JPH1097174A - カラ−ホログラフィ−表示装置 - Google Patents
カラ−ホログラフィ−表示装置Info
- Publication number
- JPH1097174A JPH1097174A JP8249588A JP24958896A JPH1097174A JP H1097174 A JPH1097174 A JP H1097174A JP 8249588 A JP8249588 A JP 8249588A JP 24958896 A JP24958896 A JP 24958896A JP H1097174 A JPH1097174 A JP H1097174A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- color
- light
- holography
- interference fringe
- light modulator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
- Holo Graphy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 空間光変調器を用いた簡便なカラ−ホログラ
フィ−表示装置を提供する。 【解決手段】 干渉縞表示部を空間光変調器で構成し、
空間光変調器の再生光照射側にカラ−フィルタを配置し
て、再生光照射をカラ−フィルタを通してなし、干渉縞
のピッチをカラ−フィルタの緑、青、赤に対応して3種
類とし、かつ3種類のピッチを対応するカラ−フィルタ
の色の波長に比例させる。 【効果】 色ずれのないカラ−ホログラフィ−立体画像
が得られる。また0次回折光と立体像との成す角度を大
きくすることがでも、自然な立体像の観測も可能であ
る。
フィ−表示装置を提供する。 【解決手段】 干渉縞表示部を空間光変調器で構成し、
空間光変調器の再生光照射側にカラ−フィルタを配置し
て、再生光照射をカラ−フィルタを通してなし、干渉縞
のピッチをカラ−フィルタの緑、青、赤に対応して3種
類とし、かつ3種類のピッチを対応するカラ−フィルタ
の色の波長に比例させる。 【効果】 色ずれのないカラ−ホログラフィ−立体画像
が得られる。また0次回折光と立体像との成す角度を大
きくすることがでも、自然な立体像の観測も可能であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体光と参照光の
干渉によって生じる干渉縞を所定の方法により生成する
干渉縞生成部と、干渉縞を表示する干渉縞表示部を有
し、干渉縞表示部に再生光を照射することによってカラ
−ホログラフィ−立体画像を再生表示するカラ−ホログ
ラフィ−表示装置に関する。
干渉によって生じる干渉縞を所定の方法により生成する
干渉縞生成部と、干渉縞を表示する干渉縞表示部を有
し、干渉縞表示部に再生光を照射することによってカラ
−ホログラフィ−立体画像を再生表示するカラ−ホログ
ラフィ−表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フィルムを用いたカラ−ホロ
グラフィ−に関しては、多くの文献がある。例えば、
「三次元画像光学」大越孝敬著、1991年7月10日
初版、朝倉書店発行、において、カラ−ホログラフィ−
として、リップマン形体積ホログラムが解説されてい
る。また、空間分割法ホログラフィ−も紹介されてお
り、それを図2に示す。これはホログラフィ−の記録に
おいて、参照光を3色のレ−ザ光とし、それを各々格子
を通して、ホログラム面に物体光と同時に照射する。こ
こで、各3色の参照光が重ならないように、各々の3色
のレ−ザ光を通る格子のピッチをずらせておく。この様
に作製されたホログラムは白色光で再生される。
グラフィ−に関しては、多くの文献がある。例えば、
「三次元画像光学」大越孝敬著、1991年7月10日
初版、朝倉書店発行、において、カラ−ホログラフィ−
として、リップマン形体積ホログラムが解説されてい
る。また、空間分割法ホログラフィ−も紹介されてお
り、それを図2に示す。これはホログラフィ−の記録に
おいて、参照光を3色のレ−ザ光とし、それを各々格子
を通して、ホログラム面に物体光と同時に照射する。こ
こで、各3色の参照光が重ならないように、各々の3色
のレ−ザ光を通る格子のピッチをずらせておく。この様
に作製されたホログラムは白色光で再生される。
【0003】また、空間光変調器を用いた動画像ホログ
ラフィ−については、多くの文献がある。例えば、3次
元画像コンファレンス’94講演論文集(1994年7
