JPH1095356A - 電気式動力操舵装置 - Google Patents

電気式動力操舵装置

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JPH1095356A
JPH1095356A JP25204996A JP25204996A JPH1095356A JP H1095356 A JPH1095356 A JP H1095356A JP 25204996 A JP25204996 A JP 25204996A JP 25204996 A JP25204996 A JP 25204996A JP H1095356 A JPH1095356 A JP H1095356A
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Japan
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shaft
armature shaft
rack shaft
power steering
housing
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JP25204996A
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Inventor
Tsugio Onodera
次男 小野寺
Naoo Kodaira
直雄 小平
Yoshiaki Taniguchi
義章 谷口
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールねじ機構の組み付けが容易な電気式動
力操舵装置を提供する。 【解決手段】 操向車輪に連結されたラック軸2と、こ
のラック軸2を摺動自在に収容すると共にラック軸に形
成されたラック歯と操向ハンドルに連結された操舵軸5
のピニオンとを噛合させた結合部6を保持するハウジン
グAと、ラック軸2の周囲に同軸的に設けられその回転
力がボールねじ機構3を介してラック軸2に操舵補助力
として伝達される電動機1とを有する。ナット部19
は、アーマチュアシャフト11とは別体にハウジングB
内に回動自在に支持されると共に、再分離可能な状態で
アーマチュアシャフト11と連結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の電気式動
力操舵装置に関し、特に、ラック・アンド・ピニオン式
の操舵装置に用いられる電気式動力操舵装置に適用して
有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の操舵力補助のため、近年多くの車
両にいわゆるパワーステアリング装置が装備されてお
り、油圧式や電気式等、様々な動力操舵装置が提案され
ている。このような動力操舵装置のうち、ラック・アン
ド・ピニオン式の操舵装置に適用される電気式の動力操
舵装置(いわゆる電動パワーステアリング)としては、
特開平8−98451号公報のように、ラック軸に同軸
的に設けた電動機によって操舵補助力を得るものが知ら
れている。
【0003】このような電気式動力操舵装置は、図10
に示すように、ラック軸51と同軸的に電動機52を設
け、この電動機52が発生する操舵補助力をボールねじ
機構53を介してラック軸51に伝達する。そして、こ
の操舵補助力と手動操舵力とにより操向車輪を転舵し、
運転者の操舵負担を軽減するようになっている。
【0004】この場合、ラック軸51は、両端にタイロ
ッドやナックルアーム等を介して操向車輪が連結される
と共に、操向ハンドル等と接続された操舵軸54とラッ
ク・アンド・ピニオン結合され、運転者の転舵操作によ
り図10において左右方向に往復運動する。また、電動
機52は、円筒状のヨーク55に円筒状のアーマチュア
シャフト56と界磁装置57とを同軸的に挿入させた構
成となっており、給電部58から電力が供給される。さ
らに、界磁装置57は、ヨーク55の内周部に取り付け
られたマグネット59およびアーマチュアシャフト56
の外周部に取り付けられたアーマチュアコア60とから
構成されている。そして、電動機52が発生する回転力
は、アーマチュアシャフト56の図中左端に設けられた
ボールねじ機構53を介し操舵補助力としてラック軸5
1に伝達される。なお、アーマチュアシャフト56の右
端側は、ハウジング61内に保持されたアンギュラーベ
アリング65によって支持されている。
【0005】一方、ボールねじ機構53は、ナット部6
2とスクリュー部63との間に多数のボール64を介装
させてなる一般に周知な構成のものであり、そのナット
部62はアーマチュアシャフト56に圧入された上でカ
シメ固定されている。そしてこれにより、電動機53の
回転力がアーマチュアシャフト56から、ナット部6
2、ボール64およびスクリュー部63を介してラック
軸51に軸方向の往復運動となって伝達され、操舵力が
補助される。
【0006】ところで、車輪を限界まで転舵すると、前
記のラック軸51両端に取り付けられたタイロッドのス
トッパ(図示せず)が、ハウジング61やヨーク55の
端部に当接して車輪の動きを規制する。そしてストッパ
当接に伴い、ラック軸51と共に回転していたアーマチ
