JPH1095371A - トラック用荷台の床板材 - Google Patents
トラック用荷台の床板材Info
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- JPH1095371A JPH1095371A JP25175096A JP25175096A JPH1095371A JP H1095371 A JPH1095371 A JP H1095371A JP 25175096 A JP25175096 A JP 25175096A JP 25175096 A JP25175096 A JP 25175096A JP H1095371 A JPH1095371 A JP H1095371A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 荷台床面の陥没やへこみを防止する。
【解決手段】 床板部2と一対の縦根太部4とを繊維強
化プラスチック5により中空状に且つ一体的に形成して
なるトラック用荷台の床板材1にあって、内部の中空部
19に、上面部7aと下面部7bとを連結するウェブ材
20を設けたものである。
化プラスチック5により中空状に且つ一体的に形成して
なるトラック用荷台の床板材1にあって、内部の中空部
19に、上面部7aと下面部7bとを連結するウェブ材
20を設けたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトラック用荷台の床
板材に関し、箱(バン)型荷台、三方開荷台、あおり付
荷台及びウイングボディ式荷台等、あらゆるタイプの荷
台に適用することができる。
板材に関し、箱(バン)型荷台、三方開荷台、あおり付
荷台及びウイングボディ式荷台等、あらゆるタイプの荷
台に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】本出願人は以前、荷台の低床化や軽量化
に大きく貢献し得る床板材を提案した(特願平8-119162
号)。これは、従前の床板材が井形の鋼製フレームと木
製床板との組立構造であるのに対し、繊維強化プラスチ
ックによる中空且つ一体構造となっているため、従前の
床板材に比べ、同等の剛性を薄く軽量に実現できるもの
である。この床板材は具体的には、荷台床面を形成する
床板部と、床板部の下面にてトラックのサイドレールに
倣う一対の縦根太部とを備え、これら床板部と縦根太部
とを、繊維強化プラスチックにより中空状に且つ一体的
に形成したものである。
に大きく貢献し得る床板材を提案した(特願平8-119162
号)。これは、従前の床板材が井形の鋼製フレームと木
製床板との組立構造であるのに対し、繊維強化プラスチ
ックによる中空且つ一体構造となっているため、従前の
床板材に比べ、同等の剛性を薄く軽量に実現できるもの
である。この床板材は具体的には、荷台床面を形成する
床板部と、床板部の下面にてトラックのサイドレールに
倣う一対の縦根太部とを備え、これら床板部と縦根太部
とを、繊維強化プラスチックにより中空状に且つ一体的
に形成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
繊維強化プラスチックによる中空構造の物に対しては、
内部の中空部に発泡ウレタン等の発泡材を充填、封入
し、圧縮強度を上げることにより、全体としての曲げ、
捩り剛性等を高めるのが一般的である。そして上述の先
願においてもこのような構造を採用している。
繊維強化プラスチックによる中空構造の物に対しては、
内部の中空部に発泡ウレタン等の発泡材を充填、封入
し、圧縮強度を上げることにより、全体としての曲げ、
捩り剛性等を高めるのが一般的である。そして上述の先
願においてもこのような構造を採用している。
【0004】一方、上記床板材にあっては、トラックの
サイドレール上に縦根太部が固定されており、この縦根
太間の部分にサイドレールの曲げ或いは捩り力が直接伝
わってくるため、この部分は他の部分よりも剛性を上げ
る必要がある。
サイドレール上に縦根太部が固定されており、この縦根
太間の部分にサイドレールの曲げ或いは捩り力が直接伝
わってくるため、この部分は他の部分よりも剛性を上げ
る必要がある。
【0005】このため、床板部の縦根太間の部分を厚く
