23d(相互の合わせ面ともなる)が生じる。
次に、このサイドキャップ構成部材23相互の分割線PL(あるいは分割面23d)についてより詳しく説明する。なお、図7は、サイドキャップの分割線の要部(図6でのF部周辺)を拡大して示す説明図であり、同図では、本発明に係るボール掬い上げ部の掬い上げ基端部での分割例を示している。また、図8および図9は、本発明に係る一対のサイドキャップ構成部材同士による掬い上げ基端部の近傍での周壁の組合わせ状態を説明する説明図である。
上述したように、このサイドキャップ17は、二つのサイドキャップ構成部材23に分割線PLから分割されているため、一対のサイドキャップ構成部材23,23同士が、分割面(合わせ面)23dをそれぞれ有している(図6参照)。
ところで、図7に示すように、サイドキャップ17には、サイドキャップ17のボール掬い上げ(戻し)通路21の先端部分に、ボール掬い上げ部24を有している。ボール掬い上げ部24は、ボール軌道路8内を転動するボール15を、ボール軌道路8からボール掬い上げ(戻し)通路21へ円滑に掬い上げるために、ねじ軸12のボール転動溝11に挿入可能な舌状の形状をしており、ボール転動溝11に向けてボール掬い上げ(戻し)通路21から突出して形成される。そのため、脚部19内に形成したボール掬い上げ(戻し)通路21とボール掬い上げ部24とを繋ぐ部分である掬い上げ基端部24aには、例えば鋭角をなすV字状の溝部である切欠き部25が形成されることになる。
ここで、本発明に係るサイドキャップ17では、図7に示すように、分割線PLが、一対の脚部19の、それぞれの切欠き部25の最も深い部分を通る位置で形成されている。すなわち、サイドキャップ17を二つのサイドキャップ構成部材23,23に分ける分割線PLの位置は、掬い上げ基端部24aで生じる各切欠き部25を、つまり、一方の側での切欠き部25と他方の側での切欠き部25とを、そのV字状の頂点でそれぞれ予め分断して各々の分割面23dを形成するようになっている。
また、各切欠き部25を通る分割線PLは、掬い上げ基端部24aの近傍で、同図に符号23fで示すように、円弧をもち、その円弧と直線部とが連続する部分からなる周壁延出部で、なだらかに繋がるように設定されている。換言すれば、図6に示すように、ボール循環部材構成部材23の分割面23dは、掬い上げ基端部24aの近傍(図6に示すF部)において、その掬い上げ基端部24aでの分割線PLを、ボール軌道路8でのボール15の中心の軌跡BCDに対し、ボール掬い上げ部24の反対の側(同図での脚部19側)をボール掬い上げ部24の側にずらしてなる周壁延出部23fを有する。そのため、掬い上げ基端部24aでの分割面23dは、この周壁延出部23fによる、なだらかな稜線によって分割されているため、掬い上げ基端部24aでの応力集中を、より好適に緩和可能になっている。なお、同図での符号Zは、ボール15を掬い上げる掬い上げ点を示している。なおまた、サイドキャップ17全体に渡ってなされる分割において、掬い上げ基端部24aの近傍以外の部分での分割線PLは、ボール中心の軌跡に合わせて、ほぼ同等にボールの周囲を取り囲むように均等に設定される。
次に、本発明の第一の実施形態でのボールねじ10およびサイドキャップ17の作用・効果について説明する。
上述のように、このボールねじ10は、ナット14のサイドキャップ取付け面16にサイドキャップ17を取付けると、ボール転動溝11,13間を転動したボール15は、サイドキャップ17のボール掬い上げ部24によってボール転動溝11,13のリード角方向に掬い上げられてボール送り通路22内に円滑に導入される。そのため、このボールねじ10では、チューブ循環式ボールねじのように、ボール転動溝のリードが大きくなってもボール15の進行方向がボール15の循環部分で急激に変化するようなことがほとんどないので、ボール15を掬い上げる際にボール15の損傷や騒音等の発生を抑制でき、しかも、例えばエンドキャップ式ボールねじのように、ボールの循環回路数がねじ溝の条数分に限定される制約がないので、1回路当りのボール数(巻き数)を多くすることなく負荷容量を高めることができる。
また、このボールねじ10では、サイドキャップ17がボール15の進行方向に沿って二つに分割された一対のボール循環部材構成部材23,23から構成されているため、ボール転動溝11,13のリード角と一致する方向にボール15を掬い上げて再び初期位置に戻すボール循環通路27をサイドキャップ17内に樹脂成形等により容易に形成することができる。
さらに、このボールねじ10は、サイドキャップ17を、外形形状が同一の、一対のサイドキャップ構成部材23,23を組み合わせる構成としたことにより、サイドキャップ構成部材23,23を1つの成形型で成形でき、これにより、サイドキャップ17をより容易に製造することができる。
