JPH1097618A - ハーフトーンのためのシームレスな並列的隣接処理 - Google Patents

ハーフトーンのためのシームレスな並列的隣接処理

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JPH1097618A
JPH1097618A JP9147000A JP14700097A JPH1097618A JP H1097618 A JPH1097618 A JP H1097618A JP 9147000 A JP9147000 A JP 9147000A JP 14700097 A JP14700097 A JP 14700097A JP H1097618 A JPH1097618 A JP H1097618A
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halftoning
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JP9147000A
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Peter William Mitchell Ilbery
ウイリアム ミッチェル イルベリ ピーター
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Canon Information Systems Research Australia Pty Ltd
Original Assignee
Canon Information Systems Research Australia Pty Ltd
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    • H04N1/40Picture signal circuits
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像の複数の領域を個別に且つ/又は並列して
ハーフトーン化することにより画像の継ぎ目のないハー
フトーン化を実行する方法及び装置を開示する。 【解決手段】画像の各々の領域を任意に確定し、その領
域の所定の近傍の中にある画素のハーフトーン化画素結
果に基づいて領域をハーフトーン化する。この構成は領
域の個別ハーフトーン化に際してより大きな融通性を発
揮する一方、画像の隣接するハーフトーン化領域の間を
ほぼ継ぎ目なく接合する。更に、画像の隣接する領域を
ほぼ継ぎ目のない結果を伴って並列処理(ハーフトーン
化)するメカニズムを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル画像処理の
分野に関し、特に、連続トーン画像をデジタルハーフト
ーン化する方法に関する。
【0002】
【発明の背景】画像のデジタルハーフトーン化は当該技
術分野では良く知られているプロセスであり、通常は2
レベルの表示能力又は印刷能力しかもたない表示装置又
は印刷装置で使用される。そのため、ハーフトーン化技
法はレーザープリンタ、ファクシミリ装置、リソグラフ
ィ(新聞紙の印刷)、液晶表示装置、プラズマパネル及
びその他の形態のフラットパネル表示装置などの広い範
囲の用途において、グレイスケール画像の2進表現で使
用される場合が多い。グレイスケール画像は、通常、様
々なハーフトーン化技法を使用して2進画像に変換され
る。カラー画像は、通常、様々な原色に分割される。た
とえば、ビデオ表示装置では一般に赤、緑、青(RG
B)の三原色を使用し、印刷装置においては一般にシア
ン、マゼンタ、黄色、黒(CYMK)の原色を使用し、
それぞれの原色に様々なハーフトーン化技法を個別に適
用することができる。ハーフトーン化の原理についての
更なる議論は、R. Ulichney 著「Digital Halftoning」
(マサチューセッツ州、ケンブリッジ、MIT Press 、1
990年刊)などの標準的な教本を参照されたい。
【0003】特定のハーフトーン化技法の1つはディザ
リングとして知られている。この技法は、入力画像の複
数の部分を通常は非周期アレイ又はマスクといった非画
像と点ごとに比較することを含む。画像中の点、すなわ
ち、画素ごとに、画像の点値と、マスクの点値のいずれ
が大きいかに応じて、2進出力画像の対応する場所でオ
ン又はオフのいずれかの値が使用される。フルカラー画
像に関しては、上記のプロセスが各原色のカラーチャネ
ルに個別に適用される。
【0004】ディザリングは他のハーフトーン化プロセ
スと比較して単純であり且つ速度の面でも有利である
が、ディザリングを行うと、画像の一部(又は画像全
体)を形成する図形オブジェクトの縁部(エッジ部)の
鮮鋭度が損なわれる。従って、速度や単純さなどのディ
ザリングの好都合な面を有しながら、ディザリングなど
の点プロセスハーフトーン化技法と比べて出力画質が改
善されるようなハーフトーン化プロセスを提供すること
が望ましい。
【0005】本発明の目的は、少なくともある種(クラ
ス)の画像について出力の改善をもたらす別の形態のハ
ーフトーン化を提供することである。これに関わる画像
の種類としては、たとえば、画素が同時にハーフトーン
化される画像、並列ブロック方式でハーフトーン化され
るべき画像又は順次ブロック方式でハーフトーン化され
るべき画像がある。
【0006】
【発明の要約】本発明の第1の態様によれば、複数の画
素から構成されるグレイスケール画像をハーフトーン化
する方法であって、画素のハーフトーン化結果を確定す
るために限定近傍ハーフトーン化基準方法を選択する工
程と、該限定近傍ハーフトーン化基準方法は現在画素の
限定近傍の画素のうち少なくとも1つの既にハーフトー
ン化された画素の結果を利用して現在画素のハーフトー
ン化結果を確定し、画像を複数の画素領域にセグメント
化する工程と、前記画素領域のそれぞれをハーフトーン
化する順序とは無関係に現在画素について同一のハーフ
トーン画素結果が得られるように、選択されたハーフト
ーン化基準方法を利用して各画素領域をハーフトーン化
する工程とを備えることを特徴とするハーフトーン化方
法が提供される。
【0007】好ましくは、画像を複数の画素領域にセグ
メント化することは、前記画素領域を2つ以上の異なる
大きさのマイクロタイル領域に分割することを更に含
む。ほぼ同じ大きさである各マイクロタイル領域は、典
型的には、少なくとも所定の近傍距離だけ離間する。
【0008】また、好ましくは、複数の画素領域はほぼ
並列してハーフトーン化される。
【0009】本発明の第2の態様によれば、複数の画素
から構成されるグレイスケール画像をハーフトーン化す
る方法であって、ハーフトーン画素結果を確定するため
に限定近傍ハーフトーン化基準方法を選択する工程と、
該限定近傍ハーフトーン化基準方法は現在画素の所定の
限定近傍の画素のうち少なくとも1つの既にハーフトー
ン化された画素結果を利用して現在画素のハーフトーン
画素結果を確定し、画像を複数の画素領域にセグメント
化する工程と、画像全体にわたり継ぎ目なしハーフトー
ン結果を得るために、前記選択されたハーフトーン化基
準方法を利用して前記画素領域のそれぞれを個別にハー
フトーン化する工程とを備えることを特徴とするハーフ
トーン化方法が提供される。
【0010】また、本発明の第3の態様によれば、複数
の画素から構成されるグレイスケール画像をハーフトー
ン化する方法であって、現在画素から所定の距離の中に
入る既にハーフトーン化された画素の少なくとも1つの
ハーフトーン結果を利用して、現在画素のハーフトーン
画素結果を確定するハーフトーン化基準方法を選択する
工程と、画像を2つ以上の画素を含む複数の隣接する第
1の領域に分割する工程と、前記画像を実質的に覆う複
数の(重なり合わない)第2の領域にセグメント化する
工程と、前記第2の領域のそれぞれをハーフトーン化す
る順序とは無関係に現在画素について同一のハーフトー
ン画素結果が得られるように、選択されたハーフトーン
化基準方法を利用して前記第2の領域の各画素をハーフ
トーン化する工程とを備えることを特徴とするハーフト
ーン化方法が提供される。本発明の第4の態様によれ
ば、複数の画素から構成されるグレイスケール画像をハ
ーフトーン化する方法であって、ハーフトーン画素結果
を確定するために限定近傍ハーフトーン化基準方法を選
択する工程と、該限定近傍ハーフトーン化基準方法は、
既にハーフトーン化された画素の少なくとも1つのハー
フトーン結果を利用して現在画素のハーフトーン画素結
果を確定するものであり、選択された限定近傍ハーフト
ーン化基準方法について、限定近傍距離を、2つの画素
の距離が最小となるように確定する工程と、画像を2つ
以上の画素を含む複数の隣接する重なり合わない第1の
領域に分割する工程と、前記第1の領域の各々に前記第
1の領域をハーフトーン化する順序を表わす所定の順序
によってラベル付けする工程、ハーフトーン化すべき画
像を重なり合いなく実質的に覆う複数の第2の領域を形
成するために、前記第1の領域をグループ化する工程
と、少なくとも1つの前記第2の領域と、該第2の領域
の少なくとも1つの画素に寄与することができるハーフ
トーン結果を有する画素を含む最小限の数の第1の領域
とを備える複数の第3の画素の領域に画像をセグメント
化する工程と、前記第2の領域の各々をハーフトーン化
する順序とは無関係に現在画素について同一のハーフト
ーン画素結果が得られるように、選択されたハーフトー
ン化基準方法を利用して前記第2の領域の各画素をハー
フトーン化する工程とを備えることを特徴とするハーフ
トーン化方法が提供される。
【0011】本発明の第5の態様よれば、複数の画素か
ら構成されるデジタル画像をハーフトーン化する方法で
あって、現在画素の所定の近傍の画素のうち少なくとも
1つの既にハーフトーン化された画素の結果を利用して
現在画素のハーフトーン化結果を確定するハーフトーン
化基準方法を選択する工程と、画像を複数の第1の画素
領域に分割する工程と、画像を複数の第2の画素領域に
セグメント化する工程と、前記画像の隣接する第2の画
素領域の間に継ぎ目なしハーフトーン化結果を提供する
ように、第1の画素領域の各々をハーフトーン化する工
程とを備えることを特徴とするハーフトーン化方法が提
供される。
【0012】本発明の第6の態様によれば、ハーフトー
ン化すべき複数の画素から構成されるデジタル入力画像
を受信する画像入力データ格納部と、前記入力データ格
納部から入力画像の所定の第1の領域を選択する領域選
択手段と、前記選択された第1の領域をハーフトーン化
するタイルハーフトーンエンジンと、タイルハーフトー
ンエンジンに結合し、ハーフトーン化された第1の領域
から複数のハーフトーン化された画素から構成される第
2の領域を確定するタイル選択手段と、ハーフトーン化
された画素の前記第2の領域を記憶する画像出力データ
格納部とを備えることを特徴とする継ぎ目なしハーフト
ーン化装置が提供される。
【0013】本発明の第7の態様によれば、並列ブロッ
ク方式で画像をハーフトーン化することができる継ぎ目
なしハーフトーン化システムにおいて、画像の多数の領
域をハーフトーン化する複数のタイルエンジンを具備
し、各タイルエンジンは画像の少なくとも1つの領域を
ハーフトーン化すことができ、且つ2つ以上のタイルエ
ンジンは画像のハーフトーン結果を同時に提供すること
を特徴とする継ぎ目なしハーフトーン化システムが提供
される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明の好ま
しい実施形態に従ってデジタル画像をハーフトーン化す
るステップのフローチャートが示されている。最初のス
テップ10では、「限定近傍ハーフトーン化基準方法」
(以下、基準方法と呼ぶ場合が多い)を選択(又は確
定)する。これは、好ましくは、ハーフトーン化すべき
現在画素を取り囲む所定の数の画素の中にある画素の入
力値と、ハーフトーン結果があればそれらの結果とを利
用することにより、現在画素のハーフトーン結果を確定
できる。所定の数の周囲画素は、ここでは「画素の限定
近傍(又は「限定近傍」)と呼ばれるものを定義する。
【0015】次に図2を参照すると、好ましい実施形態
に従った「限定近傍」20の一例が示されている。図示
するように、現在画素(current pixel)は直行する斜
線の陰影部で埋めることによって示されており、処理済
画素(processed pixel)は斜線、すなわち、斜線部に
よって示され、未処理画素(un-processed pixel)は斜
線なし(白ベタ)で示されている。この例では、限定近
傍20は5x5画素アレイから構成されているがこれに
限られるものではない。限定近傍の大きさは画素ごとの
ハーフトーン出力値の数によって決まる。たとえば、1
つの出力画素値が1つのビット、すなわち、「0」又は
「1」によって表わされ、この画素ごとに1つのビット
出力を使用して、たとえば、黒の色から白の色(黒と白
を含む)まで256のグレイレベルを表わすことが望ま
れる場合、黒の色から白の色に向かう第1のグレイレベ
ルでは、255の1つの画素が「オン」されるであろ
う。この1ビットの例の「限定近傍」は255画素より
大きい領域であり、典型的には16x16画素以上の領
域になる。別の例として、表示装置の各色を表わすため
に4ビット(16レベル)を使用し、色ごとに256の
レベルを表現することが望まれる場合には、4x4画素
以上の領域を使用して、色ごとに256レベルのスケー
ルを表現できる。
【0016】色ごとに4ビットの例においては、「限定
近傍」を15画素より大きいどのような領域によっても
定義でき、限定近傍として使用するのに好都合な画素領
域は5x5画素アレイである。
【0017】基準方法として使用するのに適するハーフ
トーン化技法を図2に示す。このハーフトーン化技法に
よれば、1)先にハーフトーン化(処理)された画素2
2(斜線部)が1つ以上あれば、その画素のハーフトー
ン化結果と、2)随意であるが、限定近傍20の中の1
つ以上の画素の入力値とを使用して、現在画素21(直
行する斜線の陰影部により指示されている)のハーフト
ーン結果を確定できる。
【0018】1つの画素をハーフトーン化するときに、
その限定近傍20の中に利用可能なハーフトーン結果が
ない場合、たとえば、第1の画素の入力値に最も近い出
力値を割り当てることにより、第1の画素の出力値(す
なわち、ハーフトーン結果)を確定できる。
【0019】基準方法は、現在画素の所定の限定近傍2
0の中の先に処理された画素22の全てのハーフトーン
結果を利用するのが好ましい。「限定近傍ハーフトーン
化基準方法」として使用するのに適するハーフトーン化
方法の一例を、後述の[フォースフィールドハーフトー
ン化]と、添付の図16〜図35Eに示す。
【0020】フォースフィールドハーフトーン化におい
ては、現在画素21のハーフトーン化結果は先に処理さ
れた画素22のハーフトーン結果に依存し、画像のある
1つの部分の外側にあるハーフトーン結果とは関係な
く、現在画素のハーフトーン結果は画像のその部分の中
にあるハーフトーン画素に適合され得る。
【0021】フォースフィールドハーフトーン化は本発
明の基準方法として特に適しているが、本発明がそれに
限定されないことは当業者には明白であろう。画像のあ
る1つの部分の外側にある画素のハーフトーン結果とは
関係なく、画像のその部分の中にある画素のハーフトー
ン結果を利用して画像のその部分をハーフトーン化する
のに適した他のハーフトーン化方法を、本発明の趣旨か
ら逸脱することなく基準方法として利用できる。
【0022】フォースフィールドハーフトーン化では、
現在画素のハーフトーン出力値は通常は次の形態をとる
コストの尺度を最小限に抑えるハーフトーン出力値とし
て決定される。
【0023】
【数1】
【0024】上記のコストの尺度において、 1)eiは処理済画素iの誤差を表わす尺度であり、典
型的には、
【0025】
【数2】
【0026】であり、式中inputiは処理済画素i
の入力値であり、resulti は処理済画素iのハー
フトーン出力値である。
【0027】2)ecurrentは特定のハーフトーン出力
