JP6944124B2 - 眼科用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、眼科用材料の表面に親水性、潤滑性及び微生物付着抑制効果を付与しうる眼科用剤に関する。
近年、ソフトコンタクトレンズの装用感を向上させる目的で、コンタクトレンズ表面の潤滑性を向上させる高分子物質を、コンタクトレンズパッケージング液やコンタクトレンズ多目的用剤、コンタクトレンズ装着薬等の眼科用剤に含有させる方法が試みられている。
例えば、特許文献1には、POE−POPブロックポリマーとヒドロキシプロピルメチルセルロースと多価アルコールを所定の割合で配合することでコンタクトレンズ表面の濡れ性と使用感を向上させる方法が示されている。
特許文献2には、POE−POP共重合体と多価カルボン酸を組み合わせてコンタクトレンズの種類を問わずその機能を低下させることなく使用感を向上させる方法が示されている。
一方、頻回交換ソフトコンタクトレンズの消毒保存時に使用されるコンタクトレンズ多目的用剤等のコンタクトレンズ用ケア製剤は、保存液中で眼感染症原因微生物の増殖を防ぐために一般に消毒剤が含有されている。しかし、非特許文献1に示されるように眼感染症原因微生物の一種であるアカントアメーバに対しては有効でなく、アメーバの付着によって感染症が発生することが重大な問題となっており、十分な解決策は無い状態である。これはソフトコンタクトレンズの材質がハイドロゲルであるために、簡便な方法でその表面へ潤滑性やアメーバ付着抑制等の機能性を付与することが困難なためである。
しかしながら、これまで末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレンに基づく構成単位を有する重合体を用いてコンタクトレンズ表面の親水性及び潤滑性を高めつつ、レンズ表面への眼感染症原因微生物の付着を抑制する方法は知られていない。
特開2005−8568号公報 特開2015−197479号公報
Eye & Contact Lens 36(1)26−32,2010
本発明の課題は、眼科用材料の表面に親水性、潤滑性及び微生物付着抑制効果を付与しうる眼科用剤を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体に基づく構成単位を有する(含む)重合体を含む眼科用剤が、眼科用材料(特に、コンタクトレンズ)の表面親水性及び表面潤滑性を向上させ、且つ微生物付着抑制効果を付与することの知見を得て、本発明を完成するに至った。以下に詳細を記す。
1.下記の式(1)で表される末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体を構成単位として含む重量平均分子量10,000〜2,000,000の重合体を0.01〜10質量%含む眼科用剤。
Figure 0006944124
(aは0または1であり、nは9〜1150であり、Rは水素またはメチル基を示す。)
2.前記眼科用剤が、コンタクトレンズ装着薬、コンタクトレンズパッケージング液、コンタクトレンズ多目的用剤、コンタクトレンズ消毒剤、コンタクトレンズ洗浄剤、コンタクトレンズ保存剤、コンタクトレンズ洗浄保存剤、又は点眼剤から選ばれる少なくとも1種である前項1に記載の眼科用剤。
本発明の眼科用剤は、末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体に基づく構成単位を有する重合体を含むことで、眼科用材料(特に、コンタクトレンズ)の表面の親水性、潤滑性を向上させ、且つ微生物付着抑制効果を付与することができる。
また、本発明の眼科用剤は、ソフトコンタクトレンズ等のコンタクトレンズを容器に密閉してパッケージングする際のパッケージング液として好適に利用することができる。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
[ポリオキシエチレン重合体]
本発明の眼科用剤に含まれる末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体に基づく構成単位を有する重合体(ポリオキシエチレン重合体:本発明の重合体)は、上記式(1)で表される構成単位を有し、重量平均分子量10,000〜2,000,000、好ましくは、50,000〜1,500,000、さらに好ましくは100,000〜1,000,000である。重量平均分子量が10,000未満の場合は、ポリオキシエチレン重合体のコンタクトレンズ表面への密着力が十分でないため耐久性が劣るおそれがあり、2,000,000を超える場合は、粘性が過剰に高くなり製造時の取扱いが困難になる恐れがある。
前記ポリオキシエチレン重合体は、本発明の効果を損なわない範囲において、式(1)で表される構成単位以外の他の構成単位を有することも可能である。
式(1)中、aは0または1であり、nは9〜1150であり、Rは水素またはメチル基を示す。aが2以上であると、高分子の疎水性が高くなり十分な親水性および潤滑性を付与できなくなる。また、重合度nが8以下であると、コンタクトレンズ表面に十分な親水性および潤滑性を付与できず、nが1151以上であると、重合性が低下し適切な分子量の重合体を作製することが困難になり、発明の効果を示さない恐れがある。nは、9〜1150の範囲内であれば特に限定されず、好ましくは17〜500であり、より好ましくは21〜230であり、最も好ましくは21〜120である。
[末端に(メタ)アクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体の合成方法]
本発明の眼科用剤に含まれるポリオキシエチレン重合体の構成単位となる末端に(メタ)アクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体の合成方法は、特に限定されないが、以下の方法を例示することができる。
ポリエチレングリコールモノメチルエーテル{参照:下記式(2)}の水酸基を公知の方法により(メタ)アクリルアミド化することにより下記式(1’)で表される末端に(メタ)アクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体(本発明の単量体)を得ることができる。
Figure 0006944124
式(1’)中、aは0または1であり、nは9〜1150であり、Rは水素またはメチル基を示す。aが2以上であると、高分子の疎水性が高くなり十分な親水性および潤滑性を付与できなくなる。また、重合度nが8以下であると、コンタクトレンズ表面に十分な親水性および潤滑性を付与できず、nが1151以上であると、重合性が低下し適切な分子量の重合体を作製することが困難になり、発明の効果を示さない恐れがある。nは、9〜1150の範囲内であれば特に限定されず、好ましくは17〜500であり、より好ましくは21〜230であり、最も好ましくは21〜120である。
