JPH1095119A - 液体吐出ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッドおよびその製造方法

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JPH1095119A
JPH1095119A JP25317196A JP25317196A JPH1095119A JP H1095119 A JPH1095119 A JP H1095119A JP 25317196 A JP25317196 A JP 25317196A JP 25317196 A JP25317196 A JP 25317196A JP H1095119 A JPH1095119 A JP H1095119A
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JP
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liquid
discharge
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energy generating
supply port
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JP25317196A
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Kanki Sato
環樹 佐藤
Takashi Fujikawa
孝 藤川
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体供給口の大きさを変えることなく、液体
のリフィル速度を速くすることにより、駆動周波数を高
くし、高記録速度のヘッドを提供すること。 【解決手段】 液体供給口3近傍の流路高さh2 を、発
熱抵抗体2近傍の流路高さh1 よりも高くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式に用いる記録液小滴を吐出させるための液体吐出
ヘッドおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液体吐出ヘッドとしては、インク吐出圧
力発生素子としての発熱抵抗体が形成された基体に対し
垂直方向にインク液滴を吐出させる、いわゆるサイドジ
ュータ型記録ヘッドがある。
【0003】特開昭62−234941号公報は、図1
および図2に示すように、発熱抵抗体2が形成された基
体1に、電鋳加工により製造されるオリフィスプレート
5aを、パターニングされたドライフィルム5bを介し
て接合する方法が開示されている。
【0004】図1は上述のサイドシュータ型の液体吐出
ヘッドの外観構成を示す斜視図であり、図2は図1のA
−A線に沿う拡大断面図である。なお、図1はノズル部
分の作製前を示し、図2はノズル部分の作製後を示して
いる。
【0005】このような液体吐出ヘッドにあっては、オ
リフィスプレート5aに形成されたオリフィス(インク
吐出口)6と発熱抵抗体2とが対向する位置関係となっ
ている。また、基体1とオリフィスプレート5aとの間
の寸法に相当するインク流路高さはインク供給口3から
インク発泡室7に至るまで同じ高さであり、インク流路
断面積がインク供給口3近傍で狭くなっている。このた
め、インク液滴吐出時のインクリフィル周波数が低くな
ってしまい、インク吐出周波数(駆動周波数)を高くす
ることが困難であった。たとえ、駆動周波数を早くして
も、リフィルが追い付かないと、発熱抵抗体2がインク
のない状態、又は、インクの少ない状態で発熱し、イン
クが出ない不吐出、又は、インクの吐出量が少ないため
に、印字が不鮮明となる。
【0006】リフィル周波数を上げて上記問題を解決す
る手段として、インク供給口と発熱抵抗体間の距離を近
付けるという方法が考えられる。しかしながら、インク
供給口を形成する基板1の厚みは数百μm程度と非常に
厚く、インク供給口3を位置精度良く加工することはサ
ンドブラスト法や異方性エッチング法によっても困難
で、これら加工上の制約から、インク供給口3と発熱抵
