JPH1099200A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JPH1099200A
JPH1099200A JP26279296A JP26279296A JPH1099200A JP H1099200 A JPH1099200 A JP H1099200A JP 26279296 A JP26279296 A JP 26279296A JP 26279296 A JP26279296 A JP 26279296A JP H1099200 A JPH1099200 A JP H1099200A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気貯湯容器において、二次電池を問題なく
使用できるようにすることを目的とする。 【解決手段】 交流電源51によって充電される二次電
池55を持ち、かつ交流電源51の接続がないとき、二
次電池55が電源として働いて電動ポンプ14に給電す
る給電回路53とを備え、例えば器体6の軸受部32を
設けるために形成した肩部材8の突出部8a内に電池室
301を形成して、この電池室301内に二次電池55
を器体6外から着脱できるように装着することにより、
上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容液を底部のヒ
ータにより加熱して貯湯する器体と、この器体の上端を
開閉するように器体の肩部の一部に外向きに突出した突
出部分に設けられた軸受部に軸により枢支された蓋体
と、器体内の内容液を器体外に導く導出路と、この導出
路を通じて器体内の内容液を器体外に吐出する電動ポン
プと、ヒータや電動ポンプ等の電気機器に給電する給電
回路とを備えた電気貯湯容器に関し、例えば家庭用の電
気ポットとして利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】このような電気貯湯容器は電気ポットと
して一般家庭や職場等で多く利用されている。今、電気
ポットは、内容液を補給したり内容液を入れ換えたりす
る場合以外、四六時中家庭用電源に接続したまま使用さ
れ、いつでも保温中の内容液を吐出して利用できるし、
沸騰した内容液が欲しいような場合は保温中の内容液を
再沸騰操作によって短時間で沸騰させて得られるように
もなっている。また、使用に便利なように電動ポンプで
内容液を吐出するものも多く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気ポット
は家庭や職場等で家庭用電源が設けられていない場所に
持ち運んで使用したいときがときとしてある。この場
合、電源のない場所では電動注出する電気ポットは使用
できないことになる。また、電源がないと内容液の加熱
ができないので、内容液は冷める一方であり、冬季や寒
冷地等では早期に冷めるので、短時間で使用できなくな
る。
【0004】そこで、電気ポットの電源を二次電池とす
ることも考えられる。しかし、電気ポットはヒータへの
通電と云った高負荷状態があるので、早期に消耗し、充
電のインターバルが短くなり過ぎるとともに、二次電池
の寿命も短くなり、実用に耐えない。
【0005】また、電気ポットに交流電源とこの交流電
源によって充電される二次電池の双方を利用できる給電
回路を持つことが考えられる。
【0006】しかし、二次電池を器体の底部空間を利用
して設置すると、ヒータからの熱影響によって寿命が短
くなる。また、二次電池は交流電源使用時に充電されて
も、この充電が所定回数以上繰り返されると寿命に達す
るので、交換できる構造が必要であり、設置位置や設置
構造に工夫が要る。
【0007】本発明の目的は、二次電池を問題なく使用
することができる電気貯湯容器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1、2の発明の電気貯湯容器は、内
容液を底部のヒータにより加熱して貯湯する器体と、こ
の器体の肩部の一部に外向きに突出した突出部に設けら
れた軸受部に軸により枢支された蓋体と、導出路を通じ
て器体内の内容液を器体外に吐出する電動ポンプと、交
流電源によって充電される二次電池を持ち、かつ交流電
源の接続がないとき、二次電池が電源として働き電動ポ
ンプに給電する給電回路とを備え、器体の軸受部を設け
た前記突出部内に二次電池を収納する電池室を形成し、
請求項1の発明は特に、この電池室内に二次電池を器体
外から着脱できるように収納したことを特徴とし、請求
項2の発明は特に、二次電池を電池ボックスに収容し
て、この電池ボックスを器体外から着脱できるように前
記電池室に収納したことを特徴とするするものである。
【0009】これら請求項1、2の発明の構成では、交
流電源が接続されているとき給電回路は、二次電池を充
電しながら交流電源からの給電によって通常通りにヒー
タ等の電気機器を働かせて内容液を貯湯し、いつでも、
設定通りの保温内容液や沸騰させた内容液が電動ポンプ
によって吐出され使用されるように待機することがで
き、交流電源が接続されていないとき給電回路は交流電
源からの給電中に充電しておいた二次電池からの給電に
より電動ポンプに給電するので、この電動ポンプによる
内容液の電動注出機能を交流電源のない所でも発揮させ
て、内容液が注出できないようなことを防止することが
できる。しかも、二次電池はそれ単独で、あるいは電池
ボックスとともに着脱できるように装着されて、寿命に
達したときは取り替えられるので、二次電池が寿命に達
することによって二次電池を利用した電気貯湯容器の使
用ができなくなるような問題も解消する。また、二次電
池は器体の蓋体を枢支する軸受部を設けるために肩部材
の一部が外向きに突出した突出部内に形成された電池室
に収納されて器体の外面側に位置するので、器体の底部
のヒータからの熱影響は勿論、内容液からの熱影響も受
けず、熱影響のために寿命が短くなるような問題が解消
するし、このような二次電池設置のために器体に新たに
