JPH1110051A - 塗布方法及び装置 - Google Patents

塗布方法及び装置

Info

Publication number
JPH1110051A
JPH1110051A JP9170802A JP17080297A JPH1110051A JP H1110051 A JPH1110051 A JP H1110051A JP 9170802 A JP9170802 A JP 9170802A JP 17080297 A JP17080297 A JP 17080297A JP H1110051 A JPH1110051 A JP H1110051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
cleaner
paint
cleaning
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9170802A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Nishida
耕次 西田
Masaru Watanabe
渡辺  勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP9170802A priority Critical patent/JPH1110051A/ja
Publication of JPH1110051A publication Critical patent/JPH1110051A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルの先端部を機械的に洗浄して、拭きム
ラによる塗料の残存や、ウェスやベンコットンなどのほ
つれカスのノズル先端への付着を解消して、基材表面に
正確なパターン塗布を繰り返し行うことのできる塗布方
法および装置を提供する。 【解決手段】 被塗装対象の基材表面にノズル4で塗料
を塗布する塗布手段を設ける。ノズル4の先端と植毛さ
れたクリーナ9の表面とを当接させた状態で、ノズル4
の先端とクリーナ9の表面とを相対的に移動させて洗浄
する洗浄手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の前
照灯用高輝度放電型ランプ表面への遮光膜の形成などに
用いられる、ノズルで基材表面に塗料を所定のパターン
で塗布する塗布方法及び装置に関し、特に塗膜パターン
や膜厚を高精度に、しかも再現性良く実現できる塗布方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の前照灯用高輝度放電
型ランプなどのように、基材表面に膜を形成する場合に
は、基材表面に所定のパターンで塗料を塗布できるノズ
ルを用いて塗膜の形成を行っている。
【0003】このようにノズルを用いて塗料を繰り返し
基材表面に塗布すると、ノズルの先端部の塗料の吐出口
周辺には、必然的に塗料の液切れ不良による塗料汚れが
発生することとなる。また、塗布時におけるノズル先端
と基材表面との間隔が狭い場合には、塗料の吐出液圧の
影響によって、溢れた塗料が吐出口周辺部分を汚してし
まうこともあった。
【0004】そのため、ノズル先端の吐出口及び周辺部
分に付着した塗料汚れは、塗料を塗布する直前もしくは
塗料を塗布した直後に、作業者が、逐次手作業により有
機溶剤あるいは純水を含浸したウェスやベンコットンな
どを用いて、汚れを拭き取り洗浄を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな手作業によるノズル先端の洗浄方法では、拭きムラ
による塗料の残存が生じたり、特に、ノズル先端が複雑
な構造の場合には、十分な洗浄が行われずに塗料が残存
することがあった。また、ノズル先端の洗浄を行うウェ
スやベンコットンのほつれカスがノズル先端に付着する
こともあった。
【0006】ノズル先端に塗料が残存したり、ウェスや
ベンコットンのほつれカスがノズル先端に付着すると、
次回の塗布時に、塗料の吐出の障害となり、基材表面に
正確なパターン塗布を行うことができなくなる。また、
吐出口の周辺に残存した塗料が凝固した場合には、これ
を核として新たに吐出された塗料が再付着したり成長し
たりして、ノズルの吐出口を塞ぐという致命的な問題も
あった。さらには、ノズル先端に凝固した残存する塗料
もしくは付着した塗料カスが欠落し、塗布中の塗料に巻
き込まれることがあり、その結果、塗布ムラ及び塗布膜
の表面性を著しく損なうという問題もあった。
【0007】従って、上述のような塗料の塗布方法は、
例えば、自動車の前照灯用高輝度放電型ランプ表面への
遮光膜形成等のように、高い精度の要求される塗膜を形
成する際には好適に使用できるものではなかった。
【0008】本発明は前記問題点を解決し、ノズルの先
端部を機械的に洗浄して拭きムラによる塗料の残存や、
ウェスやベンコットンのほつれカスのノズル先端への付
着を解消して、基材表面に正確なパターン塗布を繰り返
し行うことのできる塗布方法および装置を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の塗布方法及び塗
布装置は、ノズルの洗浄を機械的に行うことを特徴とす
る。
【0010】この本発明によると、ノズルの拭きムラや
ウェスやベンコットンのほつれカスの付着が無くなり、
基材表面に正確なパターン塗布を繰り返し行え、表面性
のよい塗膜を形成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1記載の塗布装置は、被塗
装対象の基材表面にノズルで塗料を塗布する塗布手段
と、前記ノズルの先端と植毛されたクリーナ表面とを当
