JPH1095354A - 電気式動力操舵装置 - Google Patents
電気式動力操舵装置Info
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- JPH1095354A JPH1095354A JP8252047A JP25204796A JPH1095354A JP H1095354 A JPH1095354 A JP H1095354A JP 8252047 A JP8252047 A JP 8252047A JP 25204796 A JP25204796 A JP 25204796A JP H1095354 A JPH1095354 A JP H1095354A
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- Japan
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- shaft
- rack shaft
- housing
- force
- steering
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
- B62D5/0403—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by constructional features, e.g. common housing for motor and gear box
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
- B62D5/0421—Electric motor acting on or near steering gear
- B62D5/0424—Electric motor acting on or near steering gear the axes of motor and final driven element of steering gear, e.g. rack, being parallel
- B62D5/0427—Electric motor acting on or near steering gear the axes of motor and final driven element of steering gear, e.g. rack, being parallel the axes being coaxial
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
- B62D5/0442—Conversion of rotational into longitudinal movement
- B62D5/0445—Screw drives
- B62D5/0448—Ball nuts
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アーマチュアシャフトに軸方向の力が作用し
ない構成として、その強度条件を緩和して生産性向上、
コスト削減を図る。 【解決手段】 操向車輪に連結されたラック軸2と、こ
のラック軸2を摺動自在に収容すると共にラック軸に形
成されたラック歯と操向ハンドルに連結された操舵軸5
のピニオンとを噛合させた結合部6を保持するハウジン
グAと、ラック軸2の周囲に同軸的に設けられその回転
力がボールねじ機構3を介してラック軸2に操舵補助力
として伝達される電動機1とを有する。また、ナット部
19は、電動機1のアーマチュアシャフト11と連結さ
れた状態でハウジングBに回動自在に支持される。そし
て、アーマチュアシャフト11の慣性によって生じるラ
ック軸2からの反力がナット部19を介してハウジング
Bに伝達される。これにより、アーマチュアシャフト1
1には軸方向の力が作用しない。
ない構成として、その強度条件を緩和して生産性向上、
コスト削減を図る。 【解決手段】 操向車輪に連結されたラック軸2と、こ
のラック軸2を摺動自在に収容すると共にラック軸に形
成されたラック歯と操向ハンドルに連結された操舵軸5
のピニオンとを噛合させた結合部6を保持するハウジン
グAと、ラック軸2の周囲に同軸的に設けられその回転
力がボールねじ機構3を介してラック軸2に操舵補助力
として伝達される電動機1とを有する。また、ナット部
19は、電動機1のアーマチュアシャフト11と連結さ
れた状態でハウジングBに回動自在に支持される。そし
て、アーマチュアシャフト11の慣性によって生じるラ
ック軸2からの反力がナット部19を介してハウジング
Bに伝達される。これにより、アーマチュアシャフト1
1には軸方向の力が作用しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の電気式動
力操舵装置に関し、特に、ラック・アンド・ピニオン式
の操舵装置に用いられる電気式動力操舵装置に適用して
有効な技術に関するものである。
力操舵装置に関し、特に、ラック・アンド・ピニオン式
の操舵装置に用いられる電気式動力操舵装置に適用して
有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の操舵力補助のため、近年多くの車
両にいわゆるパワーステアリング装置が装備されてお
り、油圧式や電気式等、様々な動力操舵装置が提案され
ている。このような動力操舵装置のうち、ラック・アン
ド・ピニオン式の操舵装置に適用される電気式の動力操
舵装置(いわゆる電動パワーステアリング)としては、
特開平8−98451号公報のように、ラック軸に同軸
的に設けた電動機によって操舵補助力を得るものが知ら
れている。
両にいわゆるパワーステアリング装置が装備されてお
り、油圧式や電気式等、様々な動力操舵装置が提案され
ている。このような動力操舵装置のうち、ラック・アン
ド・ピニオン式の操舵装置に適用される電気式の動力操
舵装置(いわゆる電動パワーステアリング)としては、
特開平8−98451号公報のように、ラック軸に同軸
的に設けた電動機によって操舵補助力を得るものが知ら
れている。
【0003】このような電気式動力操舵装置は、図6に
示すように、ラック軸51と同軸的に電動機52を設
け、この電動機52が発生する操舵補助力をボールねじ
機構53を介してラック軸51に伝達する。そして、こ
の操舵補助力と手動操舵力とにより操向車輪を転舵し、
運転者の操舵負担を軽減するようになっている。
示すように、ラック軸51と同軸的に電動機52を設
け、この電動機52が発生する操舵補助力をボールねじ
機構53を介してラック軸51に伝達する。そして、こ
の操舵補助力と手動操舵力とにより操向車輪を転舵し、
運転者の操舵負担を軽減するようになっている。
【0004】この場合、ラック軸51は、両端にタイロ
ッドやナックルアーム等を介して操向車輪(以下、適宜
車輪と略す)が連結されると共に、操向ハンドル(以
下、適宜ハンドルと略す)等と接続された操舵軸54と
ラック・アンド・ピニオン結合され、運転者の転舵操作
により図6において左右方向に往復運動する。また、電
動機52は、円筒状のヨーク55に円筒状のアーマチュ
アシャフト56と界磁装置57とを同軸的に挿入させた
構成となっており、給電部58から電力が供給される。
さらに、界磁装置57は、ヨーク55の内周部に取り付
けられたマグネット59およびアーマチュアシャフト5
