JPH1096878A - コンタクトレンズ用洗浄材 - Google Patents

コンタクトレンズ用洗浄材

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JPH1096878A
JPH1096878A JP9188368A JP18836897A JPH1096878A JP H1096878 A JPH1096878 A JP H1096878A JP 9188368 A JP9188368 A JP 9188368A JP 18836897 A JP18836897 A JP 18836897A JP H1096878 A JPH1096878 A JP H1096878A
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poe
acrylate
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    • C11D3/0005Other compounding ingredients characterised by their effect
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    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトレンズを簡便に洗浄し得、界面活
性剤等の成分がレンズに残留し得ず、安全性に優れてい
ると共に、洗浄力が強力であり、しかも携帯性に優れた
コンタクトレンズ用洗浄材を提供する。 【解決手段】 重合性の不飽和二重結合を有するノニオ
ン系界面活性剤と、重合性不飽和二重結合の複数を結合
含有する架橋剤とを少なくとも含有し、更に必要に応じ
て重合性の不飽和二重結合を有する殺菌剤、或いは重合
性の不飽和二重結合を有する親水性モノマーを含んでな
る重合成分を重合せしめて得られる重合体から、所定形
状のコンタクトレンズ用洗浄材を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンタクトレンズ用洗浄材に係
り、特に、簡便に、且つ強力にコンタクトレンズを洗浄
し得ると共に、携帯性に優れているコンタクトレンズ用
洗浄材に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、コンタクトレンズの使用によっ
て該レンズに付着した汚れを除去するために、各種の洗
浄剤や洗浄装置が提案され、それらを、単独で、或いは
組み合わせて使用することにより、コンタクトレンズの
洗浄が行なわれている。
【0003】例えば、洗浄剤を用いてコンタクトレンズ
を洗浄する場合には、通常、先ず、洗浄剤(液剤)を用
いてコンタクトレンズを擦り洗いする等して汚れを落と
し、次いで、リンス液(保存液と兼用の場合もある)を
用いてコンタクトレンズを濯ぐという工程が採用される
のであるが、その場合、少なくとも洗浄剤とリンス液と
いう2種類の液剤が必要となり、得てして、そのような
液剤は嵩張るものであるところから、携帯性が悪くな
り、不便であるという問題が生じる。
【0004】また、最近では、洗浄剤、保存剤及び消毒
剤等の諸機能(効果)を兼ねた、所謂オールインワンタ
イプのコンタクトレンズ用の液剤なるものが、市販され
ている。しかしながら、かかるオールインワンタイプの
液剤にあっては、洗浄剤、保存剤、或いは消毒剤等を、
別々に持ち運ぶ必要がなく、1種類の液剤のみを携帯す
ればよいという点で優れているものの、一般に、そのよ
うな液剤は、様々な機能を兼ね備えているが故に、洗浄
力が弱くなり易く、しかも、洗浄処理に長い時間を必要
とする等の、不便な問題を抱えているのである。
【0005】さらに、コンタクトレンズを洗浄するため
に、洗浄装置を用いる場合には、通常、そのような洗浄
装置は嵩張るものであるところから、携帯性が非常に悪
く、不便であり、しかも、それらの装置の多くは、それ
を駆動させるための電源を必要とするところから、適切
な電源の確保という点でも、問題を有していたのであ
る。
【0006】このように、従来においては、コンタクト
レンズを洗浄するに際して、洗浄剤や洗浄装置、或いは
それらを組み合わせたものが採用されていたのである
が、何れにしても、洗浄力や携帯性において少なからぬ
問題を有しているのであり、それ故に、コンタクトレン
ズの洗浄を簡便に行ない得ると共に、強力な洗浄力と優
れた携帯性を有する、新規なコンタクトレンズ用洗浄用
品の開発が、望まれているのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここにおいて、本発明
は、かかる事情を背景にして為されたものであって、そ
の課題とするところは、コンタクトレンズを簡便に洗浄
し得ると共に、洗浄力が強力であり、しかも携帯性に優
れた、所定の形状を呈する固形のコンタクトレンズ用洗
浄材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、本発明は、かく
の如き課題の解決のために、重合性の不飽和二重結合を
有するノニオン系界面活性剤と重合性不飽和二重結合の
複数を結合含有する架橋剤とを少なくとも含んでなる重
合成分を重合せしめて得られる重合体からなるコンタク
トレンズ用洗浄材を、その要旨とするものである。
【0009】すなわち、このような本発明に従うコンタ
クトレンズ用洗浄材にあっては、それを与える重合体の
構成成分として、ノニオン系界面活性剤の単位を結合含
有してなるところから、それを用いてコンタクトレンズ
を洗浄する際に、優れた洗浄効果が有利に発揮され得る
こととなるのである。また、本発明に従うコンタクトレ
ンズ用洗浄材は、含水ゲル状として提供され、それをそ
のまま用いてコンタクトレンズを洗浄することが出来る
ものであるところから、非常に簡便にコンタクトレンズ
を洗浄することが出来るだけでなく、従来の液状の洗浄
剤や洗浄装置の如く、嵩張ったりすることがなく、ま
た、特別に電源等を必要としたりすることもないところ
から、携帯性にも著しく優れているのである。
【0010】なお、かかる本発明に従うコンタクトレン
ズ用洗浄材の好ましい態様の一つによれば、前記ノニオ
ン系界面活性剤は、その分子中にポリオキシエチレン鎖
構造を有するものが用いられることとなる。
【0011】そして、この本発明に従うコンタクトレン
ズ用洗浄材にあっては、その洗浄効果をより充分に発揮
させるべく、前記ノニオン系界面活性剤は、一般に、前
記重合成分中、少なくとも5重量%以上の割合において
含有されていることが、好ましいのである。
【0012】また、本発明に従うコンタクトレンズ用洗
浄材の別の好ましい態様によれば、前記架橋剤は、一般
に、前記重合成分中、0.01〜5重量%の割合におい
て含有されていることが好ましい。
【0013】さらに、この本発明に従うコンタクトレン
ズ用洗浄材にあっては、補強材を更に含有してなるもの
が、有利に用いられることとなる。
【0014】加えて、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材の好ましい態様の他の一つによれば、前記重合成
分には、更に、重合性の不飽和二重結合を有する殺菌剤
が含有せしめられ、その重合によって洗浄材中に結合含
有せしめられる殺菌剤成分により、優れた殺菌効果が発
揮されることとなる。しかも、そのような本発明におい
て用いられる殺菌剤は、前記ノニオン系界面活性剤や架
橋剤と重合せしめられて、得られるコンタクトレンズ用
洗浄材中に化学的に結合せしめられることによって、洗
浄材から溶出することがないという特徴を発揮する。従
って、コンタクトレンズ用洗浄材に単に殺菌剤を含有せ
しめた場合に惹起される、溶出した殺菌剤がコンタクト
レンズの表面に結合したり、コンタクトレンズ中に含浸
して蓄積されたりして、眼に悪影響を及ぼす虞を生じる
等の問題が、全く回避されることとなるのである。
【0015】なお、上述の如き殺菌剤は、重合性の不飽
和二重結合を有する第4級アンモニウム化合物であるこ
とが好ましい。
【0016】そして、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材にあっては、前記殺菌剤が、前記重合成分中、一
般に、0.01〜10重量%の割合において含有せしめ
られて、その有効な殺菌効果が発現せしめられることと
なる。
【0017】また、本発明に従うコンタクトレンズ用洗
浄材の更に他の好ましい態様によれば、重合成分には、
親水性モノマーが含有せしめられ、それによって、得ら
れるコンタクトレンズ用洗浄材が、適度な強度を有する
ようになる。
【0018】更には、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材にあっては、前記重合成分の相溶性や重合性を増
すために、適当な溶媒を用いて、該重合成分を溶解せし
めた状態下において、溶液重合することが好ましい。
【0019】特に、本発明に従うコンタクトレンズ用洗
浄材は、10%〜90%の含水率において、水分を含有
し得るものであることが好ましいのである。そして、そ
のようなコンタクトレンズ用洗浄材に所定量の水分が含
有せしめられて、含水ゲル状態とされることにより、本
発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用いて、コンタ
クトレンズを洗浄する際に、かかる洗浄材が適度な柔軟
性を有して、レンズを洗い易くなると共に、ノニオン系
界面活性剤によって洗浄された汚れを、コンタクトレン
ズ用洗浄材に含有せしめられている水分によって効果的
に吸収することが出来、以てコンタクトレンズの汚れを
効果的に洗浄、除去することが出来るのである。また、
そのようにコンタクトレンズ用洗浄材が、水を含有して
いることにより、コンタクトレンズを洗浄する際に、レ
ンズを傷つける虞も無くなるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】ところで、本発明に従うコンタク
トレンズ用洗浄材は、所定の重合成分を重合せしめて得
られる重合体からなるものであって、有利には、水分の
含浸によって含水ゲル状を呈し得るものであるが、その
ような重合体を与える重合成分は、重合性の不飽和二重
結合を有するノニオン系界面活性剤(以下、重合性ノニ
オン系界面活性剤という)と重合性不飽和二重結合の複
数を結合含有する架橋剤(以下、架橋剤という)とを、
必須の成分として含むものである。
【0021】そして、かかる重合成分における必須の成
分の一つたる、重合性ノニオン系界面活性剤は、(メ
タ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基、ビニルフェ
ニル基等の、重合性の不飽和二重結合を有するノニオン
系界面活性剤であって、重合可能であれば、如何なるも
のも用いられ得るものである。なお、ここで言うところ
の「・・・(メタ)アクリロイル・・・」とは、「・・
・アクリロイル・・・」及び「・・・メタクリロイル・
・・」の二つの化合物を総称するものとし、以下におい
て用いられる「(メタ)アクリル酸・・・」や「・・・
(メタ)アクリレート」、「・・・(メタ)アクリルア
