JPH1099920A - 有底筒状体の絞り加工装置 - Google Patents

有底筒状体の絞り加工装置

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Publication number
JPH1099920A
JPH1099920A JP8280076A JP28007696A JPH1099920A JP H1099920 A JPH1099920 A JP H1099920A JP 8280076 A JP8280076 A JP 8280076A JP 28007696 A JP28007696 A JP 28007696A JP H1099920 A JPH1099920 A JP H1099920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blank
die
cylinder
pressing member
shoulder
Prior art date
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Pending
Application number
JP8280076A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyoshi Hirasawa
勝芳 平澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
Original Assignee
Pacific Industrial Co Ltd
Taiheiyo Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Pacific Industrial Co Ltd, Taiheiyo Kogyo KK filed Critical Pacific Industrial Co Ltd
Priority to JP8280076A priority Critical patent/JPH1099920A/ja
Publication of JPH1099920A publication Critical patent/JPH1099920A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ブランクの肩R部の局部的な板厚
減少を抑えるために、絞り成形時に肩R部下方のコーナ
ー部Xにシリンダーの押圧部材18を押し付けて面圧を
かけながら成形することにより、成形性及び成型品の強
度の向上を図るとともに、設備費を安価に抑えることを
目的とする。 【構成】 本発明は、金型1を載せる下型台板10の側
部に、シリンダー固定台20を一体的に設けると共に該
シリンダー固定台20上にはシリンダー19が被加工物
の肩R部下方のコーナー部Xに向けて設けられている。
一方、上型台板6に取付られるダイホルダー7の側面に
は、シリンダーの押圧部材18を出入りさせる開口部7
aを設け、絞り加工時に、前記被加工物のコーナー部X
をシリンダーの押圧部材18にて拘束しながら絞り加工
を行えるようにしたことを特徴とする有底筒状体の絞り
加工装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイとブランクホルダ
−により被加工物(以下ブランクという。)の肩R部下
方のコーナー部X(以下、コーナー部Xという。)を狭
持した状態で、パンチにより前記ブランク4を成形する
絞り加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絞り加工は、周知のとおり、平らな薄板
から底付の容器を成形する加工法である。この絞り加工
を行うには、従来、図6に示すように、絞り加工時に発
生するしわを防止するために、成形すべきブランク4を
ブランクホルダー3の上に載せ、ダイ2とブランクホル
ダー3とでブランク4を挟むようにし、パンチ5を押し
込んで底付の製品を得ていた。
【0003】ところで、この種の絞り成形が行われる
と、成形品の形状によっては一部分に割れやくびれが生
じ、成形性が大きく損なわれる不具合があった。このた
め、一般的には、多段絞り・逆再絞り・温間成形法・液
圧成形法等により対応することが知られている。図9
は、特開昭56−47223号明細書公報に開示された
従来の液圧成形法に用いられる金型の縦断面図を示し、
図10はその平面図である。この液圧成形金型において
は、固定のダイス30は、その中央に、隔壁部31を有
する状態で両側に液体33を入れる圧力室32A、32
Bが形成され、またプレス側に設けられた昇降体34に
は、その下面からは前記圧力室32A、32Bに対応す
るパンチ35A、35Bが垂下状に設けられている。ブ
ランクホルダー36は、パンチ35A、35Bの外側に
配設されている。なお、37はブランクである。
【0004】押板38A、38Bは、その内端がブラン
ク17の両パンチ35A、35B間方向の外周部分37
A、37Bに当接するように配設されている。これら押
板38A、38Bはその厚みをブランク37の厚みより
少し薄くしてあり、またダイス30に取り付けた下位ガ
イド部材39A、39Bとブランクホルダー36に取り
付けた上位ガイド部材40A、40Bとの間で案内され
るようになっている。
【0005】押板ホルダー41A、41Bは、押板38
A、38Bの外端から両測部を嵌合させてなるものであ
り、該押板ホルダー41A、41Bは、中央に形成され
た空間42A、42Bを介して前記ガイド部材39A、
40A、39B、40Bに案内されるように配設されて
いる。そして押板ホルダー41A、41Bは、パンチ3
5A、35Bの押し込みに伴って、図11に示すように
ブランクの外周部分37A、37Bに圧縮力を付加する