月7日・8日、3次元画像コンファレンス’94実行委
員会)の165頁から170頁に「LCDを用いたホロ
グラフィックディスプレイにおける表示像拡大法」に、
マトリクス型LCDを用いてホログラフィ−像を表示し
た例が示されている。
ラフィ−については、多くの文献がある。例えば、3次
元画像コンファレンス’94講演論文集(1994年7
月7日・8日、3次元画像コンファレンス’94実行委
員会)の165頁から170頁に「LCDを用いたホロ
グラフィックディスプレイにおける表示像拡大法」に、
マトリクス型LCDを用いてホログラフィ−像を表示し
た例が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ホログラム媒体が
フィルムの従来技術には、動画ホログラム表示の時の空
間光変調器を用いたカラ−ホログラムに関しては何も述
べられていない。また、上記空間光変調器を用いた従来
技術では、3つの空間光変調器を用いて、3原色で3つ
の立体ホログラム像を再生し、ミラ−による合成でカラ
−化を行う為、空間光変調器を3つ必要とし、装置が大
がかりになるという問題がある。
フィルムの従来技術には、動画ホログラム表示の時の空
間光変調器を用いたカラ−ホログラムに関しては何も述
べられていない。また、上記空間光変調器を用いた従来
技術では、3つの空間光変調器を用いて、3原色で3つ
の立体ホログラム像を再生し、ミラ−による合成でカラ
−化を行う為、空間光変調器を3つ必要とし、装置が大
がかりになるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、空間光変調器を用いた簡
便なカラ−ホログラフィ−表示装置を提供することにあ
る。
便なカラ−ホログラフィ−表示装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、物体光と参
照光の干渉によって生じる干渉縞を所定の方法により生
成する干渉縞生成部と、この干渉縞を表示する干渉縞表
示部を有し、干渉縞表示部に再生光を照射することによ
ってカラ−ホログラフィ−立体画像を再生表示するカラ
−ホログラフィ−表示装置において、干渉縞表示部を第
1の空間光変調器で構成し、第1の空間光変調器の再生
光照射側に第1のカラ−フィルタを配置して、再生光照
射を第1のカラ−フィルタを通してなし、干渉縞のピッ
チを第1のカラ−フィルタの緑、青、赤に対応して3種
類とし、かつ3種類のピッチを対応する第1のカラ−フ
ィルタの色の波長に比例させることにより達成できる。
照光の干渉によって生じる干渉縞を所定の方法により生
成する干渉縞生成部と、この干渉縞を表示する干渉縞表
示部を有し、干渉縞表示部に再生光を照射することによ
ってカラ−ホログラフィ−立体画像を再生表示するカラ
−ホログラフィ−表示装置において、干渉縞表示部を第
1の空間光変調器で構成し、第1の空間光変調器の再生
光照射側に第1のカラ−フィルタを配置して、再生光照
射を第1のカラ−フィルタを通してなし、干渉縞のピッ
チを第1のカラ−フィルタの緑、青、赤に対応して3種
類とし、かつ3種類のピッチを対応する第1のカラ−フ
ィルタの色の波長に比例させることにより達成できる。
【0007】また、再生光の光源は、カラ−ホログラフ
ィ−表示装置の内部に備え付けることができる。
ィ−表示装置の内部に備え付けることができる。
【0008】
実施例1 以下、本発明の実施例1のカラ−ホログラフィ−表示装
置を図1と図3を用いて説明する。本実施例では、干渉
縞の生成は、図1に示すように、実際の物体光と参照光
を用いずに高速計算機110を用いて行っている。ま
た、干渉縞表示部は、フォトコンダクタ104、反射誘
電体ミラ−103、液晶層102および透明電極101
がこの順に積層した空間光変調器111からなる。ま
た、図示していないが、透明電極はフォトコンダクタ1
04の外側面にも形成されている。さらに、カラ−フィ
ルタ100が透明電極101上に装着されている。
置を図1と図3を用いて説明する。本実施例では、干渉
縞の生成は、図1に示すように、実際の物体光と参照光
を用いずに高速計算機110を用いて行っている。ま
た、干渉縞表示部は、フォトコンダクタ104、反射誘
電体ミラ−103、液晶層102および透明電極101
がこの順に積層した空間光変調器111からなる。ま
た、図示していないが、透明電極はフォトコンダクタ1
04の外側面にも形成されている。さらに、カラ−フィ
ルタ100が透明電極101上に装着されている。
【0009】まず、空間光変調器111への干渉縞の表