抗体2との間の距離を近付けるのには限界があり、イン
ク供給時の流路抵抗を下げることが難しかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インク供給
口の大きさを変えることなく、このリフィル速度を速く
することにより、液体吐出ヘッドの駆動周波数が高く、
印字速度の早い液体吐出ヘッドを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は液体を吐出するための吐出口と、該吐出口
に対向する位置に前記液体に吐出のためのエネルギを付
与する吐出エネルギ発生手段と、該吐出エネルギ発生手
段の形成された基板に開口され、かつ、前記吐出エネル
ギ発生手段に前記液体を供給するための液体供給口とを
含む液体吐出ヘッドであって、前記液体供給口近傍の液
流路高さが、前記吐出エネルギ発生手段近傍の液流路高
さよりも高いことを特徴とする。
【0009】本発明においては、液体供給口近傍の液流
路高さを吐出エネルギ発生手段近傍の液流路高さよりも
高くしたことにより、液体供給口近傍の液体の流路抵抗
を減少させることができ、高い周波数での液体のリフィ
ルが可能である。
【0010】また、本発明において前記液体供給口近傍
の液流路と前記吐出エネルギ発生手段近傍の液流路との
間には段差が設けられてもよく、前記段差は傾斜面を有
してもよい。なお、段差は3μm以上、好ましくは5μ
m以上である。
【0011】さらに、本発明において前記吐出エネルギ
発生手段は液体に膜沸騰を生じさせる電気熱変換素子を
含むものでもよい。
【0012】さらに、本発明は液体を吐出するための吐
出口と、該吐出口に対向する位置に前記液体に吐出のた
めのエネルギを付与する吐出エネルギ発生手段と、該吐
出エネルギ発生手段の形成された基板に開口され、か
つ、前記吐出エネルギ発生手段に前記液体を供給するた
めの液体供給口とを含む液体吐出ヘッドの製造方法であ
って、前記基板面を掘り込むことにより、前記液体供給
口近傍の液流路高さを、前記吐出エネルギ発生手段近傍
の液流路高さよりも高くしたことを特徴とする。ここ
で、前記基板面に対する掘り込みは機械的手段、光エネ
ルギ手段または化学的エッチングのいずれかを用いて行
われてもよい。
【0013】また、本発明は液体を吐出するための吐出
口と、該吐出口に対向する位置に前記液体に吐出のため
のエネルギを付与する吐出エネルギ発生手段と、該吐出
エネルギ発生手段の形成された基板に開口され、かつ、
前記吐出エネルギ発生手段に前記液体を供給するための
液体供給口とを含む液体吐出ヘッドの製造方法であっ
て、前記基板面に対して異方性エッチングを施すことに
より、前記液体供給口近傍の液流路高さを、前記吐出エ
ネルギ発生手段近傍の液流路高さよりも高くしたことを
特徴とする。
【0014】さらに、本発明は上記液体吐出ヘッドを装
着するための手段を有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0016】(実施形態1)図1は本発明の液体吐出ヘ
ッドの第1の実施形態をも示す斜視図である。図3は図
1のA−A線に沿う断面図であり、図4は図1のB−B
線に沿う断面図である。なお、図1はノズル部分の作製
前を示し、図3および図4はノズル部分の作製後を示し
ている。
【0017】本実施形態の特徴は、図2に示した従来の
ヘッドの構造と異なり、発熱抵抗体2近傍の基板1の上
面aの流路高さh1 より、液体供給口3近傍の基板1の
上面cの流路高さh2 が高い点にある。すなわち、基板
1の上面cは上面aより(h2 −h1 )分だけ深く掘り
込まれ、aとcとは傾斜面bを介して連続して形成され
ている。従って、図3および図4に示す本実施形態に係
るヘッドでは、図2に示した従来のヘッドに比べて液体
供給口3から発熱抵抗体2までの流路高さが高いことか
ら、発熱抵抗体2を含む発泡室7への液体のリフィルを
円滑にかつ迅速に行うことができる。これにより、リフ
ィル周波数を上げることができるので、高駆動周波数の
高速記録にも十分対応できる。
【0018】次に、本実施形態に係るヘッドの製造方法
の一例を説明する。
【0019】図5(a)〜(g)は本実施形態に係るヘ