値をとる現在画素の誤差を表わす尺度であり、典型的に
は、
【0028】
【数3】
【0029】であり、式中、inputcurrentは現在
画素の入力値であり、resultcurrent は現在画素
の特定のハーフトーン出力値である。
【0030】3)wiは現在画素に対する処理済画素i
の相対的な位置関係のみによって決定される重み値であ
る。
【0031】4)通常、誤差を表わす尺度eiをecurre
ntと同じ符号として、全ての処理済画素iについて和を
計算する。
【0032】フォースフィールドハーフトーン化のコス
ト尺度におけるwiを現在画素からある距離を越える全
ての画素iに関してゼロに設定することにより、フォー
スフィールドハーフトーン化を限定近傍ハーフトーン化
方法として使用できることは明らかである。
【0033】限定近傍ハーフトーン化基準方法として使
用できるハーフトーン化方法の別の例は、誤差尺度を最
小にするハーフトーン化である。誤差尺度の一例は、
【0034】
【数4】
【0035】上記の誤差尺度において、 1)eiは処理済画素iの誤差を表わす尺度であり、典型
的には、
【0036】
【数5】
【0037】であり、式中、inputiは処理済画素
iの入力値であり、resulti は処理済画素iのハ
ーフトーン出力値である。
【0038】2)ecurrentは特定のハーフトーン出力
値をとる現在画素の誤差尺度であり、典型的には、
【0039】
【数6】
【0040】であり、式中、inputcurrentは現在
画素の入力値であり、resultcurrentは現在画素
の特定のハーフトーン出力値である。
【0041】3)wiは現在画素に対する処理済画素i
の相対的な位置関係のみによって決定される重み値であ
る、 4)wcurrentは現在画素の重み値である、 5)通常、全ての処理済画素iについて和を計算する。
【0042】同様に、上記の誤差尺度のwiのような、
誤差尺度で使用される重み値を現在画素からある距離を
越える全ての画素iについてゼロに等しく設定すること
により、誤差最小化ハーフトーン化を限定近傍ハーフト
ーン化方法として使用できる。
【0043】そこで図1に戻ると、好ましい実施形態に
おける第2のステップ11では、通常は先に説明したよ
うに選択された「限定近傍」により定義される「近傍距
離」を確定する。近傍距離は2つの画素の中心の最小離
間距離であり、それら2つの画素のうち一方画素のハー
フトーン結果は他方の画素のハーフトーン結果又は入力
画素値を参照せずに決定される。近傍距離を、先に説明
したように独立してハーフトーン化できる画素の2つの
領域の最小離間距離としても表現できる。
【0044】近傍距離は、実質的には、現在画素を取り
囲む半径方向エリアを定義し、その半径方向エリアの中
にある画素の1つ又は複数の既にハーフトーン化された
結果を使用して、現在画素のハーフトーン結果を確定す
ることができる。従って、半径方向エリアの外にある画
素のハーフトーン化結果は現在画素のハーフトーン化に
直接には関与しないのが好ましい。
【0045】好ましい実施形態の第3のステップ12
(図1)は、デジタル画像又はその一部を複数の不連続
の「マイクロタイル」に分割するステップであり、各マ
イクロタイルはデジタル画像の1つの画素領域を表わ
す。マイクロタイルは、1つのラベルを有するマイクロ
タイルの各画素が同じラベルを有する別のマイクロタイ
ル中の各画素から少なくとも選択された近傍距離だけ離
間するように、適切にラベル付けされる。
【0046】図3は、複数の画素31から構成されるデ
ジタル画像30(又はその一部)をそれぞれが所定の数
の画素31で形成される複数の不連続のマイクロタイル
32に分割する例を示す。この例では、それぞれのマイ
クロタイル32は適切にラベル付けされ、整数Lと関連
付けされている。尚、LMAXを所定の整数とすると、
1≦L≦LMAXである。図3に示す例においては、L
MAXは3となるように設定されており、そのため、L
=1、L=2及びL=3として、三種類のマイクロタイ
ル32が示されている。
【0047】マイクロタイル32は、1つのラベル(た
とえば、L=1)を有するマイクロタイルの各画素が同
じラベル(たとえば、L=1)を有する別のマイクロタ
イル32の各画素から少なくとも近傍距離33だけ離間
するように位置決めされている。
【0048】好ましくは、図3に示すように、同じラベ
ルLの各マイクロタイル32は同じ形状と大きさを有
し、一組の結合した(隣接する)画素から形成されてい
る。ただし、これらの特徴はここで説明する技法の必要
条件ではない。
【0049】再び図1に戻ると、この実施形態の次のス
テップ13は、各マクロタイルが複数のマイクロタイル
から構成され且つマイクロタイルが唯1つのマクロタイ
ルの中に完全に含まれるように、ラベル付けされたマイ
クロタイルをグループ化して、「マクロタイル」を形成
する。
【0050】次に図4を参照すると、完全な「マイクロ
タイル」32のみから構成される複数の重なり合わない
「マクロタイル」41の例が示されている。すなわち、
いずれか1つのマイクロタイルの1つの画素31が「マ
クロタイル」41の中にあるならば、そのマイクロタイ
ルの全ての画素は、そのマクロタイル41の中にある。
通常、2つ以上の完全なマイクロタイルをグループ化し
て、1つのマクロタイルを形成する。各マクロタイル
は、各マクロタイルが接合し、ハーフトーン化すべきデ
ジタル画像の画素の実質的に全ての領域を、重なり合い
なく覆うように配列された完全なマイクロタイルをグル
ープ化することで構成される。
【0051】マイクロタイル32は、マクロタイル41
全体を重なり合いなく覆うようにマクロタイル41の中
に配列されているのが好ましい。しかしながら、マイク
ロタイル32を重なり合いを伴ってマクロタイル41の
中に配列しても、本発明の趣旨から逸脱することにはな
らない。
【0052】以下に説明するようにマクロタイルを並列
してハーフトーン化することも、あるいは順次ハーフト
ーン化することも可能であるが、マクロタイルを並列し
てハーフトーン化する場合には、各マクロタイルが同一
の形状と大きさであることが望ましい。
【0053】図1に示す、デジタル画像をハーフトーン
化するプロセスにおける次のステップ14は、「外側マ
クロタイル」領域を定義する。外側マクロタイル領域
は、少なくとも1つのマクロタイル41から構成され、
そのマクロタイル41の1つの画素のハーフトーン化に
寄与することができるハーフトーン画素結果をもつ、既
にハーフトーン化された画素を少なくとも1つは有する
最小限の一組の完全なマイクロタイル32を含む。
【0054】図5には、少なくとも1つのマクロタイル
41から構成される「外側マクロタイル」領域51の一
例を示す。この領域は、マクロタイル41の画素をハー
フトーン化するときに、マクロタイル41の少なくとも
1つの画素のハーフトーン化に寄与することができるハ
ーフトーン画素結果を有する少なくとも1つの画素を含
む最小限の一組の完全なマイクロタイル(34−36、
52−56)を含んでいる。
【0055】外側マクロタイル51の形状は、マイクロ
タイル32が処理(ハーフトーン化)される順序によっ
て決まり、この例においては、マイクロタイル(34−
36、52−56)はラベルの値が大きくなる順に、す
なわち、L=1からLMAXの順にハーフトーン化され
る。すなわち、L=1の全てのマイクロタイルはL=2
の全てのマイクロタイルより先にハーフトーン化され、
その後も同様の処理が実行されて、最終的には、各外側
マクロタイル領域51の中のL=LMAX(図5ではL
MAX=3)の全てのマイクロタイルが処理(ハーフト
ーン化)される。この結果、外側マクロタイルの中のハ
ーフトーン化画素結果のみに依存してマクロタイル41
全体のハーフトーン化が完了する。たとえば、5x5限
定近傍58を用いた基準方法を利用して、マクロタイル
41の現在画素57をハーフトーン化する場合、基準方
法は、現在画素57のハーフトーン化に寄与することが
でき、従って、マクロタイル41のハーフトーン化に寄
与することができるハーフトーン結果を有する、既にハ
ーフトーン化された画素を有するマイクロタイル35、
36、52及び53に依存することができる。
【0056】マクロタイル41のハーフトーン化は、外
側マクロタイル51の中の画素にのみ依存している。従
って、対応するマクロタイル41をハーフトーン化する
ときに、それぞれの外側マクロタイル51は何らかの所
定の順序で処理されれば良く、デジタル画像の全ての
(外側)マクロタイル51は並列に処理されるのが好ま
しい。
【0057】外側マクロタイル51の領域は並列に処理
されても良く、あるいはどの外側マクロタイル領域51
が先に処理されるかの順序には関係なく順次処理されて
も良いが、好ましくはL=1からL=LMAXというラ
ベルの値Lが大きくなる順というような、ある所定の順
序でマイクロタイル(34−35、52−56)は処理
(ハーフトーン化)される。
【0058】図6を参照すると、外側マクロタイル51
が重なり合う場合の例が示されている。1つの画素60
が1つ又は複数の重なり合う外側マクロタイル(51、
51a−c)の中に入ることもあり、外側マクロタイル
領域(51、51a−c)を処理する順序とは関係な
く、画素60のハーフトーン結果は同じである。たとえ
ば、外側マクロタイル51が外側マクロタイル51bよ
り先に処理される外側マクロタイル51aより先に処理
されるか否か、又は外側マクロタイル51cが51bの
後に処理されるか否か、あるいは外側マクロタイル(5
1、51a−c)が並列して処理されるか(図1の実施
形態のステップ15)、又は他の何らかの所定のシーケ
ンスで処理されるかに関わらず、画素60のハーフトー
ン出力結果は同じままである。
【0059】外側マクロタイル領域を処理(ハーフトー
ン化)する順序とは関係なく現在画素について同じハー
フトーン結果を生成するというこの特徴は、限定近傍ハ
ーフトーン化基準方法の使用と相まって、隣接する複数
対のマクロタイル領域を実質的に継ぎ目なく接合させ
る。
【0060】続いて図7を参照すると、図5のマイクロ
タイルに関する別のラベル配列が示されており、この場
合にもマイクロタイルをラベル「L」が大きくなる順に
処理すると、すなわち、L=1の全てのマイクロタイル
をL=2の全てのマイクロタイルより先に処理し、その
後も同様にして、最後にL=LMAX(図7では、LM
AX=3)の全てのマイクロタイルを処理するようにす
ると、別のマクロタイル71をあらかじめ確定すること
ができ、それに対応して、別の外側マクロタイル領域7
2が得られる。
【0061】一般に、図6及び7のそれぞれの外側マク
ロタイルは個別に、又は所定のシーケンスで、又は並列
してハーフトーン化され、マクロタイル中の各画素につ
いてハーフトーン結果を生成する。尚、そのマクロタイ
ルは外側マクロタイルの中に含まれている。外側マクロ
タイル中の各マイクロタイルは所定の順序で、好ましく
はラベル値Lが大きくなる順に従ってハーフトーン化さ
れる。
【0062】次に、図8から図15を参照して本発明の
第2の実施形態を説明する。この実施形態においては、
画像を複数のマクロタイル(「マクロ領域」)にセグメ
ント化(すなわち、重なり合いなく分割)し、これを近
傍プロセスハーフトーン化(ベース)方法と共に使用し
て、マクロタイルごとにハーフトーン結果を生成する。
この実施形態は、マクロタイルごとにハーフトーン結果
を生成する際に、画像の別のマクロタイルの処理とは無
関係にマクロタイルを処理し、且つ(隣接する)マクロ
タイルの間に継ぎ目のないハーフトーン結果を提供する
ことができるのが望ましい。
【0063】互いに所定の距離の中に入っているいずれ
か2つの画素のハーフトーン結果が一貫性を有する場
合、又はそれら2つの画素のうち少なくとも一方のハー
フトーン結果が他方の画素のハーフトーン結果を使用し
て確定されるという意味で「協調性」を有する場合に
は、ここではハーフトーン結果に継ぎ目がないことを表
わしている。
【0064】マクロタイルを個別に処理することによ
り、複数のマクロタイルのハーフトーン化結果を同時に
生成できるという程度には、マクロタイルの並列処理が
可能になる。
【0065】そこで図8を参照すると、第2の実施形態
の概要が示されている。最初のステップ80では、デジ
タル画像をハーフトーン化するためにハーフトーン化技
法と共に使用するための「限定近傍」ハーフトーン化基
準方法を選択(確定)する。
【0066】ハーフトーン化基準方法は、一組の画素の
所定の限定近傍の中に入っている、既にハーフトーン化
された画素のハーフトーン結果を使用して、その一組の
画素のハーフトーン結果を生成する技法であるのが好ま
しい。ハーフトーン化基準方法は、所定の限定近傍の中
に入る画素が全く処理されていないか、その一部しか処
理されていないか、あるいは全て処理されているかに関
わらず適用できるという利点を有しているのが好まし
い。これにより、その一組の画素について生成されるハ
ーフトーン結果は互いに一貫性(又は協調性)をもつよ
うになり、また、既に処理された隣接画素のハーフトー
ン結果とも一貫性をもつ。更に、ハーフトーン化基準方
法は、現在画素のハーフトーン結果を現在画素と、先に
ハーフトーン化された画素との相対距離の関数として確
定することを特徴としているのが好ましい。たとえば、
現在画素と、先にハーフトーン化された画素結果との間
の距離尺度を確定することができ、ハーフトーン化画素
結果と、その距離尺度を使用して、現在画素結果を確定
する。
【0067】図8の概要図に示される次のステップ81
は、それぞれが画像の複数の画素から構成されている複
数のマイクロ領域を識別し、好ましくはそれらにラベル
付けするステップである。各マイクロ領域の画素数とし
ての大きさと、形状は任意に選択されて良いが、画像の
実質的に全てのマイクロ領域を合体させたものがハーフ
トーン化すべき画像を覆っていなければならない。
【0068】図9を参照すると、画像91を覆う複数の
マイクロ領域(図9には図示せず)の中の1つのマイク
ロ領域90が示されている。所定の(又は選択された)
限定近傍ハーフトーン化基準方法と、複数画素から成る
マイクロ領域90について、「マイクロ領域近傍」92
を確定することができる。マイクロ領域近傍92は、そ
のマイクロ領域の画素から成り且つマイクロ領域の所定
の距離の中にある画素を更に含む画素のスーパーセット
から構成されている。通常、マイクロ領域近傍は、マイ
クロ領域に関するハーフトーン結果を生成するためにハ
ーフトーン化基準方法を適用するときに使用されるべき
結果を伴う先にハーフトーン化された画素を含む。画像
91の各マイクロ領域90は、対応するマイクロ領域近
傍92を有しているのが好ましい。
【0069】画像のマイクロ領域は、同じラベルを有す
る2つのマイクロ領域が、いずれも少なくとも所定の距
離だけ離間するように、第1の所定のラベルから第2の
所定のラベルへとラベル付けされる。第1の所定のラベ
ルはLMIN=1であり、第2の所定のラベル(LMA
X)は画像のマイクロ領域の総数より小さい値であるの
が好ましい。マイクロ領域を処理する際の好ましい特徴
は、各ラベルのマイクロ領域を等しい所定の数にするこ
とである。
【0070】図10は、同じラベルのマイクロ領域が少
なくとも所定の距離だけ離間するようにラベル102が
付加された、画像101の複数のマイクロ領域100の
例を示す。この所定の距離は、1つのラベルをもつマイ
クロ領域にハーフトーン化基準方法を適用したときに、
生成されるハーフトーン結果が同じラベルの別のマイク
ロ領域のハーフトーン結果とは無関係であるように、十
分な距離となっている。すなわち、1つのラベルを有す
るマイクロ領域の画素のハーフトーン結果は、同じラベ
ルの別のマイクロ領域の画素のハーフトーン結果により
影響を受けない。言い換えれば、任意のラベルLの1つ
のマイクロ領域の画素はラベルLの別のマイクロ領域の
マイクロ領域近傍の中には絶対に入らない。図10に示
す例では、LMIN=1、LMAX=6であり、LMI
NからLMAXまでのマイクロ領域のラベル付けは、同
じラベルのどの2つのマイクロ領域も少なくとも所定の
