JPH109861A - 傾斜検出方法及び傾斜計 - Google Patents

傾斜検出方法及び傾斜計

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JPH109861A
JPH109861A JP16006096A JP16006096A JPH109861A JP H109861 A JPH109861 A JP H109861A JP 16006096 A JP16006096 A JP 16006096A JP 16006096 A JP16006096 A JP 16006096A JP H109861 A JPH109861 A JP H109861A
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inclination
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Hiroshi Yasuno
寛 安野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の傾斜角度を電気的に表示できる傾斜計
は、ジャイロ等を用いた複雑で高価な構成であったた
め、例えば、一般の工務店レベルに供給することは困難
であった。 【解決手段】 本発明による傾斜検出方法及び傾斜計
は、ケース(1)に対して揺動自在な質量体(12)を粘性液
体(13)中に設け、ケース(1)と質量体(12)との相対移動
を検出器(9)にて検出するようにした構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜検出方法及び
傾斜計に関し、特に、ケース内の粘性液体中の質量体の
動きに連動する検出器によってケースの傾斜を検出する
ための新規な改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、用いられている傾斜計としては、
傾斜状態を電気的に数値表示するにはジャイロ等の高度
かつ複雑な機構が採用されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来、用いられていた
傾斜計は、以上のように構成されていたため、次のよう
な課題が存在していた。すなわち、ジャイロ等の高度で
かつ複雑な機構を用いていた場合には、高い精度を得る
ことはできるが、低価格品を得ることはできず、例え
ば、工務店レベルで必要とする価格を提供することは不
可能であった。
【０００４】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、ケース内の粘性液体中の質
量体の動きに連動する検出器によってケースの傾斜を検
出するようにした傾斜検出方法及び傾斜計を提供するこ
とを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明による傾斜検出方
法は、ケース内で左右に回動自在に揺動する質量体を前
記ケース内の粘性液体中に位置させ、前記ケースが傾斜
した状態における前記ケースと質量体との相対移動を検
出器にて検出することにより、前記ケースの傾斜を検出
する方法である。
【０００６】さらに詳細には、前記質量体として鋼球を
用い、前記検出器としてエンコーダを用いる方法であ
る。
【０００７】さらに詳細には、前記質量体又はこの質量
体を支持する振り棒を前記ケース内のストッパに当接さ
せた状態で、前記傾斜を表示する表示器を原点リセット
する方法である。
【０００８】本発明による傾斜計は、粘性液体を内蔵す
るケースと、前記ケースに設けられた回転軸と、前記回
転軸に振り棒を介して設けられた質量体と、前記回転軸
の回転状態を検出する検出器と、を備え、前記ケースの
傾斜に応じて変化する前記検出器の検出値に基づいて傾
斜状態を検出する構成である。
【０００９】さらに詳細には、前記検出器は、前記回転
軸に設けた符号板と、前記ケースに設けた光検出部と、
からなる構成である。
【００１０】さらに詳細には、前記ケースにはストッパ
が設けられ、前記振り棒又は質量体が前記ストッパに当
接するようにした構成である。
【００１１】さらに詳細には、前記ケースには、前記傾
斜を数値で示す表示器が設けられている構成である。
【００１２】さらに詳細には、前記ケースは、全体形状
がほぼＬ字型をなす構成である。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による傾
斜検出方法及び傾斜計の好適な実施の形態について説明
する。図において符号１で示されるものは、長手形状で
かつ断面がＬ字型をなすケースであり、このケース１内
は第１室１Ａ及び第２室１Ｂから構成され、各室１Ａ、
１Ｂ間は回転軸２を回転自在に貫通させて保持するオイ
ルシール３と壁４によって分離されている。この回転軸
２は各室１Ａ、１Ｂに設けられた第１、第２軸受５，６
によって回転自在に保持されている。
【００１４】前記回転軸２には、周知の符号板７が設け
られていると共に、ケース１にはこの符号板７と対応す
る位置に周知の光検出部８（当業者ではフォトインタラ
プターと呼称されるもので、発光体と受光体並びに処理
回路からなり、符号板７の回転角度を検出する）が設け
られ、前述の符号板７と光検出部８によってエンコーダ
からなる検出器９が構成されている。なお、前記エンコ
ーダ９は、光学式に限ることなく、磁気式エンコーダも
用いることができ、周知のレゾルバ等も採用することが
できる。
【００１５】前記回転軸２の第２室１Ｂに相当する位置
には、棒状の振り棒１０が固定ねじ１１で一体に設けら
れ、かつ、この回転軸２の軸方向と直交する方向に垂下
しており、この振り棒１０の下端には、例えば鋼球等か
