JPH1096611A - 形状測定装置 - Google Patents
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- JPH1096611A JPH1096611A JP3037497A JP3037497A JPH1096611A JP H1096611 A JPH1096611 A JP H1096611A JP 3037497 A JP3037497 A JP 3037497A JP 3037497 A JP3037497 A JP 3037497A JP H1096611 A JPH1096611 A JP H1096611A
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Abstract
分解能に取得することを可能にし、被検体の連続測定を
高い精度で行うことを可能にした形状測定装置を提供す
る。 【解決手段】 形状測定装置10は、レーザ光照射器1
2とラインカメラ13を被検体Wの回転軸を含む平面H
1上に配置し、この平面H1にスリットレーザ光とその反
射光の軌道を一致させる。そして、測定面に投影される
スリット光の反射光を”線”の画像としてラインカメラ
13に結像する。スリット光は、スリット長さ方向に光
強度分布が変化するように調整される。被検体Wを回転
させると、測定面の径方向の高さ変動にともなって反射
光の光強度分布波形に基準面の光強度波形からのズレ
(位相差、距離など)を生じる。この波形のズレに基づ
いて基準面からの測定面の高さの変動差を算出し、測定
面の三次元形状データを作成する。
Description
するもので、例えば、物体の表面の文字、変形、キズ等
の測定、検査に適用される非接触式の形状測定装置に関
するものである。
定装置としては、レーザ光の変位により物体表面の高さ
変動を計測するようにしたものがある。この種の形状測
定装置は、被検体に照射したレーザ光の反射光を一つの
輝点として受光部(CCD、PSD)で捉え、この輝点
の移動距離を測定面の高さの変動に換算するものであ
る。具体的には、図15に示すように、形状測定装置1
は、光源2とラインカメラ3を、被検体Wの回転軸を含
む平面H0上に配置し、この平面H0にレーザ光と反射光
の軌道を一致させる。そして、測定面に投影されるレー
ザ光の反射光を一つの輝点の画像として受光部3に結像
する。被検体Wを回転させると、測定面の径方向の高さ
に変動にともなってレーザ光の反射位置が平面H0と測
定面との交線L0上を移動するため、この交線L0上の移
動距離を高さに換算することで、周方向の高さ変動が求
められる。測定ポイントの初期位置は、図15A〜Iに
示すように、一回転毎に軸方向にズラし、それぞれの位
置について周方向の高さ変動のデータを得る。各位置に
おける高さ変動のデータを組み合わせ、測定面の三次元
形状データを作成するものである。
うな従来の形状測定装置では、測定面の高さ変動のデー
タを大量に得ようとすると、測定ポイントをわずかな間
隔でズラしながら、被検体を繰り返し回転させる必要が
ある。このため、測定面が広い場合などには、データの
取得に時間がかかり、迅速な形状測定が困難となる。ま
た、測定ポイントを一定間隔で移動させるために別途走
査機構を設けることが必要となり、走査機構の構造上、
分解能を十分に高めることが困難であった。
CDを使った光切断法により、物体の表面形状を一度に
計測可能にしたものがあるが、このような装置の場合、
測定速度はエリアCCDの走査時間に依存することか
ら、高速に運動する物体形状を連続的に測定する場合に
は、測定面の動きにエリアカメラが追従できず、高速か
つ正確な測定が困難となる。
なされたもので、物体の表面形状の光信号データを高速
かつ高分解能に取得することを可能にし、被検体表面の
連続測定を高い精度で行うことを可能にした形状測定装
置を提供することを目的とする。
発明による形状測定装置は、物体を所定の速度で一定方
向に移動させる駆動装置と、前記物体の表面にスリット
光を投影する光源であって、前記物体の移動方向に対し
て直交する平面に前記スリット光の軌道を一致させる光
源と、前記スリット光の光強度分布をスリット長さ方向
に変化させるフィルタと、前記物体の表面に投影される
前記スリット光の反射光を線画像として捉えるラインカ
メラであって、前記スリット光の軌道平面に前記反射光
の軌道を一致させるラインカメラと、前記反射光の光信