距離だけ離間するという結果をもたらす(擬似)ランダ
ム方式で実行される。図10における所定の距離は、1
つのラベルのマイクロ領域100(たとえば、マイクロ
領域L=2)が同じラベルの別のマイクロ領域(たとえ
ば、別のマイクロ領域L=2)のマイクロ領域近傍と重
なり合わないことを要求する。
【0071】別の実施形態によれば、重なり合うマイク
ロ領域が1つ又は複数の画素を共通して有するようにマ
イクロ領域を重なり合いを伴って識別することもでき、
あるいは、マイクロ領域を共通する画素を含まない、重
なり合いのないものとして識別することも可能である。
重なり合うマイクロ領域と、重なり合わないマイクロ領
域の任意の組み合わせによって別の実施形態を実施して
も、本発明の趣旨から逸脱することにはならないであろ
う。いずれにしても、マイクロ領域が重なり合いを伴っ
て確定(識別)されるか、重なり合いなく確定される
か、又はそれらの組み合わせとなるかに関わらず、1つ
の画像の全てのマイクロ領域を合体させたものがハーフ
トーン化すべき画像の領域全体を覆うように確定されな
ければならない。更に、マイクロ領域を確定し、ラベル
付けするときには、先に述べた通り、同じラベルのマイ
クロ領域は所定の距離だけ離間していなければならない
ので、同じラベルのマイクロ領域が重なり合うことはあ
りえない。
【0072】図10の画像101は、ラベルL=1の各
マイクロ領域をハーフトーン化基準方法の適用によって
まず最初にハーフトーン化する段階的並列技法を使用し
て処理される。次に、L=2の各マイクロ領域をハーフ
トーン化し、続いて、L=3の各マイクロ領域をハーフ
トーン化し、最後に、ラベルL=6の各マイクロ領域を
ハーフトーン化する。同じラベルの2つ以上のマイクロ
領域を同時に(すなわち、並列して)処理するのが好ま
しい。段階的並列とは、特定のラベルの複数のマイクロ
領域を並列してハーフトーン化できることを意味してい
る。
【0073】段階的並列技法は、2つの画素が互いにあ
る所定の距離にあるとき、それらの画素は互いに依存し
合うハーフトーン結果を生じるという意味で、画像に対
して継ぎ目のないハーフトーン結果を提供する。すなわ
ち、それら2つの画素の少なくとも一方のハーフトーン
結果は他方の画素のハーフトーン結果によって決まる。
【0074】規則的な形状の(矩形の)画像を覆う不規
則な形状のマイクロ領域の場合、通常、いくつかのマイ
クロ領域100は、図10に示す例で見られるように、
画像101の境界を越えてしまうことがある(10
3)。画像101の境界を越えた領域に画素値を与える
ために、いくつかの技法のうち1つを採用することがで
きるが、その技法は、 a)画像の境界を越えた全ての画素値にゼロを割り当て
る方法、又は、 b)画像の各境界線に関する対称の画像を生成し、それ
に対応する画素値を使用する方法である。
【0075】あるいは、画像の境界を越えるマイクロ領
域を画像の境界と一致するようにクリッピングすること
ができる。
【0076】この第2の実施形態は画像101を覆うマ
イクロ領域100の形状、大きさ及び位置が不規則であ
る例を参照して説明されるが、実際には、マイクロ領域
の位置決めに際しては規則的な格子パターンを選択する
ことが望ましく、また、同じラベルを有する各マイクロ
領域の形状と大きさはほぼ同じになるように選択される
のが好ましい。そのようにすることによって、マイクロ
領域(及び/又はマクロ領域)のハーフトーン化専用の
ハードウェア(又はソフトウェア)エンジンの設計及び
/又は実現が容易になる。
【0077】再び図8の概要図の次のステップ82に戻
ると、画像をセグメント化した複数のマクロ領域(又は
タイル)を確定(識別)するステップが示されている。
各マクロ領域は一組の画素であり、マクロ領域は重なり
合うことがなく、マクロ領域を合体させたものはハーフ
トーン化すべき画像を覆う。図11には画像110につ
いてタイル111(マクロ領域)を確定する例が示され
ており、分かりやすくするため、便宜上、タイル111
は画像110をセグメント化した規則的な形状の領域
(矩形)として示されている。しかしながら、画像11
0をセグメント化するタイル111は規則的である必要
はなく、形状と大きさは任意に選択されて良い。1つの
画像をセグメント化する(すなわち、画像を重なり合わ
ない複数の領域に分割する)例としては、画像全体を1
つのタイルとする方法、任意の形状と大きさの領域を1
つのタイルとして識別し、画像の残る部分を別のタイル
とする方法、タイルを複数のマイクロ領域と一致するも
のとして識別する方法、又は可能であれば前述のように
タイルとして領域を組み合わせる方法などがある。先に
説明した好ましい実施形態の場合のようにマクロ領域
(タイル)をマイクロ領域の大きさ及び形状と関連づけ
ることが好ましい特徴でないならば、そのような関連づ
けを有する必要はない。すなわち、好ましい実施形態の
マクロ領域は、図4に示すように、複数のマイクロ領域
の形状及び大きさに従った形状と大きさをとる。
【0078】第2の実施形態の概要図である図8に戻る
と、次のステップ83はハーフトーン化すべきタイル
(マクロ領域)ごとに外側マクロ領域を識別する。各外
側マクロ領域はマイクロ領域の集合体であり、先に説明
した段階的並列技法を使用するマイクロ領域の処理に従
って、対応するタイル(マクロ領域)と、タイルのハー
フトーン化に影響を及ぼすことができる画素とを含む。
【0079】詳細には、対応するタイルの外側マクロ領
域を以下に説明するようにタイルから繰り返し生成又は
「成長」させる。
【0080】タイルのスーパーセット(ここでは「スー
パータイル」と称する)は、マクロ領域のハーフトーン
化に影響を及ぼすことができるハーフトーン結果を伴う
画素を含む複数のマイクロ領域から構成される。スーパ
ータイルは、最終スーパータイルで反復プロセスが終了
するまで、反復プロセスの中で順次成長していく。最終
スーパータイルは(対応する)タイル(マクロ領域)の
外側マクロ領域と呼ばれる。スーパータイルを外側マク
ロ領域へと成長させるべく反復プロセスを開始させるた
めに、タイル(マクロ領域)の1つの画素を含む全ての
マイクロ領域の集合体により確定される画像の領域をス
ーパータイルに割り当てる。反復プロセスの各段階で、
ラベルLMAXから始まり、ラベルLMIN+1へと下
っていく特定のラベル番号をもつスーパータイルの中の
マイクロ領域は所定の反復ステップによって処理され
る。
【0081】所定の反復ステップは、LMAXからLM
IN+1までの各ラベルLのマイクロ領域について、 1)スーパータイルの中のラベルLのマイクロ領域を識
別するステップと、 2)ラベルLの識別されたマイクロ領域のうち1つのマ
イクロ領域のマイクロ領域近傍の1つの画素を含む、L
より小さいラベル番号をもつマイクロ領域をスーパータ
イルに追加するステップと、 3)L−1ラベルのマイクロ領域に減分し、LMIN+
1ラベルのマイクロ領域の全てが処理されるまでこれら
3つのステップを繰り返すステップとを含んでいる。図
12を参照すると、タイル(マクロ領域)121につい
て外側マクロ領域120を確定する例が示されている。
簡単にするため、図12には複数のタイル121のうち
1つのタイルのみを示す。前述の反復プロセスを使用し
て外側マクロ領域120を確定するときには、まず、タ
イル121と少なくとも1つの画素を共通して有する全
てのマイクロ領域の集合体としてスーパータイル122
を確定する。先に挙げた反復ステップに従えば、スーパ
ータイル122の最高のラベル(代表的にはLMAX)
L=LMAX=4をもつマイクロ領域123から開始し
て、ラベルL=4のマイクロ領域123のマイクロ領域
近傍126と共通して1つの画素を有する、LMAX=
4より小さいラベルの全てのマイクロ領域をスーパータ
イル122に追加する。このようにして最高のラベルの
全てのマイクロ領域を処理したならば、次に低いラベル
のマイクロ領域(すなわち、L=3)をL=4のマイク
ロ領域の場合とほぼ同じように反復ステップを経て処理
する。スーパータイルの中のマイクロ領域を反復ステッ
プを経て処理し、反復プロセスにおける最終ステップは
L=2のマイクロ領域の処理である。この反復プロセス
の結果、(対応する)タイル121の外側マクロ領域1
20と呼ばれる最終スーパータイルが得られる。
【0082】タイルについて外側マクロ領域を確定する
プロセスを非反復方式で実行することも可能であり、本
発明の趣旨からは逸脱しない。多くの場合、マイクロ領
域とマクロ領域の幾何配列からタイル(マクロ領域)の
外側マクロ領域を容易に推論できるので、外側マクロ領
域を識別するために反復ステップは不必要である。
【0083】再び図8に戻ると、概要図の最終ステップ
84は、タイルの対応する外側マクロ領域を処理するこ
とにより各タイルを並列に(又は個別に)ハーフトーン
化する。各タイル(マクロ領域)は、そのタイルの対応
する外側マクロ領域に関する画素入力データを使用する
ことにより処理され、外側マクロ領域は、ハーフトーン
化基準方法を適用することにより処理されて、外側マク
ロ領域の中に含まれる各マイクロ領域がハーフトーン化
される。マイクロ領域はマイクロ領域ラベルの順序でハ
ーフトーン化されるのが好ましい。たとえば、ラベル1
の全てのマイクロ領域をまずハーフトーン化し、続い
て、次に高いラベルのマイクロ領域をハーフトーン化し
て、最終的に、外側マクロ領域の全てのマイクロ領域を
ハーフトーン化する。
【0084】上記の実施形態において説明した技法は、
各タイル(マクロ領域又はマクロタイル)を画像の他の
どのタイルからも独立してハーフトーン化でき、ほぼ全
ての隣接するタイルについて継ぎ目のないハーフトーン
結果を生成するという意味で画像を並列してハーフトー
ン化するプロセスを提供する。
【0085】上記の実施形態は、汎用コンピュータにお
いて、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専
用メモリ(ROM)、ハードドライブ及び/又はフロッ
ピードライブ及び/又はCD−ROMなどの磁気記憶メ
モリ及び光学記憶メモリを含むコンピュータメモリに常
駐するソフトウェアとして実施(実現)できる。さら
に、このソフトウェアはネットワークシステム又はイン
ターネットを介してアクセスされる別のコンピュータシ
ステムに常駐していても良い。複数の画像又は画像シー
ケンスは、汎用コンピュータにおいて、画像ごとに継ぎ
目なく個別に又は並列方式でハーフトーン化できる。ハ
ーフトーン化の後、ハーフトーン画像は表示装置に表示
される。任意に、ハーフトーン化専用のアプリケーショ
ン専用集積回路(ASIC)チップのようなハードウェ
アで本発明の実施形態を実現することもできる。ハード
ウェアでの実現のもう1つの例は、上記の実施形態の1
つ又は2つ以上を実行することだけを目的とし、汎用コ
ンピュータに直接に又は間接的に接続する専用カードで
ある。
【0086】図13は、画像を表示装置に表示する表示
システム130の例を示す。表示システム130は、1
つ又は複数の入力画像(Image or Images)133を受
信し且つ対応するハーフトーン化画像を表示装置(Disp
lay Device)131へ出力することができる継ぎ目なし
ハーフトーン化手段(Seamless Halftoning Means)1
32を含む。
【0087】次に図14を参照すると、図13の継ぎ目
なしハーフトーン化手段132がさらに詳細に示されて
いる。継ぎ目なしハーフトーン化手段132は複数の外
側マクロ領域選択(又は確定)手段(region selectio
n)148と、複数のタイル(マクロ領域又はマクロタ
イル)エンジン(tile (or macro region) engine)1
41と、画像入力データ格納部142と、複数のタイル
選択(確定)モジュラ又は回路(Tile Select)149
と、画像出力データ格納部(image output data stor
e)143と、データ入力線144と、データ出力線1
45とを含む。ハーフトーン化すべき画像をデータ入力
線144を介して受信し、画像入力データ格納部142
に記憶する。それぞれの外側マクロ領域選択モジュール
148は、画像入力データ格納部142から、外側マク
ロ領域に関する画素情報を取り出し、その情報を対応す
るタイルエンジン141へ送信する(146)。タイル
エンジン141は外側マクロ領域を処理し、ハーフトー
ン結果をタイル選択モジュール149へ出力する。タイ
ル選択モジュール149は、外側マクロ領域のハーフト
ーン結果から、実質的に対応するマクロ領域(又はタイ
ル)に関連するハーフトーン(画素)結果を確定(選
択)し、それらの結果を画像出力データ格納部143に
記憶する。設けられるタイルエンジンの数に応じて、対
応する数のマクロ領域を同時にハーフトーン化すること
ができる。たとえば、タイルエンジンを設けた場合、1
0のマクロ領域を同時にハーフトーン化することがで
き、続いて、全てのマクロ領域が、従って、画像のほぼ
全ての画素がハーフトーン化されるまで、次の10のマ
クロ領域を処理できる。タイルエンジン141は1つの
マクロ領域を、別のマクロ領域の別のタイルエンジンに
よる処理とは無関係に処理でき、タイルエンジンを並列
処理モード、順次処理モード又はそれらのモードの組み
合わせで動作させることができる。画像出力データ格納
部143のハーフトーン化画像は表示装置131(図1
3)へ送られる。
【0088】図15は、図14のタイルエンジン141
を更に詳細に示す。タイルエンジン141は複数のマイ
クロ領域(マイクロタイル)エンジン(micro region e
ngine)150と、外側マクロ領域入力データ格納部(o
uter macro region input data store)152と、外側
マクロ領域出力データ格納部153とを含む。先に説明
したように、タイルエンジン141は外側マクロ領域に
関する画素情報をタイルエンジン入力線146を介して
受信する。この外側マクロ領域画素情報は外側マクロ領
域入力データ格納部152に記憶され、このデータ格納
部から、マイクロ領域エンジン150は外側マクロ領域
のマイクロ領域に関する画素情報を得る。複数のマイク
ロ領域エンジン150は外側マクロ領域のマイクロ領域
をハーフトーン化する。マイクロ領域エンジン150は
ラベルL=LMINの全てのマイクロ領域をハーフトー
ン化し、次にラベルL=LMIN+1の全てのマイクロ
領域をハーフトーン化し、続いて、ラベルL=LMIN
+2の全てのマイクロ領域をハーフトーン化し、その後
も同様にして、最後に、ラベルL=LMAXの全てのマ
イクロ領域を処理するのが好ましい。外側マクロ領域が
ほぼ処理され終わるまで、ハーフトーン化されたマイク
ロ領域は外側マクロ領域出力データ格納部153に記憶
される。外側マクロ領域出力データ格納部153から、
処理済外側マクロ領域に対応する、マクロ領域(タイ
ル)に関する画素のハーフトーン結果を取り出し、出力
線147を介して図14の画像出力データ格納部143
へ出力する。
【0089】マイクロ領域エンジンは同じラベルを有す
るマイクロ領域を並列してハーフトーン化するのが好ま
しく、それらのマイクロ領域のハーフトーン結果は、次
のラベルの一組のマイクロ領域が処理される前に外側マ
クロ領域出力データ格納部153に記憶される(15
4)。マイクロ領域を処理するときには、対応するマイ
クロ領域近傍の中にある先にハーフトーン化された画素
(そのような画素があれば)のハーフトーン化画素結果
を使用する。対応するマイクロ領域近傍の中にある先に
処理された画素(そのような画素があれば)のハーフト
ーン画素結果は、マイクロ領域エンジン150により別
の入力手段155を介して外側マクロ領域出力データ格
納部153から得られる。通常、第1のラベルのマイク
ロ領域の第1の画素を処理する場合、先にハーフトーン
化された画素結果を利用できないので、第1のラベルの
(又は第1に処理される)マイクロ領域の第1の画素の
ハーフトーン化は、ハーフトーン化で使用される選択さ
れた基準方法に依存する。しかしながら、第1のラベル
の(又は第1に処理される)マイクロ領域の第1の画素
のハーフトーン結果をディザリング及び/又は閾値処理
