JPH109498A - 再液化現象検知構造及び再液化現象を正常視する構造 - Google Patents

再液化現象検知構造及び再液化現象を正常視する構造

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JPH109498A
JPH109498A JP16482396A JP16482396A JPH109498A JP H109498 A JPH109498 A JP H109498A JP 16482396 A JP16482396 A JP 16482396A JP 16482396 A JP16482396 A JP 16482396A JP H109498 A JPH109498 A JP H109498A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再液化現象を検出することのできる再液化現
象検知構造、及び再液化現象によって生じる圧力変化を
正常として取り扱うことのできる再液化現象を正常視す
る構造を提供することにある。 【解決手段】 ガスボンベ1から供給される高圧のガス
を減圧して下流側に供給する調整器2と、この調整器2
に設けられた温度センサ3と、この温度センサ3で測定
した温度が所定の温度まで低下した際に、ガスが再液化
していると判断する再液化現象判断制御回路4とを備え
た再液化現象検知構造によって構成している。また、上
記再液化現象検知構造の各構成要素に加えて、調整器2
の下流側に設けられ、ガスの圧力を測定する圧力センサ
5と、この圧力センサ5で測定した圧力の変化によって
異常を監視する圧力監視制御回路6と、前記再液化現象
判断制御回路4でガスが再液化したと判断された際に、
この再液化によって生じる圧力変化を正常と判断する再
液化正常視判断制御回路7とを備えた再液化現象を正常
視する構造によって構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスボンベから
供給される高圧のガスが再液化するのを検出することの
できる再液化現象検知構造、及び再液化現象によって生
じる圧力変化を正常として取り扱う再液化現象を正常視
する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスボンベによって提供されるガスを使
用する場合には、調整器によって高圧のガスを減圧した
後、この減圧した低圧のガスをガスメータを介してガス
機器へ供給するようになる。ガスメータは、ガスの使用
量を測定する機能を備えたものであるが、最新の高機能
タイプのものとしてはマイコンを備えたものがある。
【0003】このマイコン式のガスメータは、内蔵され
た圧力センサによって、ガスメータの上流側及び下流側
の圧力変化、及び圧力変化に伴うガス漏れなどの異常を
監視するようになっている。
【0004】すなわち、最新式のガスメータにおいて
は、ガスの使用量を測定することができるとともに、圧
力に係わる異常を検出することができるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なガスを供給する構造のものにあっては、ガスボンベか
ら気化した高圧のガスが調整器に送られるが、この送ら
れる途中でガスが低温下にさらされると、ガスが再び液
化し、この再液化したガスが調整器に流入することにな
る。こうなると、調整器より下流側の圧力が一時的に不
安定になったり、ガスを止めたときの閉塞圧力が規定値
を上回ったりすることがある。
【0006】このような現象は従来からよく知られてお
り、このため再液化現象が生じても調整器が損なわれな
いよう、また圧力変化が大きくならないような対策が十
分になされている。したがって、実際にガスを使用する
上では再液化現象が生じても全く問題がない。
【0007】しかし、最新式のガスメータを使用してい
る場合には、圧力に係わる異常を検出することができる
ようになっていることから、再液化現象によって生じた
圧力変化や閉塞圧力の増大を異常として検知してしまう
という問題があった。また、従来は、再液化現象を検出
するような構造のものもなかった。
【0008】この発明は上述した問題を解消するために
なされたもので、その目的は、再液化現象を検出するこ
とのできる再液化現象検知構造、及び再液化現象によっ
て生じる圧力変化を正常として取り扱うことのできる再
液化現象を正常視する構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、ガスボンベから供給される