号を取り込み解析することにより、前記反射光の光強度
分布波形を求める画像処理装置と、前記光強度分布波形
を、あらかじめ設定した基準面の基準光強度分布波形と
比較することで両者の波形のズレを検出し、前記基準面
からの前記物体の表面の高さの変動差に換算する演算装
置とを備えたことを特徴とする。前記フィルタは、前記
スリット光の光強度分布を正弦波状または鋸刃状に変化
させるものを用いるとよい。前記スリット光の光強度分
布を正弦波状に変化させるフィルタを用いる場合、前記
演算装置は、前記光強度波形および前記基準光強度波形
を、周期ごとに位相分布波形に変換するとよい。正弦波
波形を位相分布波形に変換することで、両者の波形のズ
レを高さ変動差として比較的容易に算出することが可能
になるためである。
の表面に投影されるスリット光の反射光を、”線”の画
像としてラインカメラで捉える。この反射光の画像は、
スリット光の光強度分布に対応して線の長さ方向に所定
の光強度分布をもつことになる。表面形状を測定する場
合、被検体を一定方向に一定の速度で移動させ、その測
定面にスリット光を投影する。スリット光の反射光は、
線画像としてラインカメラに結像する。測定面に高さ変
動があると、反射光の反射位置がズレるため、線画像の
光強度分布波形に一定方向のズレを生じるが、スリット
光および反射光の軌道が物体の移動方向に直交する平面
に一致するように設定されているため、表面に高さの変
動があっても、線画像には歪み等を生じることなく常
に”線”の画像としてラインカメラに結像することにな
る。
=0)を設定し、基準面における反射光の光強度分布波
形を記憶しておき、基準面と測定面の各測定位置におけ
る線が像の光強度分布波形のズレ(位相差、距離など)
を求める。そして、このズレを基準面からの各測定位置
の高さの変動差に換算することで、測定面の三次元形状
データを得ることが可能になる。
強度分布がスリット長さ方向に沿って増減するものであ
ればよく、例えば、スリット光の光強度分布が正弦波状
になるフィルタを用いるとよい。このようにスリット光
に長さ方向に変化する光強度分布をもたせることで、高
さ変動に伴う反射光の光強度分布のズレを検出すること
が可能になる。その他、本発明に使用可能なフィルタと
しては、スリット光の光強度分布が図10(A)に示す
鋸刃形、(B)に示す山形、(C)に示す傾斜形になる
ものであってもよい。
物体を所定の速度で一定方向に移動させる駆動装置と、
前記物体の移動方向に対して直交する平面上に光軸が一
致するように設置されるレーザ投光器と、前記レーザ投
光器から投射されるレーザ光を回折させることにより、
前記物体の表面に線状光を投影する回折格子と、前記線
状光の反射光を線画像として捉えるラインカメラであっ
て、前記線状光の軌道平面に、前記反射光の軌道を一致
させるラインカメラと、前記反射光の光信号を取り込み
解析することにより、前記反射光の光強度分布波形を求
める画像処理装置と、前記光強度分布波形を、あらかじ
め設定した基準面の基準光強度分布波形と比較すること
で両者の波形のズレを検出し、前記基準面からの前記物
体の表面の高さの変動差に換算する演算装置とを備えた
ことを特徴とする。前記回折格子は、前記線状光の光強
度を長さ方向に沿って正弦波状に変化させるとよい。線
状光の光強度を長さ方向に沿って正弦波状に変化させる
回折格子を用いる場合、前記演算装置は、前記光強度波
形および前記基準光強度波形を、周期ごとに位相分布波
形に変換した後、両者の波形のズレを検出するように設
定するとよい。正弦波波形を位相分布波形に変換するこ
とで、両者の波形のズレを高さ変動差として比較的容易
に算出することが可能になるためである。
ば、回折格子を通って物体表面に投影される線状光がラ
インカメラに”線”の画像として捉えられる。つまり、
この線状光の光強度分布の変動差により物体表面の高低
差を求めることが可能になる。
定方向に一定の速度で移動させ、その測定面に線状光を
投影すると、この線状光の反射光が、線画像としてライ
ンカメラに結像する。測定面に高さ変動があると、反射
光の反射位置がズレるため、線画像の光強度分布波形に
一定方向のズレを生じるが、画像処理装置が入力する反
射光の軌道は、線状光の軌道平面に一致するように設定
されているため、表面に高さの変動があっても、反射光
の線画像には歪み等を生じることなく常に”線”の画像
としてラインカメラに結像することになる。
