JPH1095651A - 押出成形セメント建材の製造方法 - Google Patents
押出成形セメント建材の製造方法Info
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- JPH1095651A JPH1095651A JP8249478A JP24947896A JPH1095651A JP H1095651 A JPH1095651 A JP H1095651A JP 8249478 A JP8249478 A JP 8249478A JP 24947896 A JP24947896 A JP 24947896A JP H1095651 A JPH1095651 A JP H1095651A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
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- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/00034—Physico-chemical characteristics of the mixtures
- C04B2111/00129—Extrudable mixtures
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P40/10—Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding
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Abstract
(57)【要約】
【課題】押出成形用混練物の押出成形性が良好であり、
また効率的に色むらを防止しかつひび割れがなく、寸法
安定性を改善すること 【解決手段】本発明の押出成形セメント建材の製造方法
は、セメント100重量部に、シリカ質微粉末10〜3
0重量部、細骨材15〜20重量部、珪灰石10〜15
重量部及び増粘剤としてセルロース誘導体を1〜3重量
部を加え、更にこれらの固形物全体の重量に対し水18
〜25重量部を加えて混練し、得られた混練物を押出成
形し、ついでオートクレーブ養生を施す押出成形セメン
ト建材の製造方法において、前記セメントとして、ビー
ライト(2CaO・SiO2 )が60〜70重量部を含
有しており、粉末度がブレーン値で3000〜3500
cm 2 /gであるセメントを使用することを特徴とする
ものである。
また効率的に色むらを防止しかつひび割れがなく、寸法
安定性を改善すること 【解決手段】本発明の押出成形セメント建材の製造方法
は、セメント100重量部に、シリカ質微粉末10〜3
0重量部、細骨材15〜20重量部、珪灰石10〜15
重量部及び増粘剤としてセルロース誘導体を1〜3重量
部を加え、更にこれらの固形物全体の重量に対し水18
〜25重量部を加えて混練し、得られた混練物を押出成
形し、ついでオートクレーブ養生を施す押出成形セメン
ト建材の製造方法において、前記セメントとして、ビー
ライト(2CaO・SiO2 )が60〜70重量部を含
有しており、粉末度がブレーン値で3000〜3500
cm 2 /gであるセメントを使用することを特徴とする
ものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出成形セメント
組成物のセメント成分として、ビーライト量の多いセメ
ントを使用して押出成形する押出成形セメント建材の製
造方法に関し、更に詳しくは押出成形セメント組成物の
押出成形性が良好であり、かつ該押出成形セメント組成
物を成形後、オートクレーブ養生して得られる製品にお
いては、色むらの発生を防止すると共にひび割れがな
く、寸法安定性に優れている押出成形セメント建材の製
造方法に関する。
組成物のセメント成分として、ビーライト量の多いセメ
ントを使用して押出成形する押出成形セメント建材の製
造方法に関し、更に詳しくは押出成形セメント組成物の
押出成形性が良好であり、かつ該押出成形セメント組成
物を成形後、オートクレーブ養生して得られる製品にお
いては、色むらの発生を防止すると共にひび割れがな
く、寸法安定性に優れている押出成形セメント建材の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セメント二次製品の一つに押出成形セメ
ント板又は押出成形セメント建材があり、これは従来建