接させた状態で、前記ノズルの先端とクリーナ表面とを
相対的に移動させて洗浄する洗浄手段とを有することを
特徴とする。
【0012】この構成によると、ノズル先端部の洗浄を
機械的に行うことができ、拭きむらによる塗料の残存を
無くすことができる。また、植毛されたクリーナを用い
て洗浄しているため、ウェスやベンコットンのようにほ
つれカスが生じることがなく、ノズル先端への付着を解
消できる。また、正確なパターン塗布が行え、表面性が
良く、均一な塗膜を得ることができる。
【0013】請求項2記載の塗布装置は、請求項1にお
いて、洗浄手段は、植毛された帯状のクリーナと、前記
帯状のクリーナの巻き取り手段と、前記帯状のクリーナ
に対してノズルを移動させる手段とから構成されている
ことを特徴とする。
【0014】この構成によると、クリーナの移動が容易
に行えるため生産性が向上する。請求項3記載の塗布装
置は、請求項2において、洗浄手段は、帯状に形成され
たクリーナをノズルの洗浄時に平坦化させて固定する手
段を有することを特徴とする。
【0015】この構成によると、ノズルの洗浄を安定的
に行うことができる。請求項4記載の塗布装置は、請求
項3において、クリーナを平坦化させて固定する手段
は、前記クリーナをノズルの側へ押し上げる部材に粘着
性を付与する手段、あるいは前記クリーナをノズルの側
へ押し上げる部材に真空吸着する手段、あるいは前記ク
リーナをノズルの側へ押し上げる部材に対して前記クリ
ーナを介して押圧する手段のいずれかであることを特徴
とする。
【0016】この構成によると、帯状クリーナの固定を
容易に行うことができる。請求項5記載の塗布装置は、
請求項1から請求項4のいずれか1項において、クリー
ナに植毛される繊維の形状は、繊維長が0.5mm以上
10.0mm以下で、繊維径が20μm以上200μm
以下であることを特徴とする。
【0017】この構成によると、ノズルの先端形状が複
雑なものとなっても、十分な洗浄を行うことができる。
請求項6記載の塗布装置は、請求項1から請求項5のい
ずれか1項において、クリーナに植毛される繊維の材質
は、ナイロンもしくはポリエステルもしくはレーヨンで
あることを特徴とする。
【0018】この構成によると、洗浄時にほつれカスが
生じにくくなり、ノズルへの付着を解消することができ
る。請求項7記載の塗布装置は、請求項1から請求項5
のいずれか1項において、洗浄手段のノズル先端の押し
込み量は、クリーナに植毛された繊維に対して0.05
mm以上3.00mm以下に設定したことを特徴とす
る。
【0019】この構成によると、繊維がノズル先端部の
隅々まで届くようになり、ノズルの先端が複雑な形状の
ものであっても十分な洗浄を行うことができる。請求項
8記載の塗布装置は、請求項1または請求項2におい
て、ノズルの先端の構造は、ノズル先端部の塗布幅方向
の両端部に基材側に突き出たガイドを設け、その中間で
塗料吐出口を開口させ、且つ前記ガイドと前記基材とを
接触させながら、少なくとも前記ノズルの先端部出口側
のエッジと前記基材の表面とのギャップを一定に保ちな
がら塗料を塗布するように構成したことを特徴とする。
【0020】この構成によると、正確なパターン塗布が
行え、高精度で均一な膜厚とすることができる。請求項
9記載の塗布装置は、請求項1または請求項2におい
て、クリーナの表面を湿潤させる湿潤手段を設けたこと
を特徴とする。
【0021】この構成によると、繊維に付着した水分に
よってノズルに付着した塗料が溶解されるため、洗浄し
やすくなり、クリーナの洗浄能力をさらに向上させるこ
とができる。
【0022】請求項10記載の塗布装置は、請求項1ま
たは請求項2において、基材への塗料の塗布を休止した
ノズルの先端部を湿潤させた部材で塞ぐ待機手段を設け
たことを特徴とする。
【0023】この構成によると、ノズル先端部に形成さ
れた塗料吐出口の付近の塗料の乾燥を防ぎ、皮膜の形成
を解消することができる。少量の塗料がノズルに付着し
ていても、塗料を溶解させて吸収することができ、塗料
の半凝固化を防ぐことができる。
【0024】請求項11記載の塗布装置は、請求項10
において、ノズルの先端部を塞ぐ湿潤させた部材は、織
布、不織布、スポンジ、植毛クリーナのうちのいずれか
であることを特徴とする。
【0025】この構成によると、ノズル先端部に形成さ
れた塗料吐出口の付近の塗料の乾燥を容易に防止するこ
とができる。請求項12記載の塗布方法は、基材へ塗料
を塗布するに際し、被塗装対象の基材表面にノズルで塗
料を塗布する塗布工程と、ノズル先端と植毛されたクリ
ーナ表面とを当接させた状態で、前記ノズルの先端とク
リーナ表面とを相対的に移動させて洗浄する工程とを有
することを特徴とする。
【0026】この構成によると、ノズルの先端部の洗浄
を十分に行うことができる。請求項13記載の塗布方法
は、請求項12において、洗浄動作開始前にクリーナ表
面を湿潤状態にして洗浄工程を実行することを特徴とす
る。
【0027】この構成によると、ノズル先端部の洗浄効
果が一層向上することとなる。請求項14記載の塗布方
法は、請求項11または請求項12において、帯状のク
リーナにノズルを当接させながら前記クリーナとノズル
とを相対的に移動させて洗浄し、ノズルを洗浄したクリ
ーナを巻き取って正常なクリーナ部を洗浄位置に供給す
ることを特徴とする。
【0028】この構成によると、常に清浄なクリーナ部
がノズルに供給されるため、ノズルの洗浄効果が高ま
る。請求項15記載の塗布方法は、請求項14におい
て、ノズルの洗浄時には、帯状に形成されたクリーナを
一時的に平坦化して固定することを特徴とする。
【0029】この構成によると、クリーナの姿勢が安定
するため、ノズル先端部の洗浄を行いやすくなる。請求
項16記載の塗布方法は、請求項15において、クリー