らかじめ基準面(高さ=0)を設定し、基準面における
反射光の光強度分布波形を記憶しておき、基準面と測定
面の各測定位置における線画像の光強度分布波形のズレ
(位相差、距離など)を求め、さらに、このズレを基準
面からの各測定位置の高さの変動差に換算することで、
測定面の三次元形状データを得ることが可能になる。
凹面格子を用いることができる。また、回折格子の溝形
状は、ラミナー型、正弦波型のものを用いるとよい。レ
ーザ光は、平面格子を用いる場合と凹面格子を用いる場
合とに分けて、ビームの種類を使い分けることが必要で
ある。平面格子を用いる場合、ビーム断面が進行方向に
行くに従って次第に拡大する拡がり光を用い、凹面格子
を用いる場合、ビーム断面が均一の平行光を用いる。な
お、凹面格子を用いる場合には、凹面側に平行光が入射
するように配置する。このように回折格子とレーザ光の
ビームの種類を選定することで、回折格子を通って回折
されるレーザ光が線状光となって物体表面に投影される
ことになる。
については、第1発明および第2発明ともに、入射光の
光軸と反射光の光軸とのなす角が10゜〜30゜程度に
なるように設定するのが望ましい。この程度の角度に設
定すると、測定範囲を比較的広くとることができ、しか
も、高い分解能で形状測定を行うことができるからであ
る。
えば、タイヤのトラッド溝の深さ測定、スプレー缶等の
ドーム形状測定、刻印文字の測定などに用いることが可
能である。
に基づいて説明する。本発明の第1実施例による形状測
定装置を図1〜図6に示す。形状測定装置10は、被検
体Wが駆動装置により回転可能に支持される。レーザ光
照射器12とラインカメラ13とが被検体Wと所定の距
離を保って配置されている。レーザ光照射器12により
被検体Wの測定面に投影したスリット光をラインカメラ
13で結像するものである。
タ15を備えており、光源14のレーザ光照射部に所定
幅のスリットが設けられる。スリット開口部には、スリ
ット光の光強度分布を正弦波状の波形に調整するフィル
タ15が取り付けられている。
スリット光の反射光を線画像としてレンズ16を通して
リニアCCD17に結像する。リニアCCD17は、所
定数の受光素子が直線上に配列されてなるもので、各素
子ごとに光信号を独立に入力する。
は、スリット光の軌道が被検体Wの回転軸を含む平面H
1に一致するよう設定される。被検体Wの測定面には、
平面H1との交線L1上にスリット光が投影される。ま
た、ラインカメラ13の入射位置は、交線L1からの反
射光の軌道が平面H1に一致するように設定される。反
射光はレンズ16を通してリニアCCD17に線画像を
結像する。このようにレーザ光照射器12とラインカメ
ラ13とを平面H1上に配置したことにより、測定面の
高さ変動にかかわらず、スリット光が平面H1を通って
測定面に至り、交線L1で反射し、その反射光が平面H1
を通ってリニアCCD17に受光されることになる。
13との位置関係は、両者の光軸のなす角が10゜〜3
0゜の範囲内になり、かつ、被検体Wの回転軸と両者の
光軸とがなす角度がほぼ等しくなるように設定されてい
る。これにより、被検体Wの表面形状の測定範囲が比較
的広く確保される。
は、画像処理部19a、演算部19b、制御部19cを
有し、ラインカメラ13に入力される反射光の光信号を
処理する。画像処理部19aは、光信号の強度を各受光
素子単位で取り込み解析し、反射光の光強度分布波形を
作成する。演算部19bは、測定面の光強度分布波形と
基準面の光強度分布波形とのズレ(位相差)を求め、こ
の差を基準面との高さの変動差に換算する。また、制御
部19cは、測定面の高さの変動差のデータから三次元
形状データを作成し、必要に応じてモニタ18に映し出
す。なお、モニタ18上の三次元形状データは、モニタ
18上で自由に回転、移動等をすることが可能で、ま
た、形状の変形等も必要に応じて行える。
定の基準面にスリット光を照射し、その反射光を線画像
としてラインカメラ13で捉える。次いで、図3(A)
に示すように、反射光の光強度分布を解析し、光強度分
布波形を求め、記憶装置に波形データを保存する。
測定面の反射光をラインカメラ13で捉え、所定の時間
間隔で反射光の光信号を画像処理部19aに送る。すな
わち、図5に示すように、基準位置Hから測定位置A、
A’、A”…の順に周方向に一定の間隔おきに光信号を
画像処理部19に送ることになる。被検体Wを一回転さ
せたところで、反射光の光信号入力を停止し、次いで、