突出部ができて邪魔になったり、形状が変化したり、特
に大きくなと云ったようなこともない。
【0010】特に、請求項2の発明の構成では、二次電
池は電池ボックスに収容するので、二次電池のまわりに
電池ボックスによる保護空間および保護壁ができ、その
分だけ請求項1の発明の場合よりもヒータおよび内容液
からの熱影響をさらに受けないものとなる。さらに、二
次電池は電池ボックスに収容されたまま着脱できるよう
に装着されるので、二次電池を複数組み合わせて用いる
のに、これを1つのものとして取り扱うことができ使用
に便利である。
【0011】請求項3の発明は、請求項1、2の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、電池室は器体の肩部材
と胴部との間に挟み込んだ部材により形成されていお
り、請求項1、2の発明のいずれか1つに加え、さら
に、電池室の形状や構造が複雑でも、これを単独で容易
に形成して既設の部材である器体の肩部材と胴部との間
に挟み付けて用いるので、取付けのための構造が特に複
雑にならない。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、電池室は器体の内容器
と外装体の胴部との間のスペースを利用して設けられて
いる。これにより、請求項1〜3の発明のいずれか1つ
に加え、さらに、電池室を形成するのに器体の内容器と
外装体の胴部との間のスペースを利用して、外部への突
出少なく大きな電池室を形成することができる。
【0013】請求項5の発明は、請求項4に記載の発明
において、さらに、開閉蓋は電池室の下面に設けられて
いる。これにより、請求項4の発明に加え、さらに、開
閉蓋の開閉により二次電池を簡易に着脱できる上、二次
電池着脱のための開閉部が下向きになるので、目立ちに
くく不用意に、あるしはいたずらで開閉されるようなこ
とを防止しやすい。
【0014】請求項6の発明は、請求項1〜5の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、給電回路は、交流電源
からの給電状態時に給電負荷が小さいときだけ二次電池
を充電する充電制御手段を備えている。
【0015】このような構成では、請求項1〜5の発明
のいずれか1つに加え、さらに、給電回路が交流電源か
らの給電状態時の給電負荷が小さいときだけ、充電制御
手段によって二次電池を充電するので、二次電池の充電
のために給電負荷が過剰になって、交流電源からの給電
によって機能している電気機器の働きが弱くなったり、
動作不調や動作不能となるような問題を回避することが
できる。
【0016】請求項7の発明は、請求項1〜6の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、二次電池が装着されて
いないときには、二次電池接続電極を給電回路から切り
離す二次電池切り離し手段を備えている。
【0017】このような構成では、請求項1〜6の発明
のいずれか1つに加え、さらに、二次電池が装着されて
いないと、二次電池との接続電極に人の手が触れてしま
って人体に漏電するようなことが生じやすくなるが、こ
のような状態のとき二次電池切り離し手段によって二次
電池接続電極を給電回路から切り離して給電回路から電
流が流れないようにするので、上記漏電の問題が解消す
る。
【0018】請求項8の発明は、請求項1〜7の発明の
いずれか1つにおいて、さらに、二次電池からの給電
は、保温のために行う。
【0019】このような構成では、請求項1〜7の発明
のいずれか1つに加え、さらに、二次電池からの給電時
にも、保温を行うので、電気貯湯容器を交流電源のない
所でも、内容液の降温を抑ええ、あるいは所定の保温温
度に保って、二次電池からの給電であることにより保温
されずに内容液が早期に冷めてしまう問題を解消するこ
とができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気貯湯容器の幾
つかの実施の形態につき図を参照して詳細に説明する。
【0021】(実施の形態1)本実施の形態1は図1〜
図6に示している。図1、図2に示すようにヒータ3に
よって内容液を加熱して湯沸しや保温を行い、電動ポン
プ14によって導出路7を通じて内容液を器体6外に吐
出し使用できるようにする家庭用の電気ポットの場合を
示している。器体6は合成樹脂製の外装体1内にアルミ
ニウム板製やステンレス鋼板製の内容器2を収容して構
成し、外装体1と内容器2とを双方の口部どうしで連結
し器体6とする合成樹脂製の肩部材8の後部に外向きに
突出させた突出部8bに軸受部32を一体成形して設
け、この軸受部32によって器体6の蓋31を軸33に
よって開閉できるように枢支している。蓋31は図示し
ないばねにより開き方向に付勢されている。
【0022】蓋31はこれの自由端部に設けたロック部
材36がばね36aの付勢によって肩部材8の係止部8
aに係合することにより閉じ状態に保たれる。ロック解
除部材37をこれの枢軸37aの反時計回りに回動させ
るように引き上げ操作すると、図示しないカムによりロ
ック部材36はばね36aに抗して後退されて、係止部
8aとの係合が解かれ、ロック解除部材37の引き上げ
操作もあり蓋体31は前記ばねの付勢とともに即時開き
始めるので、ロック解除部材37を引き上げ操作した後
直ぐに手を離してもロック部材36が係止部8aに再度
係合してしまい蓋体31が閉じ状態にロックされてしま
うようなことを回避することができる。
【0023】蓋31は合成樹脂製で表面板139と下板
39とを合体して中空に形成され、下板39の下にはス
テンレス鋼板製の内蓋34が取付けられ、蓋31の閉じ
状態でこの内蓋34が内容器2の口部を閉じる。内蓋3
4の外周には蓋31との間に挟み込んだシールパッキン
グ35が設けられ、このシールパッキング35が内蓋3
4と内容器2の口部との間をシールする。
【0024】蓋31の下板39と内蓋34との間には、
内容器2内から蓋31外に通じる蒸気抜き通路239が