ミド」等についても、同様の意味を有するものとする。
【0022】そして、そのような重合性ノニオン系界面
活性剤は、例えば、水酸基を有するノニオン系界面活性
剤と重合性の不飽和二重結合を有する酸クロライドとを
反応せしめることによって、容易に合成することが出来
るものである。具体的には、前記重合性ノニオン系界面
活性剤は、脱塩化水素用の塩基性化合物を用いて、水酸
基を有するノニオン系界面活性剤と重合性の不飽和二重
結合を有する酸クロライド化合物とを、反応を阻害する
ことのない適当な溶媒中において脱塩化水素反応させる
ことにより、合成することが出来るのである。なお、こ
こで用いる酸クロライドの例としては、(メタ)アクリ
ル酸クロライド等を挙げることが出来、また、前記脱塩
化水素用の塩基性化合物の例としては、トリエチルアミ
ン等を挙げることが出来る。更に、そのような脱塩化水
素反応を阻害しない適当な溶媒の例としては、テトラヒ
ドロフラン、ジクロロメタン等を挙げることが出来るの
である。
【0023】また、重合性ノニオン界面活性剤を合成す
る別の方法として、適当な溶媒に溶解せしめた水酸基を
有するノニオン系界面活性剤と金属ナトリウムとを反応
せしめて、ナトリウムアルコキシド化合物を得て、この
得られたナトリウムアルコキシド化合物に、更に重合性
の不飽和二重結合を有するハロゲン化合物を反応させる
ことにより合成する方法を挙げることが出来る。なお、
ここで用いる適当な溶媒には、水酸基や窒素原子を含有
せず、金属ナトリウムやハロゲン化物と反応して、目的
とする反応を阻害することがない溶媒が適宜に選択され
るのであるが、具体例としてはテトラヒドロフラン等が
挙げられる。また、前記重合性の二重結合を有するハロ
ゲン化合物の具体例としては、p−クロルメチルスチレ
ンやアリルクロライド等を挙げることが出来る。
【0024】なお、前記重合性ノニオン界面活性剤を合
成する方法において用いられる水酸基を有するノニオン
系界面活性剤の具体例としては、以下のものを挙げるこ
とが出来る。
【0025】すなわち、水酸基を有するノニオン系界面
活性剤としては、モノステアリン酸POE(5)グリセ
リル、モノステアリン酸POE(15)グリセリル、モ
ノオレイン酸POE(5)グリセリル、モノオレイン酸
POE(15)グリセリル等の、ポリオキシエチレング
リセリン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸ジグリセ
リル、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ジグ
リセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノス
テアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグ
リセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、ペンタ
ステアリン酸テトラグリセリル、ペンタオレイン酸テト
ラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノ
ミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキ
サグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、トリ
ステアリン酸ヘキサグリセリル、ペンタステアリン酸ヘ
キサグリセリル、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル、
ポリリシノール酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デ
カグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノ
ステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリ
セリル、モノリノール酸デカグリセリル、モノイソステ
アリン酸デカグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリ
ル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、トリステアリ
ン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、
ペンタステアリン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸
デカグリセリル、ペンタイソステアリン酸デカグリセリ
ル、ヘプタステアリン酸デカグリセリル、ヘプタオレイ
ン酸デカグリセリル、デカステアリン酸デカグリセリ
ル、デカオレイン酸デカグリセリル、デカイソステアリ
ン酸デカグリセリル等の、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル類;モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソ
ルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキステア
リン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノ
オレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、
トリオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソル
ビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン等の、ソル
ビタン脂肪酸エステル類;モノヤシ油脂肪酸POE(2
0)ソルビタン、モノパルミチン酸POE(20)ソル
ビタン、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン、
トリステアリン酸POE(20)ソルビタン、モノステ
アリン酸POE(6)ソルビタン、モノオレイン酸PO
E(20)ソルビタン、トリオレイン酸POE(20)
ソルビタン、モノオレイン酸POE(6)ソルビタン、
モノイソステアリン酸POE(20)ソルビタン等の、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;モノ
ラウリン酸POE(6)ソルビット、ヘキサステアリン
酸POE(6)ソルビット、テトラステアリン酸POE
(60)ソルビット、テトラオレイン酸POE(6)ソ
ルビット、テトラオレイン酸POE(30)ソルビッ
ト、テトラオレイン酸POE(40)ソルビット、テト
ラオレイン酸POE(60)ソルビット等の、ポリオキ
シエチレンソルビット脂肪酸エステル;POEノニルフ
ェニルホルムアルデヒド縮合物等の、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物類;POE
(3)ヒマシ油、POE(10)ヒマシ油、POE(2
0)ヒマシ油、POE(40)ヒマシ油、POE(5
0)ヒマシ油、POE(60)ヒマシ油等の、ポリオキ
シエチレンヒマシ油類;POE(5)硬化ヒマシ油、P
OE(10)硬化ヒマシ油、POE(20)硬化ヒマシ
油、POE(30)硬化ヒマシ油、POE(40)硬化
ヒマシ油、POE(50)硬化ヒマシ油、POE(6
0)硬化ヒマシ油、POE(80)硬化ヒマシ油、PO
E(100)硬化ヒマシ油等の、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油類;POE(5)フィトステロール、POE
(10)フィトステロール、POE(20)フィトステ
ロール、POE(30)フィトステロール等の、ポリオ
キシエチレンステロール類;POE(25)フィトスタ
ノール、POE(30)コレスタノール等の、ポリオキ
シエチレン水素添加ステロール類;モノラウリン酸ポリ
エチレングリコール(10EO)、モノステアリン酸ポ
リエチレングリコール(1EO)、モノステアリン酸ポ
リエチレングリコール(2EO)、モノステアリン酸ポ
リエチレングリコール(4EO)、モノステアリン酸ポ
リエチレングリコール(10EO)、モノステアリン酸
ポリエチレングリコール(25EO)、モノステアリン
酸ポリエチレングリコール(40EO)、モノステアリ
ン酸ポリエチレングリコール(45EO)、モノステア
リン酸ポリエチレングリコール(55EO)、モノオレ
イン酸ポリエチレングリコール(2EO)、モノオレイ
ン酸ポリエチレングリコール(6EO)、モノオレイン
酸ポリエチレングリコール(10EO)、モノステアリ
ン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリ
コール、ステアリン酸ジエチレングリコール、ジステア
リン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポ
リエチレングリコール等の、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル類;POE(2)ラウリルエーテル、PO
E(4.2)ラウリルエーテル、POE(9)ラウリル
エーテル、POE(21)ラウリルエーテル、POE
(25)ラウリルエーテル、POE(2)セチルエーテ
ル、POE(5.5)セチルエーテル、POE(7)セ
チルエーテル、POE(10)セチルエーテル、POE
(15)セチルエーテル、POE(20)セチルエーテ
ル、POE(23)セチルエーテル、POE(25)セ
チルエーテル、POE(30)セチルエーテル、POE
(40)セチルエーテル、POE(2)ステアリルエー
テル、POE(4)ステアリルエーテル、POE(2
0)ステアリルエーテル、POE(2)オレイルエーテ
ル、POE(7)オレイルエーテル、POE(10)オ
レイルエーテル、POE(15)オレイルエーテル、P
OE(20)オレイルエーテル、POE(50)オレイ
ルエーテル、POE(5)ベヘニルエーテル、POE
(10)ベヘニルエーテル、POE(20)ベヘニルエ
ーテル、POE(30)ベヘニルエーテル、POE
(2)合成アルキルエーテル、POE(4)合成アルキ
ルエーテル、POE(10)合成アルキルエーテル、P
OE(3)2級アルキルエーテル、POE(5)2級ア
ルキルエーテル、POE(7)2級アルキルエーテル、
POE(9)2級アルキルエーテル、POE(12)2
級アルキルエーテル等の、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル類;POE(1)POP(4)セチルエーテ
ル、POE(10)POP(4)セチルエーテル、PO
E(20)POP(4)セチルエーテル、POE(1)
POP(8)セチルエーテル、POE(20)POP
(8)セチルエーテル、POE(12)POP(6)デ
シルテトラデシルエーテル、POE(20)POP
(6)デシルテトラデシルエーテル、POE(30)P
OP(6)デシルテトラデシルエーテル、酢酸POE
(3)POP(1)セチルエーテル、酢酸POE(3)