ュアシャフト56等の回動部分も同時に停止され、その
慣性によりラック軸51にも衝撃力が加わる。このた
め、アーマチュアシャフト56にもボールねじ機構53
よりその反力が加わる。
【0007】例えば図10のヨーク55の左端にストッ
パが当接したとき、アーマチュアシャフト56等の慣性
によりラック軸51をさらに右に移動させようとする力
が加わり、その反力としてアーマチュアシャフト56に
は引張力が加えられる。これとは逆に図10の右端側に
てストッパがハウジング61に当接すると、ラック軸5
1には、電動機52の慣性によってさらに左に移動しよ
うとする力が加わり、その反力としてアーマチュアシャ
フト56には今度は圧縮力が加えられる。このように、
図10の動力操舵装置では、アーマチュアシャフト56
に回転力の他に引張、圧縮力が加わるため、アーマチュ
アシャフト56でナット部62を包み込むような形で両
者を結合していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな動力操舵装置にあっては、図10に示されているよ
うに、アーマチュアシャフト56が複雑な形状となり、
加工難度が高くなるという問題があった。また、アーマ
チュアシャフト56は、ナット部62を包み込む形でカ
シメられるため、装置の組み付け性が良くないという問
題もあった。
【0009】なお、従来の構成では、アーマチュアシャ
フト56には回転力のみならず引張、圧縮力も加わるた
め、このような複雑な形状であるにもかかわらず厳しい
強度条件を満足させなければならない。このため、材質
や加工工程、加工精度等の安定化が高度に求められ、加
工難度の高さも相俟って製造コストが高くなるという問
題もあった。
【0010】本発明の目的は、ボールねじ機構の組み付
けが容易な電気式動力操舵装置を提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0013】すなわち、本発明の電気式動力操舵装置
は、まず、操向車輪に連結されたラック軸と、このラッ
ク軸を摺動自在に収容すると共にラック軸に形成された
ラック歯と操向ハンドルに連結された操舵軸のピニオン
とを噛合させた結合部を保持する第1ハウジングと、ラ
ック軸の周囲に同軸的に設けられラック軸に対し操舵補
助力を供給する電動機と、電動機のアーマチュアシャフ
トと連結されたナット部とラック軸に形成されたスクリ
ュー部との間をボール部材を介在させて連結して電動機
の回転力を操舵補助力としてラック軸に伝達するボール
ねじ機構とを有する。そして、ボールねじ機構のナット
部が、アーマチュアシャフトとは別体に第2ハウジング
内に回動自在に支持されると共に、再分離可能な状態で
アーマチュアシャフトと連結されることを特徴としてい
る。
【0014】この場合、ナット部の端部とアーマチュア
シャフトの端部にそれぞれテーパ状のスプラインを形成
し、このスプライン同士を噛合させることによりナット
部とアーマチュアシャフトを連結するようにしても良
い。
【0015】また、ナット部の端部とアーマチュアシャ
フトの端部にそれぞれテーパ状の摩擦面を形成し、この
摩擦面同士を圧接させることによりナット部とアーマチ
ュアシャフトを連結するようにしても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1である電気式動力操舵装置の全体構成を示す断面
図、図2は図1に示した電気式動力操舵装置の要部の拡
大断面図である。
【0018】当該電気式動力操舵装置(以下、動力操舵
装置と略す)は、図1、2に示すように、図10に示し
た従来の動力操舵装置と同様、中空状の電動機1をラッ
ク軸2の周囲に配した構成となっており、例えば自動車
前輪等の操向車輪の操舵装置として取り付けられる。そ
して、電動機1が発生する操舵補助力をボールねじ機構
3を介してラック軸2に伝達することにより運転者の操
舵負担を軽減させるようになっている。
【0019】ここで当該動力操舵装置は、図1に示した
ように、ハウジングA(第1ハウジング)と電動機1の
ヨーク7とハウジングB(第2ハウジング)とをそれぞ
れ複数のねじ8a、8bにより一体に結合させた構成と
なっており、その内部にラック軸2が左右方向に摺動自
在に取り付けられている。そして、ブラケット9および
ハウジングBの取り付け孔10により車両本体に取り付
けられた状態で、ラック軸2の両端にタイロッドやナッ
クルアーム等を介して操向車輪が連結される。
【0020】ハウジングAは、鋳鉄またはアルミダイキ
ャスト製の中空部材であり、その図1中の右端側に操向
ハンドルと連結された操舵軸5とラック軸2との結合部
6が形成されている。この結合部6では、操舵軸5に設
けられた図示しないピニオンと、ラック軸2の側部に形
成された図示しないラック歯とが噛み合っており、操舵
軸5の回転がラック軸2の図中の左右方向の動きに変換
される。なお、結合部6の軸上には操舵軸5の回転トル
クを検出する図示しないトルクセンサが設けられてお
り、その検出値に基づき電動機1による補助操舵力が制
御される。
【0021】次に電動機1は、円筒状のヨーク7内に円
筒状のアーマチュアシャフト11と界磁装置12とを同
軸的に挿入させた構成となっている。そして、このアー
マチュアシャフト11の内部をラック軸2が貫通する形