ナを一時的に平坦化させて固定するに際し、前記クリー
ナをノズルの側へ押し上げる部材に粘着性を付与して、
あるいは前記クリーナをノズルの側へ押し上げる部材に
真空吸着して、あるいは前記クリーナをノズルの側へ押
し上げる部材と、前記クリーナを介して別の部材により
前記部材を押さえ込んで一時的に固定することを特徴と
する。
【0030】この構成によると、クリーナの固定を容易
に行うことができる。請求項17記載の塗布方法は、請
求項12〜請求項16のいずれか1項において、基材へ
塗料を塗布する工程と、基材への塗料の塗布を休止する
工程とを繰り返し、基材への塗料の塗布を休止する工程
では、ノズルの先端部を湿潤させた部材で塞いで待機す
ることを特徴とする。
【0031】この構成によると、塗料の吐出性の再現性
が良くなり、安定した塗布パターンが得られ、均一な膜
厚の塗膜を形成できる。請求項18記載の塗布方法は、
請求項17において、ノズル吐出口を塞ぐ部材に、超音
波加湿機の水分噴霧を円筒管で導き湿潤させるか、もし
くはスプレーノズルにより散布して湿潤させるか、もし
くは点滴方式により水滴滴下して湿潤を行うことを特徴
とする。
【0032】この構成によると、容易にノズルの先端部
を湿潤させた状態とすることができる。以下、本発明の
実施の形態について図1〜図11を参照しつつ説明す
る。
【0033】(実施の形態1)図1〜図4は、本発明の
(実施の形態1)を示す。図1は、自動車の前照灯用高
輝度放電型ランプに用いられる基材1を示したものであ
る。基材1の表面の所定位置には、ノズルにより塗料が
塗布されて、例えば軸方向表面には直線パターン2が形
成され、周方向には帯状パターン3が形成されて遮光膜
となる。
【0034】基材の軸方向表面に直線パターン2を成形
する際には、例えば、図2に示すような先端形状のノズ
ル4を用いる。ノズル4の基端部から先端部にかけて
は、塗料を吐出するために孔が貫通されて塗料吐出口5
が形成されている。
【0035】また、直線パターン2の塗布幅を規定し、
両端のエッジを直線的にするために塗料吐出口5を挟ん
でガイド6が形成されている。ガイド6の間の面は、円
筒形の基材1の表面の曲率半径と等しい湾曲面となって
おり、しかも出口側エッジ7から塗料溜め部8にかけて
は、傾斜した溝のようになっている。この傾斜した溝の
浅い側の一端は、基材1の表面と出口側エッジ7とのギ
ャップを常時一定に保持して膜厚を制御するための出口
側エッジ7が設けられており、他端には、塗膜形成に必
要な量に相当した空間である塗料溜め部8が形成され
る。
【0036】このように構成されたノズル4を基材1の
表面に低荷重で押圧するように接触させる。塗料を微量
に定量吐出させる手段(図示せず)を用いて、ノズル4
の塗料溜め部8に充填する。ノズル4に塗料が充填され
ると、基材8を一定速度で移動させて、出口側エッジ7
と基材1の表面とのギャップを一定に保ちながら塗料を
塗布して直線パターン2を形成する。
【0037】塗料を塗布した後のノズル4の先端は、塗
料の液切れ不良などによる塗料汚れが付着しているた
め、基材1の表面からノズル4を上昇離脱させて、併設
する洗浄工程へと移動してクリーナ9を用いて洗浄を行
う。
【0038】図3は、ノズル4を洗浄するクリーナ9を
示したものである。図3(a)に示すようにクリーナ9
は帯状に形成され、図3(b)に示すように、織布でで
きた基材10の片面に、長さを揃えた繊維11が植毛さ
れて構成されている。クリーナ9に植毛される繊維11
の材質は、特に限定されるものではないが、ノズル4へ
の付着を防止するために、ナイロンやポリエステルやレ
ーヨンを用いる。 そして、ノズル4を洗浄する際に
は、例えば、図4に示すように、クリーナ9とノズル4
の先端とを当接させ、ノズル4をガイド6の内側が繊維
11に平行に移動するようにアクチュエータにより矢印
B方向に摺動させて洗浄を行う。従って、ノズル4の内
側には、進行方向から常に清浄な繊維11がノズル4の
先端に接触することとなり、十分な洗浄が行われる。
【0039】また、除去された塗料19は、ノズル4が
通過した後の繊維11の間に蓄えられるため、ノズル4
の洗浄が終了すると、クリーナ9を矢印A方向へ定量だ
け搬送し、次のノズル4の洗浄時に清浄な部分が用いら
れるようにする。
【0040】なお、上記説明ではクリーナ9に対してノ
ズル4を摺動させることにより、ノズル4の洗浄をおこ
なったが、本発明においては、ノズル4の先端とクリー
ナ9の表面とが当接した状態で、ノズルの先端4とクリ
ーナ9の表面とが相対的に移動するものであればよく、
ノズル4に対してクリーナ9を移動させる、あるいはノ
ズル4とクリーナ9とを互いに逆方向へと移動させるも
のであっても良い。
【0041】このようにして洗浄されたノズル4の先端
は、クリーナ9に植毛された繊維11がノズル4の先端
部に入り込み付着した塗料を取り除くため、従来の手作
業では拭き取りきれなかったガイド6の根本のコーナー
部分などの細部に付着した塗料なども取り除くことがで
きる。また、手作業ではなく機械的に塗料を洗浄してい
るため拭きムラなどが生じることがなくなる。
【0042】このようにノズル4の先端が複雑な形状で
あっても、塗料を十分に洗浄することができるため、高
精度なパターン塗布を繰り返し再現することができ、形
成された塗膜は、直線的なエッジと均一な膜厚を有し、
しかも表面性の良いものとなる。
【0043】なお、上記説明では、直線パターン2を形
成するノズル4の構造および洗浄方法について述べた
が、帯状パターン3の場合についてもノズル4の構造は
やや異なるもののその洗浄方法については同様である。
【0044】(実施例1)自動車の前照灯用高輝度放電
型ランプの基材1として、外径8.8mm、長さ30.