設けられ、内容器2内で発生する蒸気によって内圧が異
常昇圧するようなことを回避する。蒸気抜き通路239
は内容器2内へ開口する通気口9aを複数有し、蓋31
外への通気口239bが後部寄り一か所に設けられてお
り、通気口239aの内の1つが他のものの中央位置で
最低位となるように設けられ、この最低位の通気口23
9aの部分に転倒時止水弁40が設けられ、器体6が横
転したとき内容液が蒸気抜き通路239を通じて外部に
流出するのを防止する。
【0025】電動ポンプ14は導出路7の途中であっ
て、この導出路7が接続される内容器2の吐出口2aの
直ぐ下に位置し、導出路7に流れ込む内容液を導出路7
の吐出口11まで送り出す、いわゆる汲み上げ式のもの
としてある。しかし、これに限られることはなく、どの
ようなタイプの電動ポンプを利用することもできる。例
えば、内容器2内に電動ポンプにより加圧空気を供給し
て内容液を導出路7へ押出し、吐出口11から吐出する
ようにもできる。
【0026】導出路7は内容器2と外装体1との間を立
上がり、肩部材8に設けた器体6の前面へ嘴状に突出す
る嘴状突出部9内に至り、この嘴状突出部9内に吐出口
11が下向きに開口して、この吐出口11からの吐出液
は嘴状突出部9の底部に形成された注液口13を通じて
外部に下向きに流れ出し、注液されるようになってい
る。
【0027】導出路7の立上がり部は内容器2内の水位
と同一の水位となるので、この水位をフォトカプラ方式
により電気的に自動検出する水量検出手段173が設け
られている。この水量検出手段173は導出路7の透明
管とした立上がり部7aの両側に投光器173aと受光
器173bとを配し、透光器173aからの光が立上が
り部7a内に内容液があるかどうかの違いによって、立
上がり部7aを横断するときの屈折状態が異なり、受光
器173bが透光器173aからの光を受光したり受光
しなかったりするときの電気信号から、水量を判別する
ようになっている。
【0028】もっとも、フォトカプラ方式では立上がり
部7a内にフロートを入れ、これの水量に応じた高さ位
置を検出して水量を判定するようなものでもよい。ま
た、フロートの高さ位置を検出するのにフロート内に設
けたマグネットに、立上がり部7aの外部に多段に設け
たリードスイッチが、フロートの高さ位置によって反応
したり反応しなかったりすることによっても水量を判定
することができる。また、内容液の水量に応じた静電容
量を検出して水量を判定することもできる。
【0029】水量検出手段173により検出した水量は
器体6の前面に設けられた合成樹脂製の表示パネル22
に表示する。表示パネル22は上下に配列した6つのL
EDランプ22a〜22fによって判定された水量を段
階表示するようになっている。しかし、ランプ数やその
表示方法は授受に選定することができる。導出路7の立
上がり部7aを利用した水量検出手段173の直ぐ上に
は転倒時止水弁15を収容した弁室16が設けられて、
器体6が横転したときに内容液が導出路7を通じて外部
に流出するのを防止する。
【0030】嘴状突出部9の上面には各種モードの設定
や内容液の吐出等の操作とこれらに関連した表示とを行
う操作パネル122が設けられている。この操作パネル
122の内側には操作パネル122から押圧操作される
スイッチ類と各種表示用のLEDランプと必要な結線パ
ターンを持った操作基板20が設けられている。操作パ
ネル122は図5に示すように、内容液を吐出する給湯
キー70、内容液の吐出を阻止したり、これを解除した
りする給湯ロック/ロック解除キー71、即席めんであ
るカップめんの調理時間を設定するためのカップめんタ
イマキー72、再沸騰およびカルキ除去を切換え設定す
る沸騰/カルキ除去キー73、および保温温度を95℃
と75℃とのどちらかを設定する保温温度設定キー7
4、沸騰後の内容液を使用開始したい時刻までの時間を
設定するおやすみタイマキー75と、給湯ロック状態を
表示するLEDランプ71a、カップめんモード設定状
態を表示するLEDランプ72a、沸騰モードとカルキ
除去モードを表示するLEDランプ73a、73b、保
温温度が95℃か、75℃かを表示するLEDランプ7
4a、74b、およびおやすみタイマの設定状態である
ことを表示するLEDランプ75aとが設けられてい
る。
【0031】これに関連して、操作基板20には図6に
示すように、給湯キー70、給湯ロック/ロック解除キ
ー71、カップめんタイマキー72、沸騰/カルキ除去
キー73、および保温温度設定キー74と対向して、対
向するキー操作でオンされる給湯スイッチ80、給湯ロ
ック/ロック解除スイッチ81、カップめんタイマスイ
ッチ82、沸騰/カルキ除去スイッチ83、および保温
温度設定スイッチ84が搭載され、前記操作パネル12
2に設けられる各種LEDランプ71a〜75aも搭載
されている。
【0032】吐出スイッチ21が設けられ、吐出キー2
3の押圧操作で吐出キー23はオン操作されて電動ポン
プ14が駆動されるようにする。
【0033】合成樹脂製の外装体1の下端に一体成形さ
れた底部1aの開口部1bには回路ボックス1cが下向
きに一体成形され、この回路ボックス1c内にヒータ3
および電動ポンプ14を操作パネル122での設定モー
ドおよび各種操作に従って駆動制御する制御回路19の
駆動制御電子回路基板5を収容し取付けてある。底部1
aの開口1bには合成樹脂製の底蓋18が取付けられる
とともに、この底蓋18に回転座体24が嵌め付けられ
ている。内容器2の底部下面にはヒータ3とともに温度
センサ4が当てがわれている。
【0034】制御回路19は図6に示すように、家庭用
の交流電源51と二次電池55とを併用した給電回路5
3から給電し、交流電源51が接続されている間、電力
負荷が小さい使用状態のとき二次電池55を充電しなが
ら交流電源から給電し、交流電源51が接続されていな
い間は二次電池55から給電するようにしてある。ま
た、二次電池55から給電している間はヒータ3への通