築物の外壁又は内壁として使用されている。この押出成
形セメント建材は、セメントを成分とした押出成形用組
成物を押出成形機により押出成形し、更にオートクレー
ブ養生、乾燥を経て所望の形状の製品を得ることにより
製造されるが、このオートクレーブ養生をすると、押出
成形セメント建材の強度を得ることができる反面、得ら
れた押出成形セメント板の表面にエフロ(白華)が発生
し、それが全体的に色むらとなるので、従来は、美観上
施工に際し得られた製品の中から同系色を選択して使用
しているのが現状である。またこのエフロを防止するた
めに、養生後の押出成形セメント板の表面に無機ポリマ
ーやエマルジョン系塗料を塗布することが行われてい
る。また更に、このようなオートクレーブ養生により発
生するエフロを抑制する方法として、特開平5−170
573号公報が開示されている。この方法は、成形して
得られた押出成形セメント建材を一次養生して硬化させ
た後、その硬化表面にフミン酸塩水溶液を塗布又は散布
し、ついで二次養生としてオートクレーブ養生を行うこ
とによりエフロの発生のないものが得られるものであ
る。
ント板又は押出成形セメント建材があり、これは従来建
築物の外壁又は内壁として使用されている。この押出成
形セメント建材は、セメントを成分とした押出成形用組
成物を押出成形機により押出成形し、更にオートクレー
ブ養生、乾燥を経て所望の形状の製品を得ることにより
製造されるが、このオートクレーブ養生をすると、押出
成形セメント建材の強度を得ることができる反面、得ら
れた押出成形セメント板の表面にエフロ(白華)が発生
し、それが全体的に色むらとなるので、従来は、美観上
施工に際し得られた製品の中から同系色を選択して使用
しているのが現状である。またこのエフロを防止するた
めに、養生後の押出成形セメント板の表面に無機ポリマ
ーやエマルジョン系塗料を塗布することが行われてい
る。また更に、このようなオートクレーブ養生により発
生するエフロを抑制する方法として、特開平5−170
573号公報が開示されている。この方法は、成形して
得られた押出成形セメント建材を一次養生して硬化させ
た後、その硬化表面にフミン酸塩水溶液を塗布又は散布
し、ついで二次養生としてオートクレーブ養生を行うこ
とによりエフロの発生のないものが得られるものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如き製品の中から同系色のものを選択するには、あまり
効率的でないばかりでなくひび割れや寸法安定性等の特
性が十分でなく、また押出成形セメント板の表面に無機
ポリマーやエマルジョン系塗料を塗布する方法では、必
ずしもエフロの防止が十分ではなく、特開平5−170
573号に開示された方法では、一次養生後、その表面
にフミン酸塩水溶液を塗布又は散布し、更に二次養生す
る点で、工程数が増え、効率上問題がある。そこで、本
発明者は、効率よくエフロの発生を抑制するために種々
検討したところ、セメント原料に注目し、原料セメント
として、ビーライト(2CaO・SiO2 )が60〜7
0重量部を含有しており、粉末度がブレーン値で300
0〜3500cm2 /gであるセメントを使用して混練
物を形成し、これを押出成形法で成形し、その後オート
クレーブ養生を施したところ、意外にも得られた押出成
形セメント建材の表面におけるエフロに起因する色むら
の発生を抑制することができ、かつひび割れがなく、寸
法安定性に優れた押出成形セメント建材が得られること
を見出し、ここに本発明をなすに至った。したがって、
本発明が解決しようとする課題は、押出成形用混練物の
押出成形性が良好であり、また効率的に色むらを防止し
かつひび割れがなく、寸法安定性が改善される押出成形
セメント建材の製造方法を提供することにある。
如き製品の中から同系色のものを選択するには、あまり
効率的でないばかりでなくひび割れや寸法安定性等の特
性が十分でなく、また押出成形セメント板の表面に無機
ポリマーやエマルジョン系塗料を塗布する方法では、必
ずしもエフロの防止が十分ではなく、特開平5−170
573号に開示された方法では、一次養生後、その表面
にフミン酸塩水溶液を塗布又は散布し、更に二次養生す
る点で、工程数が増え、効率上問題がある。そこで、本
発明者は、効率よくエフロの発生を抑制するために種々
検討したところ、セメント原料に注目し、原料セメント
として、ビーライト(2CaO・SiO2 )が60〜7
0重量部を含有しており、粉末度がブレーン値で300
