JP3402570B2 - コンタクトレンズ用洗浄材 - Google Patents

コンタクトレンズ用洗浄材

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JP3402570B2 JP18695697A JP18695697A JP3402570B2 JP 3402570 B2 JP3402570 B2 JP 3402570B2 JP 18695697 A JP18695697 A JP 18695697A JP 18695697 A JP18695697 A JP 18695697A JP 3402570 B2 JP3402570 B2 JP 3402570B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンタクトレンズ用洗浄材に係
り、特に、簡便に、且つ強力にコンタクトレンズを洗浄
し得ると共に、携帯性に優れているコンタクトレンズ用
洗浄材に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、コンタクトレンズの使用によっ
て該レンズに付着した汚れを除去するために、各種の洗
浄剤や洗浄装置が提案され、それらを、単独で、或いは
組み合わせて使用することにより、コンタクトレンズの
洗浄が行なわれている。
【0003】例えば、洗浄剤を用いてコンタクトレンズ
を洗浄する場合には、通常、先ず、洗浄剤(液剤)を用
いてコンタクトレンズを擦り洗いする等して汚れを落と
し、次いで、リンス液(保存液と兼用の場合もある)を
用いてコンタクトレンズを濯ぐという工程が採用される
のであるが、その場合、少なくとも洗浄剤とリンス液と
いう2種類の液剤が必要となり、得てして、そのような
液剤は嵩張るものであるところから、携帯性が悪くな
り、不便であるという問題が生じる。
【0004】また、最近では、洗浄剤、保存剤及び消毒
剤等の諸機能(効果)を兼ねた、所謂オールインワンタ
イプのコンタクトレンズ用の液剤なるものが、市販され
ている。しかしながら、かかるオールインワンタイプの
液剤にあっては、洗浄剤、保存剤、或いは消毒剤等を、
別々に持ち運ぶ必要がなく、1種類の液剤のみを携帯す
ればよいという点で優れているものの、一般に、そのよ
うな液剤は、様々な機能を兼ね備えているが故に、洗浄
力が弱くなり易く、しかも、洗浄処理に長い時間を必要
とする等の、不便な問題を抱えているのである。
【0005】さらに、コンタクトレンズを洗浄するため
に、洗浄装置を用いる場合には、通常、そのような洗浄
装置は嵩張るものであるところから、携帯性が非常に悪
く、不便であり、しかも、それらの装置の多くは、それ
を駆動させるための電源を必要とするところから、適切
な電源の確保という点でも、問題を有していたのであ
る。
【0006】このように、従来においては、コンタクト
レンズを洗浄するに際して、洗浄剤や洗浄装置、或いは
それらを組み合わせたものが採用されていたのである
が、何れにしても、洗浄力や携帯性において少なからぬ
問題を有しているのであり、それ故に、コンタクトレン
ズの洗浄を簡便に行ない得ると共に、強力な洗浄力と優
れた携帯性を有する、新規なコンタクトレンズ用洗浄用
品の開発が、望まれているのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その課題とするところ
は、コンタクトレンズを簡便に洗浄し得ると共に、洗浄
力が強力であり、しかも携帯性に優れた、所定の形状を
呈する固形のコンタクトレンズ用洗浄材を提供すること
にある。
【0008】
【解決手段】そして、本発明は、かくの如き課題の解決
のために、重合性の不飽和二重結合を有する親水性モノ
マー、重合性の不飽和二重結合を有する疎水性モノマー
及び重合性不飽和二重結合の複数を結合含有する架橋剤
を少なくとも含んでなる重合成分を重合せしめて得られ
る重合体からなるコンタクトレンズ用洗浄材を、その要
旨とするものである。
【0009】すなわち、このような本発明に従うコンタ
クトレンズ用洗浄材にあっては、それを与える重合体の
構成成分として、親水性モノマーの単位及び疎水性モノ
マーの単位を結合含有してなるところから、重合体中に
親水性基の部分と疎水性基の部分とが混在することとな
り、そしてそれによって界面活性効果を奏するものとな
るのであり、そのために、それを用いてコンタクトレン
ズを洗浄する際に、優れた洗浄効果が発揮され得ること
となるのである。しかも、本発明に従うコンタクトレン
ズ用洗浄材は、含水ゲル状として提供され、それをその
まま用いてコンタクトレンズを洗浄することが出来るも
のであるところから、非常に簡便にコンタクトレンズを
洗浄することが出来るだけでなく、従来の液状の洗浄剤
や洗浄装置の如く、嵩張ったりすることがなく、また、
特別に電源等を必要としたりすることもないところか
ら、携帯性にも著しく優れているのである。
【0010】なお、かかる本発明に従うコンタクトレン
ズ用洗浄材の好ましい態様の一つによれば、その洗浄効
果をより十分に発揮させるべく、前記疎水性モノマーと
親水性モノマーとは、一般に、重量比にて、95/5〜
20/80の割合において重合せしめられていること
が、好ましいのである。
【0011】そして、この本発明に従うコンタクトレン
ズ用洗浄材にあっては、特に、その洗浄効果をより充分
に発揮させるべく、前記疎水性モノマーは、一般に、前
記親水性モノマーよりも多い重量割合において重合せし
められていることが、好ましいのである。
【0012】また、本発明に従うコンタクトレンズ用洗
浄材の別の好ましい態様によれば、前記架橋剤は、一般
に、前記親水性モノマーと疎水性モノマーの合計量に対
して、0.01〜5重量%の割合において含有されてい
ることが好ましい。
【0013】そして、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材の更に他の好ましい態様によれば、重合成分に
は、疎水性モノマーとして、その分子中に長鎖アルキル
基を有しているものを使用することが好ましく、それに
よって、得られるコンタクトレンズ用洗浄材が、効果的
な洗浄力を有するようになる。
【0014】さらに、この本発明に従うコンタクトレン
ズ用洗浄材にあっては、補強材を更に含有してなるもの
が、有利に用いられることとなる。
【0015】加えて、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材の好ましい態様の他の一つによれば、前記重合成
分には、更に、重合性の不飽和二重結合を有する殺菌剤
が含有せしめられ、その重合によって洗浄材中に結合含
有せしめられる殺菌剤成分により、優れた殺菌効果が発
揮されることとなる。しかも、そのような本発明におい
て用いられる殺菌剤は、前記親水性モノマー、疎水性モ
ノマー及び架橋剤と重合せしめられて、得られるコンタ
クトレンズ用洗浄材中に化学的に結合せしめられること
によって、洗浄材から溶出することがないという特徴を
発揮する。従って、コンタクトレンズ用洗浄材に単に殺
菌剤を含有せしめた場合に惹起される、溶出した殺菌剤
がコンタクトレンズの表面に結合したり、コンタクトレ
ンズ中に含浸して蓄積されたりして、眼に悪影響を及ぼ
す虞を生じる等の問題が、全く回避されることとなるの
である。
【0016】なお、上述の如き殺菌剤は、重合性の不飽
和二重結合を有する第四級アンモニウム化合物であるこ
とが好ましい。
【0017】そして、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材にあっては、前記殺菌剤が、前記親水性モノマー
と疎水性モノマーの合計量に対して、一般に、0.01
〜10重量%の割合において含有せしめられて、その有
効な殺菌効果が発現せしめられることとなる。
【0018】更には、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材にあっては、前記重合成分の相溶性や重合性を増
すために、適当な溶媒を用いて、該重合成分を溶解せし
めた状態下において、溶液重合することが好ましい。
【0019】特に、本発明に従うコンタクトレンズ用洗
浄材は、10%〜90%の含水率において、水分を含有
し得るものであることが好ましいのである。そして、そ