することが考えられるが、こうすると発泡材の厚さも厚
くなってしまい、発泡材が比較的柔らかいものであるこ
とから積荷の集中荷重によって荷台床面(床板部の上
面)が局部的に陥没したり、へこみを生じたりする虞が
ある。
することが考えられるが、こうすると発泡材の厚さも厚
くなってしまい、発泡材が比較的柔らかいものであるこ
とから積荷の集中荷重によって荷台床面(床板部の上
面)が局部的に陥没したり、へこみを生じたりする虞が
ある。
【0006】なお、これを防止するため、床板部の上面
を形成する繊維強化プラスチックの厚さを厚くすること
も考えられるが、これだと床面積分の繊維強化プラスチ
ックが必要となるためコストが上昇してしまい実用的で
はない。
を形成する繊維強化プラスチックの厚さを厚くすること
も考えられるが、これだと床面積分の繊維強化プラスチ
ックが必要となるためコストが上昇してしまい実用的で
はない。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、床板部と一対の縦根太部とを繊維強化プラスチ
ックにより中空状に且つ一体的に形成してなるトラック
用荷台の床板材にあって、内部の中空部に、上面部と下
面部とを連結するウェブ材を設けたものである。
発明は、床板部と一対の縦根太部とを繊維強化プラスチ
ックにより中空状に且つ一体的に形成してなるトラック
用荷台の床板材にあって、内部の中空部に、上面部と下
面部とを連結するウェブ材を設けたものである。
【0008】そして、上記ウェブ材が、繊維強化プラス
チック、アルミ、スチール或いは木材からなるのが望ま
しい。
チック、アルミ、スチール或いは木材からなるのが望ま
しい。
【0009】さらに、上記ウェブ材が板材からなるもの
も好ましい。
も好ましい。
【0010】また、上記ウェブ材が、上記床板部の上面
部と上記縦根太部の下面部とを連結するものであっても
よい。
部と上記縦根太部の下面部とを連結するものであっても
よい。
【0011】さらに、上記ウェブ材が、格子状に形成さ
れたものも考えられる。
れたものも考えられる。
【0012】上記構成によれば、ウェブ材が、床板部の
上面部を下方から突張って支持するため、その上面部の
剛性を格段に向上し、これによって荷台床面の陥没やへ
こみを防止することができる。
上面部を下方から突張って支持するため、その上面部の
剛性を格段に向上し、これによって荷台床面の陥没やへ
こみを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
を添付図面に基づいて詳述する。
【0014】まず、本発明の第1の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0015】図4は本発明に係る床板材全体を下方から
見たときの図で、図1及び図2は、図4のA−A線断面
及びB−B線断面をそれぞれ示す。図3は、図2のX−
X線断面を示す。なお図4における上方が前方であり、
かかる床板材は例えばウイングボディ式荷台に適用され
る。
見たときの図で、図1及び図2は、図4のA−A線断面
及びB−B線断面をそれぞれ示す。図3は、図2のX−
X線断面を示す。なお図4における上方が前方であり、
かかる床板材は例えばウイングボディ式荷台に適用され
る。
【0016】図示するように、床板材1は、荷台床面を
形成する床板部2と、この床板部2の下面にてトラック
のサイドレール3に倣う一対の縦根太部4とを備え、こ
れら床板部2と縦根太部4とは、ガラス繊維強化プラス
チック(GFRP)5により中空状に且つ一体的に形成され
ている。そして床板材1は全体として、略一定厚さtの
GFRP製外殻(表皮材)7による中空のボックス構造とな
っている。
形成する床板部2と、この床板部2の下面にてトラック
のサイドレール3に倣う一対の縦根太部4とを備え、こ
れら床板部2と縦根太部4とは、ガラス繊維強化プラス
チック(GFRP)5により中空状に且つ一体的に形成され
ている。そして床板材1は全体として、略一定厚さtの
GFRP製外殻(表皮材)7による中空のボックス構造とな
っている。
【0017】床板部2は、荷台の全長及び全幅に亘る大
きさを有すると共に、その縦根太部4間の部分、即ち床
板中央部11が厚さT1 に形成されている。また床板部