示を説明する。レ−ザ発振器109から出射したレ−ザ
光を音響光変調器108に入力して光変調を加える。こ
の音響光変調器108は、高速計算機110で計算され
たホログラフィ−の干渉縞パタ−ンに従って制御され
る。この音響光変調器108を通過したレ−ザ光は、ガ
ルバノミラ−106により垂直方向に、またポリゴンミ
ラ−105により水平方向に走査される。この垂直、水
平に走査されたレ−ザ光はフォトコンダクタ104に照
射され、その表面に干渉縞が表示される。この干渉縞を
形成する光の強弱に応じて誘起された電荷は、フォトコ
ンダクタ104と透明電極101の間に電界を形成す
る。この電界により液晶層102の配向状態が制御され
る。
示を説明する。レ−ザ発振器109から出射したレ−ザ
光を音響光変調器108に入力して光変調を加える。こ
の音響光変調器108は、高速計算機110で計算され
たホログラフィ−の干渉縞パタ−ンに従って制御され
る。この音響光変調器108を通過したレ−ザ光は、ガ
ルバノミラ−106により垂直方向に、またポリゴンミ
ラ−105により水平方向に走査される。この垂直、水
平に走査されたレ−ザ光はフォトコンダクタ104に照
射され、その表面に干渉縞が表示される。この干渉縞を
形成する光の強弱に応じて誘起された電荷は、フォトコ
ンダクタ104と透明電極101の間に電界を形成す
る。この電界により液晶層102の配向状態が制御され
る。
【0010】次に、カラ−ホログラフィ−立体画像の再
生表示を説明する。カラ−フィルタ100に白色光を照
射し(図示せず)、カラ−フィルタ100を通過して空
間的に分離された3原色の光を得る。この3原色の通過
光は、反射誘電体ミラ−103で反射して戻ってくるま
でに、液晶層102の往復の行程で液晶層102によっ
て変調を受け、カラ−ホログラフィ−立体画像を再生表
示する。再生光の光源としては、カラ−ホログラフィ−
表示装置の外部の白色光を利用しても良いし、カラ−ホ
ログラフィ−表示装置の内部に白色光源を備え付けても
良い。また、白色光に限らず3原色に対応する3種類の
波長の光からなる他の光を用いても良い。 次に、干渉
縞のピッチの形成方法を図3を用いて説明する。図3
は、カラ−フィルタの3原色G(緑)、B(青)、R
(赤)の対応するライン(あるいは画素)の干渉縞のピ
ッチPg、Pb、Prを示している。
生表示を説明する。カラ−フィルタ100に白色光を照
射し(図示せず)、カラ−フィルタ100を通過して空
間的に分離された3原色の光を得る。この3原色の通過
光は、反射誘電体ミラ−103で反射して戻ってくるま
でに、液晶層102の往復の行程で液晶層102によっ
て変調を受け、カラ−ホログラフィ−立体画像を再生表
示する。再生光の光源としては、カラ−ホログラフィ−
表示装置の外部の白色光を利用しても良いし、カラ−ホ
ログラフィ−表示装置の内部に白色光源を備え付けても
良い。また、白色光に限らず3原色に対応する3種類の
波長の光からなる他の光を用いても良い。 次に、干渉
縞のピッチの形成方法を図3を用いて説明する。図3
は、カラ−フィルタの3原色G(緑)、B(青)、R
(赤)の対応するライン(あるいは画素)の干渉縞のピ
ッチPg、Pb、Prを示している。
【0011】今、カラ−フィルタに対応した3原色の波
長をλg、λb、λrとすれば、 Pg=aλg Pb=aλb Pr=aλr となる。ここで、aは比例定数である。
長をλg、λb、λrとすれば、 Pg=aλg Pb=aλb Pr=aλr となる。ここで、aは比例定数である。
【0012】この様に干渉縞のピッチPg、Pb、Pr
をλg、λb、λrに比例させて形成することによっ
て、ホログラフィ−の白色光の再生に際して、3原色の
各々の像が同一の角度を中心に形成されるため、色ずれ
を生じることがない。
をλg、λb、λrに比例させて形成することによっ
て、ホログラフィ−の白色光の再生に際して、3原色の
各々の像が同一の角度を中心に形成されるため、色ずれ
を生じることがない。
【0013】実施例2 以下、本発明の実施例2のカラーホログラフィ−表示装
置を図4を用いて説明する。3つのレ−ザ発振器(Ar
レ−ザ200:488nm(青)、Arレ−ザ201:
514.5nm(緑)、He−Neレ−ザ202:63
2.8nm(赤))から出射した3原色可干渉光が各々
ミラ−203、ハ−フミラ−204、205を介して一
本の白色光に混合される。この白色可干渉光はハ−フミ
ラ−206を介して2つの光線に分技する。分技された
白色可干渉光の一方はミラ−212とレンズ207を介
してほぼ平行光に変換されて第1の空間光変調器111