のようなコンタクトレンズ用洗浄材に所定量の水分が含
有せしめられて、含水ゲル状態とされることにより、本
発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用いて、コンタ
クトレンズを洗浄する際に、かかる洗浄材が適度な柔軟
性を有して、レンズを洗い易くなると共に、コンタクト
レンズ用洗浄材によって洗浄された汚れを、該洗浄材に
含有せしめられている水分によって効果的に吸収するこ
とが出来、以てコンタクトレンズの汚れを効果的に洗
浄、除去することが出来るのである。また、そのように
コンタクトレンズ用洗浄材が、水を含有していることに
より、コンタクトレンズを洗浄する際に、レンズを傷つ
ける虞も無くなるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】ところで、本発明に従うコンタク
トレンズ用洗浄材は、所定の重合成分を重合せしめて得
られる重合体からなるものであって、有利には、水分の
含浸によって含水ゲル状を呈し得るものであるが、その
ような重合体を与える重合成分は、重合性の不飽和二重
結合を有する親水性モノマー(以下、親水性モノマーと
いう)、重合性の不飽和二重結合を有する疎水性モノマ
ー(以下、疎水性モノマーという)及び重合性不飽和二
重結合の複数を結合含有する架橋剤(以下、架橋剤とい
う)を、必須の成分として含むものである。
【0021】そして、かかる重合成分における必須の成
分の一つである前記親水性モノマーは、所望の界面活性
効果を奏せしめるべく、重合体中に親水性基の部分を導
入するためのものであって、その具体例としては、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、3,4−ジヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート等の、ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート類;2−アミノエチル(メタ)アクリ
レート、N−メチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
2−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の、ア
ミノアルキル(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリ
ルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エ
チル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−エチル−N−アミノエチル(メタ)アクリルア
ミド等の、(メタ)アクリルアミド類;ジエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート等の、ポリグリコールモノ
(メタ)アクリレート類;N−ビニルピロリドン、α−
メチレン−N−メチルピロリドン、N−ビニルカプロラ
クタム、N−(メタ)アクリロイルピロリドン等の、ラ
クタム類;(メタ)アクリル酸;無水マレイン酸;フマ
ル酸或いはその誘導体;ジメチルアミノスチレン、ヒド
ロキシスチレン等の親水性スチレン誘導体類;モルホリ
ノメチル(メタ)アクリレート、モルホリノエチル(メ
タ)アクリレート等の、モルホリノアルキル(メタ)ア
クリレート類;メトキシジエチレングリコール(メタ)
アクリレート;テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリ
レート;4−ビニルピリジン;ビニルイミダゾール、N
−ビニルピペリドン、N−ビニルピペリジン、N−ビニ
ルサクシンイミド等の、ヘテロ環式N−ビニルモノマ
ー;N−(メタ)アクリロイルピペリジン;N−(メ
タ)アクリロイルモルホリン等を挙げることが出来る。
【0022】なお、本明細書で言うところの「・・・
(メタ)アクリレート」とは、「・・・アクリレート」
及び「・・・メタクリレート」の二つの化合物を総称す
るものとし、また上記や以下において用いられる「・・
・(メタ)アクリロイル・・・」や「(メタ)アクリル
酸・・・」、「・・・(メタ)アクリルアミド」等につ
いても、同様の意味を有するものとする。
【0023】また、前記重合成分における必須の成分の
他の一つである疎水性モノマーは、重合体中に疎水性基
の部分を導入するためのものであって、前記親水性モノ
マーの重合によって導入される親水性基の部分と協働し
て、有効な界面活性効果を発揮するものであり、特に、
分子中に長鎖アルキル基(直鎖状、分岐鎖状、環状)を
有するモノマー、一般に炭素数が4〜22、好ましくは
6〜20、より好ましくは8〜18のアルキル基を有す
るモノマーが有利に用いられることとなる。炭素数の少
ないアルキル基の場合には、洗浄材の脂質汚れに対する
洗浄効果が充分に得られ難くなる傾向があるからであ
り、一方炭素数が多すぎるアルキル基の場合にあって
は、共重合性が低下する傾向があるからである。
【0024】そして、そのような疎水性モノマーの具体
例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イ
ソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、イソブ
チル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレ
ート、tert−ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレー
ト、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロ
ペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート等の、直鎖状、分岐鎖状および環状の
アルキル(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリル酸
ベンジル、(メタ)アクリル酸イソボルニル;スチレ
ン、ペンタフルオロスチレン、メチルスチレン、トリメ
チルスチレン、トリフルオロメチルスチレン等の、疎水
性スチレン誘導体類;2,2,2−トリフルオロエチル
(メタ)アクリレート、1,1,1−トリフルオロ−
2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレー
ト、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラ
フルオロプロピル(メタ)アクリレート、ペンタフルオ
ロプロピル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロイソ
プロピル(メタ)アクリレート、テトラフルオロ−tert
−ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロブチ
ル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロ−tert−ヘキ
シル(メタ)アクリレート、オクタフルオロペンチル
(メタ)アクリレート、2,3,4,5,5,5−ヘキ
サフルオロ−2,4−ビス(トリフルオロメチル)ペン
チル(メタ)アクリレート、ドデカフルオロヘプチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシオクタフルオロ
−6−トリフルオロメチルヘプチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシドデカフルオロ−8−トリフルオロ
メチルノニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシヘ
キサデカフルオロ−10−トリフルオロメチルウンデシ
ル(メタ)アクリレート等の、フッ素含有(メタ)アク
リレート類;ペンタメチルジシロキサニルメチル(メ
タ)アクリレート、ペンタメチルジシロキサニルプロピ
ル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロ
キシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリ
レート、モノ(メチルビス(トリメチルシロキシ)シロ
キシ)ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メ
タ)アクリレート、トリス(メチルビス(トリメチルシ
ロキシ)シロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレー
ト、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル
グリセリル(メタ)アクリレート、トリス(トリメチル
シロキシ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレ
ート、モノ(メチルビス(トリメチルシロキシ)シロキ
シ)ビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリセ
リル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルエチルテ
トラメチルジシロキサニルプロピルグリセリル(メタ)
アクリレート、トリメチルシリルメチル(メタ)アクリ
レート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレー
ト、トリメチルシリルプロピルグリセリル(メタ)アク
リレート、ペンタメチルジシロキサニルプロピルグリセ
リル(メタ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシ
ロキシ)シリルエチルテトラメチルジシロキサニルメチ
ル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソプロピ
ルシクロテトラシロキサニルプロピル(メタ)アクリレ
ート、テトラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロ
キシビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メ
タ)アクリレート等の、シリコン含有(メタ)アクリレ
ート類;トリス(トリメチルシロキシ)シリルスチレ
ン、(ペンタメチル−3,3−ビス(トリメチルシロキ
シ)トリシロキサニル)スチレン、(ヘキサメチル−3
−トリメチルシロキシトリシロキサニル)スチレン等
の、シリコン含有スチレン誘導体;メトキシエチル(メ
タ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレー
ト等の、アルコキシ基含有(メタ)アクリレート類;ベ
ンジル(メタ)アクリレート等の芳香環含有(メタ)ア
クリレート類;イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、
フマル酸などの、アルキル基、フッ素含有アルキル基、
シロキサニルアルキル基で置換されていても良いアルキ
ルエステル類;グリシジル(メタ)アクリレート等を挙
げることが出来る。なお、これらの中でも、特に、tert
−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ドデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、その他、炭素数が8〜22のア
ルキル基を有する(メタ)アクリレート等の、長鎖アル
キル(メタ)アクリレートが、本発明においては、好適
に使用されることとなる。
【0025】ここで、上記の親水性モノマーや疎水性モ
ノマーの使用量は、それぞれ用いられるモノマーの種類
や組み合わせにより異なり、一義的に規定することは困
難であるが、一般に、疎水性モノマー/親水性モノマー
の比率(重量基準)において、95/5〜20/80と
されるものであり、好ましくは90/10〜30/7
0、より好ましくは80/20〜40/60とされるも
のである。中でも、疎水性モノマーは、かかる比率の中
においても、親水性モノマーよりも、その使用量が多い
ことが望ましい。また、上記の比率よりも、疎水性モノ
マーの使用量が多くなると、相対的に親水性モノマーの
割合が低下し、得られる洗浄材の含水率が低下すること
となり、かかる洗浄材の使用の際に、コンタクトレンズ
表面に傷を付ける恐れが生じる問題があり、一方、親水
性モノマーの使用量が上記の比率から外れ、その使用量
が多くなると、洗浄材の脂質汚れに対する洗浄効果が充
分に得られ難くなる問題がある。
【0026】また、前記重合成分における必須の成分の
更に他の一つである架橋剤は、前記親水性モノマーや疎
水性モノマーと、或いはそれらモノマー及び後述するそ
の他の不飽和モノマーと共重合せしめられることによ
り、得られるコンタクトレンズ用洗浄材に架橋構造を有
利に導入するものである。そして、そのようにコンタク
トレンズ用洗浄材中に架橋構造が導入、形成されること
により、コンタクトレンズ用洗浄材が水に不溶性とな
り、機械的特性が向上せしめられることに加えて、形状
安定性、耐久性が向上せしめられる。そして、そのよう
な架橋剤としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル
基、アリル基、ビニルフェニル基等の、重合性の不飽和
二重結合基の複数(少なくとも2個)を結合含有するも
のであれば、従来から公知の各種の架橋剤を適宜に用い
ることが出来る。
【0027】例えば、上記架橋剤の具体例としては、エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
ビニル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、メタクリロイルオキシエチ
ルアクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレー
ト、アジピン酸ジアリル、トリアリルイソシアヌレー
ト、α−メチレン−N−ビニルピロリドン、4−ビニル
ベンジル(メタ)アクリレート、3−ビニルベンジル
(メタ)アクリレート、2,2−ビス[p−(メタ)ア
クリロイルオキシフェニル]ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス[m−(メタ)アクリロイルオキシフェニ
ル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[o−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニル]ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−ビス[p−(メタ)アクリロイルオキシ
フェニル]プロパン、2,2−ビス[m−(メタ)アク
リロイルオキシフェニル]プロパン、2,2−ビス[o
−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]プロパン、
1,4−ビス[2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサ
フルオロイソプロピル]ベンゼン、1,3−ビス[2−
(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピ
ル]ベンゼン、1,2−ビス[2−(メタ)アクリロイ
ルオキシヘキサフルオロイソプロピル]ベンゼン、1,
4−ビス[2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピ
ル]ベンゼン、1,3−ビス[2−(メタ)アクリロイ
ルオキシイソプロピル]ベンゼン、1,2−ビス[2−
(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル]ベンゼン等
を挙げることが出来るが、中でも、その分子中にポリオ
キシエチレン鎖構造を含有するものを用いることが好ま
しい。
【0028】なお、この架橋剤の使用量は、前記親水性
モノマーと疎水性モノマーの合計量に対して、一般に、
0.01重量%〜5重量%とされ、好ましくは0.1重
量%〜3重量%とされる。けだし、かかる使用量が0.