6の外周部に取り付けられたアーマチュアコア60とか
ら構成されている。そして、電動機52が発生する回転
力は、アーマチュアシャフト56の図中左端に設けられ
たボールねじ機構53を介し操舵補助力としてラック軸
51に伝達される。なお、アーマチュアシャフト56の
右端側は、ハウジング61内に保持されたアンギュラー
ベアリング65によって支持されている。
ッドやナックルアーム等を介して操向車輪(以下、適宜
車輪と略す)が連結されると共に、操向ハンドル(以
下、適宜ハンドルと略す)等と接続された操舵軸54と
ラック・アンド・ピニオン結合され、運転者の転舵操作
により図6において左右方向に往復運動する。また、電
動機52は、円筒状のヨーク55に円筒状のアーマチュ
アシャフト56と界磁装置57とを同軸的に挿入させた
構成となっており、給電部58から電力が供給される。
さらに、界磁装置57は、ヨーク55の内周部に取り付
けられたマグネット59およびアーマチュアシャフト5
6の外周部に取り付けられたアーマチュアコア60とか
ら構成されている。そして、電動機52が発生する回転
力は、アーマチュアシャフト56の図中左端に設けられ
たボールねじ機構53を介し操舵補助力としてラック軸
51に伝達される。なお、アーマチュアシャフト56の
右端側は、ハウジング61内に保持されたアンギュラー
ベアリング65によって支持されている。
【0005】一方、ボールねじ機構53は、ナット部6
2とスクリュー部63との間に多数のボール64を介装
させてなる一般に周知な構成のものであり、そのナット
部62はアーマチュアシャフト56に圧入された上でカ
シメ固定されている。そしてこれにより、電動機53の
回転力がアーマチュアシャフト56から、ナット部6
2、ボール64およびスクリュー部63を介してラック
軸51に軸方向の往復運動となって伝達され、操舵力が
補助される。
2とスクリュー部63との間に多数のボール64を介装
させてなる一般に周知な構成のものであり、そのナット
部62はアーマチュアシャフト56に圧入された上でカ
シメ固定されている。そしてこれにより、電動機53の
回転力がアーマチュアシャフト56から、ナット部6
2、ボール64およびスクリュー部63を介してラック
軸51に軸方向の往復運動となって伝達され、操舵力が
補助される。
【0006】このような構成の動力操舵装置は、図中右
側に配されたハウジング61とヨーク55とを車両本体
に固定することによって取り付けられる。この場合、ハ
ウジング61は、それと一体に設けられた取付部69に
よって車両本体にねじ止めされる。また、ヨーク55
は、パイプ状に延在した端部(図中左側)を、中央部が
U字状に形成されたブラケット70によって押さえ込む
形で取り付けられる。この場合、ヨーク55の左端側の
小径部周囲には図示しないゴム等の弾性体が嵌挿されて
おり、ヨーク55は、この弾性体を介した状態でブラケ
ット70のU字状部分の内側に取り付けられる。
側に配されたハウジング61とヨーク55とを車両本体
に固定することによって取り付けられる。この場合、ハ
ウジング61は、それと一体に設けられた取付部69に
よって車両本体にねじ止めされる。また、ヨーク55
は、パイプ状に延在した端部(図中左側)を、中央部が
U字状に形成されたブラケット70によって押さえ込む
形で取り付けられる。この場合、ヨーク55の左端側の
小径部周囲には図示しないゴム等の弾性体が嵌挿されて
おり、ヨーク55は、この弾性体を介した状態でブラケ
ット70のU字状部分の内側に取り付けられる。
【0007】ところで、車両整備時やハンドルをすえ切
りした時などには、車輪を限界まで転舵することがあ
り、そのとき、前記のラック軸51両端に取り付けられ
たタイロッドのストッパ(図示せず)が、ハウジング6
1やヨーク55の端部に当接して車輪の動きを規制す
る。この場合、ハウジング61やヨーク55にはストッ
パ当接に伴う衝撃力が加わり、その値は時に数トン以上
の大きな力となる。特に、車両整備時には、車両をジャ
ッキアップして通常のハンドル操作ではなし得ないよう
な速度で車輪を動かすことがある。かかる場合、各部材
に非常に大きな力が発生するため、各構成部材は最大1
0トン程度の力に耐え得るように設計される。
りした時などには、車輪を限界まで転舵することがあ
り、そのとき、前記のラック軸51両端に取り付けられ
たタイロッドのストッパ(図示せず)が、ハウジング6
1やヨーク55の端部に当接して車輪の動きを規制す
る。この場合、ハウジング61やヨーク55にはストッ
パ当接に伴う衝撃力が加わり、その値は時に数トン以上
の大きな力となる。特に、車両整備時には、車両をジャ
ッキアップして通常のハンドル操作ではなし得ないよう
な速度で車輪を動かすことがある。かかる場合、各部材
に非常に大きな力が発生するため、各構成部材は最大1
0トン程度の力に耐え得るように設計される。
【0008】一方、ストッパ当接に伴い、ラック軸51
と共に回転していたアーマチュアシャフト56等の回動
部分も同時に停止され、その慣性によりラック軸51に
も衝撃力が加わる。従って、アーマチュアシャフト56
にもボールねじ機構53よりその反力が加わる。
と共に回転していたアーマチュアシャフト56等の回動
部分も同時に停止され、その慣性によりラック軸51に
も衝撃力が加わる。従って、アーマチュアシャフト56
にもボールねじ機構53よりその反力が加わる。
【0009】この場合の力の伝達経路を見ると、例えば
図6のヨーク55の左端にストッパが当接したとき、ヨ
ーク55にはまず圧縮力が直接加わる。一方、電動機5
2においては、その慣性によりラック軸51に対しさら
に右に移動しようとする力が加わり、その反力としてア
ーマチュアシャフト56には引張力が加えられる。これ
がアンギュラーベアリング65を介してハウジング6
1、ヨーク55と伝達されストッパに戻される。
図6のヨーク55の左端にストッパが当接したとき、ヨ
ーク55にはまず圧縮力が直接加わる。一方、電動機5
2においては、その慣性によりラック軸51に対しさら
に右に移動しようとする力が加わり、その反力としてア
ーマチュアシャフト56には引張力が加えられる。これ
がアンギュラーベアリング65を介してハウジング6
1、ヨーク55と伝達されストッパに戻される。
【0010】これとは逆に図6の右端側にてストッパが
ハウジング61に当接すると、ハウジング61に圧縮力
が直接加わる。一方、ラック軸51には、電動機52の
慣性によってさらに左に移動しようとする力が加わり、
その反力としてアーマチュアシャフト56には今度は圧
縮力が加えられる。そして、これがアンギュラーベアリ
ング65を介してハウジング61と伝達されストッパに
戻される。
ハウジング61に当接すると、ハウジング61に圧縮力
が直接加わる。一方、ラック軸51には、電動機52の
慣性によってさらに左に移動しようとする力が加わり、
その反力としてアーマチュアシャフト56には今度は圧
縮力が加えられる。そして、これがアンギュラーベアリ
ング65を介してハウジング61と伝達されストッパに
戻される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の動力
操舵装置にあっては、ハウジング61やヨーク55のみ
ならずアーマチュアシャフト56にも引張力、圧縮力が
加わる構成となっているためアーマチュアシャフト56
にも厳しい強度条件が求められる。従って、強度の高い
材料を用いたり肉厚を大きくしたりする必要が生じるた