電を停止して消費電力を抑えるとともに、内容液温度が
使用に耐えない低温域にまで降温すると内容液の吐出を
制限して、これに対応しやすく、また内容液の無駄な吐
出が行われないようにする。
【0035】二次電池55は、図1、図3、図4に示す
ように肩部材8の軸受部32を設ける突出部8bを利用
して形成した電池室301に着脱できるように装着する
ようにしてある。電池室301は突出部8bのみによっ
て形成することもできる。
【0036】電動ポンプ14は直流電動ポンプであり、
マイクロコンピュータ56とともに直流回路部をなして
いる。制御回路19の給電回路53は図6に示すよう
に、交流電源51からの交流をそのままヒータ3が分設
された保温ヒータ3a、沸騰ヒータ3bおよび直流電源
回路57に供給する交流回路部を有している。直流電源
回路57は交流電源51からの交流をトランス54を介
し所定の直流電圧にし、前記直流回路部に給電するが、
交流電源51が接続されていて、かつ制御回路19が電
力負荷の小さい状態にある間、充電回路58を通じて二
次電池55を充電しながら、保温ヒータ3aや沸騰ヒー
タ3bへの交流電源51からの給電という電力負荷が大
きい状態にあるときは二次電池55を充電しないで、前
記給電を行うようにしてある。
【0037】本実施の形態1の直流電源回路51からの
ポンプ回路59への給電は昇圧回路60を介して行い、
必要な電圧を確保するようにしてあるが、直流電源回路
57によって必要種類の直流電圧を作りこれを直接ポン
プ回路59に給電するようにもできる。
【0038】交流電源51が接続されたかどうかは、交
流回路部とマイクロコンピュータ56との間に接続した
リセット回路162からの信号によって判別され、交流
電源51の接続があるときと、ないときとの前記のよう
な制御の違いを自動的に切換えるようにする。保温ヒー
タ3aはトライアック61を通じたマイクロコンピュー
タ56の制御によって設定モードとそのプログラムに従
った保温モードを達成するように通電制御され、沸騰ヒ
ータ3bはリレー62を通じたマイクロコンピュータ5
6の制御によって設定モードとそのプログラムに従った
湯沸しを達成するように通電制御される。
【0039】なお、本実施の形態1では、沸騰ヒータ3
bが低容量であるのを利用して、これに二次電池55か
ら昇圧回路60を通じて給電することにより、消費電力
少なく保温を行えるようにするため、直流電源回路57
からもマイクロコンピュータ56によって制御されるリ
レー62を通じて沸騰ヒータ3bに給電できるようにし
てある。具体的には式W=V2 /Rの関係から、例え
ば、保温ヒータ3aは100V交流電源によって、66
w=100V2 /150Ωと、66W程度の発熱容量を
得るために150Ω程度の抵抗値とし、沸騰ヒータ3b
は同じく100V交流電源によって、1000W=10
0v2 /10Ωと、1000W程度の発熱容量を得るた
めに10Ω程度の抵抗値とされる。従って、二次電池5
5からの給電は昇圧回路60等により昇圧しても現在で
は10V程度が限度と低電圧であり、このように低電圧
な二次電池55からの低容量な沸騰ヒータ3bへの給電
によるときの発熱容量は10w=10V2 /10Ωとな
り、少ない消費電力での保温ができる。
【0040】このような二次電池55からの給電によっ
て保温を行う場合に、加熱が十分でなかっても、内容液
の降温速度を大きく遅らせ、内容液が吐出不適合な低温
域に達する時間を長くして、交流電源51なしでの使用
耐用時間を長くなるようにすることができる。二次電池
55や昇圧回路60の電圧保証値が上がれば、十分な保
温を達成することもできる。
【0041】制御回路19はまた、給湯キー70が操作
されと、マイクロコンピュータ56によりリレー63を
介しポンプ回路59を働かせて、電動ポンプ14を駆動
し、内容液を吐出する。
【0042】マイクロコンピュータ56は、各種必要な
制御のために、操作パネル122の操作基板20、水量
検出手段173の投、受光器173a、173b、LE
Dランプ22a〜22f、および吐出不適合水量のとき
に吸水の必要を表示するLEDランンプ22gを搭載
し、ないしは結線した図3に示すような水量表示基板1
73c、のそれぞれと信号を授受する。また、マイクロ
コンピュータ56は温度センサ4からの信号をも入力さ
れ、これに基づき沸騰制御や保温制御等を行うし、出力
側に接続されたブザー64を適時に働かせて、各種の警
告を行うとともに、各種操作の進行具合や状態をランプ
表示とともに音でも告知する。なお、ブザーの代わりに
擬似音声による警告や表示を行うこともできる。
【0043】蓋体31を軸33で支持する軸受部32
は、図1、図3、図4に示すように、軸33を出し入れ
して蓋体31を着脱できるようにする前方に開放した軸
受凹部32aを有している。図1に示す蓋体31の閉じ
状態では、蓋体31と器体6の上端開口および内容器2
の口部への入り込み等によって蓋体31は前後左右どの
方向にも動けないので、軸33は軸受凹部32aの奥部
に入り込んだ状態に安定して、蓋31は確固な閉じ状態
とされる。
【0044】蓋体31を図4に示すように器体6の上端
開口から抜け出す程度以上に開くと、蓋体31は軸33
の軸受凹部32a内での移動を伴って前後に移動して、
軸受凹部32aに対し軸33を着脱することができ、軸
33が軸受凹部32aから外れる蓋体31の移動位置に
て、蓋体31は器体から取り外せる。蓋体31の取外し
によって電気機器を装備した器体6から独立した状態で
丸洗いできるし、器体6に内容液を給液したり、内容液
の残量を排出したり、器体6内を清掃したりするのに便
利である。
【0045】しかし、蓋体31を半開き以上にした状態
で器体6を傾け、内容液の残量を排出されたりすると、
蓋体31が不用意に脱落するようなことがときとしてあ
る。
【0046】これを防止するのに本実施の形態では、図
1、図3、図4に示すように軸受部32を設けた突出部
8b内にストッパ311を設けてばね312により上動
付勢し、ストッパ311が軸33を軸受凹部32aの奥