ッドの製造方法を工程順に示す概略断面図である。な
お、説明にあたっては、液体としてインクを用いるもの
とする。
【0020】図5(a)に示される基板1上にはインク
吐出エネルギーを発生するための発熱抵抗体(電気熱変
換素子)2が配置され、インク供給のための開口部(イ
ンク供給口)3が設けられている。なお、基板1上に形
成される薄膜構造については後述する。
【0021】インク供給口3の形成方法としては、基板
に穴を形成できる手段であれば、何れの方法も使用で
き、ドリル等の機械的手段、レーザー等の光エネルギー
の使用、あるいはまた化学的なエッチングによっても構
わない。
【0022】もちろん、図5(b)の段階の工程でイン
ク供給口を形成せずに、インク流路、インク吐出口など
のノズル部を作製した後、インク供給口を設けてもよ
い。
【0023】次に、インク供給口3近傍の高さb1 を発
泡室7近傍の高さに比して高くするために、基板1のイ
ンク供給口3近傍を掘り込む。
【0024】この掘り込みの工程には、基板を掘り込む
ことのできる手段であれば何れの手法も使用でき、ドリ
ル等の機械的手段、レーザー等の光エネルギーの使用、
化学的なエッチング等の方法によっても構わない。
【0025】次いで、図5(c)に示すように、前記発
熱抵抗体2を含む基板1上に、溶解可能な樹脂層4を形
成する。このとき、既にインク供給口3が形成されてい
る場合には、該樹脂層4としてドライフィルムなどを用
いればよい。樹脂層4に図5(d)に示すようにインク
流路パターンを形成する。
【0026】更に、溶解可能な樹脂層4上に図5(e)
に示すように被覆樹脂層5を形成する。被覆樹脂層5に
インク吐出口6を形成する(図5(f)参照)。インク
吐出口6の形成は従来から行われている手法で充分で、
2 プラズマによるエッチング、エキシマレーザー穴明
け、あるいは紫外線、Deep−UV光などによる露光
など、あらゆる手法で形成可能である。
【0027】続いて、図5(g)に示すように、溶解可
能な樹脂層4を溶出して除去することにより、インク流
路および発泡室が作製される。そして最後に、発熱抵抗
体2を駆動するための電気的接合(図示せず)を行っ
て、液体吐出ヘッドが完成する。
【0028】このようにして作製した液体吐出ヘッドを
用いてインク液滴を吐出させた場合には、インク流路断
面積の増加により、インクのリフィル周波数を図2に示
した従来のヘッドに比べ向上させることができる。
【0029】(実施形態2)図6および図7は本発明の
液体吐出ヘッドの第2の実施形態の要部を示し、図6は
先の図1のA−A線に沿う断面図であり、図7は図1の
B−B線に沿う断面図である。
【0030】本実施形態の特徴は、先の実施形態と異な
り、発熱抵抗体2近傍の基板1の上面aと液体供給口3
近傍の基板1の上面cとが基板1の上面aおよびcに垂
直な面b′を介してつながっている。また、本実施形態
でも、先の実施形態と同様に、上面cにおける流路高さ
2 は上面aにおける流路高さh1 より高くなってい
る。従って、図6および図7に示す本実施形態に係るヘ
ッドでも、図2に示した従来のヘッドに比べて液体供給
口3から発熱抵抗体2までの流路高さが高いことから、
発熱抵抗体2を含む発泡室7への液体のリフィルを円滑
にかつ迅速に行うことができる。
【0031】(実施形態3)図8は本発明の液体吐出ヘ
ッドの第3の実施形態の要部を示す概略断面図である。
【0032】図8中、符号11は絶縁及び断熱のための
蓄熱層、12は発熱抵抗体、13は発熱抵抗体に電力を
供給するAl電極配線、14は耐インク層の第1の保護
膜であるSiN、15は耐キャビテーション膜であるT
a膜、20は本発明の特徴であるインク供給口部19の
段差である。
【0033】本実施形態の特徴は、インク供給口19の
段差20を異方性エッチングにより形成した点にある。
【0034】次に、本実施形態に係る液体吐出ヘッドの
作成方法を以下に順を追って説明する。
【0035】シリコンウエハーの上に、蓄熱層である酸
化膜を形成する。これは、スパッタリング法等で形成し
てもよく、シリコンウエハーに熱酸化膜を形成してもよ
い。本実施形態では、蓄熱層の厚さを3.0μmとし
た。次に、発熱層であるHfB2 からなる発熱抵抗体膜