め、生産性が悪化しがちであり、コストアップの一因と
もなっていた。
操舵装置にあっては、ハウジング61やヨーク55のみ
ならずアーマチュアシャフト56にも引張力、圧縮力が
加わる構成となっているためアーマチュアシャフト56
にも厳しい強度条件が求められる。従って、強度の高い
材料を用いたり肉厚を大きくしたりする必要が生じるた
め、生産性が悪化しがちであり、コストアップの一因と
もなっていた。
【0012】また、図6に示されているように、ヨーク
55やアーマチュアシャフト56は非常に複雑な形状を
しており、この形状で厳しい強度条件を満足させるため
に材質や加工工程、加工精度等の安定化が高度に求めら
れ、部品単価が高くなるという問題もあった。
55やアーマチュアシャフト56は非常に複雑な形状を
しており、この形状で厳しい強度条件を満足させるため
に材質や加工工程、加工精度等の安定化が高度に求めら
れ、部品単価が高くなるという問題もあった。
【0013】本発明の目的は、アーマチュアシャフトに
軸方向の力が作用しない構成とすることにより、アーマ
チュアシャフトの強度条件を緩和して生産性向上、コス
ト削減を図ることができる電気式動力操舵装置を提供す
ることにある。
軸方向の力が作用しない構成とすることにより、アーマ
チュアシャフトの強度条件を緩和して生産性向上、コス
ト削減を図ることができる電気式動力操舵装置を提供す
ることにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、アーマチュア
シャフトやヨークの形状を簡素化して、材質や加工工
程、加工精度等を改善することにより、コスト削減を図
ることができる電気式動力操舵装置を提供することにあ
る。
シャフトやヨークの形状を簡素化して、材質や加工工
程、加工精度等を改善することにより、コスト削減を図
ることができる電気式動力操舵装置を提供することにあ
る。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0017】すなわち、本発明の電気式動力操舵装置
は、まず、操向車輪に連結されたラック軸と、このラッ
ク軸を摺動自在に収容すると共にラック軸に形成された
ラック歯と操向ハンドルに連結された操舵軸のピニオン
とを噛合させた結合部を保持する第1ハウジングと、ラ
ック軸の周囲に同軸的に設けられラック軸に対し操舵補
助力を供給する電動機と、この電動機のアーマチュアシ
ャフトと連結されたナット部とラック軸に形成されたス
クリュー部との間をボール部材を介在させて連結し電動
機の回転力を操舵補助力としてラック軸に伝達するボー
ルねじ機構とを有する。そして、ボールねじ機構のナッ
ト部を回動自在に支持する第2ハウジングをさらに有
し、アーマチュアシャフトの慣性によって生じるラック
軸からの反力がナット部を介してこの第2ハウジングに
伝達され、アーマチュアシャフトには軸方向の力が作用
しないことを特徴とする。
は、まず、操向車輪に連結されたラック軸と、このラッ
ク軸を摺動自在に収容すると共にラック軸に形成された
ラック歯と操向ハンドルに連結された操舵軸のピニオン
とを噛合させた結合部を保持する第1ハウジングと、ラ
ック軸の周囲に同軸的に設けられラック軸に対し操舵補
助力を供給する電動機と、この電動機のアーマチュアシ
ャフトと連結されたナット部とラック軸に形成されたス
クリュー部との間をボール部材を介在させて連結し電動
機の回転力を操舵補助力としてラック軸に伝達するボー
ルねじ機構とを有する。そして、ボールねじ機構のナッ
ト部を回動自在に支持する第2ハウジングをさらに有
し、アーマチュアシャフトの慣性によって生じるラック
軸からの反力がナット部を介してこの第2ハウジングに
伝達され、アーマチュアシャフトには軸方向の力が作用
しないことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である電気式動力操舵装置の全体構成を示す断面図、
図2は図1に示した電気式動力操舵装置の要部の拡大断
面図である。
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である電気式動力操舵装置の全体構成を示す断面図、
図2は図1に示した電気式動力操舵装置の要部の拡大断
面図である。
【0019】当該電気式動力操舵装置(以下、動力操舵
装置と略す)は、図1、2に示すように、図6に示した
従来の動力操舵装置と同様、中空状の電動機1をラック
軸2の周囲に配した構成となっており、例えば自動車前
輪等の操向車輪の操舵装置として取り付けられる。そし
て、電動機1が発生する操舵補助力をボールねじ機構3
を介してラック軸2に伝達することにより運転者の操舵
負担を軽減させるようになっている。
装置と略す)は、図1、2に示すように、図6に示した
従来の動力操舵装置と同様、中空状の電動機1をラック
軸2の周囲に配した構成となっており、例えば自動車前
輪等の操向車輪の操舵装置として取り付けられる。そし
て、電動機1が発生する操舵補助力をボールねじ機構3
を介してラック軸2に伝達することにより運転者の操舵
負担を軽減させるようになっている。
【0020】ここで当該動力操舵装置は、図1に示した
ように、ハウジングA(第1ハウジング)と電動機1の
ヨーク7とハウジングB(第2ハウジング)とをそれぞ
れ複数のねじ8a、8bにより一体に結合させた構成と
なっており、その内部にラック軸2が左右方向に摺動自
在に取り付けられている。そして、ブラケット9および
ハウジングBの取り付け孔10により車両本体に取り付
けられた状態で、ラック軸2の両端にタイロッドやナッ
クルアーム等を介して車輪が連結される。
ように、ハウジングA(第1ハウジング)と電動機1の
ヨーク7とハウジングB(第2ハウジング)とをそれぞ
れ複数のねじ8a、8bにより一体に結合させた構成と
なっており、その内部にラック軸2が左右方向に摺動自
在に取り付けられている。そして、ブラケット9および
ハウジングBの取り付け孔10により車両本体に取り付
けられた状態で、ラック軸2の両端にタイロッドやナッ
クルアーム等を介して車輪が連結される。
【0021】ハウジングAは、鋳鉄またはアルミダイキ
ャスト製の中空部材であり、ハウジングAはゴム等の弾
性体を介した状態でブラケット9により車両本体に取り
付けられる。また、図1において右端側には、操向ハン
ドルと連結された操舵軸5とラック軸2との結合部6が
形成されている。この結合部6では、操舵軸5に設けら
れた図示しないピニオンと、ラック軸2の側部に形成さ
れた図示しないラック歯とが噛み合っており、操舵軸5
の回転がラック軸2の図中の左右方向の動きに変換され
る。なお、結合部6の軸上には操舵軸5の回転トルクを
検出する図示しないトルクセンサが設けられており、そ
の検出値に基づき電動機1による補助操舵力が制御され
る。
ャスト製の中空部材であり、ハウジングAはゴム等の弾
性体を介した状態でブラケット9により車両本体に取り
付けられる。また、図1において右端側には、操向ハン
ドルと連結された操舵軸5とラック軸2との結合部6が
形成されている。この結合部6では、操舵軸5に設けら
れた図示しないピニオンと、ラック軸2の側部に形成さ
れた図示しないラック歯とが噛み合っており、操舵軸5
の回転がラック軸2の図中の左右方向の動きに変換され
る。なお、結合部6の軸上には操舵軸5の回転トルクを
検出する図示しないトルクセンサが設けられており、そ
の検出値に基づき電動機1による補助操舵力が制御され