部に位置するように係止する位置に常時あるようにし、
蓋体31の不用意な脱落を防止している。蓋体31を取
り外すときだけ軸受部32の背部の窓32bから突出す
るストッパ311の操作部311aを下方に押動して、
ストッパ311をばね312に抗し下動させることによ
り、軸受凹部32aが開放され蓋体31を取り外せる。
蓋体31を装着するときは軸33を軸受凹部32aの外
にある状態から軸受凹部32aの奥部へ移動させると、
ストッパ311の先端斜面311bを軸33が押動して
ストッパ311をばね312に抗し下動させながら軸受
凹部32aの奥部に入り込み、軸33が軸受凹部32a
の奥部に到達するとストッパ311は軸33から外れる
のでばね312の付勢によって上動し、軸33の抜け止
めを行う。これによって、蓋体31を取付けるときはス
トッパ311の操作は不要である。
【0047】しかし、このような蓋体31の着脱は、蓋
31を所定の姿勢および高さ位置を保ちながら移動させ
るという複雑なものとなり、特に軸33が軸受凹部32
aに嵌まり掛けるまで何のガイドもない取付けは、児童
など人によって容易でないことがある。そこで、本実施
の形態では図1、図3、図4に示すように軸受部32の
左右両側に蓋体31の軸33を取付けている取付け片3
1fを、軸33が軸受凹部32aの直前位置となるよう
に受止めるとともに、軸33が軸受凹部32aの奥部に
入り込むまで案内するガイド面32cを形成してある。
【0048】しかも、ガイド面32cの蓋体31の初期
ガイド位置は前記取付け片31fの下端の丸みに合わせ
た湾曲形状としてある。これにより、図4に示すように
最初蓋体31をほぼ立った状態にして取付け片31fを
ガイド面32cに当てがって後、蓋体31を所定位置ま
で傾けて軸33を軸受凹部32aに挿入できる姿勢とし
てから軸33を軸受凹部32aの奥部にまで入り込ませ
るときの、蓋体31の姿勢変化をも案内できるので、蓋
体31の取付けが容易になる。もっとも、蓋体31を取
り外すときもガイド面32cは前記と全く逆な蓋体31
の動きを案内するので、取外し操作も楽になる。
【0049】前記二次電池55を着脱できるように装着
する電池室301は、図3、図4に示すように、肩部材
8の突出部8aとこれに対応して外装体1の外面から突
出するように一体成形した逆U字状の周壁1sとで構成
され、この電池室301内に挟み込んだ合成樹脂製の電
池ケース本体321に二次電池55を装着して器体6内
の給電回路53と結線されるようにしてあり、二次電池
55は電池ケース321の蓋322を開閉して着脱でき
る。
【0050】電池ケース本体321の後方に向いた電池
ケース開口321aは、電池室301の後方に向いた電
池室開口301aの若干内側に前記電池ケース開口32
1aが位置し、蓋322はこの電池室開口301aに嵌
合した状態で電池ケース本体321の開口321aを採
る。
【0051】電池ケース本体321の上端には、突出部
8a内に突出して上記ストッパ311の上下動を突出部
8aとの間で案内するガイド壁321bと、ストッパ3
11に働かせたばね312の下端を受けるばね受座32
1cとが一体成形されている。ばね312の上端はスト
ッパ311の下面に一体成形されたばね座311cに受
けられている。
【0052】電池ケース本体321の奥壁には基盤室3
21dが一体成形されて、これに二次電池55側からの
リード線323の雌コネクタ323aを接続する雄コネ
クタ324と、器体6内の給電回路53と結線するリー
ド線325と、図示しない配線パターンとを持った接続
基盤326を取り付けてあり、電池ケース本体321内
に所定の二次電池55を所定の位置に装着すると、これ
が自動的に給電回路53と繋がるようになっている。
【0053】電池ケース開口321aの直ぐ後ろにある
電池室開口301aの上縁には、開口321aと所定の
間隙327を保って下方に向く係合壁301bが形成さ
れ、この間隙327に蓋322の上端にある係合片32
2aを挿入して係合壁301bに係合させ、この状態で
蓋322の下端部を電池ケース開口321aに押当てて
いくと、蓋322の下端部内面に設けた係合フック32
2bが、電池ケース本体321の底部壁内面のほぼ中央
に設けた係合凸部321eに弾性係合し、蓋322が開
口321aに圧着した状態に係止するようになってい
る。このとき、開口321aに被せ付けたシールパッキ
ング328が電池ケース開口321aと蓋322との間
をシールするので、電池ケース本体321内に水が侵入
するようなことを防止する。蓋322の上端部の内面に
は電池ケース開口31aの上縁内面に係合する凸壁32
2cが一体成形され、蓋322の前記装着状態をさらに
安定させている。
【0054】二次電池55が寿命に達して交換するとき
は、蓋322の側縁中途高さ位置や下縁をナイフ状のも
のでこじ起こすようにすると、係合フック322bの係
合凸部321eとの係合が外れて、取り外せるので、二
次電池55を交換した後再度閉じれば、再使用ができ
る。蓋322をもっと簡単に着脱できるようにしてもよ
いが、二次電池の交換頻度はそう高くないので、不用意
な取外しを防止する意味で本実施の形態の程度で有効で
ある。従って、二次電池55の着脱、交換が蓋322の
開閉によって簡易に行えるし、簡易性が重要であるとき
は開閉構造を必要に応じてもっと簡単にすることもでき
る。しかし、不用意な、あるいは徒による開閉を招きや
すい。
【0055】本実施の形態では、交流電源51が接続さ
れているとき給電回路53は、二次電池55を充電しな
がら交流電源51からの給電によって通常通りにヒータ
3、電動ポンプ等の電気機器を働かせて内容液を貯湯
し、いつでも、設定通りの保温内容液や沸騰させた内容
液が吐出され使用されるように待機することができ、交
流電源51が接続されていないとき給電回路53は交流
電源51からの給電中に充電しておいた二次電池55か
らの給電により必要な電気機器を働かせるので、この働
かせる電気機器の種類に応じた機能を交流電源のない所