さらにまた、このボールねじ10では、各サイドキャップ構成部材23,23の分割面23dは、ボール掬い上げ部24の掬い上げ基端部24aでの各切欠き部25を、切欠き部の最も深い部分でそれぞれ予め分断する分割線PLによって形成している。つまり、サイドキャップ17は、二つのサイドキャップ構成部材23,23に分ける分割線PLが、掬い上げ部基端部24aで生じる切り欠き部25を、それぞれ予め分断する位置で形成されている。これにより、従来、応力集中が問題となっていた掬い上げ基端部24aで、切欠き部25が実質的に形成されない。そのため、サイドキャップ17内を循環するボール15による衝撃が、サイドキャップ構成部材23に作用した場合であっても、掬い上げ基端部24a、あるいは掬い上げ基端部24aの近傍が起点となる疲労破壊が生じるおそれがほとんどない。したがって、ボールねじ10の高速運転性能や耐久性能を向上させることができる。
ここで、上述したように、各切欠き部25の最も深い部分から分割線PLを開始(および終了)するような位置で分割すれば、つまり、掬い上げ基端部24aに切欠き部25が実質的に形成されないように分割すれば、掬い上げ基端部24aでの応力集中を好適に緩和可能であるが、その副作用として、ボール循環部材構成部材23の分割面を、ボール15の中心が描くボール軌跡に対して、ボール掬い上げ部24の反対の側をボール掬い上げ部24の側に向けてずらしているため、掬い上げ基端部24aの近傍での周壁によるボール15を拘束する性能が不安定になるおそれがある。
そこで、次に、本発明の第二の実施形態として、当該掬い上げ基端部での応力集中を緩和するとともに、掬い上げ基端部の近傍でのボール拘束性能も安定させ得る形状について説明する。
なお、この第二の実施形態は、上記説明した第一の実施形態でのサイドキャップ17に対して、上記周壁延出部23fの形状のみが異なっており、それ以外は上記説明した第一の実施形態と同様の構成である。そのため、ここでは、周壁延出部23fの形状のみについて説明し、その他の説明については省略する。
この第二の実施形態のサイドキャップ17では、図8ないし図9に示すように、上記説明した第一の実施形態でのサイドキャップ17に対して、二つのサイドキャップ構成部材23,23において、上記分割線PLをずらして形成している周壁である周壁延出部23fを、他方のボール循環部材構成部材23での掬い上げ基端部24aの外側を覆うように延出させている。
これにより、二つのボール循環部材構成部材23,23が、掬い上げ基端部24aでボールを取り囲む周壁の割合がそれぞれ異なる分割位置であっても、図8に示すように、一方が他方を覆うようにして相互に組み合わされることになる。そのため、掬い上げ基端部24aの近傍での周壁によるボール拘束性能を安定可能になっている。なお、同図での符号Oは、ボール15の中心位置を示している。
このように、第二の実施形態のサイドキャップ17では、周壁延出部23fを、掬い上げ基端部24aの近傍で、相互に外側を覆うようにして組み合わせることができる。したがって、掬い上げ基端部24aの近傍での周壁によるボール拘束性能も安定させることができる。
以上説明したように、本発明に係るボールねじ10によれば、ボール循環部材であるサイドキャップ17において、ボール掬い上げ部24で、強度の弱い掬い上げ基端部24aの強度を改善することにより、高速運転性能や耐久性能を向上させ得るサイドキャップ17および、そのサイドキャップ17を備えたボールねじ10を提供することができる。
なお、本発明に係るボールねじは、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記各実施形態に、さらに、分割面(合わせ面)23dに対して、相互の位置合わせをするための位置決め部として、突起部と穴部とをそれぞれに設ける構成としてもよい。なおまた、サイドキャップ17には止めネジ18を直接通すためのサイドキャップ取付け孔を穿設した構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、サイドキャップ17全体に渡ってなされる分割において、掬い上げ基端部24aでの近傍以外の部分での分割線PLが、ボール中心の軌跡に合わせて均等に設定される例で説明したが、これに限定されず、分割線の位置は均等割りでなくてもよい。しかし、ボール循環部材構成部材のそれぞれが、ボールに対して、ほぼ同等にボールの周囲を取り囲むことによってボールを拘束する性能を安定させる上では、掬い上げ基端部の近傍以外の部分での分割線PLは、ボール中心の軌跡に合わせて均等に設定されることが好ましい。