0〜3500cm2 /gであるセメントを使用して混練
物を形成し、これを押出成形法で成形し、その後オート
クレーブ養生を施したところ、意外にも得られた押出成
形セメント建材の表面におけるエフロに起因する色むら
の発生を抑制することができ、かつひび割れがなく、寸
法安定性に優れた押出成形セメント建材が得られること
を見出し、ここに本発明をなすに至った。したがって、
本発明が解決しようとする課題は、押出成形用混練物の
押出成形性が良好であり、また効率的に色むらを防止し
かつひび割れがなく、寸法安定性が改善される押出成形
セメント建材の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、セ
メント100重量部に、シリカ質微粉末10〜30重量
部、細骨材15〜20重量部、珪灰石10〜15重量部
及び増粘剤としてセルロース誘導体を1〜3重量部を加
え、更にこれらの固形物全体の重量に対し水18〜25
重量部を加えて混練し、得られた混練物を押出成形し、
ついでオートクレーブ養生を施す押出成形セメント建材
の製造方法において、前記セメントとして、ビーライト
(2CaO・SiO2 )が60〜70重量部を含有して
おり、粉末度がブレーン値で3000〜3500cm2
/gであるセメントを使用することを特徴とする押出成
形セメント建材の製造方法により達成される。
メント100重量部に、シリカ質微粉末10〜30重量
部、細骨材15〜20重量部、珪灰石10〜15重量部
及び増粘剤としてセルロース誘導体を1〜3重量部を加
え、更にこれらの固形物全体の重量に対し水18〜25
重量部を加えて混練し、得られた混練物を押出成形し、
ついでオートクレーブ養生を施す押出成形セメント建材
の製造方法において、前記セメントとして、ビーライト
(2CaO・SiO2 )が60〜70重量部を含有して
おり、粉末度がブレーン値で3000〜3500cm2
/gであるセメントを使用することを特徴とする押出成
形セメント建材の製造方法により達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の押出成形セメント建材の
製造方法では、ビーライト(2CaO・SiO2 )が6
0〜70重量部を含有しており、粉末度がブレーン値で
3000〜3500cm2 /gであるセメントを使用し
て押出成形セメント混練物を作製すると、押出成形性に
優れたものが得られる。またこれを用いて押出成形し
て、押出成形セメント建材を得、ついでオートクレーブ
養生したところ、得られた押出成形セメント建材の表面
にはエフロに起因する色むらやひび割れが実質的にな
く、かつ寸法安定性に優れている。
製造方法では、ビーライト(2CaO・SiO2 )が6
0〜70重量部を含有しており、粉末度がブレーン値で
3000〜3500cm2 /gであるセメントを使用し
て押出成形セメント混練物を作製すると、押出成形性に
優れたものが得られる。またこれを用いて押出成形し
て、押出成形セメント建材を得、ついでオートクレーブ
養生したところ、得られた押出成形セメント建材の表面
にはエフロに起因する色むらやひび割れが実質的にな
く、かつ寸法安定性に優れている。
【0006】本発明の押出成形セメント建材の押出成形
法に使用される混練物において、原料セメントとして
は、ビーライト(2CaO・SiO2 )が60〜70重
量部を含有したセメントが用いられる。このようなビー
ライト分の多いセメントは、セメント原料を高温で焼成
することにより得られる。このセメントにおいて、ビー
ライトを60〜70重量部含有することによって、シリ
カ分がリッチであるので、オートクレーブ養生による水
熱反応が進み易く、そのためオートクレーブ養生の終了
時にはすでに水和が完了しているので、寸法安定性が良
好となる。
法に使用される混練物において、原料セメントとして
は、ビーライト(2CaO・SiO2 )が60〜70重
量部を含有したセメントが用いられる。このようなビー
ライト分の多いセメントは、セメント原料を高温で焼成
することにより得られる。このセメントにおいて、ビー
ライトを60〜70重量部含有することによって、シリ
カ分がリッチであるので、オートクレーブ養生による水
熱反応が進み易く、そのためオートクレーブ養生の終了
時にはすでに水和が完了しているので、寸法安定性が良
好となる。
【0007】本発明において、ビーライトの含有量が6
0重量部より少ないと、セメント中にフリーのCaOを
多く含有することとなるので、エフロの発生原因にな
る。またビーライトの含有量が70重量部を越えると、