ように移動可能に構成してある。
【0006】この従来の液圧成形方法では、板厚が減少
する部位への対策をしたものであり、材料が流れる方
向、即ちブランク34の外周部分37A、37Bから機
械的外力を加えることにより板厚の減少を防ぐようにし
たものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、絞り加工の進
行に伴うブランク34の外周形状が大きく変化する部位
(たとえば図7に示すY部)においては有効に作用させ
ることができないものであった。また多段絞り・逆再絞
り・温間成形法・液圧成形法等では、設備費が相当に高
騰するとともに、生産性も悪くなるという問題があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、この種の問題
を解決するものであり、ブランクの肩R部の局部的な板
厚減少を抑えるために、絞り成形時に肩R部下方のコー
ナー部Xにシリンダーの押圧部材18を押し付けて面圧
をかけながら成形することにより、成形性及び成型品の
強度の向上を図るとともに、設備費を安価に抑えること
が可能な有底筒状体の絞り加工装置の提供を目的とす
る。
【0009】すなわち、本発明に係る有底筒状体の絞り
加工装置は、ダイ2とブランクホルダー3とパンチ5に
より構成される金型1を載せる下型台板10の側部に、
シリンダー固定台20を一体的に設けると共に該シリン
ダー固定台20上にはシャフト17の先端部に押圧部材
18が取り付けられたシリンダー19を有底筒状体に成
形される被加工物の肩R部下方のコーナー部Xに向けて
設け、一方、上型台板6に取付られるダイホルダー7の
側面には、前記シリンダーの押圧部材18を出入りさせ
る開口部7aを設け、絞り加工時に、前記被加工物のコ
ーナー部Xをシリンダーの押圧部材18にて拘束しなが
ら絞り加工を行えるようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0010】
【作用】上記の本発明に係る有底筒状体の絞り加工装置
は、ダイ2とブランクホルダー7によりブランク4を挟
持した状態で下方向に移動し、このブランク4をパンチ
5によって成形する途中、シリンダー19の先端に固定
された押圧部材18とパンチ5によって加工途中のブラ
ンクコーナー部Xを拘束(面圧が作用)する。このた
め、ブランク4のコーナー部Xに面圧による摩擦力が働
き、ダイ2とブランクホルダー7に挟持されたブランク
4を筒状に絞る際、ブランク4の肩R部に掛かる引張応
力による肩R部の過大な伸びを抑え、この伸びによる板
厚減少を防ぐことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る加工装置について実
施例を挙げ、添付の図面を参照して以下に説明する。
【0012】図1は、本発明のプレス金型を示す縦断面
図であり、1は、プレス成形金型である。前記金型1
は、ブランク4を挟持するブランクホルダー3とダイ
2、パンチ5で構成され、前記ダイ2は、上型台板6に
垂下状に固定されたダイホルダー7を介して下面に図示
しないボルトにより固定されている。つまり、ダイホル
ダー7とダイ2と上型台板6は一体となっている。ま
た、ブランクホルダー3は、クッションピン15の上面
に載置されている。このブランクホルダー3は、下型台
板10に対して上下方向に所定距離だけ進退自在に配設
されている。10は下型台板であリ、パンチ5は下型台
板10に一体的に固定されている。
【0013】シリンダー19は、金型1を載せる下型台
板10の側部に固定されたシリンダー固定台20の上面
に取り付けられており、該シリンダー19のシャフト1
7の先端部には押圧部材18が取り付けられている。な
お、このシリンダー19の取付方向は、ブランクのコー
ナー部Xに向けられている。
【0014】次に、前記シリンダー19の働きを説明す
る。前記ブランクホルダー3とダイ2によって挟持され
たブランク4は、ブランクホルダー3とダイ2の下降に
伴いパンチ5により押し込まれ絞り成形が始まる。この
成形途中で、シリンダー19のシャフト17を前進させ
ることにより、シャフト17の先端に取り付けられた押
圧部材18がブランク4の上部壁面のコーナー部Xに当
接し、このコーナー部Xが押圧部材18とパンチ5の壁
面とにより拘束されるようになっている。
【0015】次に、本発明の有底筒状体の絞り加工装置
につき、金型1の動作と関連づけて詳細に説明する。上
型台板6が下降すると、図2に示すように、ブランク4
はブランクホルダー3とダイ2に挟持される。この状態
から図3に示すように、更にブランクホルダー3および
ダイ2が一体的に下降し、ブランク4がパンチ5によっ
て成形され始める。
【0016】図3の状態から更にブランクホルダー3お
よびダイ2が下降すると、この加工に合わせてシリンダ
ー19のシャフト17及び押圧部材18がダイホルダー
7の開口部7aを通りブランクの上部壁面のコーナー部
に向けて前進し、図4に示すように、押圧部材18はブ
ランク4を挟んでパンチ5と面当たりし、ブランク4が
押圧部材18とパンチ5により拘束される。
【0017】その後、ブランク4は、前記の押圧部材1
8とパンチ5による拘束状態のまま絞り成形され、図6
に示すように、ダイ2(上型)の下死点まで持続されブ
ランク4の成形加工が終了し、図7に示す成型品16が
得られる。
【0018】上述のごとく、本発明の絞り加工方法によ
ると、ブランク4がパンチ5により成形される際、加工
途中のブランク4の上部壁面のコーナー部Xを前記押圧
部材18およびパンチ5で拘束しているため、ブランク
4の肩R部に作用する引張応力を底減出来、結果として
ブランク4の肩R部Xの板厚減少を少なくすることがで
きる。
【0019】上記の効果を実験により実証すると、図6