POP(1)イソセチルエーテル等の、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類;POE
(2)ノニルフェニルエーテル、POE(5)ノニルフ
ェニルエーテル、POE(7.5)ノニルフェニルエー
テル、POE(10)ノニルフェニルエーテル、POE
(15)ノニルフェニルエーテル、POE(18)ノニ
ルフェニルエーテル、POE(20)ノニルフェニルエ
ーテル、POE(3)オクチルフェニルエーテル、PO
E(10)オクチルフェニルエーテル、POE(30)
オクチルフェニルエーテル等の、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類;POEラノリン;POE
(5)ラノリンアルコール、POE(10)ラノリンア
ルコール、POE(20)ラノリンアルコール、POE
(40)ラノリンアルコール等の、ポリオキシエチレン
ラノリンアルコール類;POE(6)ソルビットミツロ
ウ、POE(20)ソルビットミツロウ等の、ポリオキ
シエチレンミツロウ誘導体;POE(5)ステアリルア
ミン、POE(10)ステアリルアミン、POE(1
5)ステアリルアミン、POE(5)オレイルアミン、
POE(15)オレイルアミン、POE(8)ステアリ
ルプロピレンジアミン等の、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン類;POE(4)ステアリン酸アミド、POE
(15)ステアリン酸アミド、POE(5)オレイン酸
アミド等の、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド類等を挙
げることが出来るのであり、中でも、好ましくはポリオ
キシエチレン鎖構造を含有しているものが採用される。
但し、上記において、POEは、ポリオキシエチレンを
意味し、POPは、ポリオキシプロピレンを意味するも
のとする。
【0026】なお、かかる重合性ノニオン系界面活性剤
の使用量は、一般には、重合成分中において、少なくと
も5重量%以上とされ、好ましくは20〜99.9重量
%、より好ましくは50〜99.5重量%とされる。け
だし、かかる重合性ノニオン系界面活性剤の使用量が、
5重量%よりも少ない場合には、洗浄効果が充分に得ら
れ難くなるからである。
【0027】また、前記重合成分の内、もう一つの必須
成分である架橋剤は、前記重合性ノニオン系界面活性
剤、或いは後述するその他の不飽和モノマーと共重合せ
しめられることにより、得られるコンタクトレンズ用洗
浄材に架橋構造を有利に導入するものである。そして、
そのように、コンタクトレンズ用洗浄材中に架橋構造が
導入、形成されることにより、コンタクトレンズ用洗浄
材が水に不溶性となり、機械的特性が向上せしめられる
ことに加えて、形状安定性、耐久性が有利に向上せしめ
られるのである。そして、そのような架橋剤としては、
(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基、ビニル
フェニル基等の、重合性の不飽和二重結合基の複数(少
なくとも2個)を結合含有するものであれば、従来から
公知の各種の架橋剤を適宜に用いることが出来る。
【0028】例えば、上記架橋剤の具体例としては、エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
ビニル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、メタクリロイルオキシエチ
ルアクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレー
ト、アジピン酸ジアリル、トリアリルイソシアヌレー
ト、α−メチレン−N−ビニルピロリドン、4−ビニル
ベンジル(メタ)アクリレート、3−ビニルベンジル
(メタ)アクリレート、2,2−ビス[p−(メタ)ア
クリロイルオキシフェニル]ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス[m−(メタ)アクリロイルオキシフェニ
ル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[o−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニル]ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−ビス[p−(メタ)アクリロイルオキシ
フェニル]プロパン、2,2−ビス[m−(メタ)アク
リロイルオキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[o
−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]プロパン、
1,4−ビス[2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサ
フルオロイソプロピル]ベンゼン、1,3−ビス[2−
(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピ
ル]ベンゼン、1,2−ビス[2−(メタ)アクリロイ
ルオキシヘキサフルオロイソプロピル]ベンゼン、1,
4−ビス[2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピ
ル]ベンゼン、1,3−ビス[2−(メタ)アクリロイ
ルオキシイソプロピル]ベンゼン、1,2−ビス[2−
(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル]ベンゼン等
を挙げることが出来るが、中でも、その分子中にポリオ
キシエチレン鎖構造を含有するものを用いることが好ま
しい。
【0029】なお、この架橋剤の使用量は、前記重合成
分中、一般に、0.01重量%〜5重量%とされ、好ま
しくは0.1重量%〜3重量%とされる。けだし、かか
る使用量が0.01重量%より少ない場合には、架橋剤
を使用する効果が充分に得られないからであり、またか
かる使用量が5重量%より多い場合には、得られるコン
タクトレンズ用洗浄材が脆くなり、使用上好ましくなく
なるからである。
【0030】そして、前記重合成分には、本発明の作用
・効果が得られる範囲内において、前記重合性ノニオン
系界面活性剤及び架橋剤に加えて、更に、それらと共重
合可能である、その他の不飽和モノマーを添加して、共
重合せしめても、何等差支えない。
【0031】より具体的には、例えば、得られるコンタ
クトレンズ用洗浄材に殺菌作用を付与せしめるために、
その他の不飽和モノマーとして、(メタ)アクリロイル
基、ビニル基、アリル基、ビニルフェニル基等の、重合
性の不飽和二重結合基を有する殺菌剤(以下、重合性殺
菌剤という)を用いることが出来る。そして、かかる重
合性殺菌剤としては、上記した重合成分中の必須の成分
と共重合され得るものであれば、如何なるものも採用さ
れるのであるが、中でも、重合性不飽和二重結合を有す
る4級アンモニウム塩(以下、重合性4級アンモニウム
塩という)を用いることが好ましい。なお、そのような
重合性4級アンモニウム塩は、前記重合性ノニオン系界
面活性剤を合成する場合と同様にして、即ち水酸基を有
する4級アンモニウム塩を、重合性の不飽和二重結合を
有する酸クロライドと反応せしめたり、重合性の不飽和
二重結合を有するアミノ化合物を、アルキルクロライド
と反応せしめたりすることにより、合成することが出来
る。より具体的には、重合性の不飽和二重結合を有する
アミノ化合物を、アルキルクロライドと反応せしめて合
成する方法の一例として、例えば、下記化1に示される
ように、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートを
アルキルクロライドと反応せしめることによって合成す
る方法を挙げることが出来る。
【0032】
【化1】 [但し、R1 は、水素原子又はメチル基を表わし、R2
は、一般に、炭素数1〜30の炭化水素、好ましくは炭
素数8〜30の炭化水素基を表わす]
【0033】なお、前記水酸基を有する4級アンモニウ
ム塩(殺菌剤)の具体例としては、下記化2で示される
4級アンモニウム塩を挙げることが出来る。
【0034】
【化2】 [但し、R1 は、一般に、炭素数3〜30の炭化水素
基、好ましくは炭素数8〜18の炭化水素基を表わし、
2 、R3 、R4 は、同一若しくは異なって、一般に炭
素数1〜30の炭化水素基、好ましくは炭素数1〜8の
炭化水素基、又はベンジル基を表わし、nは、一般に1
〜6の整数、好ましくは1〜3の整数を表わす]
【0035】ところで、上記水酸基を有する4級アンモ
ニウム塩としては、例えば、下記化3に示される反応に
従って、トリアルキルアミン化合物と水酸化アルキルク
ロライド化合物とを反応せしめて合成したものを用いる
ことが出来る。
【0036】
【化3】 [但し、R1 、R2 、R3 、R4 は、前記化2と同様で
ある]
【0037】そして、前記重合性殺菌剤の使用量は、一
般に、重合成分中、0.01〜10重量%とされ、好ま
しくは0.01〜1重量%とされる。けだし、この重合
性殺菌剤の使用量が0.01重量%より少ない場合に
は、重合性殺菌剤を使用する効果が充分に得られ難くな
るからであり、また、この重合性殺菌剤の使用量が10
重量%より多い場合には、それ以上の殺菌効果の向上が
期待され難くなるばかりか、むしろコンタクトレンズ用
洗浄材の強度を低下させ易くなるからである。
【0038】また、得られるコンタクトレンズ用洗浄材
による水分の保持力を有利に向上せしめるために、その
他の不飽和モノマーとして、前記重合性ノニオン系界面
活性剤や架橋剤と共重合可能な親水性モノマー(以下、
単に親水性モノマーという)を用いても、何等差支えな
く、そのような親水性モノマーとしては、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジ
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の、ヒドロキ
シアルキル(メタ)アクリレート類;アミノエチル(メ
タ)アクリレート、N−メチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、2−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート
等の、アミノアルキル(メタ)アクリレート類;(メ
タ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)ア
クリルアミド、N−エチル−N−アミノエチル(メタ)
アクリルアミド等の、(メタ)アクリルアミド類;ジエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート等の、ポリグリ
コールモノ(メタ)アクリレート類;N−ビニルピロリ
ドン、α−メチレン−N−メチルピロリドン、N−ビニ
ルカプロラクタム、N−(メタ)アクリロイルピロリド
ン等の、ラクタム類;(メタ)アクリル酸;無水マレイ
ン酸;フマル酸或いはその誘導体;ジメチルアミノスチ
