JPH1099738A - トップレシプロ型塗装装置 - Google Patents

トップレシプロ型塗装装置

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JPH1099738A
JPH1099738A JP27896096A JP27896096A JPH1099738A JP H1099738 A JPH1099738 A JP H1099738A JP 27896096 A JP27896096 A JP 27896096A JP 27896096 A JP27896096 A JP 27896096A JP H1099738 A JPH1099738 A JP H1099738A
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JP
Japan
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coating
coating machine
negative pressure
air
horizontal frame
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JP27896096A
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Shiro Yamada
士郎 山田
Shogo Ikeda
正吾 池田
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ABB Industry KK
Original Assignee
ABB Industry KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 換気エアによって横フレームの下面側に形成
される負圧領域を緩和することにより、塗装機への塗料
の付着を防止して塗装不良の発生を防止する。 【解決手段】 各塗装機18間に位置して塗装機取付部
材21の下端面21Aに各エア噴出口22を形成し、各
エア噴出口22から所定量の調整エアを負圧領域Bに噴
出する構成としている。これにより、塗装ブース内を流
下する換気エアにより横フレーム14の下面側に位置し
て各塗装機18間に負圧領域Bが形成された場合でも、
各エア噴出口22から噴出する調整エアによって負圧領
域Bの負圧状態を緩和することができる。これにより、
各塗装機18から噴霧された塗料が負圧領域B側に吸引
されるのを防止し、各塗装機18の塗装機カバー等への
塗料の付着を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装ブース内で自
動車の車体等の被塗物を塗装するのに用いて好適なトッ
プレシプロ型塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、被塗物である自動車の車体等の
外面を塗装する場合には、環境保全、安全性、清浄性等
を考慮して、換気設備のある塗装ブース内で行なわれ
る。そして、この塗装ブース内では、上側から下側に向
けて換気エアが流下されており、この換気エアによって
塗装ブース内に浮遊する塗料やシンナのミストを排気
し、換気を行なっている。
【0003】また、塗装ブース内には、塗装面の形状等
によって様々な型式の塗装装置が設置され、例えば車体
の前,後面および上面を塗装する場合にはトップレシプ
ロ型塗装装置が設置されている。
【0004】そこで、図5ないし図8により、塗装ブー
ス内に設置された従来技術によるトップレシプロ型塗装
装置について説明する。
【0005】図中、1は塗装ラインを覆うように設けら
れたトンネル状の塗装ブースで、該塗装ブース1は、塗
装ラインを外部に対して遮断するもので、塗装時や洗浄
時に塗料やシンナのミスト等が外部に放散するのを防止
している。また、塗装ブース1の天井側には全面に亘っ
てエア噴出部2が設けられ、該エア噴出部2は、空気調
和装置からファン(いずれも図示せず)等を介して供給
されるエアを換気エアとして下向きに噴出するものであ
る。
【0006】さらに、前記塗装ブース1の底部側にはエ
ア吸引部3が設けられ、該エア吸引部3は、塗装ブース
1内のエアをファン等を介して底部側から吸引すること
により、エア噴出部2から下向きに噴出された換気エア
を塗装ブース1内で上側から下側に向けて流下させるも
のである。また、エア吸引部3は、後述する塗装機18
等から噴霧された塗料やシンナを回収する回収室3Aを
備えている。
【0007】4は塗装ブース1内に位置してエア吸引部
3上に敷詰められた床板で、該床板4は上下方向に貫通