を含む技法によって得ることができる。たとえば、閾値
処理の場合には、画素の入力値に従って決まる出力値
(ハーフトーン結果)と、所定の閾値とをその画素に割
り当てる。
【0090】高いスループットを発生するためには、外
側マクロ領域の中にある同じラベルのマイクロ領域の最
大数と同じ数のマイクロ領域エンジン150を設けるこ
とが望ましい。ところが、これが必ずしも実用的である
とは言えず、特定の用途に応じてマイクロ領域エンジン
150の所定の数を決定することができる。
【0091】以上、本発明の実施形態を説明した。本発
明の趣旨から逸脱することなく、当業者には自明である
変形を実施することは可能である。詳細にいえば、現在
画素のハーフトーン結果を確定するために、隣接する画
素の入力又は出力結果を利用する他のハーフトーン化技
法への拡張を基準方法として適合させることができる。
更に、他の構成のマイクロタイル、マクロタイル及び外
側マクロタイルも当業者には容易に明らかになるであろ
う。
【0092】[フォースフィールドハーフトーン化]以
下に、フォースフィールドハーフトーン化を説明する。
【0093】[従来の技術]デジタルハーフトーン化
は、画像処理において連続トーン入力画像からハーフト
ーン出力画像を生成するために使用される技法である。
デジタルカラー画像をハーフトーン化するときには、た
とえば、スキャナによって連続トーンカラー画像をサン
プリングし、次に、それらのサンプル値をデジタル化し
て、コンピュータ装置に記憶させる。フルカラーシステ
ムの場合、デジタル化サンプル、すなわち、画素を画像
の色成分の互いに独立した2進表現から構成することが
できる。たとえば、大半の出力表示装置で利用される周
知の赤、緑、青のシステム(RGB)では、デジタル化
サンンプル、すなわち、画素は赤、緑及び青の走査色値
の2進表現からそれぞれ構成されている。それらの2進
表現は、通常、色ごとに0から255の範囲にあるの
で、原色ごとのビット数は8であり、従って、24ビッ
トで1つの画素を表わすことになる。別のカラーシステ
ムはシアン、マゼンタ、黄及び黒(CMYK)を含み、
主にプリンタ出力装置で使用される。
【0094】標準的な陰極線管(CRT)型の表示装置
は、各画素をその画素のそれぞれの色成分の多数の変化
分によって表示することができるので、CRT型表示装
置の各画素の色成分ごとに、できれば、256の値を記
憶することが望ましい。ところが、プリンタなどの他の
出力装置や、強誘電性液晶表示装置のようなある種の表
示装置の場合には、出力色ごとに限られた数の色又は輝
度値しか表示できないように設計されていることが多
い。そのため、そのような装置で画像を表示するときに
は、可能な出力色を出力画像の中に適切に分布させるこ
とにより、マルチレベルカラーが表示されたという感覚
を発生させる必要がある。一例として、第1の例の表示
装置の各画素は赤、緑、青の色値(RGB)を表示可能
であり、それぞれの色は完全にオン又は完全にオフのい
ずれかの状態をとるものと仮定することができる。従っ
て、各色成分値は2つの色のうち一方を表示でき、その
ような画素により表示できる色の総数は2x2x2=8
色となる。
【0095】2つの周知のハーフトーン化方法は誤差拡
散と、ディザリングである。誤差拡散及びディザリング
の説明に際しては、たとえば、画素のアレイの各画素が
黒又は白のいずれかを表示できるような単色表示システ
ムを考える。入力画像は256の可能表示レベル、すな
わち、0から255の値を有するものと仮定する。画素
ごとに、0の「オフ」値を表示すべきか、又は255の
「オン」値を表示すべきかを決定しなければならない。
【0096】この例のシステムの場合の誤差拡散におい
ては、現在画素の入力値にその画素に転送された誤差値
を加えた値が127以下であるときは「オフ」値を表示
し、入力値にその画素に転送された誤差値を加えた値が
128以上であるときには「オン」値を表示する。現在
画素の誤差値を取り出すが、これは、選択された出力値
より小さい、画素の入力値と、その画素に転送された誤
差値との和である。この誤差値の一部は、この後、周知
の分布マスクに従って、まだ出力されていない周囲の画
素へ転送される。これは出力画像中のいくつかの画素に
誤差を広げる、すなわち、「拡散させる」効果を有す
る。
【0097】入力画像がビデオデータ又は他の形態の動
きを伴うデータ(すなわち、動画像)、あるいはノイズ
特性を伴うデータから構成されている場合、誤差拡散は
不満足な結果をもたらすことがわかっている。動画像又
は何らかの関連ノイズを含む画像を誤差拡散すると、誤
差拡散プロセスはフレームごとにわずかなばらつきを生
じ、その結果、画素値は検出可能な、混乱を起こすよう
な速度で「オン」、「オフ」される。この問題は、急速
に変化する個別の画素値を有するので、「スパークリン
グノイズ」、「ダンシングドット」及び「ツインクリン
グ」として様々に説明されているが、全体としてはほぼ
一定の色であるエリアを生成する効果も有する。この問
題は、そのような画像を表示する単色出力表示装置に
も、フルカラー出力表示装置にも等しく現われる。
【0098】一方、従来のディザリングによるハーフト
ーン化のプロセスは、「ディザマトリクス」を生成する
ことを含み、現在画素の入力値をディザマトリクスの対
応する値と比較し、現在画素の出力値を取り出す。たと
えば、ディザマトリクス値が現在画素の入力値より小さ
い場合には、プリンタ又はディスプレイなどの表示装置
は現在画素で「オン」の値を発生する。
【0099】ディザマトリクスは出力ハーフトーン化画
像の外観を改善するいくつかの特性を有するように構成
されるのが好ましい。それらの特性は、得られる「オ
ン」又は「オフ」の画素値ができるかぎり広がるような
ディザマトリクス値の配列を含む。
【0100】しかしながら、動画像をディザリングす
る、すなわち、画像シーケンスの一部を形成する画像を
ディザリングするプロセスの結果として複製される画像
の外観は、ほぼ一定の色を有する領域でノイズを含む
「まだら」状態を生じる。ディザリングのもう1つの欠
点は、画像の一部を形成する図形オブジェクトの縁部の
鮮鋭度が低いことである。
【0101】上記のハーフトーン化技法は、それぞれ、
独自の明確な利点を有するが、各技法の好都合な面を採
用することが望ましい。
【0102】本実施形態のフォースフィールドハーフト
ーン化の目的は、少なくとも様々なクラスの画像又は画
像シーケンスについて出力値を改善するような別の形態
のハーフトーン化を提供することである。
【0103】[フォースフィールドハーフトーン化の概
要]フォースフィールドハーフトーン化の実施形態の第
1の態様によれば、それぞれが入力値と、少なくとも2
つの出力値のうち1つをとることができる割り当て可能
な出力値とを有する複数の画素から構成される画像をハ
ーフトーン化する方法であって、前記画像の現在画素に
ついて、(a)前記画像の複数の先にハーフトーン化さ
れた画素のアンダリザルト(under result)及びオーバ
リザルト(over result)を確定する過程と、(b)先に
ハーフトーン化された画素のアンダリザルト及びオーバ
リザルトを使用して、現在画素のアンダリザルト反発尺
度及びオーバリザルト反発尺度を確定する過程と、
(c)アンダリザルト反発尺度をオーバリザルト反発尺
度と比較する過程と、(d)アンダリザルト反発尺度が
オーバリザルト反発尺度より大きい場合に現在画素の出
力値として第1の出力状態値を割り当て、オーバリザル
ト反発尺度がアンダリザルト反発尺度より大きい場合に
は前記現在画素の出力値として第2の出力状態値を割り
当てる過程とから成る方法が提供される。
【0104】フォースフィールドハーフトーン化の実施
形態の第2の態様によれば、複数の画素から構成される
1つ又は複数の画像をハーフトーン化する方法であっ
て、現在画像の画素ごとに、(a)その画素の出力値に
所定の値を割り当てる過程と、(b)画素の所定の出力
値を使用して、画素と、現在画像の複数の先にハーフト
ーン化された画素との反発尺度を確定する過程と、
(c)反発尺度を画素について達成可能な最小反発尺度
と閾値との組み合わせと比較する過程と、(d)反発尺
度が最小反発尺度と閾値との和より小さい場合、前記画
素の出力値として所定の値を保持する過程とから成る方
法が提供される。
【0105】また、上記の態様のそれぞれを実行する装
置も開示される。
【0106】更に、フォースフィールドハーフトーン化
の実施形態の別の態様によれば、それぞれが入力値と、
少なくとも2つの出力値のうち一方をとることができる
割り当て可能な出力値とを有する複数の画素から構成さ
れる画像をハーフトーン化するための複数のプロセスモ
ジュールを含む命令を汎用コンピュータで実行するコン
ピュータソフトウェアシステムであって、前記プロセス
モジュールは、前記画像の複数の先にハーフトーン化さ
れた画素のアンダリザルト及びオーバリザルトを確定す
る第1の確定モジュールと、アンダリザルト及びオーバ
リザルトを使用して、現在画素についてアンダリザルト
反発尺度及びオーバリザルト反発尺度を確定する第2の
確定モジュールと、アンダリザルト反発尺度をオーバリ
ザルト反発尺度と比較する比較モジュールと、アンダリ
ザルト反発尺度がオーバリザルト反発尺度より大きい場
合に現在画素の出力値として第1の出力状態値を割り当
て、オーバリザルト反発尺度がアンダリザルト反発尺度
より大きい場合には前記現在画素の出力値として第2の
出力状態値を割り当てる割り当てモジュールとを含むコ
ンピュータソフトウェアシステムが提供される。
【0107】フォースフィールドハーフトーン化の実施
形態の別の態様によれば、それぞれが複数の画素から構
成される1つ又は複数の画像をハーフトーン化するため
の複数のプロセスモジュールを含む命令を汎用コンピュ
ータで実行するコンピュータソフトウェアシステムであ
って、前記プロセスモジュールは、画素の出力値に所定
の値を割り当てる割り当てモジュールと、画素と、現在
画像の複数の先にハーフトーン化された画素との反発尺
度を確定する確定モジュールと、反発尺度を画素につい
て達成可能な最小反発尺度と閾値との組み合わせと比較
する比較モジュールと、反発尺度が最小反発尺度と閾値
との和より小さい場合、前記画素の出力値として所定の
値を保持する決定モジュールとを含むコンピュータソフ
トウェアシステムが提供される。
【0108】更に、フォースフィールドハーフトーン化
の実施形態の別の態様によれば、画像又は画像のシーケ
ンスを受信する入力手段と、ハーフトーン化すべき画像
の現在画素と、画像の先にハーフトーン化されていた複
数の画素との相対反発力を確定することを特徴とする方
法により、前記画像をハーフトーン化するハーフトーン
化手段と、前記ハーフトーン化手段から出力される画像
を表示する個別レベル表示装置とを具備するコンピュー
タシステムが提供される。
【0109】フォースフィールドハーフトーン化の実施
形態の別の態様によれば、表示すべき画像の画素データ
を受信する入力手段と、前記画素データと複数の先にハ
ーフトーン化された画素との反発力から反発尺度データ
を確定する手段と、前記画素データ及び前記反発尺度デ
ータからイメージプロセッサのハーフトーン出力データ
を確定する画素計算機手段とを具備するイメージプロセ
ッサが提供される。
【0110】フォースフィールドハーフトーン化の実施
形態の別の態様によれば、複数の画素から構成される画
像をハーフトーン化する方法であって、ハーフトーン化
すべき画像の現在画素と、先にハーフトーン化されてい
た画像の複数の画素との反発力を確定することを特徴と
する方法が提供される。
【0111】本発明者は、この別の形態のハーフトーン
化が画素に作用する相対色力に依存することから、これ
をフォースフィールドハーフトーン化と命名した。
【0112】[フォースフィールドハーフトーン化の実
施形態の詳細な説明]単純にするため、本フォースフィ
ールドハーフトーン化の第1の実施形態を単色出力表示
装置に関連して説明する。この場合、出力画像の各画素
値(出力画素値)は完全に「オフ」か、完全に「オン」
かの2レベル値をとることができる。たとえば、白黒出
力画像の場合には、完全に「オフ」の出力画素値は黒色
を表わし、完全に「オン」は白色を表わす。単色の場
合、以下の説明中、「オフ」画素を黒画素値、「オン」
画素を白画素値と表わすこともある。
【0113】以下に説明するプロセスは、画像の出力画
素の個々の色が個別に処理されるか又は出力画素が2つ
以上の値をそれぞれとることができるカラー画像表示装
置又はマルチレベル表示装置にも等しく適用される。た
とえば、赤、緑及び青(RGB)成分表示フォーマット
では、出力画素値の赤色成分は、赤色の有無をそれぞれ
表わす完全に「オン」の値又は完全に「オフ」の値をと
ることができる。これとほぼ同様に、緑色成分と青色成
分にも完全に「オン」の値と、完全に「オフ」の値を割
り当てることができる。このように、赤、緑、青のそれ
ぞれの色を個別にハーフトーン化することができる。
【0114】そこで図16を参照すると、現在画素11
の出力画素値を確定すべき画像10が示されている。画
像10の出力画素値が既に確定されている画素の存在す
る部分、左上象限12と、右上象限13も示されてい
る。左上象限12は出力値がわかっている全ての画素を
含み、現在画素11に対して画像10の左上の領域にあ
る。右上象限13は出力値がわかっている全ての画素を
含み、現在画素11に対して、現在画素11の上方の現
在列15を含むが、現在画素11が位置している現在行
14は含まない右上の領域にある。図16から、ラスタ
方式で走査される表示装置の場合、上記の「象限」は画
像10の四分の一を表わさないことが多いのがわかるで
あろう。たとえば、画像10の第1の走査線上にある現
在画素に対しては、右上象限13は存在せず、左上象限
12は、第1の走査線上の既にハーフトーン化された画
素のみを含む。同様に、画像の最終走査線上の第1の画
素に対しては、左上象限12は存在せず、先行する全て
の走査線上にある全ての画素は右上象限13に含まれ
る。従って、「象限」という用語は、ここでは、先にハ
ーフトーン化された画素から成る任意のエリアを指示す
るという特別の意味をもって使用されている。
【0115】次に図17を参照すると、0から255の
単一の値をとり、それにより、0(黒)から255
(白)までの256のグレイスケールレベルを表わすこ
とができる現在画素11の入力値(Input value)20
が示されている。現在画素11の出力値は2レベル単色
の場合には2つの可能な状態(Output values)の一方
をとることができ、第1の状態(first state)21は
完全に「オン」の値(白色値)であり、第2の状態(se
cond state)22は完全に「オフ」の値(黒色値)であ
る。
【0116】以下に説明するように、現在画素11の出
力画素値については、2つの可能な状態21、22の一
方が選択される。更に、出力値の確定のために、現在画
素11の出力画素値の選択の結果に続いて、現在画素1
1のオーバリザルト値と、アンダリザルト値も確定され
る。オーバリザルト値23とアンダリザルト値24を、
以下に説明する単色表示の例の中では、過剰白値(wx,
y)及び過剰黒値(bx,y)とそれぞれ表わす。
【0117】現在画素11の出力値が白色値21である
と選択された場合、現在画素11の過剰白値(wx,y)
は白色値21と、現在画素11の入力値20との差に等
しい値23を割り当てられる。現在画素11の出力値と
して白色値21を選択した後に、現在画素11の過剰黒
値(bx,y)はゼロの値を割り当てられる。
【0118】逆に、現在画素11の出力値が黒色値22
であると選択された場合には、現在画素11の過剰白値
(wx,y)はゼロの値を割り当てられ、現在画素11の
過剰黒値(bx,y)は入力値20と等しい値24を割り
当てられる。
【0119】従って、出力画素値が既に確定されてい
る、先にハーフトーン化された画素の各々と関連する値
として、過剰白値(wi,j)と、過剰黒値(bi,j)があ
る。
【0120】次に図18を参照すると、図16の左上象