高圧のガスを減圧して下流側に供給する調整器と、この
調整器に設けられた温度センサと、この温度センサで測
定した温度が所定の温度まで低下した際に、ガスが再液
化していると判断する再液化現象判断制御回路とを備え
たことを特徴としている。
【0010】請求項2に係る発明は、ガスボンベから供
給される高圧のガスを減圧して下流側に供給する調整器
と、この調整器に設けられた温度センサと、この温度セ
ンサで測定した温度が所定の温度まで低下した際に、ガ
スが再液化していると判断する再液化現象判断制御回路
と、前記調整器の下流側に設けられ、ガスの圧力を測定
する圧力センサと、この圧力センサで測定した圧力の変
化による異常を監視する圧力監視制御回路と、前記再液
化現象判断制御回路でガスが再液化したと判断された際
に、この再液化によって生じる圧力変化を正常と判断す
る再液化正常視判断制御回路とを備えたことを特徴とし
ている。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明において、調整器の下流側に、ガスの流量を測定する
ガスメータを備えてなり、圧力センサ、圧力監視制御回
路、再液化現象判断制御回路及び再液化正常視判断制御
回路は、前記ガスメータに設けられていることを特徴と
している。
【0012】そして、上記請求項1に係る発明において
は、ガスボンベから供給された高圧のガスが低温下にさ
らされると、再び液化し、この再液化したガスが調整器
内に流入することになる。液化したガスは調整器内で気
化するとともに、同調整器で減圧されて断熱膨脹する。
この際、ガスは、気化潜熱及び断熱膨脹によって、回り
から熱を奪うことになる。このため、調整器は、ガスの
供給を開始した後、所定時間経過すると、所定の温度ま
で低下することになる。すなわち、ガスの供給を開始す
る前の温度と、ガスの供給を開始して所定時間経過後の
温度との間に差が生じる。
【0013】この温度差は、気化潜熱及び断熱膨脹によ
って冷却された場合と、断熱膨脹のみによって冷却され
た場合とで異なったものとなる。すなわち、断熱膨脹の
みによって冷却される場合の温度差は、気化潜熱による
冷却を伴う場合の1/10〜1/3程である。ただし、
上記温度差は、調整器を通るガスの流量や、調整器や配
管等の熱容量などによっても変化するため、左記に示し
たような1/10〜1/3程度の幅が生じる。
【0014】したがって、調整器に設けた温度センサ
で、ガスの温度あるいは調整器の温度を測定し、この温
度が熱膨脹だけでは低下することのない所定の温度まで
低下することを確認することによって、ガスに再液化現
象が生じていると判断することができる。すなわち、再
液化現象判断制御回路によって、ガスの再液化を検出す
ることができる。
【0015】また、請求項2に係る発明においては、圧
力センサ及びこの圧力センサで測定した圧力の変化によ
って異常を監視する圧力監視制御回路が設けられている
から、ガス使用時におけるガスの圧力異常、ガス停止直
後の閉塞圧力異常、ガス停止後の圧力の低下状況による
ガス漏れなどを検知することができる。ただし、再液化
ガスが調整器に流入した場合には、ガス使用時における
ガスの圧力が変化し、またガス停止直後の閉塞圧力が高
くなることがある。これらの圧力の変化は再液化現象に
よるもので、問題になるほど高圧になることがなく、ま
た調整器の耐久性上においても問題となることがない。
【0016】そして、再液化現象判断制御回路によっ
て、ガスが再液化しているか否かを判断することがで
き、再液化していると判断した際には再液化正常視判断
制御回路によって、圧力の変化を正常と判断することが
できる。したがって、ガスの再液化現象によって圧力が
変化したり、閉塞圧力がやや上昇することがあっても、
圧力監視制御回路によって異常を検出するのを防止する
ことができる。
【0017】さらに、請求項3に係る発明においては、
圧力センサ、圧力監視制御回路、再液化現象判断制御回
路及び再液化正常視判断制御回路がガスメータに設けら
れているので、極めて便利である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図1及び図2を参照して説明する。
【0019】この実施の形態で示す再液化現象検知構造
は、図1に示すように、ガスボンベ1から供給される高
圧のガスを減圧して下流側に供給する調整器2と、この
調整器2に設けられた温度センサ3と、この温度センサ
3で測定した温度が所定の温度まで低下した際に、ガス
が再液化していると判断する再液化現象判断制御回路4