する隙間が連続的に形成された簀子板からなり、これに
より、塗料、シンナおよび換気エアをエア吸引部3側に
流通させている。
【0008】そして、塗装ブース1は、前記エア噴出部
2からエアを噴出すると共に、前記エア吸引部3でエア
を吸引して上側から下側に向けて換気エアを流下させ、
この換気エアによってシンナや塗料のミストを回収する
ことにより、塗装ブース1内を換気して環境保全、安全
性、清浄性等を確保している。
【0009】また、5は塗装ブース1内を通過して被塗
物である自動車の車体6を搬送するコンベアで、該コン
ベア5は、床板4上を横切って配置されると共に、搬送
方向(矢示A方向)に沿って複数台の台車5A(1台の
み図示)を備えている。そして、コンベア5は各台車5
Aを矢示A方向に移動し、該各台車5A上に載置される
車体6を一定の速度をもって搬送するものである。
【0010】次に、11は塗装ブース1内に配設された
従来技術によるトップレシプロ型塗装装置を示し、該ト
ップレシプロ型塗装装置11は、後述する縦フレーム1
3、横フレーム14、トップレシプロ機構15、塗装機
18等から大略構成されている。
【0011】12,12はコンベア5の搬送途中に位置
し、該コンベア5を挟むように配設された左,右のガイ
ドフレームで、該各ガイドフレーム12は、図6に示す
如く、前記コンベア5の搬送方向に離間して設けられた
2本の支柱12A,12Aと、前記コンベア5の搬送方
向に伸長するように該各支柱12A間に架設された上側
梁部12Bと、該上側梁部12Bの下側に位置して前記
各支柱12A間に架設された下側梁部12Cとから大略
構成されている。また、各ガイドフレーム12には、縦
フレーム13を矢示X−X方向に所望の速度をもって移
動する移動機構(図示せず)が設けられている。
【0012】13,13は各ガイドフレーム12間の内
側に位置して設けられ、上下方向に伸長する角柱状に形
成された左,右の縦フレームで、該各縦フレーム13
は、上,下の支持部13A,13Bが各ガイドフレーム
12の上,下の梁部12B,12Cに矢示X−X方向に
スライド可能に支持されている。また、各縦フレーム1
3には、互いに対向する面に上下方向に伸長してスリッ
ト13Cが形成されている。さらに、各縦フレーム13
内には、横フレーム14を矢示Z−Z方向に移動(昇
降)すると共に矢示R−R方向に回動する昇降機構(図
示せず)が設けられている。
【0013】14はコンベア5の上方に位置して各縦フ
レーム13間に水平方向に架設された横フレームで、該
横フレーム14は、図8に示すように断面コ字状に形成
され、コンベア5の搬送方向と直交する方向に伸長して
いる。また、横フレーム14は、その両端が各スリット
13Cを介して各縦フレーム13内の昇降機構に取付け
られ、これにより、矢示Z−Z方向に移動(昇降)可
能、かつ矢示R−R方向に回動可能となっている。
【0014】15は横フレーム14内に設けられたトッ
プレシプロ機構で、該トップレシプロ機構14は、後述
する塗装機取付部材16、駆動部17等から大略構成さ
れている。
【0015】16は横フレーム14の開口側に位置して
横フレーム14に沿って矢示Y−Y方向に移動可能に設
けられた塗装機取付部材で、該塗装機取付部材16は矢
示Y−Y方向に伸長する直方体状の中空体として構成さ
れ、その下端面16Aには各塗装機18が取付けられて
いる。
【0016】17は横フレーム14内に位置して設けら
れた駆動部で、該駆動部17は、図5に示すように、横
フレーム14の両端側に設けられたスプロケット17
A,17Aと、該各スプロケット17Aに亘って巻回さ
れ、中間部が塗装機取付部材16に接続されたチェーン
17Bと、前記各スプロケット17Aのいずれか一方を
回転駆動する駆動モータ(図示せず)等とから構成され
ている。
【0017】このように構成されたトップレシプロ機構
14は、駆動部17によって塗装機取付部材16を矢示
Y−Y方向に往復動させることにより、塗装機取付部材
16に取付けられた各塗装機18を往復動作させるもの
である。
【0018】次に、18,18,…は塗装機取付部材1
6の下端面16Aに取付けられた例えば3台の塗装機
で、該各塗装機18は矢示Y−Y方向に等間隔で配設さ
れている。ここで、各塗装機18は、外殻をなす塗装機
カバー18Aと、先端側に位置して供給された塗料を遠
心力によって噴霧する回転霧化頭18Bと、前記塗装機
カバー18Aの外周側に設けられた複数本の外部電極1
8C等とからなる間接帯電型の回転霧化頭型静電塗装機
として構成されている。また、前記塗装機カバー18A
の先端側には、前記回転霧化頭18Bを囲むようにシェ
ーピングエアリング(図示せず)が設けられ、該シェー
ピングエアリングは、回転霧化頭18Bの外周側に向け