でも発揮させて使用することができる。しかも、二次電
池55はそれ単独で着脱できるように装着されて、寿命
に達したときは取り替えられるので、二次電池55が寿
命に達することによって二次電池55を利用した電気ポ
ットの使用ができなくなるような問題も解消する。
【0056】また、二次電池55は器体6の蓋体31を
枢支する軸受部32を設けるために肩部材8の一部が外
向きに突出した突出部8aを利用して形成した電池室3
01に装着されて器体6の外面側に位置するので、器体
6の底部のヒータ3からの熱影響は勿論、内容液からの
熱影響も受けず、熱影響のために寿命が短くなるような
問題が解消するし、このような二次電池55設置のため
に器体6に新たな突出部ができて邪魔になったり、形状
の変化するようなことがないし、特に大きくなることも
ない。しかも、本実施の形態1では電池室301は、器
体6の内容器2と外装体1の胴部との間のスペース内に
一部が入り込んみ、このスペースを利用して設けられて
いるので、このスペースを利用している分だけ外部への
突出なく大きな電池室301を形成しやすいので、大き
なあるいは多数の二次電池55を収納するのに便利であ
るし、器体6側との電気接続用部である雄端子部324
等を設けやすい。さらに、電池室301を形成する電池
ケース本体321等の部材が器体6の肩部材8と外装体
1の胴部との間に挟み付けて固定されるようにしてある
ので、電池室301の構造や構造が複雑でも単独で簡易
に形成することができ、しかも、既設の部材である器体
6の肩部材8と外装体1の胴部とを利用して取付けられ
るので、取付け構造が特に複雑になることはない。
【0057】また、給電回路53が交流電源51からの
給電状態時の給電負荷が小さいときだけ、マイクロコン
ピュータ56の内部機能としての充電制御手段によって
二次電池55を充電するので、二次電池55の充電のた
めに給電負荷が過剰になって、交流電源51からの給電
によって機能している電気機器の働きが弱くなったり、
動作不調や動作不能となるような問題を回避することが
できる。さらに、二次電池55から電動電動ポンプ14
に給電するようにしてあるので、電動吐出する電気ポッ
トを交流電源51のない所でも、電動吐出機能を活かし
て便利に使用することができる。
【0058】また、二次電池55からの給電時にも、保
温を行うので、電気ポットを交流電源51のない所で
も、内容液の降温を抑ええ、あるいは所定の保温温度に
保って、二次電池55からの給電であることにより保温
されずに内容液が早期に冷めてしまう問題を解消するこ
とができるし、二次電池の消耗が少ない給電状態として
いるので、二次電池の寿命が特に短くなるような問題も
解消する。
【0059】(実施の形態2)本実施の形態2は二次電
池を電池ボックスに収容した状態で着脱でき、かつ二次
電池の装着がないと給電回路が働かないようにした点
で、実施の形態1と異なる。実施の形態1と同じ部材に
は同一の符号を付し重複する説明は省略する。本実施の
形態2は図8、図9に示すように、3本の二次電池55
を電池ボックス331に収容して1つの二次電池に一体
化したものを採用している。これにより、複数の二次電
池55を用いるのに、着脱の手間や器体6側の二次電池
55との結線構造、および二次電池着脱の有無を検知し
やすい。
【0060】電池室301内には肩部材8と外装体1の
間に挟み込んだ合成樹脂製の接続部材332が設けら
れ、これの上端に、ストッパ311の上下動を突出部8
bとの間でガイドするガイド壁332aとストッパ31
1のばね322の下端を受けるばね受座332bとが形
成され、これらの下に器体6の内側に向いた電極室33
2cが形成され、二次電池55を給電回路53に接続す
る一対の接続電極334とこれらの間に位置する二次電
池検知スイッチ335が収容されている。これら一対の
接続電極334と二次電池検知スイッチ335のアクチ
ュエータ335aが前記電極室332cの底部壁332
dに形成された窓から電極室332c下に臨み電池室3
01の上部に突出している。
【0061】電池室開口301aの下縁には上向きの係
合壁301dが一体形成され、電極室334の前面は電
池室開口301aの上縁よりも少し内側に位置して電池
ボックス取付け面332eとなっている。
【0062】一方、電池ボックス331は図7〜図9に
示すように収容した3本の二次電池55を図9に示すよ
うにリード線336と接続電極338によって結線し、
上面に設けた一対の接続電極337と接続されている。
リード線336による結線は3本の必要電圧を得やすい
ように全て直列にしてあるが、これに限られないのは勿
論である。また、電池ボックス331の背面側の上部に
は前記取付け面332eへの取付け片331aが形成さ
れ、下部には前記係合壁301dと係合する係合凹部3
31bが形成されている。
【0063】二次電池55を電池室301に装着するに
は、二次電池55を収容している電池ボックス331の
下端を電池室301の下部に嵌め込んで係合凹部331
bを係合壁301dに係合させ、この状態で電池ボック
ス331の上端の取付け片331aを前記取付け面33
2eに当てがい、ねじ339によりねじ止めする。この
とき電池ボックス331は電池室301に所定の状態に
装着され、ねじ止めを解くことによって取り外せる。従
って、電池ボックス331は二次電池55を収容したま
ま着脱できる。
【0064】電池ボックス331の装着状態では、これ
の接続電極337が、電極室332cから電池室301
に臨んでいる器体6側の接続電極334と圧接して互い
に接続された状態になる。また、給電回路53は二次電
池55を充電したり、二次電池55からの給電を行った
りすることができる。また電池ボックス331が装着さ
れるとこれの上面が電極室332cから電池室301に
臨んでいる二次電池検知スイッチ335のアクチュエー
タ335aを押圧するので、二次電池検知スイッチ33
5をオンさせる。
【0065】二次電池検知スイッチ335は、図10に