レン、ヒドロキシスチレン等の親水性スチレン誘導体
類;モルホリノメチル(メタ)アクリレート、モルホリ
ノエチル(メタ)アクリレート等の、モルホリノアルキ
ル(メタ)アクリレート類;メトキシジエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート;テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート;4−ビニルピリジン;ビニルイ
ミダゾール、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピペリ
ジン、N−ビニルサクシンイミド等の、ヘテロ環式N−
ビニルモノマー;N−(メタ)アクリロイルピペリジ
ン;N−(メタ)アクリロイルモルホリン等を挙げるこ
とが出来る。
【0039】もちろん、本発明に従うコンタクトレンズ
用洗浄材の作用・効果が得られる範囲内で、前記親水性
モノマー以外の疎水性モノマーを使用しても、何等差支
えない。そして、そのような疎水性モノマーの具体例と
しては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプ
ロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレ
ート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレー
ト、tert−ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレー
ト、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロ
ペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート等の、直鎖状、分岐鎖状および環状の
アルキル(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリル酸
ベンジル、(メタ)アクリル酸イソボルニル;スチレ
ン、ペンタフルオロスチレン、メチルスチレン、トリメ
チルスチレン、トリフルオロメチルスチレン等の、疎水
性スチレン誘導体類;2,2,2−トリフルオロエチル
(メタ)アクリレート、1,1,1−トリフルオロ−
2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレー
ト、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラ
フルオロプロピル(メタ)アクリレート、ペンタフルオ
ロプロピル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロイソ
プロピル(メタ)アクリレート、テトラフルオロ−tert
−ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロブチ
ル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロ−tert−ヘキ
シル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル
(メタ)アクリレート、2,3,4,5,5,5−ヘキ
サフルオロ−2,4−ビス(トリフルオロメチル)ペン
チル(メタ)アクリレート、ドデカフルオロヘプチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシオクタフルオロ
−6−トリフルオロメチルヘプチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシドデカフルオロ−8−トリフルオロ
メチルノニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシヘ
キサデカフルオロ−10−トリフルオロメチルウンデシ
ル(メタ)アクリレート等の、フッ素含有(メタ)アク
リレート類;ペンタメチルジシロキサニルメチル(メ
タ)アクリレート、ペンタメチルジシロキサニルプロピ
ル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロ
キシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリ
レート、モノ(メチルビス(トリメチルシロキシ)シロ
キシ)ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メ
タ)アクリレート、トリス(メチルビス(トリメチルシ
ロキシ)シロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレー
ト、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル
グリセリル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチル
シロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレ
ート、モノ(メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキ
シ)ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセ
リル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルエチルテ
トラメチルジシロキサニルプロピルグリセリル(メタ)
アクリレート、トリメチルシリルメチル(メタ)アクリ
レート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレー
ト、トリメチルシリルプロピルグリセリル(メタ)アク
リレート、ペンタメチルジシロキサニルプロピルグリセ
リル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシ
ロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキサニルメチ
ル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプロピ
ルシクロテトラシロキサニルプロピル(メタ)アクリレ
ート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロ
キシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メ
タ)アクリレート等の、シリコン含有(メタ)アクリレ
ート類;トリス(トリメチルシロキシ)シリルスチレ
ン、(ペンタメチル−3,3−ビス(トリメチルシロキ
シ)トリシロキサニル)スチレン、(ヘキサメチル−3
−トリメチルシロキシトリシロキサニル)スチレン等
の、シリコン含有スチレン誘導体;メトキシエチル(メ
タ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレー
ト等の、アルコキシ基含有(メタ)アクリレート類;ベ
ンジル(メタ)アクリレート等の芳香環含有(メタ)ア
クリレート類;イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、
フマル酸などの、アルキル基、フッ素含有アルキル基、
シロキサニルアルキル基で置換されていても良いアルキ
ルエステル類;グリシジル(メタ)アクリレート等を挙
げることが出来る。
【0040】ところで、本発明に従うコンタクトレンズ
用洗浄材を得るためには、上記した各種のモノマー成分
からなる重合成分を共重合せしめればよく、そしてその
重合操作には、一般的なラジカル重合法等の、従来から
公知の各種の手法を採用することが出来る。
【0041】また、かかる重合操作においては、前記重
合成分を構成する各モノマーの相溶性や重合性を増すた
めに、適当な溶媒を用いて、溶液重合することが好まし
く、本発明において、そのような溶液重合にて好ましく
使用できる溶媒としては、水溶性溶媒であることが好ま
しいのであり、とりわけ溶液重合に都合の良い、沸点が
約70〜100℃程度の、前記重合成分を溶かし得る極
性溶媒を挙げることが出来る。そして、そのような溶媒
の具体例としては、テトラヒドロフラン(THF)、プ
ロパノール、エタノール、アセトニトリル等を挙げるこ
とが出来る。また、かかる溶媒の使用量は、特に限定は
ないが、例えば、分子中のアルキル鎖が長い重合性界面
活性剤を使用する場合、重合成分を構成する他のモノマ
ーと溶解しにくい傾向にあるため、好ましくは、前記重
合成分の使用量の倍以上を使用するのが、適当となる。
【0042】なお、前記重合成分の重合を行なうに際し
て、得られるコンタクトレンズ用洗浄材の強度を向上せ
しめる等の目的により、補強材(フィラー)を含有せし
めてもよい。そのような補強材の具体例としては、例え
ば不織布のようなものを挙げることが出来る。そして、
本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材に補強材を含有
せしめる方法としては、前記重合成分中に補強材を浸漬
させてから、該重合成分を重合させる方法や、補強材中
に前記重合成分を含浸せしめて、該重合成分を重合させ
る方法等が用いられ得る。
【0043】また、上記の如くして得られた、本発明に
従うコンタクトレンズ用洗浄材は、含水性とされること
が好ましい。何故なら、コンタクトレンズ用洗浄材中に
水分が含有せしめられている場合には、それら水分が媒
体となって、コンタクトレンズから落とされた汚れを有
利に吸収することが出来るからであり、また、コンタク
トレンズ用洗浄材が含水性であることによって、洗浄材
に適度な柔軟性が付与されて、コンタクトレンズを洗浄
する際に、洗浄を行ない易く、且つレンズを傷つける虞
もなくなるからである。
【0044】なお、本発明に従うコンタクトレンズ用洗
浄材に対して、含有せしめられる水分は、特に限定され
るものではなく、例えば、生理食塩水や補涙液(人工涙
液)等の液体が採用され得るものである。
【0045】そして、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材の含水率は、一般に、10%〜90%の範囲とさ
れることが望ましいのである。けだし、かかる含水率が
10%よりも小さい場合には、コンタクトレンズ用洗浄
材の柔軟性が充分に付与されず、洗浄し難く、また汚れ
を吸収し難くなるからであり、また、かかる含水率が9
0%よりも大きい場合には、コンタクトレンズ用洗浄材
として充分な強度を保つことが困難となり、洗浄中に、
コンタクトレンズ用洗浄材自体が破損して、用を為さな
くなり易いからである。
【0046】さらに、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材には、本発明の目的を阻害しない範囲において、
前記水分以外の成分を含有せしめることも出来る。例え
ば、重合成分中に殺菌剤を使用しない場合には、通常の
眼科分野で用いられる殺菌剤を、得られた本発明に従う
コンタクトレンズ用洗浄材中に、後から含浸させてもよ