に示す従来の成形型と図1に示す本発明の成形型金型に
ついて、それぞれ図7に示す成形品の各測定位置におけ
る板厚歪みを測定した。この結果を図8に示す。
【0020】図8のグラフに示されるように、本発明の
金型を用いた成形方法では、従来の成形方法に比べて成
形品の肩R部にあたる板厚歪みが大幅に底減されてい
る。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る有底筒状体の絞り加工装置
を用いれば、以下の効果がある。 絞り成形中において、押圧部材18およびパンチ5で
ブランク上部壁面部を拘束することにより、ブランク4
の肩R部に掛かる引張応力を底減し、ブランク4の肩R
部の局部的な板厚歪みを底減出来る。 簡単な型構造の追加で設備費を安価に抑えることが可
能になるとともに、成型品の強度の向上および成形限界
の向上が容易かつ効率的に成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る深絞り金型の概略縦断正面図。
【図2】 図1の金型において、ブランクがブランクホ
ルダーとダイに挟持された状態を示す縦断正面図。
【図3】 図1の金型において、パンチとダイによるブ
ランクの加工初期状態を示す縦断正面図。
【図4】 図1の金型において、押圧部材がブランクの
上部壁面部を拘束する状態を示す拡大部分縦断正面図。
【図5】 図1の金型において、ブランクの成形が終了
した状態を示す縦断正面図。
【図6】 従来の絞り金型の概略縦断正面図。
【図7】 成型品の斜視図。
【図8】 従来品と本発明による成型品の板厚減少率を
比較するグラフ。
【図9】 従来の液圧成型法に用いられる金型の縦断面
図。
【図10】 従来の液圧成型法に用いられる金型の平面
図。
【符号の説明】
1 金型 2 ダイ 3 ブランクホルダー 4 被加工物(ブラン
ク) 5 パンチ 6 上型台板 7 ダイホルダー 7a 開口部 10 下型台板 18 押圧部材 19 シリンダー 15 クッションピン 17 シャフト X ブランクの上部
壁面部 Y ブランクのダイR部 20 シリンダー固定台 25 本発明に係る成型品 30 ダイス 31 隔壁部 32A 圧力室 32B 圧力室 35A パンチ 35B パンチ 36 ブランクホルダー 37 ブランク 37A ブランクの外周部分 37B ブランクの外
周部分 38A 押板 38B 押板 39A 下位ガイド部材 39B 下位ガイド部
材 40A 上位ガイド部材 40B 上位ガイド部
材 41A 押板ホルダー 41B 押板ホルダー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイ2とブランクホルダー3とパンチ5に
    より構成される金型1を載せる下型台板10の側部に、
    シリンダー固定台20を一体的に設けると共に該シリン
    ダー固定台20上にはシャフト17の先端部に押圧部材
    18が取り付けられたシリンダー19を有底筒状体に成
    形される被加工物の肩R部下方のコーナー部Xに向けて
    設け、 一方、上型台板6に取付られるダイホルダー7の側面に
    は、前記シリンダーの押圧部材18を出入りさせる開口
    部7aを設け、 絞り加工時に、前記被加工物のコーナー部Xをシリンダ
    ーの押圧部材18にて拘束しながら絞り加工を行えるよ
    うにしたことを特徴とする有底筒状体の絞り加工装置。
JP8280076A 1996-09-30 1996-09-30 有底筒状体の絞り加工装置 Pending JPH1099920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8280076A JPH1099920A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 有底筒状体の絞り加工装置

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JP8280076A JPH1099920A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 有底筒状体の絞り加工装置

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JPH1099920A true JPH1099920A (ja) 1998-04-21

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ID=17619979

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JP8280076A Pending JPH1099920A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 有底筒状体の絞り加工装置

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JP (1) JPH1099920A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101239291B1 (ko) * 2010-04-13 2013-03-06 (주)에이치케이 고정장치를 포함한 금형장치 및 이를 이용한 대상물의 가공방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101239291B1 (ko) * 2010-04-13 2013-03-06 (주)에이치케이 고정장치를 포함한 금형장치 및 이를 이용한 대상물의 가공방법

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