とを備えた構成になっている。
【0020】また、再液化現象を正常視する構造は、上
記再液化現象検知構造の各構成要素に加えて、調整器2
の下流側に設けられ、ガスの圧力を測定する圧力センサ
5と、この圧力センサ5で測定した圧力の変化によって
異常を監視する圧力監視制御回路6と、前記再液化現象
判断制御回路4でガスが再液化したと判断された際に、
この再液化によって生じる圧力変化を正常と判断する再
液化正常視判断制御回路7とを備えた構成になってる。
【0021】そして、上記圧力センサ5、圧力監視制御
回路6、再液化現象判断制御回路4及び再液化正常視判
断制御回路7は、ガスの流量を測定するガスメータ8に
設けられている。
【0022】上記ガスボンベ1は、開閉弁9及び高圧ホ
ース10を介して調整器2に接続されており、調整器2
の下流側には開閉弁11及び配管12を介してガスメー
タ8が接続されている。そして、ガスメータ8の下流側
には、配管13を介してガスコンロ等のガス機器14が
接続されている。また、ガス機器14の直前には開閉弁
14aが設けられている。
【0023】温度センサ3は、調整器2の減圧部に設け
られており、この減圧部における調整器2自体の温度を
測定するようになっている。
【0024】圧力センサ5は、ガスメータ8に設けられ
ており、調整器2からガス機器14に至る流路内のガス
の圧力を測定するようになっている。
【0025】ガスメータ8は、流量計15によって、調
整器2で減圧した後の低圧のガスの流量を測定するよう
になっている。このガスメータ8には、マイコンシステ
ム16が設けられており、このマイコンシステム16に
は、上記再液化現象判断制御回路4、圧力監視制御回路
6及び再液化正常視判断制御回路7が設けられている。
【0026】圧力監視制御回路6は、圧力式微小漏洩警
告回路17、供給圧力異常警告回路18、閉塞圧力異常
警告回路19、供給圧力データ記憶回路20、漏洩検査
回路21を備えている。
【0027】圧力式微小漏洩警告回路17は、ガス未使
用中に、例えば15分毎に圧力センサ5によって圧力を
測定し、ガス使用停止直後の圧力と15分毎に測定した
圧力差が所定値以上の上昇を、例えば30日間連続して
観測されなかった場合に、漏洩警告を発する機能を備え
たものである。
【0028】供給圧力異常警告回路18は、ガス使用中
に、圧力センサ5によって圧力を測定し、その値が適正
値から逸脱することが度々発生した場合に、警告を発生
する機能を備えたものである。
【0029】閉塞圧力異常警告回路19は、ガス使用停
止直後に、圧力センサ5によって圧力を測定し、その値
が適正値から逸脱することが度々発生した場合に、警告
を発生する機能を備えたものである。
【0030】供給圧力データ記憶回路20は、ガス使用
中に、圧力センサ5によって圧力を測定し、その最大値
と最小値とを記憶しておき、供給設備等の適正化を図る
ための情報を記憶する機能を備えたものである。
【0031】漏洩検査回路21は、例えばガス機器14
の直前の開閉弁14aを閉じ、さらに開閉弁11を閉じ
てから検査を開始し、この検査開始時の圧力センサ5に
よる圧力が指定時間経過後に所定値を超えて低下するか
否かによって、ガスの漏洩を検査する機能を備えたもの
である。すなわち、上記圧力が指定時間内に所定値を超
えて低下した場合には、ガスの漏洩が有ると判断する。
また、上記開閉弁11、14aを閉じず、ガスを使用し
た状態で指定時間検査を行い、検査開始時の圧力センサ
5による圧力が指定時間の間に所定値を超えて低下する
か否かによって、ガスの漏洩を検査する機能も備えてい
る。この場合も、上記圧力が所定値を超えて低下した場
合に、ガスの漏洩が有ると判断する。
【0032】そして、マイコンシステム16は、例えば
流量計15、圧力センサ5、温度センサ3からの出力信
号が入力されるようになっているとともに、例えば圧力
式微小漏洩警告22、供給圧力異常警告23、閉塞圧力
異常警告24が出力されるようになっている。
【0033】また、マイコンシステム16には、図面に
は示していないが、流量計15で微小流量を測定するこ
とによって、ガス漏れを検出する機能等も備えられてい
る。次ぎに、上記のように構成された再液化現象を正常
視する構造の作用を、図2を参照して説明する。
【0034】まず、ステップSP1で、温度センサ3に
よって温度を測定する間隔を時間Aとして入力するとと
もに、ステップSP2で、再液化を判断するための基準
温度差Bを入力する。そうすると、ステップSP3にお
いて、ガスが消費されているか否かが判断され、ガスが