く、そのような殺菌剤としては、例えば、安息香酸、ソ
ルビン酸、ホウ酸等が挙げられる。
【0047】また、前記コンタクトレンズ用洗浄材に対
して含有せしめられる水分中に、前記殺菌剤以外の各種
成分を溶解し、その得られた溶液を、本発明に従うコン
タクトレンズ用洗浄材中に含浸させてもよく、そしてそ
のような各種成分としては、例えば、緩衝剤、塩類、増
粘剤等を挙げることが出来る。
【0048】これらの各種成分のうち、緩衝剤は、本発
明のコンタクトレンズ用洗浄材中に含まれる水分のpH
調整成分として用いられるものであり、そのような緩衝
剤としては、眼科的に許容出来るもの、例えば、コンタ
クトレンズ用剤として使用を提案されているものであれ
ば、如何なる緩衝剤をも使用することが出来る。その具
体例としては、ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸ナトリ
ウム、メタホウ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ク
エン酸、炭酸水素ナトリウム、トリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン、リン酸塩緩衝剤(例えば、NaHP
4 、NaH2PO4 、KH2 PO4 等)等を挙げるこ
とが出来る。そして、そのような緩衝剤の使用量は、通
常、0.05〜2.5重量%程度、好ましくは0.1〜
1.5重量%程度である。
【0049】また、前記塩類は、本発明に従うコンタク
トレンズ用洗浄材中に含まれる水分の張度調整成分とし
て用いられるものであり、そのような塩類としては、眼
科的に許容出来るもの、例えば、コンタクトレンズ用剤
として使用を提案されているものであれば、如何なる塩
類をも使用することが出来る。その具体例としては、塩
化ナトリウム、塩化カリウム等を挙げることが出来る。
なお、この塩類の使用量は、特に限定されないが、通
常、正常涙液の浸透圧に略近づけることが出来るよう
に、適宜調整して使用される。
【0050】さらに、前記増粘剤は、本発明におけるコ
ンタクトレンズ用洗浄材中に含まれる水分の粘度調整成
分として用いられ、最終的にコンタクトレンズ用洗浄材
の使用感の向上等の目的で使用されるものである。この
増粘剤としては、眼科的に許容出来るもの、例えば、コ
ンタクトレンズ用剤として使用を提案されているもので
あれば、如何なる増粘剤をも使用することが出来る。そ
して、その具体例としては、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース等の、セルロース誘導体;グアーガム、ローカス
トビーンガム、クインスシードガム、タラガム、トラガ
カントガム、カラヤガム、キサンタンガム(ザンサンガ
ム)、ウエランガム、ラムザンガム、カラギーナン、ア
ラビアガム等の、ヘテロ多糖類等の種々のガム類;アル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、アルギン
酸プロピレングリコールエステル等の、アルギン酸誘導
体;カルボキシメチルスターチナトリウム、ヒドロキシ
エチルスターチ等の、スターチ誘導体;デキストリン;
ペクチン;ゼラチン;ガゼイン;ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポ
リアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリ
ルアミド等の、合成有機高分子化合物;N,N−ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−メタクリロ
イルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド等の
塩、N,N−ジメチル−3−アミノプロピル(メタ)ア
クリレート、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロリド等の塩、N,N−ジメチル−
3−アミノ−(3−メチルブチル)(メタ)アクリレー
ト、3−メタクリロイルオキシ−(3−メチルブチル)
トリメチルアンモニウムクロリド等の塩、3−メタクリ
ロイルオキシ−(2−ヒドロキシプロピル)−N,N,
N−トリメチルアンモニウムクロリド等の塩、ジアリル
ジメチルアンモニウムクロリド等の塩、ビニルベンジル
トリメチルアンモニウムクロリド等の塩、2−ビニルピ
リジン、4−ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニル
ピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジニウムクロリ
ド等の塩、1−ビニルイダゾール、2−メチル−1−ビ
ニルイダゾール、1−ビニルイミダゾリウムクロリド等
の塩、2−メチル−1−ビニルイミダゾリウムクロリド
等の塩等の、単独重合体及び共重合体;カチオン化でん
ぷん、カチオン化セルロース、アイオネン(ionene)重
合体;カルボキシメチルセルロースナトリウム等の塩、
カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロースナトリウ
ム等の塩、カルボキシメチルでんぷんナトリウム等の
塩、カルボキシメチルヒドロキシエチルでんぷんナトリ
ウム等の塩;(メタ)アクリル酸ナトリウム等の塩、ビ
ニルスルホン酸ナトリウム等の塩、p−スチレンスルホ
ン酸ナトリウム等の塩、2−メタクリロイルオキシエチ
ルスルホン酸ナトリウム等の塩、3−メタクリロイルオ
キシ−2−ヒドロキシピロピルスルホン酸ナトリウム等
の塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸ナトリウム等の塩、アリルスルホン酸ナトリウム等
の塩、2−フォスファトエチルメタクリレートナトリウ
ム等の塩等の、単独重合体及び共重合体を、挙げること
が出来る。なお、この増粘剤の使用量は、通常、0.0
1〜10.0重量%程度、好ましくは0.01〜3.0
重量%程度である。
【0051】更にまた、本発明に従うコンタクトレンズ
用洗浄材は、所定の固体形状を呈するものではあるが、
その形状・形態は、特に限定されるものではなく、例え
ば、シート形状、プレート形状、スポンジ形状等の如何
なる形状・形態も採用され得るものであり、所望する使
用目的等により、適宜に選択されるものである。なお、
コンタクトレンズ用洗浄材の使用の簡便性を考慮する
と、シート形状とすることが好ましく、そのようなシー
ト形状のコンタクトレンズ用洗浄材を得るためには、重
合成分を重合する際に、シート状に流延して、重合と同
時に成形したり、棒状等の適当な形状の重合体を得て、
得られた重合体をスライスして、シート状にしたりすれ
ばよい。
【0052】そして、そのような本発明に従うコンタク
トレンズ用洗浄材を使用するに際しては、該洗浄材がシ
ート形状やスポンジ形状等の場合には、シート等を折り
畳んで、指でコンタクトレンズを包みこむようにして擦
ることにより、レンズの洗浄を行なうことが出来るが、
洗浄材がスポンジ形状であれば、洗浄パフ(スポンジ)
のような使用形態、即ちスポンジ状のコンタクトレンズ
用洗浄材の上にコンタクトレンズを置き、コンタクトレ
ンズを指でもって擦り洗いするというような方法を採用
することが出来る。
【0053】また、本発明に従うコンタクトレンズ用洗
浄材にあっては、使い捨てという使用形態を採用するこ
とも出来、そうすることによって、簡便性や携帯性にお
いて非常に優れたものとすることが出来る。
【0054】さらに、個々のコンタクトレンズ用洗浄材
の包装形態を、レトルトパックに使用されるような密封
可能な簡易包装とすると共に、包装したままコンタクト
レンズ用洗浄材に滅菌処理等を施しておけば、コンタク
トレンズ洗浄材中に殺菌剤を一切含まない、安全性の高
い洗浄材を提供することも出来るのである。
【0055】
【実施例】以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記した具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しな
い限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変
更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解さ
れるべきである。
【0056】実施例 1 先ず、重合性ノニオン系界面活性剤としてのアクリロイ
ルポリオキシエチレン(40)セチルエーテル:6.0
gと、架橋剤としてのポリオキシエチレン(14)ジア
クリレート:2.0gと、殺菌剤としてのアクリロイル
セチルトリエチルアンモニウムクロライド:1.0g
と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル:
0.1gとを、反応溶媒としてのテトラヒドロフラン:
20mLに溶解せしめた。次いで、この溶液を100c
2 の不織布(補強材)に含浸せしめた後、脱酸素処理
した容器に入れて、50℃の温度で、8時間、熱重合さ
せることにより、不織布で補強された、本発明に従うフ
ィルム状のコンタクトレンズ用洗浄材を得た。この得ら
れたフィルム状の洗浄材を、流水で1時間洗浄した後、
縦3cm、横5cmの短冊状に切り、それを更に500
mLの生理食塩液中で8時間煮沸することによって、未
重合モノマー及び溶媒を除去してから、生理食塩液中に
保存した。
【0057】次いで、上記で得られたフィルム状の洗浄
材に対して、以下の手順で、溶出物試験を行なった。即
ち、先ず、150mLの蒸留水を入れた、200mLの
共栓付き三角フラスコを用意し、これに、室温で風乾し
た前記フィルム状の洗浄材:3.00gを、正確に秤取
して入れた。また、対照として、蒸留水150mLを入
れただけの200mLの共栓付き三角フラスコを別に用
意した。次いで、それぞれの三角フラスコを100℃の
温度条件で、30分間、熱還流した後、室温まで冷却し
て、試料溶液と対照溶液を得た。そして、そのそれぞれ
から10mLずつを採取して、それに、ホールピペット
を用いて、0.01N過マンガン酸カリウム溶液:50
mLと10%希硫酸:1.0mLとを加えてから、3分
間煮沸し、室温まで冷却した。冷却後、それぞれの溶液
に、0.1±0.05gとなるように1mg単位まで秤
量したヨウ化カリウムを加え、更に5滴のでんぷん溶液
を加えて、よく混合した後、得られた溶液を0.01N
チオ硫酸ナトリウムで滴定し、次式を用いて、溶出物に
より消費された過マンガン酸カリウム溶液の量を下記式
1により求めたところ、0.01N過マンガン酸カリウ
ム溶液としての消費量は2.0mL以下であった。
【0058】 溶出物により消費された過マンガン酸カリウム溶液の量(mL) =(B−S)×T ・・・(式1) [但し、B:対照溶液を滴定するのに要したチオ硫酸ナ
トリウム溶液の量(mL) S:試料溶液を滴定するのに要したチオ硫酸ナトリウム
溶液の量(mL) T:0.01Nチオ硫酸ナトリウムの力価]
【0059】実施例 2 重合性ノニオン系界面活性剤としてのアクリロイルポリ
オキシエチレン(20)ノニルフェニルエーテル:6.