12をスパッタリング法で形成する。更に、その上に、
電極配線膜であるAl膜13をスパッタリング法で形成
した。フォトリソ技術で電極配線であるAl膜13およ
び発熱抵抗膜であるHfB2 膜12をパターニングす
る。そして、耐インク層である第1の保護膜のSiN膜
14をスパッタリング法で成膜し、更に、耐キャビテー
ション膜である第2の保護膜のTa膜15を成膜する。
【0036】また、インク供給口19を、<100>の
面方位を持つシリコンウエハーに対して、異方性エッチ
ング法で開けると図8に示す形状になる。また、<11
0>の面方位を持つシリコンウエハーに対して異方性エ
ッチング法で開けると図14に示す形状になる。
【0037】更に、これを本発明の特徴であるインク供
給口19の回りの、SiN膜14、蓄熱層11をパター
ニングし、インク供給口19のまわりに段差20を設け
る。
【0038】次に、ノズルインク流路7および吐出口6
を形成し、電力配線を接続して液体吐出ヘッドとする。
【0039】なお、本実施形態は、駆動制御用の素子
(パワートランジスタ、論理回路等)を外付けタイプと
したが、同チップに作り込んでもよい。
【0040】(実施形態4)図14は本発明の液体吐出
ヘッドの第4の実施形態の要部を示す概略断面図であ
る。
【0041】本実施形態の特徴は、インク供給口19の
段差20を、<110>の面方位を持つシリコンウエハ
ーに対して異方性エッチング法で形成した点にあり、そ
の他の要素は先の実施形態3と同様である。
【0042】(実施形態5)図9は本発明の液体吐出ヘ
ッドの第5の実施形態の要部を示す概略断面図である。
【0043】本実施形態の特徴は、インク供給口19の
段差20をサンドブラスト法で形成した点にあり、その
他の要素は先の実施形態3と同様である。
【0044】ここで、本実施形態および先の実施形態
3,4についての駆動周波数とリフィル周波数との関係
を図11を参照にして説明する。比較のため、従来のヘ
ッドにおける上記関係も併せて示す。図11において本
実施形態はaで示され、先の実施形態3はb、実施形態
4はeで示され、従来ヘッドはdで示されている。
【0045】図11から明らかなように、従来ヘッドd
では、駆動周波数11〜12kHzでリフィル周波数が
頭打ちとなるのに対し、実施形態aおよびb,eでは駆
動周波数12kHz以上でもリフィル周波数の向上が観
察されることがわかる。
【0046】具体的には、図11のグラフから従来ヘッ
ドdの線と、本発明の段差を設けたヘッド線a,b,e
の線をリフィル周波数について比較すると、サンドブラ
スト法で段差を設けたaが約17%向上し、異方性エッ
チング法で段差を設けたbの線が約13%、eの線が約
18%向上しているのが確認できた。
【0047】(実施形態6)図10は本発明の液体吐出
ヘッドの第6の実施形態の要部を示す概略平面図であ
る。
【0048】本実施形態の特徴は、インク供給口19と
発熱抵抗体13との距離を短くするため、インク供給口
19の上部を発熱抵抗体13側に入り込むような形状の
段差19を設けた点にある。図10に示すように、本実
施形態の段差19をノズル壁21の先端部よりも後退さ
せている。
【0049】このような構成により、発熱抵抗体13側
に液体(インク)を供給し易くなるため、リフィル周波
数を向上させることができる。
【0050】ここで、本実施形態のヘッドを図11のc
で示し、従来ヘッドdと比較してみると、cがdよりも
約20%リフィル周波数が向上しているのが確認でき
た。なお、本実施形態では、段差をサンドブラスト法で
形成した場合と異方性エッチングで形成した場合とで差
は認められなかった。
【0051】
【実施例】図5(a)〜(g)に示した手順に従って、
図1、図3および図4に示すような液体吐出ヘッドを作
製した。ただし図5(b)のヒータボード(基板1)へ
の掘り込みの工程を異方性エッチングにより行い、その
掘り込み量h2 を変化させたヘッドを数個作製した。な
お、h1 =12(μm)、オリフィスプレートの厚さh
3 =8(μm)とした。
【0052】これらのヘッドを用いて、純水/ジエチレ
ングリコール/イソプロピルアルコール酢酸リチウム/
黒色染料フードブラック2=79.4/15/3/0.