で組み付けられる。また、界磁装置12は、ヨーク7の
内周部に取り付けられたマグネット14およびアーマチ
ュアシャフト11の外周部に取り付けられたアーマチュ
アコア15とから構成されており、アーマチュアには給
電部13から電力が供給される。
【0022】ヨーク7は、鉄製の円筒形部材であり、円
筒パイプにより略一定の肉厚に形成されている。そし
て、その中に界磁装置12および給電部13が収容され
ている。また、ヨーク7の図中において右側は、ハウジ
ングAと複数のねじ8aによって連結されており、その
間はOリング16によって気密状態にされている。さら
に、その左側はハウジングBと複数のねじ8bによって
連結されている。
【0023】界磁装置12を構成する界磁極であるマグ
ネット14は、ヨーク7内に、周方向に間隔をおいて複
数配置される。一方、アーマチュアシャフト11は、そ
の一端側(図1、2において右端)はハウジングAに取
り付けられたベアリング17によって保持されている。
なお、当該動力操舵装置で用いられるアーマチュアシャ
フト11は、図10に示したような従来のそれと比して
形状が簡単かつ小型である。従って、これに要するコス
トを低減できると共に、そのイナーシャも低減でき、電
動機1の小型化や応答速度の向上を図ることも可能とな
る。
【0024】ここで、アーマチュアシャフト11の図
1、2において左端側には、図3に示されているよう
に、テーパ状のスプライン18が形成されている。一
方、ボールねじ機構3のナット部19の端部にも同様に
スプライン20が形成されている。また、ベアリング1
7の右側にはゴム21が取り付けられており、このゴム
21の弾発力によってアーマチュアシャフト11は軸方
向、すなわちナット部19側に押し付けられる。そして
これにより、アーマチュアシャフト11のスプライン1
8はナット部19のスプライン20に押し付けられなが
ら噛み合い、アーマチュアシャフト11の回転が確実に
ナット部19に伝達される。なお、ゴム21は軸方向に
押圧力を発揮する弾性体であればその材質や形態は問わ
れず、例えば皿ばねやウエーブワッシャ、合成樹脂等を
用いることも可能である。
【0025】また、当該動力操舵装置では、各スプライ
ン18、20はテーパ状に形成されているため、両者の
連結部においてストレートのスプラインの場合のような
回転方向のガタは生ぜず、操向ハンドルのガタが発生す
ることもない。さらに、当該動力操舵装置では角形スプ
ラインを用いており、インボリュートスプラインを用い
た場合のように、軸方向の力が発生してアーマチュアシ
ャフト11が軸方向に逃げスプライン18、20が離脱
するのを防止している。但し、軸方向への押圧力を大き
くでき、アーマチュアシャフト11の逃げの心配がない
場合には、インボリュートスプラインを採用しても差し
支えない。
【0026】なお、電気式の動力操舵装置としては、実
開平2−125883号公報に、駆動側と従動側とを弾
性部材の押し付けばね力を利用してスプラインによって
連結する装置が示されている。そして、そこではスプラ
インの不完全部同士を押し付けることによりガタ止めを
行っている。しかしながら、この装置では軸と平行に形
成されたスプラインが用いられており、本発明による動
力操舵装置のようにテーパ状のスプラインは用いられて
いない。すなわち、両者はガタ止め手段を異にしてお
り、前記装置は当該動力操舵装置の構成を開示するもの
ではない。
【0027】給電部13は、アーマチュアに電力を供給
する部分であり、アーマチュアシャフト11に固定され
たコンミテータ22と、コンミテータ22の周面に接触
する電気的接点であるブラシ23とを有する構成となっ
ている。この場合、ブラシ23は、合成樹脂製のブラシ
ホルダステー24と一体に形成されたブラシホルダ内に
保持されており、図示しない弾機によりコンミテータ2
2に所定押圧力で摺接するようになっている。一方、ブ
ラシホルダステー24には、その一端がブラシ23のピ
グテール25とスポット溶接された端子板26が突出部
24aを貫通してインサート成形されている。そして、
ブラシホルダステー24は、ハウジングAの孔27を介
してその突出部24aの先端部を外部に突出させた状態
でハウジングAにねじ止めされる。これにより、ブラシ
ホルダステー24の突出部24aと共に端子板26がハ
ウジングAから突出して給電用の端子が形成される。
【0028】図4は、このようにして形成された給電用
の端子にカプラー28を取り付ける様子を示した斜視図
である。図4に示すように、ハウジングAの外側には、
突出部24aと共に端子板26が突出してオス端子が形
成されており、そこにOリング29を介して防水構造の
メス端子たるカプラー28がねじ止めされる。この場
合、操舵力の補助という観点から電動機1に対する電力
供給は、たとえ一瞬たりとも途絶えることは許されな
い。しかしながら、当該動力操舵装置では、カプラー2
8をハウジングAにねじ止め固定することから、振動等
によりカプラー28が外れて電力供給が途絶えることを
防止でき、製品の信頼性向上を図ることができる。
【0029】ところで従来の動力操舵装置では、この端
子部分は、図10に示したように、端子66と一体成形
されたカプラー67(オス側)をハウジング61に差し
込んで固定すると共に、端子66の一端をブラシのピグ