0gと、架橋剤としてのポリオキシエチレン(9)ジア
クリレート:2.0gと、重合開始剤としてのアゾビス
イソブチロニトリル:0.1gとを、反応溶媒としての
テトラヒドロフラン:20mLに溶解せしめ、以下、実
施例1と同様にして、不織布で補強された、本発明に従
うフィルム状のコンタクトレンズ用洗浄材を得た。その
後、得られたフィルム状の洗浄材を1枚ずつ加熱レトル
ト滅菌(レトルト容器に入れ、密封した後、加熱滅菌)
した。そして、前記実施例1と同様にして、溶出物によ
り消費された過マンガン酸カリウム溶液の量を求めたと
ころ、0.01N過マンガン酸カリウム溶液としての消
費量は2.0mL以下であった。
【0060】実施例 3 重合性ノニオン系界面活性剤としてのアクリロイルポリ
オキシエチレン(20)2級アルキルエーテル:2.0
g及びアクリロイルポリオキシエチレン(20)セチル
エーテル:4.0gと、架橋剤としてのポリオキシエチ
レン(9)ジアクリレート:1.0gと、殺菌剤として
のアクリロイルオキシセチルピリジニウムブロマイド:
1.0gと、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニ
トリル:0.1gとを、反応溶媒としてのテトラヒドロ
フラン:20mLに溶解せしめ、以下、実施例1と同様
にして、不織布で補強された、本発明に従うフィルム状
のコンタクトレンズ用洗浄材を得た。そして、前記実施
例1と同様にして、溶出物により消費された過マンガン
酸カリウム溶液の量を求めたところ、0.01N過マン
ガン酸カリウム溶液としての消費量は2.0mL以下で
あった。
【0061】実施例 4 重合性ノニオン系界面活性剤としてのアクリロイルポリ
オキシエチレン(30)セチルエーテル:6.0g、架
橋剤としてのポリオキシエチレン(9)ジアクリレー
ト:2.0gと、殺菌剤としてのドデシルジメチルエチ
ルアクリレートアンモニウムブロマイド:1.0gと、
親水性モノマーとしてのヒドロキシエチルアクリレー
ト:0.5gと、重合開始剤としての過硫酸カリウム:
0.1gを反応溶媒としての蒸留水:20mLに溶解せ
しめ、以下、実施例1と同様にして、不織布で補強され
た、本発明に従うフィルム状のコンタクトレンズ用洗浄
材を得た。そして、前記実施例1と同様にして、溶出物
により消費された過マンガン酸カリウム溶液の量を求め
たところ、0.01N過マンガン酸カリウム溶液として
の消費量は2.0mL以下であった。
【0062】実施例 5 重合性ノニオン系界面活性剤としてのアクリロイルポリ
オキシエチレン(40)ドデシルエーテル:20.0g
と、架橋剤としてのポリオキシエチレン(14)ジアク
リレート:10.0gと、殺菌剤としてのアクリロイル
オキシセチルピリジニウムブロマイド:5.0gと、親
水性重合成分としてのヒドロキシエチルアクリレート:
2.0gと、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニ
トリル:0.5gとを、反応溶媒としてのテトラヒドロ
フラン:100mLに溶解せしめた。次いで、この溶液
を、管状の重合容器(管径:50mmφ、長さ100m
m)に詰めた脱脂綿中に含浸せしめ、脱酸素処理した
後、50℃の温度条件で、8時間熱重合した。そして、
得られた重合体から、未重合モノマー及び溶媒を除去す
るため、得られた重合体を大量の蒸留水中に3日間浸漬
し、蒸留水置換した。その後、含水した重合体を、厚さ
1mmで輪切りにスライスし、得られた本発明に従うフ
ィルム状の洗浄材を、500mLの生理食塩水中で8時
間煮沸し、その後、生理食塩水中に保存した。そして、
前記実施例1と同様にして、溶出物により消費された過
マンガン酸カリウム溶液の量を求めたところ、0.01
N過マンガン酸カリウム溶液としての消費量は2.0m
L以下であった。
【0063】実施例 6 重合性ノニオン系界面活性剤としてのアクリロイルポリ
オキシエチレン(40)セチルエーテル:20.0g
と、架橋剤としてのポリオキシエチレン(14)ジアク
リレート:10.0gと、殺菌剤としてのN−ドデシル
−N,N−ジメチル−N−(メタクリロルオキシエチ
ル)アンモニウムブロマイド:5.0gと、親水性重合
成分としてのヒドロキシエチルアクリレート:2.0g
と、重合開始剤としての過硫酸カリウム:0.5gと
を、反応溶媒としての蒸留水:100mLに溶解せし
め、以下、前記実施例5と同様にして、脱脂綿にて補強
された、本発明に従うフィルム状のコンタクトレンズ用
洗浄材を得た。そして、前記実施例1と同様にして、溶
出物により消費された過マンガン酸カリウム溶液の量を
求めたところ、0.01N過マンガン酸カリウム溶液と
しての消費量は2.0mL以下であった。
【0064】実施例 7 重合性ノニオン系界面活性剤としてのアクリロイルポリ
オキシエチレン(40)セチルエーテル:6.0gと、
架橋剤としてのポリオキシエチレン(14)ジアクリレ
ート:2.0gと、重合性殺菌剤としてのアクリロイル
セチルトリエチルアンモニウムクロライド:1.0g
と、光重合開始剤としてのダロキュア1173(登録商
標。メルク社製。化学名:フェニル−2−ヒドロキシ−
2−プロピルケトン):0.5gとを、反応溶媒として
のプロパノール:15mLに溶解せしめた。次いで、こ
の溶液を100cm2 の不織布(補強材)に含浸せしめ
た後、脱酸素処理した容器に入れて、30℃で30分
間、紫外線照射した。更に、溶媒を蒸発させ、重合を完
結するために、70℃で3時間、熱処理を施し、不織布
で補強された、本発明に従うフィルム状のコンタクトレ
ンズ用洗浄材を得た。この得られたフィルム状の洗浄材
を、流水で1時間洗浄した後、縦3cm、横5cmの短
冊状に切り、それを更に500mLの生理食塩水中で8
時間煮沸して、未重合モノマー及び溶媒を除去してか
ら、生理食塩水中に保存した。そして、前記実施例1と
同様にして、溶出物により消費された過マンガン酸カリ
ウム溶液の量を求めたところ、0.01N過マンガン酸
カリウム溶液としての消費量は2.0mL以下であっ
た。
【0065】実施例 8 重合性ノニオン系界面活性剤としてのアクリロイルポリ
オキシエチレン(20)ノニルフェニルエーテル:6.