に入射する。分技されたもう一方の白色可干渉光はミラ
−213とレンズ208を介して平行光に変換され、そ
の光に第2の空間光変調器209で変調を加わって第1
の空間光変調器111に入射する。この2つの平行光に
よって第1の空間光変調器111の入射面すなわちフォ
トコンダクタ104の面に干渉縞が表示される。ここ
で、第1の空間光変調器111の構成は実施例1と同じ
であるが、カラーフィルタ211がカラーフィルタ10
0に対してカラ−フィルタの色が位置的に一致するよう
に第1の空間光変調器111のフォトコンダクタ104
の側に装着されている。また、第2の空間光変調器20
9としてLCD(液晶)を用いている。 カラ−ホログ
ラフィ−立体画像の再生表示は実施例1と同じ原理で行
うが、本実施例では再生光源であるハロゲンランプ21
0をカラーホログラフィ−表示装置に備え付けた。
置を図4を用いて説明する。3つのレ−ザ発振器(Ar
レ−ザ200:488nm(青)、Arレ−ザ201:
514.5nm(緑)、He−Neレ−ザ202:63
2.8nm(赤))から出射した3原色可干渉光が各々
ミラ−203、ハ−フミラ−204、205を介して一
本の白色光に混合される。この白色可干渉光はハ−フミ
ラ−206を介して2つの光線に分技する。分技された
白色可干渉光の一方はミラ−212とレンズ207を介
してほぼ平行光に変換されて第1の空間光変調器111
に入射する。分技されたもう一方の白色可干渉光はミラ
−213とレンズ208を介して平行光に変換され、そ
の光に第2の空間光変調器209で変調を加わって第1
の空間光変調器111に入射する。この2つの平行光に
よって第1の空間光変調器111の入射面すなわちフォ
トコンダクタ104の面に干渉縞が表示される。ここ
で、第1の空間光変調器111の構成は実施例1と同じ
であるが、カラーフィルタ211がカラーフィルタ10
0に対してカラ−フィルタの色が位置的に一致するよう
に第1の空間光変調器111のフォトコンダクタ104
の側に装着されている。また、第2の空間光変調器20
9としてLCD(液晶)を用いている。 カラ−ホログ
ラフィ−立体画像の再生表示は実施例1と同じ原理で行
うが、本実施例では再生光源であるハロゲンランプ21
0をカラーホログラフィ−表示装置に備え付けた。
【0014】次に、本実施例の干渉縞表示の原理を図5
により説明する。先ず、ホログラフィ−の干渉縞と、参
照光と物体光の成す角度の関係式を近似的に求める。
により説明する。先ず、ホログラフィ−の干渉縞と、参
照光と物体光の成す角度の関係式を近似的に求める。
【0015】図5にあるように、参照光と物体光がホロ
グラム面の法線方向とθ1とθ2の角度を成して入射する
場合を考える。その場合、干渉縞のピッチは参照光と物
体光の光路差で決まる。今、図5にあるように、この光
路さをX1−X2と近似すれば、簡単な幾何学計算から、 sinθ1=X1/(a+d) sinθ2=X2/d で与えられる。これから参照光と物体光の光路差X1−
X2を求めると、 X1−X2=asinθ1+d(sinθ1−sinθ2) 今、距離dの変化に対してθ1がそれほど変化しないと
近似すれば、光路差X1−X2が光の波長λだけ変化した
時、dは干渉縞のピッチd0となる。従って、 λ=d0(sinθ1−sinθ2) 今、参照光が無限遠の平行光(θ1=0)とすれば、負
号を無視して、干渉縞のピッチd0は次式で与えられ
る。
グラム面の法線方向とθ1とθ2の角度を成して入射する
場合を考える。その場合、干渉縞のピッチは参照光と物
体光の光路差で決まる。今、図5にあるように、この光
路さをX1−X2と近似すれば、簡単な幾何学計算から、 sinθ1=X1/(a+d) sinθ2=X2/d で与えられる。これから参照光と物体光の光路差X1−
X2を求めると、 X1−X2=asinθ1+d(sinθ1−sinθ2) 今、距離dの変化に対してθ1がそれほど変化しないと
近似すれば、光路差X1−X2が光の波長λだけ変化した
時、dは干渉縞のピッチd0となる。従って、 λ=d0(sinθ1−sinθ2) 今、参照光が無限遠の平行光(θ1=0)とすれば、負
号を無視して、干渉縞のピッチd0は次式で与えられ
る。
【0016】 d0=λ/(sinθ2) (1) つまり、干渉縞のピッチは波長に比例し、物体光の入射
角度にほぼ反比例する。
角度にほぼ反比例する。
【0017】次に、図4に示した本実施例の干渉縞のピ
ッチを計算する。今、図4の第2の空間光変調器209
ではホログラムの干渉パタ−ンで光を変調する。その