示すように実施の形態1と同様な制御回路19における
給電回路53と二次電池55との接続回路中に設けら
れ、前記オン状態とされることによって、給電回路53
が二次電池55を充電したり、二次電池55からの給電
を行ったりできるようにする。
【0066】従って、電池ボックス331が外される
と、二次電池検知スイッチ335はオフ状態となり、二
次電池55が接続される器体6側の接続電極334と給
電回路53とを切り離すので、電池ボックス331のな
い電池室301内に接続電極334が露出していて、こ
れに人が手を触れても電流が流れることはなく、使用者
に漏電の不安や心配を掛ける問題が解消する。
【0067】また、二次電池55は電池ボックス331
に収容して装着されて、まわりに電池ボックス331に
よる図9に示すような保護空間351および保護壁35
2ができるので、内容液に近い部分は勿論、ヒータに近
い部分に設置されても熱影響によって二次電池33の寿
命が短くなるような問題も解消するし、二次電池55の
設置場所に制限がなく器体6内のデッドスペースを利用
して設置しやすい利点がある。
【0068】(実施の形態3)本実施の形態3は図11
に示すように、二次電池55の検知をフォトカプラによ
る二次電池検知スイッチ361を利用した点が実施の形
態2の場合と異なっている。二次電池検知スイッチ36
1は二次電池55を検知しているときだけ、サイリスタ
362を導通状態にして二次電池55を給電回路53に
接続する。これによって、給電回路53は二次電池55
を充電したり、二次電池55から給電したりすることが
行えるようにする。二次電池検知スイッチ361が二次
電池55を検知していないとき、サイリスタ362を非
導通な状態にして器体側の接続電極334を給電回路5
3から切り離すので、二次電池55の接続がなく器体側
の接続電極334が露出しても漏電の問題は解消する。
【0069】(実施の形態4)本実施の形態4は図12
の(a)、(b)に示すように、器体6の肩部材8の軸
受部32の部分と外装体1の胴部との間に挟み込んだ1
つの合成樹脂部材401により電池室301を形成し、
電池室301の下面に二次電池55を着脱するための開
閉蓋402を設けてある。開閉蓋402は左右両側に樹
脂ばね402aの先端部に係合フック402bが一体形
成され、開閉蓋402を電池室301の下部の二次電池
55を着脱する着脱口403に下方より嵌め合わせる
と、左右の各係合フック402bが着脱口403の左右
にある係合穴404に弾性的に係合して外れ止めされ、
着脱口403を閉じるが、左右各係合フック402bの
さらに先端に延びる操作部402c、402cを両側か
ら摘むと、各係合フック402bが係合穴404との係
合が簡単に外れ、開閉蓋402を取外して二次電池55
を着脱することができる。
【0070】従って、開閉蓋402の開閉は簡易であ
り、二次電池55の着脱に便利である。しかも、開閉蓋
402が下向きの着脱口403に設けられていて、目立
たないので、開閉が簡易な割には、不用意な、あるいは
いたずらによる開閉を防止しやすい利点がある。
【0071】なお、開閉蓋402の内面には2つの二次
電池55を直列に接続するための電極405が取付けら
れ、電池室301の奥部には直列に接続された2つの二
次電池55を器体6側と電気的に接続するための電極4
06、407が設けられている。これら電極406、4
07は電池室301の内側壁に設けられた電気接続部4
08を介して器体6内と電気的に接続されるようにして
ある。
【0072】
【発明の効果】請求項1、2の発明によれば、交流電源
が接続されているとき給電回路は、二次電池を充電しな
がら交流電源からの給電によって通常通りにヒータ等の
電気機器を働かせて内容液を貯湯し、いつでも、設定通
りの保温内容液や沸騰させた内容液が電動ポンプによっ
て吐出され使用されるように待機することができ、交流
電源が接続されていないとき給電回路は交流電源からの
給電中に充電しておいた二次電池からの給電により電動
ポンプに給電するので、この電動ポンプによる内容液の
電動注出機能を交流電源のない所でも発揮させて、内容
液が注出できないようなことを防止することができる。
しかも、二次電池はそれ単独で、あるいは電池ボックス
とともに着脱できるように装着されて、寿命に達したと
きは取り替えられるので、二次電池が寿命に達すること
によって二次電池を利用した電気貯湯容器の使用ができ
なくなるような問題も解消する。また、二次電池は器体
の蓋体を枢支する軸受部を設けるために肩部材の一部が
外向きに突出した突出部内に形成された電池室に収納さ
れて器体の外面側に位置するので、器体の底部のヒータ
からの熱影響は勿論、内容液からの熱影響も受けず、熱
影響のために寿命が短くなるような問題が解消するし、
このような二次電池設置のために器体に新たに突出部が
できて邪魔になったり、形状が変化したり、特に大きく
なと云ったようなこともない。
【0073】特に、請求項2の発明によれば、二次電池
は電池ボックスに収容するので、二次電池のまわりに電
池ボックスによる保護空間および保護壁ができ、その分
だけ請求項1の発明の場合よりもヒータおよび内容液か
らの熱影響をさらに受けないものとなる。さらに、二次
電池は電池ボックスに収容されたまま着脱できるように
装着されるので、二次電池を複数組み合わせて用いるの
に、これを1つのものとして取り扱うことができ使用に
便利である。
【0074】請求項3の発明によれば、請求項1、2の
発明のいずれか1つに加え、さらに、電池室の形状や構
造が複雑でも、これを単独で容易に形成して既設の部材
である器体の肩部材と胴部との間に挟み付けて用いるの
で、取付けのための構造が特に複雑にならない。
【0075】請求項1〜3の発明のいずれか1つの発明
によれば、請求項1〜3の発明のいずれか1つに加え、
さらに、電池室を形成するのに器体の内容器と外装体の
胴部との間のスペースを利用して、外部への突出少なく
大きな電池室を形成することができる。
【0076】請求項5の発明によば、請求項4の発明に