01重量%より少ない場合には、架橋剤を使用する効果
が充分に得られないからであり、またかかる使用量が5
重量%より多い場合には、得られるコンタクトレンズ用
洗浄材が脆くなり、使用上好ましくなくなるからであ
る。
【0029】さらに、前記重合成分には、本発明の作用
・効果が得られる範囲内において、前記親水性モノマ
ー、疎水性モノマー及び架橋剤に加えて、それらと共重
合可能である、その他の不飽和モノマーを添加して、共
重合せしめても、何等差支えない。
【0030】例えば、得られるコンタクトレンズ用洗浄
材に殺菌作用を付与せしめるために、その他の不飽和モ
ノマーとして、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、ア
リル基、ビニルフェニル基等の、重合性の不飽和二重結
合基を有する殺菌剤(以下、重合性殺菌剤という)を用
いることが出来る。そして、そのような重合性殺菌剤と
しては、上記した重合成分中の必須の成分と共重合され
得るものであれば、如何なるものも採用され得るのであ
るが、中でも、重合性不飽和二重結合を有する四級アン
モニウム塩(以下、重合性四級アンモニウム塩という)
を用いることが好ましい。なお、そのような重合性四級
アンモニウム塩は、水酸基を有する四級アンモニウム塩
を、重合性の不飽和二重結合を有する酸クロライドと反
応せしめたり、重合性の不飽和二重結合を有するアミノ
化合物を、アルキルクロライドと反応せしめたりするこ
とにより、合成することが出来る。より具体的には、重
合性の不飽和二重結合を有するアミノ化合物を、アルキ
ルクロライドと反応せしめて合成する方法の一例とし
て、例えば、下記化1に示されるように、ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレートをアルキルクロライドと
反応せしめることによって合成する方法を挙げることが
出来る。
【0031】
【化1】 [但し、R1 は、水素原子又はメチル基を表わし、R2
は、一般に、炭素数1〜30の炭化水素、好ましくは炭
素数8〜30の炭化水素基を表わす]
【0032】なお、前記水酸基を有する四級アンモニウ
ム塩(殺菌剤)の具体例としては、下記化2で示される
四級アンモニウム化合物を挙げることが出来る。
【0033】
【化2】 [但し、R1 は、一般に、炭素数3〜30の炭化水素
基、好ましくは炭素数8〜18の炭化水素基を表わし、
2 、R3 、R4 は、同一若しくは異なって、一般に炭
素数1〜30の炭化水素基、好ましくは炭素数1〜8の
炭化水素基、又はベンジル基を表わし、nは、一般に1
〜6の整数、好ましくは1〜3の整数を表わす]
【0034】ところで、上記水酸基を有する四級アンモ
ニウム塩としては、例えば、下記化3に示される反応に
従って、トリアルキルアミン化合物と水酸化アルキルク
ロライド化合物とを反応せしめて合成したものを用いる
ことが出来る。
【0035】
【化3】 [但し、R1 、R2 、R3 、R4 は、前記化2と同様で
ある]
【0036】そして、前記重合性殺菌剤の使用量は、一
般に、前記親水性モノマーと疎水性モノマーの合計量に
対して、0.01〜10重量%とされ、好ましくは0.
01〜1重量%とされる。けだし、この重合性殺菌剤の
使用量が0.01重量%より少ない場合には、重合性殺
菌剤を使用する効果が充分に得られ難くなるからであ
り、また、この重合性殺菌剤の使用量が10重量%より
多い場合には、それ以上の殺菌効果の向上が期待され難
くなるばかりか、むしろコンタクトレンズ用洗浄材の強
度を低下させ易くなるからである。
【0037】ところで、本発明に従うコンタクトレンズ
用洗浄材を得るためには、上記した各種のモノマー成分
からなる重合成分を共重合せしめればよく、そしてその
重合操作には、一般的なラジカル重合法等の、従来から
公知の各種の手法を採用することが出来る。
【0038】また、かかる重合操作においては、前記重
合成分を構成する各モノマーの相溶性や重合性を増すた
めに、適当な溶媒を用いて、溶液重合することが好まし
く、本発明において、そのような溶液重合にて好ましく
使用できる溶媒としては、水溶性溶媒であることが好ま
しいのであり、とりわけ溶液重合に都合の良い、沸点が
約70〜100℃程度の、前記重合成分を溶かし得る極
性溶媒を挙げることが出来る。そして、そのような溶媒
の具体例としては、テトラヒドロフラン(THF)、メ
タノール、エタノール、プロパノール、アセトニトリル
等を挙げることが出来る。また、かかる溶媒の使用量
は、特に限定はないが、例えば、重合成分として四級ア
ンモニウム塩を含むものを使用する場合、重合成分を構
成する他のモノマーと溶解しにくい傾向にあるため、好
ましくは、前記重合成分の使用量の1/10以上を使用
するのが、適当となる。
【0039】なお、前記重合成分の重合を行なうに際し
て、得られるコンタクトレンズ用洗浄材の強度を向上せ
しめる等の目的により、補強材(フィラー)を含有せし
めてもよい。そのような補強材の具体例としては、例え
ば不織布のようなものを挙げることが出来る。そして、
本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材に補強材を含有
せしめる方法としては、前記重合成分中に補強材を浸漬
させてから、該重合成分を重合させる方法や、補強材中
に前記重合成分を含浸せしめて、該重合成分を重合させ
る方法等が用いられ得る。
【0040】また、上記の如くして得られた、本発明に
従うコンタクトレンズ用洗浄材は、含水性とされること
が好ましい。何故なら、コンタクトレンズ用洗浄材中に
水分が含有せしめられている場合には、それら水分が媒
体となって、コンタクトレンズから落とされた汚れを有
利に吸収することが出来るからであり、また、コンタク
トレンズ用洗浄材が含水性であることによって、洗浄材
に適度な柔軟性が付与されて、コンタクトレンズを洗浄
する際に、洗浄を行ない易く、且つレンズを傷つける虞
もなくなるからである。
【0041】なお、本発明に従うコンタクトレンズ用洗
浄材に対して、含有せしめられる水分は、特に限定され
るものではなく、例えば、生理食塩水や補涙液(人工涙
液)等の液体が採用され得るものである。