また、例えば、上記各実施形態では、掬い上げ基端部24aに形成される切欠き部25の形状が、鋭角をなすV字状の溝部となっている例で説明したが、切欠き部25の形状は、V字状の溝に限定されない。すなわち、切欠き部としては、凹部あるいは溝等の「くぼみ」を含み、例えば切欠き部の形状がU字状ないしは半円状等であってもよい。
また、例えば、上記各実施形態では、ボールねじ10は、サイドキャップ17(サイドキャップ構成部材23,23)を樹脂で形成した例で説明したが、例えばサイドキャップ17を金属成形、例えば焼結鋼等の焼結材で形成したり、金属射出成形(MIM)により成形してもよく、このような構成とすることにより、樹脂の使用に適さない高温条件下でも使用することができる。
本発明に係るサイドキャップ式のボールねじを説明する説明図である。 図1での径方向断面図である。 図2でのE方向矢視図であり、同図ではサイドキャップ装着前のナットを示している。 図2でのE方向矢視図であり、同図では本発明に係るサイドキャップを装着した状態で示している。 本発明に係るサイドキャップを示す説明図である。 本発明に係るサイドキャップ構成部材を示す説明図である。 本発明に係るサイドキャップの分割線の要部(図6でのF部)を拡大して示す説明図である。 掬い上げ基端部における周壁相互の組合わせ状態の説明的断面図である。 掬い上げ基端部における周壁相互の組合わせ状態の説明的斜視図である。 サイドキャップ式のボールねじを径方向から見た説明的断面図である。 比較例のサイドキャップを示す説明的斜視図である。 分割線を、ボール中心の軌跡に合わせた比較例の要部を拡大して示す説明図である。 サイドキャップを、ボール中心の軌跡に合わせて分割した比較例を示す説明的斜視図である。
符号の説明
8 ボール軌道路
10、100 ボールねじ
11 ボール転動溝
12 ねじ軸
13 ボール転動溝
14 ナット
15 ボール
16 サイドキャップ取付け面(ボール循環部材取付け面)
17、170 サイドキャップ(ボール循環部材)
18 止めネジ
19、190 脚部
20 長孔
21、210 ボール掬い上げ(戻し)通路
22 ボール送り通路
23、230 サイドキャップ構成部材(ボール循環部材構成部材)
23d 分割面
23f 周壁延出部
24、240 ボール掬い上げ部
24a、240a 掬い上げ基端部
25 切欠き部
26 サイドキャップカバー
27 ボール循環通路
PL、PL’ 分割線

Claims (5)

  1. 外周面にボール転動溝を有するねじ軸と、該ねじ軸の外周面と対向する内周面にボール転動溝を有するナットと、前記ナットおよびねじ軸の両ボール転動溝間で構成するボール軌道路に配設された複数のボールと、を備えるボールねじに用いられ、前記ボール軌道路内のボールを一方の側から掬い上げるボール掬い上げ部と、該ボール掬い上げ部で掬い上げたボールを他方の側から前記ボール軌道路内へ戻すボール循環通路と、を一体に有し、当該一体に有するボール掬い上げ部とボール循環通路とが繋がる部分である掬い上げ基端部に切欠き部をもつボール循環部材であって、
    前記ボール循環部材は、その内部を通る前記ボールの進行方向に延びる分割線に沿って分割された二つのボール循環部材構成部材を備えて構成されてなり、
    前記分割線は、前記一方の側での前記切欠き部の最も深い部分と前記他方の側での前記切欠き部の最も深い部分とを通るとともに、当該分割線が通る前記切欠き部の最も深い部分が、ボール中心の軌跡位置を基準に見たときに掬い上げ部の側に向けてずらした位置に形成されていることを特徴とするボール循環部材。
  2. 前記二つのボール循環部材構成部材は、他方のボール循環部材構成部材の前記掬い上げ基端部の外側をその両側から覆うように周壁を延出させた周壁延出部を有することを特徴とする請求項1に記載のボール循環部材。
  3. 前記ボール循環部材は、前記掬い上げるボールを導くための通路が内部に形成された一対の脚部を有し、各脚部内に形成された通路での前記ボールの進行方向が、前記ねじ軸の接線方向且つ前記両ボール転動溝のリード角と一致する方向にボールを掬い上げ可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のボール循環部材。
  4. 前記ボール循環部材は、樹脂成形により成形されるとともに、前記ボールの進行方向に沿って点対称に二つに分割された一対のボール循環部材構成部材を組み合わせて構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のボール循環部材。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のボール循環部材を備えていることを特徴とするボールねじ。
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