2の縦根太部4より荷台幅方向外側の部分、即ち床板外
側部12は、そのうち幅方向内側の部分が厚さT1 に形
成され、幅方向外側の部分がそれより薄い厚さT2 に形
成される。つまり床板部2は、厚さT1 の厚板部41と
厚さT2 の薄板部42とから構成されることとなる。さ
らにこれら厚板部41と薄板部42とは上面位置が一致
されるため、薄板部42の下面は厚板部41の下面より
ΔHだけ高い位置に位置されるようになる。換言すれ
ば、床板部2においては、その下面が薄板部42の部分
のみ凹状に窪まされている。
きさを有すると共に、その縦根太部4間の部分、即ち床
板中央部11が厚さT1 に形成されている。また床板部
2の縦根太部4より荷台幅方向外側の部分、即ち床板外
側部12は、そのうち幅方向内側の部分が厚さT1 に形
成され、幅方向外側の部分がそれより薄い厚さT2 に形
成される。つまり床板部2は、厚さT1 の厚板部41と
厚さT2 の薄板部42とから構成されることとなる。さ
らにこれら厚板部41と薄板部42とは上面位置が一致
されるため、薄板部42の下面は厚板部41の下面より
ΔHだけ高い位置に位置されるようになる。換言すれ
ば、床板部2においては、その下面が薄板部42の部分
のみ凹状に窪まされている。
【0018】ここで、床板部2の内部全体には中空部1
9が形成されるが、そのうち厚板部41の内部の中空部
19には、床板部2の上面部7aと下面部7bとを連結
する補強材としてウェブ材20が設けられている。この
ウェブ材20は、荷台幅方向に延出され且つ荷台長手方
向に所定の間隔をあけて挿入され繊維強化プラスチッ
ク、アルミ、スチール或いは木材などの比較的硬い材料
から形成され、図3(a)に示すような板状とされた
り、図3(b)に示すような中実の角材状のものに形成
されている。この他にも様々な断面形状或いは材質を選
定し得るが、特に、図3(a)に示す板状のものとする
と軽量となって有利である。
9が形成されるが、そのうち厚板部41の内部の中空部
19には、床板部2の上面部7aと下面部7bとを連結
する補強材としてウェブ材20が設けられている。この
ウェブ材20は、荷台幅方向に延出され且つ荷台長手方
向に所定の間隔をあけて挿入され繊維強化プラスチッ
ク、アルミ、スチール或いは木材などの比較的硬い材料
から形成され、図3(a)に示すような板状とされた
り、図3(b)に示すような中実の角材状のものに形成
されている。この他にも様々な断面形状或いは材質を選
定し得るが、特に、図3(a)に示す板状のものとする
と軽量となって有利である。
【0019】また、中空部19のうちウェブ材20が挿
入されていない部分には、発泡ウレタン等の発泡樹脂か
らなる発泡材6が封入されており、この発泡材6が床板
材1のコアを形成し、床板材1の主として圧縮強度を向
上させるようになっている。
入されていない部分には、発泡ウレタン等の発泡樹脂か
らなる発泡材6が封入されており、この発泡材6が床板
材1のコアを形成し、床板材1の主として圧縮強度を向
上させるようになっている。
【0020】また、薄板部42の下面には、荷台幅方向
に延出するリブ部48が一体的に形成され剛性を上げる
ようになっている。リブ部48の断面形状は、図6に示
す通りである。(a)は矩形箱形に形成された例を示
し、これはGFRP5による表皮材7と内部の発泡材6とか
ら構成されている。そしてこれは薄板部42の下面に発
泡材6と表皮材7とをそれぞれ貼着して一体的に形成さ
れる。(b)、(c)及び(d)はそれぞれT字状、I
字状及び逆L字状に形成された例で、これらはいずれも
GFRP5のみから形成されて一体的に貼着される。この他
にも様々な断面形状や材質等を選定できるのは勿論で、
例えば上記GFRP5を縦弾性率の高い炭素繊維強化プラス
チック(CFRP)に変更したり、GFRP5とCFRPとの積層構
造とすることもできる。
に延出するリブ部48が一体的に形成され剛性を上げる
ようになっている。リブ部48の断面形状は、図6に示
す通りである。(a)は矩形箱形に形成された例を示
し、これはGFRP5による表皮材7と内部の発泡材6とか
ら構成されている。そしてこれは薄板部42の下面に発
泡材6と表皮材7とをそれぞれ貼着して一体的に形成さ
れる。(b)、(c)及び(d)はそれぞれT字状、I
字状及び逆L字状に形成された例で、これらはいずれも
