JPH1096260A - 継手及びコンクリート構造体 - Google Patents
継手及びコンクリート構造体Info
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- JPH1096260A JPH1096260A JP25022096A JP25022096A JPH1096260A JP H1096260 A JPH1096260 A JP H1096260A JP 25022096 A JP25022096 A JP 25022096A JP 25022096 A JP25022096 A JP 25022096A JP H1096260 A JPH1096260 A JP H1096260A
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Abstract
に、大きな荷重がかかる部分にも適用可能で工期を短縮
可能な継手及びコンクリート構造体を提供する。 【解決手段】コンクリート柱11の周囲をコンクリート
型枠12、13で取り囲み、コンクリート型枠12、1
3をコッター式継手20で接合し、コンクリート柱11
とコンクリート型枠12、13との間にグラウト14を
充填する。コッター式継手20は、鉄筋16、17に固
着する固着部21、22と、固着部21、22を連結す
る連結部23とを備え、固着部21、22に蟻溝を設
け、この蟻溝に挿入可能な係止部分を連結部23に設け
たことを特徴とする。
Description
ート構造体に関し、更に詳細にはコンクリート柱の周囲
に補強部材を取り付ける場合に好適な継手及びコンクリ
ート構造体に関する。
を施す場合、従来はL字状或いはコ字状の鋼板を2個用
意し、これをコンクリート柱を囲むように配置してその
突き合わせ部を溶接することによって接合するのが一般
的であった。
リート製のセグメントリングを接合する場合は、セグメ
ントリングの接合部にボルトボックスを設け、隣接する
セグメントリングのボルトボックスに一枚の当て板を架
設し、この当て板をボルト及びナットで各セグメントリ
ングに固定するのが一般的であった。このようにプレキ
ャスト材を接合する場合には、プレキャスト材に内蔵さ
れた鉄筋同士を溶接などで接合する方法も行われてい
た。
既設のコンクリート柱の周囲に配置した鋼板を溶接で接
合する場合は、現場作業となるので確実な溶接施工が困
難であり、溶接不良が発生し易くなるため信頼性に欠け
るという問題があった。
に当て板を架設し、この当て板をボルト及びナットで固
定して接合する場合は、セグメントリングにかかる荷重
をボルトで受けることになるため、大きな荷重がかかる
ところではボルト本数を相当多くする必要がある。
どの関係からボルト本数をそれ程多くすることはできな
いので、通常は比較小さな荷重がかかる部分の接合に使
用するなど、使用範囲を限定して用いなければならなか
った。更に、鉄筋を直接接合する場合には、多数の鉄筋
を接合しなければならないから、作業が面倒で工期が長
くなるという問題があった。
することにあり、溶接不良を減らして信頼性を向上させ
ることが可能であると共に、大きな荷重がかかる部分に
も適用可能であり、更に工期を短縮することが可能な継
手及びコンクリート構造体を提供することにある。
リート構造体であり、前述の技術的課題を解決するため
に以下のように構成されている。すなわち、本発明の継
手は、接合すべき部材のそれぞれに固着可能な一対の固
着部と、前記一対の固着部を連結する連結部とを備え、
前記一対の固着部のそれぞれに少なくとも一端が開放さ
れた蟻溝を設け、前記一対の固着部の蟻溝に開放端から
挿入可能な一対の係止部分を前記連結部に設けたことを
特徴とする。
ンクリート柱の周囲を縦に分割された筒状の補強部材で
取り囲み、前記補強部材の各構成部を請求項1に記載の
継手によって接合し、前記コンクリート柱と前記補強部
材との間にグラウトを充填したことを特徴とする。前記
補強部材は鉄筋を有するプレキャスト化されたコンクリ
ート型枠とし、前記固着部は前記鉄筋に固着することが
できる。また、前記補強部材は鋼板とすることができ
る。
の製造時に各部材の接合部分に固着部を固着し、各部材
を接合位置に配置した後、各部材の固着部の蟻溝にその
開放端から連結部の係止部分を挿入することにより、係
止部分が蟻溝に係止されて両方の固着部が連結部で連結
される。これによって、接合すべき部材を簡単に接合す
ることができる。更に、継手の強度は固着部及び連結部
の形状及び寸法を変えることによって任意に設定するこ
とができるので、大きな荷重がかかるところにも使用す
ることができるなど適用範囲が広くなる。