時、光の波動関数は次式で与えられる。
ッチを計算する。今、図4の第2の空間光変調器209
ではホログラムの干渉パタ−ンで光を変調する。その
時、光の波動関数は次式で与えられる。
【0018】expj(−2πXsinθ3/λ) ここで、Xは第2の空間光変調器209の座標をしめ
し、jは虚数、θ3はこの干渉縞のホログラフィ−作製
の時の参照光と物体光の成す角度である。この変調され
た光の第1の空間光変調器111のフォトコンダクタ1
14の面での光の波動関数は expj(−2πXsinθ3/λ)expj(−2πr/λ) (2) ここでrは第1の空間光変調器111と第2の空間光変
調器209との距離である。つぎに第1の空間光変調器
111のフォトコンダクタ114の面に入射する参照光
の波動関数は expj(−2πS/λ) (3) で与えられる。ここでSは参照光の光源から第1の空間
光変調器111のフォトコンダクタ114の面までの距
離である。従って、第1の空間光変調器111のフォト
コンダクタ114の面の光の波動関数は、(2)式と
(3)式の和となる。この時、フォトコンダクタ114
の面上に形成される干渉縞の強度は、(2)式と(3)
式の和の波動関数の絶対値の2乗で表される。従って、
干渉縞の強度分布Iは I=2+expj(−2π(sinθ3+sinθ4)X/λ) +expj(2π(sinθ3+sinθ4)X/λ) (4) ここの計算では(r−S)の距離の差をsinθ4の第
2の空間光変調器209を通過してきた光と参照光の角
度θ4を使って表している。
し、jは虚数、θ3はこの干渉縞のホログラフィ−作製
の時の参照光と物体光の成す角度である。この変調され
た光の第1の空間光変調器111のフォトコンダクタ1
14の面での光の波動関数は expj(−2πXsinθ3/λ)expj(−2πr/λ) (2) ここでrは第1の空間光変調器111と第2の空間光変
調器209との距離である。つぎに第1の空間光変調器
111のフォトコンダクタ114の面に入射する参照光
の波動関数は expj(−2πS/λ) (3) で与えられる。ここでSは参照光の光源から第1の空間
光変調器111のフォトコンダクタ114の面までの距
離である。従って、第1の空間光変調器111のフォト
コンダクタ114の面の光の波動関数は、(2)式と
(3)式の和となる。この時、フォトコンダクタ114
の面上に形成される干渉縞の強度は、(2)式と(3)
式の和の波動関数の絶対値の2乗で表される。従って、
干渉縞の強度分布Iは I=2+expj(−2π(sinθ3+sinθ4)X/λ) +expj(2π(sinθ3+sinθ4)X/λ) (4) ここの計算では(r−S)の距離の差をsinθ4の第
2の空間光変調器209を通過してきた光と参照光の角
度θ4を使って表している。
【0019】(4)式で表される干渉縞を再生光でホロ
グラフィ−再生表示すれば、(4)式に比例した光の波
動関数が再生される。そこで(4)式の意味は、第1項
はホログラフィ−再生表示の時の再生光そのものであ
り、それは0次回折光と呼ばれる。第2項は1次回折光
を表し、求める本来のホログラフィ−再生像となる。第
3項は−1次回折光で、1次回折光の虚像があらわれ
る。ここで(4)式の第2項のexpのなかで、sin
θ3+sinθ4の項が現われる。これはホログラフィ−
再生像が0次回折光とほぼθ3+θ4の角度で像が表示さ
れることを意味する。つまり、第2の空間光変調器20
9で表示した干渉縞のホログラフィ−の像が0次光とθ
3の角度であったのに対し、本実施例のホログラフィ−
ではθ4だけシフトすることになる。つまり本実施例の
カラーホログラフィ−表示装置では、不必要な0次光と
ホログラフィ−立体像との角度を大きくすることができ
る。
グラフィ−再生表示すれば、(4)式に比例した光の波
動関数が再生される。そこで(4)式の意味は、第1項
はホログラフィ−再生表示の時の再生光そのものであ
り、それは0次回折光と呼ばれる。第2項は1次回折光
を表し、求める本来のホログラフィ−再生像となる。第
3項は−1次回折光で、1次回折光の虚像があらわれ
る。ここで(4)式の第2項のexpのなかで、sin
θ3+sinθ4の項が現われる。これはホログラフィ−
再生像が0次回折光とほぼθ3+θ4の角度で像が表示さ
れることを意味する。つまり、第2の空間光変調器20
9で表示した干渉縞のホログラフィ−の像が0次光とθ
3の角度であったのに対し、本実施例のホログラフィ−
ではθ4だけシフトすることになる。つまり本実施例の
カラーホログラフィ−表示装置では、不必要な0次光と