てシェーピングエアを噴出することにより、回転霧化頭
18Bから噴霧された塗料の微粒化を促進すると共に、
噴霧パターンの整形を行なうものである。
【0019】そして、各塗装機18は、図示しない塗料
通路等を介して塗料が供給されると、この塗料を高速回
転された回転霧化頭18Bから噴霧する。この際、各塗
装機18は、各外部電極18Cによって前方にコロナ放
電領域を形成する。これにより、コロナ放電領域で回転
霧化頭18Bから噴霧された塗料を高電圧に帯電させて
帯電塗料粒子とし、この帯電塗料粒子をアース電位にあ
る車体6に向けて飛行させて塗着する。
【0020】また、この塗装時には、シェーピングエア
リングから回転霧化頭18Bの外周側に向けてシェーピ
ングエアが供給される。しかし、間接帯電型の塗装機1
8では、回転霧化頭18Bから噴霧した塗料を前方のコ
ロナ放電領域で高電圧に帯電させている。このため、塗
料がコロナ放電領域で高電圧に帯電するまでの間、即
ち、遠心力によって放出されただけの状態では非常に不
安定で、周囲の気流等に影響され易い。従って、この種
の間接帯電型の塗装機18では、シェーピングエアリン
グから噴出するシェーピングエアの噴出力を抑えた状態
で、塗料の微粒化の促進や噴霧パターンの整形を行なっ
ている。
【0021】従来技術によるトップレシプロ型塗装装置
11は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作
について説明する。
【0022】まず、トップレシプロ型塗装装置11で塗
装を行なう場合には、塗装ブース1内を換気する。この
ときはエア噴出部2から換気エアを噴出しつつ、エア吸
引部3によって換気エアを吸引し、塗装ブース1内で上
側から下側に向けて換気エアを流下させ、塗装時の環境
保全、安全性、清浄性等を確保する。
【0023】次に、コンベア5によって車体6を矢示A
方向に搬送すると共に、トップレシプロ機構15の塗装
機取付部材16を矢示Y−Y方向に一定の往復動作幅を
もって往復動させる。そして、車体6がトップレシプロ
型塗装装置11による塗装領域に搬送されてきたら、ト
ップレシプロ機構15と一緒に各塗装機18を矢示R−
R方向に回動すると共に、矢示Z−Z方向に移動させ、
この間該各塗装機18によって車体6の塗装面に塗装を
行う。このように各塗装機18によって塗装を行なって
いる間、移動機構によって各縦フレーム13を矢示X−
X方向に移動することにより、矢示A方向に搬送される
車体6と各塗装機18との間隔を一定に調整し、車体6
の前,後面および上面を順次塗装する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるトップレシプロ型塗装装置11では、塗装
ブース1内で換気エアを上側から下側に向けて流下させ
ている。このため、図8に示すように水平方向に延設さ
れた横フレーム14に換気エアがあたり、該横フレーム
14(塗装機取付部材16)の下面側の空気が吸引さ
れ、コアンダ効果によって点線で示す負圧領域Bが形成
される。従って、各塗装機18の近傍では図7に示す如
く、該各塗装機18から噴霧された塗料の一部が負圧領
域B側に吸引されてしまい、各塗装機18の塗装機カバ
ー18Aや各外部電極18Cに塗料が付着して汚れてし
まう。しかも、各塗装機18に付着した塗料は、塗装中
に剥れて塗装面に落下することにより、塗装不良の原因
となるという問題がある。
【0025】また、噴霧した塗料を各外部電極18Cに
よって形成したコロナ放電領域で高電圧に帯電させる間
接帯電型の塗装機18を用いているから、上述した理由
によってシェーピングエアの噴出力を抑える必要があ
り、特に、噴霧された塗料が負圧領域B側に吸引され易
いという問題がある。
【0026】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、換気エアによって横フレームの下面側に
形成される負圧領域を緩和することにより、塗装機への
塗料の付着を防止して塗装不良の発生を防止できるよう
にしたトップレシプロ型塗装装置を提供することを目的
とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明によるトップレシプロ型塗装装
置は、上側から下側に向けて換気エアが流下する塗装ブ
ース内に位置して設けられた縦フレームと、該縦フレー
ムに水平方向に延設され、該縦フレームに対し上下方向
に移動する横フレームと、該横フレームに設けられ、塗
装機取付部材を被塗物の搬送方向と直交する方向に往復
動するトップレシプロ機構と、前記横フレームから垂下
した状態で該トップレシプロ機構の塗装機取付部材に取
付けられ、前記被塗物に向けて上方から下方に塗料を噴