る。
【0022】次に電動機1は、円筒状のヨーク7内に円
筒状のアーマチュアシャフト11と界磁装置12とを同
軸的に挿入させた構成となっている。そして、このアー
マチュアシャフト11の内部をラック軸2が貫通する形
で組み付けられる。この場合、アーマチュアシャフト1
1は、ほぼ円筒状に形成されており、図6に示した従来
のそれに比して簡素化された形状となっている。
筒状のアーマチュアシャフト11と界磁装置12とを同
軸的に挿入させた構成となっている。そして、このアー
マチュアシャフト11の内部をラック軸2が貫通する形
で組み付けられる。この場合、アーマチュアシャフト1
1は、ほぼ円筒状に形成されており、図6に示した従来
のそれに比して簡素化された形状となっている。
【0023】界磁装置12は、ヨーク7の内周部に取り
付けられたマグネット14およびアーマチュアシャフト
11の外周部に取り付けられたアーマチュアコア15と
から構成されており、アーマチュアには給電部13から
電力が供給される。
付けられたマグネット14およびアーマチュアシャフト
11の外周部に取り付けられたアーマチュアコア15と
から構成されており、アーマチュアには給電部13から
電力が供給される。
【0024】ヨーク7は、鉄製の円筒形部材であり、円
筒パイプにより略一定の肉厚に形成されている。そし
て、その中に界磁装置12および給電部13が収容され
ている。ヨーク7の図中において右側はハウジングAと
複数のねじ8aによって連結されており、その間はOリ
ング16によって気密状態にされている。また、その左
側はハウジングBと複数のねじ8bによって連結されて
いる。
筒パイプにより略一定の肉厚に形成されている。そし
て、その中に界磁装置12および給電部13が収容され
ている。ヨーク7の図中において右側はハウジングAと
複数のねじ8aによって連結されており、その間はOリ
ング16によって気密状態にされている。また、その左
側はハウジングBと複数のねじ8bによって連結されて
いる。
【0025】界磁装置12を構成する界磁極であるマグ
ネット14は、ヨーク7内に、周方向に間隔をおいて複
数配置される。一方、アーマチュアシャフト11は、そ
の一端側(図1、2において右端)はハウジングAに取
り付けられたベアリング17によって保持されている。
また、その他端側(図1、2において左端)はテーパ状
のスプライン18が形成されており、ボールねじ機構3
のナット部19の端部に同様に形成されたスプライン2
0と嵌合している。そしてこれにより、アーマチュアシ
ャフト11の回転がナット部19に伝達される。
ネット14は、ヨーク7内に、周方向に間隔をおいて複
数配置される。一方、アーマチュアシャフト11は、そ
の一端側(図1、2において右端)はハウジングAに取
り付けられたベアリング17によって保持されている。
また、その他端側(図1、2において左端)はテーパ状
のスプライン18が形成されており、ボールねじ機構3
のナット部19の端部に同様に形成されたスプライン2
0と嵌合している。そしてこれにより、アーマチュアシ
ャフト11の回転がナット部19に伝達される。
【0026】一方、ベアリング17の右側にはゴム21
が取り付けられており、このゴム21の弾発力によって
アーマチュアシャフト11はナット部19側に押し付け
られる。従って、スプライン18はスプライン20に押
し付けられながら噛み合うこととなり、アーマチュアシ
ャフト11の回転が確実にナット部19に伝達される。
このように、ベアリング17の右側にはゴム21が介在
されているため、アーマチュアシャフト11は、若干の
移動の余地を持った状態で支持されていることになる。
なお、ゴム21は軸方向に押圧力を発揮する弾性体であ
れば、その材質や形態は問われず、例えば皿ばねやウエ
ーブワッシャ、合成樹脂等を用いることも可能である。
が取り付けられており、このゴム21の弾発力によって
アーマチュアシャフト11はナット部19側に押し付け
られる。従って、スプライン18はスプライン20に押
し付けられながら噛み合うこととなり、アーマチュアシ
ャフト11の回転が確実にナット部19に伝達される。
このように、ベアリング17の右側にはゴム21が介在
されているため、アーマチュアシャフト11は、若干の
移動の余地を持った状態で支持されていることになる。
なお、ゴム21は軸方向に押圧力を発揮する弾性体であ
れば、その材質や形態は問われず、例えば皿ばねやウエ
ーブワッシャ、合成樹脂等を用いることも可能である。
【0027】給電部13は、アーマチュアに電力を供給
する部分であり、アーマチュアシャフト11に固定され
たコンミテータ22と、コンミテータ22の周面に接触
する電気的接点であるブラシ23とを有する構成となっ
ている。この場合、ブラシ23は、合成樹脂製のブラシ
ホルダステー24と一体に形成されたブラシホルダ内に
保持されており、図示しない弾機によりコンミテータ2
2に所定押圧力で摺接するようになっている。一方、ブ
ラシホルダステー24には、その一端がブラシ23のピ
グテール25とスポット溶接された端子板26が突出部
24aを貫通してインサート成形されている。そして、
ブラシホルダステー24は、ハウジングAの孔27を介
してその突出部24aの先端部を外部に突出させた状態
でハウジングAにねじ止めされる。これにより、ハウジ
ングAからブラシホルダステー24の突出部24aと共
に端子板26が突出して給電用の端子を形成する。
する部分であり、アーマチュアシャフト11に固定され
たコンミテータ22と、コンミテータ22の周面に接触
する電気的接点であるブラシ23とを有する構成となっ
ている。この場合、ブラシ23は、合成樹脂製のブラシ
ホルダステー24と一体に形成されたブラシホルダ内に
保持されており、図示しない弾機によりコンミテータ2
2に所定押圧力で摺接するようになっている。一方、ブ
ラシホルダステー24には、その一端がブラシ23のピ
グテール25とスポット溶接された端子板26が突出部
24aを貫通してインサート成形されている。そして、
ブラシホルダステー24は、ハウジングAの孔27を介
してその突出部24aの先端部を外部に突出させた状態
でハウジングAにねじ止めされる。これにより、ハウジ
ングAからブラシホルダステー24の突出部24aと共
に端子板26が突出して給電用の端子を形成する。
【0028】図3は、このようにして形成された給電用
の端子にカプラー28を取り付ける様子を示した斜視図
である。図3に示すように、ハウジングAの外側には、
突出部24aと共に端子板26が突出してオス端子が形
成されており、そこにOリング29を介して防水構造の
メス端子たるカプラー28がねじ止めされる。この場
合、操舵力の補助という観点から電動機1に対する電力
供給は、たとえ一瞬たりとも途絶えることは許されな
い。しかしながら、当該動力操舵装置では、カプラー2
8をハウジングAにねじ止め固定することから、振動等
によりカプラー28が外れて電力供給が途絶えることを
防止でき、製品の信頼性向上を図ることができる。
の端子にカプラー28を取り付ける様子を示した斜視図
である。図3に示すように、ハウジングAの外側には、
突出部24aと共に端子板26が突出してオス端子が形
成されており、そこにOリング29を介して防水構造の
メス端子たるカプラー28がねじ止めされる。この場
合、操舵力の補助という観点から電動機1に対する電力
供給は、たとえ一瞬たりとも途絶えることは許されな