初期強度の発現が悪くなり、オートクレーブへの投入時
の強度が得られない。また本発明に用いられるビーライ
トが60〜70重量部を含有するセメントの粉末度がブ
レーン値で3000〜3500cm2 /gであることを
特徴とするもので、このブレーン値で3000〜350
0cm2 /gであることにより通常のセメントを使用し
た時と同等の製品曲げ強度が得られるという効果を奏す
るものであり、このブレーン値が3000cm2 /g未
満では、製品曲げ強度が低下する。また3500cm2
/gを越えるときは、曲げ強度、色むら、ひび割れなど
について著しい効果が期待できないばかりでなく、粉砕
に要するコストがかかり過ぎて経済的でない。
0重量部より少ないと、セメント中にフリーのCaOを
多く含有することとなるので、エフロの発生原因にな
る。またビーライトの含有量が70重量部を越えると、
初期強度の発現が悪くなり、オートクレーブへの投入時
の強度が得られない。また本発明に用いられるビーライ
トが60〜70重量部を含有するセメントの粉末度がブ
レーン値で3000〜3500cm2 /gであることを
特徴とするもので、このブレーン値で3000〜350
0cm2 /gであることにより通常のセメントを使用し
た時と同等の製品曲げ強度が得られるという効果を奏す
るものであり、このブレーン値が3000cm2 /g未
満では、製品曲げ強度が低下する。また3500cm2
/gを越えるときは、曲げ強度、色むら、ひび割れなど
について著しい効果が期待できないばかりでなく、粉砕
に要するコストがかかり過ぎて経済的でない。
【0008】更に本発明において、シリカ質微粉末とし
ては、マイカ、シリカ微粉末、シリカヒューム等が上げ
られる。このシリカ質微粉末は、セメント100重量部
に対する量は、10〜30重量部である。細骨材は、通
常この技術分野において知られている川砂、海砂、砕石
等が挙げられ、この細骨材は、セメント100重量部に
対する量は、15〜20重量部である。更に珪灰石は、
セメント100重量部に対する量は、10〜15重量部
であり、増粘剤としてメチルセルロース、エチルセルロ
ース、C.M.C等のセルロース誘導体をセメント10
0重量部に対して1〜3重量部添加する。本発明におい
て、これらの各成分は、いずれの順序でもよく、更に混
練水としては、セメント100重量部に対して水15〜
30重量部が用いられ、更には混練水の割合は、セメン
ト100重量部に対して水18〜25重量部が好まし
い。
ては、マイカ、シリカ微粉末、シリカヒューム等が上げ
られる。このシリカ質微粉末は、セメント100重量部
に対する量は、10〜30重量部である。細骨材は、通
常この技術分野において知られている川砂、海砂、砕石
等が挙げられ、この細骨材は、セメント100重量部に
対する量は、15〜20重量部である。更に珪灰石は、
セメント100重量部に対する量は、10〜15重量部
であり、増粘剤としてメチルセルロース、エチルセルロ
ース、C.M.C等のセルロース誘導体をセメント10
0重量部に対して1〜3重量部添加する。本発明におい
て、これらの各成分は、いずれの順序でもよく、更に混
練水としては、セメント100重量部に対して水15〜
30重量部が用いられ、更には混練水の割合は、セメン
ト100重量部に対して水18〜25重量部が好まし
い。
【0009】本発明に用いられる押出成形セメント混練
物では、シリカ質微粉末、細骨材、珪灰石及びセルロー
ス誘導体は、セメント100重量部に対してそれぞれ上
記範囲の量用いることにより優れたひび割れ防止、寸法
安定性を有する押出成形セメント板が得られ、かつその
表面は色むらのないきれいな表面が得られる。本発明の
押出成形セメント建材の製造方法において、通常この技
術分野において用いられる押出成形機を用いて押出成形
することができ、得られた押出成形セメント建材は、硬
化後、オークレーブ養生し、ついで乾燥することにより
製造される。
物では、シリカ質微粉末、細骨材、珪灰石及びセルロー
ス誘導体は、セメント100重量部に対してそれぞれ上
記範囲の量用いることにより優れたひび割れ防止、寸法
安定性を有する押出成形セメント板が得られ、かつその
表面は色むらのないきれいな表面が得られる。本発明の
押出成形セメント建材の製造方法において、通常この技
術分野において用いられる押出成形機を用いて押出成形
することができ、得られた押出成形セメント建材は、硬
化後、オークレーブ養生し、ついで乾燥することにより
製造される。
【0010】