限12がさらに詳細に示されている。先にハーフトーン
化された画素31と関連する値として、過剰白値23及
び過剰黒値24と、出力値がある。
【0121】現在画素11と、先にハーフトーン化され
た画素31との間で「白反発力」32及び「黒反発力」
33を確定する。「白反発力」32は、現在画素11の
出力値として白色値21を選択しないようにする度合い
を表わす尺度である。「黒反発力」33は現在画素11
の出力値として黒色値22を選択しないようにする度合
いを表わす尺度である。
【0122】現在画素11と、ハーフトーン化された画
素31との間の白反発力32は、第1に重み値、第2に
先に確定されたハーフトーン化画素31の過剰白値、第
3に現在画素が出力値として白色値21を有すると選択
されたときに得られる現在画素11の過剰白値という3
つの値の積により確定される。
【0123】現在画素11と、ハーフトーン化された画
素31との間の黒反発力33は、第1に重み値と、第2
にハーフトーン化された画素31の過剰黒値と、第3に
現在画素が出力値として黒色値22を有すると選択され
たときに得られる現在画素11の過剰黒値という3つの
値の積により確定される。
【0124】従って、現在画素11は、それ自体と、ハ
ーフトーン化された画素31との間の上記の白反発力3
2及び黒反発力33を関連する値として有している。現
在画素11と、他のハーフトーン化済画素との間にも、
それぞれ、対応する力が存在している。
【0125】好ましい実施形態では、オーバリザルト反
発尺度(以下、「総白反発力」という)及びアンダリザ
ルト反発尺度(以下、「総黒反発力」という)は、それ
ぞれ現在画素11に関して左上象限12と右上象限13
にある全ての既にハーフトーン化された画素から確定さ
れる。
【0126】現在画素11の総白反発力は、ハーフトー
ン化画素31ごとの白反発力32の和により求められ
る。同様に、現在画素の総黒反発力はハーフトーン化画
素31ごとの黒反発力の和により求められる。
【0127】現在画素11の出力値は、現在画素11の
総白反発力と総黒反発力との比較によって確定される。
現在画素11の総白反発力が現在画素11の総黒反発力
より小さい場合、現在画素11の出力値は白色値21を
割り当てられる。逆に、現在画素11の総黒反発力が現
在画素11の総白反発力より小さい場合には、現在画素
11の出力値は黒色値22を割り当てられる。
【0128】座標位置(x,y)にある現在画素の総黒反
発力「Fbx,y」及び総白反発力「Fwx,y」を次の式に
よって表わすことができる。
【0129】
【数7】
【0130】式中、Xi,jは、画像の最上位置から数え
て行番号「j」及び画像の左側から数えて画素位置番号
「i」にある先にハーフトーン化された画素の所定の重
み値であり、bi,jはその画素の過剰黒値であり、wi,j
はその画素の過剰白値である。たとえば、画像の左上角
にある画素の座標はi = 1, j = 1である。
【0131】現在画素の出力値が黒色値22であると選
択されたならば、bx,yは現在画素11の過剰黒値であ
る。一方、現在画素の出力値が白色値21であると選択
されたならば、wx,yは現在画素11の過剰白値であ
る。
【0132】次に図19を参照すると、現在画素11に
ついて総白反発力又は総黒反発力を確定するときに利用
される一組の係数40が示されている。これら一組の係
数40の各セル位置41と関連する所定の係数は重み値
42であり、現在画素11の総白反発力又は総黒反発力
を確定するときに過剰白値又は過剰黒値をこの重み値4
2と乗算する。
【0133】図19に示すように、係数40は、各セル
位置41が左上画素象限12と右上画素象限13にある
先にハーフトーン化された画素の位置にそれぞれ対応す
るように、左象限重み値44と、右象限重み値45とに
分割されている。
【0134】係数40のリードセル位置43は処理中の
現在画素11の位置に対応しており、このリードセル位
置43と関連する係数はない。
【0135】一組の係数40の左象限重み値44は所定
の重み値「F」46を有する第1の列、第1の行にセル
エントリを有し、第2の列、第1の行は、第1の行、第
1の列の所定の重み値に第1の所定の比「p」を乗算す
ることにより得られる重み値「Fp」47に等しい重み
値を有する。このように、左象限重み値44の各セルエ
ントリは、すぐ右の位置にあるセルエントリの重み値に
第1の所定の比「p」を乗算した値に等しい重み値をと
る。更に、左象限重み値44の第1の行の上の各行につ
いては、列のセルエントリはすぐ下の位置にあるセルの
重み値に第2の所定の比「q」を乗算した値に等しい重
み値をとる。たとえば、第1の列から2列左、第1の行
の1行上の位置にあるセルエントリの重み値は「Fp^2
q」48の値をとる。
【0136】同様に、一組の係数40の右象限重み値4
5は第1の列、第1の行にセルエントリ「f」を有し、
たとえば、その2列右、1行上のセルエントリは「fs
r^2」50の値を有することになる。言い換えれば、右
象限重み値45のセルエントリは、第1の列、第1の行
のセルの値に第1の列から数えた列の数の分だけ第3の
所定の比「s」を累乗した値を乗算し、更に、第1の行
から数えた行の数の分だけ第4の所定の比「r」を累乗
した値を乗算した値をとる。重み値(係数)40は式1
及び式2においてはXi,jにより表わされている。
【0137】現在画素11の総白反発力は、一組の係数
40のそれぞれの重み値と、対応するそれぞれのハーフ
トーン化画素の過剰白値(wi,j)との積と、(現在画
素の出力値が白色値として選択されていると仮定すれ
ば)現在画素11の過剰白値(wi,j)との和を全ての
ハーフトーン化画素について計算することによって確定
される(式2を参照)。また、現在画素11の総黒反発
力も総白反発力とほぼ同様にして確定されるが、この場
合には、先にハーフトーン化された画素の過剰黒値(b
i,j)と、(現在画素の出力値画黒色値として選択され
ていると仮定すれば)現在画素11の過剰黒値(bx,
y)とを相応して利用する(式1を参照)。
【0138】現在画素11の総黒反発力及び総白反発力
は、左上ハーフトーン化画素象限12及び右上ハーフト
ーン化画素象限13の各々がそれぞれの力に寄与する程
度によって確定できる。
【0139】白左象限値(QWleftx-1,y)は、左
象限重み値44のそれぞれの重み値と、ハーフトーン化
画素の左上象限12にある対応するハーフトーン化画素
の過剰白値(wi,j)との積を加算することによって確
定できる。
【0140】白右象限値(QWrightx,y-1)は、
右象限重み値45のそれぞれの重み値と、ハーフトーン
化画素の右上象限13にある対応するハーフトーン化画
素の過剰白値(wi,j)との積を加算することによって
確定できる。
【0141】同様に、黒左象限値(QBleftx-1,
y)と、黒右象限値(QBrightx,y-1)も確定でき
る。
【0142】そこで、座標位置(x,y)にある現在画素
の総黒反発力「Fbx,y」及び総白反発力「Fwx,y」を
次の式により表わすことができる。
【0143】
【数8】
【0144】1行分の画素をパスするたびに1行の画素
をハーフトーン化することにより速度の面では著しく大
きな利点が得られるが、メモリに課される条件を軽減す
るためには、一般に、画素ごとに総白反発力と総黒反発
力を確定する際に画素の行ごとに2回パスのハーフトー
ン化プロセスが要求される。次に、画素の行ごとの2パ
スハーフトーン化プロセスを説明する。
【0145】左から右へ進む一行(y)の画素の第1の
パスにおいては、座標位置(x,y)にある画素ごとに、
象限値QBleftx-1,y,QBrightx,y-1,QW
leftx-1,y及びQWrightx,y-1を使用してその
画素の出力値を確定し、また、新たな左象限値QBle
ftx,y及びQWleftx,yをも確定する。右から左へ
進む同じ行(y)の第2のパスの間には、座標位置(x,
y)にある画素ごとに、新たな右象限値QBright
x,y及びQWrightx,yを確定する。
【0146】あるいは、以下に説明する画素の行ごとの
単一パスハーフトーン化プロセスによって、余分のメモ
リを使用しなければならないという不都合はあるが、速
度面の利点を得ることもできる。
【0147】各行(y)の画素は左から右の方向又は右
から左の方向のいずれかで処理されるが、その処理方向
は先の画素の行(y-1)とは逆になる。
【0148】画素の行(y)を左から右へ処理するので
あれば、座標位置(x,y)にある画素ごとに、左象限値
QBleftx-1,y及びQWleftx-1,yを確定し、象
限値QBleftx-1,y,QBrightx,y-1,QWl
eftx-1,y及びQWrightx,y-1を使用して画素の
出力値を確定し、更に、新たな左象限値QBleftx,
y及びQWleftx,yを確定する。
【0149】画素の行(y)を右から左に処理するので
あれば、座標位置(x,y)にある画素ごとに、右象限値
QBrightx+1,y及びQWrightx+1,yを確定
し、象限値QBleftx,y-1,QBrightx+1,y,
QWleftx,y-1及びQWrightx+1、yを使用して
画素の出力値を確定し、更に、新たな右象限値QBri
ghtx,y及びQWrightx,yを確定する。
【0150】次に図20を参照すると、白左象限値を確
定する好ましい方法の概略的な説明が示されている。黒
左象限値、白右象限値及び黒右象限値もほぼ同様にして
確定することができる。
【0151】図20に示す白左寄与象限51の各エント
リ52は、左上象限12にある各ハーフトーン化画素の
過剰白値と、左象限重み値44の中の対応する重み値4
2とを乗算し、続いて、左上象限12の全ての画素につ
いて和を求め、白左寄与象限51に関する単一値QWl
eftx-1,yを生成することにより与えられる。
【0152】現在画素11の左側の画素18の白左寄与
象限53に対する単一値QWleftx-2,yと、現在画
素の上に位置する画素17の白左寄与象限54に対する
単一値QWleftx-1,y-1とを、画素17及び18を
ハーフトーン化するのに先立って確定しておく。更に、
現在画素11の左上に位置する画素16の白左寄与象限
55に関する単一値QWleftx-2,y-1を画素16を
ハーフトーン化する前に確定しておく。
【0153】座標位置(x,y)を有する現在画素11の
白左寄与象限41に関する単一値QWleftx-1,yは
次の帰納的式によって確定される。
【0154】
【数9】
【0155】式中、wx-1,yは現在画素11の左側にあ
る画素18の過剰白値である。このように、現在画素1
1の白左象限値QWleftx-1,yは、隣接する画素1
6、17及び18をハーフトーン化するのに先立って確
定された白左象限値QWleftx-2,y,QWleftx
-1,y-1,QWleftx-2,y-1から帰納的方式で確定さ
れる(Fは所定の重み値46である)。
【0156】現在画素11について総白反発力及び総黒
反発力を確定したならば、現在画素11の総白反発力を
総黒反発力と比較する。総白反発力が総黒反発力より小
さいならば、現在画素11の出力値は白色値21を割り
当てられる。逆に、総白反発力が総黒反発力より大きい
場合には、現在画素11の出力値は黒色値22を割り当
てられる。総白反発力と総黒反発力とが等しい場合に
は、現在画素11の出力値は任意に黒色値22又は白色
値21のいずれかを割り当てられる。
【0157】現在画素に対して先にハーフトーン化され
た画素の総白反発力及び総黒反発力を確定する方法は、
図19及び図20を参照して説明した計算技法には限定
されない。たとえば、先にハーフトーン化された画素
は、それに関連して、先に説明したように過剰白値と過
剰黒値を有しているので、先にハーフトーン化された画
素のいずれかの領域及び現在画素に式2及び式1を適用
することにより、現在画素の総白反発力と総黒反発力を
確定することができる。
【0158】画像の第1番目の画素においては、通常、
画像の中に先にハーフトーン化された画素は存在してお
らず、その場合、この第1番目の画素には入力値に最も
近い選択された出力状態値を出力値に割り当てることに
よりハーフトーン化される(すなわち、誤差拡散)。あ
るいは、第1番目の画素をディザリングすることができ
る。
【0159】第1の実施形態の変形であるフォースフィ
ールドハーフトーン化の第2の実施形態を図21を参照
して説明する。図21には、動く画像、たとえば、モー
ションデータ又は特性ノイズデータを有するビデオ画像
の一部を形成する画像フレームのシーケンス60が示さ
れている。
【0160】この実施形態では、現在画像フレーム
(n)61の現在画素62は、先行する画像フレーム
(n−1)64の対応する画素63の出力値と等しい出
力値をとるものと仮定する。たとえば、単色表示の場
合、対応する画素63の出力値が白色値であれば、現在
画素63は白色値と等しい出力値をとるものと仮定す
る。
【0161】そこで、現在画像フレーム(n)61の先
にハーフトーン化された画素の領域65と、白色値を有
すると仮定される現在画素62との間で、現在画素62
の総白反発力を確定する。現在画素62の総白反発力
は、先に図18、図19及び図20を参照して説明した
ように確定される。現在画素62の総白反発力が現在画
素62の過剰黒反発力と、第1の閾値増分値との和であ
る第1の閾値より小さいならば、現在画素62の出力値
は先行する画像フレーム(n−1)64の対応する画素
63の出力値と等しい値を割り当てられる。
【0162】このことは次のように表現できる。先行す
るフレームの対応する画素の出力値がわかっている場
合、たとえば、フレームメモリに記憶されている場合、
次の条件を満足すればその出力値は受け入れられる。
【0163】
【数10】
【0164】閾値増分値は、特定の表示装置又は表示す
べき画像の特定の種類に対してプリセットされた一定の
値であれば良い。しかしながら、閾値増分値は画像内容
の何らかの関数として変化するのが好ましい。たとえ
ば、閾値増分値は画素の入力値(グレイレベル)の関数
であっても良い。あるいは、閾値増分値を局所縁部(エ
ッジ部)条件の関数から、又は局所グレイレベルの関数
から、又は画像フレームごとの画素入力値の変化の局所
量の関数から、又はそれらの関数の組み合わせとして閾
値増分値を確定することもできる。この場合の局所と
は、関数値を確定する際に近傍の画素を使用することを
表わす。
【0165】同様に、先行する画像フレーム(n−1)
64の対応する画素63が黒色値と等しい出力値を有す
る場合、現在画素62の総黒反発力が確定され、第2の
閾値と比較される。現在画素62の過剰白反発力と、第
2の閾値増分値との和を第2の閾値とするとき、現在画
素62の総黒反発力が第2の閾値より小さいならば、現
在フレーム(n)61の現在画素62の出力値は、先行
する画像フレーム(n−1)64の対応する画素63の
出力値と等しい値を割り当てられる。
【0166】先行するフレームの対応する画素63の出
力値が白色値であり且つ現在画素62の総白反発力が第
1の閾値より小さくない場合、又は先行するフレームの
対応する画素63の出力値が黒色値であり且つ現在画素
62の総黒反発力が第2の閾値より小さくない場合に
は、現在画素62の出力値が(第1の実施形態により説
明したように)白色値又は黒色値のいずれかをとること
ができるということに基づいて、現在画素62の総白反
発力と総黒反発力の双方を確定する。この場合、現在画
素62の総白反発力と総黒反発力を比較し、どちらの力
(白反発力又は黒反発力のどちら)が低い値を有するか
を判定する。総白反発力が総黒反発力より小さいと判定
されたならば、現在画素62の出力値は白色値を割り当
てられる。また、総黒反発力が総白反発力より小さいと
判定された場合には、現在画素62の出力値は黒色値を
割り当てられる。最後に、現在画素62の総白反発力が
現在画素62の総黒反発力と等しいときには、現在画素
62の出力値は黒色値又は白色値のいずれかを任意に割
り当てられる。
【0167】第2及び第3の実施形態から適合される別
の実施形態においては、1つ又は複数の画像又は画像フ
レームをハーフトーン化するために、フォースフィール