GFRP5のみから形成されて一体的に貼着される。この他
にも様々な断面形状や材質等を選定できるのは勿論で、
例えば上記GFRP5を縦弾性率の高い炭素繊維強化プラス
チック(CFRP)に変更したり、GFRP5とCFRPとの積層構
造とすることもできる。
【0021】また、縦根太部4は、床板部2を補強すべ
くピッチング方向の曲げ及び捩りに対し剛性を付加す
る。これにより走行中のトラックフレームの曲げ等に対
し変形を防止すると共に、トラックフレーム自体の剛性
も向上する。
くピッチング方向の曲げ及び捩りに対し剛性を付加す
る。これにより走行中のトラックフレームの曲げ等に対
し変形を防止すると共に、トラックフレーム自体の剛性
も向上する。
【0022】一方、サイドレール3は、トラックのはし
ご形フレームの縦材をなし、荷台全長に亘り延出される
と共に荷台幅方向に所定間隔で離間されて一対設けられ
る(一方のみ図示)。これらサイドレール3には複数の
横材即ちクロスメンバ(図示せず)が掛け渡される。
ご形フレームの縦材をなし、荷台全長に亘り延出される
と共に荷台幅方向に所定間隔で離間されて一対設けられ
る(一方のみ図示)。これらサイドレール3には複数の
横材即ちクロスメンバ(図示せず)が掛け渡される。
【0023】そしてこれらサイドレール3上に、スペー
サ3aを介して床板材1が適当な留め具を用いて載置固
定される。詳しくは、スペーサ3a上に縦根太部4が載
せられることにより、床板材1はサイドレール3に下方
から支持されることになる。
サ3aを介して床板材1が適当な留め具を用いて載置固
定される。詳しくは、スペーサ3a上に縦根太部4が載
せられることにより、床板材1はサイドレール3に下方
から支持されることになる。
【0024】床板材1にあって床板部2と縦根太部4と
は、それぞれ別体で形成された後に互いに固着されるよ
うになっている。そして床板部2は全体が略平板状に形
成されると共に、その下面がGFRP5で完全に塞がれてい
る。ここで床板部2の形成方法としては、成形した発泡
材6の表面にGFRP5を貼着する方法が挙げられる。そし
て床板部2の下面に縦根太部4をなす発泡材6を貼着
し、次いで床板部2の下面と発泡材6の表面とに連続し
てGFRP5を貼着すれば、床板部2と縦根太部4とが互い
に固着されて一体化されるようになる。ここで床板部2
の上面全体には、CFRP9による積層材10が貼設され、
床板材1全体としての曲げ、捩り剛性等を強化してい
る。そして、特にこの積層材10は、突起等のない平面
な荷台床面を形成し、且つ、その荷台床面(床板部2の
上面部7a)の剛性を強化している。
は、それぞれ別体で形成された後に互いに固着されるよ
うになっている。そして床板部2は全体が略平板状に形
成されると共に、その下面がGFRP5で完全に塞がれてい
る。ここで床板部2の形成方法としては、成形した発泡
材6の表面にGFRP5を貼着する方法が挙げられる。そし
て床板部2の下面に縦根太部4をなす発泡材6を貼着
し、次いで床板部2の下面と発泡材6の表面とに連続し
てGFRP5を貼着すれば、床板部2と縦根太部4とが互い
に固着されて一体化されるようになる。ここで床板部2
の上面全体には、CFRP9による積層材10が貼設され、
床板材1全体としての曲げ、捩り剛性等を強化してい
る。そして、特にこの積層材10は、突起等のない平面
な荷台床面を形成し、且つ、その荷台床面(床板部2の
上面部7a)の剛性を強化している。
【0025】ここで、この積層材10によっても荷台床
面の高剛性化を図れるが、CFRP9は高価な材料であるた
め、ここでは必要最小限の厚さしかCFRP9を用いず、こ
の代わりにウェブ材20によって荷台床面の剛性を向上
するようにしている。即ち、ウェブ材20は、床板部2
の上面部7aと下面部7bとを連結し、これらの間で突
張るようにして、その上面部7aを下方から適宜間隔で
支持している。従って、これにより荷台床面は大巾に高
剛性化され、上述の如く縦根太部4間の部分を厚くし、
発泡材6の厚さが厚くなっても、積荷等による局部荷重
に対し、荷台床面の陥没やへこみを防止することができ
る。
面の高剛性化を図れるが、CFRP9は高価な材料であるた
め、ここでは必要最小限の厚さしかCFRP9を用いず、こ