消費されていれば、ステップSP4で、温度センサ3に
よって調整器2の温度T1を測定する。この温度T1
は、ほぼガスの供給を開始した直後の調整器2の温度に
なる。
【0035】次ぎに、ステップSP5で、時間Aが経過
したか否かの判断が行われ、経過していれば、ステップ
SP6に移る。ステップSP6では、ガスが使用されて
いるか否かの判断が行われ、使用されていれば、ステッ
プSP7に移る。ステップSP7では、温度センサ3に
よって調整器2の第2回目の温度T2を測定する。この
温度T2は、温度T1を測定してから時間A経過後の調
整器2の温度である。
【0036】そして、ステップSP8で温度差(T1−
T2)と基準温度差Bとを比較して、(T1−T2)>
Bであれば、ステップSP3の直前の位置に戻り、(T
1−T2)>Bでなければ、ステップSP9に移る。
【0037】すなわち、ガスが高圧ホース10を通過す
るときに再液化していると、調整器2では、気化潜熱及
び断熱膨脹によって冷却され、(T1−T2)>Bの状
態になり、再液化していなければ断熱膨脹のみで冷却さ
れるため、(T1−T2)<=Bの状態になる。したが
って、ステップSP3からステップSP8までが再液化
現象判断制御回路4の構成を示すものとなっている。
【0038】そして、ステップSP8で再液化現象の有
無を判断して、再液化現象が有りであればステップSP
3の直前に戻るようになっている。すなわち、ステップ
SP8からステップSP3の直前に戻るまでが再液化正
常視判断制御回路7の構成を示すものとなっている。
【0039】また、ステップSP8で(T1−T2)>
Bでなければ、すなわち再液化現象が発生していなけれ
ば、ステップSP9に移り、圧力センサ15によって供
給圧力を測定する。そして、ステップSP10で、供給
圧力異常警告回路18によって、供給圧力の異常を判定
し、異常があれば供給圧力異常警告23を出力する。
【0040】次ぎに、ステップSP11で、ガスが止ま
っているか否かの判断がなされ、止まっていなければ、
ステップSP12に移る。ステップSP12では、供給
圧力を測定する条件を満たしているか否かの判断がさな
れ、満たしていなければステップSP11の直前に戻
り、また満たしていればステップSP9の直前に戻っ
て、圧力の異常を繰り返し測定することになる。
【0041】一方、ステップSP11でガスが止まって
いると判断された場合には、ステップSP13に移り、
圧力センサ5によって、閉塞圧力を測定する。そして、
ステップSP14で、閉塞圧力異常警告回路19によっ
て、閉塞圧力の異常を判定し、異常があれば閉塞圧力異
常警告24を出力する。
【0042】したがって、上記のように構成された再液
化現象を正常視する構造によれば、調整器2の上流側で
再液化現象が発生していれば、ステップSP3からステ
ップSP8を繰り返すことになって、圧力センサ5によ
って圧力を測定することがなく、供給圧力異常警告回路
18や閉塞圧力異常警告回路19が作動することがな
い。すなわち、再液化現象によって生じる圧力変化を正
常として取り扱うことができる。
【0043】なお、図2には、圧力式微小漏洩警告回路
17としてのロジック、供給圧力データ記憶回路20と
してのロジック、及び漏洩検査回路21としてのロジッ
クが示されていないが、これらのロジックは、例えばス
テップSP9とステップSP10の間に設けるようにし
てもよい。ただし、この場合、漏洩検査回路21はガス
を使用しながら検査するロジックになる。また、ガスを
止めて検査する漏洩検査回路21としてのロジックは、
ステップSP13以降に設けることが可能である。
【0044】また、上記実施の形態においては、温度セ
ンサ3を調整器2自体の温度を測定するように設けた
が、調整器2における減圧部のガスの温度を測定するよ
うに設けてもよい。この場合には、再液化現象による温
度の低下をより敏感に測定することができるので、再液
化現象の有無を即座に判断することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、ガスボ
ンベから供給された高圧のガスが低温下にさらされる
と、再び液化し、この再液化したガスが調整器内に流入
することになる。液化したガスは調整器内で気化すると
ともに、同調整器で減圧されて断熱膨脹する。この際、
ガスは、気化潜熱及び断熱膨脹によって、回りから熱を
奪うことになる。このため、調整器は、ガスの供給を開
始した後、所定時間経過すると、所定の温度まで低下す
ることになる。すなわち、ガスの供給を開始する前の温