【0042】そして、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材の含水率は、一般に、10%〜90%の範囲とさ
れることが望ましいのである。けだし、かかる含水率が
10%よりも小さい場合には、コンタクトレンズ用洗浄
材の柔軟性が充分に付与されず、洗浄し難く、また汚れ
を吸収し難くなるからであり、また、かかる含水率が9
0%よりも大きい場合には、コンタクトレンズ用洗浄材
として充分な強度を保つことが困難となり、洗浄中に、
コンタクトレンズ用洗浄材自体が破損して、用を為さな
くなり易いからである。
【0043】さらに、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材には、本発明の目的を阻害しない範囲において、
前記水分以外の成分を含有せしめることも出来る。例え
ば、重合成分中に殺菌剤を使用しない場合には、通常の
眼科分野で用いられる殺菌剤を、得られた本発明に従う
コンタクトレンズ用洗浄材中に、後から含浸させてもよ
く、そのような殺菌剤としては、例えば、安息香酸、ソ
ルビン酸、ホウ酸等が挙げられる。
【0044】また、前記コンタクトレンズ用洗浄材に対
して含有せしめられる水分中に、前記殺菌剤以外の各種
成分を溶解し、その溶液を本発明に従うコンタクトレン
ズ用洗浄材中に含浸させてもよく、そのような各種成分
としては、例えば、緩衝剤、塩類、増粘剤等を挙げるこ
とが出来る。
【0045】これらの各種成分のうち、前記緩衝剤は、
本発明のコンタクトレンズ用洗浄材中に含まれる水分の
pH調整成分として用いられるものであり、そのような
緩衝剤としては、眼科的に許容出来るもの、例えば、コ
ンタクトレンズ用剤として使用を提案されているもので
あれば、如何なる緩衝剤をも使用することが出来る。そ
の具体例としては、ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸ナ
トリウム、メタホウ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウ
ム、クエン酸、炭酸水素ナトリウム、トリス(ヒドロキ
シメチル)アミノメタン、リン酸塩緩衝剤(例えば、N
aHPO4 、NaH2 PO4 、KH2 PO4 等)等を挙
げることが出来る。そして、かかる緩衝剤の使用量は、
通常、0.05〜2.5重量%程度、好ましくは0.1
〜1.5重量%程度である。
【0046】また、前記塩類は、本発明に従うコンタク
トレンズ用洗浄材中に含まれる水分の張度調整成分とし
て用いられるものであり、そのような塩類としては、眼
科的に許容出来るもの、例えば、コンタクトレンズ用剤
として使用を提案されているものであれば、如何なる塩
類をも使用することが出来る。その具体例としては、塩
化ナトリウム、塩化カリウム等を挙げることが出来る。
なお、この塩類の使用量は、特に限定されないが、通
常、正常涙液の浸透圧に略近づけることが出来るよう
に、適宜調整して使用される。
【0047】さらに、前記増粘剤は、本発明におけるコ
ンタクトレンズ用洗浄材中に含まれる水分の粘度調整成
分として用いられ、最終的にコンタクトレンズ用洗浄材
の使用感の向上等の目的で使用されるものである。この
増粘剤としては、眼科的に許容出来るもの、例えば、コ
ンタクトレンズ用剤として使用を提案されているもので
あれば、如何なる増粘剤をも使用することが出来る。そ
して、その具体例としては、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、アルギン酸等の多糖類、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン等の水溶性合成高分子等を
挙げることが出来る。なお、この増粘剤の使用量は、通
常、0.01〜10.0重量%程度、好ましくは0.0
1〜3.0重量%程度である。
【0048】更にまた、本発明に従うコンタクトレンズ
用洗浄材は、所定の固体形状を呈するものではあるが、
その形状・形態は、特に限定されるものではなく、例え
ば、シート形状、プレート形状、スポンジ形状等の如何
なる形状・形態も採用され得るものであり、所望する使
用目的等により、適宜に選択されるものである。なお、
コンタクトレンズ用洗浄材の使用の簡便性を考慮する
と、シート形状とすることが好ましく、そのようなシー
ト形状のコンタクトレンズ用洗浄材を得るためには、重
合成分を重合する際に、シート状に流延して、重合と同
時に成形したり、棒状等の適当な形状の重合体を得て、
得られた重合体をスライスして、シート状にしたりすれ
ばよい。
【0049】そして、そのような本発明に従うコンタク
トレンズ用洗浄材を使用するに際しては、該洗浄材がシ
ート形状やスポンジ形状等の場合には、シート等を折り
畳んで、指でコンタクトレンズを包みこむようにして擦
ることにより、レンズの洗浄を行なうことが出来るが、
洗浄材がスポンジ形状であれば、洗浄パフ(スポンジ)
のような使用形態、即ちスポンジ状のコンタクトレンズ
用洗浄材の上にコンタクトレンズを置き、コンタクトレ
ンズを指でもって擦り洗いするというような方法を採用
することが出来る。
【0050】また、本発明に従うコンタクトレンズ用洗
浄材にあっては、使い捨てという使用形態を採用するこ
とも出来、そうすることによって、簡便性や携帯性にお
いて非常に優れたものとすることが出来る。
【0051】さらに、個々のコンタクトレンズ用洗浄材
の包装形態を、レトルトパックに使用されるような密封
可能な簡易包装とすると共に、包装したままコンタクト
レンズ用洗浄材に滅菌処理等を施しておけば、コンタク
トレンズ洗浄材中に殺菌剤を一切含まない、安全性の高
い洗浄材を提供することも出来るのである。
【0052】
【実施例】以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記した具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しな
い限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変
更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解さ