0mmの円筒形状の石英ガラスを用いた。
【0045】ノズル4の先端には、塗料を吐出するため
にノズル4の基端部から先端部にかけて内径1.5mm
の孔が貫通した塗料吐出口5を設けた。ノズル4を洗浄
するクリーナ9としては、ナイロン系の織布からなる基
材10に、繊維長が1.5mmのナイロン製の繊維11
が植毛され、幅60mmの帯状に形成されたものを用い
た。
【0046】そして、円筒型基材1へ円筒の断面中心か
ら見て220゜の角度となるように、パターン幅が1.
8mmで長さが25.0mmの直線パターン2を2本形
成し、この2本の直線パターン2のいずれかの一端を起
点として、220゜の円周方向に幅8.2mmの帯状パ
ターン3を形成した。
【0047】得られた塗布パターンは、直線パターン2
および帯状パターン3のいずれも、正確なパターン塗布
が行え、表面性が良く、均一な膜厚のものが得られた。
なお、クリーナ9に植毛した繊維11としてナイロンを
用いたが、ナイロンに限定されるものではなく、ポリエ
ステルやレーヨンなどでも好適に使用できる。
【0048】(実施の形態2)図5は、ノズル4の洗浄
工程の構成図である。上記(実施の形態1)と同様に構
成されたノズル4およびクリーナ9を用いて、ノズル4
の洗浄工程を図5に示すようにした。
【0049】すなわち、帯状に形成されたクリーナ9は
ロール状に送り出しリール12に巻かれている。クリー
ナ9は巻き取りリール13によって矢印A方向に巻き出
され、ノズル4の先端を洗浄する洗浄位置14へと搬送
される。
【0050】ノズル4の洗浄位置14では、クリーナ9
の繊維11が植毛された面とは反対側の面に固定手段と
しての平面板16が設けられており、塗料19を塗布し
た後のノズル4が洗浄位置に配置されると、帯状のクリ
ーナ9は平面板16によって矢印C方向へと押し上げら
れる。押し上げられたクリーナ9は、洗浄面の弛みを無
くし平坦化されている。
【0051】なお、巻き取りリール13には、洗浄によ
って汚染したクリーナ9を移動させて、巻き取るための
シーケンス制御モーターを内蔵し、その巻き取り制御
は、ノズル4の先端の洗浄時は停止とし、洗浄が完了し
てノズル4が離脱した後には、クリーナ9を定量移動す
るように設定した。また、この時のノズル4とクリーナ
9の移動方向は、上記の図4と同様のものである。
【0052】このような構成とすると、上記(実施の形
態1)と同様にノズル4の洗浄が十分に行われるため、
正確なパターン塗布が行え、表面性が良く、しかも均一
な膜厚のものとなる。また、洗浄を行ったクリーナ9は
巻き取りリールにて巻き取られるため、繰り返しノズル
4の洗浄をおこなっても、ノズル4の先端部には常に清
浄なクリーナ9の面が接触することとなる。
【0053】なお、このように構成された装置は、上記
図1に示すような遮光膜パターンを塗布する基材1を保
持する塗布装置に併設されており、ノズル4の昇降や、
洗浄工程への移動手段には、3軸直交ロボット(図示無
し)が使用されている。
【0054】以下にこの(実施の形態2)における具体
例を示す。 (実施例2)上記(実施例1)と同様の基材1、ノズル
4、およびクリーナ9を用いて、同形状の直線パターン
2を形成した。
【0055】図5に示す洗浄工程において、クリーナ9
を平坦化させて固定する固定手段として平面板16を用
いた。平面板16には、ノズル4の側へ押し上げるため
にエアシリンダー15を設けた。また、洗浄が完了した
後のクリーナ9の巻き取り量を5mmとした。
【0056】このような構成とすると、平面板16をエ
アシリンダー15で押し上げると、ノズル4の洗浄時に
はクリーナ9が平坦化されて固定されるため、ノズル4
の洗浄を安定的に容易に行うことができた。
【0057】なお、この(実施例2)では、平面板16
にエアシリンダー15を設けたが、図6に示すようにエ
アシリンダー15によって押し上げられたクリーナ9を
平面板16の側へ吸着する真空吸着ポンプ20を設けて
も良い。また、エアシリンダー15を設けずに真空吸着
ポンプ20のみを設けて、ノズル4の洗浄時にクリーナ
9を平面板16の側へ吸着するような構成としてもよ
い。
【0058】また、図7に示すようにエアシリンダー1
5の設けられた平面板16のクリーナ9側の面に、粘着
性を有する粘着剤17を付与して、ノズル4の洗浄時に
クリーナ9を平面板16の側に吸着してもよい。
【0059】さらに、図8に示すように、ノズル4の摺
動部分を開けた状態でクリーナ9を介して平面板16に
押え込む部材18を設けても、クリーナ9を平坦化し固
定することができる。
【0060】本発明では、上記(実施の形態1)および
(実施の形態2)で用いたクリーナ9の繊維長および繊
維径によってその洗浄効果が異なる。そこで、本発明に
おける好適な繊維長および繊維径を求めるために、以下
の(実施例3)では、基材10に植毛する繊維11の繊
維長および繊維径を変えてその洗浄能力を測定した。
【0061】(実施例3)上記(実施例1)と同様の自
動車の前照灯用高輝度放電型ランプの基材1と、ノズル