ては、例えば既設のコンクリート柱の周囲を縦に分割さ
れた筒状のコンクリート型枠又は鋼板などの補強部材で
取り囲み、これらの補強部材の各構成部を上述の継手に
よって接合するので、従来のように現場において溶接で
接合する場合に比べて溶接不良が減少するため信頼性が
向上すると共に、接合作業が容易になるので工期を短縮
することができる。
クリート構造体の実施の形態について、図面を参照して
詳細に説明する。
を適用した第1の実施形態の耐震補強柱1を示す断面図
である。この耐震補強柱1は、コンクリート柱11の周
囲が補強部材である2個のコンクリート型枠12、13
で取り囲まれ、コンクリート柱11とコンクリート型枠
12、13との間の隙間にグラウト14が充填されてい
る。
で、内部には鉄筋15が配置されている。コンクリート
型枠12、13は角筒を縦に2分割したものであり、そ
れぞれの断面がコ字状に形成され、その内部には複数の
鉄筋16、17が配置されている。このコンクリート型
枠12、13はプレキャスト化されており、次に説明す
るコッター式継手20によって接合することができる。
接合すべき部材である鉄筋16、17に固着可能な金属
製の固着部21、22と、これらの固着部21、22を
連結する金属製の連結部23とで構成されている。固着
部21、22は断面が例えば矩形で、コンクリート型枠
12、13と略同じ長さに形成されている。これらの固
着部21、22の対向面には、長手方向に延びる蟻溝2
4、25が設けられている。蟻溝24、25はその断面
が例えば矩形に形成され、その少なくとも一端、本例で
は両端が開放されている。
でこれより僅かに小さな係止部分26、27が設けられ
ている。これらの係止部分26、27は、コンクリート
型枠12、13が接合位置に配置されたとき、その鉄筋
16、17に固着されている固着部21、22の蟻溝2
4、25にその開放端から挿入することができる。固着
部21、22及び連結部23の形状及び寸法は、その強
度が鉄筋16、17を含めたコンクリート型枠12、1
3全体の引っ張り強度と同一かそれより大きくなるよう
に設定されている。
21、22の蟻溝24、25に挿入されると、挿入方向
に対して略直角な方向に係止される。これによって、固
着部21、22が連結部23で連結され、コンクリート
型枠12、13に接合縁に対して略直角な方向の力がか
かっても、コンクリート型枠12、13の接合が保持さ
れる。
11に施工する場合は、図1に示すように、まず既設の
コンクリート柱11の周囲を取り囲むようにコンクリー
ト型枠12、13を配置する。コンクリート型枠12、
13の鉄筋16、17には、その製造時にコッター式継
手20の固着部21、22を固着しておく。
ト柱11の周囲に配置すると、固着部21、22が整合
配置される。次に、各固着部21、22の蟻溝24、2
5(図2)に連結部23の係止部分26、27を挿入す
る。これで、コンクリート型枠12、13が接合され
る。次に、コンクリート柱11とコンクリート型枠1
2、13との間の隙間にグラウト14を充填する。これ
によって、コンクリート柱11にグラウト14及びコン
クリート型枠12、13が一体化されて耐震補強され
る。
は、これより短い複数のコンクリート型枠12、13を
重ねて配置することができる。また、コンクリート柱1
1の上部側に天井などがあって、固着部21、22の蟻
溝24、25の開放端から連結部23の係止部分26、
27を挿入することができない場合は、連結部23を短
く分割して挿入することもできる。
測定する水平交番載荷試験設備30を示す。この水平交
番載荷試験設備30は、耐震補強柱1と基礎部31とか
らなり、耐震補強柱1の上端から350mmの部分に水
平交番荷重Fを加えるようになっている。
図(A)は耐震補強柱1の試験結果であり、同図(B)
はコンクリート柱11の試験結果である。同図の縦軸は
交番荷重F(tf)を示し、横軸は変位(mm)を示
す。この試験結果から、コッター式継手20によってコ
ンクリート型枠12、13を接合した場合、コンクリー
ト柱11だけの場合より変位が大きい、すなわち、耐震
強度が増大していることが分かる。
クリート柱11の周囲を取り囲むように縦に分割された
筒状のコンクリート型枠12、13を配置し、コンクリ
ート型枠12、13をコッター式継手20によって接合
するので、接合作業が容易になり工期を短縮することが
できる。
時にその鉄筋16、17に固着部21、22を固着する
ので、従来のように現場で鉄筋16、17を溶接して接
合する場合に比べて溶接不良が減少するため信頼性が向
上する。
1、22及び連結部23の形状及び寸法を任意に設定す
ることができ、これによって、コンクリート型枠12、