霧する塗装機とからなる。
【0028】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記トップレシプロ機構の塗装機取付部材に
は、前記塗装ブース内を流下する換気エアによって横フ
レームの下面側に形成される負圧領域を緩和する負圧緩
和手段を設ける構成としたことにある。
【0029】このように構成したことにより、被塗物が
搬送されてくると、横フレームが上下方向に移動して塗
装機を被塗物の塗装面形状に追従させつつ、該塗装機が
トップレシプロ機構の塗装機取付部材と一緒に往復動す
る。これにより、塗装機から噴霧される塗料によって被
塗物を塗装することができる。また、この塗装時には、
塗装ブース内で上側から下側に向けて換気エアが流下
し、この換気エアにより横フレームの下面側に負圧領域
が形成される。しかし、塗装機近傍においては負圧緩和
手段によって負圧領域が緩和されるから、塗装機から噴
霧された塗料が負圧領域側に吸引されるのを防止でき、
塗装機への塗料の付着を防止することができる。
【0030】請求項2の発明は、前記塗装機は前記塗装
機取付部材に対して前記被塗物の搬送方向と直交する方
向に複数台設け、前記負圧緩和手段は該各塗装機の間に
位置して前記塗装機取付部材に設ける構成としたことに
ある。
【0031】これにより、複数台の塗装機で被塗物を効
率よく塗装することができる。しかし、塗装機を複数台
設けた場合には、横フレームの下面側で該各塗装機に挟
まれた部分が負圧領域の発生し易い場所となるが、該各
塗装機間に負圧緩和手段を設けているから、各塗装機間
の負圧領域を負圧緩和手段で緩和することができ、塗装
機への塗料の付着を防止することができる。
【0032】請求項3の発明は、前記塗装機は外部電極
を有する間接帯電型の塗装機としたことにある。
【0033】ここで、間接帯電型の塗装機は、塗料粒子
が外部電極によって形成されるコロナ放電領域を通過す
るときに高電圧に帯電するものであるため、噴霧された
塗料は外部電極によって高電圧に帯電するまでの間が不
安定である。従って、塗料の噴霧パターンを整形するた
めのシェーピングエアの噴出力を抑える必要があり、噴
霧された塗料が負圧領域側に吸引され易い。しかし、こ
の間接帯電型の塗装機を用いた場合でも、負圧緩和手段
で負圧領域を緩和することにより、噴霧された塗料が塗
装機に付着するのを防止することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
トップレシプロ型塗装装置を添付図面に従って詳細に説
明する。
【0035】まず、図1ないし図3は本発明の第1の実
施例を示している。なお、本実施例では、前述した従来
技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0036】図中、21は従来技術の塗装機取付部材1
6に代えて用いられる本実施例による塗装機取付部材
で、該塗装機取付部材21は、横フレーム14の開口側
に位置して駆動部17により矢示Y−Y方向に移動可能
となっている。また、塗装機取付部材21はほぼ直方体
状の中空体からなり、横フレーム14の開口側に位置す
る下端面21Aは図2に示すように、中央部側が突出す
る断面円弧状に形成されている。これにより、塗装機取
付部材21は、その下端面21Aでの換気エアの流通を
円滑にしている。
【0037】22,22は塗装機取付部材21の下端面
21Aに形成された本実施例による負圧緩和手段として
のエア噴出口で、該各エア噴出口22は、図3に示す如
く、各塗装機18の間に位置して矢示X−X方向に伸長
するスリット状に形成されている。そして、各エア噴出
口22は、エア供給配管(図示せず)等を介して塗装機
取付部材21内に供給される所定量の調整エアを、塗装
機取付部材21の下端面21A側で各塗装機18間に形
成される負圧領域Bに向けて噴出することにより、この
負圧領域Bの負圧状態を緩和するものである。
【0038】本実施例によるトップレシプロ型塗装装置
11は上述の如き構成を有するもので、その基本的動作
については、従来技術で述べたものと格別差異はない。
【0039】然るに、本実施例では、各塗装機18間に
位置して塗装機取付部材21の下端面21Aに各エア噴
出口22を形成し、該各エア噴出口22から所定量の調
整エアを負圧領域Bに噴出する構成としているから、各
エア噴出口22から噴出される調整エアによって負圧領
域Bの負圧状態を緩和することができる。従って、従来
技術のように各塗装機18から噴霧された塗料の一部が
負圧領域B側に吸引されるのを防止することができ、各
塗装機18から噴霧された塗料が該各塗装機18の塗装
機カバー18A、各外部電極18C等に付着するのを防