4とクリーナ9とを用い、上記(実施例2)と同様のノ
ズル4の洗浄工程を行った。
【0062】そして、基材1に植毛する繊維11の繊維
径を15.0μmから250μmまで変化させ、繊維長
は0.3mmから12.0mmまで変化させて、洗浄能
力を測定し、ノズルの19を完全に除去できたものを
○、塗料19が残ったものを×として評価した。
【0063】得られた測定結果を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】表1に示すように、繊維径を20μmより
小さくすると、その繊維長に関係なく、わずかな外力が
加わっても繊維11が垂直方向に林立できずに折れ曲が
ってしまい、塗料19を除去する効果が得られなかっ
た。
【0066】繊維径を200μmより大きくすると、繊
維長に関係なく外力によって折れ曲がりにくくなり垂直
方向に林立してはいるものの、繊維径が太すぎてノズル
4の先端部の微細なコーナー部分に残存した塗料19を
除去する事ができなかった。
【0067】また、繊維長が0.5mmより短かくなる
と、繊維径にかかわらずノズル4の先端を押し付けた時
に、植毛された繊維11が根本から薙ぎ倒されてしまい
塗料19を除去できなかった。繊維長が10.0mmよ
り長くなると、繊維径が20μmより細い場合には折れ
曲がってしまい、ノズル4の洗浄をすることができなか
った。また、繊維径が20μmより太くなると、繊維1
1の長軸の中間部分で折れ曲がるものと塗料吐出口5の
内部に入り込むものが混在して、残存した塗料19の除
去を十分に行えなかった。また、塗料吐出口5の内部の
塗料19も取り除いてしまい、洗浄後の塗料の塗布時に
吐出性を満足できなかった。
【0068】従って、繊維長および繊維径を考慮する
と、本発明においては、クリーナ9に植毛する繊維11
としては、繊維長が0.5mm以上10.0mm以下、
繊維径が20μm以上200μm以下であるであるもの
が好適に使用できる。
【0069】(実施の形態3)上記(実施の形態1)及
び(実施の形態2)に示すように、ノズル4の洗浄工程
においてクリーナ9とノズル4とを当接させてノズル4
を相対的に移動させるだけでも洗浄効果は得られるが、
ノズル4の先端の構造は複雑であるため、図9に示すよ
うにノズル4の先端をクリーナ9に植毛された繊維11
に押し込むことでさらに洗浄能力が向上する。
【0070】このような構成とすることで、繊維11は
ノズル4の先端部に形成された塗料溜め部8の面とガイ
ド6の内々の面とにに若干の折れ曲がり弾性力を持ちな
がら接触することとなり、塗料19が削ぎ落とされる。
この塗料19は、林立した繊維11の間に順次蓄えられ
るとともに、ノズル4の移動方向[矢印B方向]から清
浄な繊維11が接触してくるため、十分に塗料19を除
去することができる。
【0071】また、繊維長および繊維径が上記のように
適切な範囲のものであれば、ガイド6の根本のコーナー
の細部にまで繊維11が確実に接することができ、その
結果、塗料19を十分に除去する事ができる。以下の
(実施例4)では、洗浄工程におけるノズル4の繊維1
への押し込み量の適切な値を測定した。
【0072】なお、ノズル4の押し込み量の定義は、矢
印Dに示すように、繊維11の先端がノズル4の先端に
設けたガイド6を含めて塗料溜め部8の面に接触した時
点を基準に、そこからさらに繊維11の先端を押し付け
た量を押し込み量とした。
【0073】(実施例4)繊維長1.5mm、繊維径5
0μmの繊維11を用いたこと以外は上記(実施例3)
と同様ものを使用した。
【0074】そして、ノズル4の押し込み量[矢印D]
を0.03mm〜3.50mmまで変化させ、洗浄状態
と洗浄後の塗布パターンの再現性を調べ、洗浄状態およ
び再現性の良いものを○、不良であったものを×として
評価した。
【0075】得られた測定結果を表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】表2に示すように、押し込み量が0.03
mmの場合には、押し込み量が少なすぎて林立した全て
の繊維11をガイド6の間に形成された湾曲面21に接
触する事ができず、塗料19の除去ムラが発生した。ま
た、押し込み量が3.50mmの場合には、押し込み量
が多すぎて、ノズル4の先端の塗料溜め部8の面の塗料
19は除去されるものの、塗料吐出口5の内部深くまで
繊維11が入り込み、洗浄後に塗布するための塗料19
まで取り除いてしまい、塗布パターンの再現性が得られ
なかった。
【0078】これに対して、押し込み量が0.05mm
〜3.00mmの範囲では、図9に示すように、ノズル
4の先端がクリーナ9に押し込まれ、それぞれの繊維1
1が無造作に塗料溜め部8やガイド6の根本のコーナー
部などの細部にいたるまで接触し、また、繊維11の先
端は0.5mm程度折れ曲がりながらノズル4に押し付
けられているため隅々まで塗料19を取り除くことがで
き、いずれも良好な洗浄状態と塗布パターンの再現性を
示した。
【0079】なお、この(実施例4)では、繊維長1.