Figure 0006944124
(nは9〜1150を示す。)
具体的には、式(2)で表されるポリエチレングリコールモノメチルエーテルに含まれる水分を、例えばトルエン等の有機溶媒との共沸により除去し、フタルイミド、例えばアゾジカルボン酸ジイソプロピル等のアゾ系化合物を加え、適切な温度条件下で反応が完了するまで撹拌する。その後、適宜精製により式(3)で表されるポリオキシエチレン化合物Aを得る。
Figure 0006944124
(nは9〜1150を示す。)
次に、式(3)で表されるポリオキシエチレン化合物Aを、例えばメタノール等のプロトン性溶媒に溶解後、例えばエチレンジアミン等のジアミド系化合物を加え、適切な温度条件下で反応が完了するまで撹拌する。その後、適宜精製により式(4)で表されるポリオキシエチレン化合物Bを得る。
Figure 0006944124
(nは9〜1150を示す。)
次に、式(4)で表されるポリオキシエチレン化合物Bに含まれる水分を、例えばトルエン等の有機溶媒との共沸により除去し、例えばアクリル酸クロライド等の(メタ)アクリル酸系化合物、例えばトリエチルアミン等のアミン系化合物を加え、適切な温度条件下で反応が完了するまで撹拌する。その後、適宜精製により式(5)で表される本発明の単量体を得ることができる。
Figure 0006944124
(nは9〜1150であり、Rは水素またはメチル基を示す。)
また、他の合成方法としては、式(2)で表されるポリエチレングリコールモノメチルエーテルを水に溶解後、例えば水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物及びアクリロニトリルを加え、0℃から室温の間の温度条件下で反応が完了するまで撹拌する。その後、溶液のpHを4〜9に調整し、例えば酢酸エチル等の有機溶媒を加え未反応のアクリロニトリル及び反応副生成物を抽出除去し、例えばクロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒を加え、抽出とそれに続く濃縮操作により式(6)で表されるポリオキシエチレン化合物Cを得る。
Figure 0006944124
(nは9〜1150を示す。)
次に、式(6)で表されるポリオキシエチレン化合物Cを、例えばトルエン等の芳香族炭化水素系溶媒に溶解後、ラネーニッケル等の当業者により一般的に知られている水素還元用触媒を加え、アンモニア及び水素雰囲気下、適切な圧力及び温度条件下で反応が完了するまで撹拌する。その後、溶媒を除去して式(7)で表されるポリオキシエチレン化合物Dを得る。
Figure 0006944124
(nは9〜1150を示す。)
その後、式(4)で表される化合物から式(5)で表される化合物を得る方法と同様の方法で脱水及び合成し、適宜精製することにより式(8)で表される本発明の単量体を得ることができる。
Figure 0006944124
(nは9〜1150であり、Rは水素またはメチル基を示す。)
[他の重合性単量体]
前記単量体と共重合可能な他の重合性単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等の各種直鎖または分岐のアルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の各種環状アルキル(メタ)アクリレート;ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の各種芳香族基含有(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシへキシル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の各種水酸基含有(メタ)アクリレート;スチレン、メチルスチレン、クロロメチルスチレン等の各種スチレン系単量体;メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等の各種ビニルエーテル単量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等の各種ビニルエステル系単量体; (メタ)アクリル酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アクリロイルオキシホスホン酸、イタコン酸、クロトン酸、桂皮酸、ビニル安息香酸等の各種有機酸残基含有単量体;アミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−メチル−N−ビニルアセトアミド等の各種アミノ基含有単量体;2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等の各種カチオン性基含有単量体;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、2−(メタ)アクリロイルアミノエチルホスホリルコリン、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−エチルカルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−プロピルスルホベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−ブチルスルホベタイン、N−(メタ)アクリロイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−ブチルスルホベタイン等の各種両性イオン基含有(メタ)アクリレート;ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル(メタ)アクリレートが挙げられる。
ポリオキシエチレン重合体の製造に用いる単量体組成物に、前記他の重合性単量体を配合する場合、その配合割合は、本発明の効果に影響を与えない範囲で適宜選択できるが、末端に(メタ)アクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体を100とした場合、モル比で50以下が好ましい。