テール68と固着させた構成となっている。しかしなが
ら、このような従来の動力操舵装置では、端子66とピ
グテール68とは、カプラー67をハウジング61に取
り付けた後にスポット溶接される。そのため、従来の動
力操舵装置では、寸法の大きいハウジング61を固定し
て溶接作業を行う必要があり、作業性が悪いという問題
があった。また、カプラー67の部分は非分解の構造と
なるため、ブラシを交換する際にはハウジング61ごと
交換するか、ピグテール68と端子66を切断してブラ
シを交換し、改めて溶接を行う必要があった。
【0030】そこで、当該動力操舵装置においては前記
のような端子構造を採用し、スポット溶接をブラシホル
ダステー24とピグテール25の間で行うようにしてこ
れをサブアッシイ化し作業性の向上を図っている。ま
た、ハウジングAとの間も分解可能な構成となっている
ため、ブラシ23を交換する際にもブラシホルダステー
24を交換すれば足り、交換部分の削減と作業性の向上
が図られる。さらに、従来に比して部品点数が1点少な
いため(図10におけるカプラー67が不要)、部品コ
スト削減にも寄与している。
【0031】次にハウジングBは、ハウジングAと同
様、鋳鉄またはアルミダイキャスト製の中空部材であ
り、内部にボールねじ機構3が組み込まれている。この
ボールねじ機構3は、ナット部19と、ラック軸2の外
周に形成されたスクリュー部30と、ナット部19とス
クリュー部30との間に介装された多数のボール31と
からなる一般に周知な構成のものである。そして、ラッ
ク軸2は、軸回りの回動が規制された状態でナット部1
9によって左右方向に往復動自在支持され、ナット部1
9の回転に伴って左右方向に移動する。
【0032】ここで、ナット部19は、ハウジングBに
固定されたアンギュラーベアリング4を介してハウジン
グBに対し軸回りに回動自在に保持されている。すなわ
ち、当該動力操舵装置では、図10の装置とは異なり、
従来別個に設けられていたボールねじ機構3のナット部
19とアンギュラーベアリング4を一体にした形でハウ
ジングBに収容した構成となっている。また、ナット部
19は、図10の従来の動力操舵装置とは異なり、アー
マチュアシャフト11とは別体にハウジングBに収容固
定されており、前述のスプライン18、20同士を噛合
させることによりナット部19とアーマチュアシャフト
11が連結される。
【0033】なお、アンギュラーベアリング4は、ハウ
ジングBの開口部にねじ込まれたベアリング固定用リン
グ32とハウジングBの内部に形成された段部33との
間で軸方向の動きが規制された状態で固定されている。
また、ナット部19とアンギュラーベアリング4との間
の軸方向の動きは、ナット部19の左端にねじ込まれた
ベアリング固定用リング34とナット部19の外周に形
成された段部35とによって規制される。
【0034】ところで、ラック軸2は操向車輪等から加
えられる外力によって曲がりを生じるため、ラック軸2
とアーマチュアシャフト11との間には、その曲がり量
を考慮したクリアランスが必要となる。従来、この曲が
り量とラック軸2の支持点の位置との関係は考慮されて
おらず、支持点の位置は任意に設定されていた。そのた
め、ラック軸2の曲がりに十分対応できるだけのクリア
ランスを設定せざるを得ず、装置の小型化を難しくする
一因ともなっていた。そこで、当該動力操舵装置では、
ラック軸2がボールねじ機構3と結合部6の2点で支持
されることを生かし、両支点の剛性が等しい場合には、
ラック軸2の端面から支点までの距離を両側で等しくす
ることによりラック軸2の曲がりを最小に抑えるように
している。また、両者の剛性が異なる場合には、その比
を考慮して支点位置を決定すればラック軸2の曲がりを
最小に抑えることができる。そして、このようにラック
軸2の曲がりを最小に抑えることができれば、クリアラ
ンスを最小にすることができ、装置寸法を小さくできコ
スト上も有利となる。
【0035】次に、このような構成の動力操舵装置の組
み立て方法およびその動作について説明する。
【0036】当該動力操舵装置にあっては、先ず前述の
4つの部分をそれぞれ組み立てる。すなわち、ハウジン
グAではゴム21やベアリング17、ブラシホルダステ
ー24等の取り付けを行う。また、ヨーク7ではその内
部にマグネット14等を組み付け、アーマチュアシャフ
ト11ではアーマチュアコア15、コンミテータ22等
を組み付ける。さらに、ハウジングBでは、アンギュラ
ーベアリング4とラック軸2の組み合わされたボールね
じ機構3を組み付ける。
【0037】次に、ハウジングAとアーマチュアシャフ
ト11を組み付け、ハウジングAにヨーク7をねじ止め
した後、ラック軸2が取り付けられたハウジングBとヨ
ーク7とをねじ止めする。その後、ハウジングAに挿入
されたラック軸2と操舵軸5とを接続させ、操舵軸5の
ピニオン歯とラック軸2のラック歯とを噛み合わせる。
なお、ハウジングAはゴム等の弾性体を介した状態でブ
ラケット9により車両本体に取り付けられる。
【0038】この場合、ヨーク7にハウジングBを取り
付ける際には、アーマチュアシャフト11の端部に形成
されたスプライン18とナット部19に形成されたスプ
ライン20を噛み合わせて両者を連結しヨーク7とハウ