【作用】本発明の押出成形セメント建材の製造方法にお
いては、原料セメントとしては、ビーライト(2CaO
・SiO2 )が60〜70重量部を含有したセメントを
積極的に用いることにより、マトリックス中のCaO成
分を極力少なくして色むらの発生原因となるエフロの発
生を抑制する。またこのようなビーライト含有量の多い
セメントの粉末度をブレーン値で3000〜3500c
m2 /gにすることにより長時間の安定した押出成形性
が得られ、またオートクレーブ養生中及び養生後のひび
割れ発生を防止するという作用効果を奏する。その結果
所定の曲げ強度を有し、寸法安定性に優れた製品が得ら
れる。
いては、原料セメントとしては、ビーライト(2CaO
・SiO2 )が60〜70重量部を含有したセメントを
積極的に用いることにより、マトリックス中のCaO成
分を極力少なくして色むらの発生原因となるエフロの発
生を抑制する。またこのようなビーライト含有量の多い
セメントの粉末度をブレーン値で3000〜3500c
m2 /gにすることにより長時間の安定した押出成形性
が得られ、またオートクレーブ養生中及び養生後のひび
割れ発生を防止するという作用効果を奏する。その結果
所定の曲げ強度を有し、寸法安定性に優れた製品が得ら
れる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明を更に実施例を挙げて詳しく
説明するが、本発明は、これらの例によって限定される
ものではない。
説明するが、本発明は、これらの例によって限定される
ものではない。
【0012】〔実施例1〜3〕セメントA(本発明試
料)として、鉱物組成中ビーライトを65%含有し、ブ
レーン値3270cm2 /gのセメント(三菱マテリア
ル株式会社製)及びセメントB(比較試料)として、ブ
レーン値3300cm2 /gの普通ポルトランドセメン
ト(三菱マテリアル株式会社製)を用意し、この他シリ
カ質微粉末としてSiO2 (90%含有、ブレーン値4
500cm2 /g、藤坂砕石社製)、細骨材(山砂:F
M値1.92、茨城県産)、珪灰石(粉末ワラストナイ
ト、川鉄鉱業社製)及びセルロース誘導体(メチルセル
ロース、90SH−15000、信越化学(株)製)を
準備した。
料)として、鉱物組成中ビーライトを65%含有し、ブ
レーン値3270cm2 /gのセメント(三菱マテリア
ル株式会社製)及びセメントB(比較試料)として、ブ
レーン値3300cm2 /gの普通ポルトランドセメン
ト(三菱マテリアル株式会社製)を用意し、この他シリ
カ質微粉末としてSiO2 (90%含有、ブレーン値4
500cm2 /g、藤坂砕石社製)、細骨材(山砂:F
M値1.92、茨城県産)、珪灰石(粉末ワラストナイ
ト、川鉄鉱業社製)及びセルロース誘導体(メチルセル
ロース、90SH−15000、信越化学(株)製)を
準備した。
【0013】前記の各原料及び水を表1に示される割合
で混練して、押出成形セメント混練物を製造した。この
押出成形セメント混練物を押出成形機(Y−75E型、
石川時鉄工所(株)製)を用い、成形部に図1に示され
る断面形状を有する口金をセットして表1に示される押
出成形状況にしたがって押出成形した。得られた押出成
形セメント建材は、一次養生として20℃の室内に24
時間放置して硬化させた後、オートクレーブ養生の二次
養生をした。オートクレーブ養生の養生条件は、20℃
から170℃まで3時間かけて昇温し、ついで170℃
で5時間保持した後、170℃から60℃まで1.5時
間で降温した。このようにして得られた押出成形セメン
ト建材は、その断面の大きさは、厚さ6cm、幅20c
mで中空形状の穴を3個有し、中空部から表面までの厚
さ及び中空部から側部までの厚さは、それぞれ1.1c
mである中空押出成形セメント板からなる。また比較試
料は、同様に表1にしたがって成形し、同様に物性を測
定した。
で混練して、押出成形セメント混練物を製造した。この
押出成形セメント混練物を押出成形機(Y−75E型、
石川時鉄工所(株)製)を用い、成形部に図1に示され
る断面形状を有する口金をセットして表1に示される押
出成形状況にしたがって押出成形した。得られた押出成
形セメント建材は、一次養生として20℃の室内に24
時間放置して硬化させた後、オートクレーブ養生の二次
養生をした。オートクレーブ養生の養生条件は、20℃
から170℃まで3時間かけて昇温し、ついで170℃
で5時間保持した後、170℃から60℃まで1.5時
間で降温した。このようにして得られた押出成形セメン