13の鉄筋16、17と同一又はそれ以上の強度にする
ことができるので、大きな荷重がかかる部分の接合など
にも広範囲に適用することができる。
を適用した第2の実施形態の耐震補強柱5を示す。この
耐震補強柱5は、上述の第1実施形態の耐震補強柱1と
同様に、コンクリート柱11の周囲が補強部材である鋼
板51、52によって取り囲まれている。この鋼板5
1、52も角筒を縦に2分割したものであり、それぞれ
の断面がコ字状でコンクリート柱11と略同一長さに形
成されている。鋼板51、52は、次に説明する本発明
の継手を適用した嵌合式継手60によって接合されてい
る。コンクリート柱11と鋼板51、52との間の隙間
には、グラウト53が充填されている。
すべき部材である鋼板51、52に固着可能な金属製の
固着部61、62と、これらの固着部61、62を連結
する金属製の連結部63とから構成されている。固着部
61、62は断面が長方形状で、鋼板51、52と同一
長さに形成されている。固着部61、62の同一方向の
側面には、片側端が奥広がりで他側端が直角な蟻溝6
4、65が設けられている。
一長さであり、その側面には蟻溝64、65と相似形で
僅かに小さな係止部分66、67が所定の間隔をあけて
設けられている。そして、固着部61、62が蟻溝6
4、65を同一方向に向けて当接配置されたときに、蟻
溝64、65の開放端からその内部に係止部分66、6
7を挿入できるようになっている。
11に適用する場合は、図5に示すように鋼板51、5
2の製造時にその両端部に固着部61、62を固着して
おく。そして、既設のコンクリート柱11の周囲を鋼板
51、52で取り囲み、これによって対向配置された固
着部61、62の蟻溝64、65(図2)の上側の開放
端からその内部に連結部63の係止部分66、67を挿
入する。これで鋼板51、52が接合される。この後、
鋼板51、52とコンクリート柱11との間の隙間にグ
ラウト53を充填する。なお、連結部63が内側を向く
ようにすると外観が良好になる。
測定するための水平交番載荷試験設備70を示す。この
水平交番載荷試験設備70は、上述の水平交番載荷試験
設備30と同様に耐震補強柱5と基礎部71とからな
り、耐震補強柱5の上端から350mmの部分に水平交
番荷重Fを加えるようになっている。
図8に示す。この試験結果から分かるように、嵌合式継
手60によって鋼板51、52を接合することにより、
上述の耐震補強柱1と同程度の耐震強度を得ることがで
き、コンクリート柱11だけの場合より耐震強度が増大
している。
補強柱1と同様にコンクリート柱11の周囲を縦に分割
された筒状の鋼板51、52で取り囲み、この鋼板5
1、52を嵌合式型枠60で接合するので接合作業が容
易になり工期を短縮することができる。また、鋼板5
1、52の製造時に固着部61、62を固着するので、
溶接不良が減少して信頼性が向上する。更に、嵌合式継
手60は、各部の形状及び寸法を変えることにより強度
を任意に設定することができるので、大きな荷重がかか
る部分の接合などにも広範囲に適用することができる。
柱11の断面が四角形である場合について説明したが、
これに限らず多角形又は円形などの断面のコンクリート
柱に適用することができる。また、補強部材であるコン
クリート型枠12、13及び鋼板51、52の断面をコ
字状にした場合について説明したが、L字状など適宜な
形状にすることができる。
ては、接合すべき部材を接合位置に配置した後、各部材
に固着されている固着部の蟻溝にその開放端から連結部
の係止部分を挿入することにより、接合すべき部材を簡
単に接合することができる。また、継手の強度はその形
状及び寸法を変えることにより任意に設定することがで
きるので、大きな荷重がかかるところにも使用すること
ができるなど適用範囲が広くなる。
ては、例えば既設のコンクリート柱の周囲を縦に分割さ
れたコンクリート型枠又は鋼板などの補強部材で取り囲
み、これらの補強部材の各構成部を上述の継手によって
接合するので、従来のように現場において溶接で接合す
る場合に比べて溶接不良が減少して信頼性が向上すると
共に、接合作業が容易になるので工期を短縮することが
できる。
1実施形態の耐震補強柱の断面図である。
ッター式継手を示す断面図である。
交番載荷試験設備を示す図である。
来の耐震補強柱の水平交番載荷試験の結果を示す図であ
る。
2実施形態の耐震補強柱の断面図である。
合式継手を示す断面図である。
交番載荷試験設備を示す図である。
交番載荷試験の結果を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 接合すべき部材のそれぞれに固着可能な