ジングBとをねじ止めする。これにより、当該動力操舵
装置では、ラック軸2の倒れや振れ等をなくすようにハ
ウジングBの取付位置を調節しつつねじ止めを行い、偏
心等によるラック軸2の芯ずれを吸収、矯正することが
できる。
【0039】このように当該動力操舵装置では、アーマ
チュアシャフト11とナット部19の間はスプライン結
合により連結・分離可能な状態となっているため、カシ
メ作業を行うことなくねじ止め固定によってボールねじ
部3を組み付けることができる。従って、従来に比して
装置の組み付け性が向上が図られ、工数の削減を図るこ
とが可能となる。
【0040】一方、当該動力操舵装置は次のように動作
する。すなわち、まず操向ハンドルが操作されて操舵軸
5が回動し、この回動に応じた方向にラック軸2が移動
して転舵操作がなされる。この操作により、図示しない
ステアリングトルクセンサが作動すると、検出トルクに
応じてカプラー28を介して端子板26からブラシ23
を経てコンミテータ22に電力が供給される。そして、
これにより電動機1が作動してアーマチュアシャフト1
1が回転し、これと連結されたナット部19もまた回転
する。ナット部19が回転するとボールねじ機構3の作
用によりラック軸3に操舵補助力が伝達され、これによ
りラック軸2の移動が促進されて操舵力が補助される。
【0041】ところで、当該動力操舵装置にあっては、
限界まで転舵した場合でもアーマチュアシャフト11等
の慣性によってナット部19に生じる軸方向の反力はア
ーマチュアシャフト11には伝達されない。すなわち、
ラック軸2がタイロッドに設けられた図示しないストッ
パに当たって停止させられた場合でも、ナット部19に
発生する反力はナット部19からハウジングBへ伝達さ
れ、アーマチュアシャフト11には軸方向の力は働かな
い。
【0042】これを図5、6を参照しつつ説明する。図
5は、ラック軸2が図中において左側に移動し、ラック
軸2の右側に取り付けられたストッパ(図示せず)がハ
ウジングAに当接した場合における力の伝達経路を示す
説明図である。また、図6は、ラック軸2が図中におい
て右側に移動した場合についての同様の図である。な
お、図5、6は断面図ではあるが、力の伝達経路を見易
くするため、断面を示すハッチングを省略して示してい
る。
【0043】まず、ラック軸2が左側に移動しストッパ
によって停止させられたとする。このときアーマチュア
シャフト11も同時に停止させられるが、その慣性力に
よりナット部19を停止前と同方向に回転させようとす
る力、すなわち、ラック軸2をさらに左側に移動させる
方向の力が発生する。しかしながら、この時既にラック
軸2はストッパによって移動限界まで達しておりこれ以
上左側には動けない。そのため、ナット部19にはラッ
ク軸2からの反力が発生し、これがベアリング固定用リ
ング34、アンギュラーベアリング4、ベアリング固定
用リング32を介してハウジングBに伝わる。そして、
この力はヨーク7に圧縮方向の力として作用し、ハウジ
ングAに伝達されてストッパに戻される。
【0044】次に図8において、ラック軸2が右側に移
動しストッパによって停止させられたとする。このとき
も前述の場合と同様に、アーマチュアシャフト11の慣
性によりラック軸2をさらに右側に移動させる方向の力
が発生し、ナット部19にはその反力が発生する。そし
て、これは段部35、アンギュラーベアリング4、段部
33を介してハウジングBに伝わりストッパに戻され
る。
【0045】このように、当該動力操舵装置では、アー
マチュアシャフト11の慣性による力は、アンギュラー
ベアリング4やハウジングB等を介してストッパに戻さ
れ、アーマチュアシャフト11には回転方向の力しか働
かない。このため、アーマチュアシャフト11とナット
部19の間は回転力のみ伝達され、ゴム21による押圧
力の下、両者をテーパ状のスプラインとによりガタなく
連結することができる。
【0046】また、従来のようにアーマチュアシャフト
11に引張力や圧縮力が働くことがないため、その分ア
ーマチュアシャフト11に求められる強度条件が緩和さ
れる。従って、材質や板圧等をより緩和された条件で設
計、生産でき、生産性の向上を図りコストダウンを達成
することが可能となる。
【0047】さらに、当該動力操舵装置では、図1、2
と図10を比較すれば明らかなように、従来に比してア
ーマチュアシャフトの形状が非常に簡素化されている。
すなわち、アーマチュアシャフト11のくびれ部分がな
く全長も短い。従って、強度条件の緩和と相俟って、そ
の加工コストを大幅に削減することが可能である。ま
た、この場合、イナーシャも低減されるので、限界転舵
時における衝撃力の緩和や応答速度の向上等を図ること
も可能となる。
【0048】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2である動力操舵装置について図7を参照しつつ説明
する。当該実施の形態2は、アーマチュアシャフト11
とナット部19との結合部分のスプライン長を長くして
伝達トルクの向上を図ったものである。なお、それ以外
の部分の構成については実施の形態1のものと同様であ
るのでその詳細は省略する。
【0049】当該動力操舵装置にあっては、図7に示し
たように、アーマチュアシャフト11の端部が拡径して