各測定位置について得られた反射光の光信号データを解
析し、図4(A)に示すように、反射光の光強度分布波
形を求める。
分布波形を、図3(B)および図4(B)に示すよう
に、周期ごとに位相分布波形に変換し、その後、各測定
位置の位相分布波形と基準面の位相分布波形との波形の
ズレ(位相差)を算出する。なお、波形のズレ(位相
差)の算出方法は、例えば、基準面の位相分布波形と各
測定位置の位相分布波形とを示す近似式をそれぞれ求め
て、これらの近似式の差を求めればよい。その後、図6
に示すように、各測定位置の波形のズレ(位相差)を基
準面からの高低差に換算し、測定位置ごとに径方向高さ
データを算出する。このように各測定位置ごとに反射光
の光信号処理を行い、径方向高さデータを組み合わせる
ことで、図6に示すように、測定面の三次元形状データ
を得ることになる。
軸方向および周方向ともに高い分解能を実現することが
できる。すなわち、測定面の軸方向については、リニア
CCD17の各素子の間隔に等しい分解能を保つことが
でき、また、測定面の周方向については、ラインカメラ
による光信号の取り込み数に応じて、例えば、一秒当た
り1000回以上の精度で行うことが可能である。した
がって、被検体Wを一回転させるだけで極めて高い分解
能(CCD素子数×取り込み数)で形状測定を行うこと
が可能になる。
第2実施例は、本発明をタイヤのトラッド面の形状測定
に用いたものである。図7に示すように、測定用のタイ
ヤTは回転テーブル21に載置される。タイヤTの中心
軸と回転テーブルの回転軸とが一致するようにセットさ
れる。形状測定装置20は、レーザ光照射器22および
ラインカメラ23がタイヤTの回転軸を含む平面上にセ
ットされる。光源24から照射されるスリット光の光強
度をフィルタ25で正弦波状に変化させ、タイヤTのト
ラッド面に投影する。測定位置の反射光は、レンズ26
を通してリニアCCD27に線画像として結像する。タ
イヤTのトラッド面には、所定パターンの溝が施される
ため、所定の位置で反射光の光強度分布が変化すること
になる。高さの基準面は、溝の形成されないタイヤ周面
に設定される。タイヤTの測定を行う場合、まず、基準
面にスリット光を照射してその反射光の光強度分布波形
を求める。その後、タイヤTを中心軸回りに回転させ、
測定位置の反射光の光信号をラインカメラ23に取り込
み、この光信号のデータに基づいて測定面の形状データ
を作成する。
業の流れを図8のフローチャートに示す。まず、タイヤ
Tの基準面にスリット光を投影し、基準面に投影される
スリット光の反射光をラインカメラ23で捉えて光強度
分布波形を算出する(ステップ31)。基準面の光強度
分布波形は、所定の記憶装置に保存しておく。次いで、
タイヤTを一定の速度で回転させ、測定位置の反射光の
光強度を一定の時間間隔で連続測定する(ステップ3
2)。連続測定は、例えば、1秒当たり1000回以上
行い、タイヤTが一回転したところで停止する。その
後、各測定位置の光強度の測定データに基づいて、各測
定位置における光強度分布波形を算出する(ステップ3
3)。
タの解析を行う(ステップ34)。データ解析は、基準
面と各測定位置の光強度分布波形を位相分布波形に変換
し、両者の位相差を求め、この位相差を基準面からの高
低差に換算することにより行う。
第3実施例による形状測定装置40は、長尺状の被検体
Wの形状を搬送ライン41上で測定するようにしたもの
である。搬送ライン41は、被検体Wを一定速度で矢印
方向に搬送するようになっている。レーザ照射器42と
ラインカメラ43は、被検体Wの移動方向に対し直交す
る平面上に配置される。レーザ照射器42には、スリッ
ト光の光強度をスリット長さ方向に変化させるフィルタ
45が設けられている。光源44から照射されるスリッ
ト光は、被検体Wの測定面で反射し、その反射光がレン
ズ46を通してリニアCCD47に結像する。測定位置
の形状に高さの変動があると、リニアCCDが捉える反
射光の光強度分布波形にズレが生じることになる。
施例と同様に、あらかじめ求めた基準面の光強度分布波
形と、測定面の光強度分布波形とを位相分布波形に変換
し、両者の位相差を求め、この位相差を基準面からの高
低差に換算することにより行う。第3実施例の場合、複
数の被検体Wを搬送し、各被検体Wの形状測定を連続し
て行うことが可能になる。ラインカメラ43で反射光の
光信号を連続的に入力し、測定面の三次元データを順次