の代わりにウェブ材20によって荷台床面の剛性を向上
するようにしている。即ち、ウェブ材20は、床板部2
の上面部7aと下面部7bとを連結し、これらの間で突
張るようにして、その上面部7aを下方から適宜間隔で
支持している。従って、これにより荷台床面は大巾に高
剛性化され、上述の如く縦根太部4間の部分を厚くし、
発泡材6の厚さが厚くなっても、積荷等による局部荷重
に対し、荷台床面の陥没やへこみを防止することができ
る。
【0026】ところで、床板材1が車両に搭載された場
合は、床板外側部12の下方には所定位置に車輪が存在
するようになる。そしてその車輪の位置は図4に車軸C
1 ,C2 ,で代表して示してある。このように、かかる
床板材1は3軸車に適用されるもので、床板材1がホイ
ールベースの異なる数種のトラックに共用できるよう
に、車輪の上方位置となる薄板部42の前後方向の長さ
が大きめにとられている。
合は、床板外側部12の下方には所定位置に車輪が存在
するようになる。そしてその車輪の位置は図4に車軸C
1 ,C2 ,で代表して示してある。このように、かかる
床板材1は3軸車に適用されるもので、床板材1がホイ
ールベースの異なる数種のトラックに共用できるよう
に、車輪の上方位置となる薄板部42の前後方向の長さ
が大きめにとられている。
【0027】また、図5に示すように、車輪45は走行
中上下動するため、車輪上端部46との干渉がないよう
に車輪45の上方位置では床板部2を薄くし、リブ部4
8を省略する必要がある。特に、車輪上端部46は、そ
の荷台幅方向外側の端部のみが干渉を生じ得るため、上
述の如くこの部分の上方のみ薄板部42としている。こ
うすると、床板外側部12のうち荷台幅方向内側の部分
は厚板部41から構成でき、これにより、薄板部42の
部分を減らして剛性を向上できる。
中上下動するため、車輪上端部46との干渉がないよう
に車輪45の上方位置では床板部2を薄くし、リブ部4
8を省略する必要がある。特に、車輪上端部46は、そ
の荷台幅方向外側の端部のみが干渉を生じ得るため、上
述の如くこの部分の上方のみ薄板部42としている。こ
うすると、床板外側部12のうち荷台幅方向内側の部分
は厚板部41から構成でき、これにより、薄板部42の
部分を減らして剛性を向上できる。
【0028】さらに、床板外側部12の荷台幅方向外側
の端縁部はあおりを支持するための支持部43とされ、
支持部43はあおりの重量に耐え得るよう剛性が向上さ
れている。具体的には、図1に示す如く車輪の位置しな
い部分の薄板部42に隣接する部分は断面箱状に形成さ
れ、図2に示す如く車輪の位置する部分の薄板部42に
隣接する部分は逆L字状に形成されている。支持部43
にはヒンジを介してあおりが起倒自在に取り付けられ、
あおりはその起立時に下端部が支持部43上の段差13
に収納される。
の端縁部はあおりを支持するための支持部43とされ、
支持部43はあおりの重量に耐え得るよう剛性が向上さ
れている。具体的には、図1に示す如く車輪の位置しな
い部分の薄板部42に隣接する部分は断面箱状に形成さ
れ、図2に示す如く車輪の位置する部分の薄板部42に
隣接する部分は逆L字状に形成されている。支持部43
にはヒンジを介してあおりが起倒自在に取り付けられ、
あおりはその起立時に下端部が支持部43上の段差13
に収納される。
【0029】このように、車輪の上方位置となる薄板部
42に隣接する支持部43を逆L字状に形成したため、
図5に示す如く車輪45が上昇したときでも、車輪上端
部46と支持部43との干渉を防止することができる。
42に隣接する支持部43を逆L字状に形成したため、
図5に示す如く車輪45が上昇したときでも、車輪上端
部46と支持部43との干渉を防止することができる。
【0030】また、リブ部48が支持部43と厚板部4
1の側面とを連結するため、支持部43に加わるあおり
等による垂直荷重に対し突っ張って対抗し、床板外側部
12の曲げ剛性を高めることができる。
1の側面とを連結するため、支持部43に加わるあおり
等による垂直荷重に対し突っ張って対抗し、床板外側部
12の曲げ剛性を高めることができる。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0032】図9は第2の実施の形態に係る床板材1の