らなる質量体１２が設けられ、この質量体１２はこの第
２室１Ｂ内に収容されたオイル等の粘性液体１３中に浸
漬されている。
【００１６】前記ケース１の内壁１ａには、ストッパ２
０が設けられ、この振り棒１０が当接するように斜面２
０ａが形成されている。前記ケース１の上部には長手形
状で数字表示部２１及び原点リセットスイッチ２２を有
する表示器２３が設けられている。なお、振り棒１０の
代わりに質量体１２をストッパ２０に当接させることも
できる。
【００１７】次に、動作について述べる。まず、電源を
オンとした後、ケース１を傾斜させて図２で示すように
振り棒１０又は質量体１２をストッパ２０に当接させた
状態で表示器２３の原点リセットスイッチ２２を操作す
ると、表示部２１の数字が予め決められた原点を表す数
字となる。
【００１８】次に、前述の原点調整済の傾斜計のケース
の切欠部３０を、建物等の測定部位（図示せず）に接合
させると、このケース１の傾斜に応じて相対的に質量体
１２が粘性液体１３中で移動し、このケース１と質量体
１２との相対的移動を回転軸２の相対回動により符号板
７の回動として検出器９によってパルス信号として傾斜
状態を検出することができる。従って、この検出器９の
分解能を任意のレベルに設定することにより、傾斜状態
を任意の精度で検出することができる。
【００１９】
【発明の効果】本発明による傾斜検出方法及び傾斜計
は、以上のように構成されているため、次のような効果
を得ることができる。すなわち、ケース内の粘性液体内
で移動する質量体に連動する検出器によって傾斜状態を
検出して数値表示することができ、安価で工務店レベル
に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による傾斜計を示す構成図である。
【図２】図１の右側面図である。
【図３】本発明による傾斜計の正面図である。
【図４】図３の右側面図である。
【符号の説明】
１ ケース ２ 回転軸 ７ 符号板 ８ 光検出部 ９ 検出器 １０ 振り棒 １２ 質量体（鋼球） １３ 粘性液体 ２０ ストッパ ２３ 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０１Ｄ 5/26 Ｇ０１Ｄ 5/26 Ｚ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ケース(1)内で左右に回動自在に揺動す
    る質量体(12)を前記ケース(1)内の粘性液体(13)中に位
    置させ、前記ケース(1)が傾斜した状態における前記ケ
    ース(1)と質量体(12)との相対移動を検出器(9)にて検出
    することにより、前記ケース(1)の傾斜を検出すること
    を特徴とする傾斜検出方法。
  2. 【請求項２】 前記質量体(12)として鋼球を用い、前記
    検出器(9)としてエンコーダを用いることを特徴とする
    請求項１記載の傾斜検出方法。
  3. 【請求項３】 前記質量体(12)又はこの質量体(12)を支
    持する振り棒(10)を前記ケース(1)内のストッパ(20)に
    当接させた状態で、前記傾斜を表示する表示器(23)を原
    点リセットすることを特徴とする請求項１又は２記載の
    傾斜検出方法。
  4. 【請求項４】 粘性液体(13)を内蔵するケース(1)と、
    前記ケース(1)に設けられた回転軸(2)と、前記回転軸
    (2)に振り棒(10)を介して設けられた質量体(12)と、前
    記回転軸(2)の回転状態を検出する検出器(9)と、を備
    え、前記ケース(1)の傾斜に応じて変化する前記検出器
    (9)の検出値に基づいて傾斜状態を検出することを特徴
    とする傾斜計。
  5. 【請求項５】 前記検出器(9)は、前記回転軸(2)に設け
    た符号板(7)と、前記ケース(1)に設けた光検出部(8)と
    からなることを特徴とする請求項４記載の傾斜計。
  6. 【請求項６】 前記ケース(1)にはストッパ(20)が設け
    られ、前記振り棒(10)又は質量体(12)が前記ストッパ(2
    0)に当接するように構成したことを特徴とする請求項４
    又は５記載の傾斜計。
  7. 【請求項７】 前記ケース(1)には、前記傾斜を数値で
    示す表示器(23)が設けられていることを特徴とする請求
    項４ないし６の何れかに記載の傾斜計。
  8. 【請求項８】 前記ケース(1)は、全体形状がほぼＬ字
    型をなすことを特徴とする請求項４ないし７の何れかに
    記載の傾斜計。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000088569A (ja) * 1998-09-14 2000-03-31 Jeco Co Ltd 振り子式センサ
JP2009234746A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Yoshinori Fukada 高所作業機械
JP2013083600A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Mitsubishi Motors Corp 傾斜角検出装置及び傾斜角自動算出装置
JP2017215148A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 セイコーエプソン株式会社 エンコーダー、モーター、及びロボット
CN110763201A (zh) * 2019-12-26 2020-02-07 湖南联智科技股份有限公司 一种倾斜检测装置

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