ホログラフィ−立体像との角度を大きくすることができ
る。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、色ずれのないカラ−ホ
ログラフィ−立体画像が得られる。また0次回折光と立
体像との成す角度を大きくすることがでも、自然な立体
像の観測も可能である。
ログラフィ−立体画像が得られる。また0次回折光と立
体像との成す角度を大きくすることがでも、自然な立体
像の観測も可能である。
【図1】本発明の実施例1のカラ−ホログラフィ−表示
装置の構成図である。
装置の構成図である。
【図2】従来のカラ−ホログラフィ−の記録方法の例を
示す図である。
示す図である。
【図3】本発明のカラ−フィルタと干渉縞のピッチの関
係を説明するための図である。
係を説明するための図である。
【図4】本発明の実施例2のホログラフィ−表示装置の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図5】本発明の実施例2の干渉縞の表示の原理を説明
するための図である。
するための図である。
100、211…カラ−フィルタ、101…透明電極、
102…液晶層、103…反射誘電体ミラ−、104…
フォトコンダクタ、105…ポリゴンミラー、106…
ガルバノミラー、107、203、212、213…ミ
ラー、108…音響光変調器、109、200、20
1、202…レーザ発振器、110…高速計算機、11
1…第1の空間光変調器、204、205、206…ハ
ーフミラー、207、208…レンズ、209…第2の
空間光変調器、210…ハロゲンランプ。
102…液晶層、103…反射誘電体ミラ−、104…
フォトコンダクタ、105…ポリゴンミラー、106…
ガルバノミラー、107、203、212、213…ミ
ラー、108…音響光変調器、109、200、20
1、202…レーザ発振器、110…高速計算機、11
1…第1の空間光変調器、204、205、206…ハ
ーフミラー、207、208…レンズ、209…第2の
空間光変調器、210…ハロゲンランプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 好之 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 立野 公男 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 薦田 琢 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 島野 健 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】物体光と参照光の干渉によって生じる干渉
縞を所定の方法により生成する干渉縞生成部と、上記干
渉縞を表示する干渉縞表示部を有し、上記干渉縞表示部
に再生光を照射することによってカラ−ホログラフィ−
立体画像を再生表示するカラ−ホログラフィ−表示装置
において、上記干渉縞表示部は第1の空間光変調器から
なり、該第1の空間光変調器の上記再生光照射側には第
1のカラ−フィルタが配置されて、上記再生光照射は該
第1のカラ−フィルタを通してなされ、上記干渉縞のピ
ッチは上記第1のカラ−フィルタの緑、青、赤に対応し
て3種類あり、かつ該3種類のピッチは対応する上記第
1のカラ−フィルタの色の波長に比例していることを特
徴とするカラ−ホログラフィ−表示装置。 - 【請求項2】上記第1の空間光変調器は、フォトコンダ
クタ、ミラーおよび液晶がこの順序で配置された構成で
あり、上記フォトコンダクタは上記干渉縞生成部からの
光を受けて上記干渉縞を表示し、上記ミラーは上記再生
光を反射するように配置されていることを特徴とする請
求項1記載のカラ−ホログラフィ−表示装置。 - 【請求項3】上記干渉縞生成部は、可干渉光光源として
の3原色の3つのレ−ザ、該3つのレ−ザからの出射光
の混合部、該混合部から出射される混合光を2つに分技
する分技部および第2の空間光変調器を有し、上記分技
部から出射される分技光の一方は上記第2の空間光変調
器を通過することなく上記第1の空間光変調器に入射
し、他方は上記第2の空間光変調器を通過した後上記第
1の空間光変調器に入射して、上記フォトコンダクタに
上記干渉縞を表示することを特徴とする請求項2記載の
カラ−ホログラフィ−表示装置。 - 【請求項4】上記第1の空間光変調器の上記干渉縞生成
部側に第2のカラ−フィルタが上記第1のカラ−フィル
タに対してカラ−フィルタの色が位置的に一致するよう