ドハーフトーン化を他の何らかのハーフトーン化方法と
組み合わせることができる。
【0168】すなわち、まず、画像フレームの現在画素
11の出力値を何らかのハーフトーン化方法により確定
する。次に、第2及び第3の実施形態と同様に、現在画
素のその出力値と関連する反発力が現在画素のいずれか
の出力値について達成し得る最小反発力と、閾値との和
より小さい場合に出力値を受け入れる。所定の出力値が
受け入れられない場合には、画素の出力値は、その画素
について達成し得る最小の反発力を与える出力値を割り
当てられる。
【0169】フォースフィールドハーフトーン化の第3
の実施形態は、現在画素62の出力値が対応する画素6
3の出力値をとると仮定されず、ディザリングのプロセ
スによって確定されるという点を除き、ほぼ第2の実施
形態と同じである。画像フレームのシーケンス60の中
の現在画像フレーム61の現在画素62の入力値をディ
ザマトリクスのディザ値と比較して、現在画素62のデ
ィザ出力値を選択する。現在画素62の出力値は、第2
の実施形態で説明した、対応する画素63の出力値では
なく、ディザ出力値をとる。出力値としてディザ出力値
を選択するとき、第3の実施形態は、第2の実施形態に
おいて説明したようにプロセスを進行させ、ディザ値を
現在画素62の出力値として割り当てるべきか、又は前
述のように総白反発力と総黒反発力との最小値を求める
ことにより出力値を確定すべきであるかを判定する。従
って、第3の実施形態はフォースフィールドハーフトー
ン化とディザリングとの組み合わせとして表わされ得
る。
【0170】第3の実施形態をカラー表示システムに適
用する場合、ディザリングプロセスに相関性をもたせな
いと有利である。たとえば、各画素が赤、緑、青の画素
要素を含むとき、緑の輝度は赤と青の輝度の和にほぼ等
しいという事実を利用して、相関の防止を行う。この効
果は図22の(A)と(B)を比較することによってわ
かる。図22の(A)には、RGB2レベル表示装置7
0で中間レベルのグレイトーンを再生する従来のディザ
リング済画像が示されている。中間レベルのグレイトー
ンの場合、画素71の半分72がイネーブルされて、
赤、緑及び青を発する。画素71の残る半分73はディ
スエーブルされるので、輝度は50%となる。ところ
が、図22の(B)に示す相関防止ディザリングにおい
ては、表示装置75の各画素76の選択された色だけが
イネーブルされる。選択される色は画素77では赤と青
であるが、他の画素78では緑である。画素間の輝度の
遷移が少なくなるため、図22の(A)の表示と比べる
と、目が知覚する画質は向上する。
【0171】ここで説明するようなフォースフィールド
ハーフトーン化の相対的性能の一例を従来のハーフトー
ン化方法と比較することができ、その結果が図23の
(A)、(B)及び(C)に示されている。この場合、
単一トーングレイスケールがハーフトーン化されてい
る。図23の(A)は、誤差拡散によって生成される特
性ハーフトーンパターンを示す。パターンは、当該技術
では一般に「ウォーム」と呼ばれる周知の「波状」パタ
ーンを表示している。図23の(B)は、同じ入力から
ディザリングによって生成される特性ハーフトーンパタ
ーンを示し、このパターンはランダムであるが、ターン
オンされる画素(白の画素)の事例が最適の形では広が
っていないことがわかる。これに対し、同じ入力からこ
こで説明するようなフォースフィールドハーフトーン化
によって生成される、図23の(C)に示す特性ハーフ
トーンパターンは、最適に近い広がりパターンを生成し
ており、少なくともある種の画像については、ディザリ
ング及び誤差拡散のプロセスと比べて顕著な改善が見ら
れる。フォースフィールドハーフトーン化の性能向上の
第2の例(この場合には誤差拡散に対しての性能向上)
は、画像のシーケンスのハーフトーン化と、上記のスパ
ークリングノイズの減少に現われる。すなわち、フォー
スフィールドハーフトーン化とディザリングを混合した
第3の実施形態は表示されるハーフトーン画像を更に安
定させるので、シーケンス全体にわたりよりすぐれたハ
ーフトーンパターンを提供する。
【0172】フォースフィールドハーフトーン化の、こ
の場合にはディザリングに対しての性能向上の第3の例
は、テキストや領域の縁部を含む画像の詳細部のハーフ
トーン化に現われる。
【0173】図16から図20を参照して説明した実施
形態においては、実行される様々なフォースフィールド
ハーフトーン計算は、表示すべき画像の「象限」に分割
された既に処理されている画素の影響に基づいていた。
図19に明らかに見られる通り、係数p,q,r及びs
が対応する画素に及ぼす影響、並びに現在画素43に力
の計算を適用したときにそれらの係数がその計算に寄与
する程度は、現在画素43からそれぞれの方向へ同じ量
だけ減少しており、この点は重要である。従って、たと
えば、図19においてp=q及びr=sであれば、係数
の影響の減少を現在画素43に関して菱形又は三角形を
形成する適切な対角線によって表わすことができる。
【0174】本発明者は、先にハーフトーン化された画
素の影響がハーフトーン化画素と現在画素との距離にほ
ぼ比例するときに、更に良い結果が得られることを確認
した。従って、図19は菱形又は三角形の影響を示して
いるが、最も最適化された影響は現在画素を中心とする
円により表わされる影響である。本発明者は、先にハー
フトーン化された画素の2つの象限を現在画素からほぼ
半径方向に延出するいくつかの「ウェッジ」に分割する
ことによって、円による最適化を近似できることを確認
した。
【0175】図24では、図16の2つの先行する象限
12及び13を現在画素94のハーフトーン化に使用さ
れる4つのウェッジ90、91、92及び93に分割し
ており、これは破線89の上方にある全ての先に処理さ
れた画素を含む。それら4つのウェッジ90−93は過
剰黒結果を表わす4つのウェッジ値と、過剰白値を表わ
す4つのウェッジ値とを提供し、各々のウェッジ値は対
応する画素のウェッジの中にある既に処理された画素の
現在画素94に対する影響を要約したものとなる。
【0176】象限値を使用するフォースフィールドハー
フトーン化の場合と同様に、この実施形態のウェッジ値
を使用するフォースフィールドハーフトーン化は、画像
の上から下へ走査線ごとに画像を処理する。走査線ごと
の処理は、典型的には、図25及び図26に示される順
方向パスと、それに続く同じ走査線の逆方向パスとから
構成されている。しかしながら、象限値を使用するフォ
ースフィールドハーフトーン化について先に説明したの
に類似する方式により、走査線ごとの単一パスから処理
を構成することも可能である。
【0177】図25に見られるように、走査線の順方向
パスにおいては、入力データは、 ・先の走査線(previous scanline)のウェッジ値95
A、95B、95C及び95D、 ・先の走査線の前の走査線の「左上位置」のウェッジ値
96、及び ・現在走査線(current scanline)の画素の入力値97
から構成されている。計算される出力データは、 ・現在走査線の画素のハーフトーン出力値、過剰黒値及
び過剰白値98、及び ・現在走査線の「左下位置(bottom left)」ウェッジ
値99及び「左上位置(top left)」ウェッジ値100
から構成されている。
【0178】図26に示す走査線の逆方向処理では、入
力データは、 ・先の走査線の「右下位置(bottom right)」ウェッジ
値101及び「右上位置(top right)」ウェッジ値1
02、 ・先の走査線の前の走査線の「右最上位置」ウェッジ値
103、及び ・現在走査線の画素の過剰黒値及び過剰白値104から
構成されている。計算される出力データは、 ・現在走査線の「右下位置」ウェッジ値105及び「右
上位置」ウェッジ値106から構成されている。
【0179】図24、図25及び図26の実施形態の場
合、現在画素結果は、座標位置x,yにある現在画素の総
黒反発力「Fbx,y」及び総白反発力「Fwx,y」を計算
した後に確定される。総黒反発力「Fbx,y」はウェッ
ジ値を使用して次のように計算される。
【0180】
【数11】
【0181】式中、Fleft、Ftop_left、Ftop、Ftop
_right及びFrightは所定の重み値であり、WBblx,y
= 角画素x,yを伴う画素の左最下位奥ウェッジの過剰
黒ウェッジ値=x,yにある角画素を伴う画素の左下位置
ウェッジ内の(i,j)に対するΣXijbijである。
【0182】WBtlx,y、WBtrx,y及びWBbrx,
yにも同様の確定方法が適用される。
【0183】同様に、総白反発力「Fwx,y」はウェッ
ジ値を使用して次のように計算される。
【0184】
【数12】
【0185】式中、Fleft、Ftop_left、Ftop、Ftop
_right及びFrightは所定の重み値であり、WWblx,y
= 角画素x,yを伴う画素の左最下位置ウェッジの過剰
白ウェッジ値=x,yにある角画素を伴う画素の左下位置
ウェッジ内の(i,j)に対するΣXijwijである。
【0186】WWtlx,y、WWtrx,y及びWWbrx,
yにも同様の確定方法が適用される。
【0187】そこで、「左下位置」、「左上位置」、
「右下位置」及び「右上位置」のウェッジ値の計算を次
のように記載することができる。
【0188】図27の(A)に示すウェッジの場合、
【0189】
【数13】
【0190】図27の(B)に示すウェッジの場合、
【0191】
【数14】
【0192】図27の(C)に示すウェッジの場合、
【0193】
【数15】
【0194】図27の(D)に示すウェッジの場合、
【0195】
【数16】
【0196】WWblx,y、WWtlx,y、WWtrx,y
及びWWbrx,yに関する式も同様である。
【0197】フォースフィールドハーフトーン化の更に
別の実施形態は、オーバリザルト値(たとえば、過剰白
値)及びアンダリザルト値(たとえば、過剰黒値)を確
定するために使用される誤差尺度の型を変更することに
より提供される。この点に関して、図28は、8ビット
の範囲の入力値に対して、0(出力画素がイネーブルさ
れず、従って、単色表示の場合、黒であることを表わ
す)と、1(全ての画素がイネーブルされ、従って単色
表示の場合、白であることを表わす)の範囲内の入力画
素値gに基づいてハーフトーン出力値を選択する方式を
示す。過剰白及び過剰黒それぞれの実際の出力値におけ
る標準誤差を次のように定義することができる。
【0198】
【数17】
【0199】これが与えられれば、新たな誤差尺度を次
のように定義できる。
【0200】
【数18】
【0201】新たな誤差尺度ε’を定義することによ
り、誤差の比を維持できる。このように、過剰黒及び過
剰白に関する修正誤差を次のように定義することができ
る。
【0202】
【数19】
【0203】一定のグレイレベルを有する画像の場合、
修正誤差尺度を使用すると、出力結果に変化はない。と
ころが、多数のグレイレベルをもつ画像の場合には、修
正誤差尺度を使用すると、一般に、ハーフトーン化され
た画素の領域が現在画素に及ぼす影響はハーフトーン化
された画素の領域のグレイレベルとは無関係であること
がわかる。
【0204】すなわち、ハーフトーン化された画素の領
域がグレイレベルg1を有するならば、通常は、その領域
にある画素のg1の部分はターンオンされ、(1 - g1)の
部分はターンオフされる。
【0205】その領域の1つの画素を無作為に選択した
とき、その画素がオンである確率はg1であり、オフで
ある確率は(1−g1)である。
【0206】すなわち、ハーフトーン化された画素の領
域の1つの画素について、修正誤差尺度を使用したとき
の過剰黒誤差の期待値は、 g1*e'xb=g1*1/g1=1 のようになる。
【0207】同様に、ハーフトーン化された画素の領域
の1つの画素について、修正誤差尺度を使用したときの
過剰白誤差の期待値は、 (1−g1)*e'xw=(1−g1)*1/(1−g
1)=1 のようになる。
【0208】すなわち、ハーフトーン化された画素の領
域にある画素が及ぼすと期待される影響は、ハーフトー
ン化された画素の領域のグレイレベルとは無関係であ
る。その結果、修正誤差尺度は、画像のグレイレベルが
変化する場所でアーティファクトを生じさせない。
【0209】以上説明した実施形態では、何らかの特定
のグレイレベルを表現するために正しい数の画素がター
ンオンされるという保証はない。平均ハーフトーン出力
グレイレベルは入力グレイレベルにごく近いことが望ま
しい。
【0210】先に説明したようなフォースフィールドハ
ーフトーン化の第1の実施形態の場合に、0≦g≦1と
して、一定グレイレベルgの画像をハーフトーン化する
ときに生成される平均ハーフトーン出力グレイレベルを
FF(g)と表わす。
【0211】FF(g)はgに近いが、gに非常に近い
という理想的な状態にはないことがわかる。ところが、
FF(g)は単調増加関数であることがわかっている。
すなわち、g1<g2である2つのグレイレベルg2、
g2であれば、FF(g1)≦FF(g2)となる。ま
た、FF(0)=0及びFF(1)=1である。
【0212】これは、FF(FF−1(g))=gとな
るようにインタバル[0,1]からインタバル[0,
1]へマッピングされる逆関数FF-1が存在することを
意味している。
【0213】それぞれの画素入力値gをFF-1(g)に
再マッピングする入力データの再マッピングをフォース
フィールドハーフトーン化に取り入れることにより、フ
ォースフィールドハーフトーン化は、一定グレイレベル
gの画像をハーフトーン化するときに生成される平均ハ
ーフトーン出力グレイレベルがgに非常に近くなるとい
う必要な特性を得る。
【0214】好ましい実現形態においては、入力画素の
前処理をルックアップテーブルを使用して実行すること
ができる。
【0215】現在画素の出力値を、まず、入力グレイレ
ベルごとの2レベルディザマトリクス又はドットパター
ンの使用によって確定すれば、第3の実施形態の更に別
の変形が得られる。
【0216】グレイレベルごとのドットパターンには相
関性をもたせても、もたせなくても良い。
【0217】これは、全てのグレイレベルに対して単一
のディザマトリクスを使用する場合と比べて、他のグレ
イレベルに関するハーフトーンパターンによる制約を少
なくして、グレイレベルごとのハーフトーンパターンを
最適化できるという利点を有する。
【0218】あるいは、他のグレイレベルに関するハー
フトーンパターンによる制約を全く受けずに、グレイレ
ベルごとのドットパターンを最適化することができる。
【0219】これにより、一定の入力グレイレベルに対
して達成し得るハーフトーンパターンが改善される。
【0220】更に一般的にいえば、現在画素の出力値
を、まず、一組のディザマトリクスの中の1つを使用し
て確定し、使用される特定のディザマトリクスを現在画
素の局所近傍の中にある画像入力値の関数として選択す
ると、第3の実施形態の更に別の変形が得られる。
【0221】以上、画素が完全に「オフ」である状態又
は完全に「オン」である状態を表わす黒色又は白色の値
の出力値を有する、表示画素の単色出力値に関連して、
本発明のいくつかの実施形態を説明した。上述の実施形
態を画素ごとに複数の色成分を有する表示装置及び/又
は画素ごと、色成分ごとに3つ以上の出力レベルを有す
る表示装置に拡張することは容易にできる。その場合、
各色成分は個別にハーフトーン化される。
【0222】第3の実施形態に関連して、色成分フォー
スフィールドハーフトーン化の2つの特定の、注目に値
する拡張は、「逆」ディザマトリクスの使用と、「変
位」ディザマトリクスの使用である。詳細にいえば、デ
ィザ値di,jを有し、Dにおける最大ディザ値がMAX
VALであるディザマトリクスDの場合、「逆」ディザ
マトリクスを次のようなディザ値を有するマトリクスと
して定義することができる。
【0223】
【数20】
【0224】あるいは、ディザ値di,jを有するディザ
マトリクスDの場合、「変位」ディザマトリクスを次の
値を有するマトリクスとして定義することができる。
【0225】
【数21】