い。しかしながら、当該動力操舵装置では、カプラー2
8をハウジングAにねじ止め固定することから、振動等
によりカプラー28が外れて電力供給が途絶えることを
防止でき、製品の信頼性向上を図ることができる。
【0029】ところで従来の動力操舵装置では、この端
子部分は、図6に示したように、端子66と一体成形さ
れたカプラー67(オス側)をハウジング61に差し込
んで固定すると共に、端子66の一端をブラシのピグテ
ール68と固着させた構成となっている。しかしなが
ら、このような従来の動力操舵装置では、端子66とピ
グテール68とは、カプラー67をハウジング61に取
り付けた後にスポット溶接される。そのため、従来の動
力操舵装置では、寸法の大きいハウジング61を固定し
て溶接作業を行う必要があり、作業性が悪いという問題
があった。また、カプラー67の部分は非分解の構造と
なるため、ブラシを交換する際にはハウジング61ごと
交換するか、ピグテール68と端子66を切断してブラ
シを交換し、改めて溶接を行う必要があった。
子部分は、図6に示したように、端子66と一体成形さ
れたカプラー67(オス側)をハウジング61に差し込
んで固定すると共に、端子66の一端をブラシのピグテ
ール68と固着させた構成となっている。しかしなが
ら、このような従来の動力操舵装置では、端子66とピ
グテール68とは、カプラー67をハウジング61に取
り付けた後にスポット溶接される。そのため、従来の動
力操舵装置では、寸法の大きいハウジング61を固定し
て溶接作業を行う必要があり、作業性が悪いという問題
があった。また、カプラー67の部分は非分解の構造と
なるため、ブラシを交換する際にはハウジング61ごと
交換するか、ピグテール68と端子66を切断してブラ
シを交換し、改めて溶接を行う必要があった。
【0030】そこで、当該動力操舵装置においては前記
のような端子構造を採用し、スポット溶接をブラシホル
ダステー24とピグテール25の間で行うようにしてこ
れをサブアッシイ化し作業性の向上を図っている。ま
た、ハウジングAとの間も分解可能な構成となっている
ため、ブラシ23を交換する際にもブラシホルダステー
24を交換すれば足り、交換部分の削減と作業性の向上
が図られる。さらに、従来に比して部品点数が1点少な
いため(図6におけるカプラー67が不要)、部品コス
ト削減にも寄与している。
のような端子構造を採用し、スポット溶接をブラシホル
ダステー24とピグテール25の間で行うようにしてこ
れをサブアッシイ化し作業性の向上を図っている。ま
た、ハウジングAとの間も分解可能な構成となっている
ため、ブラシ23を交換する際にもブラシホルダステー
24を交換すれば足り、交換部分の削減と作業性の向上
が図られる。さらに、従来に比して部品点数が1点少な
いため(図6におけるカプラー67が不要)、部品コス
ト削減にも寄与している。
【0031】次に、ハウジングBは、ハウジングAと同
様、鋳鉄またはアルミダイキャスト製の中空部材であ
り、内部にボールねじ機構3が組み込まれている。この
ボールねじ機構3は、ナット部19と、ラック軸2の外
周に形成されたスクリュー部30と、ナット部19とス
クリュー部30との間に介装された多数のボール31と
からなる一般に周知な構成のものである。そして、ラッ
ク軸2は、軸回りの回動が規制された状態でナット部1
9によって左右方向に往復動自在支持され、ナット部1
9の回転に伴って左右方向に移動する。
様、鋳鉄またはアルミダイキャスト製の中空部材であ
り、内部にボールねじ機構3が組み込まれている。この
ボールねじ機構3は、ナット部19と、ラック軸2の外
周に形成されたスクリュー部30と、ナット部19とス
クリュー部30との間に介装された多数のボール31と
からなる一般に周知な構成のものである。そして、ラッ
ク軸2は、軸回りの回動が規制された状態でナット部1
9によって左右方向に往復動自在支持され、ナット部1
9の回転に伴って左右方向に移動する。
【0032】ここで、ナット部19は、ハウジングBに
固定されたアンギュラーベアリング4を介してハウジン
グBに対し軸回りに回動自在に保持されている。すなわ
ち、当該動力操舵装置では、図6の装置とは異なり、従
来別個に設けられていたボールねじ機構3のナット部1
9とアンギュラーベアリング4を一体にした形でハウジ
ングAとは別体に形成されたハウジングBに設けた構成
となっている。なお、アンギュラーベアリング4は、ハ
ウジングBの開口部にねじ込まれたベアリング固定用リ
ング32とハウジングBの内部に形成された段部33と
の間で軸方向の動きが規制された状態で固定されてい
る。また、ナット部19とアンギュラーベアリング4と
の間の軸方向の動きは、ナット部19の左端にねじ込ま
れたベアリング固定用リング34とナット部19の外周
に形成された段部35とによって規制される。
固定されたアンギュラーベアリング4を介してハウジン
グBに対し軸回りに回動自在に保持されている。すなわ
ち、当該動力操舵装置では、図6の装置とは異なり、従
来別個に設けられていたボールねじ機構3のナット部1
9とアンギュラーベアリング4を一体にした形でハウジ
ングAとは別体に形成されたハウジングBに設けた構成
となっている。なお、アンギュラーベアリング4は、ハ
ウジングBの開口部にねじ込まれたベアリング固定用リ
ング32とハウジングBの内部に形成された段部33と
の間で軸方向の動きが規制された状態で固定されてい
る。また、ナット部19とアンギュラーベアリング4と
の間の軸方向の動きは、ナット部19の左端にねじ込ま
れたベアリング固定用リング34とナット部19の外周
に形成された段部35とによって規制される。
【0033】一方、ナット部19の内径右端側には、前
述のようにテーパー状のスプライン20が形成されてお
り、そこにはアーマチュアシャフト11のスプライン1
8が嵌合している。これにより、アーマチュアシャフト
11とナット部19とが一体的に結合することになり、
アーマチュアシャフト11はベアリング17とナット部
19によって支持されると共に、アーマチュアシャフト
11の回転がロスなくナット部19に伝達される。従っ
て、アーマチュアシャフト11が回転すると、この回転
に伴ってナット部19が回転し、ボールねじ機構3の働
きによりラック軸2が左右方向に移動することになる。
述のようにテーパー状のスプライン20が形成されてお
り、そこにはアーマチュアシャフト11のスプライン1
8が嵌合している。これにより、アーマチュアシャフト
11とナット部19とが一体的に結合することになり、
アーマチュアシャフト11はベアリング17とナット部
19によって支持されると共に、アーマチュアシャフト
11の回転がロスなくナット部19に伝達される。従っ
て、アーマチュアシャフト11が回転すると、この回転
に伴ってナット部19が回転し、ボールねじ機構3の働
きによりラック軸2が左右方向に移動することになる。
【0034】なお、ラック軸2は操向車輪等から加えら
れる外力によって曲がりを生じるため、ラック軸2とア
ーマチュアシャフト11との間には、その曲がり量を考
慮したクリアランスが必要となる。従来、この曲がり量
とラック軸2の支持点の位置との関係は考慮されておら
ず、支持点の位置は任意に設定されていた。そのため、
ラック軸2の曲がりに十分対応できるだけのクリアラン
スを設定せざるを得ず、装置の小型化を難しくする一因
ともなっていた。そこで、当該動力操舵装置では、ラッ
ク軸2がボールねじ機構3と結合部6の2点で支持され