0gと、架橋剤としてのポリオキシエチレン(9)ジア
クリレート:2.0gと、光重合開始剤としてのダロキ
ュア1173:0.5gとを、反応溶媒としてのn−ヘ
キサノール:15mLに溶解せしめ、以下、実施例7と
同様にして、不織布で補強された、本発明に従うフィル
ム状のコンタクトレンズ用洗浄材を得た。その後、得ら
れたフィルム状の洗浄材を1枚ずつ加熱レトルト滅菌し
た。そして、前記実施例1と同様にして、溶出物により
消費された過マンガン酸カリウム溶液の量を求めたとこ
ろ、0.01N過マンガン酸カリウム溶液としての消費
量は2.0mL以下であった。
【0066】実施例 9 重合性ノニオン系界面活性剤としてのアクリロイルポリ
オキシエチレン(20)2級アルキルエーテル:2.0
g及びアクリロイルポリオキシエチレン(20)セチル
エーテル:4.0gと、架橋剤としてのポリオキシエチ
レン(9)ジアクリレート:1.0gと、重合性殺菌剤
としてのアクリロイルオキシセチルピリジニウムブロマ
イド:1.0gと、光重合開始剤としてのダロキュア1
173:0.5gとを、反応溶媒としてのn−ヘキサノ
ール:15mLに溶解せしめ、以下、実施例7と同様に
して、不織布で補強された、本発明に従うフィルム状の
コンタクトレンズ用洗浄材を得た。そして、前記実施例
1と同様にして、溶出物により消費された過マンガン酸
カリウム溶液の量を求めたところ、0.01N過マンガ
ン酸カリウム溶液としての消費量は2.0mL以下であ
った。
【0067】実施例 10 重合性ノニオン系界面活性剤としての両末端をメタクリ
ル化したポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブ
ロックポリマー(以下、プロノン204ジメタクリレー
トという):5.0g、親水性モノマーとしてのジメチ
ルアクリルアミド(以下、DMAAという):25.0
g、疎水性モノマーとしてのラウリルメタクリレート
(以下、LMAという):70.0g、架橋剤としての
エチレングリコールジメタクリレート(以下、EDMA
という):0.1g、及び重合性殺菌剤としてのトリメ
チルエチルメタクリレートアンモニウムクロライド(以
下、TEMACという):0.5gと共に、重合開始剤
としての2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)(以下、V−65という):0.1gを、反
応溶媒としてのプロパノール:15mLに溶解せしめ
た。次いで、この溶液を、2枚のガラス板の間に弗素樹
脂製枠体を挟んで形成された5cm×10cmの大きさ
の密閉空間(厚さ:5mm)内に収容して、50℃の温
度で、8時間、熱重合させることにより、本発明に従う
フィルム状のコンタクトレンズ用洗浄材を得た。この得
られたフィルム状の洗浄材を、流水で1時間洗浄した
後、縦3cm、横5cmの短冊状に切り、それを更に5
00mLの生理食塩液中で8時間煮沸することによっ
て、未重合モノマー及び溶媒を除去してから、生理食塩
液中に保存した。そして、前記実施例1と同様にして、
溶出物により消費された過マンガン酸カリウム溶液の量
を求めたところ、0.01N過マンガン酸カリウム溶液
としての消費量は2.0mL以下であった。
【0068】実施例 11 重合性ノニオン系界面活性剤としてのメタクリロイルポ
リオキシエチレン(20)ラウリルエーテル:5.0
g、親水性モノマーとしてのDMAA:25.0g、疎
水性モノマーとしてのLMA:70.0g、架橋剤とし
てのEDMA:0.1g、及び重合性殺菌剤としてのT
EMAC:0.5gと共に、重合開始剤としてのV−6
5:0.1gを、反応溶媒としてのプロパノール:15
mLに溶解せしめ、以下、実施例10と同様にして、本
発明に係るフィルム状のコンタクトレンズ用洗浄材を得
た。そして、前記実施例1と同様にして、溶出物により
消費された過マンガン酸カリウム溶液の量を求めたとこ
ろ、0.01N過マンガン酸カリウム溶液としての消費
量は2.0mL以下であった。
【0069】実施例 12 重合性ノニオン系界面活性剤としてのプロノン204ジ
メタクリレート:10.0g、親水性モノマーとしての
DMAA:15.0g及びN−ビニルピロリドン(以
下、N−VPという):15.0g、疎水性モノマーと
しての2−エチルヘキシルメタクリレート:60.0
g、架橋剤としてのEDMA:0.1g、重合性殺菌剤
としてのTEMAC:0.5g、光重合開始剤としての
ダロキュア1173:0.1gを、反応溶媒としてのプ
ロパノール:15mLに溶解せしめた。次いで、この溶
液を、実施例10と同様にして形成された2枚のガラス
板間の密閉空間(厚さ:5mm)内に入れて、30℃で
30分間、紫外線照射して、重合せしめた。更に溶媒を
蒸発させ、重合を完結するために、70℃で3時間、熱
処理を施し、本発明に従うフィルム状のコンタクトレン
ズ用洗浄材を得た。この得られたフィルム状の洗浄材
を、流水で1時間洗浄した後、縦3cm、横5cmの短
冊状に切り、それを更に500mLの生理食塩液中で8
時間煮沸することによって、未重合モノマー及び溶媒を
除去してから、生理食塩液中に保存した。そして、前記
実施例1と同様にして、溶出物により消費された過マン
ガン酸カリウム溶液の量を求めたところ、0.01N過
マンガン酸カリウム溶液としての消費量は2.0mL以
下であった。
【0070】実施例 13 重合性ノニオン系界面活性剤としてのメタクリロイルポ
リオキシエチレン(6)オクチルフェニルエーテル:1
0.0g、親水性モノマーとしてのN−VP:30.0
g、疎水性モノマーとしてのLMA:60.0g、架橋
剤としてのEDMA:0.1g、重合性殺菌剤としての
TEMAC:0.5g、光重合開始剤としてのダロキュ
ア1173:0.1gを、反応溶媒としてのプロパノー
ル:15mLに溶解せしめ、実施例12と同様にして、
本発明に従うフィルム状のコンタクトレンズ用洗浄材を
得た。そして、前記実施例1と同様にして、溶出物によ
り消費された過マンガン酸カリウム溶液の量を求めたと
ころ、0.01N過マンガン酸カリウム溶液としての消
費量は2.0mL以下であった。
【0071】実施例 14 重合性ノニオン系界面活性剤としてのプロノン204ジ
メタクリレート:10.0g、親水性モノマーとしての
ヒドロキシエチルメタクリレート:40.0g、疎水性
モノマーとしてのLMA:50.0g、架橋剤としての
EDMA:0.1g、光重合開始剤としてのダロキュア
1173:0.1gを、反応溶媒としてのプロパノー
ル:15mLに溶解せしめ、以下、実施例12と同様に
して、本発明に従うフィルム状のコンタクトレンズ用洗
浄材を得た。その後、得られたフィルム状の洗浄材を1
枚ずつ加熱レトルト滅菌した。そして、前記実施例1と
同様にして、溶出物により消費された過マンガン酸カリ
ウム溶液の量を求めたところ、0.01N過マンガン酸
カリウム溶液としての消費量は2.0mL以下であっ
た。
【0072】実施例 15 重合性ノニオン系界面活性剤としてのプロノン204ジ
メタクリレート:5.0g、親水性モノマーとしてのD
MAA:25.0g、疎水性モノマーとしてのLMA:
70.0g、架橋剤としてのEDMA:0.1g、光重
合開始剤としてのダロキュア1173:0.1gを、反
応溶媒としてのプロパノール:15mLに溶解せしめ、
以下、実施例12と同様にして、本発明に従うフィルム
状のコンタクトレンズ用洗浄材を得た。その後、得られ
たフィルム状の洗浄材を1枚ずつ加熱レトルト滅菌し
た。そして、前記実施例1と同様にして、溶出物により
消費された過マンガン酸カリウム溶液の量を求めたとこ
ろ、0.01N過マンガン酸カリウム溶液としての消費
量は2.0mL以下であった。
【0073】実施例 16 重合性ノニオン系界面活性剤としてのプロノン204ジ
メタクリレート:5.0g、親水性モノマーとしてのD
MAA:25.0g、疎水性モノマーとしてのLMA:
70.0g、架橋剤としてのEDMA:0.1g、及び
重合性殺菌剤としてのTEMAC:0.5gと共に、重
合開始剤としてのV−65:0.1gを、反応溶媒とし
てのプロパノール:15mLに溶解せしめ、以下、実施
例1と同様にして、不織布で補強された、本発明に従う
フィルム状のコンタクトレンズ用洗浄材を得た。そし
て、前記実施例1と同様にして、溶出物により消費され
た過マンガン酸カリウム溶液の量を求めたところ、0.
01N過マンガン酸カリウム溶液としての消費量は2.