ポリオキシエチレン重合体の製造は、例えば、上記単量体組成物を、ラジカル重合開始剤の存在下、窒素、二酸化炭素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスで置換または雰囲気下において、例えば、塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重合等の公知のラジカル重合法を用いることにより行うことができる。精製等の観点から好ましくは溶液重合が挙げられる。ポリオキシエチレン重合体の精製は、再沈殿法、透析法、限外濾過法など一般的な精製方法により行うことができる。
本発明は、式(1)で表される構成単位を有する重合体を含む眼科用剤の製造方法も対象とする。
該製造方法は、以下の工程を含む。
(I)末端に(メタ)アクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体、必要に応じて重合開始剤及び任意に他の重合性単量体を混合する工程、及び
(II)(I)で得た混合物を重合する工程。
該製造方法は、さらに以下の工程を含んでもよい。
(III)未反応成分の除去工程。
本発明は、式(1)で表される末端に(メタ)アクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体に基づく構成単位を有する重合体を使用する眼科用材料の表面処理方法も対象とする。
該表面処理方法は、以下の工程を含む。
(I)式(1)で表される末端に(メタ)アクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体に基づく構成単位を有する重合体を、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール、水もしくはこれらの混合溶液に、該重合体の濃度を0.01〜10質量%となるように溶解させる工程。
(II)(I)で得た溶液で眼科用材料を表面処理する工程。
ここで、表面処理する方法は、対象の表面に本発明の重合体をコーティングできれば特に限定されないが、例えば、対象を該溶液に浸漬、噴霧してもよい。
本発明は、式(1)で表される末端に(メタ)アクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体に基づく構成単位を有する重合体を眼科用剤の製造としての使用も対象とする。
ラジカル重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−ジアミノプロピル)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン)二塩酸塩、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビスイソブチルアミド二水和物、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)等のアゾ系ラジカル重合開始剤;過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシジイソブチレート、過酸化ラウロイル、tert−ブチルペルオキシネオデカノエート、コハク酸ペルオキシド(=サクシニルペルオキシド)等の有機過酸化物;過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸化物が挙げられる。これらのラジカル重合開始剤は単独で用いても混合物で用いてもよい。重合開始剤の使用量は、単量体組成物100質量部に対して通常0.001〜10質量部、好ましくは0.01〜5.0質量部である。
ポリオキシエチレン重合体の製造に使用可能な溶媒としては、単量体組成物を溶解し、反応しないものが使用できる。該溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、tert−アミルアルコール、3,7−ジメチル−3−オクタノール等の各種アルコール系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の各種芳香族炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の各種ケトン系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、安息香酸メチル、フタル酸ジオクチル、二酢酸エチレングリコール等の各種エステル系溶媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジエチレングリコールジアルキルエーテル、トリエチレングリコールジアルキルエーテル、テトラエチレングリコールジアルキルエーテル、ポリエチレングリコールジアルキルエーテル、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールブロック共重合体、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールランダム共重合体等の各種グリコールエーテル系溶媒;アセトニトリル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ニトロメタン等の各種含窒素系溶媒;塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒が挙げられる。
本発明の眼科用剤は、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール、水もしくはこれらの混合溶液に、ポリオキシエチレン重合体の濃度を、例えば、0.01〜10質量%となるように溶解させることにより得ることができる。ポリオキシエチレン重合体の濃度が0.01質量%未満では微生物付着抑制またはコンタクトレンズ表面の潤滑性向上作用が十分でなく、10質量%を超えて配合しても配合量に見合った効果を得ることができない恐れがある。
本発明の眼科用剤には、pHを調整するために緩衝剤を配合することができる。緩衝剤としては、例えば、クエン酸またはその塩、ホウ酸またはその塩(例えば、ホウ砂等)、リン酸またはその塩(例えば、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等)、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩またはこれら2種以上の混合物が挙げられる。
本発明の眼科用剤において緩衝剤を配合する場合の濃度は、0.1〜3.0質量%が好ましい。コンタクトレンズをパッケージングする際に用いるパッケージング液のpHは3〜9が好ましい。
本発明の眼科用剤には、浸透圧を制御するために等張化剤を配合することができる。等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム等の無機塩化物や、グリセリン、ブドウ糖等のポリオールを単体あるいは2種以上を混合して配合することができる。