ト建材は、その断面の大きさは、厚さ6cm、幅20c
mで中空形状の穴を3個有し、中空部から表面までの厚
さ及び中空部から側部までの厚さは、それぞれ1.1c
mである中空押出成形セメント板からなる。また比較試
料は、同様に表1にしたがって成形し、同様に物性を測
定した。
【0014】なお、表1において、混練素地温度は、2
0℃の室内で、混練水投入後、5分間の混練を行った混
練素地の温度である。押出成形機内素地温度は、20℃
の室内において、押出成形機を30分間連続して運転し
たときの押出成形機内の素地の温度である。成形体温度
は、20℃の室内において、押出成形機を30分間連続
して運転したときの成形体の温度である。押出圧力は、
押出成形機の口金後部に設けたダイヤフラム式圧力計に
より、押出成形機を30分間連続して運転したときの押
出圧力である。更に押出成形性は、成形板の表面平滑性
を肉眼観察した状態である。
0℃の室内で、混練水投入後、5分間の混練を行った混
練素地の温度である。押出成形機内素地温度は、20℃
の室内において、押出成形機を30分間連続して運転し
たときの押出成形機内の素地の温度である。成形体温度
は、20℃の室内において、押出成形機を30分間連続
して運転したときの成形体の温度である。押出圧力は、
押出成形機の口金後部に設けたダイヤフラム式圧力計に
より、押出成形機を30分間連続して運転したときの押
出圧力である。更に押出成形性は、成形板の表面平滑性
を肉眼観察した状態である。
【0015】〔物性測定〕曲げ強度は、試験体を気乾
状態とし、島津製作所(株)製の万能試験機(AGT1
0T型)において、中央集中載荷で測定する(JIS−
A−1408準拠)。かさ比重は、試験体を常温水中
に浸漬し、〔かさ比重=乾燥重量/(飽水重量−水中重
量)〕で算出する。寸法変化率は、試験体を所定の寸
法に切り出し、コンパレータを使用して、〔寸法変化率
={(飽水試験体の長さ−乾燥試験体の長さ)/乾燥試
験体の長さ}×100〕で算出する(JIS−A−54
30準拠)。養生後のひび割れは、オートクレーブか
ら取り出した試験体のひび割れの状況を肉眼で観察し、
〔養生後のひび割れ=ひび割れの発生した個数/検査し
た個数〕で表す。色差(ΔE)は、カラーメータ(ミ
ノルタ(株)製で試験体表面の測色を行い、その測色値
より色差(ΔE)を算出した。得られた結果を表1に示
す。
状態とし、島津製作所(株)製の万能試験機(AGT1
0T型)において、中央集中載荷で測定する(JIS−
A−1408準拠)。かさ比重は、試験体を常温水中
に浸漬し、〔かさ比重=乾燥重量/(飽水重量−水中重
量)〕で算出する。寸法変化率は、試験体を所定の寸
法に切り出し、コンパレータを使用して、〔寸法変化率
={(飽水試験体の長さ−乾燥試験体の長さ)/乾燥試
験体の長さ}×100〕で算出する(JIS−A−54
30準拠)。養生後のひび割れは、オートクレーブか
ら取り出した試験体のひび割れの状況を肉眼で観察し、
〔養生後のひび割れ=ひび割れの発生した個数/検査し
た個数〕で表す。色差(ΔE)は、カラーメータ(ミ
ノルタ(株)製で試験体表面の測色を行い、その測色値
より色差(ΔE)を算出した。得られた結果を表1に示
す。
【0016】
【表1】
【0017】表1から明らかなように、本発明の押出成
形法で得られた押出成形セメント建材については、曲げ
強度及びかさ比重は、実施例及び比較例共にほとんど変
わらず、したがって曲げ強度が維持されると共に、寸法
安定性、養生後のひび割れ及び色差は、実施例1〜3の
いずれにおいても比較例に対して優れていることがわか
る。また押出成形セメント混練物は、押出成形性が比較
例のものに比し良好であることがわかる。
形法で得られた押出成形セメント建材については、曲げ
強度及びかさ比重は、実施例及び比較例共にほとんど変
わらず、したがって曲げ強度が維持されると共に、寸法
安定性、養生後のひび割れ及び色差は、実施例1〜3の
いずれにおいても比較例に対して優れていることがわか
る。また押出成形セメント混練物は、押出成形性が比較
例のものに比し良好であることがわかる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、押出成形セメント建材
の製造方法にビーライト(2CaO・SiO2 )が60
〜70重量部を含有しており、粉末度がブレーン値で3
000〜3500cm2 /gであるセメントを成分とし
て使用した押出成形セメント混練物は、押出成形性が良
好であると共にこれを用いて押出成形したところ、オー