5mmのものを用いたため、押し込み量を1.0mmと
した場合では、まれに塗料吐出口5の内部まで入り込み
塗料19を取り除いてしまう問題が発生しかねない。従
って、押し込み量は0.05mm以上3.00mm以下
の範囲で設定すればよいが、繊維長によって適宜調整す
る必要がある。
【0080】すなわち、本発明においては、ノズル4の
先端の押し込み量の範囲は、塗料19の洗浄状態と塗布
パターンの再現性の検討結果より、0.05mm以上
3.00mm以下の範囲で適宜繊維長に合せて設定する
ことが好ましい。
【0081】(実施の形態4)図10は、(実施の形態
4)を示す。上記(実施の形態2)を示す図5とほぼ同
様の構成であるが、ノズル4を洗浄する前に予め、クリ
ーナ9に植毛された繊維11を湿潤させておく点で異な
る。
【0082】すなわち、塗布完了後のノズル4の先端を
クリーナ9へ接触させ且つノズル4を繊維11へ押し込
む直前に、スプレーノズル22により植毛した繊維11
へ水分23を散布して湿潤させ、この湿潤を行ったクリ
ーナ9を、所定の洗浄位置に巻き取りリール13を少量
回転させて移動させることによりノズル4の洗浄を行
う。
【0083】なお、クリーナ9を湿潤させるものは塗料
の種類によって選択すればよく、水や有機溶剤を用いる
ことができる。このような構成とすると、ガイド6の根
本のコーナー部分の細部や塗料溜め部8などに残存した
塗料19が半凝固化している場合でも、繊維11に付着
した水分23により塗料19が希釈されて溶解するため
洗浄しやすくなる。また、ノズル4が摺動方向に移動す
ることによってノズル4は清浄な繊維11に順次接触す
ることになり、ノズル4の先端が複雑な構造となってい
ても細部に至るまで常に安定して均一に洗浄を行うこと
ができる。
【0084】(実施例5)図5に示す洗浄装置と、図1
0に示す洗浄装置とを用いてノズル4の摺動距離とクリ
ーナ9の湿潤の有無とを比較検討した。
【0085】得られた測定結果を表3に示す。
【0086】
【表3】
【0087】表3に示すように、クリーナ9を乾燥させ
た状態では、ノズル4に残存した塗料19を一様に除去
できるものの、ノズル4の摺動距離に50mmを要し
た。また、半凝固化した塗料19がある場合は十分除去
することが難しかった。
【0088】クリーナ9を湿潤させた状態では、摺動距
離が25mmと乾燥状態の半分の摺動距離で十分な洗浄
を行うことができた。また、塗料19が半凝固化した場
合でも十分に除去することができた。
【0089】(実施の形態5)図11は、(実施の形態
5)を示す。図11に示すように、基材1への塗料19
の塗布を休止したノズル4の先端部を、湿潤させた部材
24で塞ぐ待機手段を設けたことを特徴とする。その他
の構成は、上記の各実施の形態とほぼ同様である。
【0090】クリーナ9によって洗浄されたノズル4
は、クリーナ9から上昇離脱し、再び直線パターン2を
形成するために塗布位置へと移動する。その際、塗料吐
出口5の付近の塗料が乾燥して皮膜が形成されるのを防
ぐために、基材1への塗料19の塗布を開始する直前ま
で湿潤された部材24でノズル4の先端部を塞いでお
く。そして、基材1への塗布を開始する際に、ノズル4
の先端から部材24を離脱させて、基材1の表面への塗
布を行う。基材1の表面への塗布が終了したノズル4
は、上記各実施の形態における洗浄が行われる。そして
洗浄されたノズル4の先端は、再び湿潤された部材24
によって塞がれる。
【0091】湿潤させた部材24としては、織布、不織
布、スポンジ、植毛クリーナなどの水分を保持できる材
質のものが好適に使用できる。この部材24に水分を補
給する方法としては、例えば、点滴方式25による水滴
の滴下や、超音波加湿器の噴霧口から配管で水分を導
き、霧化した水分を直接部材24に噴霧する方法や、ス
プレーノズルによる水分散布によるものなどがある。
【0092】このような構成とすると、待機中のノズル
4の先端部が大気に晒されることがなくなるため、塗料
吐出口5の付近に存在する塗料19の表面が乾燥して塗
料吐出口5を塞ぐような皮膜を形成することが無くな
る。また、塗料溜め部8の面及びガイド6の内々の側面
を若干湿らした状態に維持できるため、少量の塗料残存
が発生した場合でも半凝固化を防ぎ、塞いでいる間に部
材24で溶解させて塗料19を吸収することができる。
また、塗布開始時には、ノズル4の先端をわずかに湿ら
せていることで塗料19の馴染み性が向上し、所望した
量の吐出が得られる。
【0093】従って、待機状態が解除されたノズル4が
再び塗膜の形成を行っても、吐出性に劣ることがなく、
塗布パターン中への皮膜の混入も解消することができる
ため、常に安定して繰り返し再現でき、均一な膜厚及び