全体を下方から見た図で、図7及び図8は、図9のC−
C線断面及びD−D線断面をそれぞれ示す。なお同一の
構成については図中同一符号を付して説明を省略する。
全体を下方から見た図で、図7及び図8は、図9のC−
C線断面及びD−D線断面をそれぞれ示す。なお同一の
構成については図中同一符号を付して説明を省略する。
【0033】これにあっては、床板部2において、床板
中央部11が厚さT1 の厚板部41から構成されると共
に、床板外側部12が、荷台幅方向両側の端縁部を除
き、即ち略全体が厚さT2 の薄板部42から構成されて
いる。そして床板外側部12の下面には、荷台幅方向に
延出し且つ荷台長手方向に所定間隔で配置される複数の
リブ部48が一体的に形成されている。こうすると、床
板外側部12を、前記実施の形態の如く厚く形成しない
で済む。
中央部11が厚さT1 の厚板部41から構成されると共
に、床板外側部12が、荷台幅方向両側の端縁部を除
き、即ち略全体が厚さT2 の薄板部42から構成されて
いる。そして床板外側部12の下面には、荷台幅方向に
延出し且つ荷台長手方向に所定間隔で配置される複数の
リブ部48が一体的に形成されている。こうすると、床
板外側部12を、前記実施の形態の如く厚く形成しない
で済む。
【0034】ここでは、床板中央部11の中空部19
に、前記同様のウェブ材20が設けられている。また、
床板外側部12の下面のリブ部48は縦根太部4と支持
部43とを連結している。
に、前記同様のウェブ材20が設けられている。また、
床板外側部12の下面のリブ部48は縦根太部4と支持
部43とを連結している。
【0035】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0036】図11は第3の実施の形態に係る床板材1
の全体を下方から見た図で、図10は図11のE−E線
断面を示す。なお同一の構成については図中同一符号を
付して説明を省略する。
の全体を下方から見た図で、図10は図11のE−E線
断面を示す。なお同一の構成については図中同一符号を
付して説明を省略する。
【0037】これにあっては、図10に示すように、床
板部2の床板中央部11全体と、床板外側部12の大部
分とが厚さT1 の厚板部41から構成される。そして床
板外側部12の後前輪及び後後輪がある位置で且つ、幅
方向外側の部分にのみ前記同様の薄板部42が形成され
ている。
板部2の床板中央部11全体と、床板外側部12の大部
分とが厚さT1 の厚板部41から構成される。そして床
板外側部12の後前輪及び後後輪がある位置で且つ、幅
方向外側の部分にのみ前記同様の薄板部42が形成され
ている。
【0038】ここでは、厚板部41の中空部19に、前
記同様のウェブ材20が設けられている。
記同様のウェブ材20が設けられている。
【0039】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0040】図13は第4の実施の形態に係る床板材1
の全体を下方から見た図で、図12は図13のF−F線
断面を示す。なお同一の構成については図中同一符号を
付して説明を省略する。
の全体を下方から見た図で、図12は図13のF−F線
断面を示す。なお同一の構成については図中同一符号を
付して説明を省略する。
【0041】上述の第1乃至第3の実施の形態において
は、ウェブ材20が荷台の幅方向に延出されているが、
図示するように、ここではウェブ材20が荷台の長手方
向に延出され荷台幅方向に所定間隔をあけて設けられて
いる。そしてウェブ材20は、断面矩形に形成されると
共に、縦根太部4の上方にあるものが左右幅が大きく、
それ以外のものが小さくされている。
は、ウェブ材20が荷台の幅方向に延出されているが、
図示するように、ここではウェブ材20が荷台の長手方
向に延出され荷台幅方向に所定間隔をあけて設けられて
いる。そしてウェブ材20は、断面矩形に形成されると
共に、縦根太部4の上方にあるものが左右幅が大きく、
それ以外のものが小さくされている。
【0042】特に、上述のように、ウェブ材20を長手
方向に挿入することにより、挿入するウェブ材20の本
数が減るので製作の手間を削減することができる。
方向に挿入することにより、挿入するウェブ材20の本
数が減るので製作の手間を削減することができる。