本発明の眼科用剤に上記等張化剤を配合する場合の濃度は、0.1〜1.5質量%が好ましい。
本発明の眼科用剤の浸透圧は、150〜500mOsm/kgの範囲が好ましい。
本発明の眼科用剤には、溶液の粘度を調整するために増粘剤を配合することができる。増粘剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、キトサン、プルラン、ヒアルロン酸等を単体あるいは2種以上を混合して配合することができる。
本発明の眼科用剤に上記増粘剤を配合する場合の濃度は、0.001〜5質量%が好ましい。
本発明の眼科用剤には、上記以外に必要に応じて溶解しうるその他の成分を配合することができる。例えば、クロルヘキシジン又はその塩(例えばクロルヘキシジングルコン酸塩)、ポリヘキサメチレンビグアニド又はその塩(例えばポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩)、塩化ベンザルコニウム、パラベン類又はこれら2種以上の混合物等の防腐剤を配合することができる。
本発明の眼科用剤に防腐剤を配合する場合の濃度は、0.1質量%未満が好ましい。
本発明の眼科用剤の剤型は特に限定されないが、溶液(液剤)が好ましい。
本発明の眼科用剤は、「点眼剤」、「コンタクトレンズ装着薬」、さらには、「コンタクトレンズパッケージング液」、「コンタクトレンズ多目的用剤」、「コンタクトレンズ消毒剤」、「コンタクトレンズ洗浄剤」、「コンタクトレンズ保存剤」や「コンタクトレンズ洗浄保存剤」として用いることができる。なお、コンタクトレンズ多目的用剤とは、洗浄、すすぎ、消毒、保存等に使用することができる。
すなわち、コンタクトレンズの装用前、装用中あるいは脱着後に、当該コンタクトレンズに接触する液として用いることができる。ここで、コンタクトレンズパッケージング液とは、コンタクトレンズを流通する際にコンタクトレンズと共にブリスターパッケージ等の包装容器に封入される溶液のことである。一般にソフトコンタクトレンズは水溶液で膨潤した状態で使用するため、レンズは工場出荷時に水溶液で膨潤した状態で、すぐに使用できるように包装容器へ封入されている。
本発明の眼科用剤は、コンタクトレンズの表面に接触させることにより、その表面親水性と表面潤滑性を高めることができ、コンタクトレンズ装着時及び装用中の物理的な不快感を低減する効果を有する。更に、微生物付着抑制効果を付与することができる。
本発明の眼科用剤に使用可能な眼科用材料の一つであるコンタクトレンズの種類は限定されないが、特にソフトコンタクトレンズに有用である。ソフトコンタクトレンズとしては、例えば、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、メタクリル酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレート及び/又はエチレングリコールジメタクリレートを重合し、水溶液で膨潤させて得られる従来型のヒドロゲルのコンタクトレンズや、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミド等の親水性単量体、シロキサニル基含有単量体及び/若しくは例えばメタクリロイルオキシエチルコハク酸3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル等のトリメチルシロキシ基含有単量体、並びに/又はエチレングリコールジメタクリレートを共重合し、水溶液で膨潤させることにより得られるシリコーンハイドロゲルのコンタクトレンズや、ポリオルガノシロキサン等を使用して作製されるシリコーンゴムのコンタクトレンズが挙げられる。このなかで特にシリコーンハイドロゲルのコンタクトレンズが好ましい。
本発明の眼科用剤は、眼科用材料(例えば、コンタクトレンズ、眼内レンズ、緑内障インプラント、オルソケラトロジーレンズ、角膜アンレー、眼又は眼球近傍の上又は周辺で使用されるステント、眼又は眼球近傍の上又は周辺で使用される緑内障シャント)に使用することができる。
ここで、眼科用材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリメチルペンテン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ナイロン、シリコーン、セルロース、酢酸セルロース、ポリスルホン、フッ素樹脂などの各種プラスチック素材も対象とする。
さらに、プラスチック素材の他には、金属材料としては、SUS304、SUS316、SUS316L、SUS420J2、SUS630などの各種ステンレス、金、白金、銀、銅、ニッケル、コバルト、チタン、綴、アルミニウム、スズ、あるいはニッケル−チタン合金、ニッケル−コバルト合金、コバルト−クロム合金、亜鉛−タングステン合金等の各種合金なども対象とする。
本発明の眼科用剤を実施例に基づいてさらに詳細に説明する。以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例中の各種測定は以下の通り行った。
<重量平均分子量測定>
重合体の重量平均分子量は、ポリエチレングリコールを標準サンプルとしてゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定した値である。即ち、得られた重合体水溶液をイオン交換水で0.1質量%に希釈し、0.45μmのメンブランフィルターで濾過し、試料溶液とした。その他の条件は以下の通りである。
カラム:PLgel−mixed−C、標準物質:ポリエチレングリコール、検出:視差屈折率計RI−8020(東ソー社製)、重量平均分子量(Mw)の算出:分子量計算プログラム(SC−8020用GPCプログラム)、流速0.6ml/分、試料溶液注入量:100μl、カラム温度40℃。
表面潤滑性、表面親水性及びアメーバ付着抑制性能評価を行うため、以下の方法でヒドロゲルとシリコーンハイドロゲルとを調製した。なお、本発明の効果を正確に評価するために、ゲルをレンズ形状ではなくフィルム形状に成型した。
<ヒドロゲルフィルムの作製>
1mm厚のフッ素樹脂(PTFE)スペーサーを、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムで挟み、さらに外側からガラス板で挟むことにより重合用セルを作製した。2−ヒドロキシエチルメタクリレート100質量部、エチレングリコールジメタクリレート0.5質量部、AIBN0.5質量部を混合し、重合用セルに流し込み、窒素雰囲気下100℃で2時間加熱した。加熱後、硬化フィルムをセルから取り出し、フィルム状のヒドロゲルを得た。そのフィルムをエタノールとイオン交換水を体積比3対1に混合した溶液に12時間浸漬し、さらにイオン交換水に12時間浸漬し、最後にISO18369−3で定められているリン酸緩衝溶液(以下、ISO生理食塩水と略す)中に保存した。