パターンエッジの直線性を高精度に得ることができる。
(実施例6)図11に示すようなノズル4の待機手段を
設けた場合と、ノズル4を大気に晒した状態のものとの
塗料吐出口5における皮膜の形成の有無を調べた。
【0094】得られた測定結果を表4に示す。
【0095】
【表4】
【0096】表4に示すように、待機中のノズル4の先
端部を大気に晒した場合には、5分経過後には塗料吐出
口5が乾燥して皮膜が形成され、再び塗料を塗布する際
には当初の吐出性が得られなかった。また、皮膜が塗膜
に混在してしまい表面性の良い塗膜が得られないという
問題もあった。
【0097】しかしながら、待機中のノズル4の先端部
を湿潤させた部材24で塞いだ場合には、60分経過し
た後も、塗料吐出口5に皮膜が形成されることがなく良
好な吐出性を維持していた。
【0098】また、塗料吐出口5の付近に存在する塗料
19の表面は乾かない状態で維持できていた。さらに塗
料溜め部8の面及びガイド6の内々の側面を若干湿らし
た状態に維持できるとともに、例えば少量の塗料残存が
万一発生しても、半凝固化は未然に防げ、且つ塞いでい
る間に部材24で溶解させて、塗料19を吸収できる効
果がある。
【0099】また、塗布開始時には、所望した量で吐出
が得られ、前記ノズル4の先端をわずかに湿らせている
ことで、塗料19の馴染み性が向上できる。
【0100】
【発明の効果】以上のように本発明によると、基材表面
にノズルで塗料を塗布した後のノズルを、植毛されたク
リーナと当接させた状態で、前記ノズルの先端とクリー
ナ表面とを相対的に移動させて洗浄することで、ノズル
の洗浄むらやノズル先端への繊維の付着などがなくなり
良好なパターン塗布の再現性が得られ、しかも塗膜は表
面性が良く、均一な膜厚のものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の前照灯用高輝度放電型ランプに用いら
れる基材および前記基材に塗布される直線パターン及び
帯状パターンの構成図
【図2】円筒軸方向に直線パターンを形成するノズルの
斜視図
【図3】植毛クリーナの平面図及び断面図
【図4】ノズルの洗浄工程の平面図
【図5】ノズルの洗浄工程を示す構成図
【図6】真空吸着機能を設けたノズルの洗浄工程を示す
構成図
【図7】粘着剤を設けたノズルの洗浄工程を示す構成図
【図8】平面板を押圧する部材を設けたノズルの洗浄工
程を示す構成図
【図9】ノズルをクリーナへ押圧した状態を示す断面図
【図10】湿潤手段を設けたノズルの洗浄工程を設けた
構成図
【図11】待機状態のノズルを湿潤させる待機手段の構
成図
【符号の説明】
1 基材 2 直線パターン 4 ノズル 5 塗料吐出口 6 ガイド 9 クリーナ 11 繊維 19 塗料 22 スプレーノズル 24 湿潤された部材

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗装対象の基材表面にノズルで塗料を塗
    布する塗布手段と、 前記ノズルの先端と植毛されたクリーナ表面とを当接さ
    せた状態で、前記ノズルの先端とクリーナ表面とを相対
    的に移動させて洗浄する洗浄手段とを有する塗布装置。
  2. 【請求項2】洗浄手段は、 植毛された帯状のクリーナと、 前記帯状のクリーナの巻き取り手段と、 前記帯状のクリーナに対してノズルを移動させる手段と
    から構成されている請求項1記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】洗浄手段は、帯状に形成されたクリーナを
    ノズルの洗浄時に平坦化させて固定する手段を有する請
    求項2記載の塗布装置。
  4. 【請求項4】クリーナを平坦化させて固定する手段は、 前記クリーナをノズルの側へ押し上げる部材に粘着性を
    付与する手段、 あるいは前記クリーナをノズルの側へ押し上げる部材に
    真空吸着する手段、 あるいは前記クリーナをノズルの側へ押し上げる部材に
    対して前記クリーナを介して押圧する手段のいずれかで
    ある請求項3記載の塗布装置。
  5. 【請求項5】クリーナに植毛される繊維の形状は、繊維
    長が0.5mm以上10.0mm以下で、繊維径が20
    μm以上200μm以下である請求項1から請求項4の
    いずれか1項記載の塗布装置。
  6. 【請求項6】クリーナに植毛される繊維の材質は、ナイ
    ロンもしくはポリエステルもしくはレーヨンである請求
    項1から請求項5のいずれか1項記載の塗布装置。
  7. 【請求項7】洗浄手段のノズル先端の押し込み量は、ク
    リーナに植毛された繊維に対して0.05mm以上3.