れるべきである。
【0053】実施例 1 先ず、親水性モノマーとしてのジメチルアクリルアミド
(以下、DMAAという):30g、疎水性モノマーと
してのラウリルメタクリレート(以下、LMAとい
う):70g、架橋剤としてのエチレングリコールジメ
タクリレート(以下、EDMAという):0.1g、及
び殺菌剤としてのトリメチル−N−(メタクリロイルオ
キシエチル)アンモニウムクロライド(以下、TMEM
ACという):0.5gと共に、重合開始剤としての
2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)(以下、V−65という):0.1gを、反応溶媒
としてのメタノール:20mLに溶解せしめた。次い
で、この溶液を、2枚のガラス板の間に弗素樹脂製枠体
を挟んで形成された5cm×10cmの大きさの密閉空
間(厚さ:5mm)内に収容して、50℃の温度で、1
6時間、熱重合させることにより、フィルム状の本発明
に従うコンタクトレンズ用洗浄材を得た。この得られた
フィルム状の洗浄材を、流水で、1時間洗浄した後、縦
3cm、横5cmの短冊状に切り、それを更に500m
Lの生理食塩液中で8時間煮沸することにより、未重合
モノマー及び溶媒を除去してから、生理食塩液中に保存
した。
【0054】次いで、上記で得られたフィルム状の洗浄
材に対して、以下の手順で、溶出物試験を行なった。即
ち、先ず、150mLの蒸留水を入れた、200mLの
共栓付き三角フラスコを用意し、これに、室温で風乾し
た前記フィルム状の洗浄材:3.00gを、正確に秤取
して入れた。また、対照として、蒸留水150mLを入
れただけの200mLの共栓付き三角フラスコを別に用
意した。次いで、それぞれの三角フラスコを100℃の
温度条件で、30分間、熱還流した後、室温まで冷却し
て、試料溶液と対照溶液を得た。そして、そのそれぞれ
から10mLずつを採取して、それに、ホールピペット
を用いて、0.01N過マンガン酸カリウム溶液:50
mLと10%希硫酸:1.0mLとを加えてから、3分
間煮沸し、室温まで冷却した。冷却後、それぞれの溶液
に、0.1±0.05gとなるように1mg単位まで秤
量したヨウ化カリウムを加え、更に5滴のでんぷん溶液
を加えて、よく混合した後、得られた溶液を0.01N
チオ硫酸ナトリウムで滴定し、次式を用いて、溶出物に
より消費された過マンガン酸カリウム溶液の量を下記式
1により求めたところ、0.01N過マンガン酸カリウ
ム溶液としての消費量は2.0mL以下であった。
【0055】 溶出物により消費された過マンガン酸カリウム溶液の量(mL) =(B−S)×T ・・・(式1) [但し、B:対照溶液を滴定するのに要した チオ硫酸ナトリウム溶液の量(mL) S:試料溶液を滴定するのに要した チオ硫酸ナトリウム溶液の量(mL) T:0.01Nチオ硫酸ナトリウムの力価]
【0056】実施例 2 親水性モノマーとしてのDMAA:30g、疎水性モノ
マーとしてのLMA:70g、架橋剤としてのEDM
A:0.1g、殺菌剤としてのN,N−ジメチル−N−
ドデシル−N−(メタクリロイルオキシエチル)アンモ
ニウムクロライド(以下、DDMEMACという):
0.5g、光重合開始剤としてのダロキュア1173
(登録商標。メルク社製。化学名:フェニル−2−ヒド
ロキシ−2−プロピルケトン):0.1gを、反応溶媒
としてのプロパノール:15mLに溶解せしめた。次い
で、この溶液を、実施例1と同様にして形成された2枚
のガラス板間の密閉空間(厚さ:5mm)内に入れて、
30℃で30分間、紫外線照射して重合せしめた。更
に、溶媒を蒸発させ、重合を完結するために、100℃
で3時間、熱処理を施し、フィルム状の本発明に従うコ
ンタクトレンズ用洗浄材を得た。この得られたフィルム
状の洗浄材を、流水で1時間洗浄した後、縦3cm、横
5cmの短冊状に切り、それを更に500mLの生理食
塩水中で8時間煮沸して、未重合モノマー及び溶媒を除
去してから、生理食塩水中に保存した。そして、前記実
施例1と同様にして、溶出物により消費された過マンガ
ン酸カリウム溶液の量を求めたところ、0.01N過マ
ンガン酸カリウム溶液としての消費量は2.0mL以下
であった。
【0057】実施例 3 親水性モノマーとしてのDMAA:50g、疎水性モノ
マーとしてのエチルヘキシルメタクリレート(以下、E
HMAという):50g、架橋剤としてのEDMA:
0.1g、殺菌剤としてのN,N−ジメチル−N−オク
チル−N−(メタクリロイルオキシエチル)アンモニウ
ムクロライド(以下、DOMEMACという):0.3
g、光重合開始剤としてのダロキュア1173:0.1
gを、反応溶媒としてのプロパノール:15mLに溶解
せしめた後、以下、実施例2と同様にして、本発明に係
るフィルム状のコンタクトレンズ用洗浄材を得た。そし
て、前記実施例1と同様にして、溶出物により消費され
た過マンガン酸カリウム溶液の量を求めたところ、0.
01N過マンガン酸カリウム溶液としての消費量は2.
0mL以下であった。
【0058】実施例 4 親水性モノマーとしてのヒドロキシエチルメタクリレー
ト(以下、HEMAという):50g、疎水性モノマー
としてのLMA:50g、架橋剤としてのEDMA:
0.1g、殺菌剤としてのDDMEMAC:0.5g、
光重合開始剤としてのダロキュア1173:0.1g
を、反応溶媒としてのプロパノール:15mLに溶解せ
しめた後、以下、実施例2と同様にして、本発明に係る
フィルム状のコンタクトレンズ用洗浄材を得た。そし
て、前記実施例1と同様にして、溶出物により消費され
た過マンガン酸カリウム溶液の量を求めたところ、0.
01N過マンガン酸カリウム溶液としての消費量は2.
0mL以下であった。
【0059】実施例 5 親水性モノマーとしてのDMAA:30g、疎水性モノ
マーとしてのEHMA:70g、架橋剤としてのEDM
A:0.1g、殺菌剤としてのDDMEMAC:0.3
g、光重合開始剤としてのダロキュア1173:0.1
gを、反応溶媒としてのプロパノール:15mLに溶解
せしめた後、以下、実施例2と同様にして、本発明に係
るフィルム状のコンタクトレンズ用洗浄材を得た。そし
て、前記実施例1と同様にして、溶出物により消費され
た過マンガン酸カリウム溶液の量を求めたところ、0.