に配置されており、上記フォトコンダクタは上記干渉縞
生成部からの光を上記第2のカラ−フィルタ通して受け
て上記干渉縞を表示することを特徴とする請求項2又は
3に記載のカラ−ホログラフィ−表示装置。 - 【請求項5】上記再生光の光源は上記カラ−ホログラフ
ィ−表示装置の内部に備え付けられていることを特徴と
する請求項1乃至4のいずれか一項に記載のカラ−ホロ
グラフィ−表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8249588A JPH1097174A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | カラ−ホログラフィ−表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8249588A JPH1097174A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | カラ−ホログラフィ−表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1097174A true JPH1097174A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17195255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8249588A Pending JPH1097174A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | カラ−ホログラフィ−表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1097174A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000004692A (ko) * | 1998-06-30 | 2000-01-25 | 전주범 | 칼라 홀로그램 데이타 기록/재생 방법 |
US6320683B1 (en) | 1999-03-30 | 2001-11-20 | Pioneer Corporation | Optical information recording and reproducing apparatus using a volume holographic memory |
KR100402690B1 (ko) * | 1998-12-26 | 2003-12-18 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 디지털 홀로그래픽 데이터 저장 시스템의 씨씨디 데이터 처리장치 |
US6900914B1 (en) | 1999-03-30 | 2005-05-31 | Pioneer Corporation | Optical information recording and reproducing apparatus having volume holographic memory |
KR100845706B1 (ko) | 2007-05-09 | 2008-07-10 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 광정보 처리장치, 광정보 기록방법, 광정보 재생방법, 공간광변조기 및 이를 이용한 광변조 방법 |
JP2011252992A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Sony Corp | 表示装置 |
-
1996
- 1996-09-20 JP JP8249588A patent/JPH1097174A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000004692A (ko) * | 1998-06-30 | 2000-01-25 | 전주범 | 칼라 홀로그램 데이타 기록/재생 방법 |
KR100402690B1 (ko) * | 1998-12-26 | 2003-12-18 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 디지털 홀로그래픽 데이터 저장 시스템의 씨씨디 데이터 처리장치 |