<シリコーンハイドロゲルフィルムの作製>
1mm厚のフッ素樹脂(PTFE)スペーサーを、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムで挟み、さらに外側からガラス板で挟むことにより重合用セルを作製した。式(9)で示されるメタクリロイルオキシエチルコハク酸3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル(WO2010/082659号公報参照)60質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート40質量部、エチレングリコールジメタクリレート0.5質量部、AIBN0.5質量部、n−プロパノール10質量部を混合し、重合用セルに流し込み、窒素雰囲気下100℃で2時間加熱した。加熱後、硬化フィルムをセルから取り出し、フィルム状のシリコーンハイドロゲルを得た。そのフィルムをエタノールとイオン交換水を体積比3対1に混合した溶液に12時間浸漬し、さらにイオン交換水に12時間浸漬し、最後にISO18369−3で定められているリン酸緩衝溶液(以下、ISO生理食塩水と略す)中に保存した。
Figure 0006944124
以降記載の表面潤滑性評価と表面親水性評価では、下記に示す2つの条件で処理したゲルフィルムを使用した。
・コンタクトレンズ洗浄保存剤処理条件
得られたヒドロゲルまたはシリコーンハイドロゲルを後述の眼科用剤に浸漬し、一晩放置した後に表面潤滑性評価及び表面親水性評価を行った。
・パッケージング液処理条件
得られたヒドロゲルまたはシリコーンハイドロゲルを、後述の眼科用剤に浸漬し、120℃、15分間のオートクレーブ滅菌を行い、室温まで冷却したサンプルを用いて表面潤滑性評価及び表面親水性評価を行った。
<表面潤滑性評価(摩擦係数測定)>
表面潤滑性は、摩擦感テスター(商品名KES−SE、カトーテック社製)を用いて、生理食塩水中のヒドロゲル又はシリコーンハイドロゲルの表面摩擦係数をそれぞれ3回測定し、その平均値を算出して評価した。
・測定装置測定条件
感度:H、プローブ速度:1mm/秒、荷重:25g。
・判定
後述する重合体を添加しない組成物(比較例2−1または比較例3−1)を基準にして、以下の評価で判定した。
○:摩擦係数比が0.1未満、△:摩擦係数比が0.1以上0.4未満、×:摩擦係数比が0.4以上。
<表面親水性評価>
表面親水性は、ヒドロゲルまたはシリコーンハイドロゲルをISO生理食塩水100mlで洗浄した後、別のISO生理食塩水100ml中に浸漬し、ゲルを引き上げ、表面の水膜が切れるまでの時間を計測して評価した。
・判定
○:ゲル表面の水膜が切れるまでの時間が30秒以上、△:ゲル表面の水膜が切れるまでの時間が10秒以上30秒未満、×:ゲル表面の水膜が切れるまでの時間が10秒未満。
<アカントアメーバ付着抑制能評価>
本評価は、ATP蛍光測定法により行った。また、本評価のATP抽出試薬及びATP測定試薬は、商品名「ルシフェール 250プラス」(キッコーマンバイオケミファ(株)製)を用いた。
・レンズサンプル準備
コンタクトレンズは、ヒドロゲル素材コンタクトレンズとして販売名「シード1day Fine (UV)」((株)シード製)及びシリコーンハイドロゲル素材コンタクトレンズとして販売名「ボシュロム メダリスト(登録商標) フレッシュフィット(登録商標)」(ボシュロム・ジャパン(株)製)を使用した。コンタクトレンズをISO生理食塩水で十分洗った後、調製した眼科用剤中に浸漬し、121℃、15分間のオートクレーブ滅菌を行なった。その後、以下の条件1および条件2に示す方法で処理した2種類の状態のレンズを使用した。
条件1:オートクレーブ滅菌後のレンズを評価直前に眼科用剤から取り出し、ISO生理食塩水で洗浄したレンズを使用した。
条件2:オートクレーブ滅菌後のレンズをISO生理食塩水で洗浄し、その後、約12時間ISO生理食塩水中で静置したレンズを使用した。
・培地調製
下記の試薬を混合し、121℃でオートクレーブ滅菌したものをPYG液体培地とした。
プロテオースペプトン(シグマ・アルドリッチ社製)10g、酵母エキス(ベクトン・ディッキンソン社製)0.5g、0.05mol/l塩化カルシウム水溶液 4ml、0.4mol/l硫酸マグネシウム・七水和物水溶液 5ml、0.25mol/l りん酸水素二ナトリウム・七水和物水溶液5ml、0.25mol/lりん酸二水素カリウム水溶液 5ml、0.005mol/l 硫酸アンモニウム鉄(2)・六水和物水溶液 5ml、2mol/lグルコース溶液25ml、イオン交換水450ml。
・測定
Acanthamoeba castellani(ATCC50374)(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションより入手)を、PYG液体培地の入った培養フラスコに添加し、25℃で3〜4日間培養した。その後、この液体培地からマイクロピペットで2μlを2mlスナップキャップ遠沈管に採り、そこにダルベッコリン酸緩衝生理食塩水2mLを加え、遠心分離機(2000rpm)で上清を除去した。次いで、ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水、アカントアメーバ濃度を約1×107個/mlに調整し、アメーバ懸濁液とした。
PPチューブに2mlのアメーバ懸濁液と眼科用剤で処理済レンズ1枚を入れて、10分間、37℃、150rpmで振とうした。
振とう後、該レンズを取り出し、ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水でレンズに付着していないアカントアメーバを落とし、最後にダルベッコリン酸緩衝生理食塩水500μlの入った24ウェルプレートにレンズを移した。レンズの入ったウェルにATP抽出試薬500μlを加えて攪拌し、その抽出液を96ウェルプレートに100μl取り出して、ATP測定試薬を50μl加えて攪拌した。20秒後に発光量を測定し、発光量からアメーバ付着抑制効果を以下の基準で判定した。
・判定
後述する重合体を添加しない組成物(比較例4−1)の発光量を基準(値を100とする)にして、以下の評価で判定した。
○:発光量比が30未満、△:発光量比が30以上50未満、×:発光量比が50以上。
[合成例1−1]
(ポリオキシエチレン中間体1の合成)