ることを生かし、両支点の剛性が等しい場合には、ラッ
ク軸2の端面から支点までの距離を両側で等しくするこ
とによりラック軸2の曲がりを最小に抑えるようにして
いる。また、両者の剛性が異なる場合には、その比を考
慮して支点位置を決定すればラック軸2の曲がりを最小
に抑えることができる。そして、このようにラック軸2
の曲がりを最小に抑えることができれば、クリアランス
を最小にすることができ、装置寸法を小さくできコスト
上も有利となる。
れる外力によって曲がりを生じるため、ラック軸2とア
ーマチュアシャフト11との間には、その曲がり量を考
慮したクリアランスが必要となる。従来、この曲がり量
とラック軸2の支持点の位置との関係は考慮されておら
ず、支持点の位置は任意に設定されていた。そのため、
ラック軸2の曲がりに十分対応できるだけのクリアラン
スを設定せざるを得ず、装置の小型化を難しくする一因
ともなっていた。そこで、当該動力操舵装置では、ラッ
ク軸2がボールねじ機構3と結合部6の2点で支持され
ることを生かし、両支点の剛性が等しい場合には、ラッ
ク軸2の端面から支点までの距離を両側で等しくするこ
とによりラック軸2の曲がりを最小に抑えるようにして
いる。また、両者の剛性が異なる場合には、その比を考
慮して支点位置を決定すればラック軸2の曲がりを最小
に抑えることができる。そして、このようにラック軸2
の曲がりを最小に抑えることができれば、クリアランス
を最小にすることができ、装置寸法を小さくできコスト
上も有利となる。
【0035】一方、当該動力操舵装置は次のように動作
する。すなわち、まず操向ハンドルが操作されて操舵軸
5が回動し、この回動に応じた方向にラック軸2が移動
して転舵操作がなされる。この操作により、図示しない
ステアリングトルクセンサが作動すると、検出トルクに
応じてカプラー28を介して端子板26からブラシ23
を経てコンミテータ22に電力が供給される。そして、
これにより電動機1が作動してアーマチュアシャフト1
1が回転し、これと結合されたナット部19もまた回転
する。ナット部19が回転するとボールねじ機構3の作
用によりラック軸3に操舵補助力が伝達される。これに
よりラック軸2の移動が促進され、操舵力が補助され
る。
する。すなわち、まず操向ハンドルが操作されて操舵軸
5が回動し、この回動に応じた方向にラック軸2が移動
して転舵操作がなされる。この操作により、図示しない
ステアリングトルクセンサが作動すると、検出トルクに
応じてカプラー28を介して端子板26からブラシ23
を経てコンミテータ22に電力が供給される。そして、
これにより電動機1が作動してアーマチュアシャフト1
1が回転し、これと結合されたナット部19もまた回転
する。ナット部19が回転するとボールねじ機構3の作
用によりラック軸3に操舵補助力が伝達される。これに
よりラック軸2の移動が促進され、操舵力が補助され
る。
【0036】次に、このような構成の動力操舵装置にお
いて、車輪を限界まで転舵した場合に発生する力、特に
アーマチュアシャフト11の慣性によって生じる力につ
いて説明する。図4は、ラック軸2が図中において左側
に移動し、ラック軸2の右側に取り付けられたストッパ
(図示せず)がハウジングAに当接した場合における力
の伝達経路を示す説明図である。また、図5は、ラック
軸2が図中において右側に移動した場合についての同様
の図である。なお、図4、5は断面図ではあるが、力の
伝達経路を見易くするため、断面を示すハッチングを省
略して示している。
いて、車輪を限界まで転舵した場合に発生する力、特に
アーマチュアシャフト11の慣性によって生じる力につ
いて説明する。図4は、ラック軸2が図中において左側
に移動し、ラック軸2の右側に取り付けられたストッパ
(図示せず)がハウジングAに当接した場合における力
の伝達経路を示す説明図である。また、図5は、ラック
軸2が図中において右側に移動した場合についての同様
の図である。なお、図4、5は断面図ではあるが、力の
伝達経路を見易くするため、断面を示すハッチングを省
略して示している。
【0037】従来の動力操舵装置においても説明したよ
うに、車輪を限界まで転舵した場合には、ラック軸2に
取り付けられたタイロッドのストッパがハウジングA、
Bに当接し、これにより各ハウジングA、Bには圧縮力
が直接作用する。一方、アーマチュアシャフト11も急
停止させられるため、アーマチュアシャフト11と連結
されたナット部19にも慣性力が作用する。しかしなが
ら、アーマチュアシャフト11が存在し回転する以上は
その慣性の影響は免れない。そこで当該動力操舵装置で
は、アーマチュアシャフト11の慣性により負荷が発生
しても、その負荷によってアーマチュアシャフト11に
対し軸方向の力が働かないように構成してその強度条件
の緩和を図っている。以下、このアーマチュアシャフト
11の慣性による負荷つき、図4、5を参照しつつ説明
する。
うに、車輪を限界まで転舵した場合には、ラック軸2に
取り付けられたタイロッドのストッパがハウジングA、
Bに当接し、これにより各ハウジングA、Bには圧縮力
が直接作用する。一方、アーマチュアシャフト11も急
停止させられるため、アーマチュアシャフト11と連結
されたナット部19にも慣性力が作用する。しかしなが
ら、アーマチュアシャフト11が存在し回転する以上は
その慣性の影響は免れない。そこで当該動力操舵装置で
は、アーマチュアシャフト11の慣性により負荷が発生
しても、その負荷によってアーマチュアシャフト11に
対し軸方向の力が働かないように構成してその強度条件
の緩和を図っている。以下、このアーマチュアシャフト
11の慣性による負荷つき、図4、5を参照しつつ説明
する。
【0038】まず図4において、ラック軸2が左側に移
動しストッパによって停止させられたとする。このとき
アーマチュアシャフト11も同時に停止させられるが、
その慣性力によりナット部19を停止前と同方向に回転
させようとする力、すなわち、ラック軸2をさらに左側
に移動させる方向の力が発生する。しかしながら、この
時既にラック軸2はストッパによって移動限界まで達し
ておりこれ以上左側には動けない。そのため、ナット部
19にはラック軸2からの反力が発生し、これがベアリ
ング固定用リング34、アンギュラーベアリング4、ベ
アリング固定用リング32を介してハウジングBに伝わ
る。そして、この力はヨーク7に圧縮方向の力として作
用し、ハウジングAに伝達されてストッパに戻される。
動しストッパによって停止させられたとする。このとき
アーマチュアシャフト11も同時に停止させられるが、
その慣性力によりナット部19を停止前と同方向に回転
させようとする力、すなわち、ラック軸2をさらに左側
に移動させる方向の力が発生する。しかしながら、この
時既にラック軸2はストッパによって移動限界まで達し
ておりこれ以上左側には動けない。そのため、ナット部
19にはラック軸2からの反力が発生し、これがベアリ
ング固定用リング34、アンギュラーベアリング4、ベ
アリング固定用リング32を介してハウジングBに伝わ
る。そして、この力はヨーク7に圧縮方向の力として作
用し、ハウジングAに伝達されてストッパに戻される。
【0039】次に図5において、ラック軸2が右側に移
動しストッパによって停止させられたとする。このとき
も図4の場合と同様に、アーマチュアシャフト11の慣
性によりラック軸2をさらに右側に移動させる方向の力
が発生し、ナット部19にはその反力が発生する。そし