【0226】以下に、カラーハーフトーン化のための
「逆」ディザマトリクスの使用と、「変位」ディザマト
リクスの使用の2つの例を挙げる。
【0227】<例1> RGBディザマトリクスハー
フトーン化 RGBハーフトーン化では、ディザ値di,jを有し、D
における最大ディザ値がMAXVALであるディザマトリクス
Dが与えられると、緑色成分DGに関してディザ値dg
i,j=di,jを有するディザマトリクスを使用できる。赤
色及び青色の成分については、ディザ値drbi,j=M
AXVAL−di,jを有する単一のディザマトリクスを
使用できる。
【0228】<例2> CMYKディザマトリクスハ
ーフトーン化 CMYKハーフトーン化の場合には、ディザ値di,jを
有し、Dにおける最大デイザ値がMAXVALであるデ
ィザマトリクスDに対して、複数のディザマトリクスを
組み合わせて使用することができる。まず、次のディザ
値を有する黒(K)色成分DKに関するディザマトリク
スが適用される。
【0229】
【数22】
【0230】ディザ値dmi,j=di,jを有するマゼンタ
色成分DMに関するディザマトリクスとディザ値dcv
i,j=MAXVAL−di,jを有するシアン及び黄色の色
成分DCYに関するディザマトリクスも適用される。
【0231】上述の実施形態は、汎用コンピュータでソ
フトウェアにより実際に実施できるが、このソフトウェ
アは磁気記憶装置(たとえば、ハードディスク及び/又
はフロッピーディスク)、光ディスク(CD−RO
M)、揮発性RAMを含むコンピュータメモリの中に常
駐しているか、又はインターネットなどのコンピュータ
ネットワークを介してアクセス可能である。そのような
場合、個々の画像又は画像シーケンスをハーフトーン化
し、汎用コンピュータと関連するマルチレベル表示装置
(たとえば、FLCD)へ直接に出力できる。
【0232】図29は、画像を表示装置126に表示す
る表示システム120を示す。表示画像は入力画像(In
put Image)122から得られ、入力画像122は本発
明に従って動作するように構成されたフォースフィール
ドハーフトーン化手段(Force Field Halftoning Mean
s)124に供給される。フォースフィールドハーフト
ーン化手段124は、入力画像に対して、ハーフトーン
出力信号が表示装置(Display Device)126に供給さ
れるようにハーフトーン化動作を実行する。表示装置1
26は強誘電性液晶装置などの電子表示装置、プラスマ
装置、又は入力画像のハーフトーン化が望まれる通常は
限定された数の表示レベルを有する他の構造であっても
良い。あるいは、表示装置は、同様に通常は限定された
数の輝度レベルを有するプリンタ又は他の何らかの形態
のハードコピー再生装置であっても良い。
【0233】図30に示す特定の構成は、出力端子がF
LCD装置(FLCD Device)132に接続されているコ
ンピュータ134を含むコンピュータシステム130で
ある。コンピュータ134はシステムバス136を含
み、このシステムバス136に制御用マイクロプロセッ
サ(Microprocessor)138が接続している。コンピュ
ータ134はハードディスク142の形態の不揮発性ラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)と、典型的には半導体
素子から構成される揮発性RAM(Volatile RAM)14
4とを内蔵している。コンパクトディスク装置(CD−
ROM)140などの読み取り専用メモリ(ROM)装
置もバスに接続し、情報・制御プログラム源を形成して
いる。バス136に結合する入力インタフェース(Inpu
t Interface)146を介して、入力画像(Input Imag
e)150をコンピュータ134に供給することができ
る。更にバス136に結合している出力インタフェース
(Output Interface)148は、信号線152を介して
FLCD132に接続する。動作中、CD−ROM14
0又はハードディスク142のいずれかに、本発明の一
実施形態に従ってフォースフィールドハーフトーン化を
実行するように構成されたコンピュータプログラムを記
憶することができる。コンピュータプログラムの実行を
可能にするため、一般に、プログラムはCD−ROM1
40又はハードディスク142のいずれかからRAM1
44にロードされる。ハーフトーン化すべき画像は入力
画像線150を介して供給するか、又はCD−ROM1
40又はハードディスク142のいずれかから供給する
ことが可能である。マイクロプロセッサ138は、プロ
グラムを介して画像のフォースフィールドハーフトーン
化を実行できる。コンピュータプログラムがハーフトー
ン化を実行する速度に応じて、たとえば、揮発性RAM
144の一部を構成するフレームメモリにハーフトーン
化画像を記憶させることができ、画像全体をハーフトー
ン化し終わったならば、画像全体を出力インタフェース
148へ転送し、FLCD132に表示できる。あるい
は、処理速度が許す場合には、マイクロプロセッサ13
8はフォースフィールドハーフトーン化を実行し、RA
M144を先に説明したフォースフィールドハーフトー
ン計算で使用される様々な反発尺度等を記憶する中間記
憶装置として使用しつつ、出力インタフェースを介して
ハーフトーン化画素値を直接にFLCD132へ出力す
ることも可能である。
【0234】図30には、オプションのフォースフィー
ルドハーフトーン化プロセッサ(Force Field Halftoni
ng Processor)160がバス136に接続し、マイクロ
プロセッサ138の制御の下に、プロセッサ160が特
定のフォースフィールドハーフトーン化計算及び動作を
ハードウェアで実行し、それにより、マイクロプロセッ
サ138を複雑な計算から解放し、その結果、マイクロ
プロセッサ138にシステム130の制御に必要な他の
管理動作を実行させることができるようにした別の構成
も示されている。
【0235】図33A〜図33H及(APPENDIX1)び図
34A〜図34I(APPENDIX2)は、本発明に従って実行
される2レベル(白黒)ハーフトーン化をソフトウェア
で実現するための、C言語で書かれたコンピュータコー
ドを示し、その開示内容は本明細書にも取り入れられて
いる。詳細にいえば、図33A〜図33Hは図34A〜
図34Iの中で指定されているプログラムリストで使用
される画像入力データを前処理するためのマップを含
み、図34A〜図34Iはコンピュータ134で実行で
きる特定のインプリメンテーションを記載している。
【0236】図30に示すような構成は、画像更新時間
がシステムの性能にとって決定的な要素とならないよう
な計算及び他の用途において有用である。
【0237】ところが、特に画像シーケンスの表示に際
しては、本発明をソフトウェアで実現したときの速度
は、リアルタイム画像表示(たとえば、PALカラーシ
ステムにおいては毎秒25フレーム)を達成するほど十
分な速さにはならないであろう。更に、ポータブルパー
ソナルコンピュータなどのいくつかの用途では、本発明
の実際の形態をそのような用途で使用される標準ハード
ウェアとの間に互換性をもつように実現することが望ま
しい。従って、本発明の一実施形態を個別レベル表示装
置に組み込むと有利である。
【0238】図31は、フォースフィールドハーフトー
ン化プロセッサ(Force Field Halftoning Processor)
180からハーフトーン化画素データを供給されるFL
CD表示パネル(FLCD Panel)190を含む表示装置1
70を示す。プロセッサ180は、テレビジョン受像機
などのビデオ装置を含む適切な画素データ源、又は、た
とえば、汎用コンピュータから(実質的に連続トーン
の)画素データ(ImageSource)182を入力される。
【0239】図32は、総体的な構成を上述の実施形態
のいくつかに適用できるようなフォースフィールドハー
フトーン化プロセッサ200の一実施形態を示す。図3
2では画素入力値の流れ(Pixel Input VAlue)202
は画素結果計算機(Pixel Result Calculator)204
に供給される。計算機204はプロセッサ200の表示
出力を表わしている画素ハーフトーン出力値(Pixel Ha
lftone Output Value)206を供給する。また、計算
機204は画素過剰値を信号線208を介して画素シリ
アルメモリ(Pixel Result Serial Memory)210と、
左ウェッジ計算機(Left Wedges Calculator)212と
へ出力する。左ウェッジ計算機212は黒左ウェッジ過
剰値及び白左ウェッジ過剰値を確定し、それらの値は左
ウェッジシリアルメモリ(Left Wedges Serial Memor
y)226へ出力される(224)。メモリ226は左
ウェッジ計算機212に接続する戻り線228と、画素
結果計算機204に接続する出力線230とを有する。
画素結果シリアルメモリ210は、右ウェッジ計算機
(Right Wedges Calculator)214に入力を供給する
出力線213を有する。右ウェッジ計算機214は黒右
ウェッジ過剰値及び白右ウェッジ過剰値を確定し、それ
らの値は右ウェッジシリアルメモリ(Right WedgesSeri
al Memory)218へ出力される(216)。シリアル
メモリ218は、右ウェッジ計算機219の別の入力を
供給する第1の出力線222と、右ウェッジシリアルメ
モリ218の別の入力及び画素結果計算機204の別の
入力を供給する第2の出力線220という2つの出力線
を有する。
【0240】メモリ210、226及び218の各々
は、前述のような特定の順方向パス又は逆方向パスで実
行されている計算の方向を表わす信号232と共に供給
される「方向」入力を記憶している。信号232が論理
値1(順方向パス)である場合、左ウェッジシリアルメ
モリ226は左から右へシフトし、右ウェッジシリアル
メモリ218と画素結果シリアルメモリ210は共に左
から右へシフトする。信号232が論理値0(逆方向パ
ス)であるときには、左ウェッジシリアルメモリ226
はシフトせず、右ウェッジシリアルメモリ218と画素
結果シリアルメモリ210は右から左へシフトする。
【0241】図35A〜図35E(APPENDIX3)は図3
2の動作を記述する擬似コードを指示しており、特定の
単色ハーフトーン化プロセスにおいてプロセッサ200
及びそれぞれの計算機204、212及び214に適用
される様々な入力信号及び出力信号を表わすが、その開
示内容は本明細書にも取り入れられている。それら様々
な計算は「ウェッジ」の実施形態に関する先の説明と一
致しているが、前述の「象限」の実施形態に適用される
ように変形されても良い。
【0242】プロセッサ200の利点は、入力として逐
次画素流れを受信でき、ハーフトーン化の方向を制御す
るために制御順方向/逆方向パス信号232にのみ依存
して、すぐにでも表示できる形態の対応する画素出力流
れを提供できる構造を有していることである。更に、そ
れぞれの計算機204、212及び218は加算と乗算
しか実行しないので、シリコンでゲートレベルで計算機
を構成でき、そのため、リアルタイム動作が可能にな
り、ハーフトーン化プロセスによる著しい遅延を引き起
こすことなく、画像シーケンスを表示できる。
【0243】以上、本発明のいくつかの実施形態に限っ
て説明したが、本発明の趣旨から逸脱せずに当業者には
自明である変形を実施することができる。
【0244】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施形態に従った継ぎ目な
し並列近傍プロセスハーフトーン化のステップのフロー
チャートである。
【図2】 好ましい実施形態に従った画素の限定近傍の
一例を示す図である。
【図3】 本発明の好ましい実施形態に従って画素から
成る画像を複数のマイクロタイルにセグメント化する例
を示す図である。
【図4】 本発明の好ましい実施形態に従って図1のセ
グメント化されたマクロタイルをマクロタイルにグルー
プ化する例を示す図である。
【図5】 図4のマクロタイルにより表わされる画素の
領域をハーフトーン化するときに本発明の好ましい実施
形態により利用される画素の「外側マクロタイル」領域
の一例を示す図である。
【図6】 本発明の好ましい実施形態に従った図5の重
なり合う外側マクロタイル領域を示す図である。
【図7】 図5の外側マクロタイル領域の別の例を示す
図である。
【図8】 本発明の別の実施形態の概要を示す概略図で
ある。
【図9】 図8の実施形態に従ったマイクロ領域及びマ
イクロ領域近傍を示す図である。
【図10】 画像の複数の重なり合うマイクロ領域を示
す図である。
【図11】 画像の複数のマクロ領域へのセグメント化
(重なり合いのない分割)を示す図である。
【図12】 図11のマクロ領域の中の1つに関する外
側マクロ領域を示す図である。
【図13】 説明した実施形態を実行するための汎用ハ
ードウェア構成を示す図である。
【図14】 本発明の実施形態に従った継ぎ目なしハー
フトーン手段の概略図である。
【図15】 本発明の実施形態に従ったエンジン手段の
概略図である。
【図16】 本発明のいくつかの実施形態と共に使用す
るための画像フレームの象限分割の一例を示す図であ
る。
【図17】 画素の入力値と、実施形態により利用され
る出力画素値とを概略的に表す図である。
【図18】 本発明の実施形態に従ったハーフトーン化
画素と現在画素との間の白及び黒反発力を概略的に表わ
す図である。
【図19】 本発明のいくつかの実施形態に従ってオー
バリザルト反発尺度及びアンダリザルト反発尺度を確定
するときに利用される一組の重み値の一例を表す図であ
る。
【図20】 いくつかの実施形態に従ったハーフトーン
化画素の左上象限によるオーバリザルト反発尺度の寄与
部分とその確定の一例を概略的に表わす図である。
【図21】 本発明の第2及び第3の実施形態に従った
画像シーケンスのハーフトーン化の概略図である。
【図22】 標準ディザリング及び相関防止ディザリン
グの効果を示す図である。
【図23】 誤差拡散、ディザリング及びフォースフィ
ールドハーフトーン化のそれぞれのハーフトーン化効果
を比較して示す図である。
【図24】 画像の先行する部分をウェッジに分割する
ことに基づくフォースフィールドハーフトーン化の別の
実施形態を示す図である。
【図25】 図24の実施形態における順方向パス走査
線処理及び逆方向パス走査線処理を示す図である。
【図26】 図24の実施形態における順方向パス走査
線処理及び逆方向パス走査線処理を示す図である。
【図27】 図24の実施形態のウェッジ計算を示す図
である。
【図28】 任意の入力値に対して画像ハーフトーン化
の際に発生する誤差を示す図である。
【図29】 説明した実施形態を実行するための汎用ハ
ードウェア構成を示す図である。
【図30】 説明した実施形態に従ってフォースフィー
ルドハーフトーン化を実行するように動作可能であるコ
ンピュータシステムを示す図である。
【図31】 説明した実施形態に従って動作可能である
表示システムを示す図である。
【図32】 一実施形態に従ったフォースフィールドハ
ーフトーン化プロセスを表わす概略的ブロック線図であ
る。
【図33A】 一実施形態をソフトウェアで実現すると
きに使用される逆フォースフィールドマップを示すリス
トを表す図である。
【図33B】 一実施形態をソフトウェアで実現すると
きに使用される逆フォースフィールドマップを示すリス
トを表す図である。
【図33C】 一実施形態をソフトウェアで実現すると
きに使用される逆フォースフィールドマップを示すリス
トを表す図である。
【図33D】 一実施形態をソフトウェアで実現すると
きに使用される逆フォースフィールドマップを示すリス
トを表す図である。
【図33E】 一実施形態をソフトウェアで実現すると
きに使用される逆フォースフィールドマップを示すリス
トを表す図である。
【図33F】 一実施形態をソフトウェアで実現すると
きに使用される逆フォースフィールドマップを示すリス
トを表す図である。
【図33G】 一実施形態をソフトウェアで実現すると