1/2.5からなる組成のインクを用いて、それぞれの
リフィル周波数を測定したところ、下記の表1のような
結果となった。なお、表1では、リフィル時間を示す。
【0053】これらのヘッドの中で、h2 =10(μ
m)のヘッドを用いて、実際に記録を行った結果、吐出
周波数f=15(kHz)にて印字しても、「スジ」や
「ムラ」の見られない、高品位な印字物が得られた。
【0054】一方、図2に示した従来のヘッド、即ちh
2 −h1 =0(μm)のヘッドのリフィル周波数を測定
したところ、表1のような結果となった。またこのヘッ
ドを用いて、上記と同様のインクを用いてf=15(k
Hz)で印字を行ったところ、スジやムラの目立つ印字
物になってしまった。しかしながら、f=7(kHz)
での印字では、スジやムラの見られない高品位な印字物
が得られた。
【0055】この結果から、本実施例の液体吐出ヘッド
においては、従来のヘッドと比べインクのリフィル周波
数が充分に高くなり、高周波数にてインク吐出が可能で
あるため、高速記録を実現することができる。
【0056】
【表1】
【0057】このような液体吐出ヘッドの全体の構成を
図12(a)および(b)を参照しつつ説明する。
【0058】図12(a)および(b)は、本発明の液
体吐出ヘッドの一例の概略構成を示す図であって、図1
2(a)は外観を示す斜視図であり、図12(b)は図
12(a)のA−A線に沿う断面図である。
【0059】図12において、符号23は電気熱変換素
子としてのヒータおよび吐出口が薄膜技術により形成さ
れたSi素子基板である。この素子基板33には、図1
0(a)に示すように2列に配列された複数の吐出口6
が千鳥状に設けられている。素子基板3はL字状に加工
された支持部材102の一部に接着固定されている。同
じく支持部材102上には、配線基板104が固定さ
れ、この配線基板104の配線部分と素子基板3の配線
部分とはボンディングにより電気的に接続されている。
支持部材102は、コスト、加工性等の観点からアルミ
ニウム材で形成される。モールド部材103は、その内
部に支持部材102の一部を挿入させ、支持部材102
を支持すると共に、その内部に形成された液体供給路1
07を介して液体貯留部(図示略)から前述の素子基板
33に設けられた吐出口に液体(例えば、インク)を供
給するための部材である。また、モールド部材103
は、本実施形態の液体吐出ヘッド全体を後述の液体吐出
装置に着脱自在に固定するための装着、位置決め部材と
しての役割を果たす。
【0060】素子基板33の内部には、モールド部材1
03の液体供給路107を介して供給される液体を、吐
出口までさらに供給するための連通路105が素子基板
33を貫通して設けられる。この連通路105は、各吐
出口に連通する液流路と連通しており、共通液室として
の役割を担っている。
【0061】次に、上述の液体吐出ヘッドの装着が可能
な液体吐出装置の一例を説明する。
【0062】図13において符号200は上述の液体吐
出ヘッドを着脱自在に装着するためのキャリッジであ
る。本例では、液体吐出ヘッドは液体としてのインクの
色の種類に応じて4種類装着され、各ヘッドは、イエロ
ーインクのタンク201Y,マゼンタインクのタンク2
01M,シアンインクのタンク201C,ブラックイン
クのタンク201Bと共にキャリッジ200上に搭載さ
れている。
【0063】キャリッジ200は、ガイドシャフト20
2に支持され、モータ203により順方向または逆方向
に駆動される無端ベルト204によりガイドシャフト2
02上を矢印A方向に往復移動可能とされる。無端ベル
ト204はプーリ205および206間に卷回されてい
る。
【0064】被記録媒体としての記録紙Pは、矢印A方
向に直交する矢印B方向に間欠的に搬送される。記録紙
Pは上流側の一対のローラユニット207,208と、
下流側の一対のローラユニット209,210とによ
り、挟持され、一定の張力を印加され、ヘッドに対する
平面性を確保しながら搬送される。各ローラユニットに
対する駆動力の付与は駆動部211により行われるが、
前述の駆動モータを利用して上記ローラユニットを駆動
する構成としてもよい。
【0065】キャリッジ200は、記録開始時または記
録中に必要に応じてホームポジションに停止する。この
ポジションには、各ヘッドの吐出口面をキャップするキ
ャップ部材212が設けられ、このキャップ部材212
には、吐出口面の吐出口に対して強制的に吸引して吐出
口内の目詰まりを防止するための吸引回復手段(図示
略)が接続されている。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インク流路の高さを高くすることで、あるいは吐出口の
縁に段差を設けることで、インクの流路抵抗を減少さ
せ、高い周波数でのインクのリフィルが可能となる。従
って、高速記録であって高品位記録を行い得る液体吐出
ヘッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】いわゆるサイドシュータタイプの液体吐出ヘッ
ドを示す模式的斜視図である。
【図2】従来例の基本的な態様を示す模式断面図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施形態を示し、図1のA−A