01N過マンガン酸カリウム溶液としての消費量は2.
0mL以下であった。
【0060】実施例 6 親水性モノマーとしてのDMAA:30g、疎水性モノ
マーとしてのLMA:70g、架橋剤としてのEDM
A:0.1g、光重合開始剤としてのダロキュア117
3:0.1gを、反応溶媒としてのプロパノール:15
mLに溶解せしめた。次いで、この溶液を脱酸素処理し
た厚さ:5mmの密閉空間内に入れて、30℃で30分
間、紫外線照射した。更に、溶媒を蒸発させ、重合を完
結するために、100℃で3時間、熱処理を施し、フィ
ルム状の本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を得
た。この得られたフィルム状の洗浄材を、流水で1時間
洗浄した後、縦3cm、横5cmの短冊状に切り、それ
を更に500mLの生理食塩水中で8時間煮沸して、未
重合モノマー及び溶媒を除去してから、生理食塩水中に
保存した。その後、得られたフィルム状の洗浄材を1枚
ずつ加熱レトルト滅菌(レトルト容器に入れ、密封した
後、加熱滅菌)した。そして、前記実施例1と同様にし
て、溶出物により消費された過マンガン酸カリウム溶液
の量を求めたところ、0.01N過マンガン酸カリウム
溶液としての消費量は2.0mL以下であった。
【0061】実施例 7 親水性モノマーとしてのHEMA:50g、疎水性モノ
マーとしてのLMA:50g、架橋剤としてのEDM
A:0.1g、光重合開始剤としてのダロキュア117
3:0.1gを、反応溶媒としてのプロパノール:15
mLに溶解せしめた。次いで、この溶液を脱酸素処理し
た厚さ:5mmの密閉空間内に入れて、30℃で30分
間、紫外線照射した。更に、溶媒を蒸発させ、重合を完
結するために、70℃で3時間、熱処理を施し、フィル
ム状の本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を得た。
この得られたフィルム状の洗浄材を、流水で1時間洗浄
した後、縦3cm、横5cmの短冊状に切り、それを更
に500mLの生理食塩水中で8時間煮沸して、未重合
モノマー及び溶媒を除去してから、生理食塩水中に保存
した。その後、得られたフィルム状の洗浄材を1枚ずつ
加熱レトルト滅菌した。そして、前記実施例1と同様に
して、溶出物により消費された過マンガン酸カリウム溶
液の量を求めたところ、0.01N過マンガン酸カリウ
ム溶液としての消費量は2.0mL以下であった。
【0062】実施例 8 親水性モノマーとしてのDMAA:30g、疎水性モノ
マーとしてのLMA:70g、架橋剤としてのEDM
A:0.1g、殺菌剤としてのDOMEMAC:0.5
g、及び光重合開始剤としてのダロキュア1173:
0.1gを混合せしめた。次いで、この溶液を100c
2 の不織布(補強材)に含浸せしめた後、脱酸素処理
した容器に入れて、30℃で30分間、紫外線照射し
た。更に、溶媒を蒸発させ、重合を完結するために、1
00℃で3時間、熱処理を施し、不織布で補強されたフ
ィルム状の本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を得
た。この得られたフィルム状の洗浄材を、流水で1時間
洗浄した後、縦3cm、横5cmの短冊状に切り、それ
を更に500mLの生理食塩水中で8時間煮沸して、未
重合モノマー及び溶媒を除去してから、生理食塩水中に
保存した。そして、前記実施例1と同様にして、溶出物
により消費された過マンガン酸カリウム溶液の量を求め
たところ、0.01N過マンガン酸カリウム溶液として
の消費量は2.0mL以下であった。
【0063】実施例 9 親水性モノマーとしてのDMAA:30g、疎水性モノ
マーとしてのLMA:70g、架橋剤としてのEDM
A:0.1g、及び光重合開始剤としてのダロキュア1
173:0.1gを混合せしめた。次いで、この溶液を
100cm2 の不織布(補強材)に含浸せしめた後、脱
酸素処理した容器に入れて、30℃で30分間、紫外線
照射した。更に、溶媒を蒸発させ、重合を完結するため
に、100℃で3時間、熱処理を施し、不織布で補強さ
れたフィルム状の本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄
材を得た。この得られたフィルム状の洗浄材を、流水で
1時間洗浄した後、縦3cm、横5cmの短冊状に切
り、それを更に500mLの生理食塩水中で8時間煮沸
して、未重合モノマー及び溶媒を除去してから、生理食
塩水中に保存した。その後、得られたフィルム状の洗浄
材を1枚ずつ加熱レトルト滅菌した。そして、前記実施
例1と同様にして、溶出物により消費された過マンガン
酸カリウム溶液の量を求めたところ、0.01N過マン
ガン酸カリウム溶液としての消費量は2.0mL以下で
あった。
【0064】これら実施例1〜9の結果から明らかなよ
うに、溶出物による過マンガン酸カリウム溶液の消費量
が、2.0mL以下であるところから、本発明に従うコ
ンタクトレンズ用洗浄材にあっては、溶出物を殆ど生じ
ないことが確認されたのである。より詳細には、一般
に、コンタクトレンズ用洗浄材から、その構成成分であ
る有機化合物が溶出している場合には、有機物を酸化す
るために、過マンガン酸カリウムが消費されることとな
るのであるが、前記実施例1〜9においては、過マンガ
ン酸カリウムが殆ど消費されていないところから、本発
明に従うコンタクトレンズ用洗浄材にあっては、その構
成成分が溶出し難いものであることが確認されたのであ
る。
【0065】実施例 10 次に、本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用い
て、実際のコンタクトレンズの汚れに対する洗浄効果を
調べた。即ち、先ず、2種類のコンタクトレンズ(スー
パーEX、ソフトS;何れも、株式会社メニコン製)
を、それぞれ90枚ずつ用意し、それらを終日装着した
後、それぞれ10枚ずつを、前記実施例1〜9で得られ
た、本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用いて擦
り洗いした後、生理食塩液で濯いでから、実体顕微鏡に
て観察した。その結果、洗浄前のレンズ表面と洗浄後の
レンズ表面とを比較して、どのレンズも油脂等の汚れが
除去されていたところから、本発明に従うコンタクトレ
ンズ用洗浄材が、強力な洗浄力を有しているものである
ことが確認されたのである。