【0043】なお、この第4の実施の形態においても、
床板外側部12のうち車輪の位置する部分は、前記実施
の形態と同様に薄板部42が形成されている。
床板外側部12のうち車輪の位置する部分は、前記実施
の形態と同様に薄板部42が形成されている。
【0044】また、第5の実施の形態として、図14及
び図15に示すように、ウェブ材20を格子状に形成し
て、中空部19に挿入するようにしてもよい。この格子
状のウェブ材20は、図16に示すように、GFRP5、ア
ルミ、スチール或いは木材等による板材22に所定間隔
で切欠部21を形成し、その切欠部21同士を互いに噛
み合わせることにより、各板材22同士を格子状に組み
合わせたものである。
び図15に示すように、ウェブ材20を格子状に形成し
て、中空部19に挿入するようにしてもよい。この格子
状のウェブ材20は、図16に示すように、GFRP5、ア
ルミ、スチール或いは木材等による板材22に所定間隔
で切欠部21を形成し、その切欠部21同士を互いに噛
み合わせることにより、各板材22同士を格子状に組み
合わせたものである。
【0045】なお、さらに他の実施の形態として次のよ
うなものも考えられる。図1に示す例では、厚板部41
と薄板部42とが垂直部54によって接続されている
が、これは図17に示す如く傾斜部55によって接続し
てもよく、さらに厚板部41から傾斜部55の幅方向外
側の端部までウェブ材20を挿入するようにしても構わ
ない。なおこうすると、垂直部54で接続するよりも床
板部2の製作が容易となる。
うなものも考えられる。図1に示す例では、厚板部41
と薄板部42とが垂直部54によって接続されている
が、これは図17に示す如く傾斜部55によって接続し
てもよく、さらに厚板部41から傾斜部55の幅方向外
側の端部までウェブ材20を挿入するようにしても構わ
ない。なおこうすると、垂直部54で接続するよりも床
板部2の製作が容易となる。
【0046】また、図18に示す実施の形態のように、
ウェブ材20を構造上必要な部分に限定して、間欠的に
設けることもできる。
ウェブ材20を構造上必要な部分に限定して、間欠的に
設けることもできる。
【0047】特に、ここでは縦根太部4の位置にあるウ
ェブ材20が、床板部2の上面部7aと縦根太部4の下
面部4aとを連結している。このようにウェブ材20を
縦根太部4の下面部4aまで延出させれば、縦根太部4
延いては床板材1全体の剛性をさらに上げることができ
る。
ェブ材20が、床板部2の上面部7aと縦根太部4の下
面部4aとを連結している。このようにウェブ材20を
縦根太部4の下面部4aまで延出させれば、縦根太部4
延いては床板材1全体の剛性をさらに上げることができ
る。
【0048】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されず
他の様々な実施の形態を採ることができる。またこれら
実施の形態にかかる構成を適宜組み合わせることも可能
である。
説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されず
他の様々な実施の形態を採ることができる。またこれら
実施の形態にかかる構成を適宜組み合わせることも可能
である。
【0049】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、床板材の
中空部に補強材としてウェブ材を挿入したため、床板部
の上面部の剛性を向上でき、荷台床面の陥没やへこみを
防止できるという優れた効果を発揮する。
中空部に補強材としてウェブ材を挿入したため、床板部
の上面部の剛性を向上でき、荷台床面の陥没やへこみを
防止できるという優れた効果を発揮する。
【図1】第1の実施の形態に係る床板材の要部を示す図
4のA−A線断面図である。
4のA−A線断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る床板材の要部を示す図
4のB−B線断面図である。
4のB−B線断面図である。
【図3】ウェブ材の断面形状を示し、図2のX−X線断
面図である。
面図である。
【図4】第1の実施の形態に係る床板材の全体を下方か
ら見たときの図である。
ら見たときの図である。
【図5】床板部と車輪との干渉の様子を示す概略図であ