おり、その内面側にスプライン18が形成されている。
一方、ナット部19の端部はアーマチュアシャフト11
の端部と対応して縮径されており、その外面にスプライ
ン20が形成されている。そして、ナット部19の端部
をアーマチュアシャフト11の端部に挿入することによ
り、スプライン18とスプライン20が噛み合わされ、
アーマチュアシャフト11とナット部19とが連結され
る。
【0050】また、アーマチュアシャフト11の他端側
は、ゴム21を介してハウジングAに保持されたベアリ
ング17によって支持されている。これにより、前述の
場合と同様に、このゴム21の弾発力によってスプライ
ン18がスプライン20に押し付けられながら噛み合
い、アーマチュアシャフト11の回転が確実にナット部
19に伝達される。なお、ゴム21も前述同様、皿ばね
等を用いることも可能である。
【0051】ここで、図3に示した連結方式にあって
は、テーパ状のスプライン18をアーマチュアシャフト
11の厚みを用いて形成している。しかしながら、アー
マチュアシャフト11が薄肉であるためスプライン18
の長さを長くとれず、伝達トルクが限定されると共に、
スプライン18に課せられる強度条件が厳しいという不
都合があった。そこで、実施の形態2の動力操舵装置で
は、アーマチュアシャフト11の端部を拡径させ、その
内面側にスプライン18を形成することによりスプライ
ン18の長さを長くとれるようにしている。これによ
り、図7に示したように、スプライン18、20を図3
のものに比して長くとることができ、伝達トルクの向上
と強度条件の緩和が図られる。
【0052】なお、図3のアーマチュアシャフト11で
は、一端側から突き押し加工によりスプライン18を形
成するが、この突き押し加工にて同時に端部を拡径させ
ることもできる。従って、図3のアーマチュアシャフト
11と同様の工程で図7のような形状にスプライン18
を形成でき、このために特に工数が増加することはな
い。
【0053】(実施の形態3)さらに、本発明の実施の
形態3である動力操舵装置について図8を参照しつつ説
明する。当該実施の形態3は、アーマチュアシャフト1
1の回転力を摩擦力によってナット部19に伝達させる
ものであり、その部分にトルクリミッタとしての機能を
も持たせたものである。なお、アーマチュアシャフト1
1とナット部19との連結部分およびアーマチュアシャ
フト11の図中右端側を支持するベアリング以外の構成
については実施の形態1のものと同様であるのでその詳
細は省略する。
【0054】まず、当該動力操舵装置にあっては、図8
に示したように、アーマチュアシャフト11の端部にテ
ーパ状の摩擦面40が形成されている。一方、ナット部
19の端部にもアーマチュアシャフト11の端部と対応
してテーパ状の摩擦面41が形成されている。また、ア
ーマチュアシャフト11の他端側は、皿ばね42を介し
てハウジングAに保持されたスラストベアリング43に
よって支持されている。そして、この皿ばね42の弾発
力によって、アーマチュアシャフト11の摩擦面40を
ナット部19の摩擦面41に押し付け、これによりアー
マチュアシャフト11の回転をナット部19に伝達す
る。なお、摩擦面40、41は、金属面またはフェーシ
ング材等により形成されている。また、皿ばね42は十
分な摩擦力を発揮できるものであれば、前述同様ゴムや
ウエーブワッシャ等を用いても良い。
【0055】ここで、当該実施の形態3では、アーマチ
ュアシャフト11の他端側をスラストベアリング43で
支持している。これは、アーマチュアシャフト11を軸
方向に押し付ける力の違いによるものであり、当該装置
のように摩擦力によって回転力を伝達するものは、実施
の形態1、2のようなスプライン結合よりも大きな力が
必要となるからである。このため、スラスト方向の荷重
を受けながらアーマチュアシャフト11を回転支持する
ため、当該実施の形態3ではスラストベアリング43を
用いている。
【0056】一方、当該動力操舵装置では、アーマチュ
アシャフト11とナット部19とが摩擦力により連結さ
れているため、その摩擦力を超える負荷が発生すると、
摩擦面40、41の間にすべりを生じる。すなわち、こ
の部分は所定以上の負荷を逃がすトルクリミッタとして
の役割を果たしていることになる。従って、電動機1に
所定以上の負荷をかけないことは勿論のこと、限界転舵
時にラック軸2が急停止しても、アーマチュアシャフト
11の慣性をこの摩擦面40、41間のすべりにより吸
収することができ、前述のような反力の発生を抑えるこ
とが可能となる。従って、これにより各部の強度条件を
緩和することが可能となり、サイズやコストの面でより
有利な条件で製品を設計製造できる。
【0057】(実施の形態4)次に、本発明の実施の形
態4である動力操舵装置について図9を参照しつつ説明
する。当該実施の形態4は、アーマチュアシャフト11
とナット部19の摩擦面40、41の面積を大きくして
伝達トルクの向上を図ったものである。なお、それ以外
の部分の構成については実施の形態3のものと同様であ
るのでその詳細は省略する。
【0058】当該動力操舵装置にあっては、図9に示し
たように、アーマチュアシャフト11の端部が拡径して
おり、その内面側に摩擦面40が形成されている。一
方、ナット部19の端部はアーマチュアシャフト11の