【0066】実施例 11 また、本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用いて
レンズを洗浄するに際して、レンズに対する影響を調べ
た。先ず、4種類のコンタクトレンズ(スーパーEX、
メニコンハード、メニコンソフトS、ソフトMA;何れ
も、株式会社メニコン製)をそれぞれ18枚ずつ用意し
て、その内、2枚ずつを用いて、前記実施例1〜9で得
られた、本発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用い
て、10分間、擦り洗いを行なった。擦り洗いの終了の
後、精製水でレンズを濯いでから、実体顕微鏡でレンズ
の傷の有無を確認したところ、レンズは傷付かず、また
レンズの規格にも問題は生じていなかった。従って、本
発明に従うコンタクトレンズ用洗浄材を用いてコンタク
トレンズを洗浄しても、レンズを傷つけることもなく、
変形させることもないことが確認されたのである。
【0067】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に従うコンタクトレンズ用洗浄材によれば、極めて簡便
にコンタクトレンズの洗浄を行なうことが出来、しかも
強力な洗浄力及び優れた携帯性が有利に発揮され得るの
であり、特に、ソフトコンタクトレンズや酸素透過性コ
ンタクトレンズの洗浄に好適に用いることが出来るので
ある。
【0068】また、本発明に従うコンタクトレンズ用洗
浄材は、親水性モノマーの単位及び疎水性モノマーの単
位が重合体中に結合含有せしめられているところから、
該重合体が有効な界面活性効果を発揮するものとなり、
以てそれ自体が洗浄剤となって、洗浄効果を効果的に発
揮すると共に、それら親水性モノマーの単位及び疎水性
モノマーの単位が溶出してくる虞も全くない特徴を有し
ているのである。
【0069】さらに、コンタクトレンズ用洗浄材中に、
殺菌剤が結合含有せしめられる場合には、優れた殺菌効
果が発揮されるだけでなく、殺菌剤が洗浄材から溶出し
て、コンタクトレンズに含浸して蓄積されたり、眼に悪
影響を及ぼすようなことが、全く回避され得るのであ
る。しかも、そのような殺菌剤が含有結合せしめられた
洗浄材は、それ自身で抗菌性を有するところから、優れ
た保存性が発揮され得ることとなるのである。
【0070】更にまた、本発明に従うコンタクトレンズ
用洗浄材にあっては、特に水分が含有せしめられて、含
水ゲル状態とされている場合には、レンズから落とした
汚れを内部に有利に吸蔵し得るので、コンタクトレンズ
に対して汚れが再付着することが効果的に解消されるの
である。
【0071】加えて、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材は、軟質であり、好ましくは含水性とされるとこ
ろから、それを用いてコンタクトレンズを洗浄しても、
コンタクトレンズ素材を傷付ける恐れも生じ難いのであ
る。
【0072】そして、本発明に従うコンタクトレンズ用
洗浄材は、直ちに使用することの出来る洗浄システムを
構成するものであり、仮に、従来からの適当な洗浄剤や
洗浄装置、更には電源がない状況下において、唐突に洗
浄が必要になった場合でも、そのようなコンタクトレン
ズ用洗浄材さえあれば、すぐさま洗浄を行なうことが可
能となる特徴を発揮するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 7:26) (56)参考文献 特開 平6−256421(JP,A) 特開 平3−196017(JP,A) 特開 平3−9997(JP,A) 国際公開89/012842(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 17/00 C11D 7/00 G02C 13/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート形状、プレート形状、スポンジ形
    状等の所定の固体形状を呈する含水性のコンタクトレン
    ズ用洗浄材にして、重合性の不飽和二重結合を有する親
    水性モノマー、重合性の不飽和二重結合を有する疎水性
    モノマー及び重合性不飽和二重結合の複数を結合含有す
    る架橋剤を少なくとも含み、且つ前記疎水性モノマーと
    前記親水性モノマーとが、重量比にて、95/5〜20
    /80の割合となるように、用いられてなる重合成分を
    重合せしめて得られる水不溶性の重合体からなることを
    特徴とするコンタクトレンズ用洗浄材。
  2. 【請求項2】 前記架橋剤が、前記親水性モノマーと疎
    水性モノマーの合計量に対して、0.01〜5重量%の
    割合において用いられている請求項1に記載のコンタク
    トレンズ用洗浄材。
  3. 【請求項3】 前記疎水性モノマーが、その分子中に長
    鎖アルキル基を有している請求項1又は請求項に記載
    のコンタクトレンズ用洗浄材。
  4. 【請求項4】 さらに、補強材を含有してなる請求項1
    乃至請求項の何れかに記載のコンタクトレンズ用洗浄
    材。
  5. 【請求項5】 前記重合成分が、更に、重合性の不飽和
    二重結合を有する殺菌剤を含有している請求項1乃至請
    求項の何れかに記載のコンタクトレンズ用洗浄材。
  6. 【請求項6】 前記殺菌剤が、重合性の不飽和二重結合
    を有する第四級アンモニウム化合物である請求項に記
    載のコンタクトレンズ用洗浄材。
  7. 【請求項7】 前記殺菌剤が、前記親水性モノマーと疎
    水性モノマーの合計量に対して、0.01〜10重量%
    の割合において含有されてなる請求項又は請求項
    記載のコンタクトレンズ用洗浄材。
  8. 【請求項8】 前記重合成分を溶媒に溶解せしめて、溶
    液重合してなる請求項1乃至請求項の何れかに記載の
    コンタクトレンズ用洗浄材。
  9. 【請求項9】 含水率が、10%〜90%である請求項
    1乃至請求項の何れかに記載のコンタクトレンズ用洗
    浄材。
  10. 【請求項10】 前記重合体が、含水ゲル状態とされて
    いる請求項1乃至請求項の何れかに記載のコンタクト
    レンズ用洗浄材。
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