US6320683B1 (en) | 1999-03-30 | 2001-11-20 | Pioneer Corporation | Optical information recording and reproducing apparatus using a volume holographic memory |
US6900914B1 (en) | 1999-03-30 | 2005-05-31 | Pioneer Corporation | Optical information recording and reproducing apparatus having volume holographic memory |
KR100845706B1 (ko) | 2007-05-09 | 2008-07-10 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 광정보 처리장치, 광정보 기록방법, 광정보 재생방법, 공간광변조기 및 이를 이용한 광변조 방법 |
JP2011252992A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Sony Corp | 表示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0589558B1 (en) | Stereoscopic display method and display apparatus | |
St-Hilaire et al. | Color images with the MIT holographic video display | |
US4235505A (en) | Multi-color holograms with white-light illumination | |
KR20020074162A (ko) | 홀로그래픽 프린터 | |
US20080138717A1 (en) | Color holographic optical element | |
US4420218A (en) | Method of object imaging | |
JPH09311614A (ja) | ホログラム記録媒体及びその作製方法 | |
JP4132953B2 (ja) | ホログラフィックリフレクタを利用したホログラム再生装置及びこれを利用したホログラム再生方法及びホログラフィックリフレクタを利用した平面表示素子装置 | |
JPH1097174A (ja) | カラ−ホログラフィ−表示装置 | |
JP3951554B2 (ja) | 計算機ホログラム | |
US3993398A (en) | Device for reconstructing color holographic image | |
JP6743985B2 (ja) | カラー画像表示装置、およびそれを用いたカラー画像複製物作成方法、その方法により作成されたカラー画像複製物 | |
JP2778362B2 (ja) | ホログラムの作製方法 | |
JP2000035745A (ja) | ホログラム作成方法 | |
JPH11231762A (ja) | ホログラフィックハードコピーの作製方法 | |
US4989929A (en) | Process of making an achromatic hologram which is adapted to be reconstructed with white light | |
JP2822798B2 (ja) | ホログラムの作製方法 | |
Evtikhiev et al. | Holographic transmission-type screens for projection of stereoscopic or multiview color images | |
Petrova et al. | Basic holographic characteristics of a panchromatic light sensitive material for reflective autostereoscopic 3D display | |
JPH09138632A (ja) | 回折格子アレイの作製方法 | |
JPH06138409A (ja) | ヘッドアップディスプレイ装置 | |
JP3608747B2 (ja) | 多面付けホログラム及びその作成方法 | |
JP3673959B2 (ja) | ホログラムの作製方法 | |
JP3389742B2 (ja) | 干渉フィルタの製造方法及び干渉フィルタを用いた液晶装置 | |
JPH03280078A (ja) | フルカラー色素ホログラム |