止することができる。
【0040】しかも、各エア噴出口22を各塗装機18
の間に配設しているから、各塗装機18間のように換気
エアによって負圧領域Bが形成され易い部分に各エア噴
出口22から調整エアを供給することができ、調整エア
によって負圧領域Bを効率よく緩和することができる。
【0041】特に、本実施例で用いている各塗装機18
は、回転霧化頭18Bから噴霧された塗料に各外部電極
18Cによって高電圧を印加する間接帯電型の塗装機で
あるから、従来技術で述べたように、回転霧化頭18B
から噴霧された塗料が負圧領域B側に吸引され易い。し
かし、本実施例では、負圧領域Bに各エア噴出口22か
ら調整エアを供給して負圧状態を緩和することができる
から、回転霧化頭18Bから噴霧された塗料を安定して
高電圧に帯電させることができる。
【0042】かくして、本実施例によれば、各エア噴出
口22から噴出する調整エアによって各塗装機18近傍
の負圧領域Bを緩和することができ、各塗装機18から
噴霧された塗料が負圧領域B側に吸引されて塗装機カバ
ー18A等に付着するのを防止することができる。この
結果、各塗装機18等の洗浄作業を簡略化することがで
き、塗装ラインの稼動率を向上することができる。しか
も、塗装機18への塗料の付着を防止することにより、
付着塗料の落下による塗装不良を防止することができ、
塗装品質を高めて信頼性を向上することができる。
【0043】また、各エア噴出口22を各塗装機18の
間に配設することにより、負圧領域Bが形成され易い部
分に各エア噴出口22から調整エアを供給して、負圧領
域Bを効率よく緩和することができるから、各塗装機1
8への塗料の付着をより一層確実に防止することができ
る。
【0044】さらに、噴霧された塗料が負圧領域B側に
吸引され易い間接帯電型の塗装機18に適用した場合で
も、トップレシプロ型塗装装置11に対する信頼性を向
上することができる。
【0045】次に、図4は本発明の第2の実施例を示し
ている。なお、本実施例では、前述した第1の実施例と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0046】図中、31は第1の実施例によるエア噴出
口22に代えて用いられる本実施例による負圧緩和手段
としてのエア噴出口で、該エア噴出口31は、塗装機取
付部材21の下端面21Aを貫通し矢示X−X方向に列
設された多数個の貫通孔31A,31A,…から構成さ
れている。
【0047】かくして、このように構成された本実施例
においても前述した第1の実施例によるものとほぼ同様
の作用効果を得ることができる。しかし、本実施例の場
合、多数個の貫通孔31Aから個別に調整エアを噴出す
ることができるから、直線的に調整エアを噴出し、負圧
領域Bを効果的に緩和することができる。
【0048】なお、前記第1の実施例では、負圧緩和手
段としてのエア噴出口22をスリット状に形成し、第2
の実施例では、負圧緩和手段としてのエア噴出口31を
複数の貫通穴31Aから形成した場合を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限らず、例えば、負圧緩和手段
を複数のスリットや四角穴等から形成してもよく、負圧
領域Bにエアを供給できるものであればこれに限るもの
ではない。
【0049】また、前記各実施例では、塗装機として外
部電極18Cを有する間接帯電型の塗装機18を用いた
場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、
例えば、塗料通路を流通する塗料に直接的に高電圧を印
加する直接帯電型の塗装機に適用してもよい。また、回
転霧化頭型の他にエア霧化ノズル型、液圧霧化ノズル型
等の他の塗装機に適用してもよい。
【0050】また、前記各実施例では、トップレシプロ
機構15に3台の塗装機18を取付けた場合を例示した
が、これに替えて、例えば塗装機18を1台、2台また
は4台以上取付けてもよく、1台の場合はエア噴出口2
2,31を塗装機18の近傍に配置し、2台、4台以上
の場合にはエア噴出口22,31を各塗装機18の間に
それぞれ配置すればよい。
【0051】さらに、前記各実施例では、トップレシプ
ロ機構15の駆動部17を各スプロケット17A、チェ
ーン17B等から構成した場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、例えば、駆動部としてボー
ルねじ機構等を用いたものを適用してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、被塗物が搬送されてきたときには、横フレームを
上下方向に移動して塗装機を被塗物の塗装面形状に追従