端部と対応して縮径されており、その外面に摩擦面41
が形成されている。この摩擦面40、41もまた、金属
面またはフェーシング材等により形成されており、ナッ
ト部19の端部をアーマチュアシャフト11の端部に挿
入することにより、摩擦面40、41同士が密着するよ
うになっている。
【0059】また、アーマチュアシャフト11の他端側
は、実施の形態3の場合と同様に、皿ばね42を介して
ハウジングAに保持されたスラストベアリング43によ
って支持されている。これにより、皿ばね42の弾発力
によって摩擦面40が摩擦面41に押し付けられてアー
マチュアシャフト11とナット部19が連結され、アー
マチュアシャフト11の回転力がナット部19に伝達さ
れる。なお、前述同様、皿ばね42の代わりにゴムやウ
エーブワッシャ等を用いても良い。
【0060】ところで、先に述べた図8の装置では、実
施の形態2においても説明したように、摩擦面40をア
ーマチュアシャフト11の厚みを用いて形成しているた
め摩擦面40の面積を大きくとれない。そこで、当該実
施の形態4では、アーマチュアシャフト11の端部を拡
径させ、その内面側に摩擦面40を形成することにより
摩擦面40の径を大きくしている。これにより、摩擦面
40、41の平均半径を図8のものに比して大きくとる
ことができ、伝達トルクの向上を図ることができる。ま
た、皿ばね42の押圧力を下げることも可能となる。さ
らに、接触面の面積が大きいため摩擦力が安定し伝達ト
ルクも安定する。なお、押圧力の低下に伴い、スラスト
ベアリング43をラジアルベアリングに変更したり、皿
ばね42をゴムに変更したりしても良い。また、実施の
形態4も摩擦力により回転力を伝達する構成となってお
り、これもまたトルクリミッタとしての機能を有するこ
とは言うまでもない。
【0061】一方、ボールねじ機構3ではボール31の
周囲にグリスが塗布されており、それがアーマチュアシ
ャフト11とナット部19との接触部から摩擦面40、
41に回る恐れがある。そして、摩擦面40、41にグ
リスが回るとその間の摩擦力が変動し、アーマチュアシ
ャフト11からナット部19への回転力の伝達が阻害さ
れる。そこで、当該動力操舵装置では、図9に示したよ
うに、ナット部19の先端にグリスストッパ部44を設
け、摩擦面40、41にグリスが回ることを防止してい
る。
【0062】なお、他の実施の形態においても、グリス
がアーマチュアシャフト11とナット部19の接続部に
回る可能性があるため、アーマチュアシャフト11やナ
ット部19の先端部にはそれぞれグリスストッパ部44
が設けられている。
【0063】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0064】たとえば、本発明は、給電部にブラシを用
いないブラシレスモータを用いた電動機にも適用でき
る。この場合、界磁装置としてはコアがヨーク側に、マ
グネットがアーマチュアシャフト側に固装され、給電部
には通電手段およびアーマチュアシャフト回転位置の検
出装置を備えた回路基板が設けられることになる。さら
に、本発明は、前輪操舵装置のみならず、具体的な構成
や取り付け上の環境が同じである後輪操舵装置にも適用
できる。
【0065】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその利用分野である車両、特に自動車の
動力操舵装置に適用した場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、たとえば、産業機械等、操
舵機構を有する車両に広く適用できる。
【0066】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0067】すなわち、ボールねじ機構のナット部をア
ーマチュアシャフトと別体かつ再分離可能に配設したこ
とにより、カシメ等の工程を廃してねじ止め等の簡単な
作業によってボールねじ機構を装置に組み付けることが
できるという効果がある。これにより、装置の組み付け
性を向上させることができ、組み付け工数の削減による
コストダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である動力操舵装置の全
体構成を示す断面図である。
【図2】図1に示した動力操舵装置の要部の拡大断面図
である。
【図3】図1に示した動力操舵装置におけるアーマチュ
アシャフトとボールねじ機構との連結構造を示した拡大
断面図である。
【図4】給電用の端子にカプラーを取り付ける様子を示
した斜視図である。
【図5】ラック軸の右側に取り付けられたストッパがハ
ウジングに当接した場合における力の伝達経路を示す説
明図である。
【図6】ラック軸の左側に取り付けられたストッパがハ
ウジングに当接した場合における力の伝達経路を示す説
明図である。
【図7】本発明の実施の形態2である動力操舵装置のア
ーマチュアシャフトとボールねじ機構との連結構造を示
した拡大断面図である。
【図8】本発明の実施の形態3である動力操舵装置のア
ーマチュアシャフトとボールねじ機構との連結構造を示
した拡大断面図である。
【図9】本発明の実施の形態4である動力操舵装置のア
ーマチュアシャフトとボールねじ機構との連結構造を示
した拡大断面図である。