加え、さらに、開閉蓋の開閉により二次電池を簡易に着
脱できる上、二次電池着脱のための開閉部が下向きにな
るので、目立ちにくく不用意に、あるしはいたずらで開
閉されるようなことを防止しやすい。
【0077】請求項6の発明によれば、請求項1〜5の
発明のいずれか1つに加え、さらに、給電回路が交流電
源からの給電状態時の給電負荷が小さいときだけ、充電
制御手段によって二次電池を充電するので、二次電池の
充電のために給電負荷が過剰になって、交流電源からの
給電によって機能している電気機器の働きが弱くなった
り、動作不調や動作不能となるような問題を回避するこ
とができる。
【0078】請求項7の発明によれば、請求項1〜6の
発明のいずれか1つに加え、さらに、二次電池が装着さ
れていないと、二次電池との接続電極に人の手が触れて
しまって人体に漏電するようなことが生じやすくなる
が、このような状態のとき二次電池切り離し手段によっ
て二次電池接続電極を給電回路から切り離して給電回路
から電流が流れないようにするので、上記漏電の問題が
解消する。
【0079】請求項8の発明にれば、請求項1〜7の発
明のいずれか1つに加え、さらに、二次電池からの給電
時にも、保温を行うので、電気貯湯容器を交流電源のな
い所でも、内容液の降温を抑ええ、あるいは所定の保温
温度に保って、二次電池からの給電であることにより保
温されずに内容液が早期に冷めてしまう問題を解消する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電気ポットの断面図。
【図2】図1の電気ポットの一部を断面して見た正面
図。
【図3】図1の電気ポットの二次電池装着部の断面図。
【図4】図3の二次電池装着部の分解斜視図。
【図5】図1の電気ポットの操作パネルの平面図。
【図6】図1の電気ポットの制御回路のブロック図。
【図7】本発明の実施の形態2の電気ポットの二次電池
装着部の断面図。
【図8】図7の二次電池装着部の分解斜視図。
【図9】図7の二次電池を収容した電池ボックスの断面
図。
【図10】図7の電気ポットの制御回路のブロック図。
【図11】本発明の実施の形態3の電気ポットの制御回
路のブロック図。
【図12】本発明の実施の形態4の電気ポットの一部の
断面図およびさらに一部の断面図である。
【符号の説明】
1 外装体 2 内容器 3 ヒータ 6 器体 7 導出路 8 肩部材 8a 突出部 14 電動ポンプ 19 制御回路 23 給湯キー 31 蓋体 32 軸受部 33 軸 51 交流電源 53 給電回路 55 二次電池 56 マイクロコンピュータ 301 電池室 322 蓋 331 電池ボックス 332 接続部材 334、337 接続電極 335、361 二次電池検知スイッチ 339 ねじ 362 サイリスタ 401 合成樹脂部材 402 開閉蓋 402b 係合フック 403 着脱口 404 係合穴 408 電気接続部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容液を底部のヒータにより加熱して貯
    湯する器体と、この器体の肩部の一部に外向きに突出し
    た突出部分に設けられた軸受部に軸により枢支された蓋
    体と、導出路を通じて器体内の内容液を器体外に吐出す
    る電動ポンプと、交流電源によって充電される二次電池
    を持ち、かつ交流電源の接続がないとき、二次電池が電
    源として働き電動ポンプに給電する給電回路とを備え、
    器体の軸受部を設けた前記突出部内に二次電池を収納す
    る電池室を形成し、この電池室内に二次電池を器体外か
    ら着脱できるように収納したことを特徴とする電気貯湯
    容器。
  2. 【請求項2】 内容液を底部のヒータにより加熱して貯
    湯する器体と、この器体の肩部の一部に外向きに突出し
    た突出部分に設けられた軸受部に軸により枢支された蓋
    体と、導出路を通じて器体内の内容液を器体外に吐出す
    る電動ポンプと、交流電源によって充電される二次電池
    を持ち、かつ交流電源の接続がないとき、二次電池が電
    源として働き電動ポンプに給電する給電回路とを備え、
    器体の軸受部を設けた前記突出部内に二次電池を収納す
    る電池室を形成し、二次電池を電池ボックスに収容し
    て、この電池ボックスを器体外から着脱できるように前
    記電池室に収納したことを特徴とする電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 電池室は器体の肩部材と胴部との間に挟
    み込んだ部材により形成されている請求項1、2のいず
    れか一項に記載の電気貯湯容器。
  4. 【請求項4】 電池室は器体の内容器と外装体の胴部と
    の間のスペースを利用して設けられている請求項1〜3
    のいずれか一項に記載の電気貯湯容器。
  5. 【請求項5】 開閉蓋は電池室の下面に設けられている
    請求項4に記載の電気貯湯容器。
  6. 【請求項6】 給電回路は、交流電源からの給電状態時
    に給電負荷が小さいときだけ二次電池を充電する充電制
    御手段を備えた請求項1〜5のいずれか一項に記載の電
    気貯湯容器。
  7. 【請求項7】 二次電池が装着されていないときには、
    二次電池接続電極を給電回路から切り離す二次電池切り
    離し手段を備えた請求項1〜6のいずれか一項に記載の
    電気貯湯容器。
  8. 【請求項8】 二次電池からの給電は、保温のために行
    う請求項1〜7のいずれか一項に記載の電気貯湯容器。
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JP2017067436A (ja) * 2016-11-10 2017-04-06 パーパス株式会社 給湯装置

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