温度計、窒素吹き込み管、撹拌機、Dean−Stark管及び冷却管を付した1L四つ口フラスコに、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(重量平均分子量約2,000, n=約45)を200g(100mmol)、トルエン600gを加え、撹拌、窒素吹込みをしながら40℃に加温して溶解した。110℃に昇温し、トルエンと共沸させながら約300gの留分を抜き取り、脱水を行った。40℃まで冷却し、クロロホルム1.0kgを加え、フタルイミド44g(300mmol)、トリフェニルホスフィン79g(300mmol)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル61g(300mmol)を加え、室温で2時間反応させた。その後、酢酸エチル2.0kgに40℃で溶解し、室温に冷却後n‐ヘキサン1.0kgを加えて結晶化し、濾取した結晶をn‐ヘキサン1.0kgで洗浄した後、結晶を濾取して真空下で乾燥した。
これにメタノール700g、エチレンジアミン78g(1.0mol)を加え、60℃で4時間反応させた。これにトルエン2.0kg、吸着剤(キョーワード700、協和化学工業(株)製、商品名)50gを加え、40℃で30分間撹拌し、吸着処理を行い、その後濾過した。40℃、微減圧下で約2.0kgの留分を抜き取り、その後室温まで冷却し、これにn‐ヘキサン1.0kgを加えて結晶化した。結晶を濾取した後、酢酸エチル2.0kgに40℃で溶解し、室温に冷却後n‐ヘキサン1.0kgを加えて結晶化し、濾取した結晶をn‐ヘキサン1.0kgで洗浄した。結晶を濾取して真空下で乾燥して、重量平均分子量約2,000の式(10)で表されるポリオキシエチレン中間体1を171g得た。合成した式(10)で表されるポリオキシエチレン中間体1の重量平均分子量は、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)で決定した。
詳細には、検出器には示差屈折計を用い、GPCカラムとしてはSHODEX KF801L、KF803L及びKF804L(各カラムサイズはφ8mm×300mm)を3本直列に繋ぎ、カラムオーブンの温度を40℃とし、溶離液としてはテトラヒドロフランを用い、流速は1分当たり1mLとし、試料の濃度は0.1質量%とし、抽入容量は0.1mLとして測定を行った。また、得られた化合物の分子構造をH−NMRで確認した。以下にH−NMRの分析結果を示す。なお、重合度nは、GPCから決定した重量平均分子量をエチレンオキシドの式量で除することで算出した。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):3.08(2H,t,−C NH)、3.38(3H,s,−OC )、3.54−3.86(215H,m,−O(C O)−C CHNH)。
Figure 0006944124
[合成例1−2]
(ポリオキシエチレン単量体1の合成)
温度計、窒素吹き込み管、撹拌機、Dean−Stark管及び冷却管を付した1L四つ口フラスコに、式(10)で表されるポリオキシエチレン中間体1(重量平均分子量約2,000, n=約45)を200g(100mmol)、トルエン800gを加え、撹拌、窒素吹込みをしながら40℃に加温して溶解した。110℃に昇温し、トルエンと共沸させながら約200gの留分を抜き取り、脱水を行った。30℃まで冷却し、トリエチルアミン30g(300mmol)、アクリル酸クロライド18g(200mmol)を加え、40℃で6時間反応した。
反応後、溶媒中のトリエチルアミン塩酸塩を濾別し、その後室温まで冷却した。濾液に酢酸エチル600g、n−ヘキサン600gを加えて結晶化させた。結晶を濾取した後、酢酸エチル1.6kgに35℃で溶解し、室温に冷却後n−ヘキサン400gを加えて結晶化させた。結晶を濾取し、n−ヘキサン1.2kgで洗浄した。結晶を濾取して真空下で乾燥させて式(11)で示されるポリオキシエチレン単量体1(重量平均分子量約2,000, n=約45)を194g得た。合成した式(11)で示されるポリオキシエチレン単量体1の重量平均分子量は、GPCを用いポリオキシエチレン中間体1と同様の方法により決定した。また、分子構造はH−NMRより決定した。以下に、H−NMRの分析結果を示す。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):3.38(3H,s,−OC )、3.47−3.90(216H,m,−O(C O)−C −NH−)、5.60−5.63(1H,m,−CH=C )、6.12−6.22(1H,m,−CH=C )、6.27−6.33(1H,m,−C=CH)。
Figure 0006944124
[合成例1−3]
(ポリオキシエチレン中間体2の合成)
温度計、窒素吹き込み管、撹拌機、滴下ロートを付した1L四つ口フラスコに、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(重量平均分子量約2,000, n=約45)を200g(100mmol)とイオン交換水200gを加え、40℃に加温して溶解した。溶解後、10℃以下に冷却し、50%水酸化カリウム水溶液12.5gを加えた。続いて、5〜10℃を保ちながらアクリロニトリル106g(1mol)を2時間かけて滴下した。滴下後、更に2時間反応させ、塩酸11gを滴下し中和した。続いて、反応液にイオン交換水400gを加えて分液漏斗に移し変え、酢酸エチルを120g加えて撹拌後、静置し、上層の酢酸エチル層を廃棄した。この酢酸エチル抽出は、6回繰り返した。抽出終了後、水層に食塩50gを溶解し、クロロホルム200gを用いて抽出した。得られたクロロホルム層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過後、濃縮した。濃縮液に酢酸エチル1.6kgを加えて溶解し、ヘキサンを結晶が析出するまで加えた。結晶を濾取し、再度酢酸エチル1.6kgに加温溶解し、室温に冷却後、結晶が析出するまでヘキサンを加えた。その後、結晶を濾取、乾燥し、式(12)で示されるポリオキシエチレン中間体2を得た。合成したポリオキシエチレン中間体2の重量平均分子量は、GPCを用いポリオキシエチレン中間体1と同様の方法により決定した。また、分子構造はH−NMRより決定した。以下に、H−NMRの分析結果を示す。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):2.63(2H,t,−C CN)、3.38(3H,s,−OC )、3.17−3.74(215H,m,−O(C O)−C CHCN)。
Figure 0006944124
[合成例1−4]