て、これは段部35、アンギュラーベアリング4、段部
33を介してハウジングBに伝わりストッパに戻され
る。
動しストッパによって停止させられたとする。このとき
も図4の場合と同様に、アーマチュアシャフト11の慣
性によりラック軸2をさらに右側に移動させる方向の力
が発生し、ナット部19にはその反力が発生する。そし
て、これは段部35、アンギュラーベアリング4、段部
33を介してハウジングBに伝わりストッパに戻され
る。
【0040】このように、当該動力操舵装置では、アー
マチュアシャフト11の慣性による力は、アンギュラー
ベアリング4やハウジングB等を介してストッパに戻さ
れ、アーマチュアシャフト11には回転方向の力しか働
かない。すなわち、従来のようにアーマチュアシャフト
11に引張力や圧縮力が働くことがなく、その分強度条
件が緩和される。従って、材質や板圧等をより緩和され
た条件で設計、生産でき、生産性の向上を図りコストダ
ウンを達成することが可能となる。
マチュアシャフト11の慣性による力は、アンギュラー
ベアリング4やハウジングB等を介してストッパに戻さ
れ、アーマチュアシャフト11には回転方向の力しか働
かない。すなわち、従来のようにアーマチュアシャフト
11に引張力や圧縮力が働くことがなく、その分強度条
件が緩和される。従って、材質や板圧等をより緩和され
た条件で設計、生産でき、生産性の向上を図りコストダ
ウンを達成することが可能となる。
【0041】一方、当該動力操舵装置では、図1、2と
図6を比較すれば明らかなように、従来に比してマチュ
アシャフトやヨークの形状が非常に簡素化されている。
すなわち、マチュアシャフト11にあっては、くびれ部
分がなく全長も短い。従って、強度条件の緩和と相俟っ
て、その加工コストを大幅に削減することが可能であ
る。さらに、そのイナーシャも低減されるので、前述の
ような限界転舵時における衝撃力の緩和や応答速度の向
上等を図ることが可能となる。
図6を比較すれば明らかなように、従来に比してマチュ
アシャフトやヨークの形状が非常に簡素化されている。
すなわち、マチュアシャフト11にあっては、くびれ部
分がなく全長も短い。従って、強度条件の緩和と相俟っ
て、その加工コストを大幅に削減することが可能であ
る。さらに、そのイナーシャも低減されるので、前述の
ような限界転舵時における衝撃力の緩和や応答速度の向
上等を図ることが可能となる。
【0042】また、ヨークには圧縮方向の力が働くが、
図6のヨーク55ではくびれの部分の強度が弱く、設計
上、生産上、コスト上のネックとなっていた。しかしな
がら、当該動力操舵装置のヨーク7は単なる筒状の部材
であるため、強度条件は従来のものに比してはるかに緩
く、かつ生産コストも非常に有利である。
図6のヨーク55ではくびれの部分の強度が弱く、設計
上、生産上、コスト上のネックとなっていた。しかしな
がら、当該動力操舵装置のヨーク7は単なる筒状の部材
であるため、強度条件は従来のものに比してはるかに緩
く、かつ生産コストも非常に有利である。
【0043】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0044】たとえば、本発明は、給電部にブラシを用
いないブラシレスモータを用いた電動機にも適用でき
る。この場合、界磁装置としてはコアがヨーク側に、マ
グネットがアーマチュアシャフト側に固装され、給電部
には通電手段およびアーマチュアシャフト回転位置の検
出装置を備えた回路基板が設けられることになる。さら
に、本発明は、前輪操舵装置のみならず、具体的な構成
や取り付け上の環境が同じである後輪操舵装置にも適用
できる。
いないブラシレスモータを用いた電動機にも適用でき
る。この場合、界磁装置としてはコアがヨーク側に、マ
グネットがアーマチュアシャフト側に固装され、給電部
には通電手段およびアーマチュアシャフト回転位置の検
出装置を備えた回路基板が設けられることになる。さら
に、本発明は、前輪操舵装置のみならず、具体的な構成
や取り付け上の環境が同じである後輪操舵装置にも適用
できる。
【0045】加えて、前記の実施の形態では、ハウジン
グAをブラケット9によって、またハウジングBをそれ
と一体に形成した取り付け孔10を介して車両本体に固
定しているが、これとは逆にハウジングBをブラケット
止めとし、ハウジングAに取り付け孔を形成して固定し
ても良い。
グAをブラケット9によって、またハウジングBをそれ
と一体に形成した取り付け孔10を介して車両本体に固
定しているが、これとは逆にハウジングBをブラケット
止めとし、ハウジングAに取り付け孔を形成して固定し
ても良い。
【0046】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその利用分野である車両、特に自動車の
動力操舵装置に適用した場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、たとえば、産業機械等、操
舵機構を有する車両に広く適用できる。
なされた発明をその利用分野である車両、特に自動車の
動力操舵装置に適用した場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、たとえば、産業機械等、操
舵機構を有する車両に広く適用できる。
【0047】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0048】すなわち、ボールねじ機構のナット部を電
動機のアーマチュアシャフトと連結した状態でハウジン
グB(第2ハウジング)に回動自在に支持することによ
り、アーマチュアシャフトの慣性によって生じるラック
軸からの反力がナット部を介してこのハウジングBに伝
達され、アーマチュアシャフトには軸方向の力が作用し
ないという効果がある。従って、アーマチュアシャフト
には回転力のみが働き、その強度条件が緩和される。こ
のため、材質や板圧等をより緩和された条件で設計、生
産でき、生産性の向上を図りコストダウンを達成するこ
とが可能となる。
動機のアーマチュアシャフトと連結した状態でハウジン
グB(第2ハウジング)に回動自在に支持することによ
り、アーマチュアシャフトの慣性によって生じるラック
軸からの反力がナット部を介してこのハウジングBに伝
達され、アーマチュアシャフトには軸方向の力が作用し
ないという効果がある。従って、アーマチュアシャフト
には回転力のみが働き、その強度条件が緩和される。こ
のため、材質や板圧等をより緩和された条件で設計、生
産でき、生産性の向上を図りコストダウンを達成するこ
とが可能となる。
【図1】本発明の一実施の形態である動力操舵装置の全
体構成を示す断面図である。
体構成を示す断面図である。
【図2】図1に示した動力操舵装置の要部の拡大断面図
である。
である。
【図3】給電用の端子にカプラーを取り付ける様子を示
した斜視図である。
した斜視図である。
【図4】ラック軸の右側に取り付けられたストッパがハ
ウジングに当接した場合における力の伝達経路を示す説
明図である。
ウジングに当接した場合における力の伝達経路を示す説
明図である。
【図5】ラック軸の左側に取り付けられたストッパがハ
ウジングに当接した場合における力の伝達経路を示す説
明図である。
ウジングに当接した場合における力の伝達経路を示す説
明図である。
【図6】従来の動力操舵装置の全体構成を示す断面図で
ある。
ある。