線に沿う断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示し、図1のB−B
線に沿う断面図である。
【図5】(a)〜(g)は図3および図4に示したヘッ
ドの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示し、図1のA−A
線に沿う断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示し、図1のB−B
線に沿う断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態の要部を示す断面図で
ある。
【図9】本発明の第5の実施形態の要部を示す断面図で
ある。
【図10】本発明の第6の実施形態の要部を示す平面図
である。
【図11】駆動周波数とリフィル周波数との関係を示す
グラフである。
【図12】(a)および(b)は、サイドシュータタイ
プのヘッドの全体構成を示し、(a)は斜視図であり、
(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
【図13】液体吐出装置の一例を示す斜視図である。
【図14】本発明の液体吐出ヘッドの第4の実施形態の
要部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 発熱抵抗体 3 インク供給口 4 溶解可能な樹脂層 5 被覆樹脂層 6 インク吐出口 7 インク発泡室

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吐出するための吐出口と、該吐出
    口に対向する位置に前記液体に吐出のためのエネルギを
    付与する吐出エネルギ発生手段と、該吐出エネルギ発生
    手段の形成された基板に開口され、かつ、前記吐出エネ
    ルギ発生手段に前記液体を供給するための液体供給口と
    を含む液体吐出ヘッドであって、 前記液体供給口近傍の液流路高さが、前記吐出エネルギ
    発生手段近傍の液流路高さよりも高いことを特徴とする
    液体吐出ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記液体供給口近傍の液流路と前記吐出
    エネルギ発生手段近傍の液流路との間には段差が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記段差は傾斜面を有することを特徴と
    する請求項2記載の液体吐出ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記段差は3μm以上であることを特徴
    とする請求項2または3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記段差は5μm以上であることを特徴
    とする請求項2または3に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記吐出エネルギ発生手段は液体に膜沸
    騰を生じさせる電気熱変換素子を含むことを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかの項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 【請求項7】 液体を吐出するための吐出口と、該吐出
    口に対向する位置に前記液体に吐出のためのエネルギを
    付与する吐出エネルギ発生手段と、該吐出エネルギ発生
    手段の形成された基板に開口され、かつ、前記吐出エネ
    ルギ発生手段に前記液体を供給するための液体供給口と
    を含む液体吐出ヘッドの製造方法であって、 前記基板面を掘り込むことにより、前記液体供給口近傍
    の液流路高さを、前記吐出エネルギ発生手段近傍の液流
    路高さよりも高くしたことを特徴とする液体吐出ヘッド
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 液体を吐出するための吐出口と、該吐出
    口に対向する位置に前記液体に吐出のためのエネルギを
    付与する吐出エネルギ発生手段と、該吐出エネルギ発生
    手段の形成された基板に開口され、かつ、前記吐出エネ
    ルギ発生手段に前記液体を供給するための液体供給口と
    を含む液体吐出ヘッドの製造方法であって、 前記基板面に対して異方性エッチングを施すことによ
    り、前記液体供給口近傍の液流路高さを、前記吐出エネ
    ルギ発生手段近傍の液流路高さよりも高くしたことを特
    徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記基板面に対する掘り込みは機械的手
    段、光エネルギ手段または化学的エッチングのいずれか
    を用いて行われることを特徴とする請求項7または8記
    載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6のいずれかの項に記載の
    液体吐出ヘッドを装着するための手段を有することを特
    徴とする液体吐出装置。
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