(ポリオキシエチレン中間体3の合成)
次に、1Lオートクレーブにポリオキシエチレン中間体2を200g、トルエン2kg、ラネーニッケル18gを加え、60℃まで昇温した。アンモニアで内圧0.7MPaになるまで加圧し、その後、水素を内圧4.5MPaとなるまで加圧し、130℃で3時間反応させた。反応後、反応液を70℃に冷却し、アンモニア臭が消えるまで窒素パージを繰り返した。反応液を全量抜き取り、濾過し、濾液を室温まで冷却後、ヘキサンを結晶が析出するまで加えた。結晶を濾取、乾燥し、式(13)で示されるポリオキシエチレン中間体3を得た。合成したポリオキシエチレン中間体3の重量平均分子量は、GPCを用いポリオキシエチレン中間体1と同様の方法により決定した。また、分子構造はH−NMRより決定した。以下に、H−NMRの分析結果を示す。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):1.82(2H,m,−CH CHNH)、3.08(2H,t,−CHCH NH)、3.38(3H,s,−OC )、3.40−4.00(215H,m,−O(C O)−C CHCHNH)。
Figure 0006944124
[合成例1−5]
(ポリオキシエチレン単量体2の合成)
温度計、窒素吹き込み管、撹拌機、Dean−Stark管及び冷却管を付した1L四つ口フラスコに、式(13)で表されるポリオキシエチレン中間体3(重量平均分子量約2,000, n=約46)を200g(100mmol)、トルエン800gを加え、撹拌、窒素吹込みをしながら40℃に加温して溶解した。110℃に昇温し、トルエンと共沸させながら約200gの留分を抜き取り、脱水を行った。30℃まで冷却し、トリエチルアミン30g(300mmol)、アクリル酸クロライド18g(200mmol)を加え、40℃で6時間反応した。
反応後、溶媒中のトリエチルアミン塩酸塩を濾別し、その後室温まで冷却した。濾液に酢酸エチル600g、n−ヘキサン600gを加えて結晶化させた。結晶を濾取した後、酢酸エチル1.6kgに35℃で溶解し、室温に冷却後n−ヘキサン400gを加えて結晶化させた。結晶を濾取し、n−ヘキサン1.2kgで洗浄した。結晶を濾取して真空下で乾燥させて式(14)で示されるポリオキシエチレン単量体2(重量平均分子量約2,000, n=約46)を194g得た。合成した式(14)で示されるポリオキシエチレン単量体2の重量平均分子量は、GPCを用いポリオキシエチレン中間体1と同様の方法により決定した。また、分子構造はH−NMRより決定した。以下に、H−NMRの分析結果を示す。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):1.82(2H,m,−CH CHNH)、3.38(3H,s,−OC )、3.40−4.00(215H,m,−O(C O)−C CH NH−)、5.57−5.60(1H,m,−CH=C )、6.07−6.14(1H,m,−CH=C )、6.23−6.29(1H,m,−C=CH)。
Figure 0006944124
ポリオキシエチレン単量体3〜9は、合成例1−1〜1−5と同様の方法で合成できる。ポリオキシエチレン単量体3は、Rが水素、aが0、nが21、重量平均分子量1,000の式(1’)で表される単量体を意味する。ポリオキシエチレン単量体4は、Rが水素、aが1、nが21、重量平均分子量1,000の式(1’)で表される単量体を意味する。ポリオキシエチレン単量体5は、Rがメチル、aが0、nが21、重量平均分子量1,000の式(1’)で表される単量体を意味する。ポリオキシエチレン単量体6は、Rがメチル、aが1、nが21、重量平均分子量1,000の式(1’)で表される単量体を意味する。ポリオキシエチレン単量体7は、Rが水素、aが0、nが9、重量平均分子量500の式(1’)で表される単量体を意味する。ポリオキシエチレン単量体8は、Rが水素、aが0、nが112、重量平均分子量5,000の式(1’)で表される単量体を意味する。ポリオキシエチレン単量体9は、Rが水素、aが0、nが225、重量平均分子量10,000の式(1’)で表される単量体を意味する。
[合成例2−1]
12gのポリオキシエチレン単量体1を88gのイオン交換水に溶解し、濾過したものを4口フラスコに入れて30分間窒素を吹き込んだ。その後、溶液を60℃に加温し、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩を2.71g加え、8時間重合反応させた。その後、この重合液を分画分子量1万の再生セルロース製透析用膜入れた。その重合液の入った透析用膜をイオン交換水の入ったビーカーに入れ、72時間撹拌し、130gの溶液を得た。その後、凍結乾燥し、10gの白色固体を得た。GPCにより測定した重量平均分子量は、20,000であった。これを重合体A−1とする。
[合成例2−2]
50gのポリオキシエチレン単量体2を50gのトルエンに溶解し、濾過したものを4口フラスコに入れて30分間窒素を吹き込んだ。その後、溶液を65℃に加温し、アゾイソブチロニトリルを1.64g加え、8時間重合反応させた。その後室温まで冷却した。重合後の溶液を撹拌しながらn−ヘキサン600gを少量ずつ加えて結晶化させた。結晶を濾取した後、酢酸エチル1.6kgに35℃で溶解し、室温に冷却後n−ヘキサン400gを加えて結晶化させた。結晶を濾取し、n−ヘキサン1.2kgで洗浄した。結晶を濾取して真空下で乾燥させて45gの白色固体を得た。GPCにより測定した重量平均分子量は、1,000,000であった。これを重合体A−2とする。
[合成例2−3〜合成例2−19、比較合成例2−1及び比較合成例2−2]
表1〜4に示す各単量体、溶媒及び重合開始剤を用い、合成例2−1または2−2と同様に重合して、重合体A−3〜A−19、B−1及びB−2を得た。
[実施例1−1]
重合体A−1を1.00g、塩化ナトリウム7.30g、塩化カリウム1.00g、リン酸水素二ナトリウム4.30g、リン酸二水素ナトリウム0.32g、ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩20質量%溶液0.005g及び精製水986.075gを、ビーカーへ仕込み、80℃で1時間攪拌を行った。冷却後、セルロースアセテート(0.2μm)で濾過することにより本発明の眼科用剤S−1を得た。配合組成を表5に示す。
[実施例1−2〜1−21]
表5、6に示す成分を用い、実施例1−1と同様にして本発明の眼科用剤S−2〜S−21を調製した。
[比較例1−1〜1−6]
表7に示す成分を用い、実施例1−1と同様にして比較例の眼科用剤T−1〜T−6を調製した。
<コンタクトレンズ洗浄保存剤条件処理したコンタクトレンズの表面親水性及び表面潤滑性評価>