0mL以下であった。
【0074】実施例 17 重合性ノニオン系界面活性剤としてのメタクリロイルポ
リオキシエチレン(6)オクチルフェニルエーテル:1
0.0g、親水性モノマーとしてのN−VP:30.0
g、疎水性モノマーとしてのLMA:60.0g、架橋
剤としてのEDMA:0.1g、重合性殺菌剤としての
TEMAC:0.5g、光重合開始剤としてのダロキュ
ア1173:0.1gを、反応溶媒としてのプロパノー
ル:15mLに溶解せしめ、以下、実施例7と同様にし
て、不織布で補強された、本発明に従うフィルム状のコ
ンタクトレンズ用洗浄材を得た。そして、前記実施例1
と同様にして、溶出物により消費された過マンガン酸カ
リウム溶液の量を求めたところ、0.01N過マンガン
酸カリウム溶液としての消費量は2.0mL以下であっ
た。
【0075】実施例 18 重合性ノニオン系界面活性剤としてのプロノン204ジ
メタクリレート:5.0g、親水性モノマーとしてのD
MAA:25.0g、疎水性モノマーとしてのLMA:
70.0g、架橋剤としてのEDMA:0.1g、光重
合開始剤としてのダロキュア1173:0.1gを、反
応溶媒としてのプロパノール:15mLに溶解せしめ、
以下、実施例7と同様にして、不織布で補強された、本
発明に従うフィルム状のコンタクトレンズ用洗浄材を得
た。その後、得られたフィルム状の洗浄材を1枚ずつ加
熱レトルト滅菌した。そして、前記実施例1と同様にし
て、溶出物により消費された過マンガン酸カリウム溶液
の量を求めたところ、0.01N過マンガン酸カリウム
溶液としての消費量は2.0mL以下であった。
【0076】これら実施例1〜18の結果から明らかな
ように、溶出物による過マンガン酸カリウム溶液の消費
量が、2.0mL以下であるところから、本発明に従う
コンタクトレンズ用洗浄材にあっては、溶出物を殆ど生
じないことが確認されたのである。より詳細には、一般
に、コンタクトレンズ用洗浄材から、その構成成分であ
る有機化合物が溶出している場合には、有機物を酸化す
るために、過マンガン酸カリウムが消費されることとな
るのであるが、実施例1〜18においては、過マンガン
酸カリウムが殆ど消費されていないところから、本発明
に従うコンタクトレンズ用洗浄材にあっては、その構成
成分が溶出し難いものであることが確認されたのであ
る。
【0077】実施例 19 次に、本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用い
て、実際のコンタクトレンズの汚れに対する洗浄効果を
調べた。即ち、先ず、2種類のコンタクトレンズ(スー
パーEX、ソフトS;何れも、株式会社メニコン製)
を、それぞれ180枚ずつ用意し、それらを終日装着し
た後、それぞれ10枚ずつを、前記実施例1〜18で得
られた、本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用い
て、擦り洗いした後、生理食塩液で濯いでから、実体顕
微鏡にて観察した。その結果、洗浄前のレンズ表面と洗
浄後のレンズ表面とを比較して、どのレンズも油脂等の
汚れが除去されていたところから、本発明に従うコンタ
クトレンズ用洗浄材が、強力な洗浄力を有しているもの
であることが確認された。
【0078】実施例 20 また、本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用いて
レンズを洗浄するに際して、レンズに対する影響を調べ
た。先ず、4種類のコンタクトレンズ(スーパーEX、
メニコンハード、メニコンソフトS、ソフトMA;何れ
も、株式会社メニコン製)をそれぞれ36枚ずつ用意し
て、その内、2枚ずつを用いて、前記実施例1〜18で
得られた、本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用
いて、10分間、擦り洗いを行なった。擦り洗いの終了
の後、生理食塩液でレンズを濯いでから、実体顕微鏡で
レンズの傷の有無を確認したところ、レンズは傷付か
ず、またレンズの規格にも問題は生じていなかった。従
って、本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用いて
コンタクトレンズを洗浄しても、レンズを傷つけること
もなく、変形させることもないことが確認された。
【0079】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に従うコンタクトレンズ用洗浄材によれば、極めて簡便
にコンタクトレンズの洗浄を行なうことが出来、しかも
強力な洗浄力及び優れた携帯性が有利に発揮され得るも
のであって、特に、ソフトコンタクトレンズや酸素透過
性コンタクトレンズの洗浄に好適に用いることが出来る
のである。
【0080】また、本発明に従うコンタクトレンズ用洗
浄材は、ノニオン系界面活性剤が重合体中に結合含有せ
しめられているところから、それ自体が洗浄剤となっ
て、洗浄効果を効果的に発揮すると共に、該ノニオン系
界面活性剤が溶出してくる虞も全くない特徴を有してい
るのである。
【0081】さらに、コンタクトレンズ用洗浄材中に、
殺菌剤が結合含有せしめられる場合には、優れた殺菌効
果が発揮されるだけでなく、殺菌剤が洗浄材から溶出し
て、コンタクトレンズに含浸して蓄積されたり、眼に悪
影響を及ぼすようなことが、全く回避され得るのであ
る。しかも、そのような殺菌剤が含有結合せしめられた
洗浄材は、それ自身で抗菌性を有するところから、優れ
た保存性が発揮され得ることとなるのである。
【0082】更にまた、本発明に従うコンタクトレンズ
用洗浄材にあっては、特に水分が含有せしめられ、含水
ゲル状態とされている場合には、レンズから落とした汚
れを内部に有利に吸蔵し得るので、コンタクトレンズに
対して汚れが再付着することが効果的に解消されるので
ある。
【0083】加えて、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材は、軟質であり、好ましくは含水性とされるとこ
ろから、それを用いてコンタクトレンズを洗浄しても、
コンタクトレンズ素材を傷付ける恐れも生じ難いのであ
る。
【0084】そして、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材は、直ちに使用することの出来る洗浄システムを
構成するものであり、仮に、従来からの適当な洗浄剤や
洗浄装置、更には電源がない状況下において、唐突に洗
浄が必要になった場合でも、そのようなコンタクトレン
ズ用洗浄材さえあれば、すぐさま洗浄を行なうことが可
能となる特徴を発揮するものである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性の不飽和二重結合を有するノニオ
    ン系界面活性剤と重合性不飽和二重結合の複数を結合含
    有する架橋剤とを少なくとも含んでなる重合成分を重合
    せしめて得られる重合体からなることを特徴とするコン
    タクトレンズ用洗浄材。
  2. 【請求項2】 前記ノニオン系界面活性剤が、その分子
    中にポリオキシエチレン鎖構造を有している請求項1に
    記載のコンタクトレンズ用洗浄材。
  3. 【請求項3】 前記ノニオン系界面活性剤が、前記重合
    成分中、少なくとも5重量%以上の割合において含有さ
    れている請求項1又は請求項2に記載のコンタクトレン
    ズ用洗浄材。
  4. 【請求項4】 前記架橋剤が、前記重合成分中、0.0
    1〜5重量%の割合において含有されている請求項1乃
    至請求項3の何れかに記載のコンタクトレンズ用洗浄
    材。
  5. 【請求項5】 さらに、補強材を含有してなる請求項1
    乃至請求項4の何れかに記載のコンタクトレンズ用洗浄
    材。
  6. 【請求項6】 前記重合成分が、更に、重合性の不飽和
    二重結合を有する殺菌剤を含有している請求項1乃至請
    求項5の何れかに記載のコンタクトレンズ用洗浄材。
  7. 【請求項7】 前記殺菌剤が、重合性の不飽和二重結合
    を有する第4級アンモニウム化合物である請求項6に記
    載のコンタクトレンズ用洗浄材。
  8. 【請求項8】 前記殺菌剤が、前記重合成分中、0.0
    1〜10重量%の割合において含有されてなる請求項6
    又は請求項7に記載のコンタクトレンズ用洗浄材。
  9. 【請求項9】 前記重合成分が、更に、重合性の不飽和
    二重結合を有する親水性モノマーを含有している請求項
    1乃至請求項8の何れかに記載のコンタクトレンズ用洗
    浄材。
  10. 【請求項10】 前記重合成分を溶媒に溶解せしめて、
    溶液重合してなる請求項1乃至請求項9の何れかに記載
    のコンタクトレンズ用洗浄材。
  11. 【請求項11】 含水率が、10%〜90%である請求
    項1乃至請求項10の何れかに記載のコンタクトレンズ
    用洗浄材。
  12. 【請求項12】 前記重合体が、含水ゲル状態とされて
    いる請求項1乃至請求項11の何れかに記載のコンタク
    トレンズ用洗浄材。
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