【図10】従来の動力操舵装置の全体構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 電動機 2 ラック軸 3 ボールねじ機構 4 アンギュラーベアリング 5 操舵軸 6 結合部 7 ヨーク 8a ねじ 8b ねじ 9 ブラケット 10 取り付け孔 11 アーマチュアシャフト 12 界磁装置 13 給電部 14 マグネット 15 アーマチュアコア 16 Oリング 17 ベアリング 18 スプライン 19 ナット部 20 スプライン 21 ゴム 22 コンミテータ 23 ブラシ 24 ブラシホルダステー 24a 突出部 25 ピグテール 26 端子板 27 孔 28 カプラー 29 Oリング 30 スクリュー部 31 ボール 32 ベアリング固定用リング 33 段部 34 ベアリング固定用リング 35 段部 40 摩擦面 41 摩擦面 42 皿ばね 43 スラストベアリング 44 グリスストッパ部 51 ラック軸 52 電動機 53 ボールねじ機構 54 操舵軸 55 ヨーク 56 アーマチュアシャフト 57 界磁装置 58 給電部 59 マグネット 60 アーマチュアコア 61 ハウジング 62 ナット部 63 スクリュー部 64 ボール 65 アンギュラーベアリング 66 端子 67 カプラー 68 ピグテール A ハウジング(第1ハウジング) B ハウジング(第2ハウジング)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操向車輪に連結されたラック軸と、該ラ
    ック軸を摺動自在に収容すると共に前記ラック軸に形成
    されたラック歯と操向ハンドルに連結された操舵軸のピ
    ニオンとを噛合させた結合部を保持する第1ハウジング
    と、前記ラック軸の周囲に同軸的に設けられ前記ラック
    軸に対し操舵補助力を供給する電動機と、前記電動機の
    アーマチュアシャフトと連結されたナット部と前記ラッ
    ク軸に形成されたスクリュー部との間をボール部材を介
    在させて連結し前記電動機の回転力を操舵補助力として
    前記ラック軸に伝達するボールねじ機構とを有する電気
    式動力操舵装置であって、 前記ボールねじ機構のナット部は、前記アーマチュアシ
    ャフトとは別体に第2ハウジング内に回動自在に支持さ
    れると共に、再分離可能な状態で前記アーマチュアシャ
    フトと連結されることを特徴とする電気式動力操舵装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気式動力操舵装置であ
    って、前記ナット部の端部および前記アーマチュアシャ
    フトの端部にはそれぞれテーパ状のスプラインが形成さ
    れ、前記ナット部と前記アーマチュアシャフトとは前記
    スプライン同士を噛合させることにより連結されること
    を特徴とする電気式動力操舵装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電気式動力操舵装置であ
    って、前記ナット部の端部および前記アーマチュアシャ
    フトの端部にはそれぞれテーパ状の摩擦面が形成され、
    前記ナット部と前記アーマチュアシャフトとは前記摩擦
    面同士を圧接させることにより連結されることを特徴と
    する電気式動力操舵装置。
JP25204996A 1996-09-24 1996-09-24 電気式動力操舵装置 Pending JPH1095356A (ja)

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JP25204996A JPH1095356A (ja) 1996-09-24 1996-09-24 電気式動力操舵装置
US08/925,291 US5904224A (en) 1996-09-24 1997-09-08 Electric power steering unit
EP97402153A EP0831013A3 (en) 1996-09-24 1997-09-17 Electric power steering unit

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019176334A1 (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 ステアリング装置の転舵軸の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019176334A1 (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 ステアリング装置の転舵軸の製造方法
JP2019155395A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 ステアリング装置の転舵軸の製造方法
CN111655395A (zh) * 2018-03-12 2020-09-11 日立汽车系统株式会社 转向装置的转向轴的制造方法

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