[実施例2−1]
実施例1−1で調製した眼科用剤S−1を100ml分取し、調製したヒドロゲルまたはシリコーンハイドロゲルを眼科用剤中に1晩浸漬させた。その後、浸漬したゲルの表面摩擦係数、表面親水性を測定、評価した。結果を表8に示す。
[実施例2−2〜2−21]
実施例1−2〜1−21で調製した眼科用剤S−2〜S−21を100ml分取し、調製したヒドロゲルまたはシリコーンハイドロゲルを眼科用剤中に1晩浸漬させた。その後、浸漬したゲルの表面摩擦係数、表面親水性を測定、評価した。結果を表8、9に示す。
[比較例2−1〜2−6]
比較例1−1〜1−6で調製した眼科用剤T−1〜T−6を100ml分取し、調製したヒドロゲルまたはシリコーンハイドロゲルを眼科用剤中に1晩浸漬させた。その後、浸漬したゲルの表面摩擦係数、表面親水性を測定、評価した。結果を表10に示す。
結果、S−1〜S−21は、比較例の重合体を含まない眼科用剤T−1と比較して、全て表面親水性と表面潤滑性が向上した。また、T−2〜T−5は、面親水性と表面潤滑性は向上せず、T−6ではべたつきが強く眼科用剤に適さなかった。
T−2及びT−3は末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体に基づく構成単位を有する重合体を含まず、T−4は末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体に基づく構成単位を有する重合体の含有量が0.01〜10質量%の範囲外であり、T−5及びT−6は末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体に基づく構成単位を有する重合体の重量平均分子量が10,000〜2,000,000の範囲外である。
よって、本発明の末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体を構成単位として含む重量平均分子量10,000〜2,000,000の重合体を0.01〜10質量%含む眼科用剤(コンタクトレンズ洗浄保存剤)は、医療材料であるコンタクトレンズ表面の親水性及び潤滑性を向上させることを確認した。
<パッケージング液条件処理したコンタクトレンズの表面親水性及び表面潤滑性評価>
[実施例3−1]
実施例1−1で調製した眼科用剤S−1を100ml分取し、調製したヒドロゲルまたはシリコーンハイドロゲルを眼科用剤中に浸漬し、120℃、15分間のオートクレーブ滅菌を行い、室温まで冷却した。その後、ゲルの表面摩擦係数、表面親水性を測定、評価した。結果を表11に示す。
[実施例3−2〜3−21]
実施例1−2〜1−21で調製した眼科用剤S−2〜S−21を100ml分取し、調製したヒドロゲルまたはシリコーンハイドロゲルを眼科用剤中に浸漬し、120℃、15分間のオートクレーブ滅菌を行い、室温まで冷却した。その後、浸漬したゲルの表面摩擦係数、表面親水性を測定、評価した。結果を表11、12に示す。
[比較例3−1〜3−6]
比較例1−1〜1−6で調製した眼科用剤T−1〜T−6を100ml分取し、調製したヒドロゲルまたはシリコーンハイドロゲルを眼科用剤中に浸漬し、120℃、15分間のオートクレーブ滅菌を行い、室温まで冷却した。その後、浸漬したゲルの表面摩擦係数、表面親水性を測定、評価した。結果を表13に示す。
結果、S−1〜S−21は、比較例の重合体を含まない眼科用剤T−1と比較して、全て表面親水性と表面潤滑性が向上した。また、T−2〜T−5は、表面親水性と表面潤滑性は向上せず、T−6ではべたつきが強く眼科用剤に適さなかった。
よって、本発明の末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体を構成単位として含む重量平均分子量10,000〜2,000,000の重合体を0.01〜10質量%含む眼科用剤(コンタクトレンズパッケージング液)は、医療材料であるコンタクトレンズ表面の親水性及び潤滑性を向上させることを確認した。
<アカントアメーバ付着抑制能評価>
[実施例4−1〜4−42及び比較例4−1〜4−11]
眼科用剤S−1〜S−21及びT−1〜T−6を使用し、前記の方法に則りアカントアメーバ付着性を評価した。結果を表14〜19に示す。
結果、S−1〜S−21は、比較例の重合体を含まない眼科用剤T−1と比較して、全てアカントアメーバの付着量が減少した。また、T−2〜T−5ではアカントアメーバの付着量がほとんど変わらず、T−6ではべたつきが強く眼科用剤に適さなかった。
また、レンズ素材別では、シリコーンハイドロゲル素材レンズのアカントアメーバの付着量は、ヒドロゲル素材のレンズのアカントアメーバの付着量と比較して、減少率が大きかった。
よって、本発明の末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体を構成単位として含む重量平均分子量10,000〜2,000,000の重合体を0.01〜10質量%含む眼科用剤(コンタクトレンズパッケージング液)は、医療材料であるンタクトレンズに微生物付着抑制効果を付与することを確認した。
以上の結果より、本発明の表面に式(1)で表される構成単位を有する重合体を含む眼科用剤は、医療材料(例えば、コンタクトレンズ表面)の表面親水性、表面潤滑性を向上し、及び微生物付着抑制効果を付与することを確認した。
Figure 0006944124
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高い表面親水性、表面潤滑性及び微生物付着抑制効果を有する眼科用剤を提供する。

Claims (3)

  1. 下記の式(1)で表される末端にアクリルアミド基を有するポリオキシエチレン単量体のみを構成単位として含む重量平均分子量10,000〜2,000,000の重合体を0.01〜10質量%含む眼科用剤。
    Figure 0006944124
    (aは0または1であり、nは9〜1150であり、Rは水素またはメチル基を示す。)
  2. 前記眼科用剤が、微生物付着抑制作用またはアカントアメーバ付着抑制作用を有する請求項1に記載の眼科用剤
  3. 前記眼科用剤が、コンタクトレンズ装着薬、コンタクトレンズパッケージング液、コンタクトレンズ多目的用剤、コンタクトレンズ消毒剤、コンタクトレンズ洗浄剤、コンタクトレンズ保存剤、コンタクトレンズ洗浄保存剤、又は点眼剤から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2に記載の眼科用剤。
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