求めてもよいし、被検体Wの搬送が終了した後に、光信
号のデータ解析を一括して行ってもよい。第3実施例に
よれば、被検体Wの形状を連続して測定することができ
るため、測定作業を効率よく短時間で行うことが可能に
なる。また、製造ラインに組み込むことで、歩留まりの
向上を図ることも可能である。
す。第4実施例の形状測定装置50は、レーザ投光器5
4と回折格子55により被検体Wに線状光を投影するよ
うにしたものである。被検体Wの測定面に向けてレーザ
投光器54および回折格子55が配置されている。被検
体Wの回転軸Oを含む平面H4と測定面との交線L4上に
線状光が投影される。線状光の反射光は、ラインカメラ
53に結像するようになっている。
ーザ光の透過面に所定の間隔で回折溝Uが形成されてい
る。回折溝Uを透過するレーザ光は、その回折光が溝巾
方向へ分岐するようになっている。
は、レーザ光のビーム断面が進行方向へ行くに従い次第
に拡大するように設定される。すなわち、レーザ光が平
行光ではなく、拡がり光となっている。拡がり光B0を
回折格子55に投射すると、分岐した回折光B1が溝巾
方向へ拡がって、隣り合う回折光同士が重なることにな
る。すなわち、図11に示す平面H4と測定面との交線
L4上に線状光が投影されることになる。
行光を投射する場合を図12(b)に示す。比較例の場
合、平行光b0を回折格子55に投射すると、その回折
光b1は溝巾方向に分岐するが、回折光が溝巾方向に拡
がらないため、測定面には、等間隔ドット光が投影され
ることなる。これに対し、本実施例では、図12(a)に
示すように、各回折光B1が溝巾方向に拡がるため、測
定面で一方向に重なって線状光を形成し、しかも、線状
光の光強度が、正弦波状に分布することになる。
13に示すように、ビーム断面が楕円形になるように設
定されている。楕円の長軸が回折格子55の分岐される
方向、すなわち、回折溝の溝巾方向に一致するように配
置される。このように楕円形のビーム断面をもつレーザ
光に設定すると、回折光が楕円の長軸方向へより大きく
拡がることから、線状光の光強度の変化が緩やかなり、
光強度分布波形が適度な波長の正弦波波形になる。
置関係は、図11に示すように、被検体Wの回転軸Oを
含み測定面の移動方向に直交する平面H1上に線状光お
よび反射光の軌道面が一致するように配置される。ま
た、レーザ投光器54とラインカメラ53の光軸のなす
角が30゜程度になるように配置される。
線状光を投影し、被検体Wを回転軸Oを中心に回転させ
る。ラインカメラ53は、一定の時間間隔で線状光の反
射光をレンズ56を通してリニアCCD57に入射し、
画像処理部に光信号を出力する。画像処理部では、反射
光の光信号から光強度分布波形を求め、次いで、各測定
位置および基準面の光強度分布波形を、周期ごとに位相
分布波形に変換し、各測定位置の位相分布波形と基準面
の位相分布波形との波形のズレ(位相差)を算出する。
なお、波形のズレ(位相差)の算出方法は、例えば、基
準面の位相分布波形と各測定位置の位相分布波形とを示
す近似式をそれぞれ求めて、これらの近似式の差を求め
ればよい。その後、各測定位置の波形のズレ(位相差)
を基準面からの高低差に換算し、測定位置ごとに径方向
高さデータを算出する。
検査面を一回転させる間に、反射光の入力時間間隔およ
び受光素子の数に応じた被検査面の形状データが取り込
めるる。したがって、高精度かつ迅速な形状測定が実現
される。また、第2実施例によれば、正弦波状の光強度
分布をもつ線状光を回折格子によって測定面に投影する
ため、特別な光学フィルタや駆動部等を用いる必要はな
く、装置構成がきわめて簡単になる。
装置によれば、次のような優れた効果を得ることができ
る。 (a) 測定面に照射する光の反射光を点画像ではなく、
線画像として捉えるため、連続的な形状の変化を精度よ
く測定することができる。 (b) 被検体の形状測定データを高速かつ大量に取得す
ることができ、短時間で高い分解能の形状測定を行うこ
とができる。 (c) 光源を移動させるための走査機構を設ける必要が
ないため、装置構成が簡単になり、製造しやすいものと
なる。
構成を示す斜視図である 。
全体構成図である。
析データを示すもので、(A)は光強度分布波形を示す
特性図、(B)は位相分布波形を示す特性図である。
析データを示すもので、(A)は光強度分布波形を示す
特性図、(B)は位相分布波形を示す特性図である。
方法を説明するための模式図である。