トクレーブ養生しても押出成形セメント建材の表面に
は、エフロに起因する色むらはなく、かつひび割れもな
く、寸法安定性に優れたものが得られた。したがって、
本発明の押出成形セメント建材の製造方法により効率的
に色むらを防止しかつひび割れがなく、寸法安定性が改
善されるという優れた効果を奏するものである。
の製造方法にビーライト(2CaO・SiO2 )が60
〜70重量部を含有しており、粉末度がブレーン値で3
000〜3500cm2 /gであるセメントを成分とし
て使用した押出成形セメント混練物は、押出成形性が良
好であると共にこれを用いて押出成形したところ、オー
トクレーブ養生しても押出成形セメント建材の表面に
は、エフロに起因する色むらはなく、かつひび割れもな
く、寸法安定性に優れたものが得られた。したがって、
本発明の押出成形セメント建材の製造方法により効率的
に色むらを防止しかつひび割れがなく、寸法安定性が改
善されるという優れた効果を奏するものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 22:06 24:38) 103:44 28/02 //(C04B 28/02 7:02 14:20 14:04 22:06 24:38)
Claims (1)
- 【請求項1】セメント100重量部に、シリカ質微粉末
10〜30重量部、細骨材15〜20重量部、珪灰石1
0〜15重量部及び増粘剤としてセルロース誘導体を1
〜3重量部を加え、更にこれらの固形物全体の重量に対
し水18〜25重量部を加えて混練し、得られた混練物
を押出成形し、ついでオートクレーブ養生を施す押出成
形セメント建材の製造方法において、前記セメントとし
て、ビーライト(2CaO・SiO2 )が60〜70重
量部を含有しており、粉末度がブレーン値で3000〜
3500cm2 /gであるセメントを使用することを特
徴とする押出成形セメント建材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8249478A JPH1095651A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 押出成形セメント建材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8249478A JPH1095651A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 押出成形セメント建材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1095651A true JPH1095651A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17193572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8249478A Withdrawn JPH1095651A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 押出成形セメント建材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1095651A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3052454A4 (en) * | 2013-10-04 | 2017-06-21 | Solidia Technologies, Inc. | Hollow-core articles and composite materials, methods of production and uses thereof |
-
1996
- 1996-09-20 JP JP8249478A patent/JPH1095651A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3052454A4 (en) * | 2013-10-04 | 2017-06-21 | Solidia Technologies, Inc. | Hollow-core articles and composite materials, methods of production and uses thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031202 |