る。
る。
【図6】リブ部の断面形状を示し、図2のY−Y線断面
図である。
図である。
【図7】第2の実施の形態に係る床板材の要部を示す図
9のC−C線断面図である。
9のC−C線断面図である。
【図8】第2の実施の形態に係る床板材の要部を示す図
9のD−D線断面図である。
9のD−D線断面図である。
【図9】第2の実施の形態に係る床板材の全体を下方か
ら見たときの図である。
ら見たときの図である。
【図10】第3の実施の形態に係る床板材の要部を示す
図11のE−E線断面図である。
図11のE−E線断面図である。
【図11】第3の実施の形態に係る床板材の全体を下方
から見たときの図である。
から見たときの図である。
【図12】第4の実施の形態に係る床板材の要部を示す
図13のF−F線断面図である。
図13のF−F線断面図である。
【図13】第4の実施の形態に係る床板材の全体を下方
から見たときの図である。
から見たときの図である。
【図14】第5の実施の形態に係る床板材の全体を下方
から見たときの図である。
から見たときの図である。
【図15】格子状のウェブ材を示す斜視図である。
【図16】格子状のウェブ材の組合わせの状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図17】他の実施の形態に係る床板材の要部を示す断
面図である。
面図である。
【図18】さらに他の実施の形態に係る床板材の要部を
示す断面図である。
示す断面図である。
1 床板材 2 床板部 4 縦根太部 5 ガラス繊維強化プラスチック 7a 上面部 7b 下面部 12 床板外側部 19 中空部 20 ウェブ材
Claims (5)
- 【請求項1】 床板部と一対の縦根太部とを繊維強化プ
ラスチックにより中空状に且つ一体的に形成してなるト
ラック用荷台の床板材にあって、内部の中空部に、上面
部と下面部とを連結するウェブ材を設けたことを特徴と
するトラック用荷台の床板材。 - 【請求項2】 上記ウェブ材が、繊維強化プラスチッ
ク、アルミ、スチール或いは木材からなる請求項1記載
のトラック用荷台の床板材。 - 【請求項3】 上記ウェブ材が、板材からなる請求項1
又は2記載のトラック用荷台の床板材。 - 【請求項4】 上記ウェブ材が、上記床板部の上面部と
上記縦根太部の下面部とを連結する請求項1乃至3いず
れかに記載のトラック用荷台の床板材。 - 【請求項5】 上記ウェブ材が、格子状に形成された請
求項1乃至4いずれかに記載のトラック用荷台の床板
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25175096A JPH1095371A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | トラック用荷台の床板材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25175096A JPH1095371A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | トラック用荷台の床板材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1095371A true JPH1095371A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17227377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25175096A Pending JPH1095371A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | トラック用荷台の床板材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1095371A (ja) |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP25175096A patent/JPH1095371A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040622 |