一対の固着部と、 前記一対の固着部を連結する連結部とを備え、 前記一対の固着部のそれぞれに少なくとも一端が開放さ
れた蟻溝を設け、 前記一対の固着部の蟻溝に開放端から挿入可能な一対の
係止部分を前記連結部に設けたことを特徴とする継手。 - 【請求項2】 コンクリート柱の周囲を縦に分割された
筒状の補強部材で取り囲み、 前記補強部材の各構成部を請求項1に記載の継手によっ
て接合し、 前記コンクリート柱と前記補強部材との間にグラウトを
充填したことを特徴とするコンクリート構造体。 - 【請求項3】 前記補強部材は鉄筋を有するプレキャス
ト化されたコンクリート型枠であり、前記固着部は前記
鉄筋に固着されることを特徴とする請求項2に記載のコ
ンクリート構造体。 - 【請求項4】 前記補強部材は鋼板であることを特徴と
する請求項2に記載のコンクリート構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25022096A JP3930590B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | コンクリート柱の耐震補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25022096A JP3930590B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | コンクリート柱の耐震補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1096260A true JPH1096260A (ja) | 1998-04-14 |
JP3930590B2 JP3930590B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=17204627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25022096A Expired - Lifetime JP3930590B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | コンクリート柱の耐震補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3930590B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2572999A (en) * | 2018-04-19 | 2019-10-23 | Tectonic Facades Ltd | Strengthening assemblies |
CN113152919A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-07-23 | 上海建工一建集团有限公司 | 一种用于加固的预制装配式复合格构柱及其施工方法 |
CN114856237A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-08-05 | 重庆科技学院 | 组合外包钢管加固钢筋混凝土柱 |
-
1996
- 1996-09-20 JP JP25022096A patent/JP3930590B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2572999A (en) * | 2018-04-19 | 2019-10-23 | Tectonic Facades Ltd | Strengthening assemblies |
GB2572999B (en) * | 2018-04-19 | 2022-09-14 | Tectonic Facades Ltd | Strengthening assemblies |
CN113152919A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-07-23 | 上海建工一建集团有限公司 | 一种用于加固的预制装配式复合格构柱及其施工方法 |
CN114856237A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-08-05 | 重庆科技学院 | 组合外包钢管加固钢筋混凝土柱 |
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JP3930590B2 (ja) | 2007-06-13 |
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