1 電動機 2 ラック軸 3 ボールねじ機構 4 アンギュラーベアリング 5 操舵軸 6 結合部 7 ヨーク 8a ねじ 8b ねじ 9 ブラケット 10 取り付け孔 11 アーマチュアシャフト 12 界磁装置 13 給電部 14 マグネット 15 アーマチュアコア 16 Oリング 17 ベアリング 18 スプライン 19 ナット部 20 スプライン 21 ゴム 22 コンミテータ 23 ブラシ 24 ブラシホルダステー 24a 突出部 25 ピグテール 26 端子板 27 孔 28 カプラー 29 Oリング 30 スクリュー部 31 ボール 32 ベアリング固定用リング 33 段部 34 ベアリング固定用リング 35 段部 51 ラック軸 52 電動機 53 ボールねじ機構 54 操舵軸 55 ヨーク 56 アーマチュアシャフト 57 界磁装置 58 給電部 59 マグネット 60 アーマチュアコア 61 ハウジング 62 ナット部 63 スクリュー部 64 ボール 65 アンギュラーベアリング 66 端子 67 カプラー 68 ピグテール 69 取付部 70 ブラケット A ハウジング(第1ハウジング) B ハウジング(第2ハウジング)
Claims (1)
- 【請求項1】 操向車輪に連結されたラック軸と、該ラ
ック軸を摺動自在に収容すると共に前記ラック軸に形成
されたラック歯と操向ハンドルに連結された操舵軸のピ
ニオンとを噛合させた結合部を保持する第1ハウジング
と、前記ラック軸の周囲に同軸的に設けられ前記ラック
軸に対し操舵補助力を供給する電動機と、前記電動機の
アーマチュアシャフトと連結されたナット部と前記ラッ
ク軸に形成されたスクリュー部との間をボール部材を介
在させて連結し前記電動機の回転力を操舵補助力として
前記ラック軸に伝達するボールねじ機構とを有する電気
式動力操舵装置であって、 前記ボールねじ機構のナット部を回動自在に支持すると
共に、前記ナット部を介して、前記アーマチュアシャフ
トの慣性によって生じる前記ラック軸からの反力が伝達
される第2ハウジングをさらに有することを特徴とする
電気式動力操舵装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8252047A JPH1095354A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 電気式動力操舵装置 |
US08/925,606 US5871065A (en) | 1996-09-24 | 1997-09-08 | Electric power steering unit |
EP97402154A EP0831014A3 (en) | 1996-09-24 | 1997-09-17 | Electric power steering unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8252047A JPH1095354A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 電気式動力操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1095354A true JPH1095354A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17231837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8252047A Pending JPH1095354A (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 電気式動力操舵装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5871065A (ja) |
EP (1) | EP0831014A3 (ja) |
JP (1) | JPH1095354A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6659219B2 (en) | 2000-11-10 | 2003-12-09 | Nsk Ltd. | Electric power steering device |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11964718B2 (en) * | 2022-03-09 | 2024-04-23 | Steering Solutions Ip Holding Corporation | Torsion limiting tie rod for vehicle steering system |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4666014A (en) * | 1986-05-08 | 1987-05-19 | Trw Inc. | Floating ball-nut for an electric assist steering system |
US4773497A (en) * | 1986-05-08 | 1988-09-27 | Trw Inc. | Floating ball-nut for an electric assist steering system |
JPH05472Y2 (ja) * | 1986-10-09 | 1993-01-07 | ||
US5685390A (en) * | 1994-03-17 | 1997-11-11 | Nsk, Ltd. | Electrically-operated power steering apparatus |
US5623409A (en) * | 1994-10-31 | 1997-04-22 | Trw Inc. | Method and apparatus for non-linear damping of an electric assist steering system for vehicle yaw rate control |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP8252047A patent/JPH1095354A/ja active Pending
-
1997
- 1997-09-08 US US08/925,606 patent/US5871065A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-09-17 EP EP97402154A patent/EP0831014A3/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6659219B2 (en) | 2000-11-10 | 2003-12-09 | Nsk Ltd. | Electric power steering device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0831014A2 (en) | 1998-03-25 |
EP0831014A3 (en) | 1999-10-27 |
US5871065A (en) | 1999-02-16 |
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