度と、ガスの供給を開始して所定時間経過後の温度との
間に差が生じる。
【0046】この温度差は、気化潜熱及び断熱膨脹によ
って冷却された場合と、断熱膨脹のみによって冷却され
た場合とで異なったものとなる。すなわち、断熱膨脹の
みによって冷却される場合の温度差は、気化潜熱による
冷却を伴う場合の1/10〜1/3程である。ただし、
上記温度差は、調整器を通るガスの流量や、調整器や配
管等の熱容量などによっても変化するため、左記に示し
たような1/10〜1/3程度の幅が生じる。
【0047】したがって、調整器に設けた温度センサ
で、ガスの温度あるいは調整器の温度を測定し、この温
度が熱膨脹だけでは低下することのない所定の温度まで
低下することを確認することによって、ガスに再液化現
象が生じていると判断することができる。すなわち、再
液化現象判断制御回路によって、ガスの再液化を検出す
ることができる。
【0048】また、請求項2に係る発明においては、圧
力センサ及びこの圧力センサで測定した圧力の変化によ
って異常を監視する圧力監視制御回路が設けられている
から、ガス使用時におけるガスの圧力異常、ガス停止直
後の閉塞圧力異常、ガス停止後の圧力の低下状況による
ガス漏れなどを検知することができる。ただし、再液化
ガスが調整器に流入した場合には、ガス使用時における
ガスの圧力が変化し、またガス停止直後の閉塞圧力が高
くなることがある。これらの圧力の変化は再液化現象に
よるもので、問題になるほど高圧になることがなく、ま
た調整器の耐久性上においても問題となることがない。
【0049】そして、再液化現象判断制御回路によっ
て、ガスが再液化しているか否かを判断することがで
き、再液化していると判断した際には再液化正常視判断
制御回路によって、圧力の変化を正常と判断することが
できる。したがって、ガスの再液化現象によって圧力が
変化したり、閉塞圧力がやや上昇することがあっても、
圧力監視制御回路によって異常を検出するのを防止する
ことができる。
【0050】さらに、請求項3に係る発明においては、
圧力センサ、圧力監視制御回路、再液化現象判断制御回
路及び再液化正常視判断制御回路がガスメータに設けら
れているので、極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態として示した再液化現
象検知構造及び再液化現象を正常視する構造のブロック
図。
【図2】同再液化現象検知構造及び再液化現象を正常視
する構造のフローチャートを示す図。
【符号の説明】
1 ガスボンベ 2 調整器 3 温度センサ 4 再液化現象判断制御回路 5 圧力センサ 6 圧力監視制御回路 7 再液化正常視判断制御回路 8 ガスメータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスボンベから供給される高圧のガスを
    減圧して下流側に供給する調整器と、この調整器に設け
    られた温度センサと、この温度センサで測定した温度が
    所定の温度まで低下した際に、ガスが再液化していると
    判断する再液化現象判断制御回路とを備えたことを特徴
    とする再液化現象検知構造。
  2. 【請求項2】 ガスボンベから供給される高圧のガスを
    減圧して下流側に供給する調整器と、この調整器に設け
    られた温度センサと、この温度センサで測定した温度が
    所定の温度まで低下した際に、ガスが再液化していると
    判断する再液化現象判断制御回路と、前記調整器の下流
    側に設けられ、ガスの圧力を測定する圧力センサと、こ
    の圧力センサで測定した圧力の変化による異常を監視す
    る圧力監視制御回路と、前記再液化現象判断制御回路で
    ガスが再液化したと判断された際に、この再液化によっ
    て生じる圧力変化を正常と判断する再液化正常視判断制
    御回路とを備えたことを特徴とする再液化現象を正常視
    する構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の再液化現象を正常視する
    構造において、調整器の下流側に、ガスの流量を測定す
    るガスメータを備えてなり、圧力センサ、圧力監視制御
    回路、再液化現象判断制御回路及び再液化正常視判断制
    御回路は、前記ガスメータに設けられていることを特徴
    とする再液化現象を正常視する構造。
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