させつつ、該塗装機を往復動することにより、塗装機か
ら噴霧される塗料によって被塗物を塗装することができ
る。また、この塗装時には、塗装ブース内で上側から下
側に向けて換気エアが流下し、この換気エアにより横フ
レームの下面側に負圧領域が形成されるが、塗装機近傍
においては負圧緩和手段によって負圧領域を緩和するこ
とができるから、塗装機から噴霧された塗料が負圧領域
側に吸引されるのを防止でき、塗装機への塗料の付着を
防止することができる。
【0053】この結果、塗装機等の洗浄作業を簡略化す
ることができ、塗装ラインの稼動率を向上することがで
きる。しかも、塗装機に付着した塗料の落下による塗装
不良を防止することができるから、塗装品質を高めて当
該トップレシプロ型塗装装置に対する信頼性を向上する
ことができる。
【0054】請求項2の発明によれば、複数台の塗装機
で被塗物を効率よく塗装することができ、塗装効率を向
上することができる。この場合には、塗装機を複数台設
けたことにより、横フレームの下面側で該各塗装機に挟
まれた部分が負圧領域の発生し易い場所となるが、該各
塗装機間に負圧緩和手段を設けているから、各塗装機間
の負圧領域を負圧緩和手段で緩和することができ、塗装
機への塗料の付着を確実に防止することができる。
【0055】請求項3の発明によれば、間接帯電型の塗
装機のように、噴霧された塗料が外部電極によって高電
圧に帯電するまでが不安定で、例えば塗料の噴霧パター
ンを整形するためのシェーピングエアの噴出量を抑える
必要がある場合でも、負圧緩和手段で負圧領域を緩和す
ることにより、噴霧された塗料を安定して高電圧に帯電
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による塗装機取付部材、
エア噴出口等を拡大して示す要部拡大図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた横断面図であ
る。
【図3】塗装機、塗装機取付部材、エア噴出口等を図1
中の矢示 III−III 方向からみた底面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による塗装機、塗装機取
付部材、エア噴出口等を図3と同様位置からみた底面図
である。
【図5】従来技術によるトップレシプロ型塗装装置を塗
装ブース内に配設した状態で示す全体構成図である。
【図6】図5中のトップレシプロ型塗装装置等を示す外
観斜視図である。
【図7】図5中の塗装機取付部材、エア噴出口等を拡大
して示す要部拡大図である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向からみた横断面図
である。
【符号の説明】
1 塗装ブース 6 車体(被塗物) 11 トップレシプロ型塗装装置 13 縦フレーム 14 横フレーム 15 トップレシプロ機構 18 塗装機 18C 外部電極 21 塗装機取付部材 22,31 エア噴出口(負圧緩和手段) B 負圧領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上側から下側に向けて換気エアが流下す
    る塗装ブース内に位置して設けられた縦フレームと、該
    縦フレームに水平方向に延設され、該縦フレームに対し
    上下方向に移動する横フレームと、該横フレームに設け
    られ、塗装機取付部材を被塗物の搬送方向と直交する方
    向に往復動するトップレシプロ機構と、前記横フレーム
    から垂下した状態で該トップレシプロ機構の塗装機取付
    部材に取付けられ、前記被塗物に向けて上方から下方に
    塗料を噴霧する塗装機とからなるトップレシプロ型塗装
    装置において、前記トップレシプロ機構の塗装機取付部
    材には、前記塗装ブース内を流下する換気エアによって
    横フレームの下面側に形成される負圧領域を緩和する負
    圧緩和手段を設ける構成としたことを特徴とするトップ
    レシプロ型塗装装置。
  2. 【請求項2】 前記塗装機は前記塗装機取付部材に対し
    て前記被塗物の搬送方向と直交する方向に複数台設け、
    前記負圧緩和手段は該各塗装機の間に位置して前記塗装
    機取付部材に設ける構成としてなる請求項1に記載のト
    ップレシプロ型塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記塗装機は外部電極を有する間接帯電
    型の塗装機である請求項1または2に記載のトップレシ
    プロ型塗装装置。
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