きに使用される逆フォースフィールドマップを示すリス
トを表す図である。
【図33H】 一実施形態をソフトウェアで実現すると
きに使用される逆フォースフィールドマップを示すリス
トを表す図である。
【図34A】 図33Aから図33Hのマップを使用す
る2レベルフォースフィールドハーフトーン化プロセス
をソフトウェアで実現するときのソースコードリストを
表す図である。
【図34B】 図33Aから図33Hのマップを使用す
る2レベルフォースフィールドハーフトーン化プロセス
をソフトウェアで実現するときのソースコードリストを
表す図である。
【図34C】 図33Aから図33Hのマップを使用す
る2レベルフォースフィールドハーフトーン化プロセス
をソフトウェアで実現するときのソースコードリストを
表す図である。
【図34D】 図33Aから図33Hのマップを使用す
る2レベルフォースフィールドハーフトーン化プロセス
をソフトウェアで実現するときのソースコードリストを
表す図である。
【図34E】 図33Aから図33Hのマップを使用す
る2レベルフォースフィールドハーフトーン化プロセス
をソフトウェアで実現するときのソースコードリストを
表す図である。
【図34F】 図33Aから図33Hのマップを使用す
る2レベルフォースフィールドハーフトーン化プロセス
をソフトウェアで実現するときのソースコードリストを
表す図である。
【図34G】 図33Aから図33Hのマップを使用す
る2レベルフォースフィールドハーフトーン化プロセス
をソフトウェアで実現するときのソースコードリストを
表す図である。
【図34H】 図33Aから図33Hのマップを使用す
る2レベルフォースフィールドハーフトーン化プロセス
をソフトウェアで実現するときのソースコードリストを
表す図である。
【図34I】 図33Aから図33Hのマップを使用す
る2レベルフォースフィールドハーフトーン化プロセス
をソフトウェアで実現するときのソースコードリストを
表す図である。
【図35A】 図32のフォースフィールドプロセッサ
の機能及び動作を示すいくつかの擬似コードのリストを
表す図である。
【図35B】 図32のフォースフィールドプロセッサ
の機能及び動作を示すいくつかの擬似コードのリストを
表す図である。
【図35C】 図32のフォースフィールドプロセッサ
の機能及び動作を示すいくつかの擬似コードのリストを
表す図である。
【図35D】 図32のフォースフィールドプロセッサ
の機能及び動作を示すいくつかの擬似コードのリストを
表す図である。
【図35E】 図32のフォースフィールドプロセッサ
の機能及び動作を示すいくつかの擬似コードのリストを
表す図である。
【符号の説明】
130 表示システム 131 表示装置 132 継ぎ目なしハーフトーン化手段 141 タイルエンジン 142 画像入力データ格納部 143 画像出力データ格納部 148 外側マクロ領域選択(確定)手段 149 タイル選択(確定)モジュール 150 マイクロ領域エンジン 152 外側マクロ領域入力データ格納部 153 外側マクロ領域出力データ格納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/46 H04N 1/40 D 1/46 Z (72)発明者 ピーター ウイリアム ミッチェル イル ベリ オーストラリア国 2117 ニューサウス ウェールズ洲, ドウンダス, カルソン ストリート 35

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素から構成されるグレイスケー
    ル画像をハーフトーン化する方法であって、 画素のハーフトーン化結果を確定するために限定近傍ハ
    ーフトーン化基準方法を選択する工程と、該限定近傍ハ
    ーフトーン化基準方法は現在画素の限定近傍の画素のう
    ち少なくとも1つの既にハーフトーン化された画素の結
    果を利用して現在画素のハーフトーン化結果を確定し、 画像を複数の画素領域にセグメント化する工程と、 前記画素領域のそれぞれをハーフトーン化する順序とは
    無関係に現在画素について同一のハーフトーン画素結果
    が得られるように、選択されたハーフトーン化基準方法
    を利用して各画素領域をハーフトーン化する工程とを備
    えることを特徴とするハーフトーン化方法。
  2. 【請求項2】 複数の画素から構成されるグレイスケー
    ル画像をハーフトーン化する方法であって、 ハーフトーン画素結果を確定するために限定近傍ハーフ
    トーン化基準方法を選択する工程と、該限定近傍ハーフ
    トーン化基準方法は現在画素の所定の限定近傍の画素の
    うち少なくとも1つの既にハーフトーン化された画素結
    果を利用して現在画素のハーフトーン画素結果を確定
    し、 画像を複数の画素領域にセグメント化する工程と、 画像全体にわたり継ぎ目なしハーフトーン結果を得るた
    めに、前記選択されたハーフトーン化基準方法を利用し
    て前記画素領域のそれぞれを個別にハーフトーン化する
    工程とを備えることを特徴とするハーフトーン化方法。
  3. 【請求項3】 複数の画素から構成されるグレイスケー
    ル画像をハーフトーン化する方法であって、 現在画素から所定の距離の中に入る既にハーフトーン化
    された画素の少なくとも1つのハーフトーン結果を利用
    して、現在画素のハーフトーン画素結果を確定するハー
    フトーン化基準方法を選択する工程と、 画像を2つ以上の画素を含む複数の隣接する第1の領域
    に分割する工程と、前記画像を実質的に覆う複数の(重
    なり合わない)第2の領域にセグメント化する工程と、 前記第2の領域のそれぞれをハーフトーン化する順序と
    は無関係に現在画素について同一のハーフトーン画素結
    果が得られるように、選択されたハーフトーン化基準方
    法を利用して前記第2の領域の各画素をハーフトーン化
    する工程とを備えることを特徴とするハーフトーン化方
    法。
  4. 【請求項4】 前記複数の画素領域の各々は、複数の重
    なり合わない画素の部分領域を更に含むことを特徴とす
    る請求項1に記載のハーフトーン化方法。
  5. 【請求項5】 前記複数の画素領域の各々の中の前記重
    なり合わない画素の部分領域は、該部分領域をハーフト
    ーン化する所定の順序又はシーケンスに従ってラベル付
    けされることを特徴とする請求項2に記載のハーフトー
    ン化方法。
  6. 【請求項6】 重なり合わない画素の部分領域の各々に
    所定の順序又はシーケンスに従ってラベル付けすること
    は、 選択された限定近傍ハーフトーン化基準方法について、
    2つの画素のうち一方の画素のハーフトーン結果を他方
    の画素の結果とは無関係に得ることができ、該2つの画
    素の距離が最短となるように限定近傍距離を確定する工
    程と、 第1のラベルを有する部分領域の中の各画素が同じ第1
    のラベルを有する第2の部分領域の各画素と少なくとも
    限定近傍距離だけ離間するように、各部分領域にラベル
    付けする工程とを更に含むことを特徴とする請求項3に
    記載のハーフトーン化方法。
  7. 【請求項7】 前記画素領域の各々は個別にハーフトー
    ン化されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    に記載のハーフトーン化方法。
  8. 【請求項8】 2つ以上の前記画素領域が並列してハー
    フトーン化されることを特徴とする請求項1乃至7のい
    ずれかに記載のハーフトーン化方法。
  9. 【請求項9】 限定近傍ハーフトーン化基準方法は、限
    定近傍の画素の入力値が現在画素のハーフトーン画素結
    果を確定するときに利用されることを特徴とする請求項
    1乃至8のいずれかに記載のハーフトーン化方法。
  10. 【請求項10】 限定近傍ハーフトーン化基準方法は、
    フォースフィールドハーフトーン化技法であることを特
    徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のハーフトー
    ン化方法。
  11. 【請求項11】 前記画像の各画素は複数の色成分を有
    し、且つ前記色成分の各々は個別にハーフトーン化され
    ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載
    のハーフトーン化方法。
  12. 【請求項12】 複数の画素から構成されるグレイスケ
    ール画像をハーフトーン化する方法であって、 ハーフトーン画素結果を確定するために限定近傍ハーフ
    トーン化基準方法を選択する工程と、該限定近傍ハーフ
    トーン化基準方法は、既にハーフトーン化された画素の
    少なくとも1つのハーフトーン結果を利用して現在画素
    のハーフトーン画素結果を確定するものであり、 選択された限定近傍ハーフトーン化基準方法について、
    限定近傍距離を、2つの画素の距離が最小となるように
    確定する工程と、 画像を2つ以上の画素を含む複数の隣接する重なり合わ
    ない第1の領域に分割する工程と、 前記第1の領域の各々に前記第1の領域をハーフトーン
    化する順序を表わす所定の順序によってラベル付けする
    工程、 ハーフトーン化すべき画像を重なり合いなく実質的に覆
    う複数の第2の領域を形成するために、前記第1の領域
    をグループ化する工程と、 少なくとも1つの前記第2の領域と、該第2の領域の少
    なくとも1つの画素に寄与することができるハーフトー
    ン結果を有する画素を含む最小限の数の第1の領域とを
    備える複数の第3の画素の領域に画像をセグメント化す
    る工程と、 前記第2の領域の各々をハーフトーン化する順序とは無
    関係に現在画素について同一のハーフトーン画素結果が
    得られるように、選択されたハーフトーン化基準方法を
    利用して前記第2の領域の各画素をハーフトーン化する
    工程とを備えることを特徴とするハーフトーン化方法。
  13. 【請求項13】 限定近傍ハーフトーン化基準方法は、
    限定近傍のほぼ全ての既にハーフトーン化された画素の
    ハーフトーン化結果を利用することを特徴とする請求項
    1乃至12のいずれかに記載のハーフトーン化方法。
  14. 【請求項14】 2つの画素のうち一方の画素のハーフ
    トーン化結果を他方の画素の結果とは無関係に得ること
    ができることを特徴とする請求項12に記載のハーフト
    ーン化方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の領域のうちの、第1のラベ
    ルを有するいずれか1つの領域の各画素は、該第1の領
    域の同じラベルを有する別の1つの領域の各画素から少
    なくとも限定近傍距離だけ離間していることを特徴とす
    る請求項12に記載のハーフトーン化方法。
  16. 【請求項16】 前記第2の領域の各々は所定の整数で
    ある数の第1の領域を含むことを特徴とする請求項12
    記載のハーフトーン化方法。
  17. 【請求項17】 複数の画素から構成されるデジタル画
    像をハーフトーン化する方法であって、 現在画素の所定の近傍の画素のうち少なくとも1つの既
    にハーフトーン化された画素の結果を利用して現在画素
    のハーフトーン化結果を確定するハーフトーン化基準方
    法を選択する工程と、 画像を複数の第1の画素領域に分割する工程と、 画像を複数の第2の画素領域にセグメント化する工程
    と、 前記画像の隣接する第2の画素領域の間に継ぎ目なしハ
    ーフトーン化結果を提供するように、第1の画素領域の
    各々をハーフトーン化する工程とを備えることを特徴と
    するハーフトーン化方法。
  18. 【請求項18】 第1の画素領域のハーフトーン化は1
    つの第2の画素領域のハーフトーンを別の第2の画素領
    域とは無関係に提供するように実行されることを特徴と
    する請求項17に記載のハーフトーン化方法。
  19. 【請求項19】 第2の画素領域のハーフトーン化結果
    は少なくとも1つの別の第2の画素領域のハーフトーン
    化結果と並列して生成されることを特徴とする請求項1
    7に記載のハーフトーン化方法。
  20. 【請求項20】 第1の画素領域の各々をハーフトーン
    化することは、所定の数の第1の画素領域をハーフトー
    ン化するときに対応する第2の画素領域の画素のハーフ
    トーン結果を提供する前記所定の数の第1の画素領域を
    識別することを更に含むことを特徴とする請求項17乃
    至19のいずれかに記載のハーフトーン化方法。
  21. 【請求項21】 限定近傍ハーフトーン化基準方法は、
    現在画素のハーフトーン画素結果の確定が現在画素から
    近傍距離より大きく離間している画素のハーフトーン結
    果とは無関係であるような近傍距離を有することを特徴
    とする請求項1乃至20のいずれかに記載のハーフトー
    ン化方法。
  22. 【請求項22】 限定近傍ハーフトーン化基準方法は、
    現在画素と先にハーフトーン化された画素との間の距離
    尺度に従って、先にハーフトーン化された画素結果の重
    み付けを使用することにより現在画素のハーフトーン画
    素結果を確定することを特徴とする請求項21に記載の
    ハーフトーン化方法。
  23. 【請求項23】 ハーフトーン化すべき複数の画素から
    構成されるデジタル入力画像を受信する画像入力データ
    格納部と、 前記入力データ格納部から入力画像の所定の第1の領域
    を選択する領域選択手段と、 前記選択された第1の領域をハーフトーン化するタイル
    ハーフトーンエンジンと、 タイルハーフトーンエンジンに結合し、ハーフトーン化
    された第1の領域から複数のハーフトーン化された画素
    から構成される第2の領域を確定するタイル選択手段
    と、 ハーフトーン化された画素の前記第2の領域を記憶する
    画像出力データ格納部とを備えることを特徴とする継ぎ
    目なしハーフトーン化装置。
  24. 【請求項24】 前記タイルハーフトーンエンジンは、
    第1の領域から複数の第3の領域を選択し且つ前記第3
    の領域をハーフトーン化して、前記第1の領域のほぼ全
    ての画素のハーフトーン結果を生成する複数のマイクロ
    領域エンジンを更に備えることを特徴とする請求項23
    に記載の継ぎ目なしハーフトーン化装置。
  25. 【請求項25】 前記タイルハーフトーンエンジンは第
    1の領域入力データ格納部をさらに備えることを特徴と
    する請求項23又は24記載の継ぎ目なしハーフトーン
    化装置。
  26. 【請求項26】 前記タイルハーフトーンエンジンは第
    1の領域出力データ格納部をさらに備えることを特徴と
    する請求項23乃至25のいずれかに記載の継ぎ目なし
    ハーフトーン化装置。
  27. 【請求項27】 並列ブロック方式で画像をハーフトー
    ン化することができる継ぎ目なしハーフトーン化システ
    ムにおいて、画像の多数の領域をハーフトーン化する複
    数のタイルエンジンを具備し、各タイルエンジンは画像
    の少なくとも1つの領域をハーフトーン化すことがで
    き、且つ2つ以上のタイルエンジンは画像のハーフトー
    ン結果を同時に提供することを特徴とする継ぎ目なしハ
    ーフトーン化システム。
  28. 【請求項28】 現在画素のハーフトーン結果は多数の
    領域を処理する順序とは無関係に同じであることを特徴
    とする請求項27に記載の継ぎ目なしハーフトーン化シ
    ステム。
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