元形状データの作成方法を説明するための模式図であ
る。
構成を示す斜視図である。
測定の作業の流れを示すフローチャートである。
構成を示す斜視図である。
強度分布の一例を示す特性図である。
本構成を示す斜視図である 。
折格子の作用を説明するための図で、(A)は実施例の
作用説明図、(B)は比較例の作用説明図である。
ーザ投光器のビーム断面を説明するための図で、(A)
は側面模式図、(B)は平面模式図である。
折格子を示すもので、(A)は正面図、(B)は部分拡
大断面図である。
斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 物体を所定の速度で一定方向に移動させ
る駆動装置と、 前記物体の表面にスリット光を投影する光源であって、
前記物体の移動方向に対して直交する平面に前記スリッ
ト光の軌道を一致させる光源と、 前記スリット光の光強度分布をスリット長さ方向に変化
させるフィルタと、 前記物体の表面に投影される前記スリット光の反射光を
線画像として捉えるラインカメラであって、前記スリッ
ト光の軌道平面に前記反射光の軌道を一致させるライン
カメラと、 前記反射光の光信号を取り込み解析することにより、前
記反射光の光強度分布波形を求める画像処理装置と、 前記光強度分布波形を、あらかじめ設定した基準面の基
準光強度分布波形と比較することで両者の波形のズレを
検出し、前記基準面からの前記物体の表面の高さの変動
差に換算する演算装置とを備えたことを特徴とする形状
測定装置。 - 【請求項2】 前記フィルタは、前記スリット光の光強
度分布を正弦波状に変化させることを特徴とする請求項
1記載の形状測定装置。 - 【請求項3】 前記フィルタは、前記スリット光の光強
度分布を鋸刃状に変化させることを請求項1記載の形状
測定装置。 - 【請求項4】 物体を所定の速度で一定方向に移動させ
る駆動装置と、 前記物体の移動方向に対して直交する平面上に光軸が一
致するように設置されるレーザ投光器と、 前記レーザ投光器から投射されるレーザ光を回折させる
ことにより、前記物体の表面に線状光を投影する回折格
子と、 前記線状光の反射光を線画像として捉えるラインカメラ
であって、前記線状光の軌道平面に、前記反射光の軌道
を一致させるラインカメラと、 前記反射光の光信号を取り込み解析することにより、前
記反射光の光強度分布波形を求める画像処理装置と、 前記光強度分布波形を、あらかじめ設定した基準面の基
準光強度分布波形と比較することで両者の波形のズレを
検出し、前記基準面からの前記物体の表面の高さの変動
差に換算する演算装置とを備えたことを特徴とする形状
測定装置。 - 【請求項5】 前記回折格子は、前記線状光の光強度を
長さ方向に沿って正弦波状に変化させることを特徴とす
る請求項5記載の形状測定装置。 - 【請求項6】 請求項2または5記載の形状測定装置に
おいて、前記演算装置は、前記光強度波形および前記基
準光強度波形を、周期ごとに位相分布波形に変換した
後、両者の波形のズレを検出することを特徴とする形状
測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3037497A JPH1096611A (ja) | 1996-07-31 | 1997-02-14 | 形状測定装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-202002 | 1996-07-31 | ||
JP20200296 | 1996-07-31 | ||
JP3037497A JPH1096611A (ja) | 1996-07-31 | 1997-02-14 | 形状測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1096611A true JPH1096611A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=26368706
Family Applications (1)
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1997
- 1997-02-14 JP JP3037497A patent/JPH1096611A/ja active Pending
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