    00mm以下に設定した請求項1から請求項5のいずれ
    か1項記載の塗布装置。
  8. 【請求項8】塗布手段のノズルの先端の構造は、ノズル
    先端部の塗布幅方向の両端部に基材側に突き出たガイド
    を設け、 一対の前記ガイドの中間で塗料吐出口を開口させ、 塗布手段は、前記ガイドと前記基材とを接触させなが
    ら、少なくとも前記ノズルの先端部出口側のエッジと前
    記基材の表面とのギャップを一定に保ちながら塗料を塗
    布するように構成した請求項1または請求項2記載の塗
    布装置。
  9. 【請求項9】クリーナの表面を湿潤させる湿潤手段を設
    けた請求項1または請求項2記載の塗布装置。
  10. 【請求項10】基材への塗料の塗布を休止したノズルの
    先端部を湿潤させた部材で塞ぐ待機手段を設けた請求項
    1または請求項2記載の塗布装置。
  11. 【請求項11】ノズルの先端部を塞ぐ湿潤させた部材
    は、織布、不織布、スポンジ、植毛クリーナのうちのい
    ずれかである請求項10記載の塗布装置。
  12. 【請求項12】基材へ塗料を塗布するに際し、 被塗装対象の基材表面にノズルで塗料を塗布する塗布工
    程と、 ノズル先端と植毛されたクリーナ表面とを当接させた状
    態で、前記ノズルの先端とクリーナ表面とを相対的に移
    動させて洗浄する工程とを有する塗布方法。
  13. 【請求項13】洗浄動作開始前にクリーナ表面を湿潤状
    態にして洗浄工程を実行する請求項12記載の塗布方
    法。
  14. 【請求項14】帯状のクリーナにノズルを当接させなが
    ら前記クリーナとノズルとを相対的に移動させて洗浄
    し、ノズルを洗浄したクリーナを巻き取って清浄なクリ
    ーナ部を洗浄位置に供給する請求項12または請求項1
    3記載の塗布方法。
  15. 【請求項15】ノズルの洗浄時には、帯状に形成された
    クリーナを一時的に平坦化して固定する請求項14記載
    の塗布方法。
  16. 【請求項16】クリーナを一時的に平坦化させて固定す
    るに際し、 前記クリーナをノズルの側へ押し上げる部材に粘着性を
    付与して、 あるいは前記クリーナをノズルの側へ押し上げる部材に
    真空吸着して、 あるいは前記クリーナをノズルの側へ押し上げる部材
    と、前記クリーナを介して別の部材により前記部材を押
    さえ込んで一時的に固定する請求項15記載の塗布方
    法。
  17. 【請求項17】基材へ塗料を塗布する工程と、基材への
    塗料の塗布を休止する工程とを繰り返し、基材への塗料
    の塗布を休止する工程では、ノズルの先端部を湿潤させ
    た部材で塞いで待機する請求項12〜請求項16のいず
    れか1項記載の塗布方法。
  18. 【請求項18】ノズル吐出口を塞ぐ部材に、 超音波加湿機の水分噴霧を円筒管で導き湿潤させるか、
    もしくはスプレーノズルにより散布して湿潤させるか、
    もしくは点滴方式により水滴滴下して湿潤を行う請求項
    17記載の塗布方法。
JP9170802A 1997-06-27 1997-06-27 塗布方法及び装置 Withdrawn JPH1110051A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9170802A JPH1110051A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 塗布方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9170802A JPH1110051A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 塗布方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1110051A true JPH1110051A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15911624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9170802A Withdrawn JPH1110051A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 塗布方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1110051A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7517549B2 (en) 2002-01-23 2009-04-14 Seiko Epson Corporation Method of, and apparatus for, manufacturing organic EL device; organic EL device; electronic device; and liquid droplet ejection apparatus
JP2018153800A (ja) * 2017-01-27 2018-10-04 ノードソン コーポレーションNordson Corporation ディスペンサのノズルを検査及び洗浄するためのシステム及び方法
CN115872761A (zh) * 2022-11-15 2023-03-31 湖南仁龙新材料有限公司 一种碳化硅烟尘陶瓷过滤膜的制备方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7517549B2 (en) 2002-01-23 2009-04-14 Seiko Epson Corporation Method of, and apparatus for, manufacturing organic EL device; organic EL device; electronic device; and liquid droplet ejection apparatus
JP2018153800A (ja) * 2017-01-27 2018-10-04 ノードソン コーポレーションNordson Corporation ディスペンサのノズルを検査及び洗浄するためのシステム及び方法
US11660629B2 (en) 2017-01-27 2023-05-30 Nordson Corporation Systems and methods for inspecting and cleaning a nozzle of a dispenser
CN115872761A (zh) * 2022-11-15 2023-03-31 湖南仁龙新材料有限公司 一种碳化硅烟尘陶瓷过滤膜的制备方法
CN115872761B (zh) * 2022-11-15 2023-08-29 湖南仁龙新材料有限公司 一种碳化硅烟尘陶瓷过滤膜的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4223322A (en) Maintaining the nozzle surface of an ink writing head
JP2009286077A (ja) インクジェットヘッド清掃装置及びインクジェットヘッド清掃方法
JP3679904B2 (ja) ノズル洗浄装置および該ノズル洗浄装置を備えた塗布装置
JP3626768B2 (ja) 乾燥表面に付着した粒子を拭い部材により除去する方法と装置
KR20040091927A (ko) 세정 유닛, 이를 갖는 코팅 장치 및 방법
JPH1110051A (ja) 塗布方法及び装置
JP3645686B2 (ja) 塗布ノズルの洗浄装置及び洗浄方法
JP3477948B2 (ja) 電気床磨機
KR100863220B1 (ko) 슬릿 노즐의 비드형성장치 및 비드형성방법
JP4090297B2 (ja) 基板処理装置およびスリットノズル先端の清浄化方法
JP2002210925A (ja) スクリーン印刷機のスクリーン版クリーニング装置
JP4188043B2 (ja) 塗布用ダイの清掃装置及び塗布装置
JP3914311B2 (ja) ダイコータのリップ部における塗布液除去方法およびその装置
JP2004122065A (ja) ノズル清掃装置およびこのノズル清掃装置を備えた基板処理装置
JP4665311B2 (ja) ダイ先端クリーニング装置及びダイコータ
JP2002143744A (ja) ニードル清掃機能付き塗布装置
JP2006231288A (ja) 塗布ヘッド清掃方法及び装置、ペースト塗布方法及び装置並びにプラズマディスプレイ部材の製造方法及び装置
JP2000108318A (ja) 印刷シリンダ洗浄方法および装置
JP4371337B2 (ja) 塗布ノズルの洗浄装置
JP2572211Y2 (ja) 印刷機の印刷胴・ローラ洗浄装置
US20210039133A1 (en) Devices and methods of formulation application to wiper blade and windshield
JPS6337944A (ja) 印刷機の胴の洗浄装置
JP2000334392A (ja) ロールの洗浄方法および装置
JPH021862A (ja) 塗布方法
JP2000051